1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 20:09:43.71 ID:e2D7xHKm0
ハルヒ「ってことでSOS団は解散ね」
みくる「えー本当ですか?」
キョン「マジか!というかSOS団はお前が作った部活だろうが」
ハルヒ「冗談よ、軽音部は助っ人で入るようなもんだから週2,3回顔出すだけ」
キョン「そうか…」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 20:10:32.08 ID:e2D7xHKm0
古泉「何か心変わりでもあったんですか?」
ハルヒ「文化祭の後から実は結構熱心に誘われてたのよ、どうしてもっていうからね」
古泉「それはとても良いことです」
ハルヒ「でも週末の不思議探索はやめないわよ」
キョン「やれやれ、俺たちは結局自由にはならないわけか」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 20:15:22.69 ID:e2D7xHKm0
ハルヒ「なによ、やめたいの?」
キョン「そうはいってないだろ」
ハルヒ「もちろんSOS団を疎かにすることはないわよ」
ハルヒ「じゃあ今日は軽音部の方に顔出すから!よろしくね〜。あっ、放課後には戻って来るから待ってなさいよ」
キョン「さっそく疎かにしてんじゃねえか」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 20:19:50.81 ID:e2D7xHKm0
古泉「いいじゃないですか、熱中することができるのはいいことですよ」
キョン「そうかい」
古泉「涼宮さんと会う時間が減ってご不満ですか?」
キョン「あのな、俺は毎日ハルヒと教室で会ってんだよ。清々するわい」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 20:24:05.40 ID:e2D7xHKm0
古泉「おやおや」ニコニコ
キョン「おい、その不敵な笑みをやめやがれ」
長門「…」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 20:29:01.35 ID:e2D7xHKm0
放課後
榎本「やっぱ涼宮さん才能あるよ!」
岡島「ホントホント!私たちなんてすぐ抜かれちゃいそう…」
ハルヒ「そんな…あっ、私SOS団があるから戻るわね」
財前「日曜日にライブ出演する予定なんだけど…涼宮さんも出てみる?」
ハルヒ「でも日曜日は…」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 20:30:58.19 ID:e2D7xHKm0
中西「いいじゃない!何事も経験よ!」
ハルヒ「うーん…わかったわ!」
ハルヒ(不思議探索一回くらいお休みにしても文句ないわよね…)
榎本「じゃあ明日は朝連ある日だからよかったらまた顔出してね」
ハルヒ「うん!じゃあバイバーイ!」
全員「バイバーイ」
ハルヒ(ライブかぁ…キョンに言ったらどんな顔するかな)
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 20:37:19.80 ID:e2D7xHKm0
文芸部室前
ハルヒ「ただいまー!帰るわよー」
シーーン
ハルヒ「あれ…?」
ハルヒ「何よ!みんな帰っちゃったの?全く…団長を差し置いてなにやってるのかしら」
ハルヒ「もしかして…怒っちゃったのかな?」
ハルヒ「…帰ろう」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 20:38:49.35 ID:e2D7xHKm0
翌日――
♪〜〜
ハルヒ「おっ、朝連やってるわね」
ハルヒ「おはよー!」
澪「ひえっ…」
律「誰?」
ハルヒ「アレ…ここ軽音部よね」
律「そうだけど…アンタ誰?」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 20:39:51.52 ID:e2D7xHKm0
ハルヒ「軽音部なんだけど…財前さんは?中西さんは?」
律「財前…中西…知らないなぁ」
ハルヒ「いや軽音部の先輩よ!あんたたちももしかして私と同じで新入部員!?」
律「新入部員?もう冬だから新入じゃないよな…というか軽音部は私たちが始めた部活なんだけど」
ハルヒ「えっ…?」
澪「もしかして涼宮さん?」
ハルヒ「なんであんたが私のこと知ってんのよ」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 20:41:34.81 ID:e2D7xHKm0
澪「同じクラスの秋山澪だけど…知らない?」
ハルヒ「知らないわよ!誰あんた!」
澪「冬になってるのにクラスメイトに覚えられてない…」グスン
律「えー二人はクラスメイトなのか?」
ハルヒ「だから知らないって言ってるでしょ!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 20:45:45.81 ID:e2D7xHKm0
律「あなた何組?」
ハルヒ「2年1組よ」
澪「一緒…」
律「覚えてないだけじゃん!」
ハルヒ「何なのよ…知らないって言ってるでしょ…」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 20:49:51.14 ID:e2D7xHKm0
教室――
ハルヒ(なんなのよ…軽音部のメンバーってあんな人たちだったっけ?)
