こなた「お母さんに…会いたい…」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン (あぁ、長門がやめてって言う時の顔を見るとゾクゾクする)

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44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 16:02:59.97 ID:XAlQkSAqP

放課後

かがみ「じゃあな、こなた。何が正しいかとかうちらにはわかんないけど
     こなたが正しいと思ったことを言えばいいと思うよ」

こなた「うん。ありがとねーかがみん♪」

そう言って私たちは別れた
家に帰ればあの女の人がいる。

こなた「はぁ」
正直帰りたくなかった・・・


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 16:10:07.64 ID:XAlQkSAqP


家の前にたどりつく
そこで自分の足が震えていることに気がついた

ううん!お父さんが好きな人だし、きっといい人に決まっている。
大丈夫。大丈夫。
そう何度も自分にいい聞かせ家の扉を開いた。


女「あ、こなたちゃんおかえりなさい」

こなた「っ!あ・・・うん」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 16:16:49.17 ID:XAlQkSAqP

大量の汗が顔中から噴き出す

女「こなたちゃん顔色悪いけど大丈夫?」

こなた「え、あ、大丈夫・・・大丈夫だから・・・」
そう言って私は逃げるように自分の部屋に逃げた

やっぱり私には無理だ。頭でわかっていても体が拒否する

私は泣きながらベットに潜り込みそして眠りについた


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 16:32:02.50 ID:XAlQkSAqP

・・・・・・
目を覚ますと夜中になっていた
この時間だといつも見ているアニメが放送する時間だが
どうも見る気にはなれない

当然おなかも空かないだろうと思っていたが
体は正直なようでグゥとなっている

こなた「・・・なんか食べよう」
私は台所に向かった

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 16:43:18.76 ID:XAlQkSAqP

なに作ろっかなと思っていると
目の前にお弁当箱が用意されていた

昼のやつではなく新しく作られたやつだ

隣に書置きが置いてある
奇麗な字で一言こう書いてあった

『よかったら食べてくださいね。』

私は泣いていた・・・
ただその涙の理由は私にはわからなかった

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 16:56:21.42 ID:XAlQkSAqP


結局そのお弁当を食べれなかったので
私は自分でカレーをちゃちゃっと作った。

食べ終わる頃には気分も落ち着いて
あることに気づき急いでテレビの電源をつける

今ならまだアニメ見れるかもしれない!

エンディングが流れていた・・・

・・・・・私は泣いた

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 17:06:56.09 ID:XAlQkSAqP

一生の不覚・・・
そう思いながら自分の部屋に戻った
・・・ネトゲでもするかなと思っていると
「電話よ!でないと死刑だから!電話よ!でな(ry」
携帯が鳴った

かがみんだ

急いで電話にでる
こなた「もしもーし」

かがみ「もしもし?こなた?」

こなた「そだよー」

かがみ「・・・なんか思ったより元気そうね」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 17:12:49.56 ID:XAlQkSAqP


こなた「元気ってわけじゃないけど・・・まぁ普通かな?」

かがみ「そう、なんか落ち込んでると思ってたけど大丈夫そうで安心したわ」

こなた「かがみん・・・」

かがみ「別に私がそんな心配したんじゃないのよ?でもつかさが///」

こなた「うんうん。かがみんはいい子だね〜w」

かがみ「ち!違うってば!!」

こなた「私なら大丈夫だから。かがみん。こんな時間にありがとね。」

かがみ「え・・・うん。じゃあ明日もちゃんと学校来なさいよ」

こなた「はいはーい!ではっ」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 17:23:45.82 ID:XAlQkSAqP

電話を切ると着信履歴が10件あることに気がついた
1時間おきに1件
かがみんらしいや。

私はこんなにも心配されていることがすごく嬉しくてたまらなかった

早く心配させないようにしなきゃ・・・

しかしどう頑張ればいいのかわからない
私はあの女の人を受け入れられる自信がなかった

こなた「はぁ・・・」
溜息をついて私はネトゲもやらずに眠りについた


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 17:32:46.46 ID:XAlQkSAqP

次の日
「おきなさい!団長命令よ!おきなさい!団ちょ(ry」
起きた。
私はあの女の人より早く起きるためにいつもより早めに目覚ましをセットしていたのだ

そして急いで着替えて朝ごはんも食べずに家を出た。

時間に余裕があるのでコンビニで立ち読みでもしようかなと
思いながら歩いていると後ろから声をかけられた

ゆたか「おねえちゃーん」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 17:40:02.45 ID:XAlQkSAqP

