キョン「…笑えない」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:光彦「そろそろ働くか。」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 15:34:31.43 ID:X20UxRt60

キョン「よっしゃああ内定出たぁああ!!」

ハルヒ「やったじゃない!」

古泉「おめでとうございます」

みくる「キョン君おめでとう」

長門「…おめでとう」

2月から就職活動を始め、GW明けに内定が出た。俺はとある大学の4年生になっていた
SOS団のこいつらとも同じ大学に入り、別段変わらず不思議探検という名のただの集まりで遊んでいる

週末には古泉の車でSOS団全員でドライブ行ったり、連休には皆で旅行に行く
そこらへんの大学生となんら変わらない日々を過ごしている。

最初からハルヒはこういうのが望みだったんだろうか。
古泉いわく、ここ数年閉鎖空間も無く、朝比奈さん、長門、古泉の機関は名だけの機関で、ほぼハルヒの力は無いと確定された。


ハルヒ「キョン!あんたの就職祝いに今日は飲みましょう!!」

古泉「いいですね!」

みくる「いいですね〜!」

長門「賛成」

キョン「わ、わるいな。ありがとよ。」


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:35:35.86 ID:X20UxRt60

俺が一番最後の内定者だった。
ハルヒは大手のOL、古泉は機関に就職。ハルヒの前では警備会社と伝えている。
長門は大手のシステム開発部、朝比奈さんはスッチーだ。

俺は長門と同じ会社のシステム開発部に就職が決まった。
高1の時にパソコンを始めた俺はそれからパソコンに興味が出て、自分のシステムが世にでたらいい

そんな思いで就職した。そんな事を思ってたよ。

就職が全員決まり、あとはゼミに出席するだけで良い
特に講義も無く、あとは遊ぶだけ。資格の勉強も大事だけど今しか遊べない。就職したらでいいんだよそんなのは。

ただ月日だけが過ぎて行き、気付いたら卒業してしまった。
俺は会社の研修が3月の後半からあるので社会人として頑張るぞと意気込み、入社日に長門と出勤した。

しかし、長門はどちらかというとプログラマー向けであり、自分はSEなので部署が違う
勤めていてあまり会う機会も段々と減っていった…。

SEと聞くと巷ではブラックだ。残業しまくり、過労死No.1と名高い職業であるが別段そうでもないと思った。

確かに大変なのは大変だが、どんなにかかっても定時+2時間くらいで帰れるし、残業代も全部出る
やはり優良会社でよかったよ。長門はやはり出来るので毎回定時だが・・。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:37:42.40 ID:X20UxRt60

人大杉になるかも。規制くらったらそこで終了な。

そんなある日

上司「キョン、どうだい?仕事は。慣れたか?」

キョン「えぇ。大分。」

上司「ならいいんだ。大変だと思うけど頑張ってくれよ」

キョン「はい!ありがとうございます。」

上司との雑談、気にかけてくれてありがたい。本当に良い会社に入れてよかった。


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:38:40.62 ID:X20UxRt60

こうしているうちに3ヶ月の月日が流れた7月の終わり

キョン「あー今日も疲れたーでも金曜日だし、久々に古泉でも誘って飲みにでも行くかな。」

上司「ん、ちょっとキョン待ってもらっていいか?あー、新卒の子も皆聞いてくれ」

キョン「(ん?なんだ?)」

上司「皆さん本日お疲れ様でした。今から第2会議室に新卒全員集合するように」

キョン「なんなんだろうな・・・」

そう言われ第2会議室に行く。そこには長門の姿があり、長門の横に座った。

キョン「よう」

長門「…」

キョン「急に全員呼ぶなんてなんだろうな?皆に金一封!とか?ハハッ。」

長門「…」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:39:47.68 ID:X20UxRt60

上司「新卒の皆さん、本日お疲れ様でした。今回収集したのは会社の事について話をしたいと思っています。それに関しては部長から

お話がありますので是非聞いてください。」

部長「えー、皆さんお仕事お疲れ様でした。今からお配りする紙を見ていただきたい。」

部長「行き渡ったかな?えー、見ての通りの事です。」

部長「会社の……について……ことは……で…」

紙を見た瞬間、何も考えられなくなった。その紙の内容とは

【経営悪化による自宅待機の通告】

とあった。

簡単に言えば、不景気なのでシステムを開発する事が出来ない。なので景気が回復するまで自宅で待機する事。
待機期間は現時点では設けないが、最低でも2ヶ月は待機する事になる