ハルヒ(秋山とかいう人はずっとこっち見てるし…)
??「おはよう涼宮さん」
ハルヒ「えっ…あっ、その席は…」
和「え?何?ここ私の席だけど」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 20:56:41.95 ID:e2D7xHKm0
ハルヒ「何言ってんよ!そこはキョンの席でしょ!」
和「キョン…?誰のこと?」
ハルヒ「キョンはキョンでしょ!ちょっと秋山さん!」
澪「は、はい!」
ハルヒ「この席はキョンの席よね?」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 20:58:14.96 ID:e2D7xHKm0
澪「いや、この前の席替えで和の席になったんだけど…」
ハルヒ「そ、そんな…キョンは?」
和「キョンってなに?鹿のこと?」
ハルヒ「キョンはキョンじゃない!!」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 21:01:46.70 ID:e2D7xHKm0
ハルヒ「ってかなんで教室に女子しかいないのよ!北高は女子高になったの!?」
和「涼宮さん、北高はずっと女子高よ?」
ハルヒ「そ、そんなウソでしょ…どうなってんのよ…」
ハルヒ(女子高!?だったらキョンも古泉君も入れないじゃない…)
ハルヒ「そうだ…有希とみくるちゃん…」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 21:03:41.59 ID:e2D7xHKm0
ハルヒ「有希は6組だったかしら…ちょっとどいて!」
和「どうしたの?涼宮さん」
澪「さぁ…私なんて覚えられてもいなかったし…」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 21:10:03.54 ID:e2D7xHKm0
6組――
ハルヒ「有希!」
ざわざわざわ…
ハルヒ「ちょっと!長門有希はどこ?」
紬「長門さんですか?長門さんなら」
律「うわっ、あんたさっきの人」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 21:11:25.55 ID:e2D7xHKm0
ハルヒ「有希はいるのね!?」
律「いや長門さんたぶんはお休みだよ、1週間ずっと休んでるし」
ハルヒ「有希はいるのね?」
律「だからたぶん休みだって」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 21:12:45.93 ID:e2D7xHKm0
ハルヒ「そういう意味じゃなくて!存在してるのね!?」
律「存在はしてるよ…長門さんはいっつもギリギリに来るけど」
ハルヒ「よかった…有希は何部?」
律「さぁ、ムギ知ってる?」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 21:14:17.85 ID:e2D7xHKm0
紬「長門さん…確か文芸部ですよ。部員は長門さん一人じゃなかったかしら」
ハルヒ「そう…お邪魔したわ…」
ハルヒ(何がどうなってんのよ…わけわかんないわ…)
律「なんなんだあの人」
紬「りっちゃん、お知り合い?」
律「違うよあんな変人」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 21:26:15.61 ID:e2D7xHKm0
――昼休み
ハルヒ(午前中の授業はまったく頭に入らなかったわ…)
ハルヒ(それよりみくるちゃん探さないと…)
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 21:31:09.52 ID:e2D7xHKm0
3年生の廊下――
ハルヒ「みくるちゃん何組だったかしら…」
ハルヒ「!」
ハルヒ「みくるちゃん!」
みくる「え…」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 21:32:38.16 ID:e2D7xHKm0
ハルヒ「みくるちゃん大変!北高が女子高になっちゃってキョンと古泉君がいないの!キョン子でも一姫でもないのよ!」
みくる「ちょ、ちょっと…」
ハルヒ「みくるちゃんはみくるちゃんよね!?男になってないわよね!?花ざかりの君たちへみたいな展開ないわよね!?」
みくる「えっ!?」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 21:36:35.95 ID:e2D7xHKm0
みくる(この人なんで僕が男だって知ってるんだろう…)
みくる「なんなんですかあなた…怖いです…」
鶴屋さん「ちょっとお嬢ちゃん、うちのみくるになんてこと言うんだい」
ハルヒ「鶴屋さん!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 21:39:30.49 ID:e2D7xHKm0
鶴屋さん「あれ?私の名前知ってるのかい?」
みくる「やめてください…離して…」
ハルヒ「ちょっと股間確認させて!」パンパン
ハルヒ「あれ?膨らみ…」
みくる「ひゃわあああああ!」バキッ
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 21:42:53.31 ID:e2D7xHKm0
ハルヒ「痛ッ…」
鶴屋さん「お嬢ちゃん!レズなのは構わないけどいきなり股間触っちゃいけないよ」グキッ
ハルヒ「いたたたた!折れる折れる!」
鶴屋さん「もうみくるに近づかないって約束できるかい?」
ハルヒ「約束します約束します!だから離して!」
鶴屋さん「よしいい子いい子。じゃあ行こうかみくる」
みくる「ひゃわああああ」(バレなくてよかった…)
ハルヒ「なんなのよこれ…なんなのよ!!」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 22:30:39.38 ID:e2D7xHKm0
2年1組――
和「涼宮さん大丈夫?風邪でも引いてるんじゃない?」
ハルヒ「あんたもしかしてキョンじゃないの?」
和「またキョンの話?違うって言ってるでしょ」
ハルヒ「眼鏡してスカート履いて…あんたそんな趣味があったの?」
和「もういいわよ」
ハルヒ(キョン…キョン…)
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 22:33:40.19 ID:e2D7xHKm0
放課後、文芸部室前――
ハルヒ「有希は今日休みなんだったっけ…じゃあ入れないわね」
ドンッ
ハルヒ「痛っ!…ちょっと!」
唯「ごめんなさい…」
ハルヒ「あんた…軽音部?」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 22:36:35.49 ID:e2D7xHKm0
唯「な、なんでわかるの!?もしかしてあなたエスパー!?」
ハルヒ「ギター持って走ってたら誰でもわかるわよ」
唯「なんだぁ…デヘヘ」
ハルヒ「…あたしも音楽やりたい」
唯「えっ?」
ハルヒ「あたしも音楽やりたいの!軽音部に入れなさい!」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 22:59:20.82 ID:e2D7xHKm0
唯「もしかして入部希望者?じゃあ一緒に部室にいこっか!」
ハルヒ「そうして…」
ハルヒ(もう…どうにでもなあ〜れ♪)
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 23:00:54.87 ID:e2D7xHKm0
音楽室――
唯「入部希望者連れてきたよー」
律「おーホントか!げっ!」
澪「涼宮さん…」
ハルヒ「なによゲッって。あたしが入部しちゃ悪いの?」
律「そんなことないけど…何か楽器はできるの?」
ハルヒ「できない」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 23:05:31.54 ID:e2D7xHKm0
澪「…」
律「そ、そっか…でも大丈夫大丈夫!唯も入った時は初心者だったんだから」
澪「涼宮さん音楽に興味あったんだ」
ハルヒ「まぁね」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 23:10:01.81 ID:e2D7xHKm0
ガチャッ
紬「こんにちわー」
梓「遅れましたー」
紬「あれ、朝はどうも…」
ハルヒ「あんたも軽音部だったの?」
紬「はい、キーボード担当の寿です」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 23:17:31.53 ID:e2D7xHKm0
梓「あの…どちら様ですか?」
唯「入部希望者の涼宮さんだよー」
梓「そうなんですか!よろしくお願いします!」
ハルヒ「どうも…」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 23:25:41.24 ID:e2D7xHKm0
律「じゃあ新入部員も入ったことだし!」
ハルヒ(練習するのかしら?)
