5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:23:34.80 ID:9A1nvxZd0
沙都子「あなたは琴吹紬さんではありませんこと?」
紬「沙都子ちゃんは沢庵好き」
沙都子「嫌いではないですけど、それがどうかしまして?」
紬「お腹、減っているんじゃない?」
沙都子「・・・少しだけ減っていますわ」
紬「これ、あげるね 白いご飯もどうぞ」
沙都子「驚きましたわ!額に沢庵を保存している人なんて雛見沢でも見たことありませんわ!」
紬「ご飯も炊きたてだから、きっと美味しいと思うの 美味しいうちに食べて?」
沙都子「それでは・・・頂きますわね」
ポリポリ・・・
沙都子「おいしいですわ!おいしいですわ!」
ヒョイ パク ポリポリポリ・・・
沙都子「おいしいですわ!とまりませんことよ!」
紬「ふふふ・・・♪」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:31:36.79 ID:9A1nvxZd0
魅音「あれ沙都子じゃん ・・・隣に居るのは誰だ?村の人間じゃあないねぇ」
レナ「沙都子ちゃーん!」
沙都子「魅音さんとレナさんではありませんか ごきげんよう」
紬「沙都子ちゃんのお友達の魅音ちゃんとレナちゃんですね こんにちわぁ」
レナ「こんにちわー 誰かな?誰かな?
魅音「あんた観光客かい?」
紬「はい お近づきの印に、二人もどうぞ」
魅音「何だい、これは」
紬「炊きたての御飯と、琴吹家特製の沢庵です」
魅音「・・・琴吹・・・家?」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:38:56.96 ID:9A1nvxZd0
レナ「はぁう〜♪ この沢庵ちっちゃくてかぁいいよぉ〜♪ いただきまぁぁーす!!!」
ポリポリポリ
魅音「レナ!?」
レナ「おいしぃよぅ〜☆ おいしぃよぅ〜☆」
沙都子「魅音さんも、ごはんは炊きたてが美味しいですことよ? 早く食べてくださいまし」
レナ「はぁう〜☆ おいしいぃよぅ〜☆ やめられないかな?止まらないかな?かな?」
ヒョイ パク ポリポリポリポリ・・・
沙都子「レナさん一人で食べ過ぎですことよ! 私の分も残しておいてくださいまし!」
ヒョイ パク ポリポリポリポリ・・・
魅音「二人とも、箸を止めるんだ!」
レナ「はぁう〜☆ 魅音ちゃんも食べないとムギちゃんにわるいよぉ〜☆」
魅音「で、でも・・・!」
紬「ふふふ・・・♪」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:47:50.75 ID:9A1nvxZd0
紬「魅音さん、さあどうぞ?」
魅音「くっ・・・! アンタ・・・この沢庵に何か細工したね!?」
紬「細工ですか?特に何も・・・」
魅音「それ、ちょっと貸しな!」
紬「きゃあ!」
魅音「やっぱり・・・アンタ、これは何だい?」
紬「パッケージがどうかしましたか?」
魅音「これだよ!ここに書いてあるこれはなんなんだい!?」
紬「酸化防止剤、酸味料・・・甘味料・・・それがどうかしましたか」
魅音「雛見沢で作る沢庵には・・・こんな物入れて作らないんだよ!」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 19:53:18.10 ID:9A1nvxZd0
紬「でも人気なんですよ? アニメイトでも絶賛発売中です」
魅音「ふざけるのも大概にしな! アンタなんかにこの村の漬物の何がわかる!?このよそ者め!」
紬「酷い・・・私はただ、美味しい沢庵とご飯をご馳走したいだけなのに・・・」
魅音「二人とも! もう食べるのはおわりだよ!」
レナ「はぁう〜☆ おいしぃよぅ〜☆」
ポリポリポリポリ
沙都子「おいしいですわ!おいしいですわ!」
ポリポリポリポリ
魅音「 終りにしろってんだよ!!!!!! 」
