ハルヒ「彼氏?いるわよ」


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433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 00:06:54.15 ID:bHPCstyKO

ハルヒ「彼氏?居るわよ」

キョン「ふーん、そうか」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「驚かないの?」

キョン「驚かないさ。今時、ホレタハレタデキタで騒ぐような時代か?」




ってな展開かと思ったら若干違ってたな

436 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 00:31:11.18 ID:bHPCstyKO

キョン「古泉、ちょっと良いか?」

昼休み。俺は9組に来て古泉を呼び出した

古泉「はい、何でしょう?」

キョン「折り入って話がある。これから部室でどうだ?」

古泉「解りました。行きましょう」

437 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 00:33:53.20 ID:bHPCstyKO

俺と古泉は弁当を引き下げ部室に入った

長門「……」ペラ

相変わらず長門は定位置で本を読んでいる。俺と古泉もいつもの場所に座り、弁当を広げた

古泉「で、話しとは?」

キョン「噂で聞いたんだが、ハルヒに彼氏が出来たってな?」

438 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 00:37:14.26 ID:bHPCstyKO

古泉「はて……?機関としても僕個人としても、未だその様な事実は確認してませんが」

キョン「……ホンマか?」

古泉「ええ。嘘を言っても仕方ありませんし、むしろソースがどこか知りたいですね」

どうやら古泉が知らないのは本当らしい

キョン「谷口だ」

439 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 00:40:55.46 ID:bHPCstyKO

キョン「2、3日前に男と手を繋いでいる所を見て、昨日はその男と腕組んで歩いていたらしい」

古泉「……、解りました。機関に問い合わせてみます」

古泉が珍しく険しい顔をしていた

キョン「ついでとは言っちゃ難だが、長門も知らないか?」

長門「……。知らない」ペラ

440 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 00:45:25.31 ID:bHPCstyKO

………………

放課後、教室

ハルヒ「先に行ってて!」

そう言ってハルヒは颯爽と差って行った。それと入れ換わりに古泉が扉から顔をして覗かせた

古泉「どうも」

キョン「珍しいな、お前からこっちに来るなんか」

古泉「機関の方から連絡と言いますか、決が通達されました」

キョン「……え?」

442 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 00:48:25.01 ID:bHPCstyKO

機関がえらい事になっているらしい

古泉「事実確認出来ないから直に本人から聞いてくれ、だそうです」

キョン「また現場任せな……」

古泉「と言っても、元々現場主体で構成されてますから」

納得

443 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 00:51:31.13 ID:bHPCstyKO

俺と古泉はそのまま部室へ足を運び、いつも通りノックを忘れずにする

みくる「は〜い」

キョン「どうも」ガチャ

みくる「こんにちはキョン君」

古泉「どうも」

みくる「今お茶出しますね」

いつもありがとうございます

445 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 00:54:30.87 ID:bHPCstyKO

みくる「涼宮さんは?」

キョン「遅れてきますよ」

掃除当番もサボってどこに行ったのやら

長門「……」ペラ

しかし。噂をすればなんとやら。喧しい足音が近付いて来た

ハルヒ「お待たせーー!!」バンッ

団長様の登場だ

446 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 00:58:41.30 ID:bHPCstyKO

ハルヒ「皆揃ってるわね。感心感心」

そう言ってハルヒは団長席に向かい、鞄を降ろした

キョン「なぁ、ハルヒ」

席に座ったハルヒに俺はストレートに聞こうと思った

古泉に「打ち合わせなしですか」と呟かれたのは気にしない

ハルヒ「何ー?」

キョン「1つ聞きたいんだが―――」

447 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 01:01:30.86 ID:bHPCstyKO

ハルヒ「彼氏?いるわよ」

谷口、ビンゴ。疑って済まなかった。明日コーヒー位奢ってやるさ

キョン「ふーん」

ハルヒ「……」

キョン「……」

妙な空気が生まれ、朝比奈さんはあたふたし始め、古泉は肩をすくめた。まるですべて任せますよと言わんばかりに

ハルヒ「驚かないの?」

キョン「驚かないさ」

448 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 01:07:44.51 ID:bHPCstyKO