律「ムギ、お茶の準備だ!」
紬「は〜い♪」
ハルヒ「ちょ、ちょっと練習は?」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 23:29:25.29 ID:e2D7xHKm0
唯「固いこと言わないの〜ハルにゃん可愛い〜」
ハルヒ「ひっつくな〜!!それにハルにゃんってのやめなさい!」
唯「じゃあハルハル?」
ハルヒ「うっ…その呼び方はトラウマがあるからやめて」
唯「じゃあハルにゃんでいいじゃん!」
ハルヒ「わかったから抱きつくなってば!」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 23:33:05.37 ID:e2D7xHKm0
………
……
紬「はい涼宮さんお茶」
ハルヒ「ありがと」
ズズズ…
ハルヒ「お、おいしい…」
律「だろ〜?ムギはメイドさんだからな〜」
ハルヒ(この子はみくるちゃんみたいなキャラなのね)
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 23:38:59.75 ID:e2D7xHKm0
律「それよりさ〜」
………
……
ワイワイガヤガヤ
ハルヒ(なんなのこの部活…なんだか和むわ…)
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 23:57:30.96 ID:e2D7xHKm0
澪「そういえば涼宮さん」
ハルヒ「なによ」
澪「キョンくんって人は見つかった?」
ハルヒ「…まだよ」
紬「キョンくん…?」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/15(月) 23:58:47.78 ID:e2D7xHKm0
律「涼宮さんはキョンくんって人を探してるんだよ」
紬「もしかしてあのキョンくんかな?」
ガタッ
ハルヒ「アンタ…キョンを知ってるの?」
紬「ええ、いつもやる気なさそうでダルそうだったあのキョンくんのことかしら?」
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 00:01:28.91 ID:sIhRi0yT0
ハルヒ「それよ!なんでみくるちゃんが知ってるの!?」
紬「みくるちゃん…?」
ハルヒ「あっ…なんで寿さんが知ってるの?」
紬「同じ中学だったの…キャッ!」
ハルヒ「この眉毛野郎!なんでそれを言わないのよ!」ギリギリ
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 00:03:25.21 ID:e2D7xHKm0
紬「なんでって…聞かれなかったし…」
ハルヒ「キョンはどこの高校に行ったの!言いなさい!」
紬「わ、わかったから離して…」
澪「ちょ、ちょっと落ち着いて!」
律「首しめんな!ムギが死ぬって!」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 00:05:31.50 ID:sIhRi0yT0
紬「桜…ケ丘高…校…よ…」
ハルヒ「桜ケ丘ぁ!?あそこは女子高でしょうが!」
唯「へ?桜ケ丘って男子校じゃなかった?」
ハルヒ「え?」パッ
紬「ゲホゲホ…」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 00:06:44.15 ID:sIhRi0yT0
ハルヒ「桜ケ丘ね…」
律「なんだなんだ?」
ハルヒ「あたし今日は帰る!じゃあね!」
澪「なんなんだあの人…」
律「わかんね」
唯「涼宮さんやめちゃうのかなぁ」
梓「あんな暴力的な人はやめてもらった方がいいですよ」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 00:09:04.46 ID:sIhRi0yT0
桜ケ丘高校――
ハルヒ「寒い…もう授業とっくに終わってるわよね」
ハルヒ「何してんのよ、キョン…」
…………
……
…
キョン「腹減ったな古泉」
古泉「ファミレスでも行きますか?」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 00:10:15.57 ID:sIhRi0yT0
ハルヒ「いたーー!古泉君も…」
ハルヒ「相変わらずダルそうな顔としてるわねぇ…ったく!」
キョン「おっ、いいな。前は俺がおごったから次はお前な」
古泉「ふふっ。了解です」
ハルヒ「キョン!」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 00:12:00.36 ID:sIhRi0yT0
キョン「あ?……誰だお前」
ハルヒ「あんた何で桜ケ丘にいんのよ!」
キョン「なんでって…俺の高校だからだよ。ってか質問に答えろ。誰だお前」
古泉「もしかして彼女ですか?じゃあ僕はこれで失敬しましょうか」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 00:13:46.47 ID:sIhRi0yT0
古泉「もしかしてお知り合いですか?じゃあ僕はこれで失敬しましょうか」
ハルヒ「古泉君も帰さないわよ!」
古泉「なぜ僕の名前を…?」
ハルヒ「SOS団の副団長でしょ!忘れるわけないわよ!」
古泉「SOS団…?何のことでしょうか」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 00:17:05.20 ID:sIhRi0yT0
キョン「古泉、こいつたぶんやべえ奴だ。無視して帰ろう」
古泉「失礼しますね」
ハルヒ「ちょっと待ちなさいってば!」
キョン「なんだ、なんの用なんだよ」
ハルヒ「あんた…音楽に興味ない?」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 00:18:45.22 ID:sIhRi0yT0
キョン「ない、じゃあな」
ハルヒ「ちょっと!」
古泉「いいんですか?」
キョン「ほっとけほっとけ。いいんだいいんだ」
ハルヒ「……」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 00:22:53.05 ID:sIhRi0yT0
北高――
ハルヒ「…」グスン…
紬「あっ、涼宮さん」
律「あれー?帰ったんじゃないの?」
ハルヒ「うわあああああん」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 00:24:23.34 ID:sIhRi0yT0
……
…
紬「じゃあ涼宮さんはキョンくんと同じ部活をやってたのね?」
ハルヒ「うん…」
律「うーん…にわかに信じられん…だって北高は創立以来女子高だぜ?」
唯「こ、これはもしかしてミステリー!!」
澪「いやどう考えても嘘だろ…」ボソボソ
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 00:29:02.36 ID:sIhRi0yT0
律「でもなー…涼宮さんっていっつも成績トップの人だろ?そういう冗談言う人じゃなさそうだし」
紬「とりあえずキョンくんにメールしてみましょうか」
ハルヒ「アドレス知ってるの!?」
紬「ええ、中学時代少し仲が良かったから」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 00:29:49.30 ID:sIhRi0yT0