こなた「ゆーちゃん!どうしたのこんな早く」

ゆたか「おねえちゃんだよそれは。どうしたの?」

こなた「え・・・ちょっと・・・ね?」

ゆたか「やっぱりあの人のこと?」

こなた「あ・・・うん」
私は言葉に詰まった

ゆたか「そっか・・・」
それ以上ゆーちゃんは話さなくなり気づいたら学校についていた

ゆたか「すっごい早くついちゃったね」

こなた「うん。そだね」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 17:45:34.58 ID:XAlQkSAqP

ゆたか「おねえちゃん。今日放課後一緒にどっか行かない?」

こなた「え・・・うん。行く」

ゆたか「えへへ。じゃあ駅に着いたら連絡ちょうだいね」

こなた「うん。」
私は何やってんだろう。ゆーちゃんもきっと不安なのに・・・
もっとしっかりしなきゃ

こなた「じゃあゆーちゃん。また放課後ね」

ゆたか「うん!」

・・・・・・
さてと、教室でDSでもやろうかな

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 17:56:01.84 ID:XAlQkSAqP


教室でDSをやってるとまたしても後ろから声が聞こえた
かがみ「おーっすこなた」

こなた「あ!かがみーん。早いねぇ」

かがみ「なに言ってんの?もうあと5分でHRよ」

こなた「んぁ!?」
時計を見てみると確かにそのようだ
ゲームに集中しすぎたみたい。

かがみ「ほら、早くしないと先生来るぞ。」

こなた「あ、うん。」
私は急いで鞄にDSをしまった」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 18:01:48.06 ID:XAlQkSAqP