ハルヒ「なんか以外ね。あんたがリアクション薄いなんて」

キョン「薄いも何も、今時ホレタハレタデキタって言っても当たり前な時代になったんだからなぁ」

ハルヒ「へぇー」

珍しくハルヒが感心している

キョン「唯、どこまで節操を保つかは本人次第だ。当たり前になってしまった時代とは言え、社会の目は厳しいからな」

長門「……」ペラ

一間おいて俺は更に続ける

449 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 01:19:35.77 ID:bHPCstyKO

キョン「ある意味、『そう言った事』になっても直ぐに対応出来る様になった社会も原因かもしれんし、悪いのかもしれない」

古泉の方を目だけで見るといつものスマイル面でこっちを見ていた

キョン「ま、お前の選んだた男なんだろうから、間違いはないとは思うが」

俺は苦笑いをして古泉のよくやるやれやれのポーズをとった

ハルヒ「と、当然よ!じゃないと自分で精神病云々言ってたのが論破出来ないでしょ!!」

キョン「ははは。しっかり論破してくれよ。―――あ、それと」

ハルヒ「何?」

キョン「良かったなお前のお眼鏡にかかった男がいて。おめでとう」

452 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 01:24:23.05 ID:bHPCstyKO

ハルヒ「ちょっ、ぱっ!?べべべ別に彼氏が出来たくらいでそんな―――」

キョン「なんだ、せっかく平団員が祝福してやってるのに」パチパチ

古泉「おめでとうございます」パチパチ

みくる「え、えっと。良かったですね涼宮さん」パチパチ

長門「……」パチパチ

ハルヒ「(何、この婚約成立ムード…………)」




第一部完
第二部へ続く

485 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 08:37:03.47 ID:bHPCstyKO

side:古泉


長門さんが本を閉じる音がし、今日の活動はお開きになりました

キョン「もうそんな時間か……」

僕は彼の評価を少し低く見ていたかもしれません

キョン「古泉、この決着は明日に持ち越しだ」

古泉「ええ、勿論です」

元々高くは評価していました。どんな状況下でも彼は最善を尽くしてくれる

キョン「将棋で明日に持ち越しか……。どこぞの名人戦みたいだな」

唯、涼宮さんが他の男性になびいた時はどうするのか

古泉「なら王位をかけて勝負しましょう」

僕は取り乱すと考えました。あれだけ強い信じる心で結ばれていたのですから、それを失った時の絶望感は尋常ではない

487 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 08:42:59.94 ID:bHPCstyKO

ハルヒ「面白い事してるわね。あたしが審判するわ!」

キョン「あの読み上げる人って審判って言うのか?」

ハルヒ「さぁ?」

キョン「おいおい。―――まぁ、となると将棋部からタイマー借りて来ないとな」

しかし彼はこうしていつもと同様に涼宮さんと接している

ハルヒ「そうとなれば明日は将棋部から何個か貰って来ようかしら」

キョン「借りる、だ」

489 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 08:53:03.89 ID:bHPCstyKO

………………

夜。小規模な閉鎖空間の処理をし、それが崩壊するのを待ってた時の事

古泉「しかし困ったものですね」

森「……そうね」

彼が未だ知らない事実をどう伝えるか

古泉「今日の彼の対応を考えると取り乱す事は無いと思います」

森「……そうね。そうである事を祈っておきましょう」

涼宮さんが男女交際を始めたの事により、SOS団団員は彼を除いて皆交際をしていると言う事を

当然、僕も現在お付き合いをしています

古泉「ここは彼を信じましょう」

森「ええ」

隣で寄り添っている森さんと

490 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 09:01:33.31 ID:bHPCstyKO

