国木田「キョン…痛いよ……」


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3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 05:58:40.50 ID:Ri5NwAOOP

谷口「ようキョン」

キョン「おう」

国木田「おはようキョン」

キョン「ドキッ」

キョン「お、おう」

国木田「今日も寒いねー」

キョン「そ、そうだな」

キョン(あれ? なんだこの気持ちは…)

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 06:00:55.39 ID:Ri5NwAOOP

谷口「キョン、飯食おうぜ」

キョン「ああ」

キョン「あれ? 国木田はどこだよ?」

谷口「さっきトイレ行ったぞ」

キョン「そ、そうか…」

谷口「どうした?」

キョン「いや…」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 06:03:54.15 ID:Ri5NwAOOP

国木田「あ〜お腹減った〜」

キョン「ドキッ」

キョン「お、おう国木田。帰ってきたのか」

国木田「え? あ、うん」

キョン「メシ…いっしょに食おうぜ」

国木田「? う、うん」

谷口「? 何言ってんだおまえ」

キョン「え、あ…別に…」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 06:09:34.24 ID:Ri5NwAOOP

谷口「アバターマジやばいって。おまえらもさっさと見てこいよ」

国木田「へーそんなにすごいんだ」

キョン「……」

国木田「でも一人で映画見にいくのもなぁ…」

キョン「じゃ、じゃあ俺と行くか国木田」

国木田「え、ホント?」

キョン「ああ。俺も見たかったしな。いつ見にいく?」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 06:13:53.37 ID:Ri5NwAOOP

国木田「うーんそうだねー。…あ、でもキョンは休日は部活があるしなぁ」

キョン「いいんだよそんなもん。たまに休んだってバチは当たらないだろ」

国木田「いいの? 涼宮さんに怒られるよ」

キョン「いいって。気にすんなよ。次の日曜にでも行くか?」

ハルヒ「聞こえてるわよキョン!」

キョン「げっ」

ハルヒ「アバター見に行くのね!? だったら私も行くわ! ちょうど私も見たいと思ってたところだから!」

国木田「ええっ涼宮さんも来るの?」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 06:19:24.77 ID:Ri5NwAOOP

ハルヒ「ええ! 敵情視察は怠らない! それが勝利のための条件よ!」

キョン「なんの敵だよ…」

ハルヒ「馬鹿! SOS団の映画は世界に飛び出すのよ!? 他のヒット作は全部ライバルなの! あったり前じゃない!」


国木田「よかったね。涼宮さんも来るなら怒られる心配はないねキョン」

キョン「……」

国木田「キョン?」

キョン「ああ、そうだな…」

谷口「んだよおまえら女連れで映画見行くのかよ〜くそ〜…まぁいいか涼宮だし…」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 06:23:56.82 ID:Ri5NwAOOP


 キーンコーンカーンコーン

キョン「……」

キョン「国木田」

国木田「? なにキョン」

キョン「今日これから暇か? よかったら久しぶりにうちに遊びに来ないか」

国木田「え…でもキョンはこれから部活でしょ?」

キョン「ああ…今日は休みなんだよ。だから暇なんだ。どうだ?」

国木田「うーん…じゃあいいよ。あ、そうだ谷口も誘ってみようか」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 06:29:26.79 ID:Ri5NwAOOP

キョン「谷口ならさっき帰っちまったぞ」

国木田「えっ。なんで?」

キョン「なんか用事があるんだと。詳しくは知らん」

国木田「なんだぁそっかぁ」

キョン「まーいいじゃねえか。中学の時はよく二人で遊んだだろ。たまには、な」

国木田「…? うん、そうだね」

キョン「よし。じゃあ行こうぜ」


谷口「? あれ? おーい国木田ーどこだー」

谷口「おいまさか俺を置いて帰っちまったのかよぉ。くそーあの野郎」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 06:36:57.47 ID:Ri5NwAOOP


キョン「上がってくれ」

国木田「うん。おじゃましまーす。…うわーなんか久しぶり」

キョン「ちょっと飲み物取ってくるから先行っててくれ。俺の部屋覚えてるよな?」

国木田「もちろん。何回来たと思ってんのさ」

キョン「そ、そうだったな。はは」

国木田「ふふ」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 06:42:31.74 ID:Ri5NwAOOP

キョン「おまたせ」

国木田「うん。あ、ありがとう」カラン

国木田「…でも、本当に久しぶりだなぁ」

キョン「そんな感慨にふけるようなものでもないぞ俺の部屋なんか」

国木田「いやー懐かしいよ。2年ぶりくらい?」

国木田「中学の時はしょっちゅう遊んでたのに、高校に入ってからキョン、全然構ってくれなくなっちゃったしねー」

キョン「う…す、すまん」

国木田「はは。冗談だよ」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 12:10:56.43 ID:Ri5NwAOOP

