長門「…そこまで言うならあなたと古泉一樹の立場を入れ替える」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:アガサ「できたぞ新一、歩美くんから陰毛を生やす機械じゃ

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 01:13:54.77 ID:59P4x5rS0

キョン「頼む」

古泉「あの…そんな事が可能なのですか?」

長門「可能。ただし涼宮ハルヒの力に真っ向から反発する形となるので
   3日間が限度…」

キョン「それで良い。やっちまえ」

古泉「ちょっと…!!」

キョン「やかましい!!俺がどんなに苦労してきたか…思い知れバカ!バーカ!」

立ったら書く

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 01:17:45.18 ID:59P4x5rS0

長門「ポッポルンガマハリクパトローナム」ペラペラ

古泉「…」

キョン「……」

古泉「あの、もう…」

長門「そう、これで明日からあなたと古泉一樹の立場だけを改変した世界になる。
   具体的には今日の夜日付けが変わる頃には互いに相手の家に居る」

キョン「すまんな」

長門「良い。…思念体に事後報告の必要がある。今日はこれで」

キョン「ああ」

キョン「俺達も帰ろうぜ、古泉」

古泉「は、はあ…」

バタン

みくる「ふえ…」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 01:20:53.67 ID:59P4x5rS0

その夜 キョン宅

キョン「…ふわあ…眼が覚めたら古泉の家に居るってわけか…
    新鮮なもんだな…」ゴソゴソ

キョン「………古泉の家ねえ…高級マンションっぽいよな」

キョン「…んぐ…zzZ」


古泉宅

古泉「……しかし彼のワガママにも困りましたね」モソ

古泉「…どうやら期間限定の改変のようですから大丈夫でしょうけど」

古泉「………考えても仕方ない、か…寝よう」グウ

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 01:24:34.03 ID:59P4x5rS0

ドタタタタタタタタ

バターン!!

ブワッ

キョン妹「イツキくん!イツキくん!朝っ


ドスーン!

キョン妹「だよーっ!!」

古泉「うぐううッ!!? がはっ…ぐふ…!!う、うう…」ブルブル

キョン妹「…イツキくんどうしたのぉ〜?いつもはへーきなのに…」じー

か、彼は毎朝こんな強烈な目覚めを……

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 01:29:30.64 ID:59P4x5rS0

古泉「い、いえ…おはようございます。えっと…妹さん」

キョン妹「…お母さ〜ん、イツキくんが可笑しくなっちゃったの〜!!」ドタタタ

古泉「あっ…」

…兄妹間でさん付けは確かに……

…しまった。

古泉「僕らしくないミスでした……いや…しかし誰かに起こされたのは久しぶりですね…」

床の高いベッド、カーテンから射し込む朝日…

何より清潔なベッドのお陰で久しぶりにゆっくり熟睡出来ました…

古泉「…さて、では朝の支度をしましょう」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 01:34:26.42 ID:59P4x5rS0

プルルルルルル!!

     プルルルルルルル!!

キョン「う〜ん…う〜ん…」

プルルルルルルルルル!!

キョン「ん〜…くっ!」ガシ

キョン「うるせえこのバカ!何時だと思ってやがる!」

森「へえ、そういう態度を取るワケ」

キョン「え?」

こ、この声は森さんか…

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 01:38:47.71 ID:59P4x5rS0

キョン「あ、あのすみません。俺キョンです」

森「そんな事は分かってるわよ。寝惚けてるの?昨日微弱とは言え閉鎖空間が確認されたのよ。
  アンタにも連絡入れたはずよね。新川も確認済みだわ」

キョン「…」

…まてまて、意味が分からん。…えー…と

キョン「…古泉じゃないんですよ」

森「ふざけるのも大概にして。昨日の閉鎖空間はボヤ騒ぎみたいなものだけど…
  …撃墜王が居ると居ないじゃ大違いなのよ。しっかりして……それじゃあね」ガチャ

…エース?
……閉鎖空間のエースって事は古泉があの赤玉になって一番神人を倒してるって事だろうか。
…そうか、こういう面倒事まで俺に3日間圧し掛かってくるわけだな…

