2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:26:52.95 ID:mxkDEpWi0
キョン「ほい、これで王手だ」
古泉「これは痛いところを」
キョン「どうする? 投了か? もう一局かいくか?」
古泉「あなたの時間が大丈夫なら、是非もう一局お願いしたいですね」
みくる「お二人とも熱中していましたね。お茶のお代わりどうですか?」
キョン「お願いします。(…っていうかもう結構いい時間だが長門がいないと切り上げるタイミングがないな)」
ハルヒ「だぁー、もうあんたたちうるさいわよ! 気が散るじゃないの! みくるちゃんお茶!!」
みくる「ひゃ、ひゃいいぃ」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:28:49.09 ID:mxkDEpWi0
キョン「(ご機嫌斜めだな)」
古泉「(このままではバイトが入りそうです。なんとかしてくださいよ…)」
キョン「(最近不思議探しもネタ切れだからな。お前ら機関がなんかネタでも提供しろよ)」
古泉「(今月はもう予算オーバーです…)」
キョン「(不景気なんだな……)」
古泉「(あなたがさっさと涼宮さんとくっついて…)」
ガチャ
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:29:58.16 ID:mxkDEpWi0
ハルヒ「あら有希。コンピ研はもういいの? セクハラされなかった?」
みくる「ひぃっ…」
キョン「(朝比奈さん… パソコン強奪事件のトラウマがよみがえってらっしゃる…)」
長門「なかなか有意義だった」
キョン「ほう、それはよかったな。どんな活動をしたんだ長門?」
長門「シミュレーション」
古泉「いつぞやの宇宙船バトルの続編でも?」
長門「違う」
キョン「新しいゲームを作ったのか?」
長門「作ろうとしている」
ハルヒ「どんどん作りなさい! 出来れば宇宙人と未来人と超能力者が出てくるのがいいわね!」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:32:42.74 ID:mxkDEpWi0
長門「スポーツシミュレーション」
古泉「ほう、それはそれは」
キョン「なんたらリゾートとかスポーツみたいなのか?」
長門「違う。もっと写実的で現実的なプログラムを行う」
みくる「ふえぇ〜 本格的なんですねぇ。長門さんもお茶いれますね」
キョン「あ、朝比奈さん、俺にもお願いします」
みくる「はぁい」
ハルヒ「どうせならバイオハザードみたいなのがいいわね! 未来人がゾンビになって攻めてくるのよ!」
みくる「ひぎぃいいいい!!!」
キョン「(ハルヒ…お前にとっちゃバイオが現実的なのかよ……誰かこいつの頭にワクチン打ってくれ)」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:35:33.07 ID:mxkDEpWi0
長門「いわゆるそういう方向ではない」
ハルヒ「…ってことは超能力バトルね! 主人公のメイドさんが街ん中で日本刀振り回すのよ!!」
古泉「(そ、それを写実的に描かれるわけですか……)」
長門「違う。ゴルフシミュレーターを作ろうとしている」
古泉「ほほぅ。ゴルフですか。リアルさを追求するにはいい素材ですね」
ハルヒ「宇宙人ゴルファーが地球侵略に来て、主人公とゴルフ勝負するわけね!」
キョン「(ちょっと面白そうだと思っちまったじゃないか)」
キョン「し、しかしまた、なんでゴルフが素材なんだ?」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:37:09.32 ID:mxkDEpWi0
長門「私がコンピ研に持ち込んだプロゴルファー猿(藤子不二雄A作)があちらの部員達の間で流行った」
キョン「(宇宙人ゴルフ対決と大して変わらんレベルだぞそれ…)」
長門「ちなみに私個人としては"プロゴルファー猿"よりも"ホアー!! 小池さん"がお勧め」
ハルヒ「うちの親父がゴルフ好きなんだけど、それ持ってた気がするわ…」
長門「あなたの父親はよく解っている。 『コンセントレーション!!(キリッ』」
キョン「(あれ? なんかスイッチ入ってる!?)」
古泉「…つまりゴルフ漫画を読むうちに、自分たちでリアルなゴルフシミュレーターを…という訳で?」
長門「その通り。しかし問題が発生した」
キョン「そりゃまぁ色々と発生しそうだわなぁ」
長門「誰もゴルフをしたことがないからシミュレートのし様がない……」
ハルヒ「よし! じゃぁ有希の為に来週の不思議探索はみんなでゴルフ場に行くわよ!!」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:39:15.93 ID:mxkDEpWi0
