キョン「キョンと」みくる「みくるの」『何でも相談室!』


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:08:33.47 ID:29UYyGsL0

キョン「さて、それじゃ朝比奈君、今日も仕事を頑張ってやってこうか」

みくる「はい、キョン先生」

キョン「今日の最初の相談者は?」

みくる「ちょっと待って下さい。受付名簿受付名簿……っと、最初の方は古泉さ
んという人です」

キョン「よし、入ってもらいなさい」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:09:23.97 ID:29UYyGsL0

キョン「初めまして、古泉さん」

古泉「初めまして。今日はよろしくお願いします、先生」

キョン「俺にできるのは相談だけですけどね、精一杯つとめさせていただきます


古泉「はい」

キョ ン「それじゃあさっそくお聞きしますが、一体どんな悩み事を?」

古泉「実は……僕は周囲の人からゲイだホモだと疑われているのです」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:10:54.33 ID:29UYyGsL0

キョン「ほう、それはまた何故ですか?」

古泉「……恐らく、僕と友人との距離が近いせいだと思います。恥ずかしい話ですが、僕は長い間友人がいなかったせいで加減を忘れたといいますか……距離感をいまいち掴めずついつい近寄って行ってしまうのです」

キョン「なるほど……つまり、あなた自身は友達ならこれくらいが普通だと思う距離にいるのに、周囲がそれを誤解してガチホモだと邪推をしているのですね」

古泉「……っ! そう、まさにその通りなんですっ! おまけに最近ではその友人本人にすらホモだと疑われている始末……」

キョン「さぞお辛いでしょう」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:13:49.45 ID:29UYyGsL0

古泉「一体、僕はどうs」キョン「馬鹿野郎っ!!」バキッ

古泉「痛っ……せ、先生? どうしていきなり殴るんですかっ!?」

キョン「どうして自分自身に嘘をつくんだよ! 他人に誤解され てもいい。他人に馬鹿にされたっていい。でもな、自分に嘘をついたら駄目なんだよっ!」

古泉「……? あの、それはどういう……」

キョン「ガチホモだろうが阿部さんだろうがなあ……恥ずかしがらずに堂々としてろよっ!!」

古泉「ちょ、ちょっと待って下さいよっ!? さっき普通にホモは誤解だって理解してたじゃないですか! 何でそんな話に……」

キョン「仮面(ペルソナ)をはずせ! 演技をやめろ! 自分のしたいようにしてみろよ!! 」

古泉「!!……僕の、したいように……」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:15:38.39 ID:29UYyGsL0

キョン「いって〜、マジいって〜。朝比奈君、ここ腫れてない? 大丈夫?」

みくる「えと、ちょっと赤くなってますけど……それほど目立ちません。湿布貼りますか?」

キョン「いや、氷で冷やすだけにしよう……それにしても、びっくりしたなあ……」

みくる「いきなり『じゃあやってやるよ!』でほっぺをグーですからね。はい、氷です」

キョン 「ああ、ありがとう。しかし人をいきなり殴るか? 未だに信じられないよ……」

みくる「見た目と違って乱暴な人でしたね。はい、氷です」

キョン「おお、冷てえ」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:17:53.51 ID:29UYyGsL0

みくる「しばらく休みますか?」

キョン「いや、相談者は待ってくれないんだ。気持ちを切り替えてすぐ行こう。朝比奈君、二人目の相談者は?」

みくる「え……えっと、これ名前ですかね? 『妹』とだけ書いてあるんですけど」

キョン「妹……?」

みくる「書き忘れですかね? あまり名前には使われない漢字ですけど……」

キョン「……いや、一応妹っていう字が使われている名前知ってるぜ」

みくる「え〜、ほんとですかあ〜?」

キョン「ほら、思い出してみたまえ。あの有名な遣唐使の名前は?」

みくる「遣唐使、ですかあ? えとお……阿部仲麻呂は遣唐使でしたっけ?」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:22:32.15 ID:29UYyGsL0

