こなた「お母さんに…会いたい…」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:吹雪「はじめまして、吹雪です。よろしくお願いいたします!」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 12:56:01.53 ID:Ugdv8BEg0

「ただいまー」

いつも通り家に帰って来る。

今日はバイトも約束もないし、FFやるぞー!!

すると居間から声が聞こえてくる。

そうじろう「こなた、ちょっと来なさい」

お父さんの声だ。なんだろう、別に最近は帰りも遅くないし赤点も取ってない

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 13:00:08.83 ID:Ugdv8BEg0

「ほーい、どしたのお父さん」

そうじろう「おかえり、ちょっと座りなさい」

ゆたか「お帰り、おねえちゃん」

居間にはお父さん、ゆーちゃん、そして見知らぬ女の人が一人…

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 13:02:20.85 ID:Ugdv8BEg0


そうじろう「ゆーちゃんにはさっき説明したんだけど、お父さんこの人と再婚することにしたんだ」

……知らない女の人がいる時点で悪い予感はしてた

でも、さすがにショックだ。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 13:06:05.96 ID:Ugdv8BEg0

そうじろう「お父さんの連載の編集してくれてる人でな…」

お父さんがなんか言ってるけど全然頭に入らない

そうじろう「こなた、ほら、あいさつしなさい」

「あ、えっと、泉こなたです…」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 13:17:00.09 ID:Ugdv8BEg0

女「はじめまして」

この人はお父さんの小説の編集をしてる人でお母さんとも面識があったらしい

まだ籍を入れたり一緒にすんだりするのは先になるけど、一応挨拶に来たとのことだ

私とゆーちゃんの母親代わりになるとはりきっているみたいだ

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 13:34:40.61 ID:Ugdv8BEg0

そんなことどうでもいい

お母さんはどうなるの?

そうこうしてると女の人は帰ると言って帰り仕度を始めた

お父さんが玄関まで見送りにいく

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 13:48:16.80 ID:Ugdv8BEg0

玄関の扉を閉めるのを確認すると玄関にいるお父さんに向かってこう言った。

「お父さん。お母さんは…お母さんはどうなるの」

そうじろう「いや、それはだな…」

「お父さんなんて大ッ嫌い!!」

そうじろう「こなた…」

はっと我に帰る。お父さんはとても悲しそうな顔をしていた

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 13:53:10.79 ID:Ugdv8BEg0

「なーんてね。ちょっとドラマっぽくなかった〜?」

そうじろう「なんだ冗談か…お父さんちょっと本気にしちゃったよ」

ハハハと笑って自分の部屋に行くため二階にあがろうとする。

そうじろう「ご飯は?」

「食べてきたからいらなーい」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 13:57:04.79 ID:Ugdv8BEg0

そうじろう「そうか…せっかく作ってもらったのに残念だな」

顔が思わずムッとなったがそれをお父さんに見られないように足早に二階に上がる。

タッタッタッタッ

バタン

そうじろう「かなた…俺、これでいいのかな」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 14:02:22.47 ID:Ugdv8BEg0

部屋に入るとすぐにベットにもたれこむ

お父さんはお母さんのことどう思ってるんだろう

もう死んじゃった前妻くらいにしか考えてないのかな

お母さん…お母さんに会いたい…

今までそんなこと思わなかったけどこの状況になって急にお母さんに甘えたくなってきた

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 14:04:37.18 ID:Ugdv8BEg0

そう思うと自然と涙が溢れてきた

「お母さん…お母さん…会いたいよぉ…」

そのまま10分近く泣いていた

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 14:08:55.86 ID:Ugdv8BEg0

タッタッタッ

コンコン

ゆたか「おねえちゃ―ん、FF私もやりたーい…」

ゆたか「あっ…ご、ごめんね!」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 14:11:33.83 ID:Ugdv8BEg0

