1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/02/10(水) 20:26:57.57 ID:g5kfSAFSO
ハルヒ「やっぱり団長たるもの団員のお手本にならなきゃいけないからよ」
キョン「へいへい、まぁ頑張ってくれよ」
ガシッ
ハルヒ「さあ、いくわよ!困った子はいないかー」
キョン「おい、なにすんだよ!離せ」ズルズル
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 20:32:58.37 ID:g5kfSAFSO
ペチペチ
みくる「ふぃ……もうすぐ完成ですねぇ、この立体パズル」
鶴屋「さすがに一万ピースは厳しかったさね」
みくる「でもいよいよ終わりですよ、鶴屋さん」
鶴屋「みくるのお陰でここまできたっさ、ありがとね」
ハルヒ「あれ?みくるちゃんと鶴ちゃんじゃないの」
キョン「なにやってんだ、廊下の真ん中で」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 20:39:19.59 ID:g5kfSAFSO
みくる「それじゃ最後のピースは一緒にはめましょう」
鶴屋「うんそうさね、みくると協同作業ニョロ」
キョン「パズルをやってるみたいだな」
ハルヒ「早速一善よ、手伝ってあげ」
長門「そぉい!」
ドギャ!
みくる・鶴屋「・・・・・・」パラパラ
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 20:43:27.51 ID:g5kfSAFSO
長門「・・・」
スタスタ
みくる「うぎゅっ・・・も、もう少しだったのに」
鶴屋「みくるとの協同作業が・・・」
ハルヒ「さ、さぁ、困ってる人を探しに行きましょうか」
キョン「あ、あぁ。そうだなそうしよう」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 20:58:39.25 ID:g5kfSAFSO
気付いたら混同してたわ、統一しますわ
古泉「おや、お婆さんどうしました」
祖母「この横断歩道を渡りたいんじゃが、車がとまってくれんでの」
ハルヒ「あら古泉くんじゃない。なにしてるのかしら」
キョン「どうやら車を止めようとしてるみたいだな」
ハルヒ「これは一善の匂いね!いくわよ」ダッ
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 21:02:06.80 ID:g5kfSAFSO
古泉「はい止まってくださ」
長門「………」ブロロロ
ドガーン!
古泉「ぐっぶ!」
長門「………」
ブロロロ
キョン「いまのトラックに乗ってたのってなが」
ハルヒ「さ、さあ困ってる人を探しに行きましょうか!」ダッ
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 21:11:38.20 ID:g5kfSAFSO
キョンの妹「おじちゃん誰ぇ?」
不審者「そんなことはいいじゃない、お菓子は好きかい」
キョンの妹「おかし好きー」
不審者「おじちゃんと一瞬にくれば沢山食べられるよ」
キョンの妹「ほんとにー?」
不審者「ほんとさ、さぁ早く車に乗って」ガチャ
キョンの妹「でも知らない人についていっちゃダメってシャミが」
ハルヒ「あら、あそこにいるのはあんたの妹ちゃんと…」
キョン「隣のは誰だ?」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 21:26:24.27 ID:g5kfSAFSO
ハルヒ「妹ちゃんが危ない!一善のチャンスよ」
キョンの妹「やっぱりキョンくんの言いつけ通り止め」
長門「………」ブン
ドガッ!
