ハルヒ「…ばか」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 19:58:10.00 ID:vDaEQxYe0

キョン「…という夢を見たんだ」

古泉「ほう、それで?」

キョン「いや、正夢になってくれないかなと」

古泉「なぜ?」

キョン「淑やかに嫉妬するハルヒ、かわいくないか?」

古泉「なるほど、それには激しく勇ましく、そして軽やかに同意します」


3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 20:01:45.78 ID:vDaEQxYe0

キョン「それで作戦を立ててみた」

古泉「聞きましょう」

キョン「まず、こいつを机に仕掛けておく」

古泉「手紙?」

キョン「なんだと思う?」

古泉「ラブレター…ではないようですね」

キョン「うむ、その名も『男子生徒のなんちゃってランキング』だ」

古泉「…プッ」


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 20:03:25.18 ID:vDaEQxYe0

古泉「痛いです」ジンジン

キョン「殴った俺の拳も痛いさ」ヒリヒリ

古泉「見せていただけますか?」

キョン「あぁ、ありのままの感想をよこせ」

古泉「これは…」

キョン「どうだ、これでハルヒは嫉妬に狂うだろう」

古泉「」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 20:07:24.96 ID:vDaEQxYe0

『男子学生の〜かわいいYO!ランキンgoo!

1位!長門有希ちゃん!
T氏「Aランクマイナーだがそこがいい、最高だ」
K氏「また、図書館で…」
O氏「あの子のハンドボールのフォームに心打たれた」
A氏「長門さんだーい好き!」
総合評価:容姿、才能万能少女!無口キャラが決まってるぅ!一位は君に決定だー!


2位!朝比奈みくるちゃん!
T氏「胸がいいんだよ!あれは天使の大福だ!」
K氏「すごい胸ですねー」
O氏「ドジっ子最高!」
T氏「にょろーん」
総合評価:おっとりとした巨乳のドジっ子!愛くるしい君は二位だ!』

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 20:08:36.77 ID:vDaEQxYe0

『〜〜〜

16位 オードリー春日
T氏「トゥース!」
K氏「夢でお会いして以来ですね」
O氏「鬼瓦!」
W氏「調子のってんじゃねーよ!」
総合:ハハッ ワロス

次点 涼宮ハルヒ
コメントなし
総合評価:がんばれ』

古泉「これはひどい」

キョン「なんだと!?昨日徹夜で仕上げたというのに!」

古泉「徹夜だったんですか」

キョン「あぁ、しかも印刷機のインクが切れてたからわざわざお隣さんの家に忍び込んで印刷

してきたんだぞ」

古泉「普通に犯罪ですねー」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 20:12:19.86 ID:vDaEQxYe0

キョン「まぁそれは置いといてだ。こいつでハルヒの反応を伺う」

キョン「作戦としてはこうだ」

キョン「1、見せる
    2、ハルヒ怒るor落ち込む
    3、俺がえらく褒める
    4、正夢実現!」

キョン「oh...good...」

キョン「我ながら完璧だ…」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 20:13:17.64 ID:vDaEQxYe0

古泉「うまく行くでしょうか?」

キョン「幸い、長門は今日は掃除当番らしいから来るのは送れるだろう。ハルヒは岡部に呼ば

れてるからもうすぐ来るだろう」

古泉「それで、僕たちは何をしておきますか?」

キョン「高見の見物だ。ふっふっふ」チャキ

古泉「ビデオカメラですか…」

キョン「あぁ、これもお隣さんのPCの隣に置いてあったものでだな…」

古泉「もしもし警察ですか?」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 20:15:18.00 ID:vDaEQxYe0

古泉「痛いじゃないですか」

キョン「立場をわきまえろ」

古泉「えー…」

キョン「こいつを、ここに、ちょちょいと」カッチャカッチャ

古泉「おぉ…」

キョン「で、あとはお隣さんで高見の見物をするわけだ」ペタペタ キュッ

古泉「手慣れてますね」

キョン「当たり前だ。伊達に廃品回収の品から作った自作のビデオカメラを毎晩妹の部屋に仕

掛けてないからな」

古泉「変態ですね」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 20:17:26.32 ID:vDaEQxYe0

