こなた「私の本当の名は……泉……こなた! うわぁ!」


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1 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 07:46:04.30 ID:iOL7qh0S0

◇綾とこなたのキャラ隠し◇


───埼玉県、山奥某所

こなた「ねぇ〜かがみ〜本当にここであってる?」

かがみ「地図通りに来たんだから間違いないはずだけど……」

つかさ「とにかく入ってみようよ。ここが入口みたいだし」

こなた「だからかがみ達の家でゲームしようって言ったのに……」

かがみ「そんなこと言ってもしょうがないでしょ、さっさと入るわよ」

こなた「……(ぶつぶつ)」

2 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 07:46:54.44 ID:iOL7qh0S0


かがみ「ここ潰れちゃってるのかな?人もいないみたいだし……」

こなた「おぉ、今流行りの廃墟ってやつ?いいねぇ〜そそるよぉ〜」

つかさ「でもパンフレットもあるし……」

かがみ「ちょっと見せなさいそれ。……なによこれ」

つかさ「どうしたのお姉ちゃん?」

かがみ「これ何年前のよ!?あんたどこから持ってきたの!?」

つかさ「え?家にあったんだよ?」

こなた「まぁ〜とりあえず奥に進んでみようよ」

かがみ「何か嬉しそうね……まぁいいわ」


3 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 07:48:35.77 ID:iOL7qh0S0


3

つかさ「あ、あそこに屋台があるよ!行ってみようよ!」

かがみ「煙が出てるってことは人がいるみたいね」

こなた「かがみは食い意地張ってるもんね」

かがみ「うっさいばか!さっさと行くわよ!」



───屋台

つかさ「すいませーん!……あれ、誰もいないみたい……」

かがみ「皿に料理がいっぱい!美味しそうね!」

こなた「かがみ、店員さんいないんだから食べるのはダメだよ」


4 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 07:50:06.55 ID:iOL7qh0S0



かがみ「いいじゃない後で払えば!いっただっきまーす!」

こなた「えぇ!?かがみ!?どうしちゃったの!?」

かがみ「ガツガツムシャムシャバリバリゴクン」

つかさ「ほらーこなちゃん、これおいしそうだよ」

こなた「つかさまでどうしちゃったのさ!おかしいよ!」

つかさ「そんなことないよー。ほら、こなちゃん食べなよー」

かがみ「ガツガツムシャムシャバリバリゴクン」

こなた「ちょっとかがみ、ほんとどうしちゃったのさ!……体が大きくなってる……?」

5 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 07:51:58.28 ID:iOL7qh0S0



つかさ「ほらーこなちゃん美味しそうだよ〜」

かがみ「ガツガツムシャムシャバリバリゴクン」

こなた「ちょ、おかしいよ二人とも!かがみはやっぱり大きくなってるし!いつの間にか真っ暗だし!」

かがみ「ガツガツムシャムシャバリバリゴクン」

こなた「ちょっとかがみ!……って何!?豚!?ほんとに豚になっちゃったの!?」

つかさ「ほらーこなちゃんも食べなよ〜」

こなた「う、うわああああああああああああ」

ダダダダダダダダダダダダ……


7 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 07:54:16.86 ID:iOL7qh0S0


―――河原

こなた「はぁ……はぁ……撒いた……?」

こなた「あれ?なんか明るくなってる……店の明かり?」

こなた「ひょっとしてこれは……夢!?」

こなた「こういうときは妹が辞書で頭を叩く!」

こなた「妹も辞書もないから……河原の岩で代用!」

ガッ

こなた「くっはああああ!きっくうううう!夢じゃないよこれ!」


8 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 07:55:19.12 ID:iOL7qh0S0



こなた「ん?あれは……船?」

こなた「こっちに来るけど、誰が乗ってるのかな?」

こなた「あ、降りてくる」

こなた「あ、あれは神岸あかり?朝倉音夢?鳴海孝之もいる……ここはユートピアか!?」

こなた「あれ?私の腕……透けてる?なにこれっ!?」

こなた「どどどどどどうしよう!とりあえずみゆきさんに電話電話……つながらない!」


11 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 07:56:11.35 ID:iOL7qh0S0



こなた「あれ?カバンが光ってる?」

こなた「カバンじゃなくて、持ってきたノートPCが光ってるみたい。開けてみよう」

こなた「んなっ!みゆきさんが画面にでてる!?なんというタイミングで!?」

みゆき「奇遇ですね」

こなた「奇遇もなにもないよ!なんでこんなことに……なんでみゆきさんが……なんでこんなことに……」

みゆき「何が起こったかは知りませんが、私を無視して3人で遊びにいった罰ではないでしょうか?」

こなた「そ、そんなこと言ってる場合じゃないんだって!実はかくかくしかじかで……今は私の体が透けてるんだって!そっちからでもわかるでしょ!?」

みゆき「それならそっちの食べ物を食べればいいと思いますよ?」

こなた「え、でも食べたら豚になっちゃう……」


12 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 07:57:41.11 ID:iOL7qh0S0


みゆき「あ、それは大丈夫です」

こなた「え?なんで?」

みゆき「主人公には銃弾が当たらないのと一緒の理由ですよ?」

こなた「むぅ〜まぁ解ったことにする。とりあえず食べ物を……」

こなた「あ、こんなところにチョココロネがあるじゃん!いただきます」

みゆき「食べ方はそうじゃありませんよ?」

こなた「(別にいいじゃん……)お?おぉ〜スケスケじゃなくなった!助かったよみゆきさん!」

みゆき「それはなによりですね」

こなた「それにしても……なんでみゆきさんと繋がってるの?」


14 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 07:58:49.38 ID:iOL7qh0S0



