31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 05:21:21.13 ID:fEIZX9TS0
ハルヒ「なんなのここ…。もうわっけわかんない!どこなのよここは!
こっそりどこかでカメラ回してんじゃないでしょうね!」
ガラッ
ハルヒ「キャッ…」
ドスン!
ハルヒ「いったぁ…。どうして私がこんな目に逢わないといけないわけ!?」
ハルヒ「ん?」
ヒューーーーーーーーー ストッ
悟空「おめぇこんなとこで何してんだ?娘っ子一人でこんなとこ来ちゃあぶねぇぞ」
ハルヒ「だ、だれよアンタ!い、今アンタ飛んでなかった!?」
悟空「はは、驚くのも無理ねぇやな。ところでおめぇ、名前は?」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 05:23:38.98 ID:fEIZX9TS0
ハルヒ「ハルヒ。涼宮ハルヒ」
悟空「おっかしな名前だなぁ」
ハルヒ「猿みたいな名前したやつに言われたくないわ」
悟空「い!?なんでおらが猿になれること知ってんだ!?」
ハルヒ「はぁ?別に名前の響きが似てるから言っただけでしょ?
それよりあんた、猿になれるってどういうこと?
空を飛んでたのもどういう理屈?教えなさいよ!」
悟空「なんかおめぇ元気いいなぁ!チチを思い出すぞ!」
ハルヒ「ち、ちち乳!?なにいってんのよこのドッ変態!!」
ドカッ
悟空「おぉいいキックだ」
ハルヒ「なっ…」
悟空「どうだおめぇ、おらん所で修行してみねぇか!」
※>>6と同じです
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 05:32:31.68 ID:fEIZX9TS0
ハルヒ「しゅ、修行…?」
悟空「おう。おめぇスジがいいからすぐ上達すっぞ1
いまにおらぐれえ強くなれる!」
ハルヒ「あっそ。でも残念だけど私はアンタみたいな筋肉ダルマになるつもりはないの。」
悟空「はー…相変わらず女の言うこたよくわっかんねぇけど、しゃあねえな!
せっかく空も飛べるようになって便利だってのに!」
ハルヒ「!」
悟空「とにかくここじゃ危ねえからよ、おらの体につかまん…」
ハルヒ「それ!」
悟空「わっ」
ハルヒ「それよそれそれ!すーっかり忘れてたわ!なんであんた飛べんの!?
宇宙人?超能力者?はたまた鳥と人間の間に生まれた新生物?もしかして未知の古代文明の生き残りかしら!?」
悟空「何だ急に元気になったな」
ハルヒ「それよりアンタ!私も飛べるようになるって本当?アンタみたいに?私が?」
悟空「そ、そりゃ修行すれば飛べるようになるさ。修行…すんのか?」
ハルヒ「するわ!あったり前じゃないの!さ!私を修行する場所にとっとと連れて行きなさい!」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 05:34:43.59 ID:fEIZX9TS0
キョン「で、これはどういうことだ」
古泉「さぁ?僕には分りかねる状況である、ということは分かりますがね」
キョン「ここはどこだ」
古泉「分かりかねる。と言ったばかりですが」
古泉「ただ一つ分かることがあります。
どうやら僕はここでは閉鎖空間内と同じような力が使える、ということです」
キョン「なんだってそんなことが分かる」
古泉「わかってしまうんだから、仕方ないでしょ?」
古泉「どれ、少し飛んで周囲を確認してみましょう」
ビュッ
キョン「やれやれ」
天津飯「あ、あれは…舞空術!?」
※>>9と同じです
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 05:37:40.50 ID:fEIZX9TS0
天津飯「おい!」
古泉「なんでしょう?」
天津飯「お前、その技をどこで…?」
古泉「どこで、といわれましても…。気付くとこのようなことができるようになっていた、と言うのが適切でしょうか。」
天津飯「なんと!」
キョン「なーに話してるかは知らんが、また妙なことになりそうだ。はーあぁ」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 05:45:41.40 ID:fEIZX9TS0
天津飯『くっ…気付くとできていただと!
俺は鶴仙人さまのもとで苦しい修行を積んでようやくできるようになったというのに…!』
天津飯「おい」
古泉「はい?」
天津飯「お前…相当できるようだな」
古泉「なんのことでしょう?」
天津飯「ふふん。隠しても無駄だ。何か他にも術を持っているんだろ?」
古泉「何を仰っているのか分かりかねますが、こういうことならできるつもりです」
古泉「ふん…もっふ!」
ドドオォ!!
天津飯「!!」
天津飯『何だ今のは…。破壊力は俺の技以下かも知れんが
出し方、波動の軌道、威力の質から俺の知っている技とは違う…!』
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/21(日) 05:52:14.80 ID:fEIZX9TS0
古泉「どうでしょう?」
天津飯「ふん…。いいだろう。少し話がある。地上に降りるんだ」
ストッ
古泉「なんですか?」
天津飯「お前、俺と一緒に修行しないか」
古泉「えっ」
天津飯「お前は磨かれていない原石だ。俺が磨いてやる。
そのかわりお前は俺に今の技を教えてくれ。悪い話ではないはずだ」
古泉「えっ」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/21(日) 05:57:02.07 ID:fEIZX9TS0
キョン「おい古泉なに話してるんだ」
古泉「すみません。ちょっとややこしいことになってきまして」
天津飯「誰だお前は」
キョン「!」
キョン「おい古泉ちょっとこい」
古泉「なんでしょう?」
キョン「おいあの男の額を見てみろ!眼が三つあるぞ!」
古泉「そのようですね」
キョン「なんでお前はそんなに冷静なんだ!」
古泉「僕が能力を使える時点でこの空間は異常なのです。
もし驚嘆すべき点があるというのなら、眼が三つあることではなく、
まず組織以外の人間がこの空間に存在しているという事実です」
キョン「…で?じゃああいつをどうするんだ!?」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/21(日) 06:02:16.52 ID:fEIZX9TS0
葛西ナイス
古泉「どうやら僕は彼に誘われているようなんですよ」
キョン「はぁ?」
古泉「いっしょに修行をしないか…と」
キョン「なにいってるんだあいつ」
古泉「そしてその誘いに応じてみようかと」
キョン「なにいってるんだお前」
天津飯「悪いが話を聞かせてもらったぞ!これで決まりだな。」
古泉「ええ。よろしくおねがいします」
キョン「…。」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/21(日) 06:05:17.66 ID:fEIZX9TS0
そういえば>>29以降を>>1とは別の俺の話とするなら
ハルヒが悟空の名前を聞いているシーンがないんだな。まいっか。
ハルヒ「はぁ?人の名前を聞く前にまず自分が名乗りなさいよ!」
悟空「おらか?おらは孫悟空だ」
ハルヒ「馬っ鹿じゃないの?」
悟空「で、おめえは?」
↑こういうシーンがあったということで
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 06:09:27.53 ID:fEIZX9TS0
ピッコロ「こんな場所に居ると危ないぞ」
ピッコロ「早く家に帰るんだ」
ピッコロ「もしかして家がないのか?」
ピッコロ「なんとか言え」
ピッコロ「もしかして口が聞けないのか?」
ピッコロ「もしそうなら悪かった。ジェスチャーで俺に意思を表してくれ」
ピッコロ「…」
ピッコロ「もしかして耳が聞こえないのか?」
ピッコロ「もしそうなら悪かった。字は読めるだろ。これでどうだ」
ピッコロ「なにか反応してくれ」
長門「…」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/21(日) 06:15:44.23 ID:fEIZX9TS0
ピッコロ「なぁ」
長門「…」
ピッコロ「おい」
長門「…」
ピッコロ「危ないんだよここにいると」
長門「…」
ピッコロ「お前のために言ってるんだ」
長門「…」
ピッコロ「何か言え」
長門「…」
ピッコロ「言えってば」
長門「…ナメック星」
ピッコロ「ん?」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 06:25:26.46 ID:fEIZX9TS0
長門「ナメック星。第76銀河の中央に位置する惑星。
地球からの方位は地球の単位を用いるところのSU83、距離は9045YX。
大気成分、重量は地球とほぼ同じ。
あなたはその星に住むナメック星人と呼ばれる種族」
ピッコロ「な…なななな…」
長門「ナメック星人。ナメック星に住むヒューマノイド型有機生命体。
大きく竜族と戦士型に大別される。
雌雄を有さず、各個体が卵を産むことによって繁殖をおこなう。
ナメック星人同士はテレパシーで意思疎通をとることができ…」
ピッコロ「わ、わわわ分かった!もう分かった!おまえはいったい何者だ!?」
長門「…長門有希」
ピッコロ「ナガト…ユキ…」
長門「そう」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 06:34:38.91 ID:fEIZX9TS0
ピッコロ『な…なんだこいつは…!?』
ピッコロ「!」
ピッコロ『気を…全く感じない…!?これはもしや!!』
ピッコロ「お前は…人造人間…なのか…!?」
長門「…」
ピッコロ「言え。答え如何では、お前を破壊せねばならん」
長門「あなたの意味するところとは必ずしも同じではないが、その言葉の意味するところと
重なる部分は存在する。」
ピッコロ「!!」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 06:40:16.66 ID:fEIZX9TS0
ピッコロ「ドクター・ゲロという名に聞き覚えは…?」
長門「…」
ピッコロ「答えろッッ!!」
長門「…。現在情報を検索中。検索完了。同期に移る。」
ピッコロ「…?」
長門「同期完了。ドクター・ゲロ。地球人。レッド・リボン軍に従事した科学者。
生命活動を終えた有機生命体の体を利用した研究を行い…」
ピッコロ「!!!」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 06:49:04.27 ID:fEIZX9TS0
ピッコロ「ドクターゲロの造った人造人間の生き残りとあっては
生かしておけん…。怨むなよっ!!」
ズアッ!!