キョン「おいおい、行ったって誰もゴルフなんか出来ないし、えらく金が掛かるんじゃないのか?」
古泉「それならご心配なく。親戚が経営するゴルフ場があるんです。レンタルで道具も借りられますよ」
キョン「雷電とか正宗とか木製サンドウェッジとかか?」
長門「木製サンドウェッジは男のロマンと言える。Aは中丸を主人公にしたスピンアウト作品を執筆すべき」
古泉「残念ながらキャロウェイやナイキやテーラーメイドの市販品となります」
長門「(スルーされた……)」
ハルヒ「あたしはマイクラブセット持っていくからね! キョンはキャディーをしなさい!!」
キョン「お前、ゴルフセットなんか持ってたのかよ!?」
ハルヒ「うちの親父がゴルフ好きって言ったでしょ? 昔から付き合わされてたのよね」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:40:19.25 ID:mxkDEpWi0
古泉「ご自分のセットをお持ちとは流石です。当日は迎えをよこしますからご安心下さい」
長門「私はレンタルの品でいい」
古泉「畏まりました。長門さんの背丈に合ったクラブを用意させて頂きます。」
古泉「(インターフェース的パワーは加味します? するなら特注品を用意しますが……)」
長門「(いい。一般的な人間の体力・ヘッドスピードをシミュレートする)」
古泉「(解りました。一般ややアスリート志向のレディースモデルのスペックで用意いたします)」
長門「感謝する」
古泉「キャディーもお任せください」
長門「(コクリ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:42:10.46 ID:mxkDEpWi0
みくる「あのぅ…私は何をすればいいでしょうか……?」
ハルヒ「みくるちゃんは…そうね、コスプレして場を盛り上げなさいっ!」
キョン「サンテレビのゴルフ番組かよっ!」
長門「BSジャパンのおぎやはぎのそこそこスターゴルフこそ至高」
古泉「僕に提案があるのですが、どうでしょう涼宮さん」
長門「テレビ大阪で再放送もある」
ハルヒ「発言を許可するわ」
長門「(またスルーされた)」
古泉「ありがとう御座います。せっかくですから、彼にもプレーして頂き、朝比奈さんを涼宮さんのキャディー
に指名されては?」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:45:29.98 ID:mxkDEpWi0
キョン「おい、俺はハルヒと違ってまったくゴルフなんて出来ないぞ!?」
ハルヒ「そうよ! キョンは雑用係なんだから、黙ってあたしの専属キャディーをしなさいっ!」
長門「(独占欲)」
ハルヒ「有希、何か言った?」
長門「何も」
みくる「あのぅ…出来ればわたしもコスプレよりはキャディーさんの方がいいですぅ」
ハルヒ「もう! 仕方ないわね! じゃぁコスプレしつつあたしのキャディーをしなさいっ!」
みくる「ふえぇ〜 ありがとうございますぅ」
長門「(コスプレは受け入れるのか。破廉恥極まりない乳牛めが)」
ハルヒ「ってわけで解散!」
長門「(乳牛は"穴"から"竿"抜いているのがお似合い。クックック)」
古泉「(気のせいでしょうか… 長門さんから何やら出ています……)」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:46:59.84 ID:mxkDEpWi0
部活後帰り道───
キョン「やれやれ…また疲れそうなことになったじゃないか」
古泉「ふふっ。涼宮さんが退屈しないでいいじゃないですか」
キョン「予算不足とか言ってなかったか? ゴルフって高くつくんだろ?」
古泉「機関の人間が経営するゴルフ場には東西南3コースあります。当日はクローズ中の東コースのみ使います」
キョン「詳しくないので分からんが、ようするに俺たちは人目に付かず、機関的にも低予算でいけるってことか?」
古泉「ご明察です。すでに機関本部にメールで連絡を入れました。本来18ホールですがハーフでご勘弁ください」
キョン「ん、俺もメールが着信したみたいだ? ハルヒからか…」
ハルヒ『ラウンドに向けてこれからあたしがレッスンしてやるから●●練習場まで来なさい!』
キョン「団長様直々に、いまからありがたいレッスンを授けてくれるらしい。やれやれだぜ……」
古泉「打ちっぱなしデートですか。これは実に羨ましい。是非手取り足取り教えてもらってきて下さい」
キョン「あ、あほか!」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:48:15.56 ID:mxkDEpWi0
●●練習場───
ハルヒ「遅い!」
キョン「…へいへい。お待たせしました」
ハルヒ「えっと… せっかくだから親父のお古のクラブ。もってきてやったから使いなさいっ!」
キョン「えっ」
ハルヒ「あたしのと二つ、一緒にタクシーでここまで運んでやったんだからねっ!」
