1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 03:54:12.48 ID:B7pnu/j10
キョン「なんだ!?」
掃除当番で遅れた俺に怒鳴ろうと立ち上がったハルヒが奇声を発し、地面に膝をついた
ハルヒ「いたたたた・・・・」
みくる「ふぇぇぇ、大丈夫ですか涼宮さん??」
うずくまるハルヒを心配し駆け寄る朝比奈さん。
なんて愛らしいんだ。
しかし、熱々のお茶が入った湯呑みを乗せたお盆を手にそんな走って駆け寄ると・・・・
ハルヒ「し、心配しないでみくるちゃん」
みくる「そんな、無理しないdあ、あれぇぇぇぇ」
案の定足を滑らせる朝比奈さん。そして熱々のお茶と湯呑みがハルヒの頭に・・・・
ハルヒ「ギャン!!!!!!」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 03:59:19.98 ID:B7pnu/j10
ハルヒ「あ、熱いーーーーーーーー!」
みくる「ふぇ、すすすすすいませーん!!」
キョン「おい大丈夫かハルヒ!?」
ハルヒ「うっさいわねキョン、ちょっとやけどしたかもしんないけど・・・」
みくる「ふぇぇぇ、急いでお水持ってきますね」ダッダッダ
相変わらずうずくまり、腰と頭に手を当てているハルヒ。
てか・・・・
キョン「おいハルヒ・・・・シャツが濡れて下着透けてるぞ」
ハルヒ「・・・え?///」
一瞬戸惑いつつも、すぐに状況に気付き勢いよく立ちあがろうとするハルヒ。
ハルヒ「こ、このエロキョンギャン!!!!!」
またうずくまるハルヒ。
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 04:03:27.17 ID:B7pnu/j10
古泉「おやおや、どうなさったんですか涼宮さん?」
遅れて部室に到着した古泉がニヤケ顔で尋ねてくる。
別に痴話げんかの末こうなったわけじゃないぞ。
古泉「違うのですか、これは思い違いでした」
キョン「あのな・・・」
ハルヒ「心配しないで古泉くん」
そう言って自分に問題が無いことを証明するように再び勢いよく立ちあがろうとして
ハルヒ「ギャン!!!!」
これはもしや・・・・
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 04:06:49.69 ID:B7pnu/j10
キョン「おい長門」
すぐ近くで起きてる騒ぎに全く意を介せず読書をしていた長門に尋ねる。
長門なら全てを理解しているはずだ。
吸い込まれるような真っ黒な瞳で俺を見つめた後、長門がしゃべった。
長門「おそらく涼宮ハルヒは・・・・」
キョン「・・・・」
長門「ぎっくり腰」
キョン「ぎ、ぎっくり腰だと!?ww」
古泉「・・・・(wwwwww)」
ハルヒ「そ、そんなわけないでしょ!ギャン!!」
ぎっくり腰を否定するように勢いよく立ちあがったハルヒがまた激痛に叫ぶ。
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 04:09:31.38 ID:B7pnu/j10
キョン「ぎっくり腰wwwお前はババアかwwwww」
古泉「そこまで言わなくても(ババアwwwwww)」
長門「間違いない(表情が崩れるwwエラーエラーエラーwwwww)」
ハルヒ「ババアって、そんな言い方無いでしょキョン!ギャン!!!!!」
またうずくま(ry
キョン「まあハルヒ、とりあえずゆっくり立ち上がって椅子に座れww」
古泉「それが得策でしょうwww」
長門「私もそれを進める(エラーエラーエラーエラーwwwww)」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 04:13:31.18 ID:B7pnu/j10
先ほど水を汲みに部室を出た朝比奈さんが帰って来た。
みくる「ふぇええええ、す、涼宮さんぎっくり腰なんですかぁ!?ww」
ハルヒ「違うわよみくるちゃギャン!!!とりあえずやけどをしたのは確かだけどギャン!!!!」
キョン「おい落ちつけwぎっくり腰を否定したいのは理解できるが、そう腰に負担のかかる立ち上がり方をするなww」
古泉「その通りですwご老体には厳しい機敏な動きは避けたほうがwwww」
ハルヒ「ご老体なんかじゃないギャン!!!まだ高二よギャン!!!!!」
