1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 21:26:51.18 ID:o1OdILl/0
古泉「いじめ、でしょうか」
キョン「よっ、古泉!・・・・・・ん?どうした暗い顔して」
古泉「い、いえ。なんでもありません」ニコッ
キョン「そうか?何かあったら言えよ?」
古泉「はい、ありがとうございます」
みくる「古泉くんの上履き返しそびれちゃった」クンカクンカ
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 21:28:27.39 ID:o1OdILl/0
長門「朝比奈みくる、抜け駆けは許さない」
みくる「ひゃあ!な、長門しゃん!」
長門「私にも匂いを嗅がせるべき」
みくる「す、すみません・・・」
長門「いい、これから気をつけて」クンカクンカ
みくる「はい・・・・・・あの、上履きそろそろ返さないと古泉くん困っちゃいますよ?」
長門「困った古泉一樹の顔も見たい」
みくる「!!・・・それもそうですね!」
長門「では、この上履きは私が後で返しておく」
みくる「それは駄目ですよぉ!抜け駆けは許しません!」
長門「黙れ無駄乳」
みくる「ぴぇぇええ」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 21:32:06.40 ID:o1OdILl/0
長門「古泉一樹を追う」スタスタ
みくる「待ってくらさーい!」パタパタ
ハルヒ「古泉君おっはよー!」
古泉「おはようございます、涼宮さん」
ハルヒ「あれ、上履きは?」
古泉「え、えっと・・・家に忘れて来ちゃいまして」
ハルヒ「ふーん、古泉君が忘れ物なんてらしくないわね」
ハルヒ「じゃあまたね!」
古泉「ええ、また」
長門「古泉一樹の困った笑顔」ハァハァ
みくる「かわいいですぅ」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 21:37:09.14 ID:o1OdILl/0
みくる「あの、長門さん」
みくる「上履き1足譲ってもらえませんか?」
みくる「これで2人共1足ずつで抜け駆けにはなりませんよ」
長門「・・・・・・今日の放課後までに古泉一樹に返すと約束出来るなら」
みくる「ええ、約束します。長門さんもですよ?」
長門「了解した」
みくる「ありがとうございます」クンカクンカ
長門(なにこいつきもい)
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 21:42:16.09 ID:o1OdILl/0
1-9
古泉(クラス入り辛いな・・・)
ガラガラ
男「お、古泉ー」
女「古泉くんおはよー!」
オハヨー オハヨー オハヨー
古泉(あれ?皆普通だ)
古泉(いじめではなく、単に上履きを間違えられてしまったのでしょうか?)
古泉「おはようございます」ニコッ
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 21:45:11.18 ID:o1OdILl/0
1-5
キョン「よっ」
ハルヒ「ああ、おはようキョン」
キョン「朝古泉見たか?」
ハルヒ「ええ、見たわ。元気がなさそうだったわね」
キョン「そうだ。これは俺達にとって大問題だ」
ハルヒ「一体何があったのかしら・・・!」ギチギチ
ハルヒ「キョン!私達が全力で古泉君を元気にさせてあげるわよ!」
キョン「ああ!」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 21:50:01.17 ID:o1OdILl/0
キーンコーンカー
古泉(ふう、やっと1限目が終わった。次は体育か)
ハルヒ「こーいーずーみーくーん!!」
古泉「す、涼宮さん!?」(まだチャイム鳴り終わってないのに・・・)
キョン「ハルヒ!は、はやい・・・はぁはぁ」
ハルヒ「アンタが遅いのよ!」
ハルヒ「ねぇ古泉君!朝元気が無かったようだから、あたし達が元気を注入してあげようと思うのよ!」
古泉「はぁ、それはありがとうございます」
ハルヒ「ふふん!授業を聞き流して考えたあたし達の秘策をとくと・・・あれ?次体育なの?」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 21:55:26.77 ID:o1OdILl/0
古泉「ええ、そうなんですよ」
ハルヒ「体育・・・そう、体育なのね・・・」
キョン「古泉の・・・体操着姿・・・」
古泉「あ、あの」
ハルヒ「着替えの時間がなくなるわよね!邪魔して悪かったわ!」
キョン「元気の注入は次の休み時間にでもやってやる!お前は存分に体を動かしてくると良い!」
古泉「はぁ」
