1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 20:41:12.33 ID:Srbueht40
古泉「・・・で、今日も部室にはいらっしゃらないおつもりですか?」
キョン「あぁ。今日もちょっと谷口たちと約束があってな」
古泉「まったくあなたという人は・・・あなたが部活に参加しないおかげでここ数日閉鎖空間が発生し続けなんですよ?」
キョン「そうなのか?すまん。だが今回はちゃんとハルヒにも許可はもらってるはずなんだが・・・」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 21:11:44.37 ID:Srbueht40
ハルヒ『放課後、谷口たちと遊びたい?』
キョン『あぁ。最近あいつらと遊んでなかったからな。久しぶりに、とおもってな』
ハルヒ『・・・団活はどうするのよ?』
キョン『どうせ何にもすることないだろ?一日ぐらい・・・』
ハルヒ『カチン・・・あぁそう、あたしたちより谷口なんかの方が大事だっていうの?じゃあ、もうアンタなんか知らないわ!いくらでも好きなだけ遊べばいいじゃない!!』
キョン『え、いいのか?』ヤタ
ハルヒ『・・・え?いや、そうじゃなくて、あの・・・』
キョン『悪いな、ハルヒ。ありがとう。じゃあ、しばらく部活は休ませてもらうな♪じゃあまたなっ』サワヤカー
ハルヒ『・・・』ポカーン
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 21:22:26.63 ID:Srbueht40
キョン「・・・ってな感じにハルヒに許可はもらってるんだ」
古泉「・・・それ本気で言ってるんですか?」
キョン「?あぁ」
古泉「・・・」
キョン「それなのに閉鎖空間とは、相変わらずわけがわからんやつだ」
古泉「・・・」ハァ
キョン「?」
古泉「・・・いえ、よくわかりました。仕方ありませんね、あなたはそういう人です。楽しんできてk・・っ」フラッ
キョン「!おい、古泉!?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 21:46:33.06 ID:Srbueht40
古泉「・・・んふっ、冗談です。楽しんできてください。明日からはできるだけ団活にも参加してくださいね」ニコッ
キョン「ハァ・・バカやろう。俺のせいで無理をさせてるのかと思ったぞ。シャレにならん」
古泉「すみません。つい出来心で」ニコニコ
キョン「ったく、とにかく今日も部活には参加できんからな」
古泉「はい、わかりました。涼宮さんにはもう言ってあるんですか?」
キョン「いや、まだだ。ハルヒは授業が終わるなり飛び出して行っちまったからな」
古泉「では、僕から伝えておきましょう」ニコッ
キョン「あぁ、頼む。じゃあな」タッタッタ
古泉「はい」ニコニコ
古泉「・・・っ」
古泉(・・さすがにこうバイトが続くとこたえますね)フラッ
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 22:22:55.21 ID:Srbueht40
ハルヒ「・・・そう、わかったわ。ありがとう、古泉君」ハァ
古泉「いえ、どういたしまして」
みくる「古泉君、お茶どうぞ」スッ
古泉「ありがとうございます」ニコッ
フラッ 古泉(また・・少し疲れてるな・・)
ハルヒ「・・・ねぇ、古泉君」
古泉「!どうしましたか、涼m」
Prrrrrr
古泉(閉鎖空間・・まぁ当然ですね・・・)
古泉「すみません。バイトが入ってしまいましたので今日はこれで失礼します」
ハルヒ「・・・ん、わかったわ」
ガチャ 古泉(涼宮さん、きっと彼のことだろうな・・・相談ぐらいのってあげたかったんですが・・)
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 22:41:56.14 ID:Srbueht40
支援感謝です。ちなみに今さらですが古泉メインです。
森「お疲れ様、古泉。送ってくわ」
古泉「ありがとうございます。でも今日は電車で帰ろうかと」
森「・・どうして?」
古泉「なんとなく、一人になりたいんです」
森「もしかして・・・いや、わかったわ。ゆっくり休みなさい」
古泉「はい、ありがとうございます。森さんもたまには体を休めてくださいね。では」ニコッ
森「・・・まったく、疲れてるのはあなたでしょうに」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 23:01:21.56 ID:Srbueht40
ハルヒ「――君!古泉君!」
古泉「!」
ハルヒ「どうしたの?ボーっとしちゃって珍しい」
古泉「い、いえ・・・(そうか・・今は団活中だった・・)」
ハルヒ「どうかしたの?」
古泉「いえ、他の方々はどうしたのかと思いまして」
ハルヒ「みんなして今日は用事があるとか言って休みよ!休み!まったく、もう知らないわよ。あんなやつらほっときましょ。だから今日はあたしたち二人よ」
古泉「そう、ですか」
ハルヒ「てか、あたしお腹が空いたわ。古泉君、なんか食べにいかない?」
古泉「えぇ、名案ですね。どこにしましょうか?」
ハルヒ「んー、古泉君にお任せするわ。しっかりエスコートしてね!」ニコッ
古泉「う・・それは弱りましたね」ウーン
