143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/01(日) 10:53:42.23 ID:G47yjGVsO
橘「とりっくおあ」
妹「とりっくー!!」
キョン「あー、さっきハルヒに根こそぎ持って行かれたからお菓子は無いぞ」
橘「それじゃあ悪戯なのです!」
妹「キョン君覚悟ー!!」
144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/01(日) 10:57:43.23 ID:G47yjGVsO
キョン「はっはっは、よし来い」
妹「きょーこちゃん!」
橘「ええ、分かってるのです!」
キョン「え? ちょ、橘、なんで縄なんか持って」
橘「こんな事もあろうかと!」
妹「あろうかと!」
キョン「ちょま、服は、服は勘弁!」
キョン「アッー!!!」
145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/01(日) 11:02:30.97 ID:G47yjGVsO
キョン「うう……全裸で亀甲縛りなんて……」
橘「これはなかなか」
妹「あはははははははは!!!」
キョン「見ないで! こんな僕を見ないで!」
橘「キョンさんキョンさん、写メ撮ってもいいですか? 主に股間を」
キョン「駄目に決まっているだろうが」
橘「ちぇー」
妹「きょーこちゃん、まだこれが残ってるよ!」
橘「そうでした! キョンさんの亀さんが可愛くて忘れていたのです!」
妹「亀さん?」
キョン「あーあー聞こえなーい!!」
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/01(日) 11:06:28.71 ID:G47yjGVsO
キョン「てかお前は何を持って」
妹「んー? えへへー」
橘「すぐに分かるのです」
キョン「あ、ちょ、なんで目隠しなんか」
橘「終わってからのお楽しみなのです!」
妹「ていっ!」
その時、俺は妹の方からキュポッ、という小気味良い音を聞いた。
まさか。おい、マジか?
キョン「おい、お前らまさか」
妹「キョン君覚悟ー!」
橘「覚悟ー!」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/01(日) 11:11:08.52 ID:G47yjGVsO
数分後、目隠しを外された俺は呆然としていた。
そりゃあそうだろう。
妹と橘に我が体をキャンパスにされちまったんだからな。
橘「ぷ、くく、キョンさん似合ってますよ」
妹「あはははははははは!!」
キョン「………………」
橘「眉毛なんか凛々しく、くくく」
妹「げじげじー!! あはははははははは!!!」
朝倉「!?」
長門「どうしたの」
朝倉「どこかで呼ばれたような気がして……」
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/01(日) 11:15:13.58 ID:G47yjGVsO
橘「こ、股間なんか……あ、あっはははははははは!!!」
妹「ぞ、ぞうさんぱおーん! あはははははははは!!!!」
キョン「いっそ殺せ……」
橘「あはははははははははははははははは!!!!」
妹「あはははははははははははははははは!!!」
橘「ほらほらキョンさん、ぱ、ぱおーんって」
妹「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
キョン「誰か助けて」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/01(日) 11:20:43.42 ID:G47yjGVsO
キョン「なあ、もう勘弁してくれよ」
橘「ちょ、キョンさんこっち見ないで下さい」
妹「眉毛ー! あはははははははは!!」
橘「妹さん、せ、せっかくこらえてたのに……あはははははははは!!」
キョン「……うう」
朝倉「!!」
長門「さっきから何」
朝倉「今絶対にどこかで眉毛が馬鹿にされてる」
長門「………………」
朝倉「私の眉毛センサーに反応が」
長門「………………」
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/01(日) 11:27:48.38 ID:G47yjGVsO
古泉「そこまでです!」
妹「へ?」
橘「はい?」
キョン「古泉?」
古泉「ええ、SOS団副団長古泉一樹です!」
橘「なんであなたがここに……」
妹「いっちゃんいらっしゃいー」
古泉「あ、お邪魔してます」
キョン「いや、古泉お前、どうやってこの部屋に入ってきた」
古泉「? あなたが悪戯される前からずっといましたよ?」
キョン「はい?」
古泉「ほら、このように天井にずっと張り付いていました」
橘「ひいっ?」
妹「いっちゃんすごーい!」
古泉「いやはやそれほどでも」
152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/01(日) 11:31:43.80 ID:G47yjGVsO
古泉「まあ細かい事は置いておきましょう」
キョン「細かくねぇよ!? 君、不法侵入だからね!?」
古泉「ははっ、またまた」
キョン「いや、何言ってんだこいつみたいに見んなよ!」
古泉「今問題としているのはそんな事ではないのですよ」
キョン「いいから聞けよ!」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/01(日) 11:36:57.48 ID:G47yjGVsO
古泉「橘さん」
橘「は、はい?」
古泉「敵対組織であるあなたがこのような事を」
妹「ねえねえ、いっちゃんいっちゃん」
古泉「あ、はい、なんでしょう」
妹「とりっくおあ!」
橘「!」
橘「とりーと!」
古泉「え?」
妹「お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞー!!」
古泉「…………いたずらで」
キョン「おい古泉ー!!!」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/01(日) 11:46:07.76 ID:G47yjGVsO
キョン「なあ、古泉」
古泉「なんでしょう」
キョン「うわ、いい顔してんじゃねえよ」
キョン「じゃねえ、お前、何しに出てきたんだよ」
古泉「いえ、最初は橘京子の行き過ぎた行動を止める為に出てきたのですが」
キョン「縛られてんじゃねえか」
古泉「あなたの妹さんが魅力的すぎてつい」
キョン「ロリコン死ねよ」
橘「さあ、妹さん、まだまだいたずらは終わりませんよ!!」
妹「うん!」
第一部完
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/01(日) 11:47:02.26 ID:G47yjGVsO
保守がわり
朝倉涼子は俺の嫁
いたずらされたい
パイナポゥでした
170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/01(日) 19:39:25.76 ID:G47yjGVsO
橘「とりっくおあ」
妹「とりっくー!」
キョン「ふむ、これは使える」
古泉「何が使えるのですか?」
キョン「ハロウィンだよ。ハルヒの奴はきっとお菓子を貰う事しか考えていないはずだ」
古泉「まさか」
キョン「そのまさかだ。いたずらと言う名目でハルヒに普段の仕返しをしてやるぞ、古泉!」
古泉「ちょ、ちょっと待って下さい。それによってどれほどの閉鎖空間が発生するか」
キョン「古泉……そう言いつつ、どうしてお前は極太のマジックペンを準備しているんだ?」
古泉「はっはっは」
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/01(日) 19:44:40.94 ID:G47yjGVsO
古泉「しかし、この計画には穴がありますよ」
キョン「ほう、言ってみろ」
古泉「涼宮さんがお菓子を用意していた場合です。この場合はどうするのですか」
キョン「ふむ」
キョン「おーい、長門」
長門「何」
キョン「お前知ってたか? 今日はトリックオアトリートって言うとお菓子がもらい放題なんだ」
長門「!?」
キョン「きっとハルヒもお菓子を用意してるはずだな。あいつの事だから格別に美味しい奴を」
長門「情報の提供に感謝する」
古泉「…………さすがですね」
キョン「もっと誉めていいぞ」
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/11/01(日) 20:18:58.54 ID:G47yjGVsO
キョン「ほれ古泉。早速長門が行くぞ」
古泉「そのようで」
ハルヒ「あら、どうしたの有希」
長門「とりっくおあとりーと」
ハルヒ「! 来たわね!」
ハルヒ「はい! お菓子よ!」
キョン「お、おい、古泉」
古泉「ええ」
キョ泉「「……なんなんだあの量は……」」
ハルヒ「せっかく用意したのに誰も来ないんだもの! さ、遠慮せずに食べなさい!」
長門「いただきます」
保守終わり