ピッコロ「…!?避けられたのか!?」
ピッコロ「ならばもう一度だっ!」
ブアアン!
ピッコロ「チッ!お前瞬間移動が使えるのか!」
長門「違う。私の体を構成する組織の位置情報のみ一定時間宇宙空間の絶対座標に固着させた。
宇宙の膨張や地球の自転公転に位置情報を左右されている貴方から見れば瞬間的に移動したように見えるだけ」
ピッコロ「なんかよくわからんが死ねっ!!」
ブオッ
ズバッ
ドゴオン!
ピッコロ「はぁ…はぁ…」
長門「無駄」
ピッコロ「その…ようだな…」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 06:58:35.50 ID:fEIZX9TS0
ピッコロ「さあ!殺すなら殺せ!」 バタッ
長門「…」
ピッコロ「どうした…?情けなどかけるな!さあさあ殺せ!さあ殺せ!」
長門「…」
ピッコロ「殺す価値も…ないということか…?まったく舐められたものだ…!」
長門「違う」
ピッコロ「うん?」
長門「ないのは価値ではなく、理由。私にはあなたを攻撃する理由も意思もがない」
ピッコロ「な…なんだと…ドクターゲロの造った人造人間なのに攻撃する意思が無い…だと…」
長門「…」
ピッコロ「人を殺したくないのか?世界で一番強くなりたくないのか?孫悟空という男を倒したくないのか?」
長門「ない」
ピッコロ『そうか…彼女はゲロの失敗作なのだ…!
心が悪に染まる前に天界に連れて行けば善の人造人間になれるのかもしれん…!』
ピッコロ「ナガト。一緒に来てほしい場所がある」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 07:07:16.88 ID:fEIZX9TS0
ベジータ「ピーピーギャーギャー泣くなっ!馬鹿野郎!!」
ベジータ「俺は女の泣き声ってのが負けることの次に嫌いなんだっ!」
ベジータ「見知らぬ女を泣かせたなんて知れたらブルマがうるさいだろうが!」
ベジータ「こんなとこをトランクスに見られたらどうする!」
みくる「ふえぇ〜〜ん すみましぇ〜〜ん でもここどこなんでしゅかぁ〜〜
もとの時間平面にもどれましぇ〜ん そもそもここはもとの世界と時間の連続性はあるんですかぁ〜
寒いでしゅぅ〜 おなかも空きましたぁ〜」
ベジータ「―――ッッ!畜生!毛布とスープを持ってきてやる!!大人しく待ってろクソが!」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/21(日) 07:20:26.33 ID:fEIZX9TS0
みくる「ズズ…ありがとう…ございます…ぐすっ…」
ベジータ「…飲んであたたまったら消えろ」
みくる「はい…一つだけ聞いていいですか…?今…この時代は…西暦何年ですかぁ…?」
ベジータ「セイレキ…?よく知らんが今はエイジ785だ」
みくる「エイ…ジ…?!なんですかぁそれ… やっぱりこの世界は全く別の………」ふら〜〜っ ドサッ
ベジータ「な…なんだ!?気絶しやがったこのクソアマ!クソックソッ!世話をかけさせるなこのドンガメ!!」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/21(日) 07:30:04.21 ID:fEIZX9TS0
みくる「ふわ…ここは…?」
ベジータ「ようやく起きたか。よくお眠りだったな」
みくる「あ、あのここは一体…?」
ベジータ「俺の家だ。気がついたのなら出ていけ」
みくる「わ、わわ…本当にすみません!毛布に、スープに…こんな…ベッドまでお借りしちゃって…」
ベジータ「例などいらん。早く出ていけ。ブルマが帰ってくる前にな」
みくる『そんな…こんなに沢山してもらってお礼なしなんて…。
でもお礼になるようなもの持ってないし…』
みくる『ハッ!そうだ!前涼宮さんがこんなことを言っていました!』
『ハルヒ「みくるちゃん、今のポーズ最高よ!世の男どもはそんなポーズされたら大喜びだわ!」』
みくる「あ、あのすみません!」
ベジータ「な、なんだこの糞野郎!」
みくる「み、みみみくるビィ〜〜〜〜ム///」
ズバァッ!!!
ベジータ「な…?」
みくる「あれ…?」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/21(日) 07:35:28.94 ID:fEIZX9TS0
ベジータ「なっ…なんだ今の切れ味は!」
みくる「ふぇっ、ふえええええ!?」
ベジータ「おい!今俺を殺そうとしやがったな!」
みくる「ふぇえええええええええ!?ちっちがいますぅ!」
ベジータ「じゃあなんだ今の技は!」
みくる「しっ知りましぇ〜ん!私あんなの出ると思ってなくて…」
ベジータ「嘘をつけっ!!殺意がなくてあんな鋭い技が出せるかッ!」
みくる「でででででででも知らないんですぅ!信じてくだしゃぁ〜い うぅ…うっうっうっ…」
ベジータ「うっ……… ま、まぁ…二度と…するな…。しなければ…いいんだ…」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/21(日) 07:41:23.80 ID:fEIZX9TS0
ベジータ『しかし…今の技を無意識に出したというのなら…それは恐るべきことだ』
ベジータ『カカロットは今…あのウーブとかいうガキに修行を積ませているのだろう』
ベジータ『トランクスは下らん女と旅行に行ったきり帰ってこねーし…』
ベジータ「おい」
みくる「ふぁっ、ふぁい!」
ベジータ「帰る場所がないと言ったな」
みくる「へ…?」
ベジータ「しばらくこの家にいていいぞ」
みくる「へっ…それは…ありがたいですけど…」
ベジータ「ただし条件がある」
みくる「な、なんでしょう…」
ベジータ「修行だ!!」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 07:51:32.46 ID:fEIZX9TS0
〜数ヵ月後〜
ハルヒ「それーそれそれー!」ビューーーン
悟空「おぉー!ハルヒも随分とべるようになったじゃねぇか!」
ハルヒ「飛べるだけじゃないわ!そりゃー!」
バシッバシバシバシ!!
悟空「格闘も板についた!」
ハルヒ「へへーん!どうよ!私の成長の速さに称賛の拍手を送ることを許可するわ!」
悟空「はっはっは 地球人とは思えねえほど強くなったなーハルヒ!」ぱちぱちぱち
悟空「ところでどうだハルヒ。天下一武道会にでてみねぇか!一番つえぇやつを決める大会だ!」
ハルヒ「なにそれ!面白そう!でるわ!でるでる!絶っっっ対でる!」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 08:02:10.04 ID:fEIZX9TS0
〜同じく数ヵ月後〜
なんでかは知らんが俺たちは異世界に迷い込み、その世界に住む三つ目の化け物と暮らすことになった。
俺が何を言ってるか、自分でもわからん。
これ以上妙ちきりんな状況があるなら教えていただきたい。
しかも一緒に迷い込んだ古泉の力を三つ目男が気に入っちまったようで
二人で毎日のように「修行」を積んでいる。
あいつらは空を飛び空中で格闘を数時間続けたと思ったら
地上に降りてきて、息を切らして見つめあっていたりする。
三つ目男と見つめ男ってか。悪い冗談だ。
ここまで聞くと、じゃあ俺は何をしているのか気にする人もいるだろう。
さあ?何をしてるんだろう?何をした記憶も無い。
俺は新婚夫婦の家に空気を読まず押しかけた居候のように、
彼ら師弟の横でこそこそと彼らの生活の「おこぼれ」にあやかっているのだ。
最近は連中の修行の熱も増し、俺の存在感は台所のドブネズミと同等、いやそれ以下だ。
なぜ燃えているか?
あぁ、なにやら目標ができたらしい。えーと…確か『天下一武道会』だとか言っていた。
やれやれ。
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 08:06:03.63 ID:fEIZX9TS0
〜同じく(ry〜
ピッコロ「何を読んでいるんだ長門」
長門「…」
ピッコロ「…ん?天下一武道会特集?あぁもうそんな時期か」
ピッコロ「興味があるのか?長門」
長門「…」
ピッコロ『長門は力を持て余しているのかもしれん…。
俺が言えば、相手を殺すことも無いだろうし、いいストレス発散になるかもしれん…』
ピッコロ「出てみるか。俺が手配をしてやる」
長門「そう」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 08:11:45.95 ID:fEIZX9TS0
〜(ry〜
ベジータ「よーし今日はここで鍛錬終わり!」
みくる「はいっ!」
ベジータ「天下一武道会まで一カ月を切った!鍛錬以外の時間も決して気を抜くな!」
みくる「はいっ!」
ベジータ「カカロットの弟子を倒す!!!」
みくる「カカカカカロットの弟子を倒ーす!」
ベジータ「声が小さい!!!」
みくる「カカロットの弟子を倒ーす!!!」
ベジータ・みくる「「おおおおおおおーーー!!!!」」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 08:20:35.32 ID:fEIZX9TS0
〜天下一武道会当日〜
ハルヒ「ふ〜ん。思ったよりちゃちい会場ね」
悟空「言うじゃねえかハルヒ!おらとウーブは客席で応援してっからな!」
ハルヒ「まっかせときなさい!」
○
天津飯「行くぞ。一樹。」
古泉「いざ、決戦の時、ですね」
キョン「…」
○
ピッコロ「緊張するか?長門」
長門「別に」
ピッコロ「だろうな」
○
みくる「だだだだだ大丈夫でしょうか…きき緊張してきました…」
ベジータ「大丈夫だ。みくるの実力は俺が認める」
みくる「ベジータ…」
かくして第二十九回天下一武道会ははじまった!!