古泉「…っ」ガクッ ゲロゲロ

キョン「ひれ伏せ、愚民が」

古泉「理不尽ですね…」

古泉「しかし、反応に対して興味がないわけでもないんですよ、僕も」

キョン「ほう」

古泉「それじゃ、一緒にお隣で見学させていただきましょうか」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 20:21:24.17 ID:vDaEQxYe0

キョン「…ふっ、主も悪よのぉ」

古泉「いえいえ、あなたには敵いませんよ」

キョン「おっ、誰来たようだな」

古泉「ほうほう…朝比奈さんのようです」

コンピ研部長「あのねぇ君たち…そういったことはやめてもらいたいんだけど」

キョン「…」スッ チラッ

コンピ研部長「!?」ビクッ

キョン「…おぉ、着替え始めた」

古泉「何の写真ですか?」

キョン「んー?内緒」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 20:25:09.28 ID:vDaEQxYe0

古泉「着替え終わりましたね」チロチロッ

キョン「うむ、相変わらず豊満な胸なことで」タラーッ

古泉「おや、手紙に気づいたようですね」フキフキ

キョン「あれ?まずくないか?」ギュッギュッ

古泉「まぁいいんじゃないですか?反応も気になりますし」

キョン「いや、捨てられる可能性も…」

古泉「彼女がそんなことできる人間ですかねぇ」

キョン「いや、できんだろうな」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 20:28:37.15 ID:vDaEQxYe0

キョン「読み始めたぞ」

古泉「…おやおや、顔が真っ赤ですね」

キョン「慌てて直したな」

古泉「おっと、鼻歌交じりで掃除を始めたみたいです。二枚目は読んでないみたいですね…」

キョン「ふふふっ、ハルヒの反応が楽しみだ…」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 20:31:09.40 ID:vDaEQxYe0

キョン「おい!来たぞ!」

古泉「わかってますwって、すぐに手紙見つけたみたいですね」

キョン「そういや古泉、バイト大丈夫か?」

古泉「安心してください、今日は非番です」

キョン「機関の皆さん、すみません」

古泉「申し訳ない…」

キョン「お、見たぞ!一枚目見て…二枚目も見た!」

古泉「wwwwwww」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 20:35:47.15 ID:vDaEQxYe0

キョン「怒り狂っとるなぁ」

古泉「即効破り捨てましたね」

キョン「表情も険しいぞ。貧乏ゆすりもぱねぇww」

古泉「おや、閉鎖空間が発生したようです」

古泉「が、行きません。こっちの方が気になりますから」

キョン「非番だしな」

古泉「えぇ、非番ですから」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 20:36:56.48 ID:vDaEQxYe0

ガチャ

古泉「長門さん登場」

キョン「シュワッチ」

古泉「すぐに座って本読み始めましたね」

キョン「ハルヒのやつすっげぇ睨んでるよ」

古泉「長門さんはものともしてませんね」

キョン「さすが俺の嫁」

古泉「ふふっ、しね」

キョン「え?」

古泉「え?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 20:41:04.60 ID:vDaEQxYe0

キョン「ハルヒの奴落ち着かねぇなぁ」

古泉「落ち着けという方が無理なのでは?」

キョン「まぁそりゃそうか」

キョン「あ、立ったぞ。長門の前に移動した?」

古泉「何か話してますね。音声が小さいのが残念です」

古泉「ってえぇ!?!?」

キョン「!?!?」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 20:53:39.94 ID:vDaEQxYe0

キョン「泣き崩れた…だと…」

古泉「長門さんの胸の中で泣いてますね…」

キョン「あーあー、床に膝つけちゃって…」

古泉「しかし…」

キョン「これは…」

キョン「たまりませんなぁ」
古泉「たまりませんねぇ」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 20:57:05.65 ID:vDaEQxYe0

キョン「予定外ではあったが、いいものが見れた」

古泉「さてと、では我々も戻るとしますか」

キョン「だな」

古泉「ありがとうございました」

キョン「部長さん、ありがとよ」

部長「なぁ君、それなんだけど…」

キョン「はい?」

部長「頼むから人には見せないでくれよ」

キョン「あぁ、これですか。なんならいりますか?腐るほど現像しましたから」バサッ

部長「ちょ!やめて!」

古泉「…なるほど。これは人に見せられませんねぇ」

部長「見ちゃらめぇ!」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 20:58:26.94 ID:vDaEQxYe0