キョン「いや…っていうか、そこまでしてもらって…」
ハルヒ「グローブとかもちょっと使ってるやつだけど。あんたが使いなさいよ」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:49:07.57 ID:mxkDEpWi0
キョン「でもこれ…素人見だけど、なんか新しいクラブっぽく見えるんだが」
ハルヒ「親父の奴、道楽でクラブころころ買い換えるのよ。だ、だから余ってて仕方ないやつだから…」
キョン「本当にいいのかハルヒ?」
ハルヒ「な、何なら、本格的にハマったらあたしと親父とあんたでラウンドしても…してやっても…」
キョン「え、なっ…おいそりゃ…」
???「おや、キョンに涼宮さんじゃないか?」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:50:07.59 ID:mxkDEpWi0
佐々木「これは珍しいところで会ったね」
ハルヒ「(さ、佐々木…なんでこんな処に……)」
キョン「おお、しばらく振りだな。そういやお前、中学の頃から親父さんとゴルフやってたんだっけか」
佐々木「くつくつくつ。そうだよキョン。ゴルフは実に面白い。原因と結果のスポーツだからね」
ハルヒ「あたしも中学から親父としてるわ。そして今日はキョンに個人レッスンする日なのよね(フフン」
佐々木「(なんだって!? くっ…涼宮ハルヒのどや顔が憎い……!!)」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:50:48.83 ID:mxkDEpWi0
キョン「(気のせいか妙なオーラが二人から立ち込めているような…?)」
佐々木「そ、そうだ、キョン。何なら僕が教えようかい? 中学の時の勉強みたいに。一緒にね(チラッ」
ハルヒ「(キィィィィィッ!共有した時間は佐々木の方が上…しかしッ!!)」
ハルヒ「それには及ばなくてよ佐々木さん。今度SOS団で一緒にラウンドするからあたしが教えるわ」
キョン「じつはカクカクシカジカでな。俺もラウンドすることになったんだ」
佐々木「!」
ハルヒ「それにキョンの道具はあたしの親父のなの(ニヤリ」
佐々木「(な、なんだってー!!)」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:52:22.87 ID:mxkDEpWi0
ハルヒ「そういう訳で、佐々木さんの手を借りることはないわ。じゃ、"あたしとキョン"は行くわね」
佐々木「ま、待ってくれないかキョン。涼宮さんも」
ハルヒ「あら、まだ何かあるのかしら?(さっさと消えなさいよド貧乳が)」
佐々木「さっきの話ではキョンだけキャディーが居ないだろ?(ここで逆転の一手を放つ!)」
キョン「そういやそうだったな。ま、何とかなるんじゃないか? 道具くらい自分で運べるし」
佐々木「何なら僕がその役目を務めようじゃないか」
ハルヒ「!」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:53:50.97 ID:mxkDEpWi0
佐々木「キョンは初心者だろう? ラウンド中、経験者で尚かつ"君と親しい僕"がアドバイス出来ることは多いと思うよ?」
キョン「おお、言われてみれば確かにそれは心強いな。佐々木さえよければ是非…」
ハルヒ「…なのよ」
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「SOS団の団活なのよ。部外者は参加不可よ!」
キョン「ハルヒそんな了見の狭いこと言うなよ」
佐々木「(くつくつくつ…モノより思い出だよ、涼宮さん)」
キョン「それに佐々木にもキャディーで参加してもらった方が長門にとっていいかもしれんぞ?」
ハルヒ「うーうー」
佐々木「(うーうー言うんじゃありません)」※佐々木は小清水ボイスで再生お願いします。
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:54:33.13 ID:mxkDEpWi0
ハルヒ「有希の為じゃ仕方ないわね…」
佐々木「流石は涼宮さんですね。当日楽しみにしていますからよろしく」
キョン「すまないな、佐々木。あとできちんと連絡するよ」
佐々木「くつくつくつ… 当日は僕がしっかりとリードしてあげるから安心したまえ」
ハルヒ「(当日覚えてなさいっ。絶対に許さないんだからっ!)」
佐々木「(ゾクッ… 今寒気が……)」
ハルヒ「さぁキョン、時間が勿体無いわっ! 打席に行くわよ!」
キョン「ああ、ゴルフは全くもって俺初めてなんでよろしく頼む」
ハルヒ「("俺初めてなんで" …これは効くは……3ヶ月は戦えるネタね…ふひっふひひひ)」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:55:44.76 ID:mxkDEpWi0
スパーン!!