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 08:29:30.86 ID:fEIZX9TS0
国木田「楽しみだねー天下一武道会。僕はじめてだよー」
谷口「ま、そりゃそうだろーよ。俺たちがこの世界に来て最初の天下一武道会なんだからな」
国木田「予選があるんだよね?だれが出るんだろう?」
谷口「ったく情報が遅ーな、国木田!決勝トーナメントに進出した8名は以下の通りだ!」
@涼宮ハルヒ
A猛血虎
Bチャパ王
C朝比奈みくる
D長門有希
Eヤムチャ
Fオトコスキー
G古泉一樹
国木田「へー。こういうことだけは耳が早いね。
ところで何人か聞き覚えのある名前がない?」
谷口「むぁっさかーー!!こんな大会に出るようなバケモンに知り合いはいねーよ!」
国木田「そうだよね。気のせいだよねー」
谷口「当たり前だろガハハ」
国木田「あはは」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 08:57:56.68 ID:fEIZX9TS0
グラサン「さあーーーーー!とうとう今年も始まりました天下一武道会!!
だれだっ!?だれだっ!?だれだぁーーーーーー!?
最強の武闘家はだれだぁーーーーーーーーーーーーー!!」
ワァァァァァァァァァ!!
グラサン「なんとなんと!今回は半分の四人が初出場ォォーーー!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!
グラサン「さらにぃ!抽選の結果一回戦四試合全てが『初出場者vs経験者』の組み合わせ!」
グラサン「ついにはじまります天下一武道会!
第一試合は涼宮ハルヒ対猛血虎!!
Readyーーーーーーーーーーーーーーーー!?」
観客「GOoooooooooooooooooooooooooooooo!!!!」
ジャーンジャーン!!
グラサン「選手入場!!」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 09:18:44.77 ID:fEIZX9TS0
グラサン「天下最強の男が送り込んだ刺客はまさかまさかの女子高生!!
闘う美少女ッ 涼宮ァーーーーーーッ ハルーーーーーーーヒーーーーーーーーーッッッ!!!」
わぁああああああああ!
グラサン「第27回ベスト4!第28回はパン選手に油断をしたか一回戦敗退!!
3大会連続出場のこの男にもう刺客はないッ!!
前回同様かよわい女の子が相手だぞッ!?大丈夫か?大丈夫だッ!!
猛ーーーーーーーー血虎ーーーーーーーーーーーォォッッ!!」
わあああああ!
ハルヒ「ふふん。さして取り柄の無い筋肉馬鹿ね。かかってきなさい。単細胞!」
猛「言ってくれるじゃねえかお嬢ちゃん。俺は同じ過ちはおかさねぇぜ…?」
○
キョン「なにやってんだあのアホは…」
古泉「まさか涼宮さんもこの大会に参加しているとは。強敵ですね」
キョン「お前も立派なアホだよ」
○
グラサン「試合開始ッッッ!!!」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 09:29:08.24 ID:fEIZX9TS0
ハルヒ「さあ来なさい筋肉の鎧を身に付けた…と思い込んでる着太りデク!
お姉さんが本当の強さをレクチャーしてあげるわ!」
猛「む…」
ハルヒ「大体なぁーに?その髪型!かっこいいと思ってんの?
体とのマッチ性ゼロ!顔に至ってはマイナスだわ!!
そんなもんブラ下げてよくこんな大舞台に立てたもんだわ!
ハートの強さだけは認めてあげる!
ま、世間ではそういうのを恥知らずっていうのよねーー!」
猛「ぬぬぬぬぬ…!!!」
グラサン「おぉーっと涼宮選手!強烈な悪口で猛選手を挑発しているーーッ!」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 09:32:02.25 ID:fEIZX9TS0
ハルヒ「ほらほら、早くかかってこないと日が暮れちゃうわよー!
アンタのその急ごしらえの筋肉もしぼんじゃうんじゃないかしら?
あ、そっか!暗くなった方がアンタの不細工なツラも見えにくくなるもんね!
そっかそっかよく考えたわ!お姉ちゃんほめてあげちゃう!」
猛「ぬがーーーーーー!!!」
グラサン「ついに猛選手キレたぁーーー!!飛び込んだぁ――!!」
ハルヒ「来な」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 09:35:19.44 ID:fEIZX9TS0
グラサン「さあ猛選手の強烈な体当たり!涼宮選手避けられるか!?」
猛「うおおおおおおおお!」
ハルヒ「やっぱね。あんた馬鹿だわ」
シュッ!
○
古泉「速い!」
天津飯「後ろだ!」
キョン「なんだこの格闘漫画の脇役のようなリアクションは」
○
グラサン「おぉーーっと!涼宮選手かわしたぁーーー!!」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 09:38:16.98 ID:fEIZX9TS0
猛「くそっ!逃がしたかっ!?」
観客「わあああああああ!!」
猛「な、なんだこの盛り上がりは!?」
グラサン「おぉーーーーーっと涼宮選手大きく上空に跳んだぁぁーーーー!!」
猛「な!??」
ズガァッッ!!
グラサン「決まったぁ――――!!猛選手の脳天への強烈なキィィーーーーック!!
これは痛い!」
猛「ぬぐぐ…」
ハルヒ「まだやんのぉ?」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 09:41:36.29 ID:fEIZX9TS0
猛「ぐあああああーーーーーーー!!」
グラサン「おぉ!猛選手また飛び込む構えを見せている!」
シュン!
ハルヒ「ほら!こっちよ!」
グラサン「なんと涼宮選手、猛選手の前に飛び出したぁ―――!!
これは自殺行為に等しいのではないかぁーーーーーーーー!?」
猛「舐めるなあああ!!」
ドドドドッッ!!!
グラサン「行ったぁああああああ!!!」
ハルヒ「ばいちゃ〜」
シュン!!
○
古泉「またかわした!」
天津飯「あの至近距離で!」
キョン「見えん。全然見えん」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 09:45:48.41 ID:fEIZX9TS0
猛「ぬあああああ!?」
グラサン「なんとぉーーーーー!!
猛選手飛び込んだはいいが目の前には誰もいなーーーーい!!」
猛「い、いかん落ちる!!」
ハルヒ「『もう落ち』てんのよ。」
グラサン「背後だぁ―――!!涼宮選手は猛選手の真後ろに居たッ!!」
トン
猛「あっ…」ぐらっ…
トスッ…
グラサン「決ッッ!!着!!!」
わああああああああああああああああああ!!
グラサン「実力者猛選手!涼宮選手のスピードに屈したぁぁーーー!
場外で決着ーーー!!
涼宮選手二回戦進出決定!」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 09:50:34.44 ID:fEIZX9TS0
古泉「やりますね」
天津飯「強敵だな。どうだ一樹、倒せるか…?」
古泉「さぁ…?」
天津飯「おいおい闘うおまえがそんなんじゃ困るぜ」
キョン「なんだこの主人公のチームを視察に来た県外の強豪チームのような会話は」
○
悟空「よくやったハルヒ!」
ハルヒ「どーってことないわ!相手が運よくあんなのだっただけよ」
悟空「いや、それでも頑張った!特に舞空術を見せなかったのはバッチリだ!」
悟空「次は、次の試合の勝者とだ!さっき以上に強敵だぞ!」
ハルヒ「そう…ね…」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 10:01:47.68 ID:fEIZX9TS0
グラサン「かつて最強の男とはという方程式の答えは彼に決まっていたッッ!!
彼こそ武道の歴史!格闘界の世界遺産!!
道は達せず!彼が歩み続けるその限りッッ!!!
チャーーーーーーパーーーーーーー王ーーーーーーーーーーーッッ!!!!」
うおおおおおおおおおおお!!!
グラサン「ベジータという男を覚えているかッッ!!?
あの人知を凌駕した強さを誇った戦闘貴公子が送り出すッ!!
闘い!闘い!ただ闘い!!戦闘のDNAをうけついだ女ッッ!!
『お客さま、お待たせいたしました。ご注文の敗北一つでございます』ッッ!!
戦闘ウエイトレス!!朝比奈ァァァーーみくーーーーーーるーーーーーーーーーーーーッ!!!」
もええええええええええええええええええ!!!!
チャパ王「おやおや、ずいぶんかわいいお相手ですな」
みくる「ま、まけらいのれす!!涼宮さんに勝つまでは!!」
グラサン「試合開始ッッッ!!!」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 10:04:59.74 ID:fEIZX9TS0
じり… じり…
天津飯「慎重だな」
古泉「オーラのぶつけ合いは互角といったところでしょうか」
キョン『あのやろう朝比奈さんにケガ一つ負わしてみろ!
飛び出して行ってぶっ殺してやる!!
そしてぶっ殺されてやる!!』
○
悟空「つええな…どっちも…」
ハルヒ「そうね…」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 10:09:13.23 ID:fEIZX9TS0
チャパ王「でやっっ!!」
グラサン「チャパ王選手がまず動いたっ!とび蹴り!!」
みくる「へやぁっ!」 シュッ!
グラサン「避けた!しかしチャパ王次の手へもう移行している!」
チャパ王「でりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!!!」
グラサン「でたああああ!!!格闘界の秘宝!!チャパ王選手の伝家の宝刀!!