古泉「では、入りますよ」

キョン「おう」

ガチャ

古泉「どうもすみません、トイレで彼と一緒になって話してたら遅れてしまいました」

キョン「ハルヒ…ってどうした?」

ハルヒ「な、何がよ!」

キョン「目がウサギみたいに赤いぞ?」

ハルヒ「!!」

ハルヒ「な、なんでもないわよ!目にゴミが入ってて有希に見てもらってただけなんだからぁ

!」

キョン(なにこいつ、かわいい)

古泉(かわえぇ〜…)

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:01:37.83 ID:vDaEQxYe0

ハルヒ「…というわけで、明日は10時に集合。以上…」

古泉(さすがに今日は元気がなかったですね)

キョン(まぁ明日になれば元気になるだろ)

古泉(はたしてそうでしょうか)

キョン(どうとでもなるさ)

長門「…」パタン

ハルヒ「それじゃ…明日ね…」キィ…パタン

キョン「さて、俺らも帰るか」

長門「待って。二人とも、座って」

古泉「なんですか?」

キョン「なんだ?」

長門「これはどういうこと?」スッ

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:04:10.77 ID:vDaEQxYe0

古泉「おや、確か涼宮さんは破り捨てたはず…」

長門「ゴミ箱にあったものを再構築した」

長門「どういうこと?」

キョン「いや、実はだな…」

かくかくしかじかまるまるうまうま

キョン「…というわけなんだ」

みくる「キョン君!それはあんまりですよ!」

長門「彼女の言う通り。これはあんまり」

キョン「なんとでも言ってくれ。俺はハルヒの嫉妬の姿を見るためなら」

キョン「空だって飛べるぜ」

長門「なら飛んで。A!”$%TYえdg)…」

キョン「え?」ヒュッ パッ ヒュ〜

キョン「あ〜…」ヒュ〜 グチャッ

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:07:26.80 ID:vDaEQxYe0

古泉「…長門さん、いくら何でもやりすぎなのでは?」

長門「これくらいは当然。彼女の心の傷に比べればまだ軽い」

古泉「しかし3階から窓の外に瞬間移動なんて…」

キョン「そうだぞ、死んだらどうするんだ」

長門「!?」

みくる「ななな、なんでキョン君がここに…」

長門「無傷…」

キョン「だから言ったろ?空だって飛べるって」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:08:08.56 ID:vDaEQxYe0

長門「つぶれたはず」

キョン「長門。想像しろ」

長門「?」

キョン「さっきのお前に泣きつくハルヒを…」

長門「…」

キョン「いつものギャップと相まって、ものすごく可愛くなかったか?」

長門「…」

みくる「確かに…」

キョン「そのギャップを俺はみたいんだよ」

長門「…」

長門「なぜあなたが彼女が私に泣きついたことを知っている?」

キョン「!?」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:10:14.97 ID:vDaEQxYe0

みくる「そ、そうです!キョン君達が来たときはもう涼宮さんは離れてました!」

キョン「そりゃだってカメラで撮ってたんですから、知ってて当然でしょう」

長門「…最低」

みくる「見損ないました…」

古泉「全くです」

キョン「ちょっと待てコラ」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:12:04.93 ID:vDaEQxYe0

古泉「うぐぅ…まさか鳩尾に5連釘パンチを食らうとは思いませんでしたよ…」

キョン「次はフライパンチを食らわせてやるから覚悟しろ」

キョン「まぁそれはともかくとして、二人とも聞いてくれ」

長門「あなたの言葉には耳を貸さない」

みくる「知りません!」

キョン「まぁまぁ。もし明日一日協力してくれたら、俺と古泉が1日言うこときくというのはどうです?」

みくる「!?」

長門「…」

古泉「ホワイ!?」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:15:00.00 ID:vDaEQxYe0

古泉「なんで僕まで…」

キョン「ちゃんと俺も条件に入ってんだろ。付き合えこの野郎」

古泉「そんな付き合えだなんて…」ポッ///

キョン「フライパンサンドイッチ」メキャッ…

古泉「」ドサッ

キョン「知らない人はトリコ3巻を見てね!」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:16:20.59 ID:vDaEQxYe0

みくる「そ、そんなもので釣ろうなんて!キョン君最低です!」

長門「いい。その条件飲んだ」

みくる「長門さん!?」

長門「具体的には何をすればいい?」

キョン「フフッ。簡単な話、まずは明日のくじ引きの午前中に女子3人、と俺と古泉に分かれるよ

うにする」

キョン「そして探索中に長門と朝比奈さんはモテてるアピールを思う存分ハルヒに見せつける



キョン「そして昼からは俺とハルヒのペアにして、ハルヒを思いっきり褒める」

キョン「これが計画だ」

長門「了解した」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:18:20.66 ID:vDaEQxYe0