カチカチカチカチカチカチ
紬「送信…と」
律「なんて送ったんだ?」
紬「ちょっと話がしたいって送ったわ」
ブーンブーン
澪「返信早っ!」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 00:43:02.73 ID:sIhRi0yT0
唯「まるで待ってたみたいだね」
梓「なんて来たんだ?」
紬「えーっと…今駅前のファミレスに友達といるから来ないか?だって…」
律「うわっ、なんか友達にそそのかされて送ってそうだな」
澪「いきなり6人で押し掛けちゃまずくないか?」
紬「じゃあ私と涼宮さんだけで行きましょう」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 00:50:37.33 ID:sIhRi0yT0
唯「えー!私たちは?」
澪「私たちはどっかで待機だな」
梓「なんだかおもしろそうなことになってきましたね」
律「おいおい…涼宮さんにとっちゃ一大事なんだぞ」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 00:58:00.44 ID:sIhRi0yT0
ハルヒ「ハルヒでいいわよ」
澪「いいの?」
ハルヒ「あんたたちには色々助けてもらったし…それと琴吹さん。さっきは…本当にごめんなさい」
紬「いいのよハルヒちゃん」
唯「さすがハルにゃん〜」スリスリ
ハルヒ「ハルにゃんはやめなさい!あと頬スリスリすんな!」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 00:59:55.96 ID:sIhRi0yT0
ファミレス――
古泉「それにしてもすごいタイミングでしたね」
キョン「あぁ、しかも結構可愛い子なんだよ。育ちもいいしな」
古泉「男子校には出会いがありませんからね…」
キョン「しかも友達連れてくるっぽいしな…でも琴吹が俺が狙ってるからな」
古泉「わかってますよ。でも可愛い子はきっと可愛い子を連れて来てくれるでしょうしね」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 01:04:54.42 ID:sIhRi0yT0
キョン「ふっふっふ…お前も好きだな〜」
古泉「僕も健全な男子高校生ですからね」
いらっしゃいませー
キョン「おっ来たみたいだ。おーい!こっちこっち」
紬「お久しぶりね」
ハルヒ「…」
キョン「げっ、お前…」
紬「話があるのはこっちの子の方なの」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 01:07:44.86 ID:sIhRi0yT0
………
……
古泉「つまり別世界の我々は涼宮さんと部活をしていたというわけですね」
キョン「うーん…なんだか難しい話だな」
ハルヒ「あんた琴吹さんの話なら信じるわけ!?」
キョン「そういうわけじゃないが」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 01:09:56.28 ID:sIhRi0yT0
紬「でキョンくんは覚えはないかしら?」
キョン「覚えも何も…俺は1年からずっと桜ケ丘に通ってたんだが」
ハルヒ「私が元いた世界では桜ケ丘は女子高なのよ」
キョン「マジか!あんなむさ苦しい高校が…華の女子高だったのか…うらやましい!」
ハルヒ「うらやましいって…女子高ならあんた入れないわよ」
キョン「あっ…そうか」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 01:15:57.70 ID:sIhRi0yT0
ハルヒ「ったく…あんたはしょうもないバカねこのエロキョン」
キョン「やかましい!」
紬「ふふふ…まるで恋人みたいね」
ハルヒ「は、はぁぁ!?なんでこんなやつと!」
キョン「おい、それは俺もちょっとへこむぞ」
ハルヒ「あっ…ごめん」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 01:16:50.54 ID:sIhRi0yT0
ハルヒ「ったく…あんたはしょうもないバカねこのエロキョン」
キョン「やかましい!」
紬「ふふふ…まるで恋人みたいね」
ハルヒ「は、はぁぁ!?なんでこんなやつと!」
キョン「おい、それは俺もちょっとへこむぞ」
ハルヒ「あっ…ごめん」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 01:18:11.15 ID:sIhRi0yT0
ファミレスの外――
律「なんか話弾んでるみたいだな」
唯「どっちがキョンくん?」
梓「ちょっと…押さないでくださいよ」
澪「二人とも結構かっこいい…」
律「そうかぁ?私的にはどっちもなしだな」
唯「あずにゃんはどっちがタイプー?」
梓「私は右の人ですね」
キャッキャッキャッキャ
店員(あの人たちなんで入ってこないんだろう…)
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 01:19:18.23 ID:sIhRi0yT0
キョン「それでなんか戻る当てはあるのか?」
ハルヒ「ない…」
紬「どうすればいいのかしら?」
古泉「ならこのままでも別にいいじゃないでしょうか?」
ハルヒ「え?」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 01:24:42.33 ID:sIhRi0yT0
古泉「琴吹さんがその朝比奈さんという方の代わりになって長門さんという方も誘ってまたSOS団を結成するのはいかがでしょうか?」
キョン「お前マジで言ってるのか?」ボソボソ
古泉「はい、僕も女性の方と仲良くできるなら大喜びですよ」ボソボソ
キョン(なるほどね…そういう魂胆か)
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 01:29:22.38 ID:sIhRi0yT0
紬「いえ…私は軽音部に入ってるので…」
古泉「そうですか…残念です」
キョン「琴吹さんまだピアノやってるんですか」
紬「ええ一応…」
キョン「琴吹さんすごいんだぜ。月に一回くらい賞貰ってたんだから」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 01:31:00.83 ID:sIhRi0yT0
古泉「それはそれは。是非ピアノをお聞かせ願いたいですね」
紬「今はバンドのキーボードをやってるんです」
キョン「へえーすごいですね!」
紬「そうだ!ハルヒちゃんたちもバンド組んだらどうかしら!」
ハルヒ「バンド?」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 01:31:42.29 ID:sIhRi0yT0
紬「そうよ!キョンくんと、えーっと…」
古泉「古泉です」
紬「古泉君と!」
キョン「バンドって…俺楽器何もできないですよ?」
紬「今から始めましょう!」
古泉「正直僕は興味ありませんね」
紬「バンドやってると結構モテるみたいですよ。それに古泉くんかっこいいから」
古泉「」ピクッ
古泉「やりましょう。是非やりましょう」
俺たちのバンドはまだ始まったばっかりだぜ!