キョンの妹「はさっみ!」ガク
ガチャ
不審者「ちょっと何アンタ、それ俺の車!」
長門「………」ガチャ
ブロロロ
キョン「…いま車で妹連れさったのって長」
ハルヒ「はい、早く困ってる人を探しにいくわよ!」ダッ
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 21:47:41.77 ID:g5kfSAFSO
コンピュータ研究部部長「みんな頑張ろうもうすぐマスターアップだ」カタカタ
部員「長かったですね、ここまで」
コンピュータ研究部部長「だがお陰でクオリティはかなりのものだ」
部員「きっとこれなら大賞をとれますよ!」
ハルヒ「なんだかあの部屋が騒がしいわね」
キョン「あれはコンピュータ研究部部長じゃないか。なにやってんだ」
コンピュータ研究部部長「さあ、もうひと頑張りだ」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 22:09:09.77 ID:g5kfSAFSO
ハルヒ「ちょっとアンタたち!あたしが手伝ってあげようか」
部員「す、涼宮じゃないか!」ビクッ
コンピュータ研究部部長「いや、気持ちだけ受け取っておくよ…」ダラダラ
ハルヒ「遠慮するんじゃないわいわよ、あたしは一日一善しなきゃならないんだから!」
キョン「おいハルヒ、止めとけよ。コンピュータ研究部部長が困ってるだろ」
ハルヒ「なによキョン!口を挟まないで頂戴、あんたコンピュータ研究部部長のなにが分かるっていうのよ」
長門「…………」カタカタカタカタカタカタカタカタ
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 22:20:55.19 ID:g5kfSAFSO
パーパララッパ、パッパハー、パーパパララッパッパーパパパ♪
キョン「なんだいきなりゼビウスのテーマが」
コンピュータ研究部部長「な、なんだこれは!データが全てゼビウスに書き換えられている」
部員「浸食率87%突破!食い止められません」
長門「パーパ、パララッパバッパラッパー♪」
スタスタ
キョン「いまゼビウスのテーマを口ずさんで去っていったのって長門」
ハルヒ「……おかしい、なにかがおかしいわね」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 22:54:28.28 ID:g5kfSAFSO
長門「………」
スタスタ
ハルヒ「有希ったら一体どこまで行くつもりかしら」
キョン「む、あの倉庫に入っていくぞ」
ハルヒ「よし、あたしたちも行くわよ!」グイグイ
キョン「おい待てよ、なにか嫌な予感が…」
ガラガラガラガラ
ハルヒ「なに!急に倉庫のシャッターが」
キョン「しまった閉じ込められたか!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 22:58:43.60 ID:g5kfSAFSO
スッ
長門「………」
ハルヒ「有希あんた一体なにを!」
キョン「おい長門、なんの冗談なんだ」
長門「冗談などではない」
キョン「俺達をどうするつもりなんだ!?」
ハルヒ「あたしはただ一日一善しようとしてただけなのよ」
長門「そう……それが全ての原因」
キョン「原因?なんだそれは」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 23:08:21.40 ID:g5kfSAFSO
長門「今日という日は今回で三十回くらい繰り返されている」
キョン「いつかの時みたいにか、一体なぜ!?」
長門「涼宮ハルヒが一善しようとすると、必ず死に至る」
キョン「な…なんだと」
ハルヒ「さっきから何を言っているのよ、あんたたちは!?」
長門「朝比奈みくるのパズルをハメようとした瞬間足を滑らせ頭を打ち死亡、古泉一樹と車を止めようとしトラックに跳ねられ死亡。
不審者を撃退しようとし返り討ちに会い死亡、コンピュータ研究部部長の手伝いをし大賞を授賞」
キョン「なるほど、それを阻止するために長門は何度もあんな事を」
長門「そう」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 23:13:02.67 ID:g5kfSAFSO
ハルヒ「なんだか良く分からないけどあたしはもう大丈夫なのかしら」
長門「この時間以降は何も起こる事は無い。あなたは死の漣極を乗り越えたといっていい」
キョン「何にしてもハッピーエンドって事だな、良かったなハルヒ」
ハルヒ「良くないわよ、まだ一日一善達成してないもん」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/10(水) 23:50:17.56 ID:g5kfSAFSO
キョン「だったら、いま一善させてやるよ」スッ
ハルヒ「え?なによキョ」
グシャ
長門「……!?」
ハルヒ「あ…あんた一体なに…を」ドサッ
キョン「だから言っただろ、これでオマエは俺達の役にたったってわけだ。お疲れ様」
長門「あなたは……彼ではない」
キョン「さすが長門さん、でも気付くのが遅かったわね」
長門「どういう事か説明してほしい……朝倉涼子」
バシュッー
朝倉「ふふっ、涼宮ハルヒが一善行なうと事故が起きる…本気でそう思っていたのかしら」
長門「まさか…」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 00:05:09.47 ID:tCfD/wRfO
朝倉「全ては私達急進派が仕組んだ事だったのよ。でも涼宮ハルヒの力で刻が巻き戻る事…あなたも記憶を引き継いでいること、この二つが誤算だった」
長門「早く肉体の修復を…」ダッ
朝倉「そうはさせないわ、この倉庫には何十にも空間操作を施してある」バッ
長門「く………」
朝倉「あなたの動きを封じる事なんて他愛もないわ。ここで涼宮ハルヒが死ねば能力の発動も封じられる」
長門「そうは……させない」
朝倉「その身体で負け惜しみもほどほどにしなさい」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 00:13:53.05 ID:tCfD/wRfO
みくる「長門さーん…ここですかぁ?」
ガラガラガラガラ
朝倉「朝比奈みくる!?まさかあなたいつの間に助けを」
長門「だから言ったはず…そうはさせないと」
朝倉「ふふっ、残念ね。今度はあなたの姿を借りて彼女を始末させてもらうわ」バッ
長門「……!」
朝倉「どう?口も動かないでしょ。大人しく仲間の死に行く様をみていなさい」
ツカツカ
みくる「あ、長門さぁん」
鶴屋「探したよ有希っこー」
長門(朝倉)「心配をかけた…すまない」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 00:22:34.80 ID:tCfD/wRfO
みくる「ゴメンで済んだら…」
鶴屋「警察は要らないにょろーぉ!」
バギッ!
