1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 14:02:12.88 ID:14ADU4Z+0
キョン「なあ長門、その本面白いのか?」
長門「……ユニーク」
キョン「そうか…(ちょっと読みたい気もするが…)」
長門「……読む?」
キョン「いいのか?」
長門「……」コクッ
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 14:05:29.23 ID:14ADU4Z+0
ハルヒ「やっほー!……ってあれ?古泉君とみくるちゃんは?」
キョン「まだ来てないぞ」
ハルヒ「ふーん…って何読んでるの?」
キョン「シグルイ」
ハルヒ「シグルイ……」
長門「……ユニーク」
ハルヒ「……」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 14:08:19.62 ID:14ADU4Z+0
ハルヒ(…ちょっと読んでみたいわね)
ハルヒ「キョン、ちょっと1巻貸しなさい!!!!」
キョン「おい!奪い取るな!!!」
ハルヒ「離しなさいよ!!!!」
キョン「やめろって!!!!」
ビリッ
キョン・ハルヒ「あっ……」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 14:14:38.69 ID:14ADU4Z+0
長門「……貴様ら」
ハルヒ・キョン「!!!!」
キョン(やばいって今の眼!)
長門「……」バタン←本を閉じる
ハルヒ「あ…ご、ごめ」長門「帰る」
キョン「長門が荷物まとめて帰ったな」
ハルヒ「あんたのせいよ!!!」
キョン「なんでだよ!とにかく追いかけて謝りに行くぞ!」
ハルヒ「そ…そうね、追いかけないと…」
部室を出て二人は長門を追いかける
しかし、そこに長門の姿はなかった
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 14:30:45.66 ID:14ADU4Z+0
ハルヒ「有希いないわね…帰ったのかしら?」
キョン「お前のせいだぞ!」
ハルヒ「何でよ!!だいたいあんたがさ「ピリリ ピリリ」」
キョン「まて、長門からメールだ」
ハルヒ「あんたに?」
キョン「読むぞ」
タイトル「仇討願書」
本文
涼宮ハルヒ乱心に非ず
故ありてかくの如き所作に立ち至りしものと確信致し候
此度○○(←キョンの本名)より本を奪おうと行動したるに及び
○○之を離さず裂けし候事に相成候と拝察致し候
此度○○へ上申致候儀は愛読書の仇「涼宮ハルヒ」を仕留めし御許可の件
此の段 平に御容赦願上候
長門 有希
キョン「…これは」
ハルヒ「何よ…本の一冊や二冊で喚きあげて!!!!」
キョン「おい、ハル ハルヒ「喧嘩ならかったらああああああ!!!!」」
キョン「……許可っと」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 14:38:11.81 ID:14ADU4Z+0
長門「…許可が下りた」
長門「仇討の日程を決める…今日より3日後に閉鎖空間にて行う」ポチポチ
長門「武器は日本刀のみ…それはこちらで用意する」ポチポチ
長門「鎖かたびらを巻いてもかまわない…」ポチポチ
長門「……送信完了」
長門「鍛練しなければ」
長門はそうして自身が作り出した道場…いや、閉鎖空間へと姿を消した
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 14:43:07.57 ID:14ADU4Z+0
ハルヒ「キョン!妥当有希よ!!!!」
キョン「おいおい、本気でやるのか?」
ハルヒ「売られたケンカは必ず買うのが涼宮家の教えなの!!!」
キョン「ま、好きにしてくれ」
ハルヒ「あんたも鍛錬に付き合いなさい」
キョン「ホモ、一部始終見てたろ?出て来い」
古泉「ホモではありませんが一部始終見ていました、わたくしめでよろしければお手伝いいたします」