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 01:43:19.23 ID:59P4x5rS0

…まああのニヤケ面を絶やさず出来るレベルだし、意外に楽勝なのかもしれんな。
それにしても…

キョン「なんつー汚い部屋だ……こち亀の両さんの部屋より3割増し綺麗かなってとこか」

…布団はいつから干してないのかぺっちゃんこ、布団の周囲は雑誌の束。
こいつが一人暮らしなのも驚きだがこの汚さもまた驚きだ。
差し込んでくる朝日に照らし出されるわた埃が鼻腔をくすぐるようだ。悪い意味で

…もしかしてあの隅っこにあるコンビニ弁当の空につもってるカラフルな粉はカビ…

キョン「学校へ行こう…頭痛がしてきた」のそ

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 01:45:34.03 ID:59P4x5rS0

古泉「……今日は彼のお母さんがカッターシャツにアイロンをかけてくれていました」

古泉「…朝起きたらお弁当があって、服は既に綺麗に…」

古泉「……ふふ、こういうのって当たり前なのかもしれませんが嬉しくなってしまいますね」

タッタッタ

古泉「それに妹さんに慕われるというのも中々悪い気はしませんね…」ニコニコ

トンッ

谷口「よっ、い〜つき!」ニカ

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 01:49:24.35 ID:59P4x5rS0

古泉「…おわっ…あ、おはようございます…えっと、谷口さん?」

谷口「気持ちワリーな…一樹、お前どうしたんだ?さん付けなんて…」オェ

おっと、そうでした……え、ええと…

古泉「おはようございます、谷口くん」ニコリ

谷口「…そうそう。さんとかやめろよ気色悪い」

古泉「はは…」

谷口「トモダチ、だろ?」ニッ

古泉「……///」テレリ

友達ですか…友達……!

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 01:53:52.99 ID:59P4x5rS0

キョン「……くそ、朝目覚めたら全ての用意をせにゃならんのがこんなにきついとは…」

キョン「アイロンなんざまともに掛けたことなかったからな…なんかところどころしわくちゃだが大丈夫か」

キョン「…今日は購買か」フウ

キョン「………心成しか今日はこの坂道も長く感じるな」トボトボ


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 01:55:04.12 ID:59P4x5rS0

古泉「ええと……確かこの教室ですね」カラリ

谷口「毎日来てる教室なのに何言ってんだよお前」ケタケタ

古泉「あ、いえ…」

国木田「おはよう、一樹に谷口」

谷口「おいっす!なあ、聞いてくれって…!今日朝こーんなスカート短い女がさ――」

古泉「おはようございます、国木田k

グイイイッ

古泉「ぐっ…う…!?」

ハルヒ「一樹!!遅いわよっ!」ニパ

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 02:01:27.45 ID:59P4x5rS0

古泉「けほっ…ごほ…す、涼宮さん…おはようございます…」

一樹…何と無くくすぐったいですね

ハルヒ「ハァ?何、あんた今日はあたしを小ばかにして遊ぼうっての?」

古泉「はい?」

ハルヒ「いつも下の名前で呼んでたくせに気色悪いわよ、涼宮さんなんて」

古泉「…あ…あの…」

ハルヒ「ハルヒ」

古泉「いえですね、涼宮さ…」

ハルヒ「…」ギリリ

へ、閉鎖空間が…

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 02:04:00.91 ID:59P4x5rS0

古泉「ゆ、許してくださいハルヒさん」

ハルヒ「よろしい」フフン

ガララ

教師「授業始めるぞ〜」

その頃のキョン

キョン「……まったく授業についていけん…」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 18:25:11.95 ID:59P4x5rS0

〜放課後〜

古泉(……昼食を友達と囲って食べると一層美味しいものなんですね。
   それが手作りの弁当ともなると格別でした…)ほんわか

グッ

古泉「う…!?」

え、襟首が…ッ…す、涼宮さん…!?