レナ&沙都子「!!!!!」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:00:34.78 ID:9A1nvxZd0
レナ「み、魅音ちゃん・・・美味しいのになんでかな?かな?」
沙都子「そ、そうでございますわ! 折角紬さんが遠路遥々来てくださったというのに・・・」
魅音「いいかい、二人とも? この沢庵にはね・・・」
紬「あら?あなたも食べる? はい、暖かいご飯と沢庵どうぞ?」
梨花「みぃ・・・☆ ありがとなのです」
ポリポリポリ
梨花「みぃ♪ みぃ♪」
紬「どう?美味しいでしょう?」
梨花「美味しいです♪ 美味しいです♪ 紬は沢庵作りの天才なのです」
ヒョイ パク ポリポリポリ
紬「ふふふ・・・♪」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:05:14.57 ID:9A1nvxZd0
魅音「梨花ちゃんまで!」
梨花「魅音は何で食べないのですか? 紬に悪いのです」
ポリポリポリ
魅音「だからその沢庵には・・・!」
レナ「わかったよ・・・」
魅音「レナ?」
レナ「私、魅音ちゃんの考えていることわかっちゃったかな?かなぁ?」
沙都子「私も、魅音さんの考えていること少し分かりましたわ」
魅音「な、なんだよ・・・」
レナ「魅音ちゃん・・・沢庵独り占めしようとしているんじゃないかなぁ?かなぁ?」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:11:11.78 ID:9A1nvxZd0
魅音「は・・・はあ!?」
沙都子「そうですわ!私たちには食べさせないで、紬さんを連れて帰って全部頂くに違いませんわ!」
梨花「みぃ・・・ 魅音・・・ずるいです」
紬「そうだったの〜♪ 大丈夫ですよ魅音さん、まだ沢山あるから安心してね」
魅音「そんな・・・ち、ちが・・・」
レナ「そうなんだよね? 紬ちゃんの炊きたてご飯と一緒に・・・独り占めしようとしてたんだよね?」
魅音「わ・・・わたしは・・・そんなこと・・・」
レナ 「 嘘 だ ッ !!!!!!!!」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 20:53:06.38 ID:9A1nvxZd0
魅音「嘘じゃない・・・本当だよ・・・」
レナ「嘘だよね」
魅音「嘘じゃない!!」
レナ「じゃあ食べようよ みんなで紬ちゃんの沢庵と炊きたてのご飯食べよ?」
魅音「でも・・・」
レナ「食べよ?」
魅音「・・・・・・くっ! それよこしな!」
紬「はいどうぞ 炊きたてよ」
レナ「美味しいよ」
魅音「・・・!」
ポリ・・・ポリ・・・
魅音「ん・・・くぅ!」
ヒョイ パク ポリポリポリポリポリ
レナ「急いで食べると喉つかえちゃうよ? 言ったでしょう?紬ちゃんの沢庵、美味しいって」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:01:08.58 ID:9A1nvxZd0
魅音「うまい・・・!うまい・・・!」
ポリポリポリポリ
沙都子「レナさん!このままでは本当に魅音さんに全部食べられてしまいますわ!」
ヒョイ ヒョイ パクパク ポリポリポリ
レナ「はぅ! だめだよ魅ぃちゃん!私たちの分も残しておいてよぅ」
ヒョイ パク ヒョイ パク ポリポリポリポリポリ
梨花「みぃ・・・☆ おいしいです おいしいです 紬は沢庵作りの天才なのですよ」
ポリポリポリポリポリ
紬「ふふふ・・・♪ ご飯のおかわりもまだあるから、安心して沢山食べてね」
魅音「おかわり!」
紬「はぁい、どうぞ♪ ふふふ・・・♪」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:19:21.34 ID:9A1nvxZd0
紬「美味しそうにご飯を食べている姿って可愛い・・・♪」
大石「んっふっふ・・・今日の雛見沢は漬物臭いですねぇ」