閉鎖空間が崩壊し、僕等は日常に戻りました

森「でも皮肉なものね。今まで閉鎖空間の発生を押さえてくれていたキョン君の存在が大きく感じるわ」

古泉「……一度涼宮さんの交際相手と接触しますか?」

森「それは上層部の判断よ。唯、私個人としては現状維持派ね」

古泉「……ホント皮肉なものですね」

pirrrrrrr

と、ここで僕のケータイが鳴り始めました

古泉「……彼からですね」

森「早く出てあげなさい」

491 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 09:06:54.48 ID:bHPCstyKO

pi

古泉「お待たせしました」

キョン「済まんな遅くに」

古泉「いえ、たった今閉鎖空間の処理が終わったところです」

キョン「……そうか」

電話越しから彼に覇気が無いのに気付きました

古泉「元気がありませんがどうかされましたか?」

キョン「―――いや。少し確認したいだけだ。安心しろ、俺は至って健康体だ」

古泉「……」

また僕は彼に対する評価を間違っていたかの知れません

493 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 09:12:57.65 ID:bHPCstyKO

キョン「SOS団団員は俺を除いて皆恋人が居るんだってな」

古泉「……。―――ええ、そうです」

キョン「水くせぇな。そんなに俺を『信じれてない』のか?」

痛いところを突かれました

古泉「申し訳ありません」

キョン「謝るな。むしろ俺達仲間だろ。笑顔で報告してくれよ」

古泉「明日改めて報告します」

キョン「ふっ。楽しみにしているぜ。じゃあな」

古泉「あ―――」

ブツッと切断された音が大きく響いた気がしました

森「古泉……」

494 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 09:18:51.24 ID:bHPCstyKO

古泉「彼は……」

森「?」

古泉「彼は強いですね」

森「そうね」

古泉「あそこまで表に出さないなんて……、僕には出来ません」

彼は―――

顔で笑って

心で泣く

古泉「『大人』、ですね」




翌日

彼は学校を休みました

495 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 09:28:16.95 ID:bHPCstyKO

side:キョン


古泉の言う『鍵』でなくなった俺はどうすれば良いのか。帰宅後、俺は長門に電話を入れ、直ぐに行く旨を伝えた

いつも通りの手順で長門の部屋に入り、俺は炬燵以外何もない部屋を見渡す

長門「座って」

俺は言われるままに長門の向かいに座った

キョン「済まんな、俺はもうSOS団には不要な人間なのに」

長門「それは貴方の早合点」

キョン「そうかもしれんが―――」

長門「その前に私の話を聞いて」

キョン「お、おう」

長門「今の貴方にだからこそ言える事。質問は後」


SOS団団員は俺を除いて皆男女交際をしている

そう長門に告げられた

497 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 09:31:55.12 ID:bHPCstyKO

side:長門


彼に真実を伝えた。彼にとってはとても辛い現実だと私は思う

キョン「―――そっか」

彼は苦笑いをした

キョン「皆水くせぇな」

そう言って立ち上がり

キョン「でもお前も含まれてるとは驚いたな」

私に歩み寄った

キョン「良かったな」

そして私の頭を撫でた

499 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 09:37:24.60 ID:bHPCstyKO

キョン「邪魔したな」

私は瞬発的に彼を見た。それでも少し彼の顔を見るのは遅れたが、彼の表情はしっかり解った

キョン「また明日な」

笑っているのにとても悲しそうな顔をしていた

長門「……っ」

私の中で何かチクリとするものを感じた。エラーだろうか。早目に処置をしておこうと思う

バタン




翌日

彼は学校を休んだ

501 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 09:42:21.08 ID:bHPCstyKO

side:みくる


お風呂から出たら丁度ケータイ電話が鳴り始めたので、急いで居間に駆け込みました

みくる「もしもし」

キョン「こんばんは、朝比奈さん」

キョン君からでした

キョン「突然こんな事いうのもアレですが―――」

みくる「はい、なんでしょう??」

キョン「朝比奈さんは特定の男性とは付き合ってませんよね?」

みくる「え―――?」

私は思わずビックッとしてしまいました

509 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 10:18:26.89 ID:bHPCstyKO

キョン「長門と古泉から話しは全て聞きました」

みくる「え!あ……」

キョン「で、1つ不信に思ったのですが、朝比奈さんは特定の人とは付き合ってませんよね?」

みくる「あ、はい……」

どうしよう。キョン君怒って―――

キョン「なら良かったな。でも遊ぶのも程ほどにしてくださいね」

みくる「……はい」

キョン「聞きたかったのはそれだけです。それでは」

みくる「あ、待っ―――」

キョン君は言いたい事を言いたかっただけなのでしょうか。それともこれ以上傷を広げたくないのでしょうか。とりあえず明日鶴屋さんに相談しようと思いました。しばらく合コン漬けになってましたし