長門「wwwwwww(エラーエラーエラーエラーry)」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 04:17:42.07 ID:B7pnu/j10
その後ハルヒはギャンギャン騒いだ挙句、俺と古泉の方を借りて保健室へ向かった。
ハルヒ「大げさよキョンと古泉ギャン!!ちょっと腰に疲れがたまってるだけギャン!!!」
キョン「おい耳元でギャンギャン叫ぶなww」
ハルヒは保健室のベッドに横になり、その後保健室の先生に呼びだされてハルヒの親が車で迎えに来た。
ハルヒ「ギャンギャンギャンギャン!!!」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 04:20:21.76 ID:B7pnu/j10
翌日、ハルヒのギャンギャンのせいで夢の中でも爆笑しまくった俺は、腹筋に痛みを抱えながら例の坂道を上っていた。
すると目の前に・・・・
キョン「あ、おはようございます朝比奈さん!」
朝から彼女の姿を見れただけで、腹筋の痛みも吹き飛ぶってもんだ。
俺は勢いよく朝比奈さんの方をたたいた。俺なりの愛情表現だったわけだが・・・
みくる「ギャン!!!あ、おはようございますキョンくん」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 04:23:36.46 ID:B7pnu/j10
キョン「あ、朝比奈さん?」
みくる「えへへ、なんだか私も腰を痛めたみたいなんです」
キョン「これはこれは・・・・勢いよく肩たたいちゃって失礼しました」
みくる「別にいいですよ。幸い私は歩けないほどではないので」
鶴屋さん「おはよーみくるー!!」
みくる「ギャン!!おはようございます、鶴屋さん」
鶴屋さん「あっはははははwwみくる今の奇声はなんだいっ?」
みくる「ちょっと腰を痛めちゃって・・・」
鶴屋さん「へーっ、力仕事なんかしなさそうなみくるがぎっくり腰かいっ!?」
みくる「はい・・・・////」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 04:27:35.33 ID:B7pnu/j10
まさか朝比奈さんまでぎっくり腰になるとはな。ぎっくり腰には感染力があるのか?
そんなことを考えながらお二人と別れ下駄箱に向かうと、また知っている背中がそこにあった。
・・・・まぁ、せっかくだし声掛けるか。
キョン「よぅ、古泉」
古泉「ギャン!!・・・・おはようございます」ニコッ
キョン「!?・・・・お、お前もか?」
古泉「はい。まああの涼宮さんの状況から推測できるでしょうが、昨晩大量の閉鎖空間が発生しましてね」
古泉「神人と戦ってる途中で腰を痛めてしまいまして・・・・いわゆるぎっくり腰ですね」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 04:31:00.64 ID:B7pnu/j10
これは何かがおかしい。いくらなんでも同時に二人がぎっくり腰になるとは。
キョン「実は朝比奈さんとさっき会ったんだが、彼女もぎっくり腰になったそうだ」
古泉「おやおや、これは何かありそうですね」
急に神妙な顔つきになる古泉。顎に手を当て姿勢を正そうとして
古泉「ギャン!!・・・・・失礼、これはどうやら何か異常なことが起きているような予感がします」
キョン「だろうな」
古泉「・・・・・もしやあの方も私や朝比奈さんと同じ状況に追い込まれているかもしれませんね」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 04:33:03.19 ID:B7pnu/j10
俺と古泉は文芸部室に向かった。
途中までは腰を気遣い歩く速度の遅い古泉に合わせていたが、階段あたりでギャンギャンうるさくなったので俺は先に文芸部室へ向かった。
ガチャ
キョン「・・・・おはよう長門」
長門「・・・・・」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 04:35:36.33 ID:B7pnu/j10
見た感じ、いつもと変わらず椅子に座りやたら分厚いSF小説を読んでいるいつもの長門だが。
キョン「・・・・・長門」
長門「・・・・・」
キョン「ちょっと立ってもらっていいか?」
長門「・・・・」
拒否をするように無言で俺を見つめる長門。だがこれは確認せにゃならんことなのだ。
やがて観念したように長門が立ち上がり