紬「刑事さんも食べますか? 炊きたてでおいしいですよ」
大石「高校生にご飯を頂くなんて、私もまだまだいけるみたいですねぇ」
紬「沢庵、お好きですか?」
大石「そうですねぇ 沢庵よりもっと臭いのキツい物もいけますよぉ・・・んっふっふ♪」
紬「それでは、はいどうぞ♪」
大石「紬さん、ありがとうございます それじゃあ頂くとしますかね んっふ♪」
ポリポリポリポリ
大石「これは・・・いけますねぇ いけますねぇ」
ヒョイ パク ポリポリポリポリ
大石「んっふっふ・・・ んっふっふ・・・お嬢さん、若いのにやるじゃあないですかぁ んっふっふ・・・♪」
紬「ふふふ・・・♪ 気に入って頂いて何よりです♪」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:29:09.15 ID:9A1nvxZd0
富竹「おや? あそこに居るのはレナちゃんたちじゃないか」
鷹野「園崎家の魅音ちゃんもいるみたいねぇ・・・今年の鬼隠しの話し合いでもしているのかしらぁ?」
富竹「はっはっは! 今頃僕らをどんなふうにして殺すか考えていたりね」
鷹野「僕ら?ジロウさんだけかもしれないじゃない?」
富竹「まいったな・・・ははは・・・」
鷹野「ふふふふ・・・♪」
富竹「それにしても、やけに漬物の臭いがしないかい?」
紬「そこのカップルさんもどうですか?おいしいご飯と沢庵、ありますよ」
鷹野「・・・口が上手い子ね」
富竹「それじゃあ折角だから僕らももらおうかな?」
紬「はい、お二人分の沢庵と、炊きたてのご飯です どうぞ」
富竹「ありがとう」
鷹野「ありがとう♪ ふふふ・・・針とか入っていたりするのかしら?」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:38:32.71 ID:9A1nvxZd0
鷹野「ふふ・・・冗談よ 冗談」
富竹「ああごめんね・・・気にしないでくれ」
鷹野「そんなことよりジロウさん 早く食べないとご飯が冷めるわ」
富竹「そうだな 紬ちゃん、いただくとするよ」
紬「どうぞ♪ 沢山あるから遠慮しないで食べてくださいね」
ポリポリポリポリ
鷹野「ジロウさん、どう? 美味しい?」
富竹「・・・うまい! うまいよ!」
ヒョイ パク ポリポリポリポリ
紬「鷹野さんも早く食べないと冷めてしまいますよ?」
鷹野「ふふふふ・・・そうね ジロウさんが食べ終わるまで待とうと思ったけど、大丈夫そうだからいただくわね」
ポリポリポリポリ
鷹野「ふふふ・・・♪ なるほどねぇ・・・♪ なるほどねぇ・・・♪」
ヒョイ パク ポリポリポリポリ
紬「ふふふ・・・♪」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 21:54:24.23 ID:9A1nvxZd0
入江「ん・・・何だ・・・? あの神社の前の人集りは・・・それに何だこの臭いは・・・?」
沙都子「監督! 監督もこっちにおいでなさいまし!」
入江「こんにちは、沙都子ちゃん 皆と今日はピクニックかな?」
沙都子「少し違いますわ けれど、とても美味しい沢庵を頂いていますの」
入江「沢庵? ・・・ああ、これは沢庵の匂いだね」
魅音「監督ぅ! 監督も食べなよ!美味しいよ!」
紬「はい、監督さんのです 白いご飯と一緒にどうぞ♪」
入江「ん・・・ああ、ありがとう キミは・・・?」
紬「琴吹紬です さあさあ、ご飯が冷めないうちに」
入江「あ、ああ・・・」
紬「どうしましたか?」
入江「いや・・・」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:02:09.96 ID:9A1nvxZd0
鷹野「ふふふ・・・大丈夫ですよ 毒は入っていませんから・・・♪」
入江「いや、そう言う訳じゃあないんだが・・・」
紬「沢庵、嫌いですか?」
入江「・・・あ! ああ!そうなんだ、実は沢庵が――」
