1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:06:20.41 ID:GxPdnfPB0
深夜ハルヒ宅
ハルヒ 「……」カタカタ
ハルヒ 「…?」カタ..
ハルヒ 「鮫…島…事件?」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:07:42.93 ID:GxPdnfPB0
翌日学校
キョン 「おーっすハルヒ」
ハルヒ 「…」ボーッ
キョン 「ハルヒ?」
ハルヒ 「え?あっ、あぁ、おはよ」
キョン 「どうしたんだ?お前が呆けてるなんて珍しいな」
ハルヒ 「なんでもないわよ…ただ…」
キョン 「ただ?」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:12:34.26 ID:GxPdnfPB0
ハルヒ 「昨日の晩にね、パソコンしてたらなんか引っかかる言葉が出てきたのよ」
キョン 「ほぅほぅ」
ハルヒ 「で、結局一晩中それについて調べてたら夜を明かしちゃったってわけ」
キョン 「へぇ で?結局謎は解けたのか?」
ハルヒ 「それが全然分かんないのよ」
キョン 「…ちなみになんて言葉なんだ?」
11 名前:変に期待しないでくれな?[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:14:54.35 ID:GxPdnfPB0
ハルヒ 「さ…いや、なんでもないわ、アレだけ調べたんだもの」
ハルヒ 「あんたが知ってるわけないわ」
キョン 「…ふむ」
ハルヒ 「そういうわけで、私寝不足で今も眠いから、きっと眠るわ」
ハルヒ 「授業中とかフォローしなさいよ」
キョン (寝不足じゃなくたっていつも寝てるじゃねぇか)
15 名前:連投規制UZEEEE![] 投稿日:2010/03/02(火) 21:17:36.97 ID:GxPdnfPB0
放課後
キョン 「おーっす」
古泉 「こんにちは」
朝比奈 「こんにちはー」
長門 「…」
ハルヒ 「…」カタカタカタカタ
キョン (なんだ?まだ続きやろうってのか?懲りない奴だな…)
19 名前:へっへっへ、今夜秘密を明かしてやるぜ[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:20:38.34 ID:GxPdnfPB0
古泉 「ちょっと良いですか?」コソコソ
キョン 「ん?」
古泉 「実は最近の涼宮さんの精神状況が異常なまでに不安定です」コソコソ
キョン 「ほぅ…またか」コソコソ
古泉 「あなた、何かしでかしましたかね?」コソコソ
キョン 「まさか、身に覚えがないぜ」コソコソ
古泉 「…」
24 名前:ん?誰か来たのかな?[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:22:47.78 ID:GxPdnfPB0
キョン 「ホントだぞ?今回はホントに知らん」コソコソ
古泉 「そうですか、少し期待してました」コソコソ
キョン 「まぁアイツにも色々あるんだろ気長に待 ハルヒ「ああああもう!」
古・キョン「!?」
ハルヒ 「なんなのよ!もう!」
キョン 「おっ…オイ!どうしたイキナリ」
ハルヒ 「うるさいわよ!もう、ホントにイライラするわ」
34 名前:ん?誰か来たのかな?[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:25:01.26 ID:GxPdnfPB0
古泉 「お分かりになりましたか?」コソコソ
キョン 「あぁ、十二分にな」コソコソ
キョン 「またアレか?例の言葉が気になるって…」
ハルヒ 「そうよ!」
ハルヒ 「もういいわ、今日は解散!」
39 名前:ただの宅配便でした[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:27:05.51 ID:GxPdnfPB0
キョン自宅
キョン (今日のハルヒは確かに機嫌が悪かったな)
キョン (そんなに引っかかる言葉ってなんだ?)