国木田「……」

国木田「…でも」

国木田「実際ちょっと…寂しかった、かな」

キョン「!」

国木田「だってキョンとは一番仲良かったから…」

国木田「…はは。何言ってんだろね僕。なんか気持ち悪いや。ごめんごめん」

キョン「……」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 12:23:04.48 ID:Ri5NwAOOP

─────

国木田「うわー超武闘伝懐かしい。やろうやろう」

国木田「うわ、メテオだ。よく覚えてるなぁ」

国木田「わっ。また打ち返された。連打勝てないんだよぉ」

国木田「はあ…やっぱりキョンは強いや。かなわないよ」


国木田「ふぁ…あ、もうこんな時間かぁ。そろそろ帰ろうかなぁ。眠たいし」

キョン「泊ってったらどうだ? おまえの家遠いし帰るのめんどくさいだろ」

国木田「えー? 悪いよそんなの」

キョン「いいって。気にすんなよ」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 12:28:21.91 ID:Ri5NwAOOP

国木田「そう?…じゃあお言葉に甘えようかなぁ」

キョン「そうしろそうしろ。メシも食ってけよ。親に頼んでおくから」

国木田「うん。ありがとう」

─────

国木田「…それじゃ、おやすみ」

キョン「おう、おやすみ。できたら明日起こしてくれ。多分俺起きれないからな」

国木田「ははは。うん、わかった。僕寝起きはいいから安心してよ」

キョン「そうだったな。じゃあまかせたぜ」

国木田「了解っ。おやすみっ」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 12:31:20.08 ID:Ri5NwAOOP

国木田「……」

キョン「……」

国木田「……」

キョン「……」

国木田「クー…クー…」

キョン「……」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 12:33:58.55 ID:Ri5NwAOOP

キョン「…国木田」

国木田「…スー…スー…」

キョン「寝たのか?」

国木田「スー…」

キョン「……」モソッ


国木田「クー…クー…」

キョン「はあ…」

キョン「くそっ…寝顔可愛いじゃねーか」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 12:38:32.00 ID:Ri5NwAOOP

キョン(…どうなってんだ今日の俺は…なんだか朝から国木田が可愛く見えてしかたない)

キョン(くそ…何考えてんだ? アホか。こいつは男だぞ?)

キョン(しかも中学の時からの連れじゃねーか。いくら可愛いたって…今更何言ってんだよ…)

国木田「クー…」

キョン(…でもなんでこいつ男のくせにこんな可愛いんだよ…)

国木田「クー…」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 12:43:28.02 ID:Ri5NwAOOP

キョン(…柔らかそうな唇…)

キョン(……)

キョン(…我慢できない)

キョン(一回だけ…ちょっとチュウっとするくらいならいいよな? 人として)

キョン(別に襲おうとかそういうわけじゃないんだから…)

キョン(いや男にキスしようとしてる時点で間違ってるのか? まぁいいやどうでも…)

キョン「……」ヌウッ

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 12:49:07.12 ID:Ri5NwAOOP

キョン(そーっと…)ソーッ

国木田「クー…」

キョン(そーっと…)ソーッ

国木田「……」パチッ


キョン「!!!!!」

国木田「な…」

国木田「何してんのキョン…?」

キョン「あ、あっ。いや、これは…」



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 13:02:55.76 ID:Ri5NwAOOP

国木田「……」

キョン「これはな、その。国木田ちが…」

国木田「…早く降りてよ…」

キョン「えっ、あ、ああ…」


キョン「……」

国木田「……」

キョン(やばいやばいやばいやばい)

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 13:07:13.93 ID:Ri5NwAOOP

国木田「…今何しようとしてたの?」

キョン「……」

国木田「キョン」

キョン「すまん…キス…しようと…」


国木田「……」

キョン「…すまん」

国木田「僕やっぱり帰るね」ガバッ ゴソゴソ

キョン「えっおい国木田」

国木田「じゃ」バタン

キョン「く…」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 13:14:07.41 ID:Ri5NwAOOP

キョン(……)

キョン(ああ)

キョン(ああああああああああ!!! 何やってんだ俺はぁぁぁああ!!! 何考えてんだぁぁああ!!)

キョン(なんで…なんであんなことしたんだよこの糞馬鹿野郎…!!)

