ハルヒ「あら、有希じゃない」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:みさお「あやのぉ〜、昨日の夜すごかったなぁw」

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6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 08:57:19.35 ID:YhiAD/eL0

古泉「おや、奇遇ですね」

キョン「誰だっけ」

古泉「またまたご冗談を。それとも本当に忘れたというのなら」

古泉「思い出させて差し上げますよ、僕の熱いヴェーゼで」

キョン「わかったわかった頼むからやめろ、やめてくれ…」

古泉「今日はお買い物ですか?」

キョン「そういうわけでもないんだが…」

キョン「今日はたまの休みだ、あのアホの騒がしい声が聞こえないでせいせいしてたはずなのに」

キョン「どうにもこうにも手持ち無沙汰でな、こうしてぶらぶら散歩なぞに興じているというわけさ」

古泉「フフ、寂しいんですか?」

キョン「馬鹿言え、俺が日ごと激化していくハルヒの蛮行に迷惑してるのはお前も十分承知してるはずだ」

古泉「さあ、どうでしょう?」

キョン「なんだよ、ずいぶん含んだ物言いじゃないか」

古泉「いえね、僕もちょうどバイトが終わって暇なものでして。よろしければお供いたしますよ、散歩とやらに」

キョン「む」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 09:06:17.51 ID:YhiAD/eL0

古泉「ずいぶん肌寒くなってきましたね」

キョン「なんだかんだでもう十一月だからな。はて、原作だとどの辺りだっけ」

古泉「原作?」

キョン「いや、こっちの話だ」

古泉「それはそうと、こう寒いとあれですよね」

古泉「人肌が恋しくなるというか、自然に互いの距離が縮まるというか」

キョン「ストップ」

キョン「お前がそういうことを言うとこっちは薄ら寒さが増すんだよ」

古泉「ハハ、缶コーヒーでも飲みましょうか」

キョン「まったく…」

キョン「お、ちょうど自販機があるな」

チャリンチャリン

ガション

キョン「あつっ!」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 09:10:17.24 ID:YhiAD/eL0

古泉「べつに他意はないんですよ」

キョン「ん?」

古泉「さっきの話です」

キョン「ああ…ああ」

古泉「つまりですね、涼宮さんもきっとあなたを恋しがってるということですよ」

古泉「夜な夜な、その冷える身体を温めるために…」

キョン「ブホッ!」

キョン「ゲホッ…ゴホゴホン」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 09:14:01.11 ID:YhiAD/eL0

古泉「もったいない」

キョン「お前のせい」

古泉「ハハ」

キョン「ったく、いい加減にしてくれ」

古泉「僕は真実を言ったまでですよ。内容は少々過激だったのかもしれませんが」

古泉「いい加減認めたらどうです、その辺のあれやこれやを」

キョン「何のことやらさっぱりだね」

古泉「本当にそうでしょうか」

キョン「食い下がるな」

古泉「これもバイトの一環ですので」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 09:17:53.65 ID:YhiAD/eL0

古泉「あなたがその頑なな態度を変えないとおっしゃるのでしたら」

古泉「いっそ僕がアダムになりましょうか」

キョン「ああ、そうしてくれ。せいせいするね」

古泉「本当に素直じゃないんですね。涼宮さんの気持ち、お察しします」

キョン「ほっとけ」

古泉「…」

キョン「素直じゃないとはよく言えたもんだな、他ならぬその口で」

キョン「そんなこと言ったらお前だって」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 09:23:45.33 ID:YhiAD/eL0

古泉「僕ですか?はて…」

キョン「前々から勘付いてたんだが、ついぞたずねる機会がなくてな」

古泉「?」

キョン「お前こそ」

キョン「お前こそ、実はハルヒのことが好きなんじゃないか?」

古泉「僕が?まさかそんな、恐れ多いこと」

キョン「笑顔が引きつってる」

キョン「お得意のポーカーフェイスも、そうそう万能じゃないみたいだな」

古泉「…」

キョン「たまには人間らしい顔してくれないと、お前が俺と同じただの高校生だってこと忘れちまいそうだぜ」

古泉「超能力者ですけどね。それに」

古泉「長門さんほどじゃありませんよ」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 09:31:16.28 ID:YhiAD/eL0

キョン「なあ、俺はべつにお前でもいいと思ってるんだよ」

古泉「と、言いますと」

キョン「俺も実を言うとハルヒのことは嫌いじゃない」

古泉「それなら…」

キョン「まあ人の話は黙って聞け」

キョン「お前にだって少なからず好意は持っている」

古泉「それはどうも」

キョン「お前は面もいいし、頭も切れる、品行方正の好青年じゃないか」

キョン「ああ、俺はいったい何を言っているんだ…」

キョン「つまりだな、ハルヒもお前みたいな人間と一緒になれたらきっと幸せだし、それもお前のためになると…」

古泉「ストップ」

キョン「話の腰を折るな」

古泉「さっきのお返しですよ」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 09:36:05.88 ID:YhiAD/eL0