翌日 放課後
キョン 「おーっす」
朝比奈 「あっこんにちは」
長門 「…」
44 名前:俺さ、実は鮫島事件の真相さ[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:28:56.36 ID:GxPdnfPB0
ハルヒ 「」カタカタカタカタ
キョン (! まだやってやがったのか)
キョン 「…?あれ、古泉は」
朝比奈 「あっ古泉君ならバイトがあるって今日はもう帰りましたよ」
キョン 「そうですか」
キョン (バイトね…なるほど)
キョン 「それにしても今日もパソコンか?ハルヒ」
ハルヒ 「」カタカタカタカタ
52 名前:知っちゃったんだよね マジで[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:31:24.93 ID:GxPdnfPB0
朝比奈 「ダメです、キョン君」
キョン 「?」
朝比奈 「私たちが来たときからずっとあの調子なんです」
キョン 「!?」
ハルヒ 「」カタカタカタカタ
朝比奈 「長門さんよりも来るのが早かったそうなんです」
キョン (流石にそれは異常だろ…)
61 名前:ていうか今からこんなに盛り上がってたら[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:35:04.09 ID:GxPdnfPB0
キョン 「おい、ハルヒ、いい加減にしたらどうだ?」
キョン 「なにをそんなにムキになってんだ」
キョン 「……、おい!何とか…」
ハルヒ 「ああ!もう、うっさい!あんたまで邪魔するつもり!?」
ハルヒ 「そもそもここで調べる事が間違いだったわね 私はもう帰るわ!」
キョン 「なっ、オイ!ハルヒ!」
朝比奈 「あわわ…」
バタン!
69 名前:後半なんて全く付いて行けんぜw[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:37:37.01 ID:GxPdnfPB0
キョン 「なんだってんだ…」
夜キョン自宅
prrrrr
キョン(古泉か…)
ピッ
キョン 「あぁ、お前から連絡が着そうな気がしてたぞ」
キョン 「どうした?ハルヒ絡みだよな?」
74 名前:最近まで2chに入れなかったからな[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:40:29.22 ID:GxPdnfPB0
古泉 「えぇ、察しが良くて助かります」
古泉 「詳しくお話ししたいのでどこかでお会い出来ますか?」
キョン 「…あぁ、わかったじゃあ駅前の公園で」
公園内
キョン 「よぉ で?何があったんだ」
古泉 「えぇ、では単刀直入にお話ししましょう」
79 名前:この勢いで全部バラすんだ、俺[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:43:42.39 ID:GxPdnfPB0
古泉 「ここ最近、涼宮さんが閉鎖空間を発生させている原因ですが」
キョン 「パソコンで調べているアレなのか?」
古泉 「なんと、既にご存知でしたか」
キョン 「…まぁな、ただその言葉が何なのかについては俺は知らん」
古泉 「ではそれについての説明ですね」
古泉 「涼宮さんが一体何を調べていたのか…」
古泉 「部室にあるパソコンの履歴を調べてみたところ」
古泉 「答えは至極単純なものであることが分かりました」
82 名前:ってスマン また来客だ[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:46:48.91 ID:GxPdnfPB0
キョン 「…?一体何だったんだそれは」
古泉 「えぇ…、その前に、あなたは『鮫島事件』をご存知ですか?」
キョン 「サメシマ?いいや聞いたことないな、ニュースにでもなっていたか?」
古泉 「いいえ、ニュースになどなりません…というか成り得ません」
キョン 「…どういう事だ?…その言葉をハルヒは探し続けていたのか?」
86 名前:回覧板ワロスw[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:48:55.80 ID:GxPdnfPB0
古泉 「えぇ、彼女が調べていた言葉というのは『鮫島事件』で間違いありません」
キョン 「ふむ、で?何故ニュースに成り得ないと?」
キョン 「それに、これだけネットの進んだ御時勢にあれだけ探して見つからないというのも…」
古泉 「おかしいとお思いでしょう?それは『鮫島事件』の内容も関わってきます」
キョン 「…何だ、もったいぶるな。一体何なんだ?『鮫島事件』って」
古泉 「無です。ヌル。ナッシング。初めから答えなど無いのです」
キョン 「?…すまん、意味が分からん」
88 名前:今回、本当の真実を見つけた事で[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:49:56.23 ID:GxPdnfPB0
古泉 「フフ、ネットのスラングの様なモノですよ。つまりは引っ掛け…とでも言うのでしょうか」
キョン 「…?」
古泉 「ネットというのは都合が良いのです。どんな話であっても真相など知りえないのですから」
キョン 「それはつまり…。作り話という事か」
古泉 「ご明察。『鮫島事件』とはネットの内だけで作りあがった伝説だということです」
キョン 「そしてそれについては答えが無い…いや、初めから中身なんて無いのか」
古泉 「えぇ、それを涼宮さんは探し続けているのです」
95 名前:皆に伝えようと思ったわけだが、[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:52:10.17 ID:GxPdnfPB0
キョン 「なるほどそういう訳だったのか、ならさっさと真相を話してやった方が良いんじゃないか?」
古泉 「! 待ってください!今の彼女に真相を明かすというのはいかがでしょう」
キョン 「…何故だ アイツも知りたがってるんだろ?お前たちだってこれ以上…」
古泉 「考えてもみてください、今の今まで探り続けた話の真相をあなたから伝えられるのですよ?」
古泉 「虚無感と言いましょうか、それ以上に屈辱に彼女は感じるのではないでしょうか」
キョン 「…なんか引っかかる言い方だな」
101 名前:直に言うにはあまりに凄惨だったんで[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:54:44.76 ID:GxPdnfPB0
古泉 「それに連絡をつけるとしたら我々が既にしていると思いませんか?」
キョン 「まぁそれもそうだが…けどどうするんだ?このまま放っておくのか?」
古泉 「…それしかないでしょう、彼女が自分で答えに行き着く事が最善である」
古泉 「機関はそういう結論に至りました」
キョン (ふむ…まぁ仕方無い事…か?)