ハルヒ「時間も少ないわ!真剣での戦いだから負ければ命は無い…さっそく鍛錬のために海に行くわよ!!!」
古泉「はい、お供いたします」
キョン「勘弁してくれ」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 14:50:43.31 ID:14ADU4Z+0
〜〜場所は変わって海の上〜〜
キョン「展開速いが…」
古泉「そんな日もありますよ、さて涼宮さん、海ということは」
ハルヒ「そうよ、まずは真剣での戦いってことでビビらないように心を鍛える必要があるわ!」
古泉「水練…ですね…」
キョン「水練…?」
古泉「水練とは南蛮銅の鎧を着たものが海の中に飛び込み息苦しい水の中で平常心を保ちながら鎧を脱ぐ鍛練法です」
キョン「一歩間違えれば…」
古泉「だからこそ心を鍛えられるのです。機関での修行の中では安全な部類ですけどね」
ハルヒ「着装したわ、それじゃあいってくるわね」ザブン
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 15:00:55.82 ID:14ADU4Z+0
鉄の鎧をまとったハルヒはみるみる海底へ水没していく
水圧と息苦しさの中次々と鎧を脱いでいくハルヒであるが南蛮銅の緒の結び目が堅くて解けない
ハルヒ(え…解けない…)
ハルヒ(……ヤヴァイ)
ハルヒ(このままじゃあ海のもずくだわ…キョン…)
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 15:04:38.15 ID:14ADU4Z+0
誰も見てないだろうけど途中送信してしまった…
古泉「いくらなんでも遅すぎますね」
キョン「もう20分たつしな」
古泉「助けに行ってきてください」
キョン「お前が行けよ」
古泉「涼宮さんはあなたに助けてもらいたいんですよ」
キョン「俺はかなずちなんだよ」
古泉「…………」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 15:08:15.39 ID:14ADU4Z+0
ハルヒ「う…」
キョン「ハルヒ!目が覚めたか!!!!」
古泉「要点だけお話します。彼があなたを助けてくれました」
ハルヒ「キョン…ありがと…」
キョン「…気にするな」
キョン「VS長門も近いんだ、早く陸へ上ろう」
古泉「涼宮さん、次は道場での鍛錬です」
ハルヒ「分かったわ」
キョン(展開はええ…)
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 15:14:02.88 ID:14ADU4Z+0
〜〜機関の道場〜〜
ハルヒ「カジキはある?」
古泉「もちろんです」
古泉は木製の大剣をハルヒに手渡した
キョン「でけぇ…ってかあの大剣でなにすんだよ?素振り?」
古泉「その通りです」
ハルヒは手拭いを咥え、大剣を担いだ
古泉「練(ねり)と呼ばれる鍛練です。あの大剣を30分かけて一振りします」
キョン「あの手拭いは?」
古泉「踏ん張った時に奥歯が粉砕するのを防ぐためですよ」
キョン「凄まじいな」
古泉「機関では比較的安全な鍛錬ですがね」ぬふぅ
キョン「息を吐きながらしゃべるな、ホモ臭い」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 15:21:28.47 ID:14ADU4Z+0
〜〜場所は変わって長門編〜〜
長門「というわけであなたを再生した」
朝倉「…え?」
長門「構えろ」
朝倉「…え?」
長門「私を斬ることができたら、あなたに情報思念体のメイン・パーソナリティの位置を譲る」
朝倉「お相手仕る」
長門「いざ参ら…」ザシュ
朝倉「隙ありぃぃぃいいいい!!!!!」
長門の左手の指2本が飛ぶ
長門「ま、参った…」
朝倉「耳か鼻か」
朝倉の一突きが長門の右目をえぐる
思念体(ぬるいぞ涼子!しかとえぐれ!!!!)