キョン「おおー… 見事なもんだな……」
ハルヒ「ふふん、こんなのただの肩慣らしよ。あと5球ほど軽く打ったらフルショットするわね」
キョン「(さすがハルヒだな。まわりのオッサンたちと身体のキレが全然違いやがる)」
ドギャ!!!!!
キョン「! 奥のネットに突き刺さりやがった!?」
ハルヒ「今日イチ(今日一番の当たり)ね! 今ので大体230ヤードくらいよ」
キョン「俺、自信ないぞ…」
ハルヒ「なに言ってんのよ。男のあんたならいくら鈍くてもあたしと同じ位飛ばせるわよ!」
キョン「一度打ってみていいか?」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 19:56:27.72 ID:mxkDEpWi0
ペキャ! スポン! コロコロ…
ハルヒ「力みすぎよ。もっと力抜きなさい」
キョン「こうか?」
ポーン! パーン! パスーン!
ハルヒ「だいぶ良くなったわね。あとはもっと左主導で…そう。右手は使う意識なしで…そうそう」
キョン「おうおう、なるほど」
スパーン!!
ハルヒ「ナイスショット! まだまだぎこちないけど200ヤード近く行ったわよ!」
ハルヒ「あとはグリップをもっとこう…(どさくさにまぎれてキョンに触りまくるんだからっ!)」
ベタベタベタ
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:30:43.03 ID:mxkDEpWi0
キョン「(うっ ハルヒのやつくっ付きすぎだ。いい匂いがして…正直たまらん……)」
ハルヒ「グリップエンドがこう…左股関節の…(グイグイ」
キョン「(ちょっ… そこはらめぇえええええええええ)」
ハルヒ「(ふひっ ふひっ ひひゃはっ)」
キョン「(やばい。俺の股間がティーアップしてきたぜ…)」
ハルヒ「(! あたしのアプローチでキョンの… つむじ風舞うティーグラウンドだわ…)」
キョン「(バ、バレてないよな… 鎮まれっ! 俺のシフォン主義…!)」
ハルヒ「(ハァハァ… ハルヒのここ、あいてますよ?)」
係員「あ、あのお客様方… 他のお客様から苦情が…」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:34:52.90 ID:mxkDEpWi0
ハルヒ「怒られたじゃないの! キョンのスケベ!」
キョン「お、俺!?」
ハルヒ「まぁいいわ。とりあえず来週まで時間があるから。これから毎日学校帰りに練習よ!」
キョン「(マジか… こりゃ毎日賢者モードだな…)」
ハルヒ「(毎日練習にかこつけてキョンに触りまくるわよっ! エビオス飲みまくらなきゃ…)」
ハルヒ「(むしろキョンにエビオス飲ませて……)」
※エビオス 副作用 でググってください
───ハルヒとキョンのレッスンは毎日続き、キョンはそれなりに上達。
───そしてラウンドの日を迎えた。
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:36:26.72 ID:mxkDEpWi0
古泉「いい天気になりましたね。最高のゴルフ日和と言えるのではないでしょうか」
ハルヒ「おまたせ〜 まるで夏みたいに暑いわね。これは焼けるわよっ!」
みくる「ふぇ〜 日焼けしそうですぅ…」
※季節は5月の終わりごろでピーカン照りを想定しています。後付ですが。
キョン「本当に暑いな。マジで夏みたいだ」
長門「ワイは猿や……プロゴルファー猿や……テレレテレレテレレテレレテテッテー」
キョン「黒と赤のボーダー…なんか破れた膝丈パンツ… 猿谷猿丸!?!?」
佐々木「皆さんお揃いだね」
キョン「…ぶはっ!!」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:37:17.00 ID:mxkDEpWi0
佐々木「本当に暑いね今日は。まるで夏みたいだから機能性ウェアを着てきたよ」