キョン(死ね! 死ね! 死んでしまえ! ああああああああああ)

キョン(これで俺も変態の仲間入りだ…ううううううう)

キョン(すまん…すまん国木田…)

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 13:24:17.90 ID:Ri5NwAOOP

─────

キョン「はあ…」

キョン「学校行きたくねえ…」

キョン「国木田のことだから言いふらしたりは絶対しないだろうけど…でもあいつと顔合わせたくない…」

キョン「うう…胃が痛てえ…」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 14:11:52.33 ID:Ri5NwAOOP

谷口「ようキョン」

キョン「おう…」

国木田「……」

キョン「!! お…ぅ…国木田…」

国木田「……」

キョン「……」

谷口「?」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 14:25:49.81 ID:Ri5NwAOOP

谷口「あーそういえばよぉ国木田。なんでおまえ昨日俺を置いて一人で帰っちまったんだ?」

国木田「え…? 昨日谷口用事があるって先に帰ったじゃん…」

谷口「はぁ? 俺が? 何言ってんだそんなこと言ってねえぞ」

国木田「でも…あ…」

谷口「あ?」

国木田「……」

キョン(…最悪…)

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 14:37:18.27 ID:Ri5NwAOOP


谷口「キョン、メシ食おうぜ」

キョン「ああ…」

国木田「……」

キョン「……」

谷口「あー腹減ったぜ。今日のご飯は何かなっと…ってなんだよノリ弁だけかよおかずなしかよ!」

キョン「……」



67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 14:45:23.05 ID:Ri5NwAOOP

谷口「で、おまえら明後日だかアバター見に行くんだっけ? 俺ももう一回見てえなぁ」

国木田「あ…そうだ僕その日行けなくなっちゃったんだ」

キョン「!!」

谷口「なんだそうなのか」

国木田「というわけで涼宮さん、キョンと二人で行ってきなよ。僕行けないからさ」

ハルヒ「え!? そ、そうなの? しょ、しょうがないわね行けないなら…」テレテレ

谷口「ほー…そっか…やるじゃねえか国木田」

国木田「はは…」

キョン「……」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:03:19.63 ID:Ri5NwAOOP

─────

国木田「あっ! あん!」

国木田「キョン…痛いよ…」

国木田「まってキョン…! お願い…!」

国木田「きゃうっ!」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:06:03.47 ID:Ri5NwAOOP


キョン「……」

 カッチカッチ…

キョン「うう…久しぶりに夢精しちまった…気持ち悪りい…」

キョン「…なんて夢見てんだよ…」

キョン「…国木田…」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:10:05.56 ID:Ri5NwAOOP

─────

ハルヒ「遅い! 罰金!」

キョン「団活じゃない日までそれ言われなきゃいけんのか」

ハルヒ「私を一人で待たせるなんていい度胸じゃない! 30分前から着いてたんだからね!」

キョン「早すぎだろ…」

ハルヒ「さ、とっとと行くわよキョン! あの話題作がどれくらいのもんなのか確かめてやるわ!」

キョン(なんでこいつと二人で映画見なきゃならんのだ…)

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:12:20.32 ID:Ri5NwAOOP


 ゴオオオオオ…

ハルヒ「ふーん…」

ハルヒ「…へえー。本当に飛び出してくるのね」

ハルヒ「…わっ」

ハルヒ「ひっ」

ハルヒ「ひょえええええええええ!!」

キョン(うるせえ)

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:21:04.44 ID:Ri5NwAOOP


ハルヒ「すごい! すごいわめちゃめちゃ楽しいじゃない! なんでもっと早く見にこなかったのよ馬鹿!」

キョン「知らねえよ…」

ハルヒ「あー興奮した…ビックリして死んじゃう人の気持ちもわかるわ」

キョン「おい、敵情視察にきたんじゃなかったのか?」

ハルヒ「そうよ! ちゃんと見ながら研究してたんだから!」

キョン「嘘こけ…」

ハルヒ「次の文化祭ではこれを超える大作を作るわよ! あー燃えてきた! モチベーション上がりまくりよ!」

キョン「はあ…」

キョン(国木田ともっと静かに語りたかった)

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:26:26.43 ID:Ri5NwAOOP

─────

キョン「うーんうーん」

キョン「ゲホッゲホッ」

キョン「うう…」

キョン「具合悪りい…完全に風邪引いたなこれは…」

キョン「風邪引くのも久しぶりだな…昨日ハルヒに振り回されたせいか…」

キョン「それとも精神に負担かかりすぎたせいか…げほっ」

キョン「…今日は学校休むか…」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:32:24.18 ID:Ri5NwAOOP


キョン「……」

キョン「…はあ。辛い」

キョン「今日に限って親はいないし…」

キョン「もう4時か…朝からおかゆしか食ってないから腹減ったな…」

 ピンポーン

キョン「?」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:37:03.21 ID:Ri5NwAOOP

キョン「はーい」

キョン「…くそ。玄関まで行くの辛いんだぞ。誰だよこんな時に…」

 ガチャッ

キョン「はい……あ」


国木田「…こんにちは…」

キョン「く、国木田…」

国木田「大丈夫キョン…?」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:39:51.09 ID:Ri5NwAOOP