『八手拳』!!!!!」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 10:12:33.23 ID:fEIZX9TS0
観客「でたあああああ!!すげぇ!!」
古泉「素晴らしい拳筋です!一つ一つが磨かれ輝いている!」
天津飯「決まった…か…?」
○
ベジータ「それくらい避けられんでどうする。見せてみろお前の力」
○
みくる「あややややややややややややぁ!」パシパシパシパシパシパシパシ!!
グラサン「なんとぉーーー!!朝比奈選手全ての拳を受けとめて見せたぁーー!!」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 10:22:54.62 ID:fEIZX9TS0
チャパ王「ほう、やるんもんですな」
チャパ王「では、これならどうです!!」
チャパ王「ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃァァァァッッ!!!」ドドドドドドドドドドドドド!!!
グラサン「なんだぁぁあーーーーー!この技は観たことが無い!!!
八手拳とは比べ物にならない!!!
速い!速すぎるぅぅ!!」
○
古泉「馬鹿な!」
天津飯「無駄に年取ってないぜ。進化してやがる」
○
チャパ王「究極奥義!!『六十四拳』!!!!」ドドドドドドドドドドド
○
ベジータ「見せてみろ…本当の力…………みくる!!」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 10:27:38.54 ID:fEIZX9TS0
グラサン「信じられない大技ぁぁーーーーーーーー!!!
拳が見えるか!?いや、私には見えないッッ!!
見えるものはただ一つ!朝比奈選手の敗北ゥゥゥ!!!」
チャパ王「この技を破った者はいない!!」
みくる「すぅぅ〜〜〜〜〜…」
グラサン「朝比奈選手深く息を吸い込んだ!」
みくる「んにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ!!」パパパパパパパパパパパパパパパ!!
チャパ王「なっ…」
グラサン「すっごおおおぉぉぉぉーーーーーーい!!
全て受けきったあー―!!」
○
ハルヒ「嘘…」
○
みくる「はぁ…はぁ…」
チャパ王「馬鹿な…あり…えない…。こんな…こと…」
○
ベジータ「舐めるなよ。このベジータ様のしごきをな」ニッ
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 10:32:07.32 ID:fEIZX9TS0
くるっ
グラサン「なんだ?チャパ王選手背を向けた!」
チャパ王「私の負けのです…。潔く負けを認めましょう…」
グラサン「なんだ?チャパ王選手降参か?!」
みくる「ほっ…よかった…」
ベジータ「敵の言うことを信じるのかッ!」
みくる「え!!??」
チャパ王「ふははは!お見通しかァ!!」バァッ!!
グラサン「なんとーッッ!チャパ王選手一転とび膝蹴りッッッ!!!!」
みくる「今です!」
チャパ王「え?」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 10:36:33.73 ID:fEIZX9TS0
みくる「みくるぅぅ…ビーーーーーーーーーーム!!!」
ザンッッッ……
チャパ王「ぐぎゃああああああああああああああ!!!!」
グラサン「決まっ……たァァァァァァァァァァァァ!!!!!
逆転一発カウンター攻撃!!
だが今の攻撃はどのようにして決まったのか!?
未知の技みくるビーム炸裂ゥゥゥゥゥゥゥ!!!!
やはり戦闘ウエイトレス!ご注文の品は敗北だったぁぁぁぁ!!!」
グラサン「ナイン!」「テェェェェェン!!!!」「完!全!決ちゃァァァァァァく!!」
グラサン「朝比奈みくるッッ!二回戦進出ゥ!」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 10:39:10.62 ID:fEIZX9TS0
みくる「はぁ…はぁ…」
ハルヒ「…」
みくる「あ、涼宮さん次は…」
ハルヒ「…」ぷいっ
みくる「あ…」
ハルヒ「隠してんでしょ?」
みくる「え?」
ハルヒ「分かるわよそれくらい。見てたら」
みくる「…。それは…涼宮さんもです…」
ハルヒ「…。そうかもね…。」
グラサン「第三試合ッッ!!」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 10:41:39.00 ID:fEIZX9TS0
ピッコロ「行って来い。相手を殺しちゃ駄目だぞ。」
長門「わかっている。」
ピッコロ「結構マジで心配なんだ」
長門「なぜ」
ピッコロ「そりゃあ相手が…もごもご…」
プーアル「ヤムチャさま頑張って!」
ヤムチャ「頑張っちゃあ可哀そうな相手だけどな…w」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 11:01:54.56 ID:fEIZX9TS0
グラサン「凍えた瞳の奥に何を見る!?
ただ勝利への道筋一つ!!
キュートにドライにクールに決めろ!長門ォォォォオォ有ゥゥゥゥ希イイイイイィィィッッッ!!!」
きゃーーーーーーーーーー!!
グラサン「万年一回戦負けと人は言う!噛ませ犬だと人は言う!!
それがなんだ!?今の俺の強さはこの俺にしか分からない!!
目指すはてっぺんただ一つ!!
勝利に飢えた狼!!ヤムーーーーーーーーーーチャァーーーーーーーーーーーッッッ!!!!ッッ」
わー
ヤムチャ「消えな。ぶっとばされんうちにな」
長門「…」
グラサン「試合開始ッッッ!!!」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 11:07:25.00 ID:fEIZX9TS0
キョン「やれやれ長門もか…全員集合だな」
古泉「そうでしょうか?」
キョン「どういうことだ」
古泉「いえ、別に」
○
ヤムチャ「見せてやるぜ…!俺の華麗なステップ!」
シュタタタタタ…
グラサン「おぉぉっ!!ヤムチャ選手目にもとまらぬ足さばき!」
シュタタタタタタタタタタ…
ヤムチャ「へん!あの嬢ちゃん、俺の動きが見えてすらいないようだな。」
グラサン「おっと!長門選手舞台中央で微動だにしない!動きを目で追えないか
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 11:10:44.52 ID:fEIZX9TS0
ヤムチャ「さらに加速!!」シュパパパパパパパパパ
グラサン「凄い!長門選手の周りを高速回転!すばらしいステップ!」
長門「…」
○
キョン「やる気あるのか?長門」
古泉「何を仰います。最小限の瞳の動きで相手を捕捉してますよ」
キョン「そうなのか…」
○
ヤムチャ「ふははーっっ!どうだーッ!?もう降参してもお兄さん許してあげるぞぉーッ!?」
長門「…」
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 11:15:52.34 ID:fEIZX9TS0
ヤムチャ「今ッッ!!」
ドムッ!
グラサン「キターー!得意のとび蹴り!
不動の長門選手!この一撃が最初で最後の一撃になるのかーーーー!?」
ヤムチャ「悪く…思うなよっ!!」
ドヒュン!!
ピッコロ「長門くるぞー」
長門「(コクッ)」
スゥ…
ドカッッ!!
ヤムチャ「ぐ…え…」
グラサン「なんだー!?何が起きた―!?まったく分からなーーい!!」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 11:20:06.32 ID:fEIZX9TS0
グラサン「スローモーションでもう一度!」
グラサン「ヤムチャ選手がとび蹴りの姿勢で飛び込んできます…」
グラサン「ヤムチャ選手の足先が今にも顔面にめり込もうかというその瞬間!」
グラサン「おおお!御覧下さい!長門選手が!!」
グラサン「最小限の動きでキックをかわしている!そして飛び込んできたヤムチャ選手に対して…」
グラサン「このカウンターパンチ!!パンチと言うよりは突っ込んでくるヤムチャ選手の顔に
右手を差し出しただけ!!相手のスピードの利用!!」
おおおおおおお!
ヤムチャ「ちちちち…小癪なまねを…」
長門「…」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 11:26:33.09 ID:fEIZX9TS0
ヤムチャ「なるほどな…相手の動きを読むことにかけては一流ってか…。
悲しいよ…。お前ほどの使い手が一回戦で負けなければいけないってことが、な…。」
長門「…」
ヤムチャ「俺にはすがすがしいほどお前にとって不都合な攻撃がある。
動きを読むことが不可能な攻撃…」
長門「…」
ヤムチャ「あばよ。今度一緒にお茶でも飲みに行こうぜ」
長門「…」
ヤムチャ「繰気弾!!」
117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 11:31:41.95 ID:fEIZX9TS0
ヤムチャ「ばっ!!」
ボン!
グラサン「おお!繰気弾!!かつてシェン選手を翻弄した技です!!
その試合にはヤムチャ選手敗れていましたが!!」
ヤムチャ「でやっ!!」ドウッッ
ヤムチャ「さらに!!」
グラサン「なんとぉぉーーーーーー!!ヤムチャ選手、繰気弾を放っただけでなく
先ほどと同じようにヤムチャ選手自身も、フットワークを使ってきた――――!!」
グラサン「繰気弾は上空を所狭しと動き回っております!
ヤムチャ選手は、目にもとまらぬスピードで再度翻弄!!
これは凄ーーーーーーーい!!」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 11:38:17.66 ID:fEIZX9TS0
ヤムチャ「吹っ飛べぇぇーーーーーー!!」
ビュゥゥ!!! ドシュウウウ!!
古泉「同時に行った!!」
長門「…。二点の位置情報解析完了。回避する。」
スッ…
ヤムチャ「!!!」
古泉「避けた!」
キョン「えらく簡単に避けたように見えたが…」
ヤムチャ「嘘だろ…!?このダブル攻撃を…!?」
長門「この程度のスピードと大きさの物ならば同時に50個までは回避することに問題は無い。
51個以上で当たる確率は0.000002%。100個を超えた場合には…」
ヤムチャ「う…う…うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」ドタドタドタドタ!!