ハルヒ「(や、やられた……)」
みくる「(体のラインピッチリですぅ……)」
古泉「(これは……写メって橘さんに送信すればお金が発生するレベルです)」
長門「(命を賭けたこの一打〜 白いボールよ〜 火と燃えよ〜 タラッタッタター)」
キョン「(これは目のやり場に困るが見てしまう……)」
佐々木「くつくつくつ… キョン、照れるからあまり見ないでくれたまえ。(むしろもっと見て欲しいよ…)」
※佐々木は上半身アンダーアーマーのヒートギヤ(=夏用)1枚です。
参考画像 ttp://item.rakuten.co.jp/powerstep/ua-2009-wcm3116/
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:38:30.75 ID:mxkDEpWi0
ハルヒ「(不覚っ…! 普通のポロシャツで来ちゃったわ…)」
佐々木「(初戦は私の勝ちね、涼宮さん…)」
キョン「(この格好の佐々木と半日一緒だとどうかなっちまいそうだ…)」
長門「(夢を夢を夢を〜 夢を勝ち取ろう〜 テッテテレッテーテッテテレッテー)」
古泉「(さっきから何故長門さんはヘッドバッキングを…)」
ハルヒ「さ、さっさと最初のホールに移動しましょう! 時間が勿体無いわっ! みくるちゃん準備!」
みくる「ひゃ、ひゃいぃい」
古泉「長門さん、バッグお持ちします。参りましょうか」
佐々木「さぁキョン。僕たちも行こうか」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:39:24.50 ID:mxkDEpWi0
機関カンツリークラブ(仮称)東コース1番 370ヤード パー4
佐々木「真っ直ぐ打ち下ろしのミドル。フェアウェイも広いし肩慣らしだね、キョン」
みくる「涼宮さぁん、ドライバーですぅ」
古泉「長門さん、1W渡しますね」
長門「ワイのことは兄さんと呼ぶんや中丸」
古泉「……とりあえず順番を決めましょう。クジを取りますね」
※通常1番ホールには銀色の串状のクジが設置されています。これで順番を決めます。
キョン「2番目だ」
ハルヒ「3番ね」
長門「ワイからやな」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:40:53.82 ID:mxkDEpWi0
ギリギリギリギリギリ… ドギャ!!
古泉「ナイスショット! フェアウェイど真ん中ですよ!」
佐々木「長門さんやるね… キョン、いいところ見せてくれよ?」
キョン「あんまりプレッシャー掛けないでくれ… 脱力脱力…」
スーッ… スパーーーーン!!
佐々木「コンパクトなバックスイングから真っ直ぐな出球、そして弱ドローの理想的なショットだよキョン!」
キョン「ちょっとトップ気味だったがうまくフェアウェイに残せたな。ありがとう佐々木」
スー… ピタリ ズバン!!!
ハルヒ「いけぇー!! (あたしの思い、ハルゲニアのキョンのとどけぇ!!)」
キョン「すげぇ! とんでもない弾道だ!!」
佐々木「くっ… これは僕も脱帽と言わざるを得ないね…」
古泉「おみごと。ナイスショットです涼宮さん(パチパチパチ」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:42:32.71 ID:mxkDEpWi0
キョン「情けねぇ…男の俺からかよ」
※ティーショット以外は、グリーンから遠い人から順番に打ちます
佐々木「風はなさそうだし、グリーンエッジまで130ヤード。ピンまでは140ヤードちょっとだね」
キョン「奥は安全そうだし俺なら7番だな」
※日本のゴルフコースは一般的にヤーデージ(長さ)が実測より長めに書かれており、逆算するとおかしくなり
ますが仕様です。
※実際のキョンのドライバーショットは200ヤード。残り140なので、1番は340(表記は370)ヤードが実測です。
パンッ!