キョン「ほら早く着替えた着替えた!」ジー
ハルヒ「早くしないと遅れちゃうわよ?」ジー
古泉(着替えづら)
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 22:00:09.28 ID:o1OdILl/0
キョン(古泉の生着替え・・・)ピロリーン
古泉「なっ、なに写真撮ってるんですか!」
ハルヒ「そんなこと言ってる場合じゃないわ!早く行かないと!」
ハルヒ(Yシャツのボタンに手をかける古泉くんってなんだか良いわね)ピロリーン
古泉「涼宮さんまで!」
キョン(今日のパンツはボクサーっと・・・)ピロリ-ン
古泉「ぎゃああ!ジャージ剥ぎ取らないで下さい!」
ハルヒ(怒ってる顔もかわいい)カシャカシャカシャカシャカシャカシャ
古泉「連写はやめてくださいいいいい!!」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 22:04:48.36 ID:o1OdILl/0
キョン「ふう、やっと行ったか」
ハルヒ「キョンが撮った古泉君、あとで送ってね」
キョン「ああ、お前のもな」
ハルヒ「分かってるわよ」
キョン「さて、俺達も教室戻るか」
ハルヒ「えっ戻るの?アンタ・・・ここまで来て戻るとかないわ。それは引く」
キョン「どういうことだ?」
ハルヒ「本当に分かってないの?・・・・・・まぁいいわ」
ハルヒ「目の前に古泉君の脱ぎたてホカホカの制服があるというのに!アンタは何もしないで教室に戻る気!?」ビシィッ
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 22:07:34.32 ID:o1OdILl/0
キョン「そ、それは・・・・・・!」
キョン「人としてどうかと思う」
ハルヒ「何言ってるのよバカキョン!」
ハルヒ「小学生だって好きな子のリコーダーにしゃぶりついてるっていうのに、高校生がそれをしないでどうすんのよ!」
キョン「お前は天才か!」
ハルヒ「何当たり前の事言ってるのよ、そうと決まればキョン!」
キョン「おう!まずは俺と古泉のYシャツの交換だ」ヌギヌギ
ハルヒ「じゃあ、あたしは・・・・・・って交換出来るものないじゃない!」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 22:12:34.19 ID:o1OdILl/0
キョン「ネクタイでも拝借したらどうだ?」
ハルヒ「・・・・・・そうね、ネクタイなら無くても困らないわよね」
ハルヒ「でも盗むのは気が引けるから、リボン置いてってあげようかしら」
キョン「リボン付けてくれると良いな」
ハルヒ「そうね、古泉君なら似合うわ絶対」
キョン「おおおお!ハルヒ!俺の素肌に古泉のYシャツが!」
キョン「古泉の汗と俺の汗が合体いいいいいい!!」
ハルヒ「ずるい!キョンだけずるいわよ!あたしだって古泉君の汗と合体したいのにいいいいい!!」
WA「WAWAWA忘れものー、誰か教科書貸してく・・・ひえええ!変態いいいいい!!」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 22:16:22.52 ID:o1OdILl/0
キーンコーンカーン
古泉「まさか体育がサッカーから大縄跳びに変更だなんて・・・」ヌギヌギ
古泉「あ、あれ?Yシャツが少しキツイ気がします」
古泉「ジャンプしたら背が伸びたのでしょうか」
長門「古泉一樹」
古泉「な、長門さん!?珍しいですね、9組まで来るなんて」
長門「あなたに渡したいものがある」
古泉「なんでしょう?」
長門「その前に、朝比奈みくるはここに来た?」
古泉「いえ、来ていませんが」
長門「そう・・・あのメス豚が」ボソッ
古泉「え?」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 22:20:45.75 ID:o1OdILl/0
長門「なんでもない、それより」スッ
古泉「こ、これは・・・・・・」
長門「古泉一樹の上履き」
古泉「ありがとうございます・・・あの、これをどこで?」
長門(本当の事を言ったら嫌われる、それは避けたい)
長門「・・・・・・ご、ごみ箱」
古泉「!?」
古泉「そう、ですか」
長門(古泉一樹、元気がない。でもそれはそれで良い表情)ゴクリ
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 22:25:01.27 ID:o1OdILl/0
長門「では私は戻る」
古泉「あ、あの!」
長門「何?」
古泉「ありがとうございます!」
長門「?」スタスタ
古泉(これでいじめが確定しました)
古泉(クラスの方達ではないとすると、残るはSOS団?)