長門「げぼうっ!」ドサッ
鶴屋「さぁ有希っ子…覚悟はいいかい」ボキボキ
長門「ちょっ!待っ。敵は朝倉よ、私達仲間よ仲間!」
みくる「朝倉さんって確かカナダに転校したじゃないですか。誤魔化そうとしても駄目ですよ!」
鶴屋「立体パズル一万ピースにあんな事する子は仲間じゃないっさ」ボキボキ
長門「だ、だれか助け」
ガラガラ
古泉「長門さーん、ここですかぁ?」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 00:33:14.57 ID:tCfD/wRfO
長門(朝倉)「彼女らは朝倉の手先だった。古泉一樹はやく救援を」
古泉「…………」ブロロロロ
ベキッ!
長門(朝倉)「ゲフン!」ドサッ
鶴屋「わぁお、一樹くんそのバイクかっけーねぇ!」
古泉「いやぁ、それ程でもないですよ」
みくる「今度後ろに乗せてもらえますかぁ」
長門(朝倉)「な……なんなのよコイツら、急進派より遥かに危険じゃないのよ!は、はやく逃げないと」ズルズル
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 00:46:03.36 ID:tCfD/wRfO
キョン「おい長門ー!ここにいるのかー!よくも妹を危険な目にあわせたな」
長門(朝倉)「あの声はキョンくん……、ふっ甘いわね長門さん。二度も同じ手は食わないわよ!変装解除」バシュッ
長門「しっ、しまった…!」
ダッダッダッ
朝倉「キョンくんー助けてぇぇー」
キョン「朝倉、そんな傷だらけでどうしたんだ!?」
朝倉(ふっ甘いわね、近付いた隙に隠し持ったナイフで…)
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 01:05:12.06 ID:tCfD/wRfO
キョン「ってオマエ、一度俺を殺そうとしただろうがぁぁぁっ!」
バギィン!
朝倉「そ、そうでしたぁー!」
ドサーンッ
長門「終わった……」フラフラ
みくる「長門さんが二人!?一体どうなってるんですか」
古泉「ふむ、長門さんはむやみにトラックで人を跳ねる人ではありません。何かしら理由があるとは思っていましたが…」
キョン「全て話してくれるか、長門」
長門「わかった、だがまずは涼宮ハルヒの修復が優先」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 01:14:11.47 ID:tCfD/wRfO
鶴屋「おわっ!あの陰に血だらけのハルにゃんが」
キョン「ハルヒ!大丈夫なのか長門」
長門「仮死状態を維持してある。だが早く蘇生作業を行わなければ危険」
みくる「頑張ってくださぃ長門さん…」
スタスタ
朝倉「…………」スッ
キョン「朝倉、お前まだ!?」
古泉「邪魔はさせませんよ、ここは僕たちに任せて」
長門「いい……あなた達は下がって」
鶴屋「なに言うのさ有希っ子!」
スタスタ
朝倉「一人よりも二人の方が確率が高まるでしょ」サッ
長門「……助かる」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 01:24:50.37 ID:tCfD/wRfO
キョン「どういうつもりだ、オマエはハルヒを殺そうとしてたんじゃ」
朝倉「所詮はただの逆恨みよ、それが失敗した今私の存在理由なんかないもの」
鶴屋「諦めが悪い子は嫌いだねぇ。成功するまで何度でもやればいいっさ!」
みくる「ちょっと鶴屋さぁん…」
朝倉「この身体は紛い物…時間が経てば消滅してしまうのよ。私のメモリーと共にね」
キョン「長門はそれを知って?」
長門「………」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 01:35:21.59 ID:tCfD/wRfO
ハルヒ「うぅ……うーん、ゼヴィウス…」パチ
キョン「ハルヒ、気が付いたか!」
ハルヒ「キョン…皆…、ここどこ?なんだか意識がハッキリしないわね…」
古泉「なんにしても良かったですよ。もう安心でしょう」
鶴屋「有希っ子を追ったらまさかこんな面白い事が起こるなんてビックリさね」
みくる「鶴屋さぁん、このことは皆にはシ〜ッですよ」
キョン「さて、なにはともあれこれでハッピーエンドだな」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 01:48:17.89 ID:tCfD/wRfO
朝倉「そうね、おめでとう。これで私が消滅すれば全てオシマイってわけ」シュュュ
鶴屋「なんだい涼コンの身体が……光って消えてくさね!?」
朝倉「どうやら、この処理で全ての余力を使い果たしたようね…」
キョン「あ、朝倉…オマエ」
