1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:05:22.26 ID:RVdqx3Dr0
部室のドアを開けると、脛を押さえて床にのた打ち回っている宇宙人がいた。
口からは透明な液体が垂れていた。ヨダレだな、これは。くぅ!……見てるだけでもすごく痛そうだ。可哀想に。
おそらく脛になにかぶつけたのだろう。誰にでもある経験だ。
キョン 「大丈夫か?長門」
長門 「大丈夫。……迂闊だった違う意味で」
キョン 「え?んまぁ、大丈夫なら安心した。すごいのた打ち回ってからな……」
長門 「……忘れて」
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棚の高い所に置かれている本をイスを使って取ろうとしたときに脛に直撃してしまった。
ウガァッ!イタぃ!ぅぁあ!!死ぬッ!ヂヌぅ!!有希りん痛くないよ〜有希りん大丈夫だよぉ〜と呻き声をあげていたときにドアが開いた。
キョン 「大丈夫か?長門」
長門 「大丈夫。……迂闊だった違う意味で」
見られた。彼に恥ずかしいところを見られてしまった。私は思わず大丈夫といつもの無表情で
応えてしまった。本当はバカ痛い。呻き声を聞かれなかったのは不幸中の幸いだったようだ。でも、見られたのだ。
キョン 「え?んまぁ、大丈夫なら安心した。すごいのた打ち回ってからな……」
長門 「……忘れて」
お願いだから忘れて。ヨダレ垂らしながらのた打ち回ってたあんな姿を彼に見られたなんて……もう、消えたい。銀河に消えたい。
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:23:42.64 ID:RVdqx3Dr0
キョン 「おい!青痰になってきてるぞ!大丈夫じゃないだろ。立てるか?」
長門 「立てる……ぅぐぅ」
相当痛いだろうな。できることなら変わってやりたい。毎度毎度助けられてるからな。
キョン 「痛むんだろ。抱っこしてやるかな。ほら、よっと」
長門 「あっ!」
軽っ!こんなに軽いのかよコイツ。妹より軽いんじゃないか?それはないか。俺は長門にとっては忌忌しいイスに鄭重に座らしてやった。
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彼の表情が次第に強張っていく。早く立ってイスに座って本を読もう。そして涼宮ハルヒを観測する準備に入るべき。
キョン 「おい!青痰になってきてるぞ!大丈夫じゃないだろ。立てるか?」
長門 「立てる……ぅ」
ここは頑張って立つ。私は何でもできる宇宙人。弱みを見せてはいられないのだ。でも彼の優しさが身に染みる。
キョン 「抱っこしてやるかな。ほら、よっと」
長門 「あっ!」
私はふいに声を漏らしてしまった。なんという恥ずかしい状態だろうか。でも、嬉しい。彼は今、私という個体だけに
優しさを向けくれているのだから。私は彼の優しさを甘んじて受けよう。だが、そんな至福の時間もあっという間に終わった。うぅ…座りたくなかった。
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:28:50.71 ID:RVdqx3Dr0
あ、ごめん・・・・・・抜けてる部分あるね
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:38:26.98 ID:RVdqx3Dr0
キョン 「今すぐ濡れハンカチを持ってきてやるからな。待ってろよ」
こくりと頷く長門。痛くて声も出ないか。可哀想に。そして俺はトイレに走っていった。
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忌々しいイスに腰掛けてしまった。だが、このイスがあったおかげで私は彼にお姫様抱っこを
してもらったのだ。忌々しいと思いつつも感謝の言葉を述べたくなってきたのも事実。
キョン 「今すぐ濡れハンカチを持ってきてやるからな。待ってろよ」
彼に優しくされ、構ってもらえるのが嬉しくて声もでなかった。ついついこくりと頷いてしまった。
彼にありがとう、という言葉を述べていない。恥ずかしい。でも言わなければ。そう思考の海にのまれていたら彼が帰ってきた。
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キョン 「冷やさなきゃな。ズキズキ痛むだろ?」
長門 「大丈夫。あ、あの……」
キョン 「ん?なんだ?」
長門がなにかを言おうとしている。なんだ?と思っていたときにふいにドアが開いた。
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来た。私の観測するべき相手がきた。おもいっきりドアを開けて入ってきた。私の容態を心配してくれるのは
嬉しいが、私にとってあなたはライバル(恋敵)なのである。そして、言えなかった。ありがとうの言葉が……
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:03:46.18 ID:RVdqx3Dr0
ハルヒはとんでもない行動に出た。明らかに長門の痛んでいる脛に自分の足をぶつけてきたのだ。
うぐぅと呻き声をあげている長門を見ていたら、腹の底からドス黒いものが湧いてきた。
キョン 「バ、バカ!!!なにしてやがんだ!!!!」
ハルヒ 「あ〜ら、ごめんなさぁ〜い。ちょっとぶつけちゃったみたいね。有希ぃごめんねぇ?」
長門 「ぅぁぅ……ふぐぅ……大丈夫。わざとやったワケではないのはわかっている。気にしないで」
キョン 「ハルヒ!!お前、わざとやっただろ!?今のはどうみたってわざとだろ!!」
御ふざけで患部の部分に妹にグーでかる〜くパンチをされたことがある。洒落にならないほど痛かったのを覚えている。
でも、なんでハルヒはあんなことをしたんだ。機嫌が悪かったのか?
