1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:18:20.69 ID:7QJlN0ti0
朝倉「はーい!今日はここ、某国営放送スタジオに発生した閉鎖空間をたんけんするよー!」
ちゃーららちゃららちゃっちゃっちゃー
『四年生の社会科・ けんがく!世界を守るお仕事 〜ジオフロントじゃない方の〜』
朝倉「こんにちは!教室のみんな!」
キョン「ヽ(ΦДΦ)ノ みんなこんにちわー!お姉さんこんにちわー!」
朝倉「さあキョン君、今日わたしたちがどこにいるのかわかるかな?」
キョン「ええ?それぐらいわかるよーいつものスタジオでしょ?お姉さん!」
朝倉「あっはっは、やっぱりキョン君は無生物だなあ。色味がちがうじゃない色味が。」
キョン「あっ、ほんとだなんだか灰色をしてるねお姉さん!」
キョン「…ってなんじゃこりゃ−(ΦДΦ)−!?涼子お姉さん!?」
キョン「お前は朝倉!そして俺はどうなってるんだ!?にっ人形!?お姉さん!?」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:20:33.98 ID:7QJlN0ti0
朝倉「フッ。どいつもこいつもssといえばわたしを長門さんのお人好し世話係に押し込めて」
朝倉「そうじゃなければスパイス程度に登場人物をぷすっといっちゃうプチサイコ女か。おでんブン投げんぞ」
朝倉「忘れんな!わたしの本質はトリックスタアアアア!情報は爆発だ!真っ赤!真っ赤!」
キョン「……(Φ−Φ;)」
朝倉「涼宮ハルヒの周りに変化を強制して出方を見る。それが私の使命」
朝倉「復活に時間はかかったけどこうして帰ってきたからには。」
朝倉「あなたたちの周りにカオスを振りまいてあげるわ!それが明日の神話!」
キョン「それとこの状態がどうつながるんだよ!…お姉さん!」
キョン「って語尾に勝手にお姉さん!がついちゃうよ涼子お姉さん!」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:23:33.65 ID:7QJlN0ti0
朝倉「情報操作で教○テレビに番組をねじ込み、あなたたち全員の異常性を衆目に晒し、」
朝倉「頭の柔らかい子どもたちに涼宮ハルヒへの違和感を植えつけて揺さぶりをかけるのよ」
キョン「意図がねじれすぎて分からない!?そして俺はなんで人形なんだお姉さん!」
朝倉「あら、○育テレビの学習番組のアシスタントには、mcを盲目的に慕う傀儡が付き物じゃない」
キョン「傀儡ってなんだよ!せめてマスコットって言えよ!お姉さん!」
朝倉「いやーだってあなたマスコットって言うほどフレンドリーじゃないしー」
キョン「そういえば(さすさす)妙に等身がリアルで…作りに高級感があるな俺。お姉さん?」
朝倉「はい鏡」
キョン「うわ!怖!これパペットつーか文楽人形じゃねーか!Σ(ΦДΦ)涼子お姉さん!」
朝倉「あなたは四年生の社会科・アシスタントその2、検非違使(きょんびし)キョン助ことキョン君よ」
キョン「世界観どうなってんの!?この番組!?お姉さん!?」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:28:51.61 ID:7QJlN0ti0
朝倉「ぶっちゃけパペット作る予算ないから木曜日の『日本の伝統芸能』の人形浄瑠璃 編で借りてる文楽人形、」
朝倉「使い回してるのよねー。バレたら役員クラスが飛ぶわね」
キョン「バレるだろ!ってこれだいぶ俺に似せようと努力してるなー!?髪とかばっさりいってるよ!お姉さん!」
朝倉「国宝を大胆に魔改造。あっはっは」
キョン「笑うなよ!?文楽人形って瞳が底しれなくてハンパない眼力がおっかないよ…子供引くよ…お姉さん…」
朝倉「そう。予算のない原因、受信料未納のご家庭にむけてそのハンパない眼力を照射して恫喝するのが!」
朝倉「あなたのもう一つの隠された使命なのよ!教室で見てるみんなもお家の人に恫喝するのよ払え〜払え〜」
キョン「なっなんだってー!?って知るかー!早くもとに戻せよお姉さん!」
朝倉「ったくぎゃーぎゃーうるさいわね。ぎゃーぎゃー言えるだけマシでしょ」