朝倉「変な同情はしないでよね、私は壊したものを元に戻しただけ。……本当になにがしたかったのかしらね」
長門「………」
ハルヒ「同情じゃないわよ……」
朝倉「…え?」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 01:59:10.90 ID:tCfD/wRfO
ハルヒ「一日一善!あたしはまだ一善もしてないのよ。だから絶対助けてやるんだから!」
キョン「ハルヒ……」
ハルヒ「何がしたかったのか分からなかったなら、これから見つければいいじゃない!」
朝倉「ふふ…あなたがそんなお人好しだとは思わなかったわ」
ハルヒ「勘違いしないでよね、あたしの一善の為よっ!アンタなんかの為じゃないんだから!」
朝倉「涼宮ハルヒ……、いや涼宮さん。ありがと……」シュゥゥゥ
ハルヒ「朝倉…!あさくらぁぁぁ!」ドサッ
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 02:10:14.03 ID:tCfD/wRfO
あの騒動から数日が経ち、俺たちはいつもの生活に戻っていた。朝比奈さん達は相変わらずパズルに勤しんでいるようだ。
みくる「ふぇぇ…この頂上のピースをハメると崩れそうですぅ…」
鶴屋「みくるならいけるっさ!自分を信じるさ、負けんな!熱くなるさっ、やれるっさ、やれるっさ!にょーろぉー!!にょー」
みくる「な、なんだかテンション高すぎで……へくちんっ!」
バラバラ
鶴屋「ろぉ………………」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 02:22:30.52 ID:tCfD/wRfO
古泉のヤツは老若男女構わずお節介に勤しんでいるようだ。
古泉「おや、お婆さんどうしました」
祖母「この横断歩道を渡りたいんじゃが、車がとまってくれんでの」
古泉「ならば後ろに乗って下さい、遠慮なさらずにさぁ」ブロロロロ
…………
……
…
白バイ「兄ちゃんスピード出し過ぎ。後ろのお婆さん危ない状態だったよ。はい免許証だして」
古泉「あー、すいません。免許持ってないです」
白バイ・祖母「えっ…!?」
古泉「困ったものですね」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 02:37:32.30 ID:tCfD/wRfO
そして我らが団長はというと。
ハルヒ「ほらキョン、アンタもこのワッペン付けなさい!」
キョン「ん……『一日一善』?俺もやらなきゃならないのかよ」
ハルヒ「甘いわね、団長は団員のお手本にならなきゃいけないって言ったでしょ。あたしは一日百善よ!」
キョン「ひゃく……、一体何人の人々が不幸になんだよ…」
ハルヒ「なにか言った?ほらいいから行くわよ」ガッ
キョン「引っ張るなよ、行くってどこだよ?」
ハルヒ「もちろん困った人がいる所よっ!」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 02:48:32.47 ID:tCfD/wRfO
=コンピュータ研究部部室=
バタン
ハルヒ「おーやってるわね、結構、結構!」
朝倉「あ、涼宮さん。いらっしゃい」
ハルヒ「どうコンピュータ研究部部長、朝倉は役にたってるかしら」
コンピュータ研究部部長「飲み込みが早くて助かるよ、良く気がきくし」
キョン「下手したら立場が危ういんじゃないか?」ボソッ
長門「興味ない……」ボソッ
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 02:53:51.47 ID:tCfD/wRfO
キョン「しかし、運が良かったな、朝倉の修復が間に合ったなんて」
長門「運などではない……あの時点で必然となっていた」
キョン「ハルヒが望んだ時点か……全く便利な力だぜ」
長門「だからこそ自覚をさせてはいけない」
キョン「あぁそうだな、分かってるさ」
ハルヒ「ちょっと、アンタ達も協力しなさいよ、なんとしても大賞とるわよ」
キョン「へいへい、分かってるよ」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 03:03:17.63 ID:tCfD/wRfO
朝倉「でもタイトルの方はどうしましょうか、コンピュータ研究部部長」
コンピュータ研究部部長「そうだね、色々案はあるんだけど、イマイチしっくりこなくて」
ハルヒ「それなら、あたしに任せてよ……タイトルわね」
ハルヒはゆっくりと俺達に目配せをし、大きく息を吸う。
タイトルは『一日一善』よ!!
ハルヒのその澄んだ声がコンピュータ研究部部室に響き渡った。
=おしまい=