翌日

キョン君は学校を休みました

511 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 10:24:43.35 ID:bHPCstyKO

side:古泉


部室に行くと不機嫌そうな涼宮さんとそれに怯える朝比奈さん。いつも通り本を読んでいる長門さんが居られました

ハルヒ「古泉君昨日キョン何か言ってた?」

古泉「何かとは?」

ハルヒ「休む事をほのめかす事よ」

僕は一瞬、ドキッとしました

古泉「いえ、特に何も連絡はありませんでしたが……」

514 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 10:39:51.41 ID:bHPCstyKO

ハルヒ「……もう良いわ。今日は解散!!」

そう言って涼宮さんは帰って行きました

…………

広がる沈黙。僕らも無言で帰宅準備をし、部室を後にしました

長門「昨日彼は早合点をしていた」

部室棟から出ると長門さんがそんな事を言いました

長門「『自分はもう鍵じゃない』と私の所に来て『今後をどうするか』を話そうとしていた。しかしその前に私が彼に『真実』を伝えた」

珍しく長門さんが饒舌になっていました

長門「迂濶だった。―――その後彼は何も相談する事無く帰った」

不謹慎ながら、少し笑ってしまいました。十分拗ねているじゃないですか。でもどこか安心しました

古泉「実は昨日―――」

僕も昨日の彼からの電話内容を話しました。そして朝比奈さんも

みくる「私の場合はキョン君が言いたい事言って切られちゃいました。多分これ以上傷を―――」

本当に複雑な気持ちです。嫉妬されるってのってむず痒いのですね。でも今回はそんな悠長な事は言ってられないかもしれません。彼の傷は相当です

515 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 10:45:08.38 ID:bHPCstyKO

………………

古泉「ガラスのハートとはよく言ったものです」

そんな事を呟いてみる

それぞれの帰路についた時に丁度森さんから電話がありました

森「キョン君が学校を休まれた理由が解りました」

古泉「本当ですか!?」

森「はい。今日公園で発見して声を掛けました」

516 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 10:50:14.42 ID:bHPCstyKO

森「昨日佐々木さんに電話したところ丁度、そのぉ……」

古泉「……」

森さんの言葉がつまりまさかと思う

森「姓行為の最中だったそうです」

古泉「うわ……」

最悪だ。電話を取らせたのは佐々木さんの相手かそれとも佐々木さんの意思か

森「但し相手が―――」

更に森さんが続ける

森「『女の子ぽかった』と言ってました」

古泉「え?」

森「え?」

518 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 10:54:30.63 ID:bHPCstyKO

なんてこった、パンナコッタ

古泉「……。とりあえず帰宅したら彼に電話をかけます」

そう言って僕は電話を切りました

古泉「はぁーー」

溜め息を吐き空を見上げる

夕日が綺麗ですね

519 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 11:01:57.29 ID:bHPCstyKO

繁華街へ向かうと見た事のある3人が居ました

古泉「鶴屋さんと朝比奈さん。それに阪中さん……!」

珍しい組み合わせでした。どうして阪中さんがとも思いましたが、僕の気にするところは

鶴屋「あ、古泉君!」

古泉「どうも、こんばんは」

朝比奈さんが先程の暗い表情はどこ吹く風、いきいきとしていた

阪中「こんばんはなのね」

古泉「こんばんは、阪中さん。これから―――」

鶴屋「ごめんね古泉君。これから用事かあるから―――」

古泉「ええ。知ってますよ。では」

520 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 11:08:02.42 ID:bHPCstyKO

朝比奈さんとすれ違い際に

古泉「やはり貴方とは敵対勢力のようですね。クソビッチ」ボソ

耳打ちをしてやりました。すると朝比奈さんが強ばった表情をしてこちらを向きました

古泉「こっちは増え続ける閉鎖空間の処理で過労状態です。ま、敵の貴方が気にする事では無いのですがね」

朝比奈は固く唇を噛みしめ何も言わず去っていきました

523 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 11:14:23.20 ID:bHPCstyKO