終わり
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 01:35:08.34 ID:sIhRi0yT0
もう秋田
オチ思いつかねえ
誰か書いて
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 02:12:30.27 ID:sIhRi0yT0
しょうがないじゃん…
だってジョンスミスみたいなキーワードないんだもん…
それに宇宙人とか未来人とか全部知らない設定なんだから無理よ…
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 09:20:50.19 ID:koCILJXzP
ハルヒ「ちょ、ちょっとちょっと待ちなさい!」
古泉「はい?」
紬「どうしたの?」
ハルヒ「バンドやるとか勝手に決めるんじゃないわよ。あのね、私たちにはSOS団があるのよ?」
キョン「その宇宙人やらなんやらを探すわけのわからん部活か? それなら俺はバンドやった方がマシだな」
ハルヒ「あんたねぇ!」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 09:30:54.92 ID:koCILJXzP
古泉「では、そのSOS団とやらとバンドの活動を両立させてみるというのはどうでしょうか」
古泉「それなら涼宮さんも満足できるのではないですか?」
ハルヒ「え、え? うーん」
ハルヒ(…というかいいのかしら? 元の世界に戻らなくても)
ハルヒ(ていうか元の世界って何よ! いったい何がどうなってんのよ!)
ハルヒ(不思議なことが起こってほしいとは思ってたけど…こんなことが起こるなんて。もしかして本当は私がおかしくなっちゃったのかしら)
ハルヒ(キョンも古泉君もやっぱりなんにも覚えてないし…ああもう! わけわかんない!)
「おい、押すなってば!」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 09:35:29.89 ID:koCILJXzP
ガヤガヤガヤ
キョン「?」
紬「あ、あなたたち…」
唯「やっほー! こんにちはー!」
律「いやー悪い悪い着いてきちゃった! 話終わるまで待ってようかと思ったんだけど外寒いしせっかくだから挨拶しようと思ってさ! いいだろ?」
紬「困った人たちねぇ」
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 09:39:34.06 ID:koCILJXzP
唯「こんにちは! ハルにゃんとムギちゃんの親友の平沢 唯です! 初めまして!」
律「あ、ズルいぞ唯! 同じく二人の親友の田井中 律でーす!」
ハルヒ「いつ親友になったのよ!」
澪(律のヤツさっきは興味ないみたいなこと言ってたくせに…)
梓「中野 梓です。お二人の後輩です。よろしく」
律「ほら、澪もあいさつしろよ!」
澪「えっ? あっ、あ…」
澪「…あ、あ、秋山 澪です…よろ…よろ…」
キョン(うおおおおおおおおおおおおお)
古泉(これはすごい)
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 09:43:28.72 ID:koCILJXzP
キョン(おいおい古泉どうする、どうするよ。一石二鳥どころか一石六鳥だぜ!)
古泉(ええ、しかも可愛い子ばかりです。これは人生に一度あるかないかという大チャンスの到来ですよ)
キョン(ようやく長い冬を越えて俺たちにも春が来たのかもしれないな、え、おい!)
古泉(そうですね。それも暖春です。この機を逃す手はありません。死に物狂いで取りにいきましょう)
キョン(よぉし!)
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 09:48:39.02 ID:koCILJXzP
谷口「う〜寒い寒い。今日は冷えるな国木田」
国木田「襟元閉めたら?」
谷口「ん…?」
谷口「おい国木田、あそこのファミレスにいるのキョンと古泉じゃねえか?」
国木田「え? あ、ホントだ」
谷口「…ってなんだありゃ! いっしょにいるの北高の女子じゃねえか! しかもいっぱいいやがる! なにやってんだあいつら!?」
国木田「うわ…しかも可愛い子ばっかりだよ」
谷口「おい! おい! ふざけんな冗談じゃねえぞ! くそっ、国木田突撃だ! 俺たちも混ざりにいくぞ!」
国木田「ええっ? いいのそんなことして」
谷口「うるせえあいつらだけ幸せになんかできるか! というか俺たちも北高女子と仲良くなるチャンスだぜ! 突入!」
国木田「ちょ、ちょっとちょっと」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 09:54:39.15 ID:koCILJXzP
谷口「お、おお?」
キョン「ん? …げっ、谷口。なんでおまえが…」
谷口「お〜もしかしてそこにいるのはキョンと古泉じゃねえか? 奇遇だなぁ。何やってんだこんなところで」
国木田(うわっ白々しい)
谷口「なんだなんだ女の子といっしょかぁ。こんにちは〜俺こいつらの友達で谷口っていいますぅ。こっちは国木田。よろしくぅ」
唯「わーまたムギちゃんの友達?」
紬「ううんこの人たちは知らないわ。キョン君の友達かしら?」
キョン「ああ、まぁな…」
澪「あ、あ…あた、あたし…あき、秋山…」
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 10:00:46.56 ID:koCILJXzP
ハルヒ「!! 谷口、国木田!」
谷口「!! はい、なんでしょう!」
ハルヒ「あんた…あんたたちは覚えてない!? あんたたちは北高にいたのよ! この馬鹿キョンと私と、同じクラスで…」
キョン「え」
谷口「は…はぁ?」
ハルヒ「……」
谷口「悪い…どこかで会ったことあったっけ?」
ハルヒ「…いいわよもう。なんでもないわ。忘れて」
谷口「…知ってるか国木田?」
国木田「いや…僕も知らない人だなぁ」
142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 10:18:09.90 ID:koCILJXzP
─────
キョン「やっぱり女子高だと彼氏とかできないもんなのか?」
紬「そうねぇ。合コンとかやってがんばってる子もいるみたいだけど…私たちには縁がないわねぇ」
紬(興味もないし…)
古泉「では田井中さんと秋山さんは幼馴染なんですか。そしてお二人がここにいるみなさんを集めて軽音楽部を創設したと…なるほど」
律「えっへっへ! そうなんだよ〜結構苦労したんだよぉ?」
古泉「素晴らしいですね。ぜひ一度みなさんの演奏を聴いてみたいものです」
律「いつでも聞きにきてよ〜古泉君なら大歓迎だよ!」
澪「あの…あの…」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 10:22:59.87 ID:koCILJXzP
谷口「へえ〜唯ちゃんと梓ちゃんはギターやってんのかぁ! 俺も昔ギターやってたんだぜ!」
唯「ほんとぉ!? 聞いてみたいな〜!」
谷口(Fできなくてやめたけどな!)