キョン「あー…引っ掛けたなこりゃ」
佐々木「力んだねキョン。グリーン左手前のカラー際だ。大丈夫パターで寄せられるよ」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:45:24.10 ID:mxkDEpWi0
古泉「残り120です。9番にしますか?」
長門「グリーン奥の傾斜がこちらに向かっている。8番で低く出す」
古泉「(あれ…猿やめたんだ)」
長門「うかつ… もとい。中丸、8番や」
古泉「はい兄さん」
パシッ ……トン トトトトトトトトト……
古泉「ナイスオンです」
長門「少し大きかった… じゃなくてちょっとおっきかったでぇ…」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:46:07.72 ID:mxkDEpWi0
みくる「ふえぇー… どのクラブ取ればいいしゅかぁ?」
ハルヒ「AW… いや、"A"って書いてる短いのちょうだい!」
みくる「ひゃい、どうぞ」
スー… パシッ! ギュギュギュ…
キョン「流石だなハルヒ。ワンピン以内じゃないか」
古泉「ナイスアプローチです。バーディーチャンスですね」
ハルヒ「この距離は得意中の得意なのよっ! さぁグリーンに行きましょう!」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:47:46.18 ID:mxkDEpWi0
佐々木「キョン、無理にラインは見なくていいよ。距離感だけあわせて僕の足元に打ちたまえ」
キョン「ああ、ここからチップインしようなんて思わないさ」
コツンッ!
佐々木「ナイスアプローチ! 十分パーを狙えるよ」
ハルヒ「やるじゃない、キョン。みくるちゃん、全員グリーンオンしたから旗抜いてくれる?」
みくる「ひゃいぃ!」
長門「棒を抜くのが上手い…… 抜き慣れている……」
みくる「……」
長門「誰に教わったんだろうね… ニヤニヤ……」
みくる「……」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:48:51.18 ID:mxkDEpWi0
古泉「相当下っていますね。半分以下の距離感でいいのではないでしょうか?」
長門「やりなおし」
古泉「失礼しました」
古泉「兄さん、だいぶ下ってるよ」
長門「たのむで…正宗……」
古泉「(キャロウェイなんですが…)」
キーーン…………
長門「中丸が余計なこと言うからショートした」
古泉「……」
長門「お先」
コトン…
古泉「ナイスパーです兄さん」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:49:45.55 ID:mxkDEpWi0
キョン「さて、ハルヒより俺の方がちょっと遠いか」
ハルヒ「あ、あたしがラインみてあ…」
佐々木「(スッ…)」
佐々木「さぁ! キョン!! かがんだ僕の… 足と足の間… 股座(またぐら)目掛けて打ちたまえ!!」
ハルヒ「!!」
キョン「えっ」
佐々木「さぁキョン。構えるんだ。僕の股の間だよッ! しっかり"穴"を狙いたまへ!!!!」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:50:41.38 ID:mxkDEpWi0
古泉「(これはひどい…)」
ハルヒ「(さすがのあたしでもこれは引くわ)」
佐々木「さぁさぁさぁ!!」
ポコン…
キョン「……」
佐々木「すまないキョン…」
キョン「お先に…」
コトン…
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:51:37.66 ID:mxkDEpWi0
ハルヒ「有希がパー、キョンがボギーね。あたしはバーディー狙うわよっ!」
コン… カコンカコン
ハルヒ「イエーイ!」
全員「ナイスバーディー!」
長門「朝比奈みくる。旗を挿して」
みくる「はいっ! えい、よいしょっと」
長門「"穴"に"棒を挿れる"のが上手いねぇ…キョッキョッキョッ…」
佐々木「慣れた手つきだね……くつくつくつ」
みくる「……(もうイヤでしゅ…)」
キョン「(長門有希、佐々木、アウトー)」
古泉「(ゴルフ場に来ると下ネタ連発する人が居ますが…長門さんと佐々木さんは完全にそのタイプですね)」
※>>1もそうです
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:54:38.00 ID:mxkDEpWi0
2番 130ヤード パー3
ハルヒ「あたしからね。みくるちゃん、8番アイアン頂戴!」
※2番からは前ホールでの成績順に打ちます。
※また、ヤーデージはミドル/ロングはグリーンエッジ(手前) ショートはグリーンセンターで表示されています。
パシン! トスン!