みゆき「それはこういうことだと思います。まず、その世界はあらゆるアニメ、ゲーム、マンガのキャラクターがその役割を休ませるための場所で」

こなた「……」

みゆき「彼らは画面の中だけの存在、つまりはデジタルな存在というわけです。そんな彼らが他のキャラクターとどうコミュニケーションをとるかと言いますと」

こなた「……」

みゆき「デジタルな回線、こちらの世界でいうインターネット的なものが彼らの脳内には張り巡らされていると考えられ、彼らは画面の中ではそれを用いて意思疎通を図っているのだと思われます」

こなた「……」

みゆき「現在の状況の場合、その彼ら独自のデジタル空間内に、こなたさんの持つ無線LAN付きのコンピューターが強制的に介入したことによって、そのノートPCの能力はAIM拡散力場の影響を受けて増幅しているものと思われます」

こなた「……つまり?」

みゆき「要するに、そのノートPCがハブ電脳的役割を果たすことによって、彼らの持つネットワーク回線に割り込み、その強力な力を以て私たちのネットワーク回線にまで割り込みをかけているということが想像されますね」

こなた「もう……なにがなんだか……」


16 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:00:36.29 ID:iOL7qh0S0


みゆき「とにかく、今は想像で話を進めるしかないんです。どうしようにも情報が少なすぎますから」

こなた「そうだね……いや、そうなのか? 想像という名のみゆきさんの妄想につきあわされてるのでは……?」

みゆき「それでは回線切りますねー、独り身でのご健闘をお祈りします」

こなた「わ、わ、待って。わかった、わかったから。一人にしないでよう!」

みゆき「いいでしょう。私も貴方を一人にするのは不本意ですからね」

こなた「良かったぁ。ソロプレイには状況が厳しすぎるもん。ナイフも持たせずにラクーンシティの中に放り込まれた気分だよ! これなんて糞ゲ!」

みゆき「まぁまぁ、ゲームで言うところのクリア条件があなたには三つあります。それを確認しておきましょう」

こなた「ん? その語感にちょっとワクワクしちゃってる不思議!」

みゆき「一つ目は、貴方自身が豚にならずに生き抜くこと。二つ目は、かがみさん達を救いだすこと。三つ目は、その世界を抜け出す術を探すこと」

こなた「ふむ。少佐! バナナはお菓子に入りますか!」

みゆき「当面の目標は一つ目の達成になりますね。何か方法が浮かびますか?」

こなた「うぅん……。とりあえずびっくりするほどユートピアを……」

みゆき「そうです。ウェブカメラに映っているのが見えましたが、あの湯屋で働かせていただくのはいかがでしょうか?」

こなた「wikiに自律神経が乗っかったらこんな感じになるんだ、勉強になるねぃ」


17 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:01:58.20 ID:iOL7qh0S0


こなた「でもでも、なんでわざわざ働かなくちゃいけない訳? おかしくない?」

みゆき「何もおかしなことはありません。貴方はその世界で、少なくとも脱出するまでの時間を生き抜かなければなりません。そしてこの世には働かざる者食うべからず、という言葉もあります」