沙都子「監督は沢庵が大好物なんですわよ!」
入江「さ、沙都子ちゃん・・・参ったなぁ・・・」
沙都子「本当のことではありませんの?」
入江「いや・・・その通りだよ」
紬「ふふふ・・・♪ お口にあえばいいんですけど さあさあどうぞ」
入江「うん・・・い、いただきます・・・」
ポリポリポリポリポリ
入江「・・・! ・・・!」
ヒョイ パク ポリポリポリポリポリ
入江「・・・う〜ん美味しい♪ う〜ん美味しい♪」
紬「ふふふ・・・♪」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:17:28.35 ID:9A1nvxZd0
紬「いいわぁ・・・♪ 美味しそうにご飯を食べる姿、いいわぁ・・・♪」
ポリポリポリポリポリポリ・・・・・・・・・・・・・
富竹「・・・んぐぅ!!!??????????」
鷹野「・・・!? ジロウさん?」
富竹「・・・がはッ!ガはぁッ!!!ゴはッ!!」
紬「だ、大丈夫ですか?」
富竹「ごがぁ・・・ぐっぁ!!!!」
紬「喉につかえましたか? それなら・・・これ飲んでください!」
富竹「・・・んっく・・・」
ゴッキュゴッキュゴッキュゴッキュゴッキュ
富竹「・・・っぷは・・・ ははは・・・死ぬかと思ったよ」
紬「急いで食べたらだめですよ 麦茶もありますから、ゆっくり食べてくださいね♪」
富竹「ごめんごめん・・・ありがとう頂くよ」
鷹野「ふふふ・・・♪ つっかえた沢庵が苦しくて、指で首を掻き毟って本当に死んじゃうかと思ったわ・・・♪」
富竹「ははは・・・まいったな・・・」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:26:55.76 ID:9A1nvxZd0
紬「ふふふ・・・♪ 沢庵もご飯も、まだまだ沢山ありますから 遠慮しないで食べてくださいね」
魅音「もう一丁おかわり!」
沙都子「私もですわ!」
レナ「わ、私もまけないんだよ!おかわりかな!かな!」
梨花「みぃ・・・ボクもおかわりなのです」
大石「んっふっふ・・・皆さん見かけによらず大食いですねぇ・・・私も頂きましょうかねぇ・・・んっふ♪」
富竹「僕ももう一杯もらおうかな」
鷹野「ふふふ・・・ジロウさん、次に喉につかえたら今度は本当に死んじゃうかもしれないわよ?」
紬「鷹野さんと監督さんもおかわりどうですか?」
入江「うん・・・♪ こんなにおいしい沢庵は初めてだよ〜 おかわり♪」
鷹野「ふふふ・・・私も頂くわ・・・♪」
紬「はい、いっぱい食べてくださいね♪ ・・・ふふふ♪」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:37:08.50 ID:9A1nvxZd0
ポリポリポリポリポリポリ
魅音「うまい! うまいよこれ!」
沙都子「美味しいですわ! 美味しいですわ!」
ポリポリポリポリポリポリ
ポリポリ ポリポリポリポリポリポリポリポリ
レナ「はぁう〜☆ おいしいよぅ〜☆おもちかえりぃ〜☆」 ポリポリポリポリポリポリ
ポリポリポリポリポリポリ
梨花「みぃ・・・みぃ・・・最高なのです・・・☆ 最高なのです・・・☆」
大石「んっふっふ・・・♪ いいですねぇ・・・♪いいですねぇ・・・♪」
ポリポリポリポリポリポリ
入江「う〜ん美味しい♪ 美味しい♪」
ポリポリポリポリポリポリポリポリ
富竹「うまいなぁ!美味しいなぁ!」
鷹野「なるほどねぇ・・・♪ なるほどねぇ・・・♪」
ポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリ
ポリポリポリポリポリポリ・・・ポリポリポリポリポリポリ・・・・・・・ポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリ・・・・・・・
紬「ふふふ・・・♪ まだまだ沢山ありますから、お腹いっぱい食べてくださいね・・・♪」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:46:31.41 ID:9A1nvxZd0