グラサン「あーっとヤムチャ選手やけくそで突っ込んだーーーーーー!!」
長門「今度は私が責める番」 ふっ
ヤムチャ「え」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 11:42:44.02 ID:fEIZX9TS0
ドグオォォォォ!!!
ヤムチャ「ぐえええ!!!」
バギイイイイ!!!
ヤムチャ「おごおおおお!!!」
ギャギギイイイイィィィィ!!!
ヤムチャ「べええええ!!!」
ドジャアアァァス!!!
ヤムチャ「ぎにゃあああああああ!!!!」
グラサン「あーっと!!!長門選手が見えない!見えない!
だけど舞台中央でヤムチャ選手が苦しんでいる姿は見えーーる!!
はたから見ると面白い光景ではありますが、笑ってはいけません!
両者ともに真剣そのものでございまーーーーす!!」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 11:49:09.80 ID:fEIZX9TS0
ピッコロ「い、いかん!あいつヤムチャを殺してしまうぞ!!
俺とばかり練習していたからヤムチャの耐久性がわかってないんだ!!」
ピッコロ「止まれ!長門!ストーーーーップ!!止マレ!!!!」
ピタッ…
すとん
長門「…止まった」
124 名前:今書いている者。携帯から[] 投稿日:2010/02/21(日) 11:56:13.43 ID:tMohw2JfO
古泉「あ…」
キョン「あ…」
ハルヒ「あ…」
グラサン「あ…」
ヤムチャ「…え……?」
長門「…」
ピッコロ「と…止まったのか長門」
長門「そう」
ピッコロ「俺がそういったもんな」
長門「そう」
ピッコロ「だけどそこ…場外だぞ」
長門「…そう」
グラサン「なんとぉぉぉぉぉーーーーーーーーー!!!これは珍しいっっ!!
相手を気遣って止まればじょうがーーーーーーーーい!!自殺点ッッ!!
結果ァ…なんとヤムチャ選手二回戦進出ーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!」
ヤムチャ「へ…へへ…」
グラサン「ブーイングはおやめ下さい!気持ちは分かりますがやめてください!」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 12:04:24.83 ID:fEIZX9TS0
ピッコロ「…楽しかったか、長門」
長門「…」
ピッコロ「おしかったな。でも勝負はお前が勝っていた」
長門「…」
ピッコロ「おかしなところでストップをかけた俺の責任だ。お前は強かった」
長門「…」
ピッコロ「ほら長門」
長門「…何」
ピッコロ「ナメック星で採れる鉱石で作ったベルトだ。俺からのチャンピオンの証だ。」
長門「…」
ピッコロ「さっきの試合は…すまなかった」
長門「…。…。」
ピッコロ「え?何か言ったか長門?」
グラサン「第四試合ッッ!!」
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 12:15:13.50 ID:fEIZX9TS0
グラサン「男が好きだっっ!!何が悪い!!!
ぶつかり弾ける男の身体ッッ!!!
好きで好きでたまらないッッ!!!
だがそれより好きなものがある!!何かって?決まってる!!
汗と涙の先に在る勝利の美酒さッ オトコォーーーーーーーーーーースキィィィィーーーーーーーー!!!」
むおーーー!むおーーーー!
グラサン「微笑み光る好青年!!
笑顔は死にゆく相手のはな向けさッッ!!最期に臨む輝きさッッッ!!!
エスパーisウィナーッッ!!!古泉一樹ーーーーーーーーッッ!!今妖しく参丈!」
きゃーーーーーーーーーっ!!!
古泉「んっふ。どうしたものでしょうか」
オトコ「うふん。私好み…v」
グラサン「試合開始ぃぃぃぃーーーーー!!!!」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 12:25:54.27 ID:fEIZX9TS0
古泉「んっふ。よろしくおねがいします。」 すっ
グラサン「おお!さわやか青年古泉!
まず握手から試合を始めます!!」
オトコ「うふん。よ・ろ・し・く…v」 ガシッ!
グラサン「さすが今大会唯一の男同士の対戦!
男らしくフェアにスタート!」
古泉「ん…?」
オトコ「むふっ」
古泉「離して…下さい…」
オトコ「いやだわ。せっかく結ばれたんだもの」
天津飯「振り払え!一樹!」
古泉「駄目です…!力が強すぎる…!事前の調査ではこんな力は!?」
オトコ「あらぁ知らなかったの?ワタシはいい男を捕まえると力が数倍になるってこと…v」
古泉「なっ…!なにいぃ!?」
キョン「へーそうなんだ」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 12:29:57.14 ID:fEIZX9TS0
ゴギッゴギゴギゴギッ!!
古泉「ぬわあああああああ!!!」
天津飯「舞空術だ!叩きつけろ!!」
古泉「ふ・・・・ぬん!!」
スゥーーーーー
グラサン「おぉ!飛んだ―!!今大会唯一の舞空術の使い手か―!?」
○
ハルヒ「…」
○
オトコ「いやだわ。落そうとするなんて。ワタシ高いとこ苦手よ」
ガシッ
ガシッ
グラサン「うわぁーー!!オトコスキー選手!古泉選手の腕を登り始めたァァァ―――!!」
古泉「うわああああああああ」 ゴキッボキキッゴギギゴギ!
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 12:36:25.57 ID:fEIZX9TS0
天津飯「アレだっ!一樹!!アレを使え!!」
古泉「あ…アレです…ね…」
オトコ「アレ…?なにかしらアレって?」
古泉「僕の…一番の特長は何か…分かりますか?」
オトコ「あらぁそんなの決まってるわぁ。その微笑みよ。どんな時でも崩れること無い、ね」
古泉「そう…微笑み…。若さあふれる…輝かしい微笑み…」
天津飯「いけーーーーーーーーーーッッ!!」
古泉「太・陽・拳!!!!」
ピカァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーー!!!!!
オトコ「いやぁーーーーー!!ま、まぶしい!!」ぱっ
グラサン「手を離した――――!!地上30メートルから墜落したゲイ撃爆だーーーーーーん!!!」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 12:39:09.97 ID:fEIZX9TS0
オトコ「いやーーーーー!まだ死にたくないーーーーーー!
まだ前回の坊やにもあなたにも抱かれてないのにーーーーーーーー!!!」
天津飯「仕方が…あるまい」
古泉「ぬん!」
ビュッ!!
グラサン「おっとーーーー!!古泉選手落ちていくオトコスキー選手にとっしーーーん!!
とどめをさしにいくのかーーーーーー!?」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 12:43:53.18 ID:fEIZX9TS0
古泉「そんなことしませんよ。僕はね」
スッ…
オトコ「きゃっ…?」
グラサン「助けた―――――!!ナイスガイ古泉、自分の腕を折った宿敵を地面スレスレで抱き抱えたーーーー!!」
古泉「大丈夫ですか?」
オトコ「……」
「…フッ」
「負けたわ…。何もかもね…。降参よ。ワタシの降参。」
グラサン「決まったーーーーーーー!
決まり手はなんと男気ぃぃぃーーーーーーーーーーーーーー!!
これで決めた古泉もアッパレ!これで負けを認めたオトコスキーもアッパレ!
古泉一樹弐回戦進出けってーーーーーーーーーい!!!」
わあああああああああああああああああ!!
古泉「とは言っても…この痛み…」ズキズキ…
139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 12:49:13.66 ID:fEIZX9TS0
国木田「凄かったね一回戦。僕すっかりくたびれちゃったよ」
谷口「まーな。確かに思ったより一試合一試合に時間がかかったな」
国木田「それより誰が勝ち進んだんだっけ?」
谷口「おいおい、そんなことも忘れちまったのか?準決勝の組み合わせはこうだ」
@涼宮ハルヒ―朝比奈みくる
Aヤムチャ―古泉一樹
国木田「へー。どっちも大変そうな試合だね」
谷口「第二試合は華の無さに泣きそうになるけどな」
国木田「ところで、ちょっと休憩したくない?」
谷口「そうだな。十分二十分一休みするか」
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 13:10:35.33 ID:fEIZX9TS0
悟空「さ、次は準決勝だ。なぁにダメージは全然ねえんだ。いつも通りで大丈夫だ。」
ハルヒ「ふふ…そうね。いつも通り…」
悟空「次の相手は顔みしりみてぇだけど、遠慮するこたぁねえからな」
ハルヒ「わーかってるって!私がそんなに脆い女の子に見えるの?」
悟空「かーっはっは!とてもじゃねえけどそんな風には見えねえな!」
○
ベジータ「分かってるだろうが次はカカロットの弟子だ。」
みくる「は、はい!」
ベジータ「勝てるさ。あの涼宮もふくめて一回戦の試合を全て見たが…」
みくる「は…はい」
ベジータ「みくる。お前がナンバーワンだ!」
みくる「ベジー…タ…///」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 13:13:42.14 ID:fEIZX9TS0
グラサン「レディスエーーーーーンジェトゥメェーーーーン!!
ただいまより準決勝!第一試合を開始します!!」
ジャーーン!ジャーーーン!!!
観客「ひゃっほおおおおおおおおおおおおおおおお」
グラサン「今から一回戦以上の熱い戦いをみせてくれる二人をコールするぞ!!
Are!!you!!!readyyyyyyyyyyyyyyyyyyy!!!???」
観客「Yeaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!」
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 13:19:28.58 ID:fEIZX9TS0
グラサン「毒舌悶絶悩殺少女!!!
