1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/16(水) 23:00:06.36 ID:9JFFmQHjO
キョン「よっ また一緒だな」
長門「そう」
ハルヒ「何回も言ってるけど!ほんっっとにデートじゃないんだからねっ!勘違いすんじゃないわよ!!」
キョン「へいへい」
みくる「じゃあまた後でぇ」
古泉「では」
ハルヒ「ふんっ!」
キョン「んじゃ行くか、長門」
長門「」コクッ
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/16(水) 23:01:48.11 ID:9JFFmQHjO
ツ〇ヤ
キョン「ここでいいか?」
長門「」コクッ
キョン「本のコーナーは……あっちだな」
長門「そう」
キョン「俺はレンタル漫画でも読んでるよ。昼までには帰るからな、どっぷりハマるんじゃないぞ」
長門「わかった」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/16(水) 23:10:27.75 ID:9JFFmQHjO
長門「……」ペラッ
〜♪
長門「……」ペラッ
『ツツツタヤッ!ウェー・・・シートゥィ!!』
長門「……」ペラッ
『伊藤さとりがナビゲートする、TSUTAYA WAVD-C3 今日はシングルチャートをお送りします』
長門「……」ペラッ
『先週に引き続き、第1位に輝いたのはこのナンバー。若者の間で人気のカリスマ系バンド』
長門「……」ペラッ
『BUMP OF CHICKENで"R.I.P"』
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/16(水) 23:19:53.10 ID:9JFFmQHjO
『そこに君がいなかったこと・・・
そこにぃ、僕がぁ、いなっかったことぉ・・・』
長門「……」ペラッ
『こんな、とーぜんを思うだけでぇっ
いーまがこれほど・・・』
テンレンレレン、テンレレレーン
女子高生A「ねぇ!これバンプじゃない!?」
女子高生B「ホントだ!きゃー!」
『そこに!きみがっ!いなかったことぉ!
わかち、あぁんえーないっ!とぉーぃっひ!のことぉっ!』
腐女子「ニヤニヤ」
長門「……」ペラッ
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/16(水) 23:24:26.36 ID:9JFFmQHjO
女子高生C「ん?これ誰の曲だっけ?」
女子高生A「えっー!!知らないのー!?」
腐女子「クスクス・・・」
女子高生B「バンプ知らないなんて人生半分損してるよー!」
女子高生C「なによそれーw」
キョン「おい、長門。そろそろ時間だぞ」
長門「……」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/16(水) 23:29:38.30 ID:9JFFmQHjO
キョン「どうした?」
長門「これ」
キョン「ん、CD……?」
長門「買いたい」
キョン「ほお、長門も音楽なんて聞くんだな。よし!ちょっと待ってろ……」
長門「いい。代金は自分で払う」
キョン「いいからいいから。これぐらい買ってやるよ、いつも世話になってるしな」
長門「そう」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/16(水) 23:35:58.98 ID:9JFFmQHjO
ハルヒ「解散っ!」
みくる「さよーならぁ」
古泉「また学校で」
キョン「じゃあな、長門」
長門「……」コクッ
長門「……」
長門「……」ガサッ
長門「初めてCDを買った」
長門「……彼に買ってもらった」
長門「昼間のことを考察するに、このグループは若者や女子高生の間に絶大な人気を得ているものと思われる」
長門「これでまた少し普通の女の子に近付いた」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/16(水) 23:44:52.59 ID:9JFFmQHjO
長門「さっそく聞いてみる。買ったのは新譜ではなく、このアルバム」
長門「ジュピター……日本語で木星」
長門「まず一曲目」ピッ
トゥントレントゥントレン
長門「……」
ジャカジャーン!
長門「……」
ダーン!ダーン!ダーーン!!
長門「間奏が長い」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/16(水) 23:50:50.66 ID:9JFFmQHjO
飛ぼうとしたってぇ羽なんかないって
知ってしまったぁ夏のひぃ〜
長門「……」
届きはしないっ!あーの月ーも、あーの星もぉ〜
長門「……」
届かない場所にアッーるから!
自分の位置がよくわかる・・・
長門「……」
飛べない、きみわぁ、歩いてゆこー!
長門「……」
迷いながらぁ!間違いながらぁ!
歩いてく、その姿が正しんだっ!
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/16(水) 23:53:04.70 ID:9JFFmQHjO
すてぇじおっだぐらぁぁあん!