国木田「中野さんそんなに昔からギターやってるんだ…すごいなぁ。きっと上手なんだろうね」
梓「そ、そんな…たいしたことないですよ。あたしなんかより唯先輩の方が…」
ハルヒ「ああもううるさくて全然話できないじゃない!」
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 10:34:26.05 ID:koCILJXzP
─────
唯「じゃあね〜みんなまたね〜!」
律「絶対メールしてよなー!」
キョン「おー! バンドやることになったらその時は協力してくれよ!」
谷口「まったな〜!」
キョン「いやいやいや。実に楽しかった。メアドも全員と交換したし…最高の一日だったぜ」
古泉「まったくです。僕こんなに女の子と話したの久しぶりですよ」
キョン「俺もだ。むさくるしい毎日だったからな。なんというか心に風が通った感じだ」
谷口「キョン、古泉…グッジョブだぜ! いや〜まさかおまえらにあんな可愛い女友達がいたとはなぁ」
キョン「何言ってやがるいきなり勝手に乱入してきやがって…外から見てたんだろ? 白々しいんだよおまえは。何が奇遇だ」
谷口「まぁまぁいいじゃねえか。やっぱ幸せはみんなで共有しなきゃな!」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 10:51:43.67 ID:koCILJXzP
キョン「…で、どうだ古泉。おまえはあの中で誰に狙いを絞るつもりだ?」
古泉「うふふ。そうですね…みんながみんな可愛いですからね。難しいところです」
谷口「たしかに。全員レベル高けえよな」
古泉「その中であえて言うのなら…田井中さんでしょうか。活発な彼女と僕はどうやら気が合うみたいです」
キョン「あぁあのデコ広い子」
古泉「そういうこと言わないでくださいよ」
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 10:58:27.51 ID:koCILJXzP
古泉「そういうあなたは誰にするつもりです?」
キョン「俺か? うーんそうだな…俺はやっぱり琴吹かな」
古泉「あぁあの眉毛が沢庵みたいな方ですか」
キョン「そういうこと言うな! あの眉毛がいいんだろうが! …でもな、あいつ、ちょっとなぁ」
古泉「なんですか?」
キョン「いや、前から思ってたんだけど…あいつ男に興味なさそうというか…」
キョン「中学ん時、レズなんじゃないかって噂も男子の中でちょっとあってな。まぁ冗談だけど」
谷口「ええ!? マジかよあの子が!?」
キョン「さあな。ホントかどうかは知らん。国木田は?」
国木田「え、僕? うーん僕は…」
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 11:09:18.64 ID:koCILJXzP
国木田「僕は…中野さん…いや平沢さんかなぁ。どっちも可愛かったしホント難しいなぁ」
キョン「おいおいおまえ二人取るつもりか。可愛い顔して欲張りなヤツだな」
国木田「だってホントに二人とも可愛いんだもん。もう少し考えてから決めるよ。まぁこれから連絡取れたらの話だけど」
谷口「おいおいおまえらわかってねえなぁ!」
キョン「あ?」
谷口「あの中で一番可愛かったのはどう考えても澪ちゃんだろ! おまえらちゃんと見たのかよあの胸を!?」
キョン「ああやっぱり言うと思った…ったくおまえは本当におっぱい星人だな」
谷口「当たり前だろ! おっぱいが全てだ!! 全てであり無だ! そうだろ!?」
キョン「気持ち悪りぃ」
古泉「気持ち悪いですね」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 11:11:55.01 ID:koCILJXzP
キョン「まぁでも上手いことみんな好みがバラけたみたいだな。よかったぜ」
古泉「そうですね。まぁ取りあったとしてもあなたたちに負ける気はしませんが」
キョン「お、言ってくれるじゃねえか」
谷口「しかしあれだな。もし俺たちが全員誰かとくっついたとしても、向こうはあまっちまうんだよな。そう考えるとなんだかかわいそうだぜ」
キョン「たしかに。言われてみればそうだな。あの子たちケンカになったりしなけりゃいいけど…」
キョン「…って、スゲー勝手なこと言ってるな。何様だってんだ」
「わははははは」
ハルヒ「ちょっと待ちなさいあんたたち」
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 11:33:52.29 ID:koCILJXzP
古泉「え」
キョン「あ…す、涼宮? どうしたんだあの人たちと帰らないのか?」
ハルヒ「あのね…私はあんたたちにそ・う・だ・んをしにきたの! 合コンやりにきたわけじゃないのよ!」
キョン(そういやそうだった)
古泉(あの電波な話ですか…)
ハルヒ「しかもさっきから黙って聞いてれば…なんなのよ私は眼中にないってわけ!?」
国木田「ご、ごめんなさい」
ハルヒ「あったまきたわ……キョン、古泉君、着いてきなさい!」グイッ
キョン「!? いてっ、な、何すんだ!」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 11:36:25.97 ID:koCILJXzP
ハルヒ「いいから黙って着いてこい! ほらさっさと!」
古泉「痛い痛い痛い! 痛いです!」
キョン「やめろ馬鹿ひっぱるな!」
ハルヒ「やかましい!」ズルズル
谷口「…なんなんだよいったいあの女…怖ええよ。顔はめちゃめちゃ可愛いのに…」
国木田「さっきからずっと一人で変なこと言ってるしね…」
谷口「キョン、古泉…ご愁傷様。もしアイツに食われたらその時は成仏してくれ。あの子たちとは俺が仲良くしてやるからな」
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 11:53:26.09 ID:koCILJXzP
─────
唯「あ〜楽しかったねぇ! あたしこんなに男の子としゃべったの初めてだよぉ。みんな優しい人だったね〜」
律「古泉君メールくれるかなぁ」
澪「…緊張した…」
唯「あれ? そういえばハルにゃんは?」
紬「ああ。ハルヒちゃんならまだ話があるからって男の子たちを追っかけてっちゃったわよ」