古泉(いやいや、あの方達はそのようなことをするはずがない)
古泉「はぁ、仲間を疑ったりして何をやっているんだ僕は」
古泉「・・・・・・あれ?ネクタイが無い」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 22:28:03.42 ID:o1OdILl/0
古泉(代わりに女子制服のリボンですか)
古泉(まさか涼宮さんと彼?)
古泉(いやいやいや!そんなことするはずが!)
古泉「・・・・・・」
古泉(女装でもしてろボケ!って事でしょうか)
古泉(さっきの写真も、全校にばら撒かれたくなかったら金出せ!って事でしょうか)
古泉「・・・・・・」ズーン
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 22:32:50.05 ID:o1OdILl/0
昼休み
古泉(気分転換に屋上でご飯食べようかな)テクテク
鶴屋「おーい!古泉くーん!」
古泉「あ、こんにちは鶴屋さん」
鶴屋「みくる見なかったかい?」
古泉「いえ、見ていませんが」
鶴屋「そっかー。みくるがね、匂いが切れた!って叫んで凄い勢いで教室出て行っちゃったからさぁ」
古泉「匂い?」
鶴屋「そうなんだよ、どうしたにょろか・・・」
鶴屋「あー!9組の教室覗いてるのってみくるじゃないかい!?」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 22:37:11.75 ID:o1OdILl/0
鶴屋「おーい!みっくるー!」
みくる「つ、鶴屋さん!っと古泉くううううんんんん!!」
古泉「へっ?」ビクッ
みくる「教室見たら居なくって焦っちゃいましたよぉ」
みくる「そろそろ匂いの補充しないと、わたし放課後まで持ちましぇん!」
鶴屋「み、みくる?」
みくる「いつもは禁則事項で古泉くんの上履きのにお・・・ってこれも禁則事項でしたぁ!」
古泉「?」
みくる「あ、あの!すみません!今日は現物をじっくり眺めてたらこんなことになっちゃったけど!」
みくる(ってわたしが古泉くんの上履きをずっと持ってたって知れば嫌われちゃうんじゃ・・・)
古泉(何が言いたいんだろうこの人)
鶴屋(みくるがついに壊れた)
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 22:41:51.95 ID:o1OdILl/0
みくる「あの・・・渡したいものがあるの」
古泉「僕にですか?」
みくる「そうです、これ・・・」スッ
古泉「もう片方の上履き・・・・・・ど、どこでこれを?」
みくる「え、えっとぉ」
みくる(どうしよう!わたし嫌われたくないです!)