みくる「長門さん!そんな話だめですよ!涼宮さんがかわいそうです!」

長門「…」チョイチョイ

みくる「え?」

長門「〜」コショコショ

キョン「?」

みくる「はあ〜…ふふっ、なるほどですね〜…」

長門「…ということ」

みくる「わかりましたぁ。ご協力しますよ」

みくる「任せてください!人気なら涼宮さんに負けてませんから!」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:20:41.17 ID:vDaEQxYe0

みくる「それじゃ、キョン君、長門さん、また明日!」バタン

キョン「…長門?」

長門「問題ない。情報操作は得意」

キョン「なんだ、情報操作か」

キョン「しかし人の感情を操るのは感心しないな」

長門「ダメ?」

キョン「いや、今回はむしろGJといいたい」

キョン「よし、帰りにお好み焼きを奢ってやろう」

長門「わーい」

キィ パタン



古泉「…はて、僕は一体何を?」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:22:41.44 ID:vDaEQxYe0

次の日

ハルヒ「よし!それじゃチーム分けするわよー!」

キョン(今日は元気だが、はたしてそれが午後まで続くかな?)

ハルヒ「今日は印つき!ほかは?」

キョン「俺はなし」

古泉「僕もです」

ハルヒ「ということは、みくるちゃんと有希は私と一緒に行動ね!」

ハルヒ「OK!不思議探索しゅっぱーつ!」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:23:33.26 ID:vDaEQxYe0

キョン「…しかしえらくあっさりと、うまい具合にいったな」

古泉「エアロおいしいです」サクッ

キョン「やはり長門がいてくれてよかった」

古泉「チョコバット食べます?」

キョン「いただこう」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:25:04.89 ID:vDaEQxYe0

キョン「ふむ、女子群は公園で散歩か…」ガサガサ

古泉「ガルボおいしいです」サクサク

キョン「特に何もなさそうだが…お、話し始めた」

古泉「なんでわかるんですか?」サクサク

キョン「長門のスカートの裾に盗聴器を仕掛けてきた」

古泉「ほう、それじゃあイヤホン片方貸してください」サクサク

キョン「断る」

古泉「チョコボール(いちご)でどうです?」サクサク

キョン「よく俺の好物を知ってたな」

古泉「機関の情報網をなめないでください」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:26:27.12 ID:vDaEQxYe0

キョン「まさかのクッキー入りとは…」サクサク

古泉「おいしいです」ムグムグ

キョン「うむ」サクサク

古泉「おや、朝比奈さんに動きが…」サクサク

キョン「どれどれ…」ムグムグ

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:27:53.23 ID:vDaEQxYe0

みくる「でですね〜、最近その人がよく声をかけてきてくれるんですよ」

ハルヒ「許しがたいわね、我が部のアイドルみくるちゃんに手を出そうだなんて」

みくる「でも別に悪い気はしないですよぉ、長門さんもそう思いませんか?」

長門「…」コクリ

長門「私も最近男子生徒からよく声を掛けられる」

長門「なんだかうれしい」

ハルヒ「な…そんなことじゃ駄目よ!我が部は恋愛禁止なんだから!」

みくる「涼宮さんは声掛けられたりしないんですか?」

ハルヒ「ふん!そんなのうっとうしいだけじゃない!」

みくる「そんなことないですよねぇ長門さん」

長門「そう」

みくる「長門さんはどんな人から声かけられるんですか?」

長門「主にクラスの男子や隣のクラス、コンピ研も声をかけてくれる」

みくる「わたしは〜」

ハルヒ「…なによ、二人して」ボソッ

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:29:22.99 ID:vDaEQxYe0

キョン「ふむ、順調だな」ケプッ

古泉「涼宮さん、会話に入ってきませんね」グェ〜ップ

キョン「話題を振っても無言だな」

古泉「入れないんでしょうね。昨日の手紙のこともありますし」

古泉「…おや、閉鎖空間が発生したようです」

キョン「行かなくていいのか?」

古泉「今日は有休です。機関に涼宮さんとの行動を重視したいと伝えたところ、快く受け入れ

てくれましたよ」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:30:20.38 ID:vDaEQxYe0