そういってゆーちゃんが部屋から出ていく

泣いてるとこ見られちゃった

ゆーちゃん、お父さんに言わないといいな

そんなことを思いながらその日は泣き疲れて寝てしまった

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 14:16:04.50 ID:Ugdv8BEg0

翌日

ゆたか「遅刻しちゃう〜!」

ゆーちゃんが慌てながら着替えをしてる。

私はかがみたちと一緒に登校してるのでゆーちゃんと毎日一緒に家を出ているわけではない。

今日も、先にいってるねと声をかけて玄関に向かう。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 14:18:29.43 ID:Ugdv8BEg0

ピーンポーン

誰だろうこんな朝っぱらに

靴を履いている途中だったのでそのまま扉を開ける。

女「こなたちゃん、おはよう」

「おはようございます…」

昨日来てたお父さんの婚約者の人だった

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 14:21:47.85 ID:Ugdv8BEg0

女「これ、こなたちゃんのゆたかちゃんのお弁当作ってきたんだけど…」

私がいつも購買でパンを買ってるのを知ってて作ってきたのだろうか

「いらないです…」

女「えっ?」

「いらないです!」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 14:24:17.71 ID:Ugdv8BEg0

そう言って私は鞄を持って家から走って出て行った。

この人からお弁当貰ったら母親になることを認めたみたいで嫌だったからだ。

私は絶対にコロネを食べ続ける。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 14:30:32.97 ID:Ugdv8BEg0

お昼

かがみ「おーっす、あれこなたは?」

みゆき「泉さんなら購買に行かれましたよ」

つかさ「またチョココロネ買ってくるのかなぁ」

ゆたか「…」

つかさ「あ、あの子こなちゃんの従姉妹の子じゃない?」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 14:33:57.63 ID:Ugdv8BEg0

かがみ「確かゆたかちゃんよね、おーい」

ゆたか「あっ、みなさん…あの、お姉ちゃんいませんか?」

かがみ「こなたならパン買いに行ったわよ」

ゆたか「じゃあこれお姉ちゃんに渡しておいてください」

つかさ「うわーお弁当だー、これゆたかちゃんが作ったの?」

ゆたか「いえ…あの…実は…」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 14:36:16.75 ID:Ugdv8BEg0

10分後

「今日もコロネゲットしてきました大佐!大佐のキッスはいただきだー!!」

かがみ「はいはい、今度は何のマネ?」

「ガンダムだよー見てないの?」

かがみ「残念ながらSEEDで止まってるわ」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 14:42:13.41 ID:Ugdv8BEg0

「00も見てよ〜」

かがみ「それより、これ」

「お弁当!?もしかしてかがみんの愛妻弁当!?」

かがみ「違うわよ。ゆたかちゃんが届けてくれたの」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 14:46:19.68 ID:Ugdv8BEg0

「えっ、なんでゆーちゃんが」

かがみ「ゆたかちゃんから話聞いたわよ。なんか相談あるなら乗るから」

「…」

つかさ「こなちゃん?」

みゆき「泉さん…」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 14:48:37.60 ID:Ugdv8BEg0

「相談なんてないない!なになにこの空気!」

かがみ「そう?ならいいけどさー、一人で抱え込むよりしゃべった方がいいんじゃない?」

「…」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 14:50:50.95 ID:Ugdv8BEg0


「そりゃ最初はとまどったよ?

 だっていきなり結婚なんて言うんだもん

 お母さんのこともあるし…

 でも…でもさ…お父さんの…結婚…祝福…してあげられない…娘なんて…最低じゃん…」

そう言って私は泣きだした。するとかがみがやれやれと言った表情で頭をなでてくれた

かがみ「お父さんの為にそんな風に泣いてあげられることが一番の親孝行よ」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/26(火) 14:54:04.08 ID:Ugdv8BEg0

つかさ「こなちゃん…」グス

こなた「ありがと…かがみいいいいいい!!」

かがみ「鼻水鼻水!!はぁ…でも今日だけは許してあげるわ」

なぜかつかさとみゆきさんももらい泣きをしてた

かがみはお母さんみたいだ

かがみん・・・

そうだ!かがみがお父さんと結婚すれば私のお母さんがかがみになる!

かがみ「犯罪だろ!」

終わり



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