みくる「しょ、焼却炉です」
古泉「!?」
鶴屋「」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 22:46:22.83 ID:o1OdILl/0
鶴屋「こここ古泉くん!わたしとみくるは古泉くんの味方だからね!何でも頼って良いにょろ!」
古泉「つ、鶴屋さん・・・・・・ありがとうございます」
みくる「へ?えっ?」
古泉「でも僕と関わったらお二人も被害に遭うかもしれません、なのでお気持ちだけで結構です」
鶴屋「大丈夫っさ!わたしたちで犯人をこてんぱんにしてやるんだから!」
鶴屋「ここはお姉さん達にまっかせなさーい!」
古泉「しかし、お二人を危険な目に遭わせたくはありません、僕自身で決着をつけます」
古泉「本当にありがとうございます」
鶴屋「でも!・・・・・・相談くらいは乗るから!1人で抱え込むのはよくないにょろよ!」
古泉「はい、ありがとうございます。では」タッタッタ
みくる(ど、どうしよう・・・!)ガクブル
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 22:50:28.41 ID:o1OdILl/0
みくる「つ、鶴屋さん・・・どうしよう、ふぇぇえん」
鶴屋「泣かないでみくる、わたし達がしっかりしないと!古泉くんが辛くなっちゃうよ?」
みくる「ち、ちが・・・うぅ、ふぇ・・・ちが、ふぇええ」
みくる(わたしの所為だわたしの所為だ・・・わたしが古泉くんを傷付けちゃった)
鶴屋「みくる、わたし達で古泉くんを笑顔にさせてあげよう?」
鶴屋「古泉くんに悲しい顔は似合わないっさ!笑顔が一番にょろ!」
みくる「ふぇぇ・・・」
鶴屋「それはみくるも同じっさ!」
みくる「つ、鶴屋さん・・・」
鶴屋「・・・みくる」ニコッ
みくる「えへへ」ニコッ
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 22:54:42.91 ID:o1OdILl/0
屋上
古泉「はぁ、今日は部室に行きたくないですね・・・・・・」
古泉「もしかしたら写真をネタにカツアゲされるかもしれませんし」
古泉「でも長門さんと朝比奈さんがいるから大丈夫か」
古泉「いやでも!だからこそ僕の所為でお二人が危険な目に!」
古泉「・・・・・・まだ涼宮さんと彼が犯人だって決まったわけじゃないですし」
古泉「もうまた仲間を疑ったりして・・・・・・でもこれは決定的なのでしょうか」
古泉「はぁ・・・もういいや、ご飯食べよ」
ハルヒ「あれ?古泉君?」
古泉「ぎゃあああ!!す、涼宮さん!?」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 22:59:24.76 ID:o1OdILl/0
ハルヒ「古泉君がここにいるなんて珍しいわね」
古泉「ええ、今日はちょっと気分転換に」
古泉(涼宮さんも何故ここにいるのでしょう?いつも売店で会うのに)
古泉(もしかして写真を現像し終わって、屋上からばら撒くなんてことは・・・・・・)
ハルヒ「そういえば、元気注入に行けなくてごめんね」
古泉「え?」
ハルヒ「2限目終わったあとクラス行ったんだけど、有希と話してたから」
ハルヒ「3限目も行ったのよ!キョンと一緒に」
ハルヒ「でも古泉君珍しく寝てたから、ついつい写メ撮るのに夢中になっちゃって。気付いたら授業始まってたわ」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 23:04:49.36 ID:o1OdILl/0
国木田「キョン、ご飯食べようよ」
WA「ってお前携帯に夢中になって何やってるんだ?」
キョン「あぁ、ちょっとした収入があってな」
WA「なんだそりゃ?ちょっと見せてみろよ」ヒョイ
キョン「うわ!な、なにしやがる!」
国木田「どれどれ・・・・・・え、これSOS団の人の」
WA「古泉の寝顔だな。何枚撮ったんだお前・・・・・・」
キョン「寝顔だけで30枚くらいだな、ハルヒが撮ったのも合わせると・・・50枚はいってるな」
キョン「こんな貴重な写真誰にも見せたくなかったが、まぁお前らは特別だ!」
WA「うわー・・・・・・」
国木田(きもっ)
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 23:07:47.26 ID:o1OdILl/0
古泉(やっぱり犯人は涼宮さんと彼では無いのでしょうか)
古泉(いつもと同じように接してくれるし、やはり上履きとネクタイの件は関係ない?)