古泉「涼宮s…ハルヒ、何するんでs…!?」

ゴンッ

古泉「%”>*>”!””>?@×lm、;!」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 18:29:56.65 ID:59P4x5rS0

ハルヒ「何って団活が控えてんのにニヤニヤしてるあんたに渇を入れてあげたの。感謝しなさい」

古泉「あ、ありがとうございます…」

ハルヒ「……やっぱあんたどっか可笑しいんじゃない?」ぞわ

古泉「いや…ええと…」

…そうか彼…彼ならばこういう場合…ええと…

古泉「い、痛いでしょう!何するんです!殺す気ですか!?あなたの横暴にはほとほと呆れますよ…!!」

ハルヒ「ふふん、そうね。それでこそ一樹って感じよ。じゃ、あたし先行ってるわ!モタモタしてるとまた頭ぶつけるわよ!」ダダーッ

古泉「…彼の役割も中々疲労がたまりますねぇ」トボトボ

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 18:34:02.26 ID:59P4x5rS0

キョン「……疲れた…なんだあの授業は…いつにも増してちんぷんかんぷんだ」

ガチャ

キョン「いよっす」

ハルヒ「こんちはキョン君!あいつならまだよっ!」

キョン「お、おう…」

そういえばそうだった。コイツから君付けされると気色悪いものがあるな

みくる「お茶ですぅ」

キョン「ありがとうございます、朝比奈さん」ニコリ

みくる「…」ジーッ

キョン「? 美味しいですよ?」

みくる「…そうですかぁ?良かったです…」

キョン「?」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 18:37:53.82 ID:59P4x5rS0

長門「…」ペラ

キョン「なあ長門」

長門「………。」チラ

な、なんか冷たくねえか

長門「……変わり無い」

キョン「…そうか……あ、とな…古泉はどうだ?」

長門「彼に異常は見られない」

キョン「そういうんじゃなくてだな…昨日から入れ替えて貰ったろ?それでだな…」

長門「…そういった情報改変の痕跡はみられるものの、記憶はない。
   恐らく完璧を期すために過去の私が自らの記憶にも改竄を行ったものと思われる」

キョン「…」

…なるほど、そういえば古泉に…っていうか基本的に皆にはこんな感じだったように思えなくもない

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 18:42:53.13 ID:59P4x5rS0

ガチャ

古泉「やあ、すみません。遅れました」ニコ

みくる「一樹くん、こんにちはぁ〜」

長門「……」ジッ

ハルヒ「おっそいわよ一樹!」ブオンブオン

キョン「…。」ピクン

古泉「廊下で国木田くんと擦れ違ったのでとりとめの無い話に花を咲かせてまして。
   すみませんね、ハルヒさん」

キョン「…。」ピクリ

ハルヒ「ま、いいわ!そうね、帰りにクレープ奢るくらいにしといてあげるわ!」

古泉「また、ですか…僕の財布事情も察して欲しいものです(こんな感じかな…)」

ハルヒ「あんたの財布なんか知ったこっちゃいないわ、一樹の物はあたしの物よ」

古泉「」ドキ

キョン「」イラッ

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 18:49:19.04 ID:59P4x5rS0

みくる「一樹くん、お茶ですぅ〜」ニヘ

古泉「いつもすみません、頂きます」ニコ

みくる「…」ジーッ

古泉「ん…これは…」

みくる「!」

古泉「失礼ですが…茶葉を変えましたか?以前のものと香りが変わっていますね…
   僕は此方の方が好みかもしれません。勿論以前のものも美味しかったのですが」ニッコリ

みくる「あは…!そうなんですよ〜!」ぱああっ

ハルヒ「そういえばなんか違うかも…うん、ごめんねみくるちゃん!気のせいかなって自己解決してたわ!」あはは

長門「………」コク、コクン

キョン「…」むっすー

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 18:53:22.64 ID:59P4x5rS0

ハルヒ「〜♪」カチカチ

みくる「♪」アミアミ

長門「……」ペラ

古泉「……」ぼー

キョン「…おい、古泉」

古泉「なんですか、顔が近い」

キョン「殴るぞ。近くもねえのに俺の真似をするな」

キョン「…オセロでもどうだ」さっ

古泉「なるほど、貴方なりに部室でのいつもの僕を思案したと…仕方ありませんね、どうせ暇ですから」ふう

キョン(…俺ってこんなムカつく態度だったか)

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 18:56:45.89 ID:59P4x5rS0

古泉「相変わらず驚くほど弱いですね…」どや顔

キョン「」ブチ

キョン「この野郎!周りが事情を知らないと思って…!!」がっし

ハルヒ「ちょ、ちょっとキョン君…!!?どうしたのよ!落ち着きなさい!」

キョン「止めるな!止めてくれるな…!!」

長門「あなたが彼に勝てないのはいつもの事。何故今更」

古泉「そうですよ、日常の一コマじゃないですか」はは

キョン「ちくしょぉ〜!!!」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 19:00:44.91 ID:59P4x5rS0