キョン「……」

国木田「キョン?」

キョン「え? あ、ああ」

国木田「上がってもいい?」

キョン「あ、ああ。もちろん。どうぞ上がってくれ」

国木田「うん。それじゃおじゃまします

キョン「……」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:54:01.97 ID:Ri5NwAOOP

国木田「あれ? キョンのおばさんは?」

キョン「それが今日に限って不在なんだよ」

国木田「そうなの? じゃあもしかして何にも食べてないんじゃない? お腹減ってる?」

キョン「ああ…減って減って死にそうなんだ」

国木田「そっか。じゃあなんか適当なもの作ってあげるよ。ちょっと台所借してね」

キョン「え…おまえ料理なんてできるのか?」

国木田「ふふ。まぁ簡単なものならね。ちょっと待っててよすぐ作るから」

キョン「マジかよ…」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 15:56:50.23 ID:Ri5NwAOOP


キョン「……」

国木田「〜♪」ジュワーーー

キョン(やっぱり可愛い…)

キョン(料理までできるなんて反則だろ…くそ…)

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 16:00:06.90 ID:Ri5NwAOOP


国木田「はい。オムライス」コトッ

キョン「おおすげえ。めちゃくちゃ旨そうだ」

国木田「ちょっと作りすぎちゃったかも。食べれなかったら無理して食べなくていいからね」

キョン「何言ってんだよ。全部食うさ」

国木田「…ありがと」

キョン「こっちのセリフだ。ありがとうな国木田」

国木田「…うん」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 16:08:06.46 ID:Ri5NwAOOP

─────

国木田「…本当に全部食べたんだ。すごいねキョン。ホントに風邪引いてるの?」

キョン「せっかく国木田が作ってくれたんだからな…」

国木田「……」

キョン(うう…気持ち悪りい…)


キョン「…しかしさ。おまえが見舞に来てくれるとは正直思わなかったよ…」

国木田「え、なんで?」

キョン「だって…その、この前…」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 16:21:00.85 ID:Ri5NwAOOP

国木田「……」

キョン「…あの時は…本当にすまんかった」

キョン「気持ち悪いよな…やっぱり…何考えてんだろうな俺は…」


国木田「…べ、べつに…」

キョン「ん?」

国木田「…気持ち悪くなんて…ないよ」

キョン「え…」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 16:24:36.62 ID:Ri5NwAOOP

国木田「その…あの時はびっくりして…帰っちゃったけど…」

国木田「別に嫌じゃなかった…から」

キョン「は?」

国木田「あの…」


国木田「ぼ、僕も…そうしたかった…ていうか…」

国木田「だって…僕…ずっと…」フルフル

国木田「北高選んだのだって…キョンといっしょにいたかったから…」グスッ

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 16:28:43.34 ID:Ri5NwAOOP

キョン「…国木田…」

国木田「う…ひっぐ…うう…」

キョン「……」スッ

国木田「…あ…」


 ピンポーン


キョン「!!?」

ハルヒ「おじゃましまーす! キョン、入るわよ! 大丈夫!?」ドタドタ

キョン「わわっ…!」


123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 16:33:15.89 ID:Ri5NwAOOP

国木田「は、離れてキョン…!」

 ガチャッ


ハルヒ「……」

キョン「よ、よう。わざわざ見舞にきてくれたのか」

ハルヒ「…なんで国木田がいんのよ」

キョン「なんでって…こいつも見舞に来てくれたんだよ。悪いか」

ハルヒ「ふーん。…で、何してたの?」

キョン「な…何してたのってなんだよ。何にもしてねえよ風邪引いてんだぞ」

ハルヒ「あっそ」

国木田「はは…」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 16:39:08.20 ID:Ri5NwAOOP

キョン(このクソ馬鹿野郎…余計な時にだけ気使いやがって…)

 ドタドタ

キョン「?」


みくる「おじゃましまぁす…キョンくーん…大丈夫ですかぁ…?」

長門「……」

古泉「失礼します…おやおや。なんだか元気そうじゃないですか」


キョン「なんでおまえらまで来るんだよ!!」

みくる「ふぇ…うう…ご、ごめんなさい…」

キョン「あ、あ…ち、違うんです朝比奈さん…」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 16:53:33.06 ID:Ri5NwAOOP

古泉「友人のお見舞いに来るのがそんなの不思議ですか? …おや、国木田君も来てたんですか。どうも」

国木田「やあ…あはは。SOS団大集合だね。それじゃ、僕はおじゃまみたいだしそろそろ帰ろうかな」

キョン「!? ちょ…ま、待ってくれ。そう言わないでもうちょっとゆっくりしていってくれよ」

キョン(これじゃあんまりだ)