長門「う…うぅ…」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 15:30:44.91 ID:14ADU4Z+0
これが朝倉 涼子の初陣であった
朝倉の仕打ちを不服とした長門は報復を誓ったのである
〜〜鶴屋邸〜〜
長門「ということがあった…あの眉毛…斬る」
みくる「うわぁ…」
鶴屋「そういうことならウチの道場使うっさ!」
長門「恩に着る」スタタタタタ…
鶴屋「あ、でも今………」
ガララララ
長門「!!!!!」
鶴屋「師範が来てたっさ…」
橘「げっ…ってその顔どうしたんですか!!!!」
長門「実は…」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 15:35:40.74 ID:14ADU4Z+0
橘「そういうことなら協力しましょう」
長門「恩に着る」
橘「では早速鍛錬に入ります!!!!」
〜〜涼宮 ハルヒ編〜〜
ハルヒ「ぜぇ…ぜぇ…」
キョン「練が終わったか…」
古泉「あれは見た目以上にしんどいんですよ」
キョン「…だろうな」
古泉「涼宮さん、次は…はっ!!!!」
古泉が後ろを振り返るとそこには朝倉がいた
右手には日本刀、左手には眼球を持って…
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 15:40:51.59 ID:14ADU4Z+0
古泉「誰です?」
キョン「…朝倉」
古泉「…長門さんの仲間ってわけですね」
古泉「その手に持っている物騒なものをしまっていただけませんか?」
朝倉「うん、それ無理」
古泉「…でしょうね」
キョン「なんでここに?長門の差し金か?」
朝倉「情報思念体の命令よ」
朝倉「涼宮ハルヒを戦えなくしろってね」
朝倉「かといってただつぶすのは面白くないわ」
ハルヒ「仕合ってわけね」
朝倉「はい、日本刀」ぽいっ
朝倉はハルヒに日本刀を投げた
朝倉「私はこっちの日本刀で戦うから」
朝倉はいつの間にか日本刀を持っていた
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 15:45:45.23 ID:14ADU4Z+0
朝倉「とりあえずあなたを再起不能にするのが私の目的」
ハルヒ「…やってみなさいよ。できるものならね!!!!」
朝倉「なかなかやるわね!」
キョン「見えねえ」
古泉「3回…いや、5回か…?」
〜〜30分後〜〜
ハルヒ「はぁ…はぁ…そろそろおしまいにしましょう」
朝倉「そうね」
ハルヒ・朝倉「「私の必殺技を見るがいい!!!!」」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 15:50:46.65 ID:14ADU4Z+0
キョン「ハルヒは刀を担いだ…?」
古泉「朝倉さんは…なんでしょうあの掴み」
朝倉の手右手は刀を持ち、左手の指は刀身を挟んでいた
この手を見てハルヒに死相が浮かんだ
ハルヒ(なにあの掴み…まあいいわ、先手必勝!)
ハルヒ「流れ!」
朝倉「星流れ!」
ハルヒの流れは及ばず、朝倉の星流れはハルヒの両目を斬った
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 15:56:15.13 ID:14ADU4Z+0
誰も見てないだろうけどいちおう最後まで続けます。
キョン「ハルヒ!!!」
古泉「待てインポ野郎!!!」
古泉「まだ戦いは終わっていません」
古泉「どちらかが死ぬまでこの戦いは終わりません」
キョン「おい…おまえらさっきからおかしいぞ…」
キョン「なんで平気で人を殺したりさせようとしたりしてんだよ!」
古泉「ここは涼宮さんが望んだ世界ですから」
キョン「……え?」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 16:01:38.30 ID:14ADU4Z+0
古泉「涼宮さんは以前からシグルイの存在を認知していました」
古泉「涼宮さんは時代劇などがお好き(機関情報)でして、シグルイのような世界を求めたのでしょう」
キョン「こんなグロい世界があってたまるか!俺は帰る!!!!」
古泉「江戸時代」
古泉「江戸時代はこのような世界でしたよ」
キョン「……」
古泉「僕は思うんです」
古泉「自身の誇りのため、強さのため命をかける」
古泉「それが本来の日本人…いや、侍の在り方であると!!!!!」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 16:04:52.32 ID:14ADU4Z+0
キョン「古泉…?」
朝倉「古泉くん…だっけ?戦いたいんでしょう?」
朝倉はハルヒの日本刀を奪い古泉に投げた
古泉「ええ」
朝倉「私は強いわよ」
古泉「武士道は死狂いなり」
俺たちの戦いはこれからだ!!!!!!
「完」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 16:20:14.78 ID:14ADU4Z+0
>>29の続きです、見てくれている人ありがとーー!!!