古泉「あの、何故僕の写真を撮るのでしょう」
ハルヒ「そんなの、可愛いからに決まってるじゃない!!」
古泉「へ?あ、あの・・・えっと」
ハルヒ「何?古泉君気付いてなかったの?皆から愛でられてるのに!小悪魔ね!」
古泉「あの、言ってる意味がよく分からないのですが」
古泉「それに僕男ですし、可愛いってことはないですよ?」
ハルヒ「はぁ、分かってないのね!まぁいいわ!あたしや団員の皆はちゃんと分かってるから!」
ハルヒ「・・・・・・そうね、分かりやすく言うと、あたし達は古泉君のことが大好きなの!」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 23:11:35.37 ID:o1OdILl/0
ハルヒ「ど、どうしたの!?古泉君、あなた泣きそうな顔してるわよ?」
古泉「い、いえ・・・・・・僕、涼宮さんに嫌われてると思って」
ハルヒ「そんなわけないじゃない!何でそんな事思ったのよ!」
ハルヒ「あたしは古泉君のネクタイを肌身離さず持ち歩くくらい古泉君のことが大好きなんだから!」
古泉「はい、ありがとうございます。僕はSOS団に入れて本当に良かっ・・・・・・え?」
古泉「い、今何て?ネクタイ?」
ハルヒ「あっ」
ハルヒ「ねく・・・そ、そう!あたしは寝糞をするくらい古泉くんが」
古泉「そんな嘘は通じませんよ!ネクタイ返してください!」
ハルヒ「だ、だめー!古泉君の匂いを全部吸ったら返すから!もうちょっと待って!あと一週間くらいは待って!」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 23:15:13.91 ID:o1OdILl/0
古泉「駄目です!その間僕はネクタイ無しになるんですよ!」
ハルヒ「ネクタイくらいどうでもいいじゃない!あたしがあげたリボンを代わりに付けてなさいよ!」
古泉「付けませんよ!ネクタイがどうでもいいのなら返してください!今すぐ!」
ハルヒ「あたしにとってネクタイは重要なのよー!」
古泉「僕にとっても重要なんです!ネクタイなら彼から貰ってください!」
ハルヒ「キョンのなんて要らないわ!古泉君のに価値があるのよ!」
古泉「どのネクタイも一緒ですよ!それなら僕がネクタイを買って差し上げましょうか?」
ハルヒ「だめだめ!全然だめ!古泉君が何ヶ月も着用したネクタイじゃないと意味ないの!」
ハルヒ「古泉君の汗が染み込んでるネクタイ!古泉君の部屋の匂いのするネクタイ!」
ハルヒ「これじゃないとあたしにとって意味ないのよー!」ナイノヨー ヨー ヨー (エコー)
古泉(何なんだろうこの人)キーン
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 23:18:44.00 ID:o1OdILl/0
古泉「はぁ、もういいです」
ハルヒ「いいの!?くれるの?」
古泉「差し上げます、僕は新しいのを買うので」
ハルヒ「じゃあ何ヶ月か経ったら、またそのネクタイと交換しましょ!」
古泉(えー)
ハルヒ「ふう、叫んだらお腹空いたわ!一緒に食べましょ!」
古泉「ええ」
古泉(・・・・・・嫌われてないだけ良いかな)
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 23:22:05.42 ID:o1OdILl/0
みくる「長門さん!長門さん!大変なんです!」トテトテ
長門「・・・・・・なに」
みくる「古泉くんが、自分がいじめられてると思い込んでしまったんです!」
長門「朝のことで?」
みくる「そうなんです!それで色々あって鶴屋さんも古泉くんがいじめられてるって勘違いしてしまって」
みくる「ど、どうしましょう!本当のこと言っちゃうと古泉くんにも鶴屋さんにも嫌われちゃいますし」オロオロ
長門「犯人をでっち上げれば良い」
みくる「で、でもそんなことしたら犯人にされた人が可哀想・・・」
長門「大丈夫、私にまかせて」
みくる「・・・・・・長門さんがそう言うなら」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 23:26:42.10 ID:o1OdILl/0
キョン「で、あの時の古泉の表情が忘れられなくてな!」
国木田「はは、そうなんだ」(まだ終わらないのかなこの話)
キョン「そうそう、それで!今俺古泉のYシャツ着て」
ハルヒ「キョーン!聞いてよ!さっき屋上でさ!」
WA(助かった!キョンの相手を涼宮が引き受けてくれれば!)