長門「……曲はいい。しかし、何を言っているのかよく聞き取れない」
長門「歌詞カード」
長門「……」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 00:03:40.06 ID:fF7sid10O
次の日
ガチャ
長門「……」
古泉「おや、珍しいですね。長門さんが最後に来るなんて」
長門「……」ボッー
古泉「?」
ハルヒ「遅いわよ有希!緊急会議があるって昨日言ったじゃないのよ!」
キョン「俺は聞いてないが」
長門「申し訳ない」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 00:06:51.98 ID:fF7sid10O
長門「……」ボッー
みくる「ふみゅ?」
ハルヒ「……ねぇキョン」
キョン「ん?」
ハルヒ「なんか今日の有希、様子が変じゃない?」
長門「……」ボッー
キョン「長門?」
長門「(私は涼宮ハルヒを観察するためだけに作られた。対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース)」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 00:19:34.50 ID:fF7sid10O
長門「(彼女や鍵である彼には足元にも及ばない。代わりのきく……価値のない人形)」
ハルヒ「おーい、ゆきー?」
長門「(しかし、悲観することはない……)」
長門「(あの届かない月や星の存在も、すべてが私の人生を照らしだす舞台照明……そう考えることもできる)」
ハルヒ「無視すんなっ!」
長門「(その行く先は360度すべてが道……選択肢は無限にある)」
キョン「ながとー!」
長門「(素晴らしい哲学……とても感動した)」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 00:28:38.40 ID:fF7sid10O
ハルヒ「ゆきぃいいぃいいいいいいい!!!」
長門「(ここはコンサート会場……)」
みくる「な、長門さん……涼宮さんが……」
長門「(迷っていた日も、間違っていた日も、ライトは私を照らしていた……)」
古泉「ふむ」
キョン「どうしたんだ長門!帰ってこいっ!!」
長門「はっ」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 00:38:07.46 ID:fF7sid10O
長門「なに」
ハルヒ「なにじゃないわよっ!あんたさっきからボッーとしちゃってさ!」
みくる「はわわ……」
ハルヒ「いい有希っ!?団長の発言には一言一句でさえ聞き漏らしたらダメなの!!シャキッとしなさい!!」
長門「考え事をしていた」
キョン「おいハルヒ」
ハルヒ「なによ」
古泉「まぁいいではないですか、長門さんにだって調子の悪い時はありますよ」
ハルヒ「古泉くんがそう言うなら……いいけど」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 00:47:36.45 ID:fF7sid10O
長門「……」
キョン「ホントに大丈夫か長門?お前がおかしいと俺はものすごく不安なんだが……」
長門「……また」
キョン「ん」
長門「またツタヤに行きたい……」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 01:01:53.16 ID:fF7sid10O
再びツ○ヤ
キョン「ここ結構遠いんだよな」
長門「……」
キョン「もしかしてCDを買うのか?」
長門「そう。これ」
キョン「またこのバンドか」
キョン「なになに……バンプオブ…チキン……?」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 01:12:57.13 ID:fF7sid10O
長門「歌詞がとても素敵」
キョン「へぇ」
長門「これこそ我々が探し求めていた進化の可能性」
キョン「そこまで言うか……」
長門「あなたも聴いてみるべき」
キョン「うむ。あの長門を呆然とさせたんだからな、聴かないわけにもいかないだろ。オススメの曲があったら今度教えてくれ」
長門「了解した」ガチャガチャ
キョン「って!!お前それ全部買うつもりか!?」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 01:25:59.41 ID:fF7sid10O
長門「アルバム五枚とシングル十五枚。およびプロモーションDVDまで全て買い揃えた」
長門「リリースされた出た順から聴いていく……」
長門「1999年のアルバム。フレイムベインから」
長門「!?」
長門「手書きの歌詞カード……」
長門「ユニーク」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 01:35:01.92 ID:fF7sid10O
ガラスの眼をしたネコは歌うよぉ!
長門「……」
声が枯れたなーらっ
川に行こう!
長門「……」
昨日よりマシな飯が食えたならっ!
長門「……」
今日はいい日だったと、そーらを見上げて
笑い飛ばしてやるっ!
長門「……」キラキラ
あっー!
僕はいつもー!ちから強くぅ!生きているよーっ!
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 01:42:12.04 ID:fF7sid10O
ガラスの眼を持つ猫はあっー!
星になったよ・・・
長門「……」ウルウル
命のカケラを燃やし尽くしてしまったねー、イエー!
得意のブルースも聴けないねっー!
長門「……」
だけどお前のッ!そのーブルースはッ!
みんなの、心の中にぃ、刻まれたっ!
長門「!」
これから辛いことがっ!もしあったならばっ!
みんなは歌いだすっ!