?「待ちなさい!」
古泉「森さん!!!!」
森「古泉、あなたをここで失うわけにはいかない」
森「朝倉さん、ここは引いてくれないかしら」
朝倉「そうねぇ…任務も終わったし…」
朝倉「でもこのまま帰るのもつまらないわ」
朝倉「そうだ、森さん…だっけ?私と遊ばない?」
森「遊ぶ…?」
朝倉「ええ、遊びましょう」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 16:26:49.63 ID:14ADU4Z+0
朝倉「存分に「戯れ」ましょう」
そういうと朝倉は日本刀を振りかざして森に突っ込んでくる
古泉「森さん!!!」
森「くっ…速い!!!」
朝倉「あははははは!!!!!!」
キョン「素人目に見てもわかる…朝倉の奴余裕ぶっこいでやがる」
古泉「しかしその油断が実践では命取りです」
森「隙あり!!」ゴブシャッ!
朝倉「ブグォ」
ハルヒ「うぅ…何も…見えない…何…今の…音…?」
キョン「ハルヒ!大丈夫か!」
ハルヒ「目が…それより…今の音は…」
キョン「ああ、それは森さんが…」
森「戯れなれば当身にて」パンパン
古泉「朝倉さんの顔面と後頭部が陥没していますね…」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 16:33:30.76 ID:14ADU4Z+0
ハルヒ「朝倉…?」
突如朝倉は立ち上がり日本刀をハルヒに向けた
森「涼宮さんを殺させるわけにはいきませんね」ドガッ
古泉「朝倉さんの顎部が陥没しましたね…おそらく窒息死でしょう…」
森「ふふ…しかし朝倉さんが持っていた眼球は…」
古泉「長門さんのものでしょうね」
森「そうね」
森「とりあえず涼宮さんの治療をしましょう」
森「古泉彼女を病院へ、私はこの眼球を返しに行ってきます」
古泉「はい…はい?」
キョン「何が何やら…」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 16:37:03.53 ID:14ADU4Z+0
森「というわけで朝倉さんは私が始末しました、はい、眼球です」
長門「……」
長門は眼球を自分の目に入れ接続した
長門「視界良好」
森「ついでに涼宮さんの眼を治してくれませんか?」
長門「それは出来ない」
長門「涼宮ハルヒが望むのはシグルイのような結末」
長門「藤木VS伊良子」
森「では…」
長門「お願いする」ザシュ
長門の左腕は切断された
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 16:44:29.91 ID:14ADU4Z+0
長門「これで舞台はととのった」
長門「あとは涼宮ハルヒの嗅覚・聴覚を限界まで上昇させる」
長門「これで対等」
森「………なぜそこまで?」
長門「武士道は死狂いなり」
長門「これが答え」
森「…そうですか」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 16:50:15.52 ID:14ADU4Z+0
そしてハルヒ・長門は身体のハンディキャップを埋めるために各々修行に出る
谷口「ひゃっはー!ここは通さね…ひぃ!涼宮!」
谷口「…んんー?目が見えてねえみたいだなあ?」
谷口「なら俺が負けるわけがねえ!今までの恨みはらしてやるぜ!!!」
ハルヒ「……」ザク
谷口(日本刀を杖みたいに地面に刺した…なんだあの奇妙な構え…)
谷口「まあいい…死ねえ!!!」ザシュ
谷口の一振りはハルヒの斬り上げに負け絶命した
ハルヒ(これだわ!)
ハルヒは「無明逆流れ」を習得した
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 16:55:21.39 ID:14ADU4Z+0
長門「ところで橘師範は?」
森「げ…」
橘「長門さ…なぜこの年増がここに?」
森「舟木道場の森と知っての一言か?」
橘「ここでやろうってんですか?」
森・橘「「死ね」」
長門「………」
〜30分後〜
道場には、森と橘の無残な死体が散っていた
長門(私は片腕…橘師範が使っていた猿飛流れ…氷面鏡…使える!)