『こちら』としてはいつもの彼を取り戻したい

涼宮さんの精神の安泰は彼しか出来ない。未だ日が浅いから、なのは言い訳。現に今までの発生件数記録を更新し続けている。時には世界崩壊の危機も感じます

そしてまた

pirrrrr

機関からのお呼び出しです

526 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 11:21:02.29 ID:bHPCstyKO

………………

今回も小規模かつ近場だったのは不幸中の幸いでしょうか。疲れ果てた僕らにとっては

閉鎖空間の崩壊後

本当に偶然、彼の姿を見付けました

森「古泉……!」

古泉「はい!!」

森さんに言われ、残りの体力を振り絞って彼が消えていった路上へ向かいました

古泉「待って下さい!!」

527 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 11:28:53.83 ID:bHPCstyKO

僕も路地に入り彼を見失わない様に夜目を聞かせながら走りました

しかし

古泉「なっ!?」

朝倉「ごめんね、本当はこんな事したくないけど―――」

僕の記憶はそこまででした

朝倉さんに手刀と言うベタな攻撃で意識を失いました

ぐぅ、無念。ガクッ

533 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 12:16:19.32 ID:bHPCstyKO

side:キョン


キョン「おい!朝倉っ!!」

俺は呆気なく倒された古泉の元に駆け寄る

朝倉「ごめんね。でも話を聞かれる訳にはいかないの」

キョン「……っ」

不服ながら従う事にしておく

534 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 12:25:11.68 ID:bHPCstyKO

キョン「先ず何故お前が生きているのか訊こう」

朝倉「私達に肉体って言う概念はない事は知ってるわよね?」

キョン「ああ」

朝倉「あるのは思念体のみ。つまり肉体のストックがあれば幾らでも―――貴方達からすれば蘇る」

どこの人形師だ。あのポニテは反則だが

朝倉「今回は長門さんに色々とプロテクト掛けられて時間が掛かっちゃっただけなんだけどね。普段なら翌日には復活できるわ」

536 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 12:41:58.21 ID:bHPCstyKO

キョン「で、そんな朝倉涼子は俺に何の様だ?また殺す気か?それなら意味無いぞ。俺は古泉の言う所の『鍵』じゃないんでね」

正直、俺はもう勘弁してほしかった。ハルヒの思わせ振りに一喜一憂して、ご機嫌取りをして。形はどうあれやっと解放されて

キョン「解放のされ方が最悪な上に、回りの連中もグルになったかの如く明かしやがって―――」

朝倉「で、貴方は何に怒っているの?」

それだ。やり場の無い怒りの大元。なんで俺はこんなにやるせない人間になったのだろうか

キョン「……っ」

言葉が続かない

537 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 12:46:44.91 ID:bHPCstyKO

朝倉「悔しいの?涼宮さんが取られた事」

違う

朝倉「長門さんも交際している事」

違う

朝倉「朝比奈みくるがクソビッチになった事」

……

朝倉「佐々木さんがレズだった事」

違う

朝倉「じゃぁ何?」

キョン「俺は―――」

539 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 12:54:15.79 ID:bHPCstyKO

キョン「―――俺は……」

そして叫んだ

キョン「水くせんだよ、皆して余計な気を使って!」

叫び始めると感情の暴走が始まった

キョン「仲間なのに隠し事して、更にはタイミングを図ったかの様に真実を明かしやがって。俺はそんなに信用が無いのか!?」

泣いた

こんな大泣きをしたのは消防以来か。高校生になってまで泣くとはな

541 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 12:59:09.58 ID:bHPCstyKO

唯、声を出しては泣きたくなかった。出来るだけ声を殺して泣いた。所謂啜り泣きって奴か

朝倉「……」

朝倉は黙って俺を見ている―――と思う。視界がにじんで前が見えない

数分後、俺は気が収まったのだろうか。涙と鼻水を拭き取り朝倉を見る

キョン「さぁ、殺せよ。世界はそう簡単に崩壊しない事を証明してやる!!(?)」

朝倉「え?」

キョン「え?」

572 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 16:41:36.02 ID:bHPCstyKO