――ピンポーン
圭一「・・・誰だ?こんな時間に」
ピンポーン ピンポーン
圭一「そういえば母さん達いないんだっけな・・・」
ピン・・・・・ポーン ピン・・・・・・ポーン
圭一「面倒臭いな・・・」
ピポン ピポン ピポン ピポン
圭一「・・・しつこいぞ」
ピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポ
圭一「わかったわかった!!!出るから!今すぐ出るから!!ったく・・・」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 22:51:53.17 ID:9A1nvxZd0
圭一「はい、どちらさまで?」
魅音「圭ちゃんこんばんはー」
レナ「こんばんはー」
圭一「魅音にレナ・・・どうしたんだよこんな時間に・・・」
魅音「圭ちゃん」
レナ「ご飯、まだだよね」
圭一「え・・・」
レナ「まだ、ご飯食べていないよね?」
圭一「え、いや・・・さっきたべ」
魅音「おばさんとおじさん、何処に出かけたの?」
圭一「何で・・・知ってるんだ?」
レナ「えへへ・・・ それより、魅ぃちゃん」
魅音「そんなお腹を空かせている圭ちゃんに、プレゼント兼宿題! ・・・はい、これ」
圭一「・・・なんだこれ?」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 23:00:52.61 ID:9A1nvxZd0
レナ「沢庵」
圭一「沢庵?」
魅音「そう、それが圭ちゃんの宿題 五本ある沢庵、それぞれ誰が漬けた沢庵か当ててみて」
レナ「えへへ・・・ 結構自信あるんだ 圭一くん、頑張って私の沢庵当ててね」
魅音「ほら、そこにAからEまで札が付いているでしょう? 全問正解で圭ちゃんの勝ちだからね」
圭一「わ、わかった・・・」
魅音「それじゃあ今日はもう遅いしまた明日学校でね」
レナ「またね、圭一くん」
圭一「あ、ああ・・・またな」
魅音「それと圭ちゃん」
圭一「な・・・!なん・・・だよ?」
魅音「明日、学校休んじゃ嫌だよ」
圭一「あ・・・ああ・・・」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 23:06:36.54 ID:9A1nvxZd0
圭一「5本ある沢庵・・・誰が誰の沢庵か・・・」
圭一「・・・・・・」
圭一「・・・・・・・・・・・・」
圭一「・・・難しいだろこれ」
圭一「とりあえず・・・Aから食べてみるか」
ポリポリ ポリポリ
圭一「大体分かるわけないだろ、誰が漬けた沢庵かなんて・・・・・・」
ポリポリ
圭一「次は・・・D行ってみるか」
ポリポリポリポリ
圭一「・・・・・・やっぱり全然分から・・・・・・んッ!!ぐ?!?」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 23:14:06.18 ID:9A1nvxZd0
圭一「このDの沢庵・・・異常にうまい・・・うまい!」
ヒョイ パク ポリポリポリポリポリポリポリポリ
圭一「うまい!うまい!」
ポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリポリ
圭一「う・・・もう無くなった・・・うあああああ!!!!Aは・・・いらないい!!!!」
ビターン!!!!
圭一「Cは・・・」
ポリポリ・・・
圭一「あ゛あああああ!!!」
ビターン!!!
圭一「Bは!? Eは!?」
ポリポリ ポリポリ
圭一「違う!違う!あがああああ!!!!」
ビターン!! ビターン!!!!
圭一「もっと、沢庵!Dの沢庵!!Dの沢庵!!」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 23:21:25.29 ID:9A1nvxZd0
バダム!
