キョン「ハルヒ、俺はお前が好きだ」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:古泉「もしも『私』が神様の敵でも、好きと言ってくれますか?」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 17:15:53.09 ID:aA6m7ECB0

ハルヒ編

キョン「ハルヒ、ちょっといいか?」

ハルヒ「な〜に〜、ふぁ〜、眠いんだから手短に済ませてよね」

キョン「その、教室じゃ言いづらいんだ。移動してもいいか?」

ハルヒ「……何よ。ここで言いなさいよ」

キョン「すまん」

ハルヒ「あんたもしかしてSOS団を抜けたいなんて言うんじゃないでしょうね?」

キョン「そういう訳ではない。むしろ逆だ」

ハルヒ「逆?……まあいいわ。で?どこに移動するのよ」

キョン「そうだな。部室には長門がいるだろうから、屋上前の踊り場なんてどうだ?」

ハルヒ「本当に誰にも聞かれたくないのね。分かったわ。さっさと行きましょう」

キョン「ああ、悪いな」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 17:18:36.97 ID:aA6m7ECB0

キョン「到着だ」

ハルヒ「それで、用件は何?
    あたしをここまで連れてきておいて大したことなかったら承知しないわよ!」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「な、何よ」

キョン「俺はお前が好きだ」

ハルヒ「へ?」

ハルヒ「ちょ、え?も、もう一回言って!!」

キョン「2度言わせるな、恥ずかしい」

ハルヒ「……」ゴクリ

キョン「やれやれ、分かった分かった。言うぞ?」

ハルヒ「え、ええ」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 17:21:08.86 ID:aA6m7ECB0

キョン「ハルヒ、俺はどうやらお前を好きになっちまったらしい」

ハルヒ「……」

キョン「な、なんとか言ったらどうだ」

ハルヒ「ほ、本当よね?」

キョン「ああ」

ハルヒ「嘘じゃないのよね?からっかたりしてない?あ、まさか罰ゲームとか?」

キョン「疑いすぎだ。俺は本気だ。冗談じゃない。罰ゲームでもない」

ハルヒ「……///」ポケーッ

キョン「ハ、ハルヒ?」

ハルヒ「」ハッ

ハルヒ「ふ、ふんっ!いいわよ!」

キョン「な、何がだ?」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 17:22:53.38 ID:aA6m7ECB0

ハルヒ「あんたがそこまであたしをす、好きだっていうのなら付き合ってあげる!」

ハルヒ「その……強制とかじゃないのよ?
    キョンがどうしてもそうしたいのなr」

キョン「やれやれ
    それはOKってことでいいんだよな?ありがとよ。嬉しいぞ、ハルヒ」

ハルヒ「う、うん///」カァ

キョン「よろしくな」

ハルヒ「よろしく……お願いします///」ボソッ

〜完〜

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 17:24:49.75 ID:aA6m7ECB0

みくる編

キョン「朝比奈さんの教室は〜っと、ここか」

ガララッ

キョン「あの、朝比奈さんは……」

男子生徒「ああ、朝比奈さんならそこにいるよ」

みくる「?……あ、キョンくん!どうしたんですか?」

キョン「突然すいません。今大丈夫ですか?」

みくる「ええ、大丈夫ですよ」

キョン「少しお話ししたいことがあるんです」

みくる「な、なんですか〜?」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 17:28:07.43 ID:aA6m7ECB0

キョン「朝比奈さんに色々と事情があるのは分かってます
    それらを理解したうえで、朝比奈さんにどうしても伝えたいことがあります」

みくる「ふえぇ〜、なんですか〜?」

キョン「好きです。付き合って下さい」

みくる「キョ、キョンくん?あ、あのそういうのは困ります」

キョン「本気なんです」

みくる「で、でも……わたしは禁則事項が禁則事項で、とにかく禁則事項なの!
    ごめんなさい!」

ガララッ、ピシャ

キョン「やっぱり、そうだよな」

キョン「振られちまった」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 17:30:45.85 ID:aA6m7ECB0

古泉「おや、どうされましたか?」

キョン「なーに、いましがた朝比奈さんに嫌われたところだ」

古泉「おやおや……そうですか」

キョン「ああ」

古泉「こういう時、友人としてなんと声をかけるのが正解なのでしょう?」

キョン「それを俺に聞くな」

古泉「あなたの言う通りですね。すいません
   なにせ、僕はあまり人間関係というものを理解していないものでして」

キョン「ああ、お前は機関の仕事で忙しくてそれどころじゃないか」

古泉「はい」

古泉「ですが」

キョン「ん?なんだ?」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 17:34:27.21 ID:aA6m7ECB0

古泉「それは朝比奈さんにも言えることだと思いますよ」

キョン「……よく理解してるじゃねぇか」

古泉「と、言いますと?」

キョン「なんでもねぇよ。ありがとな。少し落ち着いたよ」

古泉「それはそれは。安心しました」

古泉「どうです?僕の胸で泣いてもいいのでs」

キョン「断る」

古泉「んっふ」

〜完〜


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 17:35:41.77 ID:aA6m7ECB0

長門編

キョン「長門は文芸部室にいるだろう」

ガチャ

長門「……」

キョン「やっぱりか」

長門「……」

キョン「何読んでるんだ?」

長門「」サッ

キョン「随分と難しそうだが、おもしろいのか?」

長門「……ユニーク」

キョン「そうか。そりゃよかった」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 17:38:28.64 ID:aA6m7ECB0

キョン「とりあえず座るか。よっと」ギシッ

長門「……」ペラッ

キョン「ふー……」

長門「……」

キョン「……」

長門「……」ペラッ

キョン「……」

長門「……用件は、何」

キョン「ああ」

長門「あなたは何かわたしに用があってここへ来たはず」

キョン「さすが長門だな、お見通しか」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 17:49:13.64 ID:aA6m7ECB0

長門「用件を言うべき」

キョン「そうだな」

キョン「長門」

長門「何」

キョン「お前、少しは感情というものを理解できるようになってきたか?」

長門「……以前より」

キョン「そうか」

長門「そう」

キョン「これから俺が言うことも伝わればいいんだがな」

長門「……」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 17:50:03.72 ID:aA6m7ECB0

キョン「長門、俺はお前が好きだ」

長門「……そう」

キョン「……伝わったか?」

長門「あなたが私という個体に恋愛感情を抱いていることは理解できた
   でも、完全には伝わっていない」

キョン「そうか」

長門「わたしには、それがどういうものなのか、分からない」

キョン「そうか」

キョン「付き合うってのは、分かるか?」

長門「……」コクリ

キョン「そうか。長門
    俺と付き合わないか?」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 17:51:16.62 ID:aA6m7ECB0

長門「……興味はある」

キョン「OKってことか?」

長門「」コクリ

キョン「そうか。よかった」

キョン「俺が長門に恋愛感情ってものがどんなものなのか教えてやれれば嬉しいんだがな」

長門「そう」

キョン「『デート』というのは分かるか?」

長門「恋仲にある者どうしが、二人づれで逢瀬を楽しむこと。
   またそれより転じて、男女の組合せが二人きりで行動すること」

キョン「なんだか難しいが概ね合ってるだろう」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/03(月) 17:53:47.95 ID:aA6m7ECB0

キョン「今度の日曜日、どうだ?」

長門「……」コクリ

キョン「そうか。わかった。ありがとよ」

長門「構わない」

キョン「よろしくな」

長門「」コクリ

〜完〜



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