長門「」ブワッ
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 01:49:06.46 ID:fF7sid10O
長門「……アルエと曲調が似ている。多少いい加減な気もするが」
長門「いい唄」グスッ
長門「これを16歳で書いた曲というからまた凄い」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 01:57:17.28 ID:fF7sid10O
翌日
谷口「卒業式のテーマだってよ、どうする?」
キョン「適当でいいだろ。というか、万が一選ばれでもしてみろよ。恥かしいぞ」
国木田「キョン。長門はんが呼んでるよ」
キョン「あっ」
長門「……」
キョン「どうした。何か用か?」
長門「これ、貸すから」ガチャガチャ
キョン「どわああああああああ!!!」ズーン!
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 02:07:14.24 ID:fF7sid10O
長門「じゃ」
キョン「待て待て待て!こんなに持っていけるかっ!」
長門「……」
キョン「カバンに入らん!」
長門「そう」
キョン「……だいいち、俺はこれだけの枚数をすぐには聴けないぞ。お前だって昨日買ったばかりだろうが」
長門「だいじょうぶ」
長門「それは布教用」
キョン「え!?」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 02:19:26.08 ID:fF7sid10O
先生「はーい、次に先輩方と歌いたい卒業式の合唱曲を書いて下さーい」
クラスメイトA「どうしよっかなー」
長門「(決まっている。別れの唄と言えばバイバイ、サンキュー)」カキカキ
先生「みんなが挙げた候補は旅立ちの日、瞳をとじて、バイバイサンキューです」
クラスメイトB「バイバイサンキューって何?」
クラスメイトA「知らなーい」
長門「(……やはりカップリングはマニアックだったか)」
キモヲタ「バンプとかwww厨二乙www」
長門「!」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 02:27:04.02 ID:fF7sid10O
クラスメイトA「キモヲタくん知ってるのー?」
キモヲタ「どぅふwどぅふwBUMP OF CHICKENといえば日本で最も痛いバンドwww」
キモヲタ「某大型掲示板でも叩かれまくってますね、はいwwwブヒwwwww」
長門「」ゴゴゴゴゴッ・・・!
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 02:38:16.98 ID:fF7sid10O
クラスメイトB「そうなんだ、キモヲタくんって物知りー(笑)」
キモヲタ「それほどでもww」
クラスメイトD「俺はバンプ好きだけどな……」
キモヲタ「こらこらww恥を知りなさいwww高校生にもなってバンプはないwwwww」
クラスメイトC「じゃあさ、キモヲタくんは普段どんな曲聴いてるの?」
キモヲタ「ブヒww主にヘビメタルですねwww町外れのライブハウスにも頻繁に通っていますよwwwやはりレベルの高い演奏は生にかぎるwwwww」
クラスメイトA「すごいね(笑)かっこいいねっ(笑)」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 02:44:14.59 ID:fF7sid10O
<深い愛、解き放てー♪
クラスメイトD「ん?」
キモヲタ「やっべ!」
先生「こら!キモヲタくん!授業中はケータイの電源を切りなさいっ!」
キモヲタ「ぶひひwwすいませんwwwww」
「「「あっはっはっはっは!」」」
キモヲタ「まったくwwwバンプなんて厨二病バンド挙げる奴は名乗り出るでござるよwwwww」
長門「」スッ
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 02:51:55.38 ID:fF7sid10O
長門「わたし」
キモヲタ「えっ」
長門「合唱曲にバンプオブチキンの唄を希望したのは、私」
ザワ・・・ ザワ・・・
クラスメイトA「……長門さんが?」
クラスメイトB「マジで!?」
クラスメイトD「長門さんは俺と同じ趣味……」ポッ
長門「……」
キモヲタ「え、え、え、えええええええっと、あの、その……」
長門「」ダッ!
先生「長門さん!」
キモヲタ「あっ」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 03:10:16.06 ID:fF7sid10O
長門「」タッタッタ!
キョン「……だろう♪」
長門「」タッタッタ!
キョン「オウ、イエーイ!イエーイ!はぁ〜ん」
長門「!?」
キョン「おわ!!あぶねっ!……あれ、長門?」
長門「」ジワッ
キョン「えっ」
長門「」ダッ!
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 03:18:33.88 ID:fF7sid10O
キョン「ちょっ……待て!長門!!」
コンッ
キュルキュルル・・・!
週末の大通りをぉ〜 黒猫が歩くぅ〜
長門「っ!!……その曲は」
キョン「待てって!」
走ったぁー!走ったぁー!
生まれて初めてのー!
長門「いや、来ないで」タッタッタ!
キョン「ながとおおおおおおおおお!!!」ダッダッダッ!
やさしさがぁーっ 温もりがぁーっ
まだっ!信じられなくてぇぇ!
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 03:30:06.71 ID:fF7sid10O
どれだけ逃げたってぇ〜
かっわり者は追いてきたぁ!