しかし、【待機中に関しての給与は100%支払う】

と書いてあった。

それを見た俺は

キョン「(ラッキー!遊べるじゃないか。ハハッ!金ももらえるし最高!)」

とやはり学生気分がまだ3ヶ月程度では抜けてなかったのか素直に喜んでしまった。
しかしまぁ2ヶ月間ノンビリ遊ぼう。

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:40:55.42 ID:X20UxRt60

しかし気になった

キョン「おい長門、やっぱまずいのか?」

長門「分からない。2ヶ月の間でよく考える事が大事」

キョン「だよな。お前はどうするんだ?」

長門「私は涼宮ハルヒの観察者としての役目は終わった。普通の有機生命体として活動する。他の会社に就職する可能性がある」

キョン「そうかい。でもこのご時勢じゃ無理じゃないか?」

長門「やるだけはやってみる。」

キョン「大丈夫だと思うけどな。」

長門「…」

こうして話は終わり、8月1日から待機が始まった。

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:42:20.58 ID:X20UxRt60

8/1

キョン「んー!平日で金貰ってダラけられて、さいっこー!!やる事ねーけど久々にだらけるかぁ。昼からビール!最高だなー!」

キョン「今頃皆働いてるんだろうな。グビッグビ!!プハー!!うんめーッ!!!!…こんな暑い中せっせと。ゲフー…」

キョン「お、13時か。ごきげんようでも見よう……」

キョン「眠い……Zzzz....」

prrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr

キョン「ん?電話…ハルヒから…」

キョン「よう。プールならいかねぇぞ」

ハルヒ「何言ってるのよキョン!高校の話じゃないそれ。」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:43:01.99 ID:X20UxRt60

キョン「んで何だ?」

ハルヒ「あんた自宅待機なんだって?」

キョン「ん?(あぁ、あの後古泉と飲んだ時に話したっけな。まぁいいか)」

ハルヒ「大丈夫なの?有希も同じ会社でしょ?どうなのよ。」

キョン「別に2ヶ月ほど待機してるだけでその間給料出るし特に気にしてないぞ」

ハルヒ「そう…ならいいけど、少しは転職も考えた方がいいんじゃない?」

キョン「せっかく大手に入れたんだ。少し様子見るよ」

ハルヒ「そうね。何か困ったら連絡よこす事よ!!いい??」

キョン「"団長様" だもんな」

ハルヒ「そ、そんなのはもういいわよ。気になるのよ!んじゃね。」

プッ・・・・ツーツーツ・・・・

キョン「さて、もう夜だ。何食うかな・・・・」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:43:54.66 ID:X20UxRt60

それから3週ほど経ち、朝比奈さんにもこの話が行き、心配されたが特に大丈夫です。と伝えた。

長門は退職してフリーのプログラマーとして高校時代のパソコン部の部長と一緒に会社を起業してうまくやってるらしい。さすがだな



待機期間が合計1ヶ月が過ぎた夏ももう終わる9月中旬

キョン「あーヒマだなぁ〜やる事が無いぜ。夏は海いったり、花火みにいったり、色々夏っぽい事はしたけど、さすがにずっとだと飽

きるな。妹も大学行ってるし、幸い彼氏らしき奴はいないが。男の気配しないのは兄としてどうなのやら。複雑である」

キョン「さて、まただらけようかな…Zzz.........」

prrrrrrrrrrrrrr

キョン「俺の惰眠を奪う電話め!!誰だ?ん、会社か?丁度よかった。待機にはもううんざりだったんだよ」

キョン「はい」

会社「キョンさんの電話でよろしいでしょうか?」

キョン「えぇ。どうしました?待機終了ですか?丁度もうやる事なくて飽き飽きしてたんですよ。でも良いリフレッシュで・・・え?」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:44:49.38 ID:X20UxRt60