律「ええ? なんだよあいつズルいなぁ。…って、でももうすっかり夜中だぞ? 話っていったい今から何話すつもりだよ?」
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 11:55:09.33 ID:koCILJXzP
梓「あ…」
唯「?」
梓「こんな時間に女一人でって…まさか…」
唯「え? ま、まさか何?」
梓「その…そういうことをしにいったんじゃ…」
律「ええ!? だって向こう4人いんだぞ!? さすがにそりゃ無理だろ!」
梓「だからその…5P…」
律「マジで!!?」
澪「5ピ…」
唯「え!? なに!? そういうことってなに!?」
紬(みんな当初の目的をすっかり忘れてるわね)
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 13:05:27.66 ID:koCILJXzP
─────
キョン「…おい。いったいどこまで引っ張っていく気だ。それくらい教えてくれたっていいだろ」
ハルヒ「…有希の家よ」
キョン「有希?」
古泉「有希とは…たしか長門さん、でしたか」
キョン「ああ。さっき言ってた」
ハルヒ「私じゃダメでも有希を見ればあんたたちも何か思い出すかもしれないわ。あの子はどこか神秘的なところがあるし」
キョン「うーむ。無駄だと思うがなぁ…」
ハルヒ「うるさいわね。それに有希が私のことを覚えてるかも確認したいのよ」
ハルヒ(…多分そんなことないと思うけど…)
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 13:06:40.13 ID:koCILJXzP
ハルヒ「ここよ」
キョン「ほー。結構でかいマンションだな。長門ってのは金持ちなのか」
ハルヒ「私が知ってる有希がここにいるなら、たしか部屋は7階だったはず…あ、あったわ」
古泉「涼宮さん。ここ…鍵がかかっているようですが。どうします?」
ハルヒ「ああ、ちょっと待って。今有希の部屋にインターフォンを…」
ウィーン
ハルヒ「あれ?」
古泉「…勝手に開きましたね」
キョン「…不思議だ」
ハルヒ「まあいいわ。じゃあ直接会いに行きましょう」
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 13:16:26.87 ID:koCILJXzP
ピンポーン
ハルヒ「……」
キョン「……」
古泉「……」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 13:18:14.52 ID:koCILJXzP
キョン「…おい。いないんじゃないのか?」
ハルヒ「そういえば忘れてたけど有希学校休んでるって言ってたわね…もしかして倒れてるんじゃないかしら…」
キョン「いやいや。そんなことになったら親が病院連れていくだろう、普通」
ハルヒ「あの子一人暮らしなのよ」
キョン「なに? このでかい家に…?」
ガチャ
ハルヒ「あ」
長門「……」
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 13:31:57.59 ID:koCILJXzP
ハルヒ「……」
長門「……」
キョン「……」
古泉「……」
キョン「…おい。この子が長門さんなのか?」ボソッ
古泉「さぁ…僕にはわかりませんが…」ボソッ
キョン「なんで無言なんだよ!」ボソッ
古泉「知りませんよ」ボソッ
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 13:36:25.03 ID:koCILJXzP
ハルヒ「…有希…」
長門「……」
ハルヒ「あの…」
ハルヒ「私のこと…覚えてる?」
長門「……」
長門「覚えている」
ハルヒ「!!」
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 13:44:03.05 ID:koCILJXzP
ハルヒ「…ゆ…」
ハルヒ「ゆき…有希ぃ…うう…あうううああうああああん!! 有希いいいいい!!」グスッグスッ
だきっ
長門「大丈夫」
ハルヒ「あうううううああああああああああん! あああああああああああん!!」ブビーーッ
長門「…来る頃だと思っていた」
ハルヒ「怖かった…怖かったよぉ…うううう…!」
長門「あなたたちも」
キョン「は?」
古泉「僕たちも…ですか?」
長門「あがって」
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 14:03:20.71 ID:koCILJXzP
─────
ハルヒ「ひっく…ひっく…」
ハルヒ「…ぐすっ…」
ハルヒ「……」
長門「…落ち着いた?」
ハルヒ「…ええ。悪かったわね有希。取り乱しちゃって…団長としてあるまじき姿だったわ」グシッ
長門「気にしなくていい…飲んで」
ハルヒ「うん…ありがとう。いただくわ…」ズズッ
長門「あなたたちも…」
キョン「あ…ども…」
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 14:23:07.94 ID:koCILJXzP
ハルヒ「ねえ…」
長門「なに」
ハルヒ「有希は…知ってるの? 今、何が起きてるのか…」
ハルヒ「どうして有希だけ私のことを覚えているの? キョンも古泉君もみくるちゃんも鶴屋さんも、みんな私のことを知らなかったわ」
ハルヒ「それだけじゃない。クラスや軽音楽部…みんな私の知らない人ばかりだった。しかも学校が女子高になってたのよ」
ハルヒ「学校…いや世界そのものが変わってしまっているようにしか思えないの…」
ハルヒ「なんなの…? いったい何が起こっているっていうのよ? お願い…教えて有希…もしあなたが知っているのなら…」
長門「…あなたの問いに答えることはできる。でもその前に一つだけ答えて」
ハルヒ「何?」
長門「あなたは…元の世界に戻りたい?」
183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 15:03:58.85 ID:koCILJXzP
キョン(…なぁ、古泉)
古泉(なんでしょう?)
キョン(俺たちってこの場に必要なのか?)