こなた「つまり、食ってくために働けってこと?」

みゆき「働かない人はただの豚です」

こなた「……何それ、あたしへの嫌味?」

?「あっははははっははははは! 神堕人の匂いがするよッ! いい匂いぃいいいッ! 全部僕の物にしたいよぉおおッ!」

こなた「あ、あれは……げ、摘花五十鈴……。おおかみかくしに出てきた気違いお隣さんキャラだ」

五十鈴「頂戴頂戴頂戴ッ! 君のミツを僕に頂戴ッ! 隠れてたって無駄ッ! ほらッ!」

みゆき「見つかったら問題がありそうですね……。さあ、見つからないうちに湯屋に向かいましょう!」

こなた「なんか乗り気じゃないけど、そんなの言ってる場合じゃないか……。臭人め、連打で鍛えたスプリント性能を見よぅ!」

ダダダダダダダダダダダダダダダダ……


19 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:04:24.14 ID:iOL7qh0S0


みゆき「見回りがたくさんいるようですね。なんとか走り抜けてください」

こなた「腕が腱鞘炎にならなきゃいいけど……」

ダダダダダダダダダダダダダダダダ

?「やめてよね、君が僕に勝てる訳ないだろ?」

こなた「種(笑)」

ダダダダダダダダダダダダダダダダ

?「俺がガンダムだっ!」

こなた「トランザム(笑)」

ダダダダダダダダダダダダダダダダ

……

こなた「なんとか巻いたね。それで……」

みゆき「そうです、この崖の階段を降りていった先に恐らく何らかの物わかりのいい人がいるでしょうから、話をしてみましょう」

こなた「ねぇねぇ、なんでそんなこと知ってるのさ?」

みゆき「取説は最後まで読む派ですから」


20 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:06:31.18 ID:iOL7qh0S0


───湯屋の地下へ続く、外周りの崖の階段

タッタッタッタ

こなた「それは邪道だよ! チュートリアルモードで説明被るじゃん!」

みゆき「チュートリアルモードは動作の確認です。あるいはデータの読み込み時間を稼いでるんじゃありませんか?」

こなた「というか、みゆきさんってゲームとかするの?」

みゆき「ソリティアやマインスイーパはしますよ」

こなた「チュートリアルモードとかデータの読み込みとか関係ないでしょ!」

みゆき「フロッピーから起動しようとするだけで、ガガガガガってなるんですよ」

こなた「それ多分だけどワープロだよね!? っと、一番下までついた」

みゆき「どうやら扉があるようですね。ここに入ってみましょうか」

こなた「あいよー」

コンコン

こなた「ちわーす、三河屋でーす」

みゆき「……返事がないようですね」


21 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:08:33.81 ID:iOL7qh0S0



こなた「誰かいませんかー……」

?「誰だッ!」

こなた「ちょっと!銃はやめて発砲は!」

?「誰だと聞いている」

こなた「私は泉こなたと申します!怪しいものでは決して!決してありません!……あれ?軍曹?」

宗介「いかにも俺はミスリルの軍曹、相良宗介だ。なぜお前がそれを知っている」

こなた「だって、同じ制作会社だし……」

みゆき「メタ発言は慎んだほうがい……で……よ……」

こなた「あれ!?み、みゆきさん!?」

宗介「なんだこれは?説明しろ。さもなくば射殺……」

パァン

かなめ「ソースケ!あんた仕事サボって何やってんの!」


22 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:09:58.93 ID:iOL7qh0S0


宗介「痛いじゃないか、千鳥」

かなめ「あんたねぇ、こんな小さい少女に銃向けるなんてどうかしてんじゃないの!?さっさとしまいなさい!」

こなた(一応同い年なんだけど……)

宗介「いやしかし侵入者には厳正に対処する必要が」

かなめ「あんたは黙ってて!……ねぇ、大丈夫?」

こなた「あ、大丈夫です。でもみゆきさんが……」

かなめ「何コレ?ノートパソコン?……通信が使えないみたいね。とにかく、なんで君はここにいるの?」

こなた「……ここに来れば働かさせて貰えるって聞いて……」

宗介「部外者だな?やはり排除した方が……」

かなめ「うっさいわね!黙ってなさい!とりあえず会ってもらわなきゃいけない人がいるから行かないと」

宗介「部外者をあの方に会わせるのか?理解できない」

かなめ「ほんっと頭カッチカチなんだから……じゃあついてきて、行くわよ」

こなた「流石頼りになるねウィスパードは!」



24 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:11:09.22 ID:iOL7qh0S0


こなた「それで、部屋の前まできたわけですが……」

かなめ「ここからは君一人で行きなさい。私は会えないし、仕事もあるし」

こなた「えぇ?そんな殺生な!」

かなめ「まぁ悪い人……だけど、話せばわかる人だと思うから、ちゃんと働かせて下さいって言うんだよ?それじゃあね」

こなた「あぁ行っちゃった!……というか誰なんだろう……」

こなた「とりあえずみゆきさん……だめだ、繋がんない」

こなた「行くしかないか」



25 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:13:06.40 ID:iOL7qh0S0


こなた「すいませーん!誰もいないみたいだけど、広い部屋だなぁ」

キュベレイキュベレイキュベレイキュベレイキュベレイ!

こなた「こ、この機体はっ!!キュ……」

?「なんだお前は?」

こなた「ハ、ハマーン様!」

ハマーン「なぜ私を知っている?まぁいい。大方の想像はつく。シャアの差し金であろう?」

こなた「いえ、そんな人知りません……あ、えと、ここで働かせて下さい!」

ハマーン「いきなり何を言うかと思えばそんなことか。ではそのファンネルにサインしろ」

こなた「え?これに?」

ハマーン「さっさとしろ。消されたいのか?俗物め」

こなた(やっぱこの世界の人ってズレてるよ)



27 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:15:04.34 ID:iOL7qh0S0


こなた「これでいいですか?」

ハマーン「よかろう。……泉こなたか。よし、お前の名前はこれから綾だ。これからお前は泉こなたと名乗ってはいかん」

こなた「えぇっ!?それは事務所を通して頂かないと……」

ハマーン「黙れデコビッチ」

こなた「す、すいません」

ハマーン「働かせてやると言ってるんだ。感謝するがいい」

こなた「ありがとうございます……」

ハマーン「お前の働く場所はそうだな……とりあえず今一緒に来た女と同じ仕事をしておけ」

こなた「なっ、なぜ彼女と来たことを」

ハマーン「ニュータイプだからな。さっさと行け」

こなた「は、はい」



28 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:17:08.33 ID:iOL7qh0S0


かなめ「あ、戻ってきた。どう?ちゃんと働かせてくれる?」

こなた「待っててくれたぁーいい人だよあんたはぁ〜」

かなめ「ま、まぁ片足突っ込んだし、仕事も特に無かったし」

こなた「さっきはあるって……」

かなめ「細かいことはいいの!で、働けるの?」

こなた「はい!おねーさんと一緒に働けって言われました」

かなめ「えぇ?んーまぁいいか。あたしももうすぐ出番だしね。後任も必要か」

こなた「出番?ということは最終巻が出るんですか!?友達が待ち焦がれてるんです!」

かなめ「なんでそれを……まぁいいわ。ついてきなさい」

こなた(あ、そういえばかがみ……どうしてるかな……)



29 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:19:13.71 ID:iOL7qh0S0


こなた「あの、ここってどういう場所なんですか?」

かなめ「それを知らないで来たの?まぁ余計な詮索はしないけど……簡単に言えば、いろんな作品のキャラが休む場所ってとこ」

こなた「え?それならあなたも休むべきじゃ……」

かなめ「ソースケが初めて来た早々やらかしちゃったのよ。私はその巻き添え。もう最低」

こなた(何をやったのかが簡単に想像できる……)