国木田「え…でも…狭いし…」

ハルヒ「いいじゃない! 大勢で遊んだ方が盛り上がるわ! 今日はあんたも混ざりなさい!」

古泉「そうですね。せっかくですし、もう少しゆっくりしていってはどうですか」

みくる「そうですよぅ。みんなで遊んだ方が楽しいですぅ」

キョン「俺は一応病人なんだがな…」

国木田「そ、そう…? じゃあ…もうちょっとだけいようかなぁ」

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 16:58:47.42 ID:Ri5NwAOOP

─────

みくる「あーまた古泉君がババ引いてくれましたぁ」

古泉「うふふ…朝比奈さんそういうのは言ってはダメなんですよ。困ったものです」

キョン「あはは…げほっげほっげはぁっ!!! …ほら、ハルヒもうちょっと詰めろ。国木田が狭そうだろ」

ハルヒ「何よ充分詰めてるわよ。というかあんたジャマだからベッドから降りなさいよ!」

キョン「ふざけんな!」

国木田「あ…ぼ、僕は大丈夫だから…」

長門「……」



142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:11:46.15 ID:Ri5NwAOOP

─────

ハルヒ「おじゃましました! あーなかなか楽しかったわ!」

ハルヒ「キョン! 今日中に風邪なんか治して明日は学校来なさいよ! 二日続けて団活欠勤なんてしたら死刑だから!」

キョン「あれだけ騒いでおいてよく言うぜ…」

みくる「キョンくん…あの…シチュー作っておきましたから…お腹減ったら食べてくださぁい」

キョン「ありがとうございます朝比奈さん。後でおいしくいただきます」

古泉「それじゃあまた明日。部室で会いましょう」

キョン「帰れ帰れ」

長門「……」

キョン「じゃあな長門」



143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:15:05.80 ID:Ri5NwAOOP

キョン「さてと…」チラッ

国木田「それじゃあねキョン」

キョン「え!? お、おまえも帰るのか…」

国木田「うん…これ以上風邪悪くされても困るし…今日は帰るよ」

キョン「そ、そうか…」

国木田「ていうかごめんね。騒がしくしちゃって…辛かったでしょ?」

キョン「いや、悪いのはあの馬鹿共だから。おまえはそんなの気にしなくていいぞ」

国木田「あはは」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:17:09.79 ID:Ri5NwAOOP

国木田「……」

キョン「……」

国木田「…じゃあ、また明日ね」

キョン「ああ…じゃあな」

国木田「あ…キョン待って」

キョン「? あ」

 チウ

キョン「……」


国木田「…さっきの分…まだしてもらってなかったから…」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:22:44.83 ID:Ri5NwAOOP

キョン「……」

国木田「じゃあねっ」

 タッタッタッタッ

キョン「……」

キョン「国木田…」

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:25:40.51 ID:Ri5NwAOOP


キョン(……)

キョン(うう…ダメだ…国木田可愛すぎる…)

キョン(もうとてもじゃないが止まれん…もうホモだろうがショタコンだろうがどうでもいい…)

キョン(国木田…国木田…ううっ!!)ビュルビュルッ

キョン「ふう…」


キョン「絶対今日中に風邪治してやるぜ…それで明日は学校にいってやる!」

キョン「俺は国木田に会いにいくぞ!」

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:28:48.70 ID:Ri5NwAOOP

─────

谷口「ようキョン。風邪治ったのか」

キョン「おう。無理やり完治させた」

谷口「さすが馬鹿は風邪の治り早えーなぁ」

キョン「てめえに言われちゃおしまいだ」

国木田「おはようキョン。よかった風邪治ったんだ」

キョン「!!」

キョン「…お…う」


キョン(…あれ? なんだろ…なんか…)

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:31:20.18 ID:Ri5NwAOOP

谷口「本当は昨日俺も見舞いこうと思ったんだぜ? でもこいつが来るなっていうからよぉ。だから俺を薄情だとか思うなよ」

国木田「!! ちょ…谷口!」

谷口「? なんだよ本当じゃねーか」

国木田「あ、あはは…」

キョン「……」

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:36:02.98 ID:Ri5NwAOOP

キョン(……)

キョン(なんでだ…なんか知らんけど昨日までの情熱がまったくなくなったぞ…)

キョン(…ていうか…えええ? い、今まで何考えてたんだ俺は…く、国木田と…って…)

キョン(な、なんで国木田…? だってあいつ男じゃねえか…)

キョン(おいおい冗談だろ…昨日キスしちまったぞ国木田と…)

キョン(ええええええええええぇぇぇぇぇ!?)


163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:38:29.29 ID:Ri5NwAOOP

キョン(どうなってんだいったい……ん?)