一回戦はオス虎を軽ーく罠にかけて一丁上がり!
戦うウェイトレスを相手に何を見せてくれるんだい?
涼宮ァァァァァァァァァァハルゥゥゥゥヒイイィィィィィィィィィァァァァアッッ!!!!」
ウッドワーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
グラサン「一回戦の御客様は武道の伝説チャパ王様ァァ!!
やつを倒した彼女に不可能なんてないッッ!!
彼女の注文に答えるならぁ『熱いバトル一つ』と僕は言いたいッッッ!!!
あァァさひなァァァァァァァァァァ…みーーーーーーくーーーーーーるぅーーーーーーーーーーーー!!!!!」
もえもえもーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!
ハルヒ「楽しんでたたかいましょ♪」
みくる「は…はひ」キッ!
グラサン「ファイト!!!!!ゴーーーーーーーーッッッ!!!」
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 13:24:22.84 ID:fEIZX9TS0
じり…じり…
グラサン「慎重に両者距離を詰める!
このあたりは一回戦第二試合に似た雰囲気です!!」
じり…じり…
ハルヒ「…」
みくる「…」
キョン「ごくり…」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 13:27:53.60 ID:fEIZX9TS0
じり…じり…
ハルヒ「ねぇ」
じり…じり…
みくる「は…はぃ!?」
グラサン「おーっと一回戦同様涼宮選手がまず声をかけました!
あの時のような悪口攻撃が展開されるのか!??」
ハルヒ「だしなさいよ。持ってんでしょみくるちゃん」
みくる「な…なにをですかぁ…」
ハルヒ「必殺技☆」
みくる「ふぇ…」
ベジータ「みくるっ!!耳を貸すな!」
みくる「は、はい!」
ハルヒ「ちぇ…w」
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 13:31:24.99 ID:fEIZX9TS0
ハルヒ「じゃあ私から見せてあげるわ!」
みくる「へ…?」
ハルヒ「…」へにゃ…
グラサン「なんと涼宮選手試合途中に脱力!!
手足をだらしなくブラブラさせている!!
一回戦同様挑発戦法なのかーーーーッ!?」
みくる『…。こ、これは見かけだけ力を抜いてるわけじゃありません…。
本当に全身から力が抜けている…。私にはわかる!ベジータからいっぱい教わったから…』
ハルヒ「…」ぶら〜ん
みくる『でも涼宮さんは必殺技を見せるって…
こんな状態で必殺技…?』
○
天津飯「悩んでるなあの子…。悩まされてると言うべきか…」
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 13:35:02.78 ID:fEIZX9TS0
みくる『涼宮さんにはスキが無いのは分かります…。
だとしたらもう今以外チャンスはないかも…。
余裕ぶってる今が最初で最後…」
ハルヒ「…」
みくる『やるしかありましぇぇぇん!』
みくる「みくるぅぅ〜〜…」
グラサン「朝比奈選手耐えかねたか!動いたーーーー!!」
ベジータ「い、いかん…!!」
みくる「びぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜む!!」
ズアァッッ!!
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 13:40:44.29 ID:fEIZX9TS0
『バキッ…』
グラサン「攻撃が入った音ーーーーーーーーー!!!
どっちだ!!どっちだああああああああああああ!!!」
ふら…ふら…
どさっ
キョン「!」
天津飯「!」
悟空「!」
ベジータ「!」
グラサン「倒れたのは…
朝比奈みくるーーーーーーーーーーーッッッ!!!
ダウーーーーーーーーーーン!!!」
ハルヒ「ごめんね♪みくるちゃん♪」
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 13:46:51.86 ID:fEIZX9TS0
ハルヒ「ごめんね♪みくるちゃん♪」
キョン「あ、あんにゃろう!闘いとはいえ俺の朝比奈さんになんてことを!!」
○
悟空「見えたか?ウーブ」
ウーブ「は、はい!朝比奈さんがみくるビームを打った瞬間…!
ビームの間を縫って凄い速さで舞空術で飛んでいき
カウンター気味にボディーブローを!!」
悟空「そうだウーブ。だがみくるがみくるビームをハルヒの脳天めがけて撃つような
フェイクをしかけてから腹に向かって撃ったこと。
そしてハルヒも最初ローを狙っていったのを、
みくるがガードを固めているのを見てボディ狙いに変えたことを見逃しちゃ駄目だぞ」
ウーブ「は、はい!!」
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 13:52:25.17 ID:fEIZX9TS0
グラサン「フォー!」「ファーイブ!」「シーックス!」
ハルヒ「みくるビームはさっき見たからどれくらいのもんかもう分かってるわ。
あのレベルならギリギリ避けてカウンターでいけるかもっておもったの。
私の必殺技…超高速舞空術ならね」
グラサン「セブーン!」「エーイト!」
みくる「…す、ずみやさんの…必殺技は…そんなものなん…ですか…?」
ハルヒ「!」
みくる「私はまだ…ありますよ…?必殺技…!」
グラサン「ナイーン!テ…立った!立ちました!!」
ハルヒ「嘘…」
ベジータ「よし…!」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 14:00:41.42 ID:fEIZX9TS0
ハルヒ「じゃあ…撃ってみなさいよ!みくるちゃんの必殺技!」
みくる「えぇ…撃ちます…。ホントは決勝までとっとくつもりだったんだけど…」
ベジータ「(コクリ)」
みくる「…!」
みくる「さっきみたいに…隙をうかがう必要はありませぇん!
行きます!
ファ〜〜〜〜〜イ〜〜〜〜ナ〜〜〜〜ル〜〜〜〜〜〜〜〜〜……」
悟空「まさか!?」
みくる「フラーーーーーーーッシュ!!!」
カアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!
ハルヒ「…!」
悟空「…!」
キョン「…!」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 14:04:47.76 ID:fEIZX9TS0
グラサン「突然まばゆい光が朝比奈選手から放たれました――――!!
今!二人がどんな戦いをしているのかここからでは全く分かりませーーーーーん!!」
悟空「お…終わった…。ベジータの奴あんな技まで…」
ベジータ「よくやったぞ…みくる…。あのはな垂れ女がここまでやるようになるとはな…」
バチ…バチバチ…
悟空「うん?」
ベジータ「なんだ…?この音は…?」
バチ…バチバチバチバチ…!
「〜〜〜〜」
「〜〜〜」
「〜〜〜〜〜〜」
キョン「な、なんだ…?声も聞こえるぞ…?」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 14:10:13.12 ID:fEIZX9TS0
グラサン「あーーーっと!今ようやく光が薄れ二人の姿を確認できます!
他の皆さまは無理でしょうが!
なにせ私はグラサンですので!かけててよかった!ひゃっほーーーい!!」
キョン「どうなってる…?一体何が起こってるんだ!」
グラサン「今!この光の塊の中に二人の人影が見えます!」
悟空「二人!」
ベジータ「二人!?」
グラサン「涼宮選手が…朝比奈選手の手を抑えているように見えます!」
ベジータ「なんだと!?」
キョン「どういうこった…朝比奈さんは必殺技を放ったんじゃないのか?」
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 14:17:22.61 ID:fEIZX9TS0
〜光の中〜
ハルヒ「ねえみくるちゃん。やっぱあなたには無理なのよ」
みくる「は、離してください…撃ちますよ?」
ハルヒ「撃てばいいわ。みくるちゃんが撃ちたいなら。」
みくる「ひぐっ?!」
ハルヒ「みくるちゃんの顔見て私わかったわ。
この技は本当は使いたくないんだって。
使えば私は…ううん。他の観客の人だって殺しちゃうかもしれない技なんだって」
みくる「ひぐ…うぅ…」
ハルヒ「そうよね。もとはと言えばウキウキ闘ってる私が悪いんだわ」
みくる「うぐ…きゅう…」
ハルヒ「団員にこんな顔させてるようじゃ団長失格ね。
みくるちゃん………………ごめんね。」
ぱああぁぁぁぁぁぁぁ…
キョン「光が薄くなっていく…」
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 14:22:26.11 ID:fEIZX9TS0
グラサン「光が解けましたーーー!!
その中には二人!技を出す前と同じ姿の二人!
一体何が起こったのかーーー!?」
ベジータ「み…くる…?」
みくる「ベジータ…さぁん、私撃てませんでしたぁ…せっかく教わったのに…
うぐっ…うぅ…ぐずっ…」
ベジータ「みくる…」
グラサン「あーーーーっと!朝比奈選手涙を流している!!
これは当大会ルールに基づき、朝比奈選手の敗北!
よって…決勝進出は涼宮せん…」
ハルヒ「あ、それもういいわ!」
グラサン「へ?」
161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 14:32:13.75 ID:fEIZX9TS0
グラサン「も、もういいというのは?」
ハルヒ「そのままの意味よ!もう私は闘わないってこと!
十分楽しんだしね!でも団員傷つけてまでやろうとは思わないわ!」
みくる「ぐす…うう…」
グラサン「そ、そんなこまりますよ!決勝が…」
ハルヒ「決勝なら次の古泉君と…えーとチャゲチャ?とかいうやつとの試合を決勝にすればいいわ!
とにかく私たち二人はここでおしまい!
じゃあね!!」
つかつかつか…
グラサン「そ…そんな…」
〜舞台裏〜
ハルヒ「ほら、みくるちゃん。もう泣かないの!私たちはもう戦わないんだからいいじゃない!」
みくる「でも…ぐずっ…でも…」
ハルヒ「いーの!私たちはここでおしまい!古泉君にSOS団優勝の望みを託しましょ!」
???「そういうわけにはいかないんだなぁ…」
ハルヒ「! 何よあん……! あんたは…?」
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 14:40:48.31 ID:fEIZX9TS0
グラサン「さ、さぁとにかく気を取り直していきましょう!