キョン「ふっふっふ。朝比奈君、日本史が苦手だったろう? ほら、一番最初の遣唐使だよ」

みくる 「え〜、遣隋使なら小野妹子なんですけど……あ! どっか、先生、小野妹子もそうですよ!あー、でも遣唐使はわからないですね 。答えは何ですか、キョン先生」

キョン「……まあ何だ、いきなり殴られたのも単に俺の相談者としての器不足を表している。まだまだ修行が必要だな」

みくる「先生、さっき気持ちを切り替えたばかりじゃないですか。答えは何ですか?」

キョン「もっかい気持ち切り替えて行こう! 二人目の相談者を呼んでくれ」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:23:34.84 ID:29UYyGsL0

キョン「さて、こんにちは妹さん……読み方はいもうとであってますか?」

妹「どうしたの、キョンくん?」

みくる「あれ、先生お知り合いですか?」

妹「みくるちゃんかわいい〜! それナース服!?」

みくる「あれ? どうして私のことを……」

妹「二人ともどうs」

キョン「朝比奈 君、鎮静剤を! 鎮静剤をはやくっ!!」

みくる「は、はいっ!」ブスッ

妹「ん? あ………れ………? 何……だか……ねむ……く……」ドサッ

キョン「……危ない所だった。さあ、朝比奈君。三人目は?」

みくる「ふう……。三人目は長門さんという人ですね」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:24:40.43 ID:29UYyGsL0

キョン「初めまして、長門さん」

長門「……」

キョン「……えっと、今日はどんなお悩みで?」

長門「……恋愛相談」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:26:36.00 ID:29UYyGsL0

キョン「っ! れ、恋愛っ!?」

長門「……そう」

みくる「だんっ!」

キョン「……朝比奈君」

みくる「はいはい。鈍感な先生に恋愛相談は無理ですよね〜。長門さん、代わりに私が伺います」

キョン「じゃ、じゃあ俺はちょっと外させてもらうよ」ギー バタン

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:29:09.60 ID:29UYyGsL0

みくる「それじゃあ、長門さん。どうして悩んでるんですか?」

長門「それがわかれば苦労はしない」

みくる「なるほど〜、それはある程度生まれつきです からね」

長門「あえて言うなら、私がどんなにアプローチしても気づかない、彼の鈍さ」

みくる「でも、大きくてもいいことはないですよ? 肩が凝るし、男性の方に凝 視されたりするし」

長門「あまつさえ彼は将来きっと垂れるであろうと予測されるムダチチの牛女と二人で相談所なぞを開く始末」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:31:09.75 ID:29UYyGsL0

みくる「まあ、長門さん括弧貧乳の気持ちはわかりませんけど、大きくなるそうなので彼氏ができたら揉んでもらったらどうですか? まあ関係ないですが、先生は巨乳好きらしいですよ?」

長門「……ムダチチ」

みくる「無乳」

長門「……いざと言う時役立たず」

みくる「無乳」

長門「……無くはない」

みくる「無乳」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:34:21.03 ID:29UYyGsL0

長門「……無くは、ない。この馬鹿アホかぼちゃ猫被りの腹黒女ぶりっ子不人k」

みくる「無乳」

長門「ただの脂肪の塊でそこまで自身が持てるあなたの単純さが羨ましい」

みくる「あ、やっぱり羨ましいんですか?」

長門「……私が羨ましいと言ったのは、違う。このゴットゥーz」

キョン「終わりましたかーっと」ガチャ

長門「大変有意義な時間だった。これからはもう少し前向きに積極性をだす」

みくる「いえ、私なんかでお役に立てたら光栄です〜。頑張って下さいね!」

キョン「お、どうやら上手くまとまったようですね。めでたしめでたし。はっは っは……」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:36:55.55 ID:29UYyGsL0

キョン「さて、四人目か」

みくる「四人目の相談者は、鶴屋さんですね。以前もいらっしゃったことがあります」

キョン「ああ、スモークチーズが好き過ぎて生きてるのが辛いって言ってた人か」



キョン「こんにちは、鶴屋さん。本日はどのようなご相談を? もしかして、またスモチですか?」

鶴屋「今日は、私の口癖について相談があるのさ!」

みくる「口癖ですか〜?」

キョン「って言うと、にょろ〜ん、とかめがっさとかですか?」

鶴屋「そうっ! まさにその通りにょろ!」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:40:48.02 ID:29UYyGsL0