キョン 「分かった、この件については俺も黙っておくよ」
古泉 「えぇ、そうしてくださると助かります」
108 名前:SSにして、少しはソフトにしようと思う[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:57:56.48 ID:GxPdnfPB0
キョン 「なんだか喉のつっかえが取れた気分だな」
古泉 「ふふ、それではまた明日」
キョン 「あぁ」
翌日学校
キョン (ん?…ハルヒの奴学校休んでやがるのか?)
キョン (……少し熱を冷ましてやった方が良いか)
メール
:ハルヒよ、あんまり根詰めるのはどうかと思うぜ
まさか学校まで休むとはな
大体団活はどうするんだ?団長様がいなくて何してろってんだ
程々にしとけよ
ピッ
キョン (送信…と)
113 名前:また誰か来たのか、やけに多いな[] 投稿日:2010/03/02(火) 21:59:41.34 ID:GxPdnfPB0
-------
ピピピ
キョン (おっハルヒか…やけに早いな)
メール
:もう少しなの もう少しで何か掴めそうなの
すごく重大な秘密がありそう
新しいキーワードも見つけたしね
キョン (なに?新しいキーワードだと?どういうことだ?)
キョン (…一度古泉に相談した方が良いか)
115 名前:なんか誰もいなかったんだけどw[] 投稿日:2010/03/02(火) 22:00:54.93 ID:GxPdnfPB0
放課後部室
キョン 「おーっす」
朝比奈 「こんにちは」
長門 「…」
キョン 「今日は二人だけですか。何だか日に日に人が少なくなっていきますね」
朝比奈 「え?涼宮さんはお休みなんですか?」
キョン 「えぇ、なんだかパソコンにハマってしまったらしくて」
キョン 「それより古泉はどうしました?またバイトですか」
朝比奈 「えぇ、また…」
119 名前:こんな時間に悪戯とかタチ悪いな[] 投稿日:2010/03/02(火) 22:03:00.36 ID:GxPdnfPB0
キョン (ふむ…古泉はいないか…後でメールでもするにして)
キョン 「そういえばハルヒから伝言がありました」
キョン 「今日の団活は休み、だそうです」
朝比奈 「そうだったんだ、それじゃあ私は着替えてもう帰りますね」
キョン 「えぇ、俺も退散します」
帰り道
キョン (古泉にメール…っと)
メール
:今日ハルヒにメールを送ったら不可解な返信が着た
真相に近づきつつある、とか何とか
そして最後に『新しいキーワードを見つけた』なんて言ってたぞ
ホントにアイツが調べているのは『鮫島事件』なのか?
ピッ
127 名前:少し皆の熱も冷めて来たのかな[] 投稿日:2010/03/02(火) 22:05:41.48 ID:GxPdnfPB0
晩キョン自宅
キョン (古泉からはまだ返信無しか)
キョン (どうも嫌な予感がするな…)
prrrr
キョン (電話 …ハルヒ?)