かなめ「ま、とにかく次の出番まで仕事してろってこと。……着いたわよ」

こなた「こ、ここは……」


30 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:20:56.38 ID:iOL7qh0S0


こなた「特別風紀班……?」

かなめ「そ。態度の悪い従業員を指導したり、お客さんの悩み相談だったり……まぁ有体に言えば雑用係ね」

こなた「セマーニ世界の高貴な人はいないんですか?」

かなめ「それ知ってる人、今のVIPにはほとんどいないんじゃない?……まぁ彼女の作品は最近再販してるしね。とにかく、仕事を教えるから」

………………

…………

……



32 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:22:59.95 ID:iOL7qh0S0


かなめ「こんなところね。どう?わかった?」

こなた「肯定だ」

かなめ「アイツを思い出すからその返事はやめなさい」

prrrrr

かなめ「呼び出し?何かな……はい、千鳥です。え?出番スタンバイ?す、すぐ行きます!」

こなた「もう行っちゃうんですか!?」

かなめ「ごめん!後は他の人に聞いて何とかして!それじゃ!」

ブンッ……

こなた「消えちゃった……とりあえず仕事しなきゃ」



34 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:25:08.58 ID:iOL7qh0S0


こなた「とはいえ、かなめさんの言葉なんて聞き流してた訳で。僕にはそんな言葉、聞いてる心の余裕がなかった訳で。だから仕事なんて始めようがない訳で……」

?「えっと……今大丈夫かなぁ?」

こなた「うぉう! ってなんだ驚かさないでよ、バカシンジの癖に!」

シンジ「初対面なのにアスカみたいな反応するんだね……」

こなた「あ、あはは。もーしわけありませんお客様ー。それで何か御用でありますか?」

シンジ「そ、そんなにへりくだらないでよ」

こなた「僕に……ロボットに乗って戦えっていうの……!?」

シンジ「言ってないよそんなこと! 僕は、僕はただ……」


36 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:27:03.26 ID:iOL7qh0S0


?「……そうやってまた逃げるの……?」

シンジ「あ、綾波……」

レイ「信じられないの? お父さんの仕事が?」

シンジ「あたりまえだよ。あんな父親なんて!」

レイ「!」

パーン

こなた(訳わかんないけどビンタしたー!)

タッタッタッタッタ

こなた(そして走り去ったー! シンジ取り残されたー!)

シンジ「あ、綾波……」

こなた「えっと、その、いやー、あはは」

シンジ「……こういうのを解決してくれるのが特別風紀班なんじゃないの!?」

こなた「そ、それは流石に無茶振りすぎやしませんか」


37 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:29:06.53 ID:iOL7qh0S0


?「おい、転入生。ちょい面かせや」

こなた「あ、今度はトウジが登場ですか。ふむ、映画版では命拾いしましたね」

トウジ「るっさいわー! わしかてあんなロボット操る器量あるっちゅーんじゃ! それを勝手にパイロット変更しよってからに」

シンジ「それで、僕に何か用?」

ガシッ ボカッ

こなた(本日二発目入りましたー!)

シンジ「うっ……」

トウジ「すまんな転校生。ワシはお前を殴らないかん。殴っとかな気がすまへんのや。ほなな」

タッタッタッタ

シンジ「う……うわぁああああああああん!」

こなた「ご、号泣したくなる気持ちもわかるよ、シンジ君。目の前で見ると、中々なもんだしね……」

シンジ「だからわざわざ特別風紀班のとこまできたってのにぃ!」

こなた「え、ええー……。流石にこんななの調停が仕事だったら、続けてく自信ないんですけど……」



38 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:31:08.11 ID:iOL7qh0S0


シンジ「うわぁあああああん」

こなた「わか、わかったから。とりあえずあれだね、この場にとどまってたら次はラミエルとか来るかもしれないから、外に行こうよ外」

シンジ「うう、ぐすっ」


───湯屋裏 箱庭


シンジ「……だから僕は本当は戦いたくないんだ……。でも僕が乗らないと他の人は乗れないからさ……」

こなた「なるほどね。確かに、君はつらい立場だよね。うん、わかるよ。わかる」

シンジ「ですよね? 僕は何も悪くないんだ。全部父さんが悪いんだ……。そのせいで綾波も怒っちゃったし……」

こなた(コイツだめ男だ……)

シンジ「ああ、本当に良かった。理解者が見つかってよかったです。あの……名前を教えてもらえますか?」

こなた「あ、私の名前は……」

こなた(……? あ、そうだそうだ。そうだった)