今から準決勝二回戦…もしかしたら決勝戦…
ってああ!みなさん帰らないで!地味なカードだけど帰らないで!」
グラサン「まず一人目は棚から落ちたぼた餅で飢えを満たした狼ヤムチャーー!」
ヤムチャ「なんだそりゃあ!」
グラサン「そしてもう一人の…古泉選手は一回戦のけがで出場できません!
よってリザーブの選手が戦います!」
ヤムチャ「あん?」
キョン「え?」
グラサン「えーと…リザーブの選手の名前は… 朝 倉 涼 子 …さんです!入場〜〜!!」
朝倉「どうもーヤムチャさんこんにちわ。お手柔らかにお願いしまーす」
ヤムチャ「へ、へへへ…どーもどーも」
キョン「なん…だと…!!!?」
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 14:52:57.60 ID:fEIZX9TS0
グラサン「でははじめましょう!!
事実上の決勝戦!!?かも!!?
レディイイイィィィィィ!!? ファイッッッ!!!!!」
キョン『馬鹿な…。なぜ朝倉が…!?
こんなところに居る筈がない…!!
いる筈がない…?なぜそんなことが言える?
そもそもここはどこだ!?
当たり前の疑問だ。なぜ…?なぜ今までそのことを考えてこなかった?
そうだ。この世界の空気が…おかしかったんだ。
今まで巻き込まれたどんな世界よりも変なのに…中に流れる空気はまるでいつもの世界と同じようだった。
そんな空気に飲まれて…目の前の異常事態に対してどんどん鈍感になっていった。
いつもの俺はどうした?俺は…もとの世界を愛していたんじゃないのか!?』
そんなことを考えてるうちに、試合は終わっていた。
男が血まみれで倒れていた。
救急車より葬儀会館ティアに連絡だ、などとさけぶ医者の声も聞こえた。
そんな喧騒は俺にとってまるでどうでもいいことだ。
なぜなら…返り血を浴びた顔をこちらに向けてニッコリとほほ笑む朝倉の顔が、俺の心のほとんどを覆い尽くしていたから。
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 14:58:08.22 ID:fEIZX9TS0
朝倉「涼宮さん!」
ハルヒ「!!」
朝倉「私、勝ったの」ニコッ
ハルヒ「それが何」
朝倉「いい勝負しましょうね」
ハルヒ「言ったはずよ。もう私は闘わない」
朝倉「そういうわけにはいかない、とも言ったはずだわ」
ハルヒ「…いいわよ。優勝はあなたで良い」
朝倉「ダーメ♪だって私とも闘うことが涼宮さんの一番の願いのはずだもの♪」
ハルヒ「何…言ってんのよ…」
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 15:04:12.61 ID:fEIZX9TS0
ハルヒ「大体なんであんたがここにいるの!?
あんたカナダに行ったんじゃなかったの!?」
朝倉「あらぁ?この世界には日本もカナダも無いわ。
そんな世界にあなたたちが存在しているんだから、私がここに居たっていいはずだわ」
ハルヒ「なっ…」
朝倉「すっかりこの世界になじんでくれたのね。嬉しいわ。」
ハルヒ「何が嬉しいよ!関係ないでしょ!?ここから出てって!!」
朝倉「関係無い?あら、ひどいこと言うじゃない?
この世界を造ったのは私だって言うのに…」
ハルヒ「…!?」
朝倉「それも」スッ
ハルヒ「!」ビクッ
朝倉「あなたのためにね」
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 15:07:43.23 ID:fEIZX9TS0
ジャーンジャーン!!
朝倉「ドラが鳴ってるわ。行かなきゃ♪」
ハルヒ「行かない」
朝倉「行かなきゃだめよ。この世界の出来事は全部あなたのためなのよ」
ハルヒ「うるさい!さっきから訳わかんないことゴチャゴチャ言わないで!」
朝倉「ふーん…じゃ、私ひとりだけ行くわよ?」
ハルヒ「勝手にすればいいわ」
朝倉「じゃ、また会いましょ♪」スッ
ハルヒ「…」
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 15:13:36.90 ID:fEIZX9TS0
俺は客席に座っていたものして、その時の状況を事細かに説明する義務があるのだろう。
まず、朝倉が現れた。
やつは客席に向かって、軽く手を振った。
すると、手を振った方向の客席が崩れ、何人かの客が血しぶきをあげた。
会場はパニックに包まれた。
朝倉はそれで止めることなく次々と他の客席にも攻撃を仕掛けていった。
切られたような傷ができるもの。ガレキニつぶされるもの。
まさにそれは地獄絵図だった。
すると、うちの団長様が現れて、朝倉に向かってこう言ったんだ。
「馬鹿なことはやめて。私があなたと戦えばいいんでしょ」、と。
170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 15:16:00.39 ID:fEIZX9TS0
ハルヒ「馬鹿なことはやめて。私があなたと戦えばいいんでしょ」
朝倉「あら、随分物分かりがよくなったじゃなぁい?」
ハルヒ「…。」
朝倉「そうよ。人は欲望に忠実に生きるべきだと思うな」
朝倉「じゃ、やりましょ♪」
ハルヒ「…」
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 15:18:31.48 ID:fEIZX9TS0
古泉「これは…どうしたんですか!?」
キョン「どーしたもこーしたもねーよ!朝倉が現れてこの惨状だ」
古泉「…どういうことでしょう」
キョン「知るか。お前はこんな時にどこ行ってたんだ」
古泉「腕が折れていたので病院に検査に…」
キョン「…」
悟空「おいおめぇら!」
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 15:22:56.84 ID:fEIZX9TS0
キョン「あ、あなたはハルヒと一緒に居た…」
古泉「悟空さん。ですね。」
悟空「ああ。ところでハルヒはいってぇ誰と戦ってんだ!?
どうやっても舞台の中にはいれねんだ。」
古泉「…まさか!」
古泉「…。どうやら強力な決壊のようなものが敷かれているようです。
僕たちはどうやったって中には入れません」
キョン「なっ…!?」
悟空「そうだ!ドラゴンボールだ!あれがありゃあなんとかなるぞ!」
その、ドラゴンボールなる単語を俺は初めて耳にするというのに
どこか郷愁を感じていた。
ドラゴンボール。ドラゴンボール。ドラゴンボール…。
175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 15:25:16.74 ID:fEIZX9TS0
ガキィ! キイン! バギイ!
朝倉「ね?楽しいと思わない?」
ハルヒ「うるっさい!」
朝倉「思わないわけないわよね。あなたがこれを望んだんだもの」
ハルヒ「意味が…わかんないわよ!!」
キィィィィン!!
朝倉「…結構なお手前で♪」ニコッ
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 15:30:37.07 ID:fEIZX9TS0
キョン「長門!」
長門「…何」
キョン「外で何が起こっているかは知ってるな」
長門「…知っている」
キョン「なんだあれは!!いや、そもそもこの世界は何なんだ!?
数ヶ月前からだ!!お前ならそれだけの期間があればなにか分かったんじゃないのか!?」
長門「わからない。この世界の物理的要素にはアクセスできても
成り立ちや構成については一切のアクセスが拒否される」
キョン「今外で戦ってる朝倉は何だ!」
長門「わからない。ただ私たちの知る朝倉涼子とは根本から異なる存在」
くそっ、わからないのは俺の頭の中だ。
どうする?どうしたらいい?なんでこんなことになった?
ドラゴンボール…。これがあればなんとかなるんだ。ただ漠然とそんなことを考えていた。
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 15:34:19.16 ID:fEIZX9TS0
悟空「ピッコロ!早くドラゴンボールを集めるんだ!」
ピッコロ「ああ分かってる。ブルマとの連絡を今取っている」
悟空「ベジータも手伝ってくれ!」
ベジータ「…。仕方がねぇな…」
ベジータ「おい!」
古泉「はい?」
ベジータ「この女の世話を頼む。知り合いなんだろう」
古泉「…はい。お任せください」
みくる「う〜〜〜ん 怖いですぅ…むにゃむにゃ…」
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 15:38:50.74 ID:fEIZX9TS0
ブルマ「テレビで観たわよ孫くーん。えっらいことになってんだってー?」
悟空「あぁ!早くドラゴンレーダーでボールのありかを教えてくれ!」
ブルマ「あいよ。すぐできるわ。結果をそっちの端末に送るから!」
悟空「よっしゃサンキュー!ピッコロ!ベジータ!天津飯!行くぞ!」
ピッコロ「おう」
ベジータ「中に入れればあんな女すぐに殺せるのに…クソ」
天津飯「OK」
悟空「行くぞ!!」
ドシュウウゥーーーーー!!
181 名前:今書いている者。携帯から[] 投稿日:2010/02/21(日) 15:45:20.29 ID:tMohw2JfO
キョン「くそっ!!どうやっても中には入れないのか!!」
古泉「無駄です。今張られているバリア的なものは、僕も長門さんも知りえないものです」
キョン「長門…」
長門はどこか悲しそうにハルヒの戦っている姿を見つめていた。
腰に巻いた趣味の悪いベルトをやさしくさすりながら。
キョン『そうだ…。長門に頼り過ぎるのはやめようと言ったじゃないか。
あいつがわからない、と言っているのだから、そこを追求してもどうしようもないのだ。』
みくる「うぅ〜〜〜〜ん ハルヒさん逃げてぇ…」
182 名前:今書いている者。携帯から[] 投稿日:2010/02/21(日) 15:51:13.19 ID:tMohw2JfO
ハルヒ「はぁっ…はぁっ…」
朝倉「どーお涼宮さん♪楽しいでしょ?こういう風に…空を飛んで…体いっぱい使って♪」
ドッガァァァァァァァーン!!