キョン「はあ、それで、その口癖がどうしたんですか?」

鶴屋「その前にちょっと聞きたいんだけど、私の話し方ってちょっと変じゃないかい?」

みくる「……まあ」

キョン「一般的では……」

鶴屋「どうもこのしゃべり方でいくと、不思議キャラゆきっことキャラが被る気がするのさ!」

みくる「カツラ一枚分も被ってませんけど……」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:45:00.79 ID:29UYyGsL0

キョン「ゆきっこっていうのが誰かわかりませんけど、多分鶴屋さんは不思議は不思議でも天然不思議元気系キャラだからいいと思いますよ」

鶴屋「そうかな? 普通のしゃべり方のほうがいいと思うんだけど……」

みくる「試しに普通に話してみたらどうですか?」

鶴屋「オーケイ! にょにょーろ。めが? にょっさにょ。にょにょにょ」

キョン「何この未知との遭遇」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:49:17.85 ID:29UYyGsL0

鶴屋「めがっさ! にょにょにょーにょ!」

みくる「き、基本がこっちなんですかね?」

キョン「つ、鶴屋さん! いつもの話し方に戻って下さい!」

鶴屋「にょろ! どうかなっ? 私としてはこっちのほうがしっくりくるんだけどねっ」

キョン「いや、いつもの鶴屋さんのしゃべり方のほうが100倍可愛いですね」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:55:52.63 ID:29UYyGsL0

みくる「特に問題なく終わりましたね」

キョン「怖かったああーーー!鶴屋さん『また来るにょろ!』って言ってたよおおおお!」

みくる「まあいきなりあれは驚きましたね」

キョン「妹さんも連れて行ってくれたけど、知り合いだったのかな……。案外二人ともにょろにょろ星から王子様を探しにやって来たお姫様だったりして」

みくる「……先生、疲れてませんか? 何か相談に乗りましょうか?」

キョン「え? なんで?」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/10(土) 23:59:24.40 ID:29UYyGsL0

谷口「ういーす」

キョン「お、谷口さん。あなたもすっかり常連ですね」

谷口「まあ、何というんですかね、先生。この世の中真剣に生きているやつ程悩みが多いんですよ」

キョン「なるほど。おーい、朝比奈君。また無駄なダラダラとした長い話になるから、お茶と茶菓子持ってきてくれ」

みくる「はーい、ただいま」

谷口「朝比奈さん。今日もお美しいですね。あなたの美しさにはダイヤモンドにたっぷり熟成させた深紅のワインと天使の涙と
女子高生が入ったプールの水と緑に見えそうな程蒼い海の水を全て一滴垂らして薔薇の花束を添えて、それを月明かりに透かしてみても到底及ばないでしょう」

キョン「朝比奈君、お茶汲みに行ったけど? 今日も……のあたりで」

谷口「」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:04:26.08 ID:29UYyGsL0

谷口「先生、俺」

谷口「フラグを立てたいです」

みくる「はーい、お茶とお菓子でーす」ガチャ

谷口「そんでそいつが言うんですよ。『もう……もう駄目だ、谷口。俺はここまでだ』ってね、弱々しい声で。
   それで俺は『馬鹿野郎! 諦めんじゃねえよ!』って叫ぶんですけどね、そいつは相変わらず弱々しい声で
   『俺がお前の……強くて頭良くてカッコいい谷口様の足を引っ張ってるんだ。俺がいなければ、お前はとっくにゴールしてた……
   今からでも遅くない』なんてね。勿論そんなこと俺はできませんよ。『巫山戯んな! 仲間を……親友を捨ててけるわけがねえだろ!!』
   でも、そいつは『谷口……お前が本当にすごい所は、強い所でも天才なことでも、カッコいい所でもない。いや、勿論お前は強くて天才でカッコいいけど、
   本当にすごいところはその優しさなんだ。その優しさを、忘れるなよ』それでそいつはドンッって俺を突き飛ばして、落ちてったんですよ。
   『キョーーーーーンッ!!!!!』雪崩が起きるかと思うような絶叫でしたね。
   で、勿論俺はキョンを助けに……あ、朝比奈さん。すいません、話し込んで気づかなくて……」