キョン(なんだ…なんかハルヒの机からはみ出してんぞ…)

キョン(……)


キョン「な…なんだこの気持ち悪りい本は…」

ハルヒ「あ、キョン風邪治ったの…って!! こら馬鹿キョン! 何勝手に見てんのよ!!」

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:44:12.18 ID:Ri5NwAOOP

キョン「おい。なんだこの気色悪い本は。何のつもりだ」

ハルヒ「何って…BL本だけど?」

キョン「BL?」

ハルヒ「ボーイズ・ラヴの略よ! 返しなさいこのアホ!」

キョン「待て。なんでおまえがこんなもん持ってる」

ハルヒ「なんでって、なんかそっちの暗い子たちがこの本読んで盛り上がってたからおもしろそうだと思って貸してもらったの!」

キョン「また無理やり奪ったのか…」

ハルヒ「貸してって言ったら喜んで貸してくれたわよ。違うのも貸してあげるって言ってたわ」

ハルヒ「でももう飽きちゃった。ちょっとの間おもしろいかなと思ったけど…でもそんなこと言ってる場合じゃないのよ! 私たちは映画作らないと!」

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:49:04.79 ID:Ri5NwAOOP

キョン「……」

キョン「…おまえ…それ読んで何考えた?」

ハルヒ「は? 何よ何考えたって」

キョン「くだらねえこと考えただろう」

ハルヒ「な、なんのことよ…」

キョン「例えば俺とく…他の男がそういうことしたりとかそういう妄想を…」

ハルヒ「は、はぁ!? な、何言ってんのアンタばっかじゃないの!! この自意識過剰男! 変態! キモオタ!」

キョン「……」



177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 17:55:09.25 ID:Ri5NwAOOP


キョン(あの馬鹿野郎…人の感情をころころ弄びやがって…)

キョン「はぁ…」

古泉「おや。どうしたんですかため息なんかついて。まだ風邪が治りきっていないんですか?」

キョン「いやそういうわけじゃない……ちょっとな……はぁ。さすがに今回はまいった」

古泉「どうされました? 涼宮さん関係のことですか」

キョン「まぁ…一応な」

古泉「話せば少しは楽になるかもしれません。僕でよければ相談にのりますよ」

キョン「……」

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 18:06:03.19 ID:Ri5NwAOOP

─────

古泉「ほう……それはそれは。実におもしろい…いや興味深い話ですね」

キョン「興味深くねえよ。…ああどうしよう。国木田のヤツすっかり勘違いしちまってるよ…」

古泉「…しかしどうしてあなたの恋愛対象が僕ではなく国木田君だったのでしょうか…」

古泉「普通なら彼女にどちらかと言えば近い僕が選ばれそうなものですが…」

キョン「知るか。考えたくもない。というかまだ国木田でよかった。おまえだったと思ったら生きた心地がしない」

古泉「そ、そうですか…」

キョン「はあ…」

古泉「…残念ですね…ふふ。実に残念です…」



183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 18:10:47.89 ID:Ri5NwAOOP

─────

長門「……」パタン

ハルヒ「それじゃ今日はこれで解散! 私は先に帰るわ! 戸締りお願いね!」バタン

みくる「じゃあ…着替えるから、先に帰っててくださぁい」

キョン「……」ノソノソ



キョン「…はぁ…」

国木田「キョン」

キョン「!? うおっ国木田! ど、どうしたんだいったい…」

国木田「うん…キョンのこと…待ってたんだ。いっしょに帰りたかったから」

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 18:13:12.75 ID:Ri5NwAOOP

キョン「待ってたっておまえ…こんな遅くまで…」

国木田「はは。いいじゃんか別に」

キョン「……」


キョン「…あの…あの、な…国木田…」

国木田「ん? なに?」

キョン「その…」

国木田「?」

キョン「……」

キョン(言えない)

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 18:16:28.20 ID:Ri5NwAOOP

キョン(あれは気の迷いだったなんて言えるわけねえよ…かわいそすぎる…)

国木田「どうしたの?」

キョン「いや…」


キョン「…なんでもない。じゃ、いっしょに帰るか国木田」

国木田「うんっ」

 ぎゅっ

キョン「!!」

国木田「えへへ…」

キョン「……」

キョン(…か、可愛いかも…)

キョン(もう…いいか…国木田でも…)

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 18:17:19.04 ID:Ri5NwAOOP



209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 18:33:40.24 ID:Ri5NwAOOP

ちょっと思いついたから最後におまけ書かせて

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 18:34:40.84 ID:Ri5NwAOOP

キョン「?」

キョン「ハルヒ、何読んでんだ?」

ハルヒ「!! あ、こら覗くなアホキョン!」

キョン「…な、なんだこれ…エロ本か?」

ハルヒ「ただのエロ本じゃないわよ! 百合本よ百合本!」

キョン「…レズか…どっから持ってきた」

ハルヒ「そこの気持ち悪い男共が読んでたから借りたのよ! あ、違うこれは奪い取ったわね」

キョン「返してやりなさい」


キョン「…ん? ちょっと待て。おまえまさかまた変なこと考えてないだろうな」

215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 18:38:29.50 ID:Ri5NwAOOP