ハルヒ「ん?アンタ全然弁当食べてないじゃない、どうしたの?」
キョン「あぁそれがな、こいつらがどーうしても古泉の話が聞きたいって言うから語ってたら弁当に手ぇ付けられなかったんだよ」
ハルヒ「そうなの?じゃあ、あたしからも喋っちゃっていいかしら!」
ハルヒ「さっき古泉君に屋上で会ってね!」ペラペーラ
国木田「あぁ、涼宮さんも古泉信者だったっけ・・・・・・」ガクッ
ハルヒ「ちょっとアンタ聞いてるの!?」
国木田「き、聞いてるよ」
ハルヒ「それでね!」ペラペーラ
WA「授業が待ち遠しいなんて初めてだぜ」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 23:29:45.79 ID:o1OdILl/0
ワーカメーワーカメー
部室
キョン「朝比奈さんって結構オセロ強いんですね」
みくる「ふふ、古泉くんよりは強いと思いますよ?」
ハルヒ「そういえば古泉君遅いわね」
みくる「そうですねぇ」
キョン「掃除当番かなにかなんだろうよ」
ハルヒ「うーん、そうね。古泉君が部活サボるなんて事はないだろうし」
長門「・・・・・・後3秒」
キョン「ん?」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 23:32:19.91 ID:o1OdILl/0
古泉「遅れてすみません」ガチャ
ハルヒ「遅かったじゃない!掃除当番?」
古泉「いえ、ちょっと探し物をしてまして・・・・・・涼宮さん、ちょっとよろしいですか?」
ハルヒ「どうしたの?」
古泉「あの、僕の腕時計が無くなってて、代わりに鳩時計が置いてあったんです」ボソッ
古泉「また涼宮さんが交換したのではと思いまして」ボソッ
ハルヒ「あたしじゃないわ、今日はネクタイの交換しかしてないもの」
古泉(・・・・・・今日は?)
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 23:35:36.22 ID:o1OdILl/0
長門「それをしたのは私」
古泉「な、長門さんが?」
長門「・・・・・・」コクリ
古泉「えっあの、ちょっと待ってください、意味が分からないです」
長門「私という固体は古泉一樹が常備している物を身に着けていたいと切望した」
ハルヒ「ほら!今日あたしも言ったじゃない!古泉君が好き過ぎて物を取ってしまいたくなるのよ!」
キョン「小学生リコーダー現象のようなものだ」
古泉「なんですかその現象は」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 23:38:56.40 ID:o1OdILl/0
ハルヒ「だから古泉君はもし物が無くなっても何も心配する必要なんてないのよ!」
古泉「心配しますよ!物が無くなったらこちらとしては困りますからね」
ハルヒ「でも代わりのもの置いてってるんだから問題ないじゃない!」
古泉「腕時計の代わりに鳩時計なんて問題大有りですよ!使いづらいにも程があります!」
長門「・・・・・・気に入らなかった?」
古泉「気に入らないっていうか、あの、それ以前の問題で・・・・・・そ、そんな悲しい顔しないでください!」
古泉「あぁもういいです!鳩時計ありがたく使わせて頂きます!」
ハルヒ「古泉君って押しに弱いのね」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 23:42:15.22 ID:o1OdILl/0
ハルヒ「そういえば、キョンには昼に話したけど古泉君からネクタイ貰ったのよ」
ハルヒ「だからアンタ達も古泉君を押しまくれば色々な物が貰えるかもしれないわ!」
古泉「ちょ、やめてくださいよ!カツアゲ紛いな事は!」
長門「昨日古泉一樹のシャーペンを盗んだ、2日前古泉一樹の靴下と私の靴下を交換した、3日前古泉一樹の椅子と私の椅子を」
みくる「じゃあわたしも!昨日古泉君の上履きを履いちゃいました!一昨日はえーっと、わたしの唾液入りのお茶あげたかな?」
古泉「すいませんちょっと待ってください!それただの暴露じゃないですか!」
古泉「ああああ!知らない方が良かったです!唾液って・・・・・・全然分かりませんでした」