圭一「うがあああああ!!!!沢庵!Dの沢庵!!誰が漬けたんだ!?」
圭一「魅音か!?レナか!?沙都子か!?梨花ちゃんか!?」
圭一「誰だ!?誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ誰だ!!!????」
圭一「・・・くっ!!!」
圭一「闇雲に動いても体力を使うだけだ・・・冷静に考えろ前原圭一・・・!!」
圭一「Aは誰のだ・・・魅音か? Bは誰のだ?沙都子か? Cは梨花ちゃんか? Eはレナか・・・???」
圭一「じゃあ・・・Dは誰が漬けた? Dは・・・」
圭一「・・・・・・D・・・は・・・? いや・・・そうじゃない・・・何で・・・何で五本あるんだ・・・?」
ポリ・・・
圭一「!!」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 23:29:07.05 ID:9A1nvxZd0
圭一「・・・・・・!!」
ポリ・・・ポリ・・・
『ふふふ・・・♪』
圭一「だ・・・誰だッ!?笑ったのは誰だッ!!」
紬「・・・・・・ふふふ・・・♪」
圭一「誰だ!!?お前は誰だッ!!」
紬「ふふふ・・・♪ こんばんは 圭一さん」
圭一「何で・・・何で俺の名前を知っているんだ!お前は誰だッ!!」
紬「ふふふ・・・♪ それより、今お腹空いていませんか?」
圭一「は、腹・・・?」
紬「これ、探してませんでしたか? 炊きたての白いご飯と一緒にどうぞ♪」
圭一「これは・・・た・・・沢庵!!?」
紬「はい♪ 沢庵です♪ 美味しい・・・Dの沢庵ですよ♪」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 23:34:20.46 ID:9A1nvxZd0
圭一「眉毛・・・じゃないのか・・・?」
紬「沢庵ですよ ほら」
ぴら・・・ ポリポリ
紬「おいしい♪」
圭一「沢・・・庵・・・ たくあん・・・!!」
紬「白いご飯が冷めないうちにどうぞ」
圭一「あ・・・あああ・・・たく・・あ・・・ん・・・」
ポリ・・・ポリ・・・
圭一「沢庵・・・!沢庵!!」
ポリポリポリポリ
圭一「うまい・・・!うまい・・・!!」
ヒョイ パク ポリポリポリポリ
紬「まだまだ沢山あるから、満足の行くまで食べてね♪」
圭一「うまい!うまい!」
紬「ふふふ・・・♪」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/18(日) 23:53:42.87 ID:9A1nvxZd0
プルルル・・・プルルル・・・ ガチャ
刑事A「はいこちら刑事課・・・何?大石さんに電話?」
刑事A「おい!大石さん見つかったか!?」
刑事B「まだ無線には出ない! 今二台雛見沢方面に向かってる!」
刑事A「今こっちも大石さん探しているんだよ・・・何?急ぎの用?誰?前原・・・?とりあえず繋いで」
刑事A「・・・もしもし?」
『・・・・ぃ・・・・・ポリ』
刑事A「え?何?」
『・・・ポリ・・・・・ます・・・』
刑事A「聞こえないよ?こっちは忙しいんだから・・・いたずらかい?」
『・・・・・・たく・・・あん・・・』
刑事A「あ?」
『たく・・・あん・・・ポリ・・・美味しい・・・沢庵・・・は・・・やっ・・・ポリ・・・ポリ・・・・ポリポリポリポリ・・・』
刑事A「・・・キミ、沢庵食べてるのかい?」
『ポリ・・・ポリポリ・・・ポリ・・・』
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 00:00:07.07 ID:9A1nvxZd0
刑事B「・・・・・・」 『何の電話だ?』
刑事A「・・・・・・」 『意味不明 しかし大石さんを探しているらしい』
刑事B「・・・・・・」 『かけてきている場所は?』
刑事A「・・・で、今キミはどこからかけてきているんだ?」
『・・・ポリポリポリポリ・・・・・・雛・・・見・・・・・・沢・・・電話ボ・・・ポリポリ』
刑事A「雛見沢の電話・・・電話ボックスか!?」
『・・・ポリポリポリポリポリポリ』
刑事A「おい!雛見沢の電話ボックスなんだな!?」
『ポリポリポリポリポリポリ・・・』