朝倉「アシスタントその1、ゆっきーなんてどーせ無口だからってんでパペット作る代わりにアフレコカットされたし」
長門「(コクリ)」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:34:01.30 ID:7QJlN0ti0
キョン「うおっ!?びっくりした!って長門か!?えらいかわいい二頭身きたよ!お姉さん!」
朝倉「はーい、ゆっきー、今日はちゃんと閉鎖空間についてお勉強してきたかなー?」
長門「(コクコク)」
キョン「てかあんた思い出したように番組進行するな!?なにこの3ショット!?お姉さん!」
朝倉「だから言ってんじゃん。あなたたち全員の異常性を晒す、って」
キョン「全員って…長門と俺しかいないだろ!お姉さん」
朝倉「ふふり。甘い、甘いなーキョン君。」
朝倉「まあ、ゆっきーはASIMOなんて目じゃないオーバーテクノロジーで自立稼働してるけど」
朝倉「文楽人形を動かすには!三人の人形遣いが必要なのよ!」
長門「(コクコク)」
キョン「はっ。そういえばさっきから俺の体は意志と微妙に関係ない動きを…お姉さん…」
キョン「ていうか左手がプルプル震えてるよお姉さん」
キョン「まさか…お姉さん!」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:38:20.82 ID:7QJlN0ti0
朝倉「そうっ!涼宮ハルヒ、古泉くん、朝比奈さんの三人は!」
朝倉「それぞれあなたの左手、首&右手、足を動かす黒子としてすでにここに存在しているっ!」
長門「(コクリ)」
キョン「なっなんだってー!?ああっそういえば驚いてもリアクションが小さい!ぎこちない!お姉さん!」
朝倉「みんなまだ慣れてないからねー。伝統芸能なめんなっつー話よ」
ハルヒ「…あんたら…」
ハルヒ「…このあたしにこんなド裏方させるなんていい度胸ね…」
キョン「ひ、左手がきもちわるい角度に曲がりながらわなないている!?この声はハルヒなのか!?お姉さん!」
朝倉「そうよ!名場面で顔をさらす事もある主遣い(首&右手)でなく!」
朝倉「義太夫節にあわせてダイナミックに動く足遣いでもなく!」
朝倉「ひたすら地味で繊細でストレスのたまる左手が(※作注・嘘ですすみません)涼宮ハルヒの役どころ!」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:43:49.17 ID:7QJlN0ti0
古泉「いやーなんだか悪いですねー僕が主遣いなんて」ぬっ
キョン「うおっ!急に肩ごしに地顔を出すな古泉!近い近い!お姉さん!」
みくる「ううー…窮屈ですー…あたしどこ触ってるんですかー…ちゃんと動かせてますかー…」
キョン「なにやら股間のほうから聞こえるのは朝比奈さんですか!お姉さん!」
キョン「とりあえず足はやばい方へ曲がってますけど!お姉さん!」
ハルヒ「ああっイライラする!あんたもっと左手を大げさに使った身振りをしなさいよ!」
キョン「あいた!左手が俺をぶつよ!?俺の意志関係ないんだから言いがかりだ!?お姉さん!」
キョン「なんだこのおんぶにだっこ感というか介護されてる感というか…お姉さん…」
古泉「んっふ。あなたの肉体的意思表示の中枢を僕が握るというのは…新鮮な体験です」
みくる「あのー…ちゃんと左足動きましたー?…歩いてるみたいに見えますかぁー?」
キョン「古泉、ここはどんな名場面でもないのにフルオープンの野づらをすり寄せんな!振り向かせるな!お姉さん!」
キョン「朝比奈さん、それは左足ではなくて非常にまずい箇所です、ってか感触はあるのな!嬉し恥ずかし!お姉さん!」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:48:29.52 ID:7QJlN0ti0
キョン「ていうかなんでみんな違和感なく役割を全うしてるんだ!俺人形になってるんだぞ!?お姉さん!」
長門「(コクリ)(フルフル)(コクコク)」
キョン「ああ、いつもSF的辻褄合わせをしてくれる長門がサイレントゆえ話も進まない!お姉さん!」