キョン「朝比奈君とっくにお茶とお菓子置いて帰ったけど? もう駄目だ、のあたりで」

谷口「……あ、俺そろそろ帰ります」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:02:03.85 ID:h+8hEPLi0

グスッ……グスッ……

キョン「それで、お悩みは?」

谷口「せんせぇい、おれ、おれ女の子にもてないんです」

キョン「はあ」

谷口「何回クラスメイトにアプローチしても、何回町中でナンパしても皆冷たいんですよお」

キョン「ちょ、白衣に鼻水つくだろ、近づくな」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:08:32.81 ID:h+8hEPLi0

キョン「やれやれ、やっと終わったよ」

みくる「今日はどんな話だったんですか?」

キョン「いや、二割ぐらいしか聞いてないからよくわからんわ」

みくる「何しに来てるんでしょうね? あの人」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:11:48.81 ID:h+8hEPLi0

キョン「さて、今日も一日が終わりか」

みくる「ボロい商売ですよね」

キョン「そういうこと言うな。需要と供給が釣り合ってるからいいんd」

ドン ドン

みくる「? 玄関のほうでノック……相談者さんですかね」

キョン「いや、今日の相談者はもう全員終わったはずだろ?」

アケナサイヨー! キョーン!

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:14:41.13 ID:h+8hEPLi0

みくる「あ、先生のこと呼んでますよ? 女の方みたいですけど……。先生の個人的な知り合いですか?」

ミクルチャーン! イルンデショー!

キョン「朝比奈君のことも呼んでいる……常連の相談者さんかな」

イモウトチャンカラキイタワヨー! アンタタチフタリデオイシャサンゴッコヤッテルンデスッテ!?

みくる「あ、どうやら妹さんからうちの相談所の評判を聞いたらしいですね」

キョン「お医者さんごっこって……まあ白衣にナース服ならそう思っても仕方ないか」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:15:57.85 ID:h+8hEPLi0

みくる「それで、先生。どうするんですか? 外にいる人」

キョン「今日はおしまいだ。悪いが居留守を使わせてもらおう」

ドウセキョンガイヤガルミクルチャンニムリヤリナースフクヲキセタンデショウ!? カンネンシテココヲアケナサイ!!

みくる「そういえば、もうすぐ私と先生が出会って一年ですね」

キョン「ああ。この相談室を開いたのが去年の四月十一日だから……」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:19:27.52 ID:h+8hEPLi0

コラー! ムシシテモ……ア、カギアイテルジャナイ

みくる「明後日でちょうど、一周年記念ですね」

キョン「一周年記念って……そんな、恋人みたいな……」

みくる「くす……わかってますよ。だからこれは、二日早い尊敬する上司へのプレゼントです」

ドスッ ドスッ オトナシクデテキナサイ!

キョン「プ、プレゼント!?」

みくる「お返し、期待してますよ」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:25:22.14 ID:h+8hEPLi0

ココカアー? イナアアイイイィイ

キョン「……じゃあ、これは……普段頑張っている部下への、二日早いプレゼントだ」

みくる「えっ……」

カクレンボハワァアァヮァァァアトオオォオォオォオオヲオォ クゥゥイイイイイィィイィイイイヨォヲォォォオオ

みくる「先生……用意してくれてたんですか?」

キョン「……ち、違う! 昨日家の掃除して、捨てようと思ったガラクタが偶々ポケットに入ってたんだ」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:28:35.06 ID:h+8hEPLi0

ハヤクゥウウウゥデテキナサアアアィイイイィイイイイ

みくる「ふふっ……綺麗にラッピングされてますけど?」

キョン「……まあ、何だ。普段迷惑かけてるからな、そのお詫びも兼ねて」

みくる「……ありがとうございます。開けてみても?」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:31:12.25 ID:h+8hEPLi0

キョン「ああ、勿論だ。君の奴もあけていいか?」

みくる「ええ」

ファアァァJCFピアピエFPクェGW+ポGJwじゃjy@rjをjほhjt@:

みくる「……これは、ペンダントですか?」

キョン「ああ。ロケットっていってな……中に写真を入れられるんだ。思い出をまさに肌身離さず持っていられる」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:34:27.98 ID:h+8hEPLi0

……フフフ トビラハアトミッツダケヨオオオオォ?