〜帰宅路〜

ハルヒ「……なのよね!」

みくる「…ですぅ」

長門「…そう…」



キョン「…」ブツブツ

古泉「まだ御気になさっているのですか?あなたも意外と執念深い方ですね」クス

キョン「うるせえ」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 19:04:27.93 ID:59P4x5rS0

古泉「ところで…今は大丈夫そうですが、この3日間の間に閉鎖空間が発生しない保障はありません。
   そこであなたに超能力の発動法をお教えしておこうかと思うのですが」ヒソヒソ

キョン「…まて、俺が使えるのか?」

古泉「さあ、どうでしょう。しかし長門さんがその辺りの事を忘れて改変するとは考え憎いと思いませんか?」

キョン「そうかもしれんが…」

古泉「ではお教えしておきましょう。腹筋に力を込めながら息を吐き出してください」ピッ←人差し指を立てた

キョン「ふしゅー……で?」

古泉「それで終わりです」

キョン「これだけでか?」

古泉「だけでです」コクリ

古泉「空手などに伝わる呼吸法に似たものです。まあ後は頑張ってください、恐らく死ぬ事はないでしょう」

キョン「他人事だと思いよって」

古泉「他人事ですからねぇ」

キョン「…」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 19:07:50.43 ID:59P4x5rS0

ハルヒ「ん、じゃあね皆!また明日…!」

キョン「おう」ヒラヒラ

長門「……」

みくる「明日ですぅ〜」ヒラヒラ

古泉「では、これで」

ガシ

古泉「?」

ハルヒ「んふふ〜」にんまり

古泉「あ、あの…」

ハルヒ「あんたはこっちでしょ、クレープ!忘れたとは言わせないわ!」


99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 19:12:03.51 ID:59P4x5rS0

古泉「う…そ、そういえばそうでした、ね…」

ハルヒ「って事であたしはこいつの罰則の為にまだ活動は終えれないけど…みんなお疲れ!
    ほらもたもたすんな!行くわよ!あ、そうだ!明日も皆9時集合ね!」ぐい

古泉「あっ…ちょっと!…み、皆さん御疲れ様です!」

キョン「…っ」

キョン「ま、待て!!俺も…んもっご!?」

長門「させない」

キョン「もがも!?」長門!?

みくる「そ、そうですぅ〜!」

キョン「まががままんむご!?」朝比奈さんまで!?

キョン「ぷは…」

長門「…彼と涼宮ハルヒが恋仲になる事は我々三人の共通意思だったはず」

みくる「そうですぅ〜」

キョン「ハァ!?」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 19:15:35.27 ID:59P4x5rS0

みくる「折角涼宮さんと一樹くんが二人きりなのに、お邪魔なんてだめですよっ!」

キョン「…ぐ…うぐ」

長門「朝比奈みくるの言う通り。…二人についてはあなたが一番支持していたはず…なぜあんな行動を」

キョン「知るか…」

長門「答えてくれなければ困る」

キョン「知るかそんなもん!俺にはどうか御幸せに。応援しますよ…なんて…
    そんな器用な真似、出来るかよ!!」

みくる「ひっ…」ビク

キョン「……帰る…」くるり

長門「…」

みくる「…」


みくる「…じゃあ私達だけでヤジウマしにいきましょう!」ダッ

長門「…」コクリ

キョン「…狽ワて、俺も行くぞ」くるり

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 19:20:01.28 ID:59P4x5rS0

古泉「僕はいちごクレープにしましょう…ハルヒさんは?」

ハルヒ「そうね〜……これ!ミックスクレープ!」

古泉「…何故そこで高いものを選びますかね…」

ハルヒ「良いじゃない!男がケチケチしてるとモテないわよ!」にひひ

ハルヒ「おっちゃん!いちごとミックスひとつずつ!」

おっさん「あいよ」

古泉「…うん、美味しいですね」


104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 19:25:02.42 ID:59P4x5rS0