みくる「しゅごいでしゅぅ〜 ナイスオンでしゅ!」
古泉「絶好調ですね。ナイスオン!」
ハルヒ「うーん、ちょっとこすり気味だったかしら。バーディーは難しいわね…」
佐々木「くつくつくつ… 穴が…」
キョン「佐々木、ハウス」
長門「おまt…」
キョン「お前も自重しろ」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:57:01.44 ID:mxkDEpWi0
古泉「長門さん、番手如何致しましょうか?」
長門「9番で上等。穴をデッド(直接的)に狙う(ニタリ」
長門「中丸」
古泉「度々すみません。兄さん、何番で打つ?」
長門「9番でしばきあげて止まる球を打つでぇ」
ギリギリギリギリ… パキャン!
キョン「こいつはドトップでバンカー一直線だぞ」
長門「下品な冗談のせい(ブンッ」
古泉「あいたっ… アイアンでスネ叩かないでくださいよ! 洒落になりませんからっ!」
キョン「(もうシミュレートがどうとか当初の目的どっか行ってるな……)」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:57:41.32 ID:mxkDEpWi0
佐々木「さぁ、キョン。僕たちも穴をデッドに行こうじゃないか。穴を!」
キョン「佐々木、8番を頼む(ニッコリ」
佐々木「四十八手の8番だね。任せたまえ」
キョン「ありがとう」
佐々木「さぁ、君のテクニックで穴に挿れt」
パシーン トトン…トト…
みくる「ナイスショットです。ニアピンですよキョンくんすごーい」
キョン「ありがとうございます朝比奈さん」
佐々木「……」
ハルヒ「(佐々木ざまぁwwwwwww)」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:58:23.40 ID:mxkDEpWi0
長門「中丸、サンドや」
古泉「はい兄さん」
バスン!!
古泉「ナイスアウト!」
ハルヒ「やるわね有希、ナイスリカバーでピン3mよ」
と、こんな風にSOS団+佐々木のゴルフ9Hゴルフ大会は進んでいき…
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 20:59:25.74 ID:mxkDEpWi0
みくる「お疲れ様でしたぁ」
古泉「お疲れ様でした」
ハルヒ「37」
長門「45」
キョン「57」
佐々木「初ラウンドでハーフ60切れば上出来だよキョン」
ハルヒ「そりゃあたしがコーチだからね」
キョン「二人ともありがとう。どうやらゴルフは性に合うみたいだ。楽しかったよ」
古泉「それは良かったです。またセッティング致しますから」
長門「お陰で良いデータが取れた。感謝する」
みくる「わたしも見てるだけでしたけど楽しかったですぅ」
キョン「さぁ、風呂入って着替えて引き上げようか」
ハルヒ「30分後にロビーに集合ね!」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 21:00:17.99 ID:mxkDEpWi0
───1ヵ月後
谷口「なんか最近キョンの奴いっつも素振りしてねぇか?」
国木田「どうやら涼宮さんたちとゴルフを始めたらしいよ」
谷口「ほー… さすが夫婦だなぁ」
キョン「さて、じゃぁ俺は団活行ってくる。二人ともまた明日な」
───文芸部室(SOS団)
長門「シミュレーションが完成した。あなたに一番最初に見て欲しい」
キョン「おお、ついに完成したか! さっそくこのパソコンで」
カチカチ…
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 21:01:23.70 ID:mxkDEpWi0
『紅蜂せんせいの19番ホールは蜜の味』
キョン「なんだこりゃ…」
紅蜂『ああん… 猿くんやめてぇ… もうらめぇ…』
長門「どうしてこうなった…」
キョン「あのラウンド中の会話、だろうな…やれやれだ」
長門「とりあえずこれは別サークル通じて夏コミに出す」
キョン「その前に…」
長門「?」
キョン「コピーしておいてくれ」
長門「あんたも好きねぇ」
終わり
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/01/08(金) 21:03:50.98 ID:mxkDEpWi0
以上です。
>>1で宣言通りにまとめさせて頂きました。
サルよけとかして下さって有難う御座いました。
BSデジタル映る方は、おぎやはぎのそこそこスターゴルフ見てください。
ゴルフに興味ない人でも楽しめると思いますよ。
そしてVIP内でゴルフ好きが増えたらいいなぁーと。
おぎやはぎのそこそこスターゴルフ
ttp://txgolf.jp/ogiyahagigolf/index.html