キョン「ん? 万年筆と……紙……? どれどれ……」

みくる「……高いお買い物ですから、試し書きしてみたんです」

キョン「これは……」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:36:44.32 ID:h+8hEPLi0

キョン「朝比奈君……」

みくる「そこに書いてあるのは、私の嘘偽りないほんとの気持ちです」

ウンガイイワネエェエエェ アト フタアアアアツウウゥウ

みくる「……先生。もし駄目でも、明日からも頑張って仕事しますから」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:40:53.98 ID:h+8hEPLi0

キョン「……」

みくる「いつも通りにしますから、だから、返事を下さい」

チガッタアァァアア デモ ココデサイゴヨォォオオオ?

キョン「……俺は」

ハルヒ「「「「「ミイツケタ」」」」」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:44:22.49 ID:h+8hEPLi0

先生

ん?

今度、このロケットに入れる写真、一緒に撮ってくれませんか?

……ああ、いいよ。一応この相談所の一周年記念だから、ここの前で撮ろうか?

はいっ

朝比奈君、カメラ持ってる?

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:47:03.93 ID:h+8hEPLi0

持ってますけど……

けど?

先生、一度だけみくるって呼んでくれませんか?

……みくる

……えへへ。何だか、もういつ死んでもいいような気分です

……ああ、俺もだ

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:50:15.64 ID:h+8hEPLi0

じゃあ、恥ずかしついでに チュッ

うわっ

あれ? 嫌でしたか?

い、いや。嫌じゃないけど、いきなりだったかr

ハルヒ「いやああああああああああああああああああ!!」

キョン「うわっ、びっくりした!」

みくる「だ、誰ですかー?」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:51:17.16 ID:h+8hEPLi0

ハルヒ「キョンが、キョンが、キョンがあああああぁぁああああぁぁああ!!! こんな、こんな世界ィィィイィィイイィィ……」






そして、全ては無に消えた

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:58:27.29 ID:h+8hEPLi0

長門「……どう?」

みくる「どうって……あの、長門さん。本の感想を聞かれても、ここは一応相談室なんですが」

長門「私は自分で書いた本の出来に悩んでいる。感想を聞くのは立派な相談」


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:02:51.24 ID:h+8hEPLi0

みくる「何より聞きたいのは、どうして変なホラー要素以外のやりとりが実際にあったそのまんまなのかってことです」

長門「リアリティの追求」

みくる「……こ、この出歯亀ナイチチがあぁぁああ!!」

長門「やるか、この垂れ乳」

みくる「まだ垂れてねえええええええええe」

キョン「どう? そろそろ終わった」ガチャ

みくる「ふふ、長門さんってば。お茶目なんだから」

長門「……てへ。あなたのおかげで、自信が持てた」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:07:25.42 ID:h+8hEPLi0

みくる「そうですか? そう言っていただければ……あ、そうだ。先生にも読んでもらったらいかがですか?」

長門「まだ恥ずかしい。それでは私は失礼する」ダッ





キョン「彼女もすっかり常連になったな。君とも随分仲良くなった気がするよ」

みくる「……そうですか?」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:14:07.59 ID:h+8hEPLi0

キョン「自分の書いた小説を読ませるなんて、信頼している証拠さ。それで、彼女のカルテには何てかけばいい?」

みくる「盗聴器の調査の必要ありとだけ書いて下さい……先生、その万年筆、まだ使ってくれてるんですね」

キョン「え? ああ。使えなくなるまでは、使い切るさ。それより、盗聴器って……」

みくる「気にしないで下さい。私がやっときますから」

キョン「……よくわからないけど、まあ信じるさ。それじゃ、みくる。次の相談者は?」



END

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/11(日) 01:38:20.39 ID:h+8hEPLi0

支援感想ROMしてくれた方ありがとうございました
おやすみ



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