ハルヒ「違うでしょ」

古泉「はい?」

ハルヒ「こういう時はそんな上品に感想を述べるもんじゃないわ。高級レストランじゃあるまいしね」

古泉「…ではどういう風に?」

ハルヒ「美味い!って笑顔で言うのよ笑顔で!」

古泉「…美味い!」

ハルヒ「あっははは!何ソレ、はっきし言ってきしょいわよアンタwww」バンバン

古泉「な…す、涼宮さん……!!」カァァッ

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 19:27:13.26 ID:59P4x5rS0

ハルヒ「…」ピタ

古泉「あ」

ハルヒ「…」ジィ

古泉「いえ、あの…は、ハルヒ…」

ハルヒ「…もーらいっ!」ぱく

古泉「ああっ!?し、しまった…!」

ハルヒ「ふむふむ…ん…いちごも悪くないわね」ムグムグ

古泉「…ちょっと、人のを勝手に…」

ハルヒ「うるさいうるさい、男がケチ臭い事言わない」モグ

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 19:30:09.31 ID:59P4x5rS0

古泉「……」

……幸せですね

ハルヒ「…何よ物欲しそうな顔してからに。仕方ないわね」

古泉「?」

ハルヒ「はい」

古泉「はい?」

ハルヒ「…あ、あたしのクレープも分けてあげるって言ってんの!バカ一樹!気付きなさいよ!」

古泉「…い、いや…それは…」

ハルヒ「な、なによ…///」

…。

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 19:33:43.83 ID:59P4x5rS0

………。

古泉「すみません、僕では役不足ですから」にこ

ハルヒ「は…?」

古泉「…クレープ、美味しかったです。それでは」

ハルヒ「ちょ…ちょっと…!!」

ハルヒ「……なによ…」

ハルヒ「………」

古泉「……格好付けすぎたでしょうか」トボトボ

古泉「勿体無い事をしてしまいましたねぇ」ははは

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 19:37:24.76 ID:59P4x5rS0

ザッ

古泉「おや…御揃いですね」

長門「……説明を」

みくる「してくださいっ!」グスグス

キョン「…」はあ〜

古泉「…その前に、今貴方の携帯に連絡は?」

キョン「絶賛着信中だ。さっきからずっと震えっぱなしでな」

古泉「そうですか…やはり」

キョン「…俺が行くしか無いんだろうな。まあ任せろ、すぐ――」

古泉「僕が行きましょう」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 19:38:38.28 ID:59P4x5rS0

キョン「…は?」

古泉「ですから僕が行くと言ったのです。長門さん、記憶は無くとも改竄された痕跡の
   ある情報を戻す事は可能でしょうか?出来れば今すぐして貰いたい。思念体も連絡を流せばすぐにでも許可を降ろすでしょう」

長門「……申請……許可。…驚いた」

古泉「ではお願いします」

キョン「おい、古泉…!!」

古泉「元に戻ればあなたが涼宮さんを怒らせた…と、当事者である僕ら以外は認識します。
   申し訳無いのですがどうか…涼宮さんと仲直りしてください」

長門「ペペラペラ」

キョン「ふざけん――――――


カッ

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 19:43:52.88 ID:59P4x5rS0

みくる「きょ、キョン君…!!なんであんな…あんな態度っ!
    涼宮さんきっと…キョン君に嫌われてるのかもって、不安に思って…!」

うぐ…いきなり朝比奈さんに胸倉を掴まれてるわ、その朝比奈さんは涙目やらで…
そうかい、戻ったってわけか

キョン「…」チラ

古泉「…」ニコ

申し訳無さそうに笑った古泉は、そのまま片手を上げると――

古泉「…アルバイトがありますので」

キョン「おい、お前な」

古泉「……あんな風な涼宮さんの顔を間近で見たのは初めてでしたよ」

キョン「…あ?」


120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/16(金) 19:45:13.79 ID:59P4x5rS0

古泉「…きっと貴方の前でだけ見せる表情なのでしょう。」

キョン「な、なにがだ…」

古泉「今はお分かりでなくても結構です。とにかく……なんでしょうね、貴方のお陰で泣きそうですよ。それでは」

……なんでお前が泣くんだ。意味がわからん
…さて、そんな事より既に眼にいっぱい涙を溜めて抗議する朝比奈さんの肩を優しく押して俺は諭し始める

キョン「すみません、色々あって……俺、ハルヒに謝ってきます」

……身に覚えがないのに謝るってのも可笑しいが…
身に覚えがないからこそ、変に意地張らないで謝れそうだ、やれやれ

おわり



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