俺自身何を言ったのか訳が解らなかった

朝倉「……」

キョン「……」

嫌な沈黙の間だった

キョン「……」

朝倉「……」

キョン「……」

うわ、マジでどうしよう

573 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 16:50:39.63 ID:bHPCstyKO

朝倉「と、兎に角ね。私はキョン君を殺しに来た訳じゃないから」

キョン「え?な……!?」

朝倉「最後まで聞いて」

そう言って朝倉は俺に歩み寄ってきた。かなり近い。両手を俺の肩に載せ

朝倉「今回ね、涼宮さんが付き合い始めた事によって、それなりに情報爆発が起きたの。それで急進派は小規模でも更に情報爆発を起こそうと考えたの」

俺は少し後ずさった

朝倉「今の涼宮さんはとても不安定。自分の思い描く事が起きないからいつでも自棄を起こす。ならば―――」

朝倉も俺の後ずさりに付いてくる

577 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 17:09:57.11 ID:bHPCstyKO

朝倉「仲間はずれとなった『鍵』を手にしちゃおう」

俺の背中が壁に行き着き逃げ場が無くなった

キョン「……くっ」

朝倉は深呼吸で一間起き、更に続ける

朝倉「もう1つの理由」

朝倉はぴったりと俺に体を張り付かせた

朝倉「涼宮さんがキョン君と居た方がずっと楽しいって思い始めたの。その思いは大きくなり、やがてそれは別れ話にまで発展しかけているの」

俺の耳元でそう囁いた

キョン「け……け、結局お前の目的はなんだ?」

震える声で俺は尋ねた

朝倉「貴方の心を奪って、涼宮さんに絶望感を持たす」

579 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 17:15:58.68 ID:bHPCstyKO

朝倉「大きな情報爆発は望んではいないけど、心の拠り所を失った涼宮さんは何らかの反応を示す筈よ」

キョン「……そうか」

俺はゆっくりと朝倉を押し剥がした

朝倉「それにね、私は貴方の事もそれなりに好きよ?クラスで孤立しかけたあの涼宮さんにアクションを起こさせる程の勇者だもの」

……誉められた気がしないのだが

朝倉「感心してるの。貴方の減らず口が役に立つんだ、ってね」

……けなしてる様にしか聞こえん

朝倉「だからね私と―――」

キョン「だが断る」

581 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 17:29:20.52 ID:bHPCstyKO

キョン「そんな偽りの愛なんか要らない」

朝倉「偽りだなんて―――」

キョン「お前の親玉がプログラミングした歪んだ感情は要らない」

朝倉「でも長門さんは―――」

キョン「あいつは自分で手にした代物だ。お前のものとは意味が違う」

朝倉「……」

キョン「急進派の話が出てきた地点で俺の腹は既にくくられていた。何があっても抗うと」

583 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 17:38:18.77 ID:bHPCstyKO

朝倉「……。涼宮さんを待つの?」

キョン「……」

俺はそっぽを向きうつ向いた

朝倉「……そう。」

朝倉は残念そうにくるりと後ろを向いた

キョン「……、俺はハルヒを拒むと思う」

朝倉「え?」

キョン「今ハルヒが俺を求めてきも俺はハルヒを突き放すと思う」

587 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 17:49:36.74 ID:bHPCstyKO

キョン「俺はもうこれ以上人を信じたり頼られたりはしたくないんだ」

朝倉「……」

キョン「皆は俺の事をどう評価しているんかは知らんが、多分過大評価だ。俺はそこまで凄い人間じゃない」

こんなくそ下らん事で拗ねるような人間なんか世界を探して俺1人だ。自分にヘドが出る

朝倉「なら―――」

キョン「……」

朝倉「―――なら私がなってあげる。信じてもらえる相手に」

591 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 17:54:03.36 ID:bHPCstyKO