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 23:12:06.26 ID:Srbueht40
ハルヒ「・・で、結局ファミレスなわけね」ハァ
古泉「・・・すみません」
ハルヒ「ねぇ、古泉君・・モグモグ・・ずっと思ってたんだけど・・」
古泉「?何でしょうか?」
ハルヒ「古泉君の敬語ってなんか胡散臭いわよね。むしろ古泉君が胡散臭いわ」
古泉「涼宮さん・・それはあんまりでは・・・」ガーン
ハルヒ「あははっ、だからさ、敬語なんてやめちゃいなさいよ」
古泉「そう言われましても、これはクセみたいなものですから」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 23:35:01.60 ID:Srbueht40
遅筆でスマソ・・・
ハルヒ「ふーん」ジーッ
古泉「・・・どうかしましたか?」
ハルヒ「・・・いただき!」ヒョイ ガブッ
古泉「!ちょ、何してるんですか!?」
ハルヒ「何って古泉君のやつがおいしそうだったから、ちょっと味見よ」モグモグ
古泉「他人のステーキ丸々一枚とってって何が味見ですか!」コラッ
ハルヒ「そんな文句言わないの、男でしょ?ほら、あたしのあげるから」ヒョイ
古泉「たかだか芋ごときではステーキの穴は埋められません!」ウガー
ハルヒ「なによ!ポテトおいしいじゃない!」ウガー
古泉「そういう問題じゃないです!じゃあ、そのエビフライくださいよ!」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 23:37:05.33 ID:Srbueht40
ハルヒ「ちょ、やめなさい!団長命令よ!」
古泉「う・・団長命令なら仕方ない・・・」
ハルヒ「・・ホッ」
古泉「・・・なわけないでしょう!」ヒヨイ パクッ
ハルヒ「ぬあぁぁぁ!何てことを!」ガーン
古泉「味見です」モグモグ
ハルヒ「他人のエビフライ丸々(ry」
古泉「元はと言えば(ry」
ギャー ギャー ウギャー ギャー
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 23:50:01.27 ID:Srbueht40
ハルヒ「あー、ひっさびさに暴れたわ。なんかスカッとしたわね」スッキリ
古泉「・・僕は痛かったです」ズッキズキ
ハルヒ「でも楽しかったでしょ?」
古泉「ふふっ、そうですね」
ハルヒ「それにしても素の古泉君って結構子供っぽいのね。あんなにムキになって」クスクス
古泉「い、いや、あれは・・その・・・」カァ///
ハルヒ「いいじゃない、素の古泉君。いつもの古泉君より、ずっと素敵よ」
古泉「!そ、そうですか?」
ハルヒ「そうよ!このあたしが言うんだから間違いないわ!」
古泉「ありがとうございます。嬉しいです」
古泉(・・・本当に)
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/10(木) 23:58:57.23 ID:Srbueht40
ハルヒ「たまには二人きりってのもいいものね」ニコッ
古泉「!は、はい」ドキッ
ハルヒ「あ、見て!古泉君!星がすっごくきれいよ!」ワー
古泉「そう、ですね・・あの、涼宮さん・・・」ドキドキ
ハルヒ「ん、何?古泉君」
古泉「僕は、あなたが・・・」グッ
ハルヒ「え?」ドキッ
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/11(金) 00:15:13.89 ID:qBIXJLo+0
―――□□駅〜、□□駅〜
古泉「!」ビクッ
□□駅の次は〜○○駅に停まります〜
古泉「・・夢・・か」
古泉(なんて夢見てんだろうな、僕は・・)ハァ
重い体を最終列車に乗せて、揺れながらなぞる今日のこと。
○○駅〜、○○駅〜
古泉「!?」アセアセ
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/11(金) 00:24:12.45 ID:qBIXJLo+0
ホームに降りて気づいたことは、無くした切符と猫背の僕。
古泉「何してんだろ、本当に」ハァ
古泉(あんな事・・ありえない。・・できるわけないじゃないか・・・)
古泉「・・・」
話したいことは山ほどあるけど、なかなか言葉になっちゃくれないよ。
話せたとしても、伝えられるのは、いつでも本音の少し手前。
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/11(金) 00:32:24.87 ID:qBIXJLo+0
Prrrrrr
古泉(ん?またバイト・・かな?)
古泉「え?」
古泉「・・はい、古泉です。・・どうなされたんですか?」
古泉「え、いや、そんなことは・・・」
古泉「はい・・・えぇ、本当です」
古泉「いえ、そんな・・ありがとうございます」
古泉「はい・・では・・・また、明日」ピッ
古泉「・・・」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/11(金) 00:43:25.51 ID:qBIXJLo+0
耳障りな電話のベル。「元気?」って尋ねる君の声。
古泉(彼のことを考えてたんじゃないんですか・・?気になって仕方ないハズでしょう・・?)