長門「……」カァァ
長門「」シュタシュタシュタ!!
キョン「くそ……っ!はやすぎる」
古泉「んふ」
キョン「古泉!長門を止めろ!!」
古泉「はい?」
長門「!」
古泉「どうしたんですか、二人とも」
長門「危ない」
バチコーン!!
古泉「ッぽぅ!!」
キョン「よくやったぞ古泉!」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 03:37:21.39 ID:fF7sid10O
長門「……」
古泉「」ピクピク
長門「だいじょうぶ?」
キョン「な゛がど……っ!」
長門「……ごめんなさい」
キョン「はぁ……はぁ……っ!やっと止まってくれたか……」カチッ
長門「……」
キョン「……ったく、どうしたんだっつーの」
長門「実は」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 03:47:04.27 ID:fF7sid10O
キュン「……なるほどな」
長門「」シュン
古泉「しかし、驚きましたね。あの長門さんが特定の音楽バンドにそこまで夢中になるなんて」
キョン「俺も谷口からCDプレイヤー借りて聴いてみたが、よかったぞ。バンプオブチキン」
長門「……もういい」
キョン「へっ」
長門「あんなものに熱狂していた自分が恥かしい」カァァ
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 03:53:52.92 ID:fF7sid10O
キョン「おいおい……そりゃないだろ」
長門「生きる意味だとか、オンリーグローリーだとか、馬鹿らしい……子どもじみてる」
キョン「長門……」
ハルヒ「フッ!そういうことだったのねっ」
古泉「涼宮さん?」
ハルヒ「有希、顔を上げて」
長門「……」
ハルヒ「ちゃんと私の目を見なさいッ!!」
長門「」ビクッ
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 04:25:11.74 ID:fF7sid10O
ハルヒ「よく聞きなさい有希っ!今のあなたみたいに恥かしい恥かしいって!周りの言うことを気にして自分の本心を隠すような……っ!体裁を装うような奴が……っ!」
ハルヒ「私は大ッッ嫌いよっ!!」
長門「……」
ハルヒ「自分の気持ちを否定してまで、好きなモノを偽ってまで、人に馬鹿みたいって思われるのがそんなに恐い!?それで何かを築いていけるの!?」
長門「……ウッ」
ハルヒ「そういうのはねっ!負け犬の考え方っていうのよッ!!」
133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 04:35:35.24 ID:fF7sid10O
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「キョンは黙ってなさいっ!」
キョン「しかしだな……」
古泉「ふっふ、ここは涼宮さんに任せましょう」
ハルヒ「ねぇ有希、あなたにいいことを教えてあげるわっ!」
長門「……?」
ハルヒ「この世の真実ッ!!」
長門「しんじつ……?」
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 04:57:56.89 ID:fF7sid10O
ハルヒ「世界は残酷よ。強くて、怖くって、絶望的で、真っ暗闇だっ!!」
長門「……」
ハルヒ「でもね、人間はそんな世界に流されず、今や大昔では考えられないほどにまで文明を発展させてきたわっ!医療は進んだし、空も飛んだっ!これはもう神への冒涜ねっ!」
ハルヒ「どうしてそんな凄いことができたと思う?」
長門「……わからない」
ハルヒ「夢を叶えてきた偉人たちには宇宙の法則だとか、そんなものを遥かに超えたあるモノを持っていたからなの!!」
長門「それは?」
ハルヒ「それはっ……"情熱"よッ!」
長門「じょーねつ……?」
ハルヒ「ええ」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 05:16:32.92 ID:fF7sid10O
ハルヒ「ここでいう厨二病ってヤツね」
長門「厨二病……」
ハルヒ「誰がなんと言おうと関係ないっ!!世界がどうであろうと関係ないっ!!自分が信じるモノを貫き通すっ!!絶対的な精神ッ!!!」
ハルヒ「私なんていっつもそうよっ!宇宙人と遊ぶ夢だってそう!!私がやるって決めたんだからねっ!!」
長門「そうなのかもしれない……」
ハルヒ「お金?権力?地位や名誉?……違うッ!そんな女々しいもんじゃないッ!!」
ハルヒ「子どもの頃に誰もが憧れた、あのヒーローたちの力こそが全てを超越するのよッ!!」
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/17(木) 05:22:38.50 ID:fF7sid10O
長門「私もあなたのように突っ走って生きたい……」ユラ
ハルヒ「そうよ有希っ!!腹の底から自分を叫びなさいっ!!生きるっていうのは燃えることなのよっ!!」
長門「バンプオブチキンは最高。神すぎる」ファー
ハルヒ「人生っていうのは覚悟の物語だッ!!!」ドン!!
fin