キョン「くくっ」

キョン「こうなることは分かっていたのに、お主も悪よのぉ…」

古泉「いえいえ、このような計画を立てられた悪代官(あなた)様にはかないませんよ…ぐふ

っ!鳩尾を…」ドッゴゥ

キョン「誰が悪代官か」

古泉「(なぜわかったし…)…あなた…と言ったはずなのに…」

キョン「文章を読めばそう読める」

古泉「…これで許してください」スッ

キョン「キットカットか。まぁいいだろう」バリッ サクサク

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:31:48.93 ID:vDaEQxYe0

午後

ハルヒ「…それじゃ、午後からのメンバーを決めるわ」

キョン(表情暗すぎだw朝比奈さん、長門、うまくやってくれたな)ビッb

長門「…」b

みくる「…」ニコッ

ハルヒ「はい、午後は…印なしか。私と…」

キョン「俺だ」

ハルヒ「!」

キョン「この組み合わせは初めてだな。お手柔らかにな」

ハルヒ「ふ、ふん!さぼらないようみっちり探すわよ!」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:32:53.98 ID:vDaEQxYe0

一方のトイレでは

古泉「ちょ…お腹が…」ブリョブリョ

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:34:02.21 ID:vDaEQxYe0

午後 ― 街中 ―

キョン「元気そうだな」

ハルヒ「当り前でしょ!さぁ!不思議を探すわよ!」

キョン「…なぁハルヒ?」

ハルヒ「なによ」

キョン「午前中何かあったか?」

ハルヒ「な、何かって何よ」

キョン「いや、午後のクジのときに沈んでたからどうしたのかと」

ハルヒ「…別になんでもないわよ」

キョン「昨日もそうだったけど、俺らが部室に来たとき泣いてたよな?」

キョン「もし俺でよければ相談に乗るぞ」


みくる「どの口がそんなこといえるんでしょうね〜」ガサガサ

長門「シッ、静かにして」ガサッ ジーッ


喫茶店
古泉「止まりませんねぇ…」ブーッ ブリグチョ

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:36:25.12 ID:vDaEQxYe0

ハルヒ「なによ、何もないって言ってるでしょ」

キョン「そうか」

キョン「…」

ハルヒ「…」

ハルヒ「…あんたさぁ、男子生徒がランキング作ってるの知ってる?」

キョン「ランキング?なんだそれ」

ハルヒ「女子生徒に対してアンケートかなんかとって順位付けしてるのよ。まったく、許せないわ」

キョン「ほー。なんか谷口あたりがやってそうだな」

ハルヒ「…犯人はあいつか」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:39:25.10 ID:vDaEQxYe0

キョン「それで、その順位はどうだったんだ?」

ハルヒ「そ、それは…知らないわよ」

キョン「…あまりよくなかったんだな」

ハルヒ「…うぅ」

キョン「大方、午後からはその話になって、長門と朝比奈さんが盛り上がって、話に入れなかったってところじゃないか?」

ハルヒ「…なんでわかるのよ」

キョン「二人が喫茶店でもその話らしき事を話してたからな」

ハルヒ「…」


みくる「話しうまいですねぇ」

長門「カレースナック食べる?」サクサク ジーッ

みくる「あ、いただきますぅ」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:41:47.21 ID:vDaEQxYe0

キョン「大丈夫か?」

ハルヒ「だ、大丈夫に決まってるじゃない!」

ハルヒ「大体、あんなものは一部の意見であって全然気にしてなんか…」

キョン「…」ジー…

ハルヒ「ないん…だから…」

キョン「…」ジーッ…

ハルヒ「な、なによ…」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 21:44:11.83 ID:vDaEQxYe0

キョン「俺はお前のいろんなところを知ってるつもりなんだがな」

キョン「やっぱりいいやつだし、一緒にいると楽しい。うん、飽きがこないな」

キョン「だから、そんなん気にするな」ポムッ

ハルヒ「…ばか」///

キョン「」ニコニコ


長門「目的は達成されたし」ジーッ

みくる「涼宮さんかわいい!…ってキョンくん笑って涼宮さんの頭に手を置いたまま固まって

ますね」

長門「意識消失を確認。彼は今、潜在意識の最下層にいる」ジーッ

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 22:11:20.20 ID:vDaEQxYe0

ハルヒ「キョン?」

キョン「…ハッ」

キョン(いかん、あまりに可愛すぎて意識がビッグバンとともに消え去ってしまった。新たなる宇宙の中で復活したが…これは新たなる発見、新境地だ)