ピッ
131 名前:ググるくらいじゃ出ねぇよw[] 投稿日:2010/03/02(火) 22:07:54.43 ID:GxPdnfPB0
ハルヒ 「やったわ…ハァ キョン!遂に、見つけたの!ハァハァ」
キョン (見つけただって…?何でコイツは歓喜してるんだ、怒るか呆れるか…)
キョン 「おっ…おい、ハルヒ落ち着けって」
ハルヒ 「これ、ハァ、見つけるのどれだけ、ハァハァ大変だったか…ハァ」
キョン 「だから落ち着けって、一体何の話をしてるんだ」
ハルヒ 「ハァ あんた…『鮫島事件』って知ってる?」
キョン (! じゃあやっぱり鮫島事件について調べていたのか)
キョン 「…いや、知らないな 何なんだ?それは」
141 名前:…なんか俺も変なメール届いたんだけど?[] 投稿日:2010/03/02(火) 22:10:55.51 ID:GxPdnfPB0
ハルヒ 「いい?『鮫島事件』の真相は…か……のは…」
キョン 「! ハルヒ?電波が悪いみたいだぞ おい!」
ハルヒ 「…こ……話…が……き…」
キョン 「おっ、オイ!聞こえてるのか?ハルヒ!」
ハルヒ 「…な…聞……もう…て…」プツッ ツーツー
キョン 「ハルヒ!?ハルヒ!」
キョン (どういう事だ!?)
147 名前:まただ、4回目だろ?そろそろいい加減にしてほしい…[] 投稿日:2010/03/02(火) 22:12:39.77 ID:GxPdnfPB0
キョン 「とっ、とにかく古泉に連絡を」
prrrr
キョン (…古泉か!)
ピッ
古泉 「もしもし?緊急事態です!」
キョン 「おい!古泉!どういう事だ?ハルヒは真相を見つけたって…」
古泉 「とにかく全て後です!今から長門さんのマンションに来てください」
キョン 「! …わかったすぐ行く」
153 名前:畜生、また誰も居なかったぞ[] 投稿日:2010/03/02(火) 22:15:28.42 ID:GxPdnfPB0
古泉 「長門さん」
長門 「」コクッ
長門 「現在この世界に『涼宮ハルヒ』の存在は確認できない」
キョン 「なっ!? それって…」
長門 「『涼宮ハルヒ』はもういない」
キョン 「なんだよ…それ…」
古泉 「あなたと電話での会話を終えた直後だそうです」
キョン 「…」
156 名前:でも、もしかしたら真相を知っている人は他にも[] 投稿日:2010/03/02(火) 22:16:55.39 ID:GxPdnfPB0
キョン 「…なんで…」
古泉 「その会話では一体どんな事をお話しになられましたか?」
キョン 「…あぁ、確か……」
古泉 「なるほど、つまり『鮫島事件』の真相について触れようとした瞬間に」
古泉 「通信が途絶えた…と」
キョン 「なぁ古泉、どういう事なんだ?一体何が起きたってんだ」
古泉 「…実は我々も把握しきれていないのです」
古泉 「しかし、もしかしたら…」
キョン 「…」
159 名前:いるかも知れない[] 投稿日:2010/03/02(火) 22:18:35.89 ID:GxPdnfPB0
古泉 「前に彼女は深層心理、つまり無意識に思った事を現実に変えてしまうという話をしましたよね」
キョン 「…あぁ」
古泉 「突然彼女が言った『新たなキーワード』という言葉」
古泉 「そして『鮫島事件の真相を知った』という言葉」
古泉 「仮説ですが…彼女が『鮫島事件』を塗り替えてしまったのではないでしょうか」
キョン 「!…それはどういう事だ」
162 名前:誰?[] 投稿日:2010/03/02(火) 22:20:51.25 ID:GxPdnfPB0
古泉 「つまり、あまりに見つからない真相に彼女はイライラしていました」
古泉 「無意識の内に彼女は『鮫島事件』を本当に作り上げてしまったのかもしれません」
キョン 「バカな…それじゃあ何故ハルヒは消えたんだ!」
古泉 「それこそが… 『鮫島事件』という事なのではないでしょうか」
キョン 「…!」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/02(火) 22:22:17.90 ID:GxPdnfPB0
キョン 「…この世界はどうなる」
古泉 「それは…
prrrr
キョン 「! ハルヒからだ!」
古泉 「!?」
ピッ
キョン 「ハルヒ!?大丈夫なのか!今ど
ハルヒ 「キョン『鮫島事件』の真相はね…」
終わり
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/02(火) 22:24:50.20 ID:GxPdnfPB0
ってことで終わり
レス見る限りじゃ気づいてる人も多いみたいだけど
鮫島事件の真相っていうのは皆が