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 17:04:41.19 ID:14ADU4Z+0
〜〜仇討当日〜〜
古泉「ついにこの日が来ましたね」
ハルヒ「そうね」
キョン(シグルイを不注意で裂いただけなのに殺しあいに…)
ハルヒ「キョン、額に冷や汗かいてるわよ」
キョン(こいつの第六感やべぇし)
長門「待たせた、ついてきて」
長門について仇討場(閉鎖空間)に入ると大勢の観客がそこにはいた
朝倉・佐々木・橘・藤原・みくる等など…
キョン「これは本物か?」
長門「本物」
キョン「この仕合が終わったらどうなる」
長門「元の世界に戻る」
長門「ここは涼宮ハルヒの夢の世界
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 17:09:56.42 ID:14ADU4Z+0
キョン「え?夢落ち?」
長門「……彼女が納得いく勝ち方で勝てば」
キョン「納得できない勝ち方とかしたら?」
長門「泡になる」
長門「この世界はみんな泡となって消えてしまう」
キョン(ゼルダかよ…)
ハルヒ「キョン、さっきからこそこそしてんじゃないわよ!!!!」
ハルヒ「有希!そろそろ始めましょ!」
長門「私もそう思っていた」
古泉「両者刀を抜きましたね…出来ますよ、二人供」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 17:16:02.14 ID:14ADU4Z+0
キョン「しかし大丈夫なのか?」
古泉「何がです?」
キョン「隻腕の剣士に骨を断つことは出来ない!」
キョン「盲目の剣士には皮を切ることすら出来ないだろ!!!!」
古泉「長門さんはクソビッチ橘を斬っています」
古泉「涼宮さんは谷口さんを斬りました」
古泉「出来るんです…出来るんですよ!」
古泉「見てください!長門さんの制服の上からうっすらと見える異形の背筋を!」
古泉「見てください!涼宮さんのあの鬼の形相!」
キョン(うわ…)
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 17:21:13.37 ID:14ADU4Z+0
キョン「ハルヒは刀を地面に刺し…あれは朝倉の!」
古泉「ええ、自身の眼を斬られた時に見た技の術理をあの形に生かしたのでしょう」
古泉「無明逆流…異なる点は左手ではなく、不動の大地に刀を留めるという点ですね」
古泉「長門さんは平凡な流れ…じゃない!なんだあれは!?」
ざわ…ざわ…
ざわ…ざわ…
キョン「ハルヒに背を向けている…まるで土壇場で処刑を待つ罪人のように首を差し出している…」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 17:25:18.93 ID:14ADU4Z+0
ざわ…ざわ…
ハルヒ(くっ…うるさい!うるさい!)
キョン「なんだあれは!」
古泉「信じられない!!」
ハルヒ(うるさいうるさいうるさいうるさい!!!!!)
長門はハルヒの苛立ちを背を向けながら見ていた
日本刀の表面を鏡として利用しハルヒを見ている
見ているのだ
そして…
長門「!!!」ビュン!
ハルヒ「くぅっ!」ガキン
古泉「鎬念仏受け…」
ハルヒはとっさに地面から刀を抜き、刀身に手を添えていた
この場所に手を添えなければハルヒの首はあらぬ方向へ飛んでいたはずだ
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 17:30:11.82 ID:14ADU4Z+0
古泉「ぬふぅ!」
キョン「すげぇ!」
しかし左手の無い長門はハルヒに力負けしてしまう
ハルヒは長門に馬乗りになり刀を押し付け、つばぜり合いの状態になる
ハルヒ(死ね!貧乳野郎!!!)
ハルヒが刀を押し込んだ瞬間に長門は刀を捨て、自分の右足を地面にたたきつけ背筋を利用し思いっきり反り返る
ハルヒ「オゲェ」
ハルヒはあらぬ方向へ飛んで行き長門はハルヒに渾身の流れを叩き込んだ
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 17:36:01.47 ID:14ADU4Z+0
キョン「ハルヒ!!!!」
古泉「………終わりましたね」
キョン「…ああ」
長門はハルヒの首を切断した
長門「……(ブイ!)」
キョン(俺にVサイン…だと…)
古泉「この世界は…もうこの世界が本来の世界になってしまいました」
古泉「これが現実の世界です」
キョン「え?元の世界には…?」
古泉「長門さんが壊しましたから…」
キョン「……そうか」
長門「…私たちは本気で殺し合いをした」
長門「でもそれはお互い納得しあってのこと」
長門「武士道は…死狂いなり。一人の殺害を数十人して仕かぬるもの」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 17:40:25.21 ID:14ADU4Z+0
キョン「……」
佐々木「ようやくこの時がきた」
キョン「佐々木?」(46を見よう!観客でいました!)