ハルヒ「はっ…はっ…そうね…楽しい…かもしれない」
朝倉「そうそう♪あなたはこの世界を望んだし、こういう世界をずっと昔から望んできたの」
朝倉「素直にならなきゃ♪」
カキイン!ギイン!
ハルヒ「た…楽しいわ!今!私すごく楽しい!」
184 名前:今書いている者。携帯から[] 投稿日:2010/02/21(日) 15:58:05.18 ID:tMohw2JfO
悟空「どうだ見つかったか!?」
ピッコロ「一星球と…七星球だ」
ベジータ「星が二つの奴と三つの奴だ」
天津飯「六星球はみつけた」
悟空「おれは…四星球だけだ」
ピッコロ「あと一つ…!?」
天津飯「クソッ!!どこにあるんだ!!」
ピッコロ「落ち着いてレーダーを見るんだ。必ず分かる。」
悟空「…これは!?」
ベジータ「武道会の…会場、武道寺だな」
天津飯「馬鹿な!!」
ピッコロ「戻るしかない。レーダーを信じるんだ。」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 16:00:57.45 ID:fEIZX9TS0
キョン「ハルヒ!!聞こえるか!!俺だ!!」
古泉「どうやら…外界の音は一切シャットアウトされているようですね。」
朝倉とハルヒの闘いはどんどん激しさを増していく。
崩れたガレキに人が押しつぶされている。
なぁハルヒ、おまえはそんなやつだったのか?
どんなに我がままで自己中心的で独善的でも
人の命をないがしろに扱うようなやつじゃなかったはずだ!
キョン「………ハルヒ…」
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 16:03:44.07 ID:fEIZX9TS0
ハルヒ「はぁっ!はあっ!気持ちいい!すっごく!!」
朝倉「そうよ。今までのあなたは自分をごまかしていたの」
ハルヒ「自分を?」
朝倉「そう…。だからもっと自分を開放してみよ?」
ハルヒ「こう!?」ドギャアアアン!!
ハルヒ「こうかしら!?」バッキイイイイイ!!!
ハルヒ「こうよね!!」ズガアアアアン!!
キョン「ハルヒ…」
ハルヒ「…?…」
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 16:08:02.35 ID:fEIZX9TS0
古泉「冷静に。あなたが冷静さを失っては困ります」
キョン「どうやったら冷静になれるんだよ!!
あんなのはハルヒじゃねえ!!悪魔じゃねえか!」
古泉「…。」
キョン「今のハルヒは…ハルヒじゃない。お前らだって…分かってるはずだ。
どんなに狂ってたって…常識外れだって…ハルヒは…」
古泉「…涼宮さん…」
みくる「う〜ん…涼宮さん…」
長門「涼宮ハルヒ」
キョン「ハル…ヒ…」
ハルヒ「――――――!」
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 16:13:14.60 ID:fEIZX9TS0
ハルヒ「今…だれか呼んだ?あたしのこと」
朝倉「いいえ?あなたを呼んでいるのはこの世界だけ」
ハルヒ「嘘よ!今、誰か私を呼ぶ声がしたわ!」
朝倉「…」
ハルヒ「私…戻らなきゃ…向こうに…」
朝倉「正気を持って」
ハルヒ「私…なんてことしちゃったのかしら…。こんな風に無茶苦茶に暴れまわって…」
朝倉「涼宮さん」
ハルヒ「ねえ?ガレキに…つぶされて人が死んでる…。これ…私がやったの?うそ。うそよね?」
朝倉「涼宮さん」
ハルヒ「私、戻る!今なら戻れる気がするわ!」
朝倉「涼宮ァ!」
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 16:17:43.31 ID:fEIZX9TS0
キョン「!」
古泉「涼宮さんがこちらに向かって来ます!」
長門「…」
ハルヒ「みくるちゃん!有希!古泉君!キョン!」
パキイイイイイイイイイン
まるで薄い氷でも割るように、バリアはあっけなく壊れた。
ハルヒは戻ってきた。
俺たちの所に。
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 16:24:40.58 ID:fEIZX9TS0
ハルヒ「えへ…へへ…心配かけて…ごめんね…」
ハルヒ「さっきみくるちゃんに謝ったばっかりなのに…また…変なことしちゃって…」
ハルヒ「でもこれで…勢ぞろいよね!?SOS団!!」
キョン「何のんきなこと言ってやがる。こんな時に」
しかし俺も、口もの笑みを消すことはできなかった。
心の底から掃いても掃いても湧き上がる喜びと安どに、全身の筋肉が弛緩しているようだった。
いや本当に、そんなことを話している場合ではなかったのだ。
朝倉が鬼のような形相で、こちらに向かってくる。
俺たちを殺そうとしているのだろう。
だが俺には不思議な余裕があった。なんとかなるさ。
なぜかって?わからない。
SOS団…だから…かな?
いつの間に落ちていたのだろう。
5人の輪の真ん中に在る5つの星が入った鮮やかな球が
この俺のちっぽけな自信をうらづけてくれるような気がした。
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 16:27:05.73 ID:fEIZX9TS0
キョン「出でよ…シェンロン…か…」
悟空「!!」
ピッコロ「ドラゴンボールが!!」
天津飯「神龍が召喚されようとしてるのか!?」
ベジータ「舞台の裏だ!急げ!!」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 16:29:26.29 ID:fEIZX9TS0
悟空「!!みんな!」
ハルヒ「悟空!」
天津飯「大丈夫か!」
古泉「天津飯さん」
ピッコロ「長門!無事か!?」
長門「平気」
ベジータ「大丈夫か」
みくる「ふぇ…」
キョン「…」ふっ
『出でよ神龍!!』
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 16:34:55.85 ID:fEIZX9TS0
気がつくと、俺たちは舞台の上に立っていた。
なんて願ったんだっけ?
あまりにも夢中で覚えていない。
だがその願いは、あのメンバーの中では、口に出す必要もないほど
当たり前のことだった気がする。
まぁいい。とにかく俺たちは帰ることになった。もとの世界に。
悟空はハルヒに、天津飯は古泉に、ピッコロさんは長門に、ベジータさんは朝比奈さんに何か話しかけていた。
この世界で特に深い接点を誰とも持たなかった俺は、ただボーッとその様子を眺めていたのだが
最後に悟空が俺のとこにやってきて、こう言った。
「もう二度とおめぇらに会うこたねぇだろうけど、うまくやるんだぞ」
ああ、俺もそう思うね。この言葉を聞いて、この世界が、この世界の人たちが何者なのか思い出した気がした。
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 16:40:14.62 ID:fEIZX9TS0
目が覚める。
朝だ。
俺の部屋。
歯を磨かなきゃ。
部屋を出ようとする足が、何かにけつまづいた。
マンガ本だった。
そうだ。この本をハルヒに貸すんだった。
あいつ、マンガなんてくだらない、なんて言って結構熱心に読んでやがんだ。
次貸せ次貸せってうるせぇのなんの。
適当にパラパラとめくってみる。
第二十九回天下一武道会?相変わらずの漫画チックなおとぎ話がひろがっている。
だがそのページを見ていると、今日見ていた長い長い夢を思い出してきた。
207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 16:47:46.90 ID:fEIZX9TS0
今日の夢について考える。
こんな仮説はどうだろう?
誰だって心には天使と悪魔が棲んでいる。
ハルヒの心の中に在る破壊衝動みたいなもんが
何かにたきつけられてた。
それに乗じて心の中の悪魔があの三又のヤリみたいなモンを
使って悪さしたのだ。
くだらない?構わないさ。俺だってそう思う。
「よう。空を飛んだ気分はどうだった?」
「別に。…ってなんであんた、私の見た夢の事知ってんの?」
「さぁ。なんでだろうね。武道家さん」
あいつが俺のネクタイにしがみついてわめいている。
夢をどうやって知ったのか教えろだそうだ。
いいぜ。でも話すことはほかにもたくさんある。
そうだな。まずはどんな不可能だってない、あの5人のメンバーの可能性についてでも話そうじゃないか。
おしまい
211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 16:51:41.00 ID:fEIZX9TS0
>>29からはじめたんだけど、最初はギャグのつもりだった。
でもまとめようと思うと、終盤はシリアスになってしまった。
急激な路線変更、申し訳ない。
そのまとめ方についても強引過ぎたとは思うが、たかが2ちゃんの暇をつぶすための文だ。
大目に見ていただきたい。
個人的には天下一武道会の、選手登場時の司会のコメントを考えている時が一番楽しかったw
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/21(日) 16:58:56.88 ID:fEIZX9TS0
あ、あと言い忘れていた。
>>29からの俺のSSは>>1のアイデアが無ければ生まれなかった。
分量だけで言えば、俺が相当使ってしまって、乗っ取ったようになってしまった。
>>1には感謝とお詫びの念を伝えたい。
俺はキョンの語りが好きなもんで、全編>>62のようなキョン語りのSSも計画している。
そんな酔狂なことをする奴は今のvipにゃ少ないだろうから
見かけたら、Cしてやってくれ。いや、お願いします。