会社「あの、非常に申しにくいのですが、まだ景気の方は低迷しており、待機期間が延びる事になりました。現状では来年の1月からの予定でございます」

キョン「え?」

会社「また正式な書面は送付いたしますのでお待ち下さい。では」

プッ.....ツーツーツー

キョン「え?」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:45:57.18 ID:X20UxRt60

そこから俺は少し焦り始めた。Googleで自宅待機と検索をした。
そうするとプログラマーの自宅待機の話がズラズラと出てきており
中には1年待機している人もいるという。

キョン「2chにスレッドまで立ってるぞ・・・この1ヶ月で自宅待機と検索しない俺も俺だが、悲惨だな…」

キョン「何々?【俺は技術暦3年だが仕事の案件がこなさすぎwww年齢だけ大人だけど技術は子供www逆コナンかよバーローwww】」

キョン「【今年30だが自宅待機開始が28歳になった時、もうあれから2年ちょい…か。転職してるが決まらない。ダミー求人が多すぎる・・・はぁ・・・】」

キョン「なん・・・・だ・・・と・・・・」

キョン「ま、まぁ、俺は大手だし、クビは・・・ないだろ。ハハッ。こいつらは中小零細だろ?俺は大丈夫。さて遊んでこよう」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:46:55.60 ID:X20UxRt60

そんな事で季節は変わり12月初旬

キョン「うぅー寒いなぁ。。。こんな日は熱燗でキューっとだな・・・古泉でも誘うか」

prrrrrrrrガチャ

古泉「はい古泉ですなんでしょうか?」

キョン「今日ヒマか?」

古泉「すいません。ちょっと繁忙期でして、今月仕事だらけでして…」

キョン「おう。そーか。またなー」

古泉「失礼します」

キョン「大変そうだなー。あいつの機関は何か副業でも始めたのか?まぁいい、俺の分まで頑張ってくれ。ハルヒはどうだ?」

ハルヒ「今日は無理よー会社の飲み会があって、また誘ってよ。じゃあね」

キョン「まぁこんな日もある。今日は家に帰って録画したアニメでも見ながら寝よう」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:48:56.59 ID:X20UxRt60

キョン「はぁ…。」

溜息が出る。やはり4ヶ月ほど自宅待機していると起きる時間が朝6時から昼過ぎになり
寝る時間も22時が朝4時になるのがデフォルトになってしまった。

特に鬱な症状はないし、こうして外に出るのも・・・少しだけ億劫になったな。
一日中家に居ることもザラだし、土日は不思議探検という名目で外に出る以外ほぼ無い。

今日はただ、ジャンプの発売日だったから外に出ただけなんだけどな。


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:49:55.32 ID:X20UxRt60

キョン「そうだ長門に電話してみよう」

prrrrrr

長門「はい」

キョン「長門か?元気か?どうだ?」

長門「元気」

キョン「そうか。仕事も順調か?」

長門「順調」

キョン「そうかい。今度お前の家に遊びに行ってもいいか?」

長門「いい」

キョン「今度また連絡するよ」

長門「わかった」

ガチャ…ツーツーツー

キョン「ふー。冨樫仕事しすぎ」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:50:39.04 ID:X20UxRt60