佐々木「これで…彼女の力が僕に…」
佐々木はハルヒの首を持ち上げた
そしてハルヒの唇にキスをした
キョン「お前…何やってんだよ!」
佐々木「元の世界に戻るためさ」
キョン「え?」
佐々木「この世界を破棄して元の世界に戻る…方法はこれしかない」
古泉「しかし…その力は本来あなたのものではない!そんなことをすれば命が…」
佐々木「古泉君…それは些細なことだ」
佐々木「こんな殺伐とした世界…絶対にいやだからね」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 17:42:12.69 ID:14ADU4Z+0
佐々木「キョン…勘違いしないでくれ」
佐々木「僕は自分のために元の世界に戻すんだ!」
キョン「佐々木…」
佐々木「それじゃあ…さようなら!!!!」
キョン(めまいが…)
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 17:47:51.56 ID:14ADU4Z+0
キョン「うぅ…」
キョン(元に戻ってこれたのか…?)
キョン(とりあえず…長門に連絡を)
Trrrrr ガチャ
長門「……」
キョン「あー長門か?」
長門「………何?」
キョン「元の世界に戻ってこれたのか?」
長門「………戻ってこれた」
キョン「そうか…」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 17:48:42.08 ID:14ADU4Z+0
〜〜次の日の放課後〜〜
キョン「部室に俺が一番乗りか…」
コンコン
キョン「開いてますよー」
みくる「こんにちわー」
キョン「あ、どうも」
キョン(着替え待つのに外に出るか)
キョン「終わったら呼んでくださいね」
みくる「は〜い!」
キョン(しっかし嫌な世界だったなあ)
古泉「嫌な世界でしたね」
キョン「うわあ!!!!!」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 17:53:13.73 ID:14ADU4Z+0
古泉「すみません、驚かす気はなかったんですが…」
キョン「びっくりするっつーの」
古泉「すみません」
キョン「しかし昔の日本は凄かったんだな」
古泉「あの世界…ですか?」
キョン「江戸時代の風習が残っていたらあれ合法だぜ?」
キョン「今の日本に生まれてよかったよ」
古泉「そうですね」
キョン「佐々木が命を張って元の…この世界に戻してくれたんだ」
キョン「この世界を守らないとな」
古泉「そうですね」
キョン「…古泉?お前なんか変じゃないか?」
古泉「…」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 17:59:16.21 ID:14ADU4Z+0
キョン「どうかしたのか?」
古泉「機関からある命令がありました」
キョン「…いい命令じゃなさそうだな」
古泉「涼宮ハルヒの両目を失明させ、長門有希の左腕を切断した大罪人を殺害せよ…と」
キョン「な…おい待て!佐々木が…佐々木が全部元の世界に直したんじゃなかったのか!?」
古泉「僕たちを元の世界にするのが手一杯だったようです」
古泉「佐々木さんの中途半端な情報改変は…」
古泉「悲しいことに改変の時、一番助けたかった人に罪をなすりつける形になってしまいました」
キョン「お…おい、その日本刀どこから出したんだよ」
古泉「その助けたかった人は…今から死ななければならないのです」
古泉「思念体・機関・未来のために…」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 18:03:58.84 ID:14ADU4Z+0
キョン「それって…まさか!!!」
古泉「すみません…さようなら!!!」
キョン「グフッ」ドサッ
古泉「…任務完了です」
みくる「着替え終わりましたよ〜!」
みくる「キョン君…」ガチャ
みくる「!!!!!!」
みくる「キョン君!!!!」
みくるはキョンの足もとに落ちている日本刀を見た
みくる「この紋様は…機関…?」
みくる「古泉君が…?古泉が…私の…私の大好きなキョン君を…」
みくるは涙を流しつつ右手に日本刀を握りしめ心に復讐を誓う
「失うことからすべては始まる 武士道は死狂いなり」
「完」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/23(火) 18:07:52.64 ID:14ADU4Z+0
変な終わり方してすみません!
シグルイネタを書いてみたかっただけなのに変な方向に話が進んでしまいました…
最後まで読んでくださった方ありがとうございました!!!
目標はぶん太さんに載せてもらえるレベルのSS書くことです!!!
本当にありがとうございました!!!