ハルヒ「べ、別に何も考えてないわよ…」

キョン「本当だろうな…」

ハルヒ「な、何よ! 私が何考えようと勝手でしょこの馬鹿!」

キョン「……」


長門「……やめて」

みくる「お願い…お願いですぅ長門さん…ちょっとだけでいいの…」

長門「……どうしてこんなことをするの?」

みくる「だって…だってあたし…長門さんのこと…」

 ペロッ

長門「!!」ピクッ

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 18:43:04.97 ID:Ri5NwAOOP

みくる「はぁ…はぁ…長門さん…長門さん…」ヌギヌギ

長門「朝比奈…みくる…」

みくる「お願い…長門さんも脱いで…長門さんの体…見たい」

長門「……」ヌギッ

みくる「ああ…やっぱりキレイ…可愛い」


 コンコン ガチャ


キョン「失礼しまーす……って……」

みくる「あ…」

長門「……」

キョン「……」


キョン「ブホッ!!!」ドサッ

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 18:44:20.25 ID:Ri5NwAOOP

今度こそ終

287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 23:44:05.21 ID:Ri5NwAOOP

しょうがないラブラブ完結編書くか

291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/24(水) 23:57:13.20 ID:Ri5NwAOOP

キョン「おう」

国木田「おはようキョン」

キョン「悪いな。待ったか?」

国木田「ううん。僕もちょうど今来たとこだよ」

キョン「そうか…」

国木田「…? な、なに?」

キョン「いや…」

キョン(こうやって見ると…なんか女に見えるなぁ)

294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 00:06:12.77 ID:Ri5NwAOOP

キョン「?」

国木田「アバター。おもしろかった? 涼宮さんと見にいったんでしょ?」

キョン「ああ…」

国木田「おもしろくなかったの?」

キョン「うーんどうだったかな…ハルヒのヤツがうるさくて全然内容頭に入ってこなかったな」

国木田「あはは」

キョン「そういえばあの時よ、おまえ来なかったの…あれなんでなんだ? 俺あれで完全におまえに嫌われたと思ったぞ」

国木田「あ…うん…なんか恥ずかしかったから…」

293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 00:00:13.95 ID:mBKAHXl7P

国木田「なんだよ」

キョン「いや、なんでもねーよ。じゃあ行こうぜ」


キョン「さてと…特に何も目的が決まってないわけだけど」

国木田「そうだねー」

キョン「どうする?」

国木田「僕はキョンの行きたいとこならどこでもいいよ」

キョン「そう言われるのが一番困るんだよな…国木田が決めてくれよ」

国木田「うーんそうだなぁ…あ、そういえば」

295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 00:09:15.82 ID:mBKAHXl7P

キョン「なんだ…そっか…そうか。はは」

国木田「も、もういいよあの時の話は…恥ずかしいからさぁ」

キョン「なんだよ、おまえが始めたんじゃねーか」

国木田「うう…」


キョン「…じゃ、見に行くか。アバター」

国木田「え?」

297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 00:12:12.43 ID:mBKAHXl7P

国木田「いいの? だってそれじゃ…キョン二回目じゃないか」

キョン「ああ。いいよ。なにせ全然内容覚えてないしな。それにあの時は俺も国木田と見たかったから」

国木田「ホント…?」

キョン「ああ」

キョン(あの時は…な)


国木田「…ありがと、キョン」

 ぎゅっ

キョン「!! さ…さっさと行こうぜ。ついでにメシ食っていこう」

国木田「うん…」

300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 00:16:45.55 ID:mBKAHXl7P

─────

国木田「あーおもしろかった。すごかったねー…って、キョンはもう一回見たんだもんね」

キョン「いや、充分おもしろかったぜ。さっきも言ったけど全然覚えてなかったから」

国木田「あはは。そっか。でもさすが興業収益史上1位だっけ? それだけのことはあるよ」

キョン「そうだな」

国木田「でもさ、あのシーンで主人公がさぁ…」

302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 00:21:32.23 ID:mBKAHXl7P

─────

国木田「…今日はありがと。すごい楽しかったよ」

キョン「ああ。俺もだ」

国木田「でもよかったの? また部活休んじゃって。涼宮さんに怒られるんじゃない?」

キョン「いいさ。せっかくの初デートだ。あいつに怒られるくらいは我慢する」

国木田(デート…)


国木田「…あの…キョン…」

キョン「ん?」

303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 00:25:05.76 ID:mBKAHXl7P

国木田「まだ僕…ちゃんと言ってなかったし…その…聞いてなかった…」

国木田「僕は…」


国木田「僕は…キョンのこと…好き…だよ…ずっと前から…ずっと…」

キョン「……」

国木田「でも…キョンは…僕のこと…どう思ってるの…?」

キョン「……」


キョン「…そんなもん決まってるだろ。俺だって好きだ。国木田」

国木田「!!」

304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 00:27:53.47 ID:mBKAHXl7P