古泉「なるほど、これは伝統芸能の夢の競演ですね」
キョン「狂言回しだけにねっ、てやかましいわ!お姉さん!」
朝倉「意外に隠れテレビっ子な涼宮ハルヒにスタジオ収録という場を与えたことで」
朝倉「テレビの持つ呪術的要素や業界的空気嫁よ感に支配された彼女は」
朝倉「できるだけ破綻のない番組作りを心がけようとこの場に影響を及ぼしている」
朝倉「そして近所のショタにカテキョしちゃうぞ☆エピソードにも表れているように」
朝倉「彼女にとって教育、と子供、というのは重要で大切な要素」
朝倉「全国のちびっ子に見られているという意識が彼女を二重に支配して」
朝倉「もはやN○Kのヌルい台本から大きく外れた行動を彼女はとることができなくなっている」
朝倉「って長いわー!ゆっきーにふってたセリフぜんぶこっちによこしやがって!」
古泉「やはりそうでしたか。僕も当然感じるべき疑問を涼宮さんによって取り上げられているのですね」
朝倉「やはりってなによ!あんた絶対疑問より現環境を優先してるだけでしょが!あとちったー顔しまえよ黒子らしく!」
キョン「古泉、俺の首はすでに180度曲がっている!近い!うざい!お姉さん!」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:53:49.47 ID:7QJlN0ti0
ハルヒ「ああもうあんたたちー!人をほっておいてなに賑やかにやってんのよ!ちゃんと台本進めなさいよ!」
キョン「台本なんて知らねえよ!この番組の目的はなんなんだよ!涼子お姉さん!」
長門「(つんつん)」
キョン「なんだよ!この超絶ASIMO!お姉さん!」
長門「(アレアレ)」
キョン「ファオ!巨人きた!スタジオみっちりサイズの神人きた!お姉さん!」
朝倉「はーい、というわけでゆっきー、キョン君、今日は世界を守る超能力者さんたちのお仕事を見学するよー!」
朝倉「収録が進み涼宮さんのストレスがたまればたまるほど、デストローイな神人と呼ばれる巨人が暴れ、」
朝倉「世界は崩壊に近づき収録は難しくなり、涼宮さんはストレスを増やすの。」
朝倉「このデススパイラルを止めてくれてるのはだれかなー?」
キョン「そしきのちょーのーりょくしゃさんたちでーす!りょうこおねーさん!」じたばた
長門「(コクコク)」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 00:58:12.76 ID:7QJlN0ti0
キョン「うあっついノリで言ってしまった!てかなにそのマッチポンプ!神人強まる一方じゃん!お姉さん!」
キョン「あと人形遣うのそろそろ慣れろよ!そして朝比奈さん、それは左右の足ではなく左右のあふん。お姉さあん。」
古泉「そうか…ドールマニアの方々は…こういう気持ちを…」
キョン「そこ新しい世界のオープンネクストしない!さっさと倒しに行けよお前も!お姉さん!」
朝倉「あー、ほら、超能力者さんたちの赤玉特攻隊が来たわよー!綺麗ねー!燃え尽きる生の輝きねー!」
古泉「ほんとうに…美しい…」
キョン「おめーこっちしか見てねーだろ!行けよ!倒せよ!お姉さん!」
古泉「何を言うんです、このスーパーバイでドールルーキーであるところの僕は」
古泉「国宝級造形美のあなたを支配しながらたまにあなたのものとまちがって僕のモノをつかんでひねりまわす」
古泉「朝比奈さんの手技に腰砕け。もはや能力を使う余裕などあるはずがないでしょう?」
キョン「言い切った!てかお前はそんなことになってたのかよ!朝比奈さん!間違ってはいけませんお姉さん!」
キョン「生暖かくない無機物の手触りのモノがわたくしこと文楽人形であふんそうそれです!お姉さん!!」
みくる「ええーなに言ってるんですかキョンくんーもうわかりませぇーん…」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:06:17.48 ID:7QJlN0ti0
朝倉「いいカオスだ太陽の塔!そびえる巨塔!そして巨人!情報はバクハツだー!」
朝倉「ああ、赤い光がまた一つ…消えていく…もはや言葉もない涼宮さんの苛立ちは最高潮」