こなた「綾!」

シンジ「わかりました! 今日はありがとうございました!」



39 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:33:05.89 ID:iOL7qh0S0


こなた「……」

みゆき「とんだダメ男でしたね。もやしっ子の象徴ですね、彼は」

こなた「あれ? みゆきさん? 通信回復したの?」

みゆき「ええ、どうやら屋内では電波が途切れてしまうようですね」

こなた「よかったぁ。訳の分からないアニメキャラばっかりで困ってたところだったんだよぅ」

みゆき「ふふ、貴方も言えませんけどね」

ブヒィイイイイイイイイイイイイイイイイイイ

こなた「んごぉ! 何この不快な声!」

みゆき「どうやら豚のようですね。近くに豚小屋があるのではありませんか?」

こなた「えっと、あ、ホントだ」

みゆき「もしかしたらかがみさんたちがいるかもしれません。行ってみましょう!」


40 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:35:01.33 ID:iOL7qh0S0


───豚小屋

こなた「うわ、くっさい」

みゆき「全然においませんけど?」

こなた「でしょーね」

みゆき「ところで、それらしい豚はいますか?」

こなた「んんん……どれも同じような豚ばっかりだからなぁ……」

?「悲鳴を上げろ!豚のようなああああああああああああああ!ん?何だ貴様ら?」

こなた「あの、友達を探してて」

?「貴様には豚の友人がいるというのか?全くこれだから人間は素晴らしい。好きに探せ」

こなた「ありがとうございまーす」

みゆき「あ、あれかがみさんじゃないですか?」

こなた「え?どれ?」

みゆき「2時の方角です。紫のツインテールの豚が……」



41 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:37:01.52 ID:iOL7qh0S0


こなた「そんな馬鹿な……ってほんとにいる!間違い無い!面影がある!」

みゆき「かがみさんが聞いたら怒るでしょうね」

こなた「みゆきさんが言わなきゃ大丈夫」

みゆき「貸しひとつ、ですね。とにかく、見つかったのはいいですが、どうやったら元の姿に戻るのか……」

こなた「この豚を買い取れないかな?」

みゆき「とりあえずさっきの人に聞いてみましょう」

こなた「それしかないねー。すいませーん」

?「なんだ?私は忙しい。用があるならあっちの婦警に聞け」

こなた「(見るからにヒマそうだけど)わかりましたーありあとじゅしたー」

こなた「すいませーん、ちょっと豚を売って欲しいんですけどー」


42 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:39:06.21 ID:iOL7qh0S0


婦警「え、あ、はい。豚の買い取りですね?500000ギルとなってます」

こなた「高っ!しかもギルって……私5000円しか持ってないんですけど、こっちの通貨に直すとどのくらいですか?」

婦警「円とギルの換算ですと、今のレートですと5ギルになりますね」

こなた「1000分の1!だめだ ガッツ が たりない」

みゆき「仕方ないですね、他の手を考えましょう」

こなた「そうは言っても……またあの怖い人に会わなきゃいけないのかぁ」

みゆき「怖い人?」

こなた「そう。ピンク色のヘンな髪型のヘンなモビルスーツに乗ってる人」

みゆき「昔は可愛かった人ですね。とにかく会いに行ってみましょう」

こなた「そうだね。すいませーん、ハマーン様に会いたいんですけどー」


43 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:40:45.51 ID:iOL7qh0S0


婦警「ハマーン様に拝謁ですか?それですと1500人待ちの状態ですね。1日に0.7人の割合ですから……」

こなた「絶望した!ナマケモノのハマーン様に絶望した!」

みゆき「これもダメそうですね……誰かにお金を貸してもらうというのはどうでしょう?」

こなた「なるほど!借りてあとはこの世界を抜け出すだけだもんね!」

みゆき「そうです。この世界で誰が不幸になろうと知ったことではないですから」

こなた「そうと決まれば金を貸してくれそうな人を探さなきゃ!すいませーん」

婦警「お金を貸してくれそうな人ですか?それでしたらあっちの方角に大金持ちの人がいるので、そこに行ってみることをおすすめします」

こなた「重ね重ねありあとじゅしたー」

みゆき「それでは行ってみましょうか。いけすかない人の匂いがプンプンしますけど」


45 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:42:13.57 ID:iOL7qh0S0


―――悪趣味な豪邸

こなた「なんですかこのズム・シティ的な空間は……」

みゆき「スーパーロボット的悪役の名残ですね」

こなた「表札があった!えーと……グレート・ミノル?」

みゆき「子供に裏切られそうな名前ですね」

こなた「じゃあ入ってみよう!おじゃましまーす」


47 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:43:36.40 ID:iOL7qh0S0



みゆき「これだけの豪邸ですから、セキュリティも厳しいものがあると思いましたが、案外あっさり入れましたね」

こなた「しかもこれ見よがしに「みのるのへや」って……大金持ちなんじゃないの?」

みゆき「この世界がおかしいのは今に始まったことではありませんよ?」

こなた「それもそうだね。入ってみよう」

ガラッ

こなた「ちわーオプーナの配達でーす」

白石「な、なんでお前がここに!」

こなた「うすうす感づいてはいたけど、やっぱり白石かぁ……」

白石「やっぱりとはなんだやっぱりとは!」

こなた「そんなことはどうでもいいんだけど、お金貸してくれない?」

白石「ああん?断る」

こなた「えー?けちー。ぶーぶー」


48 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:45:28.64 ID:iOL7qh0S0


こなた「いーじゃんそんないっぱいゲーム持ってるしさ。在庫ニングいっぱい持ってるみたいだし……なんでそんなたくさん?」

白石「う、うるさい!これは好きだから買ったんだ!と、とにかくこの面白さがわからない奴なんて更に用はなーい」

こなた「あぁごめんごめん、面白かったよ。だからお金貸して?」

白石「なんとでも言え。金は貸さない」

こなた「オプーナを買う権利欲しくないの?」

白石「いらん!帰れ!」

こなた「話のわからんヤツめ……もういいよ、あんたには頼まないから」

白石「そうしてくれ。俺は忙しいんだ。これからあきら様と会わなきゃいけないからな」

こなた「はいはい。じゃーね」


50 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:47:06.90 ID:iOL7qh0S0


こなた「あてが無くなっちゃったね」

みゆき「そうですねぇ。とりあえず戻りますか?私は消えますけど」