12/25

キョン「街中はクリスマス気分だねぇ。」

ハルヒ「そうね。ケーキ買っていかないとね!」

キョン「おう。」

ピンポーン

長門「入って」

ハルヒ「みくるちゃーーん久しぶり〜〜〜!!」スリスリ

みくる「涼宮さんお久しぶりです〜〜!」

キョン「ども、お久しぶりです朝比奈さん」

みくる「お久しぶりですキョン君!」

キョン「古泉は仕事で今回これないそうですよ」

みくる「そうなんですか〜残念です〜」

今日はSOS団のクリスマスパーティー
本日は金曜日で皆早く仕事が終わったので長門の家でパーティーをした

色々と積もる話をし、次の日は皆休みなので長門の家に泊まった。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:51:28.60 ID:X20UxRt60

みくる「キョン君、お仕事、大丈夫ですか〜?」

キョン「えぇ、来月、年始から待機解除と連絡が来ました!」

みくる「よかったですねぇ〜」

ハルヒ「ったく。心配したんだからね!!もう!!」

キョン「悪い悪い。でももう待機は経験したくないぜ。やる事なくなってくるしな。」

みくる「ほぇ〜」

ハルヒ「あんたをせめて土日くらいは引っ張り出さないと腐るからね!!もう!今度何か奢りなさいよ!!」

キョン「へーへー」

そんなこんなで俺は自宅待機が年末年始休業後に解除されることになった。


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:52:23.15 ID:X20UxRt60

1/3

キョン「んー!待ちに待った出勤日。働くのめんどくさいぜ〜〜へっへっへ(笑)」

働くのめんどくさいが、やはり俺も日本人。右に習えなんだろうな。通勤ラッシュ。久しぶりだぜ。

キョン「到着。8,9,10,11,12,1と6ヶ月ぶりの出勤か。この定礎も懐かしいぜ。」

上司「ようキョン!元気だったか?」

キョン「えぇ。」

上司「新卒も半分以上やめてしまったが、しかし仕方がない事もある。退職した社員には本当に申し訳ないと思ってる。とキョンに言ってもあれだが、よく残ってくれた。ありがとう」

キョン「いえ、色々リフレッシュできましたよ。」

上司「そう、言って貰えると、嬉しいよ。」

キョン「では」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:53:13.43 ID:X20UxRt60

半年振りの自分のデスク。当然何も変わってない。まぁ変わったと言えば、新卒の奴がいなくなった会社の中かな。

でもまぁこのご時勢、仕事があるだけ幸せだ。なんて、オッサン臭くなったもんだ。

その後1ヶ月ほど働いた2月初旬

上司「えー本日お疲れ様でした。えー、第2会議室の方へ来てください」

キョン「ん?…まさかな。」

キョン「前は長門がいたが、今はいない。いるわけないか。」

上司「えー、本日はお疲れ様でした。今回のお話も前の話と一緒の事です・・。部長お願いします」

部長「本日の就業お疲れ様でした。今回は…」

キョン「え!?」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:53:55.88 ID:X20UxRt60

要約すると

まったく景気が変わってない。むしろ悪化している。このままだと会社が潰れる
給料も支払うことが出来ない。今月末までに会社都合で退職するか、仕事が来るまで数年待機する事

と言う事だ。どう言う事だ。またあの悪夢の半年が蘇るのか・・・?

どうすればいい?あの時転職してたほうが良かったのか?どういうことだ・・・

家に帰ってじっくり考えてくださいといわれたのでじっくり考えた。

キョン「ハルヒに相談、いや古泉か、いや同じ会社だった長門か…他の谷口や佐々木、国木田には相談できないというか、あいつらに

は自宅待機という事すら教えてないからな・・・今更恥ずかしい」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:54:29.37 ID:X20UxRt60