キョン「だからそんな存在なんて―――」

朝倉「なら貴方は誰を信じるの?」

朝倉は再び俺の方を向いた

キョン「……っ」

朝倉「ほら矛盾している」

負けだ。俺の負けだ。あっさり論破された

朝倉「じゃあこうしてあげる。彼女になれなくても力になってあげる。私を頼って」

598 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 18:01:30.35 ID:bHPCstyKO

朝倉は微笑みながら言った

朝倉「ね?」

しかしその目は本気だった。強い意思を持った目

キョン「俺は……」

言葉が続かなかった。もう朝倉を拒む理由なんか無い。むしろ歓迎すべきところなんだろう。しかし俺は『うん』と頷けなかった

599 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 18:10:48.46 ID:bHPCstyKO

朝倉「キョン君の意思ははっきり解ったわ。そうして孤立していきなさい」

冷たい声。ついに俺は朝倉にも突き放された様だ

キョン「……大丈夫だ」

朝倉「何が?」

キョン「情報爆発は必ず起きる。安心し―――」

パァァン

一瞬何が起こったか解らなかった。しばらくすると頬がジンと熱くなり、「あ、ぶたれたのか、俺」と思う

朝倉「この後に及んで他人の心配するなんて。どこまでヘタレなの!?」

602 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 18:19:22.75 ID:bHPCstyKO

朝倉「言っておくけど、私の今の気持ちは本気よ。貴方が好きって事は」

冷たい声と冷たい目で朝倉はそう言い放った

朝倉「私は貴方の台詞のお陰で気付た。私はこの感情がプログラミングされたものではない。証明しないといけないって。なのに貴方は逃げてばっかり。どこの中学生よ」

キョン「……」

返す言葉がなかった。逃げてばっかで現実を見ていない。この歳になてやる事じゃないな

キョン「へ……、へへへ」

朝倉「……?」

604 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 18:28:22.43 ID:bHPCstyKO

キョン「かっこわりぃな、俺。こんなに好いてくれている可愛い女の子に心配して貰ってんのに、全然答えなくて」

俺は俺自身に嘲笑う。ホント、クズヤローだ。本心では誰かを求めたいのに、一度不信になった程度で拗ねて、一歩先へ進むのに臆して。バチの1つや2つがあたりそうだ

朝倉「……」

朝倉は黙って俺を見ている。何かを待つかの様にその目はじっと見ていた

俺が次に言う言葉。決まっている筈だ

キョン「なぁ、朝倉。1つ聞いて良いか?」

朝倉「何?」

605 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 18:37:55.48 ID:bHPCstyKO

キョン「俺に対する気持ちは……、未だ……、その、変わって…………ない、のか?」

一言一言紡ぎながら言った

朝倉「変わったかもしれないわ」

キョン「……そうか。なら完全に変わる前に聞いてくれ」

朝倉「……」

キョン「俺はお前とこうして話している内にな。信じたい、信じて欲しい存在になったんだ、朝倉涼子って言う女の子に」

朝倉「そう」

キョン「今まで気付けなくて悪かった。申し訳無い」

俺は頭を下げた

朝倉「……」ナデナデ

朝倉は頭を起こさない俺に歩み寄り、俺の頭を撫でた

キョン「……!?」

朝倉「良かった。やっとキョン君に私の気持ちが伝わったみたいね」


609 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 18:42:45.40 ID:bHPCstyKO

朝倉「頭を上げてキョン君」

キョン「……」

俺はゆっくりと顔を上げた。そこには微笑んでいる朝倉が居た。そして俺の顔を両手挟み

朝倉「先ずはお友達から始めましょ。そこからゆっくり私を知っていって」

キョン「……ああ。」

俺は強く頷いた

朝倉「よろしくね、キョン君」チュッ

頬にキスをされた

613 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 19:00:19.71 ID:bHPCstyKO

side:古泉


気が付いたら僕は彼の手を借りて立ち上がっていました

古泉「済みません。…………?」

ニコニコとしている彼と朝倉さん―――でしたっけ?―――はよく見たら腕を組まれていました

古泉「成る程。そう言う事ですか」

僕は半分覚醒した意識をフル回転させて考えました

古泉「万事解決って所ですね」

617 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 19:04:17.94 ID:bHPCstyKO