こなた「みゆきさん、めんどくさくなってるでしょ」

みゆき「そう見えますか?うふふ」

こなた「いいよねー部外者は。あれ?あの二人は……」

かなめ「……全く話が違うじゃない!もう発売するって聞いたからやっと出られると思ったのに」

宗介「出たのはフィギュアだったな。しかしこのクロスボウは素晴らしい」

かなめ「はぁ……なんでアンタはそんなに能天気でいられるのよ……あれ?あなたは……」

こなた「戻ってきたんですかー?随分早いですね?」

かなめ「あんまり深く聞かないで。どう?仕事は」

こなた「それが……ちょっと問題がありまして……」


51 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:49:11.27 ID:iOL7qh0S0


かなめ「つまり、友達を人間に戻して、元の世界に帰りたいけど、金も方法も無いってことね」

こなた「察しのいい人は助かるねぇみゆきさん……あ、圏外だった」

宗介「それならば話は簡単だ。このG36を貸してやろう。これでその白石を……」

パァン

宗介「痛いじゃないか」

かなめ「そういう物騒なことは言わないの!……まぁ最初からどこか変な子だとは思ってたけど、まさか外の人だとはねー」

こなた「こういうことは珍しいんですか?」

かなめ「んー、たまにあるみたいよ。あなた、名前は?」

こなた「えっと、綾です」

かなめ「あー、だめね。それじゃあ」

こなた「どういうことですか?」


52 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:50:35.75 ID:iOL7qh0S0



宗介「外の人間が名前を奪われた後にここから出るには、名前を思い出さなければならない」

かなめ「そういうこと。そして私たちはあなたのことを知らないから助けることはできない。ごめん」

こなた「あ、それならみゆきさんに教えてもらえます!どうもありあとじゅしたー」

かなめ「それならよかったわ。……また呼出。え?出番?今度はホント?行くわよ、ソースケ!」

宗介「ウルズ7、了解だ」

かなめ「それじゃあ、頑張ってね」

こなた「はーい。どうもーありあとーす」

こなた「さて、みゆきさんと通信できるところに行かなきゃ」


54 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:52:21.16 ID:iOL7qh0S0


───湯屋 廊下


こなた「えーっと? みゆきさんに名前を教えてもらってー、それからかがみんを救いだすための方法を考えなきゃいけないのか」

こなた「やれやれやれやれだ!」

タッタッタッタッタ

シンジ「ウワアアアアアアアア! こ、こなたさん!」

こなた「あー……やっかいなのに捕まったねぇ。モロ出しだし。それで、なに?」

シンジ「ゆ、湯屋に! あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ」

ペンペン「ックァ?」

シンジ「あれ?」

こなた「ああ、彼ね。温泉ペンギンという鳥の仲間よ。それよりモロ出しだよ?」


55 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:54:30.04 ID:iOL7qh0S0


シンジ「あんなトリがいるんですか??」

こなた「別に驚くこともないでしょ。そこらへんの湯屋には仮面かぶってULYYYYYいってるオジサンもいるよ? それに君、モロ出しだし。ねぇ、見せようとしてる訳じゃないよね?」

シンジ「……え? うわぁああああああ! 見ないでくださいよおおおおお!」

バーン

こなた「ええええ、責任転嫁!? って、あ、ノートパソコンがっ!」

ザバーン


こなた「あ、あ、あ、あ、あ、あ。な、なんてことするんだようぉいいい!」

シンジ「え? ノートパソコン? 僕と違って代用効くし、別にそんなに怒らなくても」

こなた「うわぁああああ。みゆきさん、みゆきさん!」

プツン ザーザーザー

こなた「つ、つながった?」

スクリーンに文字:また、図書館に Sleeping beauty

シュゥゥゥウン……

こなた「うわぁ。せめてヒント残してってよぅ!」


57 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:56:32.36 ID:iOL7qh0S0


こなた「畜生……シンジ……許さない……!」

シンジ「え、ど、どういうこと? この……凄まじい……気は……?」

こなた「あんたの存在そのものが鬱陶しんだよ!」

シンジ「ど、どういうこと?」

こなた「貴様のようなヤツはクズだ。生きていちゃいけないヤツなんだ」

シンジ「うわぁ、くるなぁ!」

こなた「お前のその幻想をぶち殺す!!」

バキューン

シンジ「……生まれてきて……ごめんなさい」パタリ

こなた「……ふぅ。ん? なんだろこの気配?? 近づいてくる?」

キュベレイキュベレイキュベレイキュベレイキュベレイ!

こなた「この音は……キュベレイ!?」

ハマーン「流石だな、デコビッチ! やはりお前はニュータイプであったか!」

59 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 08:59:39.58 ID:iOL7qh0S0


こなた「……近くに窓はある?」

ハマーン「窓? ほほう、殊勝なことを言うな。窓はほら、そこにあるぞ」

ガララッ

ハマーン「ほほう! やはり興味深いな! 窓を開けるというのか!」

こなた「……すぅううう。おっくれってるぅうううううううううううううう!」

ハマーン「何を!? 私が、遅れた髪型をしているだと? カリスマ美容師にカットしてもらったのだぞ!」

こなた「今どきニュータイプなんて流行らないよカマトト野郎。私はイノベイターさっ!」

ハマーン「イノベイター……? ふふ、ふふふ! やはりデコビッチ! 私が評価した人間だけのことはある!」

こなた「いつ評価されたか分からないですけど、褒められたら素直に喜べって先生から教わりました。あざざーす」

ハマーン「私の仲間になれ、デコビッチ! 私と共にシャアを倒そうではないか!」

こなた「えぇー……」

シンジ「その話……。乗ります! 僕が乗ります!」


60 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 09:01:44.45 ID:iOL7qh0S0


ハマーン「よしわかった! では賭けをしよう! 明朝までにそなたが自分の名前を取り戻せたなら、豚ともどもそなたらを元の世界に戻してやろう!」

シンジ「なぜなら! 僕はEVAのパイロットだからです!」

ハマーン「しかしもし自分の名前を取り戻せなかったなら! 潔く私の仲間となり、広い銀河を飛びまわろうではないか!」

シンジ「はい! レイも連れてっていいですか? 助手席に乗せてください!」

こなた「……おk、わかった。その賭け、受けて立とうではないかー!」

ハマーン「あいわかった。それではせいぜいあがくがいい! もうお前は私の物のようなものさ! はっはっはっはっは!」

キュベレイキュベレイキュベレイキュベレイ.....