古泉「それ以上は口にするべきではありませんよ」

古泉「タブー、朝比奈さんの言葉を借りるなら禁則事項というやつです」

キョン「お前…」

古泉「…どうやら僕はまだあなたの事を買い被っていたらしい」

古泉「正直ここまでとは思っていませんでした。僕のバイトも長引きそうです」

キョン「もしかしなくても怒ってる…のか?」

古泉「ええ」

キョン「謝ったほうがいいか?」

古泉「結構です」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 09:40:08.15 ID:YhiAD/eL0

キョン「お前はそれでいいのか?」

古泉「まだ言うんですか」

キョン「俺はお前のためを思って…」

古泉「それは結構な勘違いですね。あなたの言ったことは侮辱以外のなにものでもありませんよ」

古泉「僕ばかりでなく、涼宮さんに対するね」

キョン「…すまん」

古泉「…」

キョン「…」

古泉「失礼、すこし感情的になってしまいました」

キョン「すまん」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 09:46:49.38 ID:YhiAD/eL0

キョン「しかし俺にはお前の言うことがよくわからない」

古泉「でしょうね、それがあなたです」

キョン「なっ…」

古泉「でもあなたはそれでいいのかもしれない、いえ、いいのでしょう。おそらくは、そんなあなただから…」

キョン「どっちなんだよ」

古泉「良くも悪くも、という意味ですよ。人の性格なんて一枚岩じゃないんですから」

古泉「すると、僕は少しうらやましいのかもしれない」

キョン「よくわからんな」

古泉「いずれ解るとおもいますよ」

古泉「でもそれまではきっとそのままのあなたでいてください」

キョン「お前を不愉快な気分にさせるとしても?」

古泉「ええ。僕が不愉快な気分になろうとも、です」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 09:52:27.01 ID:YhiAD/eL0

古泉「でもこれだけは言わせてください」

古泉「この世界は涼宮さんの見る夢なのかもしれない、それでも」

古泉「僕は僕に意思があると信じたい、もちろん涼宮さんやあなたにも」

キョン「何当たり前のこと言ってるんだ?」

古泉「だから、僕の選択は僕のものですよ」

古泉「それはきっとアダムとイブにも不可侵な領域のはずですから」

キョン「ハルヒの選択は」

古泉「もちろん彼女のものです」

キョン「…そうか」

古泉「フフ、ぜんぜんわかってないでしょう?」

キョン「なんとなく」

キョン「自分が思い上がってた気はする」

古泉「結構です」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 09:58:43.97 ID:YhiAD/eL0

キョン「なあ古泉よ」

古泉「はい」

キョン「俺はお前のこと結構好きだぜ、友達だと思ってる」

古泉「おや、奇遇ですね」

古泉「僕も…少なくとも機関とは無関係にあなたと、あなた達といることを望んでいます」

キョン「なら、どこかに消えてくれるなよ」

古泉「さあ、どうでしょう」

キョン「…」

キョン「…って、何を野郎二人で告白しあってんだ俺たちは、気色悪い」

?「…ョーン」

古泉「ん?」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 10:04:07.67 ID:YhiAD/eL0

ハルヒ「キョーン!古泉くーん!」

ドタバタ

キョン「ハルヒ」

古泉「それに長門さんと朝比奈さんまで」

ハルヒ「さっきそこで二人に逢ってね。一緒に散歩してたら、今度はあんたたちの姿が見えたものだから」

みくる「あの、こ、こんにちは」

長門「…」

ハルヒ「こういう偶然ってあるものなのね!運命を感じるわ!」

キョン「勘弁してくれ」

古泉「嬉しそうですね」

キョン「ないない」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 10:08:43.76 ID:YhiAD/eL0

ハルヒ「さてと…せっかく五人揃ったので、これから不思議探索を始めたいと思います!」

キョン「は?」

ハルヒ「運命の波に乗るのよ、今日はきっと宇宙人や未来人や超能力者に逢える気がするわ!」

キョン「まじか」

古泉「まじみたいですね」

みくる「え?え?お買い物は…」

長門「後回し」

ハルヒ「進むのよSOS団、明日の栄光を目指して!」

キョン「やれやれ」

古泉「やれやれ」

キョン「真似すんな」

古泉「フフフ」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 10:10:00.71 ID:YhiAD/eL0

以上オナニー終わり



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