でもこれからの事を考えると不安な面もありますが、今は彼等を祝福しましょう

古泉「しかし不覚です。手刀で意識を失うなんて」

キョン「疲れてるからかもな」

古泉「ふふ。否定はしません」

帰ってゆっくり休めれば休みたいのですがね

古泉「それでは」

僕はそそくさと来た道を戻り、路地を後にしました

620 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 19:11:33.80 ID:bHPCstyKO

side:キョン


キョン「明日、古泉にちゃんと話してやろうぜ。あと長門と朝比奈さんにもな」

朝倉「ええ、勿論よ。長門さんには皮肉たっぷりで自慢してあげないと」ウフフ

笑顔の朝倉にドキリとしてしまった

キョン「今日はもう遅いし、帰ろうぜ」

朝倉「そうね。でも元々こんな時間までブラブラしていたキョン君が原因よねぇ。」

キョン「ぐぅ……」

こいつには口で勝てんみたいだな俺は

朝倉「ふふふ、冗談よ」

冗談キツイって

朝倉「うふふ。―――あ、そうだ。私の家泊まってく?」

キョン「ええ!?」

また唐突に何を言い出すかと思ったら

622 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 19:17:34.26 ID:bHPCstyKO

朝倉「私の家は長門さんのマンションと同じだし、こっから近いし。良いでしょ?」

朝倉は上目使いかつ首を傾けそう言ってきた。正直、可愛すぎてたまりません

キョン「お、おおう。なら一応親に連絡しておく」

朝倉「やった」ムギュッ

朝倉は俺に抱き着き子供の様にはしゃいだ

こうして俺は朝倉の家に泊まる事になった

但し、やましい事は一切考えていない。睡眠をとるだけだ。それ以上もそれ以下もない

626 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 19:27:34.61 ID:bHPCstyKO

side:ハルヒ


うざったい彼氏とやっと別れる事が出来た

ハルヒ「ったく、調子にのったら直ぐにイヤらしい事するんだから」

あたしが別れた最大の理由はそれだ。肉体関係を無理矢理迫ってくる男ほどロクな奴は居ない

ハルヒ「貞操帯まで任せた訳じゃありませんよーだっ」

ピュアがどうのって笑われるかもしれない。でもそんな事をしないといけない義務なんか無い。あたしは本当に信じれる相手にしか身体を任せたくない

ハルヒ「ヤッパ、キョンと居た方が楽しいかったなぁ」

あの男と話す度にそう思う事がしばしあった。別にキョンになら任せられるって訳じゃない。飽くまでも例え

629 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 19:36:10.83 ID:bHPCstyKO

ハルヒ「……。帰ったらキョンに電話しよ」

そんな事を思いながらあたしは速足で進んだ。キョンならあたしの気持ちを解ってくれると思う。うんと愚痴ってやる

と、そこであたしはある光景に出くわした

ハルヒ「ん?あれは……」

暗くて遠目で解り辛いけど、腕を組んだカップルが居た

634 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 19:43:25.73 ID:bHPCstyKO

ハルヒ「……、え…………?う………………そ」

キョンだった。隣で腕を組んでいる女の方に向いた時の横顔で解った。更にその女の顔を見てあたしは絶句するしかなかった

ハルヒ「なん……で」

ねぇ、何で朝倉涼子が居るの?

ねぇ、何でカナダに転校した女が居るの?

ねぇ、何でキョンと腕組んでいるの?

ねぇ、何で?ねぇ、何で?ねぇ、何で?


「ねぇ、何であたしのキョンが取られたの?」




ハルヒは膝から崩れ落ち、しばらくの間そのまま座り尽くした


糸冬??

642 名前:邦博◇KUNI/HIRO[sage] 投稿日:2009/11/29(日) 19:49:59.38 ID:bHPCstyKO

終わりです
保守と支援をして下さった方々に感謝
そして支離滅裂な駄文に付き合って頂き、お疲れ様でした
言い訳をしますと、込み入った話しは書き溜めしないと自分自身何を書きたいのやら……

この後は、長門ルートかヤンデレで行こうと思ったが、他の方がおっ始めたから保守要員に戻る
ではまたどこかでノシ



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