古泉「靴下交換・・・・・・小さいなとは思ったんですよ!でも寒くて縮んじゃったのかなって」
キョン「俺からも!今日お前のYシャツと俺のYシャツ交換した!あと昨日は」
古泉「きょ、今日ですか!?」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 23:45:50.79 ID:o1OdILl/0
古泉「返してください!てか皆さん僕に返せるものはすぐ返してください!」
長門「今日の腕時計はいい?」ウルウル
古泉「・・・・・・はぁ、良いです。シャーペンも新しく買いましたのでいいです」
ハルヒ「じゃあネクタイも?」
古泉「もういいですよ」
みくる「わたしは返せる物は取ってないんですぅ、すいましぇん」
古泉「・・・・・・(自分でお茶淹れるようにしよう)」
キョン「じゃあ今Yシャツ返すな、脇汗やばいけど気にすんな」ヌギヌギ
古泉「気にします!後日洗って返してください!」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 23:47:47.31 ID:o1OdILl/0
みくる「あの、今なら本当の事を言える気がします・・・・・・長門さん」
長門「・・・・・・」コクリ
古泉「ま、まだ何かあるんですか?」
みくる「今日古泉くんの上履きが盗まれましたよね?」
ハルヒ「もしかして古泉君の愛らしさを恨んだ誰かの反抗?それともあたしたちの新たなライバル!?」
キョン「どっちにしても許せん!成敗してくれるわ!」
みくる「すみません!それわたしと長門さんが犯人なんですぅうう」
古泉「な、なんだってー!?」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 23:50:59.45 ID:o1OdILl/0
古泉「で、でも!上履きはごみ箱と焼却炉から発見されたって・・・・・・」
長門「それは、本当の事を言ったら古泉一樹に嫌われるのではないかと想像したため、そのような嘘をとっさについてしまった」
古泉「ということは・・・・・・」
みくる「古泉くんに返すまでずっとわたしの懐で温めてましたぁ」ホクホク
長門「古泉一樹に多大な不安を抱かせたことについては謝罪する」
みくる「でも古泉くんの困った顔とっても可愛かったですよぉ」
長門「私達は古泉一樹を不安にさせようと上履きを持っていたわけではない」
長門「それだけは分かってほしい」
みくる「古泉くんのように上履きも可愛がっていましたぁ」
古泉「・・・・・・」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 23:54:33.02 ID:o1OdILl/0
ハルヒ「ま、まぁ!有希もこう言ってる事だし!今日のことは水に流しましょう!」
キョン「そうだぞ古泉、そんな引きつった顔をするな」
古泉「はぁ・・・・・・もうどうにでもなれです」
キョン「そうだ、ハルヒ!今こそ秘策の出番じゃないのか!?」
ハルヒ「そうね!古泉くんに元気になってもらわないと!」
みくる「秘策、ですか?」
長門「・・・・・・?」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 23:56:57.36 ID:o1OdILl/0
ハルヒ「元気になってもらうには、皆で何かをやり遂げることが一番なのよ!」
ハルヒ「体育祭や文化祭然り、バンド演奏や夏休みの宿題、映画作りもそうだわ!」
ハルヒ「だから今回はキョンの家で徹夜大会!基お泊り会をするわよ!寝たら罰ゲームなんだから!」
古泉「彼の家ですか?」
キョン「そうだ、俺の部屋一室しか使えないから狭いが、逆にその方が楽しいだろ」
みくる「わぁ楽しそうですねぇ、でも罰ゲームって何するんですか?」
ハルヒ「それはキョンの家に行ったら決めましょ!」
長門「・・・・・・」ワクワク
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 23:58:35.24 ID:o1OdILl/0
ハルヒ「本当はこのこと、1限目終わった後すぐに古泉君に言って放課後までワクワクしてもらおうと思ってたのよ」
ハルヒ「でもまぁ良いわ!皆に一斉に発表出来たし、こっちの方が良かったかもしれないわね」