キョン(古泉、見ているか?今目的は達成されたぞ)


みくる「そういえば古泉君まだですかぁ?」

長門「まだ。喫茶店のトイレにいると思われる」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 22:13:25.14 ID:vDaEQxYe0

喫茶店トイレ
コンコン
古泉「うぃ〜…入って…ます…」ムリムリッ ペチャッ

店員「あの、大丈夫ですか?もう1時間ほど入っておられますが…」

古泉「…すみません、とまらないんです、腹痛が…ウッ」スーッ… バプッ

古泉(お腹を殴られて腸の動きがイカれてしまったみたいですね…)

古泉(あぁ…みなさんは今何をしているんでしょう…)

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 22:14:49.01 ID:vDaEQxYe0

後日 ― 学校 〜放課後の部室〜 ―

キョン「ハルヒがいない間にだが、今のうちに言っておこう」

キョン「みんなご協力感謝する」

みくる「いえいえ、涼宮さんの機嫌もよくなりましたし、可愛い一面もみれましたから満足です」

長門「ぐっじょぶ」b

古泉「…僕はあなたに殴られてずっとトイレにこもってて見れませんでしたけどね」

キョン「すばらしかったぞ、あのハルヒの破壊力は宇宙を創造するに等しい力を持っている」

古泉「あぁぁぁああああ!!見たかったぁあああああ!!!」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 22:15:48.16 ID:vDaEQxYe0

キョン「たしかに」

キョン「できればもう一度みたいもんだがな」

長門「そんなあなたたちに朗報が」スッ

キョン「そ…」

古泉「それはぁ!」


94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 22:16:42.14 ID:vDaEQxYe0

長門「統合思念体特製高感度ビデオカメラ。このカメラを通すことであらゆる角度から、望遠

にて撮影が可能となる」

長門「当然、昨日の一部始終を撮影している」

古泉「あなたが神か」

キョン「いい値で買おう。俺の全財産にシャミセンもつけて買い取ろう」

長門「…」スッ

長門「その前に」

長門「約束、守って」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 22:17:41.42 ID:vDaEQxYe0

キョン「約束?」

長門「協力後の約束」

キョン「あぁ、あれか。何でも言ってくれ、なぁ古泉」

古泉「はいっ!ですから早く!そのカメラを!テープをください!」

長門「…」クスッ チラッ

みくる「…」クスッ コクリ

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 22:18:26.03 ID:vDaEQxYe0

ハルヒ「ごめーん!岡部の奴が校則だのなんだのって…」

ハルヒ「なぁあああぁああ!!」

キョン「おかえりなさいアル、ご主人様」

古泉「お嬢様、今お茶の準備をいたしますのでしばしお待ちを」カッチャカッチャ

ハルヒ「あんたたち!チャイナ服とメイド服着て何やってるの!」

キョン「今日から一週間、部室内ではこの格好アル。私の生足見るあるカ?」スッ

ハルヒ「んなもんみたくないわよ!」ゲシッ

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 22:19:22.66 ID:vDaEQxYe0

長門「嫌がると予想されていたが、そうでもなかった」

長門「しかし」

長門「これはなかなか…」

みくる「サイズが小さいからムチムチですねぇ」

長門「…」

みくる「…」

長門・みくる「だがそれがいい」


END

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 22:20:45.22 ID:vDaEQxYe0

終わりです。見てくれてた人、サンクスです。

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 22:21:02.14 ID:23DGx7hIO

おしおきタイム

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/12(土) 22:28:36.70 ID:vDaEQxYe0

>>100

キョン「どうした谷口?」

谷口「いや…最近悪夢を見るんだ」

谷口「それが校内ランキングだか何だか知らんが、俺だけ最下位で」

谷口「みんなから無視され続けるんだ」

谷口「ちなみにお前が一位なんだが…」

谷口「なんでこんな夢ばっかり見るんだ?」

谷口「おかげで睡眠不足だぜ…」

キョン「大変だな。せっかくだし、作っちまえばいいんじゃねぇか?」

谷口「馬鹿言うな、もうランク付けなんぞせんぞ!」



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