61 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 09:04:31.52 ID:iOL7qh0S0


こなた「やったろうじゃん!……さて、とにかく名前を取り返さないと」

ロベルト「見せてくれ……終わりの風景を……」

ヨハン「君には見えないよ」

こなた「名前を無くすとあーいう風になっちゃうからなぁ。それは回避したいからなぁ。ん?あの人は……」

姉ヶ崎「みんな逃げてー!!」

こなた「ちょっ……私の名前入力したから入ってるんじゃないかなって聞きたいんですけど……いっちゃった……」

ドドドドドドドドドドドドド

こなた「何……あれ……?」

?「在庫の軍勢≪ヴァイザイコ≫だッッ!!」

こなた「あ、あなたは―――ッッッ!!!」


62 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 09:06:22.42 ID:iOL7qh0S0


こなた「最新作の主人公ッッッ!ライトニングッッッ!」

ライトニング「よく知っているな。だが今はそれどころではない!手を貸せ!」

こなた「その在庫の軍勢って何なんですか?」

ライトニング「読んで字の如く、売れ残りを捌くために小売店が仕向けた敵だ」

こなた「怒りで我を忘れてる……このままだと湯屋が危ない!」

ライトニング「だから手を貸せと言ってるだろう!戦えるな!?」

こなた「こんなこともあろうかと!来い、ラインバレル!!!」

ライトニング「胸を触るなああああああああ何故アニメ版なんだああああああああああ!!!」

ズウゥゥゥゥウウン……

こなた「腐ってやがる……早すぎたんだ……」

ライトニング「何でもいい!胸を触ったことは忘れてやるから早く攻撃しろ!」

こなた「なぎ払えッ!」

パウッ


63 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 09:08:10.66 ID:iOL7qh0S0


ライトニング「凄い……一撃で 大地の汽笛 部隊と 黄金の絆 部隊が全滅だ……」

こなた「わが夫となる者はさらにらにおぞましいものを見ることになるだろう」

ライトニング「浸っている場合ではない!来るぞ……ヤツが……」

こなた「あの、ぶっちゃけアナタのやつはいいんですか?」

ライトニング「あーあー聞こえない聞こえなーい」

こなた「はぁ、こんなことしてる場合じゃないんだけど……」

ライトニング「来たぞ、でかい!」

こなた「あ、あれは……ゲームキューブ!?」


66 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 09:10:01.06 ID:iOL7qh0S0


ライトニング「ヤツにはどう対抗する……おい、さっきのヤツはもうだめなのか?」

こなた「腐ったミカンのようです」

ライトニング「クソッ!どうする!」

こなた「こんなこともあろうかと!来なさい、キョン!」

キョン「のわっ!なんだここは!なんだお前?涼宮みたいな声しやがって!?」

こなた「つべこべ言わずさっさと巨大化しなさい!」

キョン「そんなこと言われても……って、あれ!?」

こなた「いっけええええええ俺のドリルはあああああああああ!!!!」

キョン「天を突くドリルだあああああああああああ!!!!!!」


67 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 09:10:58.09 ID:iOL7qh0S0


ライトニング「やったか?」

こなた「そういうときって絶対やってないよね」

ライトニング「うるさい!で、どうなんだ?」

こなた「そりゃもう奇麗サッパリと。手もとには商品に戻った在庫たちがわんさかだけどね」

ライトニング「構わん、全て白石に買わせよう」

こなた「え?白石とはどういう関係?」

ライトニング「昔……ちょっとな……」

こなた「何があったのかわからいけど……(白石の家にFF13が溢れるほどあったのにも理由があるのかも)」

ライトニング「とりあえず感謝する。ありがとう」

こなた「いえいえそれほどでも……ってもう朝じゃん!やばいよ!じゃあ私はこれで!」

ライトニング「あ、あぁ……」



68 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 09:12:02.81 ID:iOL7qh0S0


───湯屋の前

キュベレイキュベレイキュベレイキュベレイ.....

ハマーン「来たな……さあ答えを聞かせてもらおうか!」

シンジ「乗ります! 貴方の股ぐらに乗せてください!」

ハマーン「さあ、答えよ! お前の名はなんだ!」

こなた「……」

こなた(まずい……全然思い出せない……)

ハマーン「さあ! さあ!」

こなた「えっとぉ……ん? 何か空から……」

ヒュー  ズゴン

シンジ「あああああああああ……」ガクリ

こなた「人が降ってきてシンジが下敷きになって! 死んだーーーーー! 今度こそ死んだーーーー!」



71 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 09:13:07.71 ID:iOL7qh0S0


ハマーン「いったい何が落ちてきたというのだ……」

こなた「ん? あんたは……白石??」

白石「う……ぐ……」

ハマーン「お前は、しがない富豪の、奴か」

白石「句読点使ってまで奴か、を区切らないでくださいよ」

こなた「なんで空から落っこちてきたのさ?」

白石「そりゃお前……。螺旋力に決まってるだろ」

こなた「はぁ?」

白石「螺旋力 × 在庫力 = 空 だろ?」

ハマーン「なるほどな!! 色即是空という訳か!」



72 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 09:14:10.13 ID:iOL7qh0S0