国木田「……」グスッ

国木田「は…はは…ははは…」グシグシ

キョン「ど、どうした?」

国木田「いや…嬉しくて…っていうか…安心して…よかった…」

国木田「…よかった…」

キョン「そうか…」


国木田「ありがとう…キョン。また遊ぼうね」

キョン「ああ」

国木田「じゃあ…おやすみ。また明日学校でね」

キョン「じゃあな。おやすみ」



305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 00:30:16.92 ID:mBKAHXl7P


キョン「……」

キョン「前から好きだった、か…気付かなかったな、そんなこと」

キョン「一番の友達だとは思っていたけど…あいつが…」

キョン「……」


キョン「…すまん国木田。やっぱり…俺…」

キョン「俺は…おまえのこと…仲のいい友達としか見れないよ…」

キョン「ごめん…ごめんな…」グスッ

307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 00:36:53.63 ID:mBKAHXl7P

─────

国木田「……あ、キョン」

キョン「おう」

国木田「どうしたのさ、屋上なんかに呼び出したりして」

キョン「うん…」

国木田「…なんか、話でも…あるの?」

キョン「ああ…ちょっと…な」

国木田「……」

313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 01:01:34.86 ID:mBKAHXl7P

国木田「……なに……?」

キョン「……」


キョン「長門」

長門「……」ヌッ

国木田「え、あ…長門…さん?」

キョン「国木田」

314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 01:03:31.39 ID:mBKAHXl7P

キョン「ありがとうな。俺…悪いけど、やっぱりおまえの気持ちには答えてやれない」

国木田「え…」

キョン「けど嬉しかった。本当だぜ? だからこれからも…俺の…一番の親友でいてくれよな」


キョン「長門、頼む」

長門「了解した」

国木田「え…ま…」

国木田「待って…待ってよ…キョン…」

 チカッッ

315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 01:07:41.01 ID:mBKAHXl7P

国木田「」ドサッ


長門「…言われた通りここ一か月…あなたが彼の唇を奪おうとした日からの彼の記憶を消去した」

キョン「その言い方は勘弁してくれ…」

長門「それと…彼のあなたに対する恋愛感情も」

キョン「……」

長門「よかったの?」

キョン「ああ…いいんだよ。そんなもん…あってもこいつが辛い目に会うだけだから…」

キョン「今まで通り…それが俺には一番なんだよ」

長門「そう…」

317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 01:09:49.98 ID:mBKAHXl7P

キョン「……」

キョン「…ごめん」

キョン「それと、ありがとな…国木田」

319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 01:16:16.88 ID:mBKAHXl7P

─────

谷口「いよーキョン。聞いてくれよ。昨日ナンパかましちゃったぜぇ。しかも超マブい二人組に」

キョン「またか。どうせ上手くいかなかったんだろ?」

谷口「ところがどっこい聞いて驚くな!」

谷口「なんとカラオケ行ってメシ食ってメルアドまでゲットしちゃったぜ!!」

キョン「ほー…マジかよ。やるじゃねえか」

キョン「…ん? 二人組? ってことは」

谷口「ああ、国木田もいたからな。さすがの俺も一人で二人は相手にできねえよ」

キョン「はは。なるほど。じゃあおまえそれはあれだ。両方とも国木田狙いだと思うぞ。おまえはオマケ」

谷口「な、なんだとてめえ!」

国木田「あはは」

320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 01:20:49.80 ID:mBKAHXl7P

キョン「しかし国木田がナンパするとはな」

谷口「おう。そういえばおまえ昨日はいつになく積極的だったな。どういう心境の変化だ?」

国木田「え? だって…そりゃあねぇ」

国木田「僕だってそろそろ彼女欲しいもん。高二にもなったんだしさ」


キョン「……」

谷口「ほー! そうかそうか! それはなかなかいい心がけじゃねえか!」

谷口「おまえ今まで全然女に興味ない感じだったからなぁ! もしかしてそっち系の人間なんじゃないかと思ってたくらいだぜ!」

国木田「何言ってんのさバーカ」

322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 01:24:00.48 ID:mBKAHXl7P

キョン「……」


キョン「…国木田」

国木田「ん? 何?」

キョン「あ…いや…」

キョン「…なんでもない。そのナンパした子と…がんばれよな」

国木田「…? どうしたのらしくないこと言って? なんか変なキョン」

キョン「いや…はは。あはは」

国木田「あはは」

谷口「わはははは!!」


キョン「…がんばれよな」

キョン「俺たち…ずっと友達だからな」

323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 01:25:21.90 ID:mBKAHXl7P

今度こそ間違いなく終

325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/25(木) 01:26:39.58 ID:mBKAHXl7P

もしかして蛇足だったかもわからんね



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