ハルヒ「じゃあもう行きましょ?部室に居てもやることないしね!良い?キョン」
キョン「あぁ、俺ん家はいつでも構わんぞ」
ハルヒ「決定!みくるちゃん!早く着替えた着替えた!」
みくる「は、はいぃ」
長門「・・・・・・」パタン
キョン「俺達は出るか」
古泉「えぇ」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/04(火) 00:05:19.27 ID:o1OdILl/0
古泉「僕の為にこうやって企画を練ってくださって、言葉で表現出来ない程感謝しています」
長門「・・・・・・それならば古泉一樹の上履きを頂戴したい」
みくる「じゃあわたしはもう片方の上履きで!」
キョン「俺はジャージ交換で良いぞ!」
ハルヒ「あたしは体操着で良いわ!」
古泉「い、いえ・・・・・・そうじゃなくて」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/04(火) 00:01:33.16 ID:6cnECLbA0
バタン
キョン「どうだ?元気になったか?いや、これからもっと元気になるんだよな」
古泉「そうですね、ふふ」
キョン「何故笑う」
古泉「いえ、皆さんが僕のことをそんなに想ってくれていたなんて・・・・・・それだけで十分嬉しいです」
古泉「なのにこうやって元気が出るように企画を練ってくださっていたり、あと」
キョン「物を盗んだり?」
古泉「はは、それは困りますが・・・・・・でもそうですね、それも少しだけ嬉しいです。少しだけですよ?」
キョン「じゃあ俺がお前のYシャツと俺のYシャツを交換したことも嬉しかったか?」
古泉「すいません、それは気持ち悪いです。ちゃんと洗って返してください」
キョン「・・・・・・」
古泉「黙らないでくださいよ」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/04(火) 00:03:38.30 ID:6cnECLbA0
――・・・
ハルヒ「おっまたせー!」バーン
みくる「お待たせしましたぁ」
長門「・・・・・・」
キョン「おう、じゃあ行くか」
古泉「あ、あの」
ハルヒ「ん、どうしたの?」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/04(火) 00:08:15.80 ID:6cnECLbA0
ハルヒ「ふふん、冗談はここまでにして、古泉君は感謝なんてしなくて良いのよ!」
長門(私は冗談など言っていない)
みくる(え、冗談?)
キョン(俺は本気だがな)
ハルヒ「古泉君を想うことなんて当たり前なの。だってSOS団の副団長なんだからね!」
ハルヒ「SOS団に入ったからには皆の幸せはあたしが保障する。これからのSOS団に楽しくない日なんて絶対に来ないわ!」
古泉「涼宮さん・・・・・・」
ハルヒ「言ったでしょ?あたし達は皆古泉君のことが好きなのよ」
長門「・・・・・・」コクリ
みくる「そうですよぉ」
キョン「あぁ」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/04(火) 00:10:56.21 ID:6cnECLbA0
ハルヒ「古泉君の元気がない姿なんて見たくないわ!古泉君は笑顔が一番似合うもの!」
ハルヒ「古泉君もあたしたちの悲しい顔なんて見たくないでしょ?そういうことよ!」
ハルヒ「じゃあそろそろ行きましょ!廊下に突っ立っててもしょうがないし」
キョン「そうだな、家着いたら罰ゲームの内容でも決めようぜ」
みくる「お手柔らかにお願いしますね」
長門「・・・・・・」
ハルヒ「ほら古泉君!早く来なさーい!」
古泉「ええ・・・・・・皆さん本当にありがとうございます」
古泉「僕も、大好きです」
おわり
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/04(火) 00:14:37.12 ID:6cnECLbA0
これでおしまいです。
支援してくださった方々ありがとうございました!
あと、このSSが処女作です。
また古泉が愛され過ぎてるSS書くかもしれないので見かけたらよろしくお願いします。