朝倉「はーいみんなー、今日は珍しいものが見れますよー!」
朝倉「ぶっちゃけ神人倒しちゃうパターンなんて他局でもやってんのよ」
朝倉「今日は主遣いこと古泉くん不参加のため、倒せなかったパターンが見れるわよー!」
キョン「おめーのせいで知らん間に大クライマックスじゃねえか!古泉!お姉さん!」
ハルヒ「ああ…素晴らしいわ…まだ子どもたちが見たことがない『滅んじゃう場合』が放送できるのね…」
ハルヒ「こんな番組に参加できたなら…あたし…左手でも悔いはないわ…」
キョン「待てハルヒさっき朝倉が収録つってたろが!ライブじゃないだろ!お姉さん!」
キョン「滅んだあとで誰が放送を見るんだよ!つか満足したなら閉鎖空間をひっこめろー!お姉さん!」
古泉「忘れたのですか?一度発生した閉鎖空間や神人は」
古泉「改めて涼宮さんの気が晴れようとも倒すまでは解消しません」
古泉「そして涼宮さんは『世界の終わり』を子どもたちに見せたいと望んでいる」
古泉「きっともうこの放送は生放送になっていることでしょう!うふ」
キョン「あーもーおめーは最期までさわやか解説しやがってー!お姉さん!」
キョン「この歴史に跡形も残らないクラスのジェノサイダー!愚者の代弁者!!お姉さん!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:12:05.89 ID:7QJlN0ti0
朝倉「ああ…終わりの時よ…ていうかほんとは情報爆発を誘発したかっただけで世界終わらしてる場合じゃないんだけど」
朝倉「結果をあんまり気にしないポジティブサイコビリーガールがわたしだもんねー」
朝倉「まあ一度消えた身にしては大したもんよ大したもん。やっべー。」
朝倉「さあ、だれも見たことのない、世界の終わり が やって くるわ
パンを焼きながら 待ち焦がれ ましょう ねえ、涼宮さん…」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:19:41.00 ID:7QJlN0ti0
ハルヒ「あれ、何かしら」
ハルヒ「巨人があたかも西宮ガーデンズ前でのたうつ深夜の大学生のように」
ハルヒ「嘔吐をこらえる大学生のように」
ハルヒ「うつむいているわ」
ハルヒ「口から下に向かって徐々に姿を表すのは…」
ハルヒ「魚!?魚の口…目玉…魚の頭がゆっくりと現れる…」
キョン「大きすぎてすぐには分からないが…お姉さん…あれは」
キョン「イワシ?イワシの頭部じゃないかお姉さん」
キョン「これが、これが世界の終焉だというのか?お姉さん」
キョン「この光景を…表す…たったひとつの言葉がある…お姉さん」
キョン「いけない、たぶんそれは滅びの言葉…バルスっぽいアレ…お姉さん」
キョン「あ、股間から朝比奈さんもあれを見ているお姉さん」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:20:42.71 ID:7QJlN0ti0
みくる「未来にも…伝わっています…なぜこんな言葉が禁則事項なのかと疑問だったけど…」
みくる「このときに用意された言葉だったんですね…」
みくる「たぶん、今なら言えるんでしょう」
古泉「股間を…彼と僕の股間をすり上げる朝比奈さんの頭部」
古泉「僕にも言うべき言葉が見えてきたようですあふん」
長門「(コクコク)」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:24:46.25 ID:7QJlN0ti0
朝倉「じゃあみんなー、ツッコミの用意はいいかなー?
教室のみんなも一緒に言うよー!」
一同「はーい(コクコク)お姉さん!」
朝倉「せーの!」
イ ワ シ の 頭 も 神 人 か ら ?
*
そして。
世界はなんかぬるーっとして
くっさーってなって滅んだという。
駄洒落だったという。
ギャフン。
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 01:26:06.51 ID:7QJlN0ti0
おはり
はじめてSSとやらかいてみた
きしゃってだれー?
クセになるかも
短くてごめーんね
一夜の徒花
バーイ。