白石「とにかく……俺のスローライフ in バリアフリーの夢は終わりを告げた訳さ」

こなた「案外堅実なんだね。それにその夢、まだ叶えられると思うよ十分に」

白石「民主党に期待だな」

こなた「政治的な話はNGです」

ハマーン「私が第一党になった暁には! 日本の国力を増強しキュベレイを増産するぞ! キュベレイキュベレイキュベレイキュベレイ!」

白石「なんなのこの人」

こなた「どうしてこうなった」

ハマーン「は! ついつい話術に乗せられるところであった。ふふ、流石私が認めたデコビッチだけのことはある」

白石「MS以外も乗るのがお上手なんですね」

ハマーン「さあ! デコビッチよ! 答えを言え!」

こなた「えぇとー」

白石「もう俺は帰るけど、泉はどうする?」

こなた「泉……?」



73 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 09:15:12.54 ID:iOL7qh0S0


白石「ああ? 記憶違いじゃなかったら、お前は泉こなたじゃなかったか?」

ハマーン「お、お前! なぜそれを! お前は名前を取り戻したというのか?」

白石「? 俺は俺だ! 穴掘り白石だ! って響き悪いな!」

こなた「私の本当の名は……泉……こなた! うわぁ!」跳ねてる。

こなた「白石、ありがとう! 私の本当の名前は、泉速見、こなた主!」

白石「盛り過ぎだな」

こなた「泉速見、こなた主!」

白石「凄い名前だな、神様みたいだぞ」

こなた「私も思い出した! 白石が川の中に落ちた時の事を。クツを拾おうとしたんだよ」

白石「そう、こなたが私を浅瀬に運んでくれたのね……うれしい」

かがみ「乗るなっ! いい加減にしなさい!」


74 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 09:16:03.51 ID:iOL7qh0S0


こなた「か、かがみ!!!」

かがみ「もう、あんたはほっとくと変なことしかしないんだから……」

こなた「戻ったんだね!良かった!良かったよぅ!」

かがみ「ま、まぁあんたのおかげと言えばそうだから、一応感謝しとくわよ。ありがと」

こなた「ん〜かがみん急にしおらしくなっちゃって〜。テンプレ通りのツンデレだの?ん?」

かがみ「うっさいわよ!さっさと帰るわよ!」

キラ「なんだ?感動の再会だと思ったらケンカみたいなことを始めて……」

刹那「あいつらは……ガンダムだ……」

ハマーン「判らんか、あいだ、愛!」


75 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 09:17:06.09 ID:iOL7qh0S0


かがみ「って、それはそうとつかさは?」

こなた「あれ?食い意地張ってたかがみと一緒に豚になってたんじゃなかったの?」

かがみ「喧嘩売ってるわよねぇそれ……とにかく、私と一緒じゃなかったわよ?」

こなた「あれ?じゃあどこにいるんだろ?」

ハマーン「お前らの言ってるつかさと言うのは……お、来たようだ」

キュベレイマークツーキュベレイマークツーキュベレイマークツーキュベレイマークツーキュベレイマークツー ズゥン……バシュゥ

つかさ「こなちゃーん!お姉ちゃーん!」


76 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 09:17:57.50 ID:iOL7qh0S0


かがみ&こなた「つかさ!?なんでそこに!?」

つかさ「えっと、なんかね、お姉ちゃんが豚になっちゃったから、養豚場に売りに行って」

かがみ「ちょっとアンタ!双子の姉になにしてんのよ!」

こなた「まぁまぁ最後まで聞いてみようよ」

つかさ「そしたら、シンガタキノジッケン…とかいうのにスカウトされちゃって、とりあえずこれに乗って飛んでろって……」

ハマーン「なかなかこの女もニュータイプの素養があるようでな、打倒シャアの役に立つと思ってスカウトしたのだ」

かがみ「全く……あとでちゃんと話を聞くからね!さっさと降りてきなさい!帰るわよ!」

つかさ「えぇ〜まだ乗ってたいよ〜。これかっこいいし〜」

こなた「なかなかいい好みをしてるねぇ、つかさは」

かがみ「あんたまでそういうこと言うか……」


77 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 09:19:01.24 ID:iOL7qh0S0


―――河原

ハマーン「もう帰ってしまうのか、残念だ。一緒にシャアを倒したかったのだが……」

シンジ「やります!僕が乗ります!」

こなた「いやぁ〜それなりに楽しかったですからもう十分です」

かがみ「もう豚になんてなりたくないわ」

つかさ「じゃあ食い意地をどうにかしなきゃね、お姉ちゃん」

かがみ「うっさい!」

キラ「なんだあいつら……帰るのか帰らないのかはっきりしろよ」

刹那「俺がキュベレイだ……」


78 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 09:20:00.71 ID:iOL7qh0S0


ハマーン「それでは、ここでお別れだ。絶対振り向いてはいかんぞ」

こなた「おぉーありがちですなぁ。今生の別れってやつ?」

ハマーン「いや、会えるよ」

こなた「?」

ハマーン「画面の中と外だがな、また会おう、泉こなた」

こなた「うわ、なんかいい人ぶってる!」

かがみ「こら!失礼でしょ! 毎度すみません。それと、勝手に食べちゃってごめんなさい」

つかさ「かっこいいのに乗れて楽しかったです!」

ハマーン「フッ、さらばだ、DVDで会おう」

こなた「さよーならー」



綾とこなたのキャラ隠し    おしまい



80 名前:1 ◆kVDydGKdwc [] 投稿日:2010/02/21(日) 09:21:36.75 ID:iOL7qh0S0

読んで頂いてありがとうございました。
悪ふざけがすぎました。
反省してまーす
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