古泉(さぁ…)
キョン(そろそろ帰って寝たいんだが…)
古泉(同感です。僕もこの居心地の悪い空気から一刻も早く逃げ出したいものですが…どうでしょうね。そういうわけにもいかないんでしょうか)
キョン(何やってんだろうないったい…)
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 15:06:30.70 ID:koCILJXzP
ハルヒ「そんな…そんなの決まってるじゃない。戻りたいわよ、今すぐにでも…」
長門「そう…わかった」
長門「なら教える。最初から」
長門「まずはあなたのこと。そして私、古泉一樹、朝比奈みくるがどんな役割を持っていたかということ」
長門「そして…彼のこと」
ハルヒ「え…?」
キョン「え、俺も?」
187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 15:13:16.66 ID:koCILJXzP
─────
ハルヒ「……」
長門「……」
カッチッカッチッ…
ハルヒ「…ねえ、有希」
長門「なに?」
ハルヒ「それ、冗談?」
長門「違う。真実」
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 15:18:41.24 ID:koCILJXzP
ハルヒ「古泉君が超能力者で、みくるちゃんが未来人で有希が宇宙人…」
ハルヒ「で、私が…神様…みたいなもの?」
長門「そう」
ハルヒ「悪いけどとても信じられないわ…」
長門「信じて」
ハルヒ「だってあんまりにも突拍子がなさすぎて、現実味に欠けすぎるわよ…」
長門「でも、今あなたが陥っているこの状況は現実」
ハルヒ「う…」
長門「そしてこの世界を作り出した原因は、あなた」
ハルヒ「嘘でしょ…」
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 15:22:03.58 ID:koCILJXzP
キョン(……)
古泉(……)
キョン(…おいおいおい。元から電波な話だと思ってたがさらに強烈さが増してきたぞ。はっきり言ってついていけん)
古泉(同感ですね…)
キョン(おまえ、超能力者なのか?)
古泉(そんなわけないでしょう。スプーンも曲げれないいたって平凡な一般人ですよ)
キョン(だよな…)
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 15:28:53.66 ID:koCILJXzP
長門「これ」スッ
ハルヒ「? なにこれ…漫画?」
長門「これは元の世界の情報を元に私が複製したもの。読んで」
ハルヒ「…?」ペラッ
ハルヒ「…なにこれ。律とか澪とか紬とか…登場人物みんなさっきの軽音楽部の子にそっくりじゃない」
長門「そう」
長門「現実世界のあなたは軽音楽に興味をもった。そして」
長門「現在インターネット上などでブームを起こしている軽音楽を題材としたその漫画を読んだ」
長門「…あなたはその登場人物たちと日常を過ごしてみたいと願った。その結果が、この世界」
ハルヒ「え、えぇ!? 何それ!?」
キョン(無理やりすぎる)
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 15:38:18.02 ID:koCILJXzP
ハルヒ「ちょ、ちょっと待って。たしかにENOZのみんなに誘われて軽音楽をやってみたいと思ったわ! でも私はこんな漫画知らないわよ!?」
長門「それは元の世界の記憶がないだけ。矛盾が起きるから…」
ハルヒ「信じられない…」
長門「信じて、と言う他にない」
長門「私の情報操作能力も規制されている。確かな証拠を今は見せることができない」
ハルヒ「……」
ハルヒ「…ねえ有希。じゃあ、もし、もし今の有希の話が本当だとしたら…」
ハルヒ「私が…元の世界に戻りたいって強く願えば、戻れるってことよね? そうでしょ?」
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 17:00:50.01 ID:koCILJXzP
長門「……」
ハルヒ「ち、違うの?」
長門「今のあなたは改変能力が著しく低下している…」
ハルヒ「ど、どうしてよ!」
長門「それは今回のケースがいつもとは違う…稀なパターンだから」
長門「ここは元の世界のあなたが作り出したパラレルワールドに値する…」
長門「つまり今回のこの世界は情報を書きかえられたのではなく、あなたの願望能力が中途半端な力で作用されたため作られた偽物」
長門「元の世界とは別の方向を進む世界。元の世界ではあなたも私も、そして彼らも何の変化もなく過ごしている」
長門「しかしあなたの記憶だけはこちらに飛ばされた…それはこの世界を望んだあなたの一部の人格…」
長門「私も自分の全てではない一部だけをこちらへと移送できたのは奇跡に近い…」
長門「つまりあなたも私も本来の個体とは少し意味合いが違う…自分自身の欠片にすぎない。そのため私の力もあなたの力も極端に弱まっている…」
長門「そしてあなたが元の世界へ帰る…ということ、それは本来のあなたとその欠片のような今のあなたを同期させるということ…」
ハルヒ「あーーーーーもう何言ってるかさっぱりわかんないわ!!」
203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 17:03:56.75 ID:koCILJXzP
長門「あなたはあまり深く考えなくていい。ただ、元の世界に戻るには、あなたの協力が不可欠…」
長門「今の私は情報統合思念体へのアクセスがほとんどできない状況…私とあなたに微かに残された力を合わせる必要がある」
ハルヒ「きょ、協力ならもちろんするわよ」
長門「なら心配しないで……時間はかかるが、必ずをあなたを元の世界に戻してみせる」
ハルヒ「…信じるしか…ないみたいね」
長門「信じて」
ハルヒ「わかった。私…有希を信じるわ。というか、今私に頼れるのは有希しかいないもんね」
長門「そう…」
ハルヒ「お願い。元の世界に帰りたい。SOS団のみんなの思い出が消えちゃうなんて私は嫌」
ハルヒ「私は何をすればいいの?」
長門「今は何もしなくていい。…いつも通り、普通に過ごして」
ハルヒ「…わかった。待ってるわね」
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/16(火) 17:05:18.07 ID:koCILJXzP
古泉「おや。お話は終わりですか?」
キョン「んがー…」
ハルヒ「……」
ハルヒ「こらぁ! 起きろこのバカエロキョン! 帰るわよ!!」
キョン「うおっ!! な、なんだ?」
ハルヒ「帰るって言ってんのよ! さっさと起きなさい!」
キョン「いたっ! 痛い痛い痛い! 起きてる、起きてるっての!」
長門「ユニーク」