古泉(そもそも僕が疲れてるのは、あなたのせいなんですよ・・?・・あなたの・・・)
僕のことなんか、一つも知らないくせに。
僕のことなんか明日は忘れるくせに。
古泉(どうかしてる・・)
古泉「・・でも」
そのひとことが温かかった。
僕のことなんか知らないくせに・・・
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/11(金) 00:51:42.03 ID:qBIXJLo+0
ガチャ スタスタ ポフッ
古泉「・・・」ハァ
『元気?』
古泉「・・・」
疲れた心を毛布で隠して、ため息でなぞる今日のこと。
古泉「本当・・どうかしてる・・」
『たまには二人っきりてのもいいものね』
『ん、何?古泉君』
『僕は、あなたのことが・・・』
古泉「・・・どうかしてるのは僕、か・・」
クシュ
古泉「・・寒い」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/11(金) 00:58:56.37 ID:qBIXJLo+0
くしゃみをして、気づいたことはマンガを買ったことと読まない僕。
話したいことは山ほどあるけど、なかなか言葉になっちゃくれないよ。
もう寝てしまおう。夢でもみよう。底抜けに明るいヤツがいい。
目を閉じると思い出す。「元気?」ってたずねる君の声。
僕のことなんか、一つも知らないくせに。僕のことなんか明日は忘れるくせに。
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/11(金) 01:12:32.24 ID:qBIXJLo+0
古泉「僕が大変な思いをするのは・・普通の高校生には決してなれないのは・・まぎれもなく、彼女のせい・・」
古泉「でも、僕は彼女のことを恨んでなどいない・・」
古泉「それは彼女に自覚がないから・・?いや、彼女がそんな人ではないってわかってるから・・」
古泉「そう、わかってるんだ・・・」
古泉「僕は・・彼女のこと・・が・・・・」 スー スー スヤスヤ
そのひとことが優しすぎた。優しすぎて、言葉も出なくて。
ねぇ。僕のことなんか、一つもしらないくせに。僕のことなんか明日は忘れるくせに・・・
君の声が温かかった。僕のことなんか・・・君のことなんか・・・
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/11(金) 01:34:15.89 ID:qBIXJLo+0
チュンチュン
古泉「ん・・朝、か・・・」ゴシゴシ
『古泉君』
古泉「メール・・彼からだ・・・」ピッピッ
古泉「・・・」パタン
『元気?』
古泉「・・あぁぁ!なにウジウジしてんですか、古泉一樹!男だろ!」ガシャガシャ
古泉「・・・・」グッ
キキッ ウィーン
森「おはよう、古泉。・・決意は固まった?」
古泉「!森さん!?なんで!?」
森「そのくらいわかるわ。私はあなたの上司ですから・・・あなたには、幸せになってほしいんです。さぁ、乗りなさい」ニコッ
古泉「!・・・ありがとう・・ございます」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/11(金) 01:39:44.55 ID:qBIXJLo+0
ハルヒ「あ!おはよう!古泉君!」
古泉「おはようございます、涼宮さん」ニコッ
ハルヒ「珍しいわね。登校中に古泉君と会うなんて」
古泉「ふふっ、そうですね」
古泉「あ、そういえば今日から彼が団活に復帰するそうですよ」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/11(金) 01:48:39.43 ID:qBIXJLo+0
ハルヒ「!ふーん。そ、そうなんだ」ウキウキ
古泉「ふふっ、はい。朝、彼から連絡がありました」ニコッ
ハルヒ「ま、まぁ、別にキョンなんてどうでもいいんだけどねー」ニヤニヤ
古泉「・・・涼宮さん、あともう一つ、僕個人としてお伝えしておきたいことがあります」
ハルヒ「ん、何?古泉君」ニコニコ
古泉「涼宮さん。僕は・・あなたが・・・」
ハルヒ「・・え?」ドキッ
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/11(金) 02:05:11.99 ID:qBIXJLo+0
ハルヒ「・・・」ドキドキ
古泉「・・あなたが・・・団長のSOS団が大好きです!」ニコッ
ハルヒ「・・!・・うん!あたしも大好きよ!」ニコッ
話したいことは山ほどあるけど、話さないと決めたこともある。
ハルヒ「・・古泉君」
古泉君「何でしょうか?」
ハルヒ「元気になってよかったわ!」ニコッ
古泉「!・・・はい、ありがとうございます」ニコッ
ハルヒ「さぁ、早くしないと遅刻しちゃうわ!行きましょ、古泉君!」タタッ
古泉「はい!」
電話の後で、僕が泣いたことは、いつまでも君は知らずにいる。
(完)
50 名前:1[] 投稿日:2009/12/11(金) 02:18:05.90 ID:qBIXJLo+0
うわぁぁぁぁぁ!!微妙ーーーー!
支援サンクスです。まじで涙でます。
ただ自分で言うのなんだが終わり方が・・・orz
全体的に微妙すぎる・・・orz
あ、ちなむと何人かの言う通り元ネタはバンプのベルです。いい歌ですよね。これ、古泉に合うんじゃね?って思って書きはじめました。
ただ俺的にはバンプは「K」か「ever lasting lie」が至高!それだけ!
52 名前:1[] 投稿日:2009/12/11(金) 02:38:30.88 ID:qBIXJLo+0
ありがと。あと、これだけは言いたい。
古泉が好きです!でも長門のがもっっっと好きです!!