キョン「古泉だな」

prrrrrrrrrrr

古泉「はい古泉です」

キョン「あ、あぁ俺だが、少し話があるんだが会えるか?」

古泉「えぇ。大丈夫ですよ」

そういって15分後に喫茶店で集まった

古泉「お久しぶりです。お仕事再開されたようで」

キョン「あ、あぁそのことなんだがな」

・・・・・・

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:54:42.21 ID:X20UxRt60

古泉「なるほど。景気が良くなってない、ようはクビになるかこのまま年齢だけ食うか。ってことですね」

キョン「極論言うとそうなるな。」

古泉「転職しかございませんね。」

キョン「あぁ。」

古泉「ウチに掛け合ってみましょうか?」

キョン「いや、それを言いに相談しに来たんじゃないんだ。とりあえず言いたかっただけ。友達から仕事を紹介して貰うのはイヤなん

だよ」

古泉「そうですか…いつでも言って下さいね。」

キョン「あぁ、ありがとな。」

そういってハルヒ、長門、朝比奈さんと順々に話をした。皆古泉みたいにウチにおいでと言うが
友達だからこそ紹介されるのはイヤだった。

キョン「さて、どうすっかねー」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:55:35.82 ID:X20UxRt60

その後会社と話をし、会社からは会社都合という事になり、自己退職ではないのでいくらか転職活動は楽になった。いくらかな。

その後色んな転職サイトに登録したり、大学の就職課にいったり色々回った。
しかしどこも不景気なのか書類で落とされたりする。

気付いたら20社ほど書類を出したが2社ほど面接に行くがその面接も酷い状態だった。
採用人数が1〜2に対し、300人は収容できるであろうホールに100人ちょいの就活生が溢れていた

中小企業でこの有様だ。今頃中小の奴ら大手気分なんだろうな。人気がある我が社カッケーwwみたいな。

キョン「ちくしょ。くたばれ!!」

とはいえ、俺もスペックが高いわけじゃない。どうすればいい。悩む。

そう言い続け月日が経った。気付けば無職歴が半年になった。

そろそろ金も底を付く。まさか、一年前こうなるとは想像してまい。

生活費を切り詰め交通費にするも、行った会社の面接官がタバコを吸って面接してニヤニヤして遊んでいるクソ企業

書類を出しても一向に連絡をよこさないクソ企業。待遇なんか無い。ボロ雑巾のように扱う企業ばかり。

クソ!クソ!!!クソッ!!!!!

…………クソなのは俺だった。


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:55:57.61 ID:X20UxRt60

去年から先を見て動いていればこんな事にはならなかったんだ。
長門の事を見下していた。大手にいるのになんでわざわざ転職するなんてアホらしいと。
それにめんどくさかった。せっかく新卒で採用されたんだ。しかも良い会社に。それを棒に振るなんて出来るか?

転職活動なんかすぐ終わると思ってたんだ。現実はそう甘くない。
ダミー求人。常に新着求人に乗ってくる常連さん。ブラック企業からのスカウト満載、オファー満載

今年の新卒はなぜか就職しないで既卒になってわざと自分から首をしめている
そんなやつらと今、もしくは来年も視野に入れて戦わなくちゃいけない。
そして自分より長い間転職活動しているハイスペックの人間と戦わなくてはならない

しかも採用人数は国家試験並みの狭さ。

どうすればいいんだよ…。メールボックス開けばお祈りメール。

今回は貴殿の期待に添えぬ結果に…

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:56:07.84 ID:X20UxRt60

キョン「うるせーー!!!こっちだって添えてねーよ!!!!」

キョン「・・・・・・・・・・」

キョン「…笑えない」

キョン「…皆、今頃バリバリ働いてるんだろう。ハルヒ、長門、朝比奈さん、古泉、佐々木、国木田、谷口…」

キョン「俺、何かおかしいことしたんだろうか。」

キョン「どうしてこうなったんだろう。分からない。なんでこうなったんだろう。」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:56:17.36 ID:X20UxRt60

キョン「お前らも、働けるだけマシだぞ?」

prrrrrrrrrrrrrrr

キョン「はい?」

キョン「…!!はい!はい!そうです…、はい!ありがとうございます!!!」

キョン「やったあああああああああ内定だあああああああ!!!」

以後>>1ループ

おわり

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/06(日) 15:58:06.76 ID:X20UxRt60

2年前の私の友人の話をハルヒでパロりました。
今ではバリバリに働いているので良かった。



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