長門「ギャン!!・・・・・・」
俺は思わず爆笑した。
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 04:39:02.87 ID:B7pnu/j10
キョン「ふぅふぅ・・・すまんww」
長門「別にいい」
キョン「実は朝比奈さんと古泉も」
長門「状況は把握している」
なら話が早い。
キョン「これもやっぱりハルヒの仕業か?」
長門「おそらく。情報統合思念体が昨晩、涼宮ハルヒが発生源とみられるジャンク情報を発見した。おそらく、それが我々3人に影響を与えた」
キョン「な、なんだってあいつはお前らをぎっくり腰にしたがったんだ?」
長門「理由は簡単。このつらさを他の人にも味わってほしいから」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 04:45:19.46 ID:B7pnu/j10
遅れて部室に古泉が現れた。
長門の言ったことを伝えると、すぐさま状況を理解したように話しだした。
古泉「いやいや、昨日は少し笑いすぎましたかね。彼女の機嫌を伺うという僕の任務を忘れてしまいました。あやうく世界が崩壊するところでしたよ」
キョン「そんな簡単に世界が崩壊してたまるかアホ」
古泉「いや、簡単に崩壊してしまいますよ、涼宮さんの手にかかればね」
全く、改めて考えても迷惑極まりない女だ。ぎっくり腰ごときで世界を壊すな。
古泉「それより、この状況を把握して、一つ疑問が残りますね」
キョン「何だ?」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 04:47:25.38 ID:B7pnu/j10
古泉「なぜ涼宮さんは我々3人をぎっくり腰にしながら、あなたの腰にはなんの影響も与えなかったのでしょう?昨日はあなたも散々笑い飛ばしていたのに」
キョン「さぁ、わからんな」
古泉「とぼけないでください。心当たりがあるのでは?我々の関係です、隠し事は無用ですよ」
キョン「・・・・・・」
古泉「涼宮さんにとって、あなたの腰はとても大事なものみたいですね」
キョン「///////」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 04:52:55.62 ID:B7pnu/j10
言われなくてもわかってるわい。
というか正直、俺の腰が無事なことだけでなく、そもそもなんでハルヒの腰がいかれたかも正直見当はついている。
おそらく騎上位のやりすぎだろう。あいつはすぐ乗っかってくるからな。
長門「把握した」
キョン「ってえ!?長門、心を読むのは自重してくれ」
古泉「彼の心の中を話してください、長門さん。それによりこの状況を打開する方法も見えてくるかもしれません」
長門「涼宮ハルヒは彼の上で腰を振りすぎてぎっくり腰になった」
キョン「もうちょいオブラートにつつんでくれ///」
古泉「なるほど・・・・・!!」
何かを思いついたように笑顔になる古泉。
古泉「わかりましたよ、事の真相が。そして解決方法もね」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 04:59:50.55 ID:B7pnu/j10
古泉「まず我々3人がぎっくり腰になった原因は先ほど長門さんがおっしゃった通りでしょう
ですが、そもそもなぜ涼宮さんはぎっくり腰になったのか。
彼女の能力があればぎっくり腰なんて避けれます。
彼女がもし今後ももっとあなたの上で腰を振り続けたいという願望を持っていたとすれば、彼女はぎっくり腰にはなりません。
つまり、彼女はもうあなたの上で腰を振りたくないんです」
キョン「なんだと!?!?」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/21(水) 05:02:55.89 ID:B7pnu/j10
古泉「いえ、落胆することはありません。
おそらくあなたの腰に影響が無いことを考えると、彼女は決してあなたとの性行為自体を拒否しているわけではありません。
おそらく彼女はこう考えたのでは?」
ハルヒ『たまにはキョンにガンガン突かれたいわ』
古泉「不器用な彼女は、自分の腰をダメにすることで、その願望をかなえようとしたんです」
その晩、俺は正常位でハルヒをガンガン突いた。
そして翌日、ハルヒとSOS団の腰は健康そのものに戻ったのだ。
完