刑事「沢庵食べてないで返事を――」
『ふふふ・・・♪』
ツー・・・ ツー・・・ ツー・・・
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 00:22:06.99 ID:dsQ8U5cW0
――
唯「う〜〜〜いぃ〜〜〜おはよぉ〜〜」
憂「お姉ちゃんおはよー でももうお昼だよ」
唯「う〜〜〜〜んまだ眠い・・・ん〜〜〜なんかテレビ騒がしい・・・」
憂「今日の朝からずっと同じニュース放送しているんだよ」
唯「ふ〜〜ん・・・」
憂「田舎の小さな村でね、毒性の強いガスが噴き出して一晩で村人全員が亡くなったんだって・・・」
唯「え・・・」
憂「夜中、皆寝ている時だったから、だれも気がつかないまま・・・死んじゃったんだって」
唯「えええ!!怖い!それ怖いよ! 目が覚めるニュースだよ!」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 00:30:38.39 ID:dsQ8U5cW0
憂「ところでお姉ちゃん、さっき起こしに行ったときうなされていたけどどんな夢見ていたの?」
唯「ん〜〜〜なんか怖い夢だった・・・けどさっきのニュース聞いたら忘れちゃったかも・・・」
憂「怖い夢なら忘れてよかったんじゃないかな」
唯「でも・・・怖くなかったような気も・・・ ムギちゃんが出てきてたのは覚えているんだよねぇ」
憂「どんな夢だったんだろう?」
唯「わかんない・・・思い出せそうで思い出せないよ ・・・朝ごはん食べたら思い出すかも」
憂「もう用意できているよ はい、どうぞ」
唯「今日はなにかな〜 なにかな〜」
憂「はい、ちょっと手抜きだけど お茶漬けと、塩ジャケと・・・紬先輩から貰った沢庵」
唯「おお・・・日本の朝ごはんだね! いただきま〜す」
ポリポリ
唯「・・・うまい! けど、なんだろう? 初めて食べたのに、食べ飽きた気がする・・・」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 00:36:04.07 ID:dsQ8U5cW0
『ふふふ・・・♪』
唯「・・・!!!?ムギちゃん!!?」
憂「ど、どうしたのお姉ちゃん?」
唯「今、ムギちゃんの笑い声が聞こえた気が・・・」
憂「え?何も聞こえなかったよ?」
唯「・・・でも今・・・・・・」
ピリロリロピリロリロリロ
憂「お姉ちゃん、電話鳴っているよ?」
唯「ん・・・気のせいだったのかなぁ・・・・・・あ、電話ムギちゃんからだ」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 00:49:53.11 ID:dsQ8U5cW0
ピッ
唯「おはよ〜 ムギちゃんなぁに〜?」
『唯ちゃん――よう――起きた――かりだっ――?』
唯「うん ばかりだよ〜 ムギちゃんは?」
『――ま、旅行――から帰ってる――中なの』
唯「旅行って・・・もしかして海外!?」
『い――、国内旅行 すごい風景――綺麗な場所に行って――たの』
唯「いいな〜 て今すごい音しているみたいだけど・・・もしかして自家用ヘリとか!?」
『せい――い♪ 国内だと一番――やくて』
唯「さすがムギちゃん・・・あ、それと」
『おみやげも――っかりあるから安心して♪』
唯「やったー♪ 明日の学校楽しみだよ!」
『ふふふ・・・♪ とってもいい――沢庵みつけ――じゃあま――明日学校――ね』
唯「ムギちゃん、またねー」 ピッ
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/19(月) 01:06:06.62 ID:dsQ8U5cW0
紬「・・・あとどれくらい?」
操縦士「はい・・・ポリポリ・・・紬お嬢様・・・およそ20・・・ポリポリ・・・分です・・・」
紬「予定通りね ・・・今度のお休みは何処に行こうかな?」
紬「私の沢庵、もっと色んな人に食べてもらいたいな・・・♪」
紬「ふふふ・・・♪ ご飯も、いっぱい炊いておかないと・・・♪楽しみ・・・」
ポリポリ
紬「ふふふ・・・♪ おいしいわぁ・・・♪」
たくあんのなるころに 紬漬し編
〜 終 〜