お昼
つかさ「こなちゃーん。お昼食べよー」

こなた「そだねー。みwikiさんもこっちにおいでー」

みゆき「はい〜、今そちらへ行きますよ〜」

かがみ「やっほー。私も入れてよ」

こなた「あ、かがみん。おいでおいで〜」

いつものメンバーがそろうと安心するな。
そう思いながらいつものチョココロネを食べる

いつものようなくだらない話をするだけで
昨日の話題は口に出さなかった
きっとみんな気をつかってくれたんだと思う

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 18:20:48.73 ID:XAlQkSAqP

放課後
私は用事があるといってかがみん達と別れた
っさ。ゆーちゃんに電話電話・・・・・

ない・・・
家に忘れてきてしまった・・・
あちゃーと思っていると目の前からゆーちゃんが走ってきた。
ゆたか「おねーちゃん」

こなた「あ!ゆーちゃん!そんな走っちゃだめだよー」

ゆたか「大丈夫。でもおねえちゃん何回電話しても出ないから・・・」

こなた「あぁ、それがね・・・携帯家に忘れてきちゃったみたいw」

ゆたか「もー。でもお姉ちゃんらしいね」
そう言ってゆーちゃんは私の手をひっぱり駅へと歩き出した

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 18:26:15.06 ID:XAlQkSAqP

ゆたか「おねえちゃんどっか行きたいところある?」

こなた「行きたいところ?うーん・・・アニメイトw」

ゆたか「アニメいと?」

こなた「あっ、ゆーちゃん行きたいところある?」

ゆたか「ううん、おねえちゃんが行きたいところならどこでもいいよ」

こなた「ゆーちゃん・・・」

なんていい妹なんだろう。私は感激しながらアニメイトへ向かった

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 18:33:09.89 ID:XAlQkSAqP

・・・・・・
こなた「ふはぁ。いっぱい買っちゃったよ」

ゆたか「・・・・・・・す・・・すごいね・・・」

こなた「これが普通なのだよゆーちゃん」

ゆたか「そ、そうなんだ・・・あ!あそこのカフェで休憩しよ」

こなた「そだね。ちょっと疲れちゃったし」
大量の荷物を持ちながらそのカフェへ入った。

落ち着いた雰囲気で客も少なかった

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 18:43:09.16 ID:XAlQkSAqP


ふう
と一息ついて椅子に座る
こなた「ゆーちゃんありがとね。オタクの買い物に付き合ってくれて」

ゆたか「そんな、おねえちゃんが早く元気になるんだったらこれくらい」

こなた「・・・そっか・・・ゆーちゃん。」

ゆたか「なぁに?」

こなた「私お父さんとちゃんと話すね。」

ゆたか「・・・うん」
そうだ・・・ちゃんと話そう。ゆーちゃんにも心配ばっかかけてちゃダメだ
こなた「よし!じゃああと5分してから帰ろう!w」

ゆたか「へへ。そうだね・・・」

結局カフェを出たのは30分後だった

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 18:55:56.00 ID:XAlQkSAqP

自宅
ドアを開けるとお父さんが出迎えてくれた
そうじろう「おう。二人ともおかえり」

ゆたか「ただいま」

こなた「た、ただいま」

どうやらあの女の人は仕事でまだ帰ってきてないらしい

こなた「お、お父さん!話があるから・・・ちょっと来て・・・」

そうじろう「ん・・・わかった」

ゆたか「じゃあ私は晩御飯を作ってくるね」

こなた「あ、ゆーちゃん。あとで私も手伝うから」
ゆーちゃんは気を利かしてくれたようだ

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 19:07:48.17 ID:XAlQkSAqP

こなた「お父さん・・・再婚するんだよね」

そうじろう「ん?ああそうだな」

こなた「そっか・・・あのさ、前の・・・お母さんのことはどう思ってるの?」

そうじろう「かなたのことか・・・」
そう言うとお父さんは黙り込んでしまった

こなた「・・・」
私は何か言おうと思っても何も言えなかった
するとあの女の人が来たようだ。
女「今晩はー」


81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 19:16:09.68 ID:XAlQkSAqP

こなた「っ!!」
私はその場を逃げるように自分の部屋に駈け出した
そうじろう「あ、こなた・・!」

心臓がバクバク言ってる・・・
何してんだろ私・・・
ゆーちゃんとちゃんと話すって約束したのに。
・・・どうすればいんだろ・・・私

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 19:26:08.57 ID:XAlQkSAqP

・・・・・・気がつくとやっぱり夜中になっていた
最近眠り癖がついたのかな・・・
お父さんきっと寝ちゃったよね・・・

悪いことをしたなと思いながらおなかが空いたので台所に向かう。
するとリビングに誰かいた

あの女の人だ・・・

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 19:30:13.44 ID:XAlQkSAqP

女「あ、こなたちゃん・・・今晩は」

こなた「今晩は・・・」
ずっと起きて待ってたんだ・・・私が来るのを・・・
隣にはお父さんがいびきをかいて寝ている

女「あ、ご飯今から作るね」

こなた「え・・・あ・・・」
緊張してなかなかうまくしゃべれない

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 19:37:37.75 ID:XAlQkSAqP

そわそわしながら待っていると目の前に料理が出てきた

自分では作れないようなすごい料理・・・

女「どうぞ。よかったら・・・食べて。」

こなた「・・・い、いただきます・・・」
そう言って私は料理を口に運んだ

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 19:53:43.21 ID:XAlQkSAqP

・・・・・・言葉が出ないほどおいしかった
それにすごい温かかった。

女「・・・どう?おいしい?」

こなた「・・・・・・」
私は黙ってうなずいた

女「そう、よかった。私ね・・・そうじろうさんとの結婚もっと後にしようと思うの」

こなた「え・・・」
私は食べる手を止めた
女「もっとね、こなたちゃんやゆたかちゃんと仲良くなってからにしようって」

きっと私が原因なんだろうなと思った。
この人には悪気はないのに・・・

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 20:06:11.09 ID:XAlQkSAqP

女「だから私・・・こなたちゃんやゆたかちゃんに
  お母さんって言われるように頑張るね・・・」
彼女は泣きながら私に言った。

私は返す言葉もなくうなずくことしかできなかった。


きっとこの人はお父さんのこと本気で好きなんだろう
お母さんとおんなじぐらい・・・

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 20:13:08.21 ID:XAlQkSAqP

次の日

こなた「ぬぁ!遅刻遅刻!!」
目覚ましをセットしたにもかかわらず寝坊してしまった

あ〜ん
ゆーちゃんきっと学校行っちゃったな・・・
お父さんも寝てるし・・・
こなた「急げ急げ!!」
私はダッシュで玄関まで行くとそこにはお弁当箱が置いてある。

『よかったら食べてね』

ゆーちゃんの字ではなかった。

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 20:18:47.72 ID:XAlQkSAqP

・・・・・・
・・・・
・・
こなた「い!いってきまーす!!」

私は急いでドアを開けて学校に向かう

こなた「あうー遅刻遅刻!!」




いつもより少し重いカバンを持って

私は走り出した

END



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