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涼宮ハルヒは私の容態を心配しつつ、彼が私にしてくれたことをよく思っていなかったのだろう。
顔を僅かに顰めていたのを私は気づいていた。次の行動で私の事が気に食わなかったということを思い知らされた。
キョン 「バ、バカ!!!なにしてやがんだ!!!!」
ハルヒ 「あ〜ら、ごめんなさぁ〜い。ちょっとぶつけちゃったみたいね。有希ぃごめんねぇ?」
長門 「ぅぁぅ……ふぐぅ……大丈夫。わざとやったワケではないのはわかっている。気にしないで」
キョン 「ハルヒ!!お前、わざとやっただろ!?今のはどうみたってわざとだろ!!」
ぁああ!!イタイ!!ふぐうう!!んぐぅう!!やはり、やはり気に食わなかったのだ。鈍感の彼でも今の行動がわざとだと見抜けた。
謝罪しているときの涼宮ハルヒの口は酷く斜めに釣り上っていたのを見た。
私は胸部の深くに何かがつっかえているのを覚えながら歯軋りをして耐えていた。
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:33:32.12 ID:RVdqx3Dr0
キョン 「こんのぉおおおおおバカやろぉおおおおおおおおおおお!!!」
長門 「んぅぁ、ぅぅぐう」
俺は怒鳴らずにいられなかった。ハルヒは長門の痛む脛に堂々と蹴りをいれて部室を後にしやがった。
なにも言わずに……なんでこんなに機嫌が悪いんだ。機嫌が悪いだけじゃないのか?長門がなんかしたのか?
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涼宮ハルヒは置いていた鞄を再び持ち出し帰るのかと思いきや、私の脛に一発蹴りをかまして帰っていったのだ。
キョン 「こんのぉおバカやろぉおおおおおおおおおおお!!!」
長門 「んぅぁ、ぅぅぐう」
今、古泉一樹又は朝比奈みくるが入ってきたら甘美な声に聞こえるかもしれない。だが、決して被虐性癖など
私という個体は持っていない。ただたんにイタイ。そんなことを思考しているとまたドアが開いた。
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古泉 「バイトが入りました。なにかしたんですか? おや、長門さん。大丈夫ですか?その怪我」
キョン 「したもこうもない。アイツはイカれてやがる。思い出させるな。イライラしてくる」
長門 「大丈夫。気にしないでバイトに励んでほしい」
古泉 「そうですか。なにかあったんですね。バイトが終わったら聞かせていただきます。では」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:49:34.31 ID:RVdqx3Dr0
キョン 「ったく、どうなってやがるんだ。今日は。長門、ちょっとトイレへ行ってくる」
長門 「わかった」
俺は一悶着終えたのだと思ったと同時に忘れかけていた尿意が今になって身体を駆け巡った。再び、トイレへと足を運びに行った。
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彼は少し安堵した表情でぶつくさと文句を垂れていた。
キョン 「ったく、どうなってやがるんだ。今日は。長門、ちょっとトイレへ行ってくる」
長門 「わかった」
今、私は部室に独りでいる。右手には彼が私にこれを使って冷やせと差し出してきた濡れハンカチを握っている。
ふと、私の脳内に彼のハンカチという語が浮かび上がった。彼のハンカチ、カレのハンカチ、カレノハンカチ。嗅ぐ。カグ!
長門 「ふーはー スゥーハァー ウーハー」
彼のニオイが私の体中に染み渡っていくのを覚えた。次第にもっと吸えと脳内から命令が送られてきた。送ったのは間違いなく私であるのに。
長門 「すぅうううううううううううはっぁああああんんんんんん すぅうぅぅんんんはぁああああああああひゃぁああああああああ」
みられた。また見られたのである。彼は口をポカンと開けてこちらを見ている。言い訳を模索するが思い浮かばないでいた。
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キョン 「あ……な、なな長門。どうした……ハンカチ、そのハンカチ、イイ匂いがする、のか?」
長門が鼻の穴に押し込むようにニオイを嗅いでいたのを見てしまった。そんな勢いよく吸い込んだら鼻糞まで吸い込んじゃうんじゃないか?言うのをやめた。
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:03:39.81 ID:RVdqx3Dr0
素直になろう。なるべき。なれば彼は私への疑念を忘れてくれるだろう。
長門 「イイ匂いがした。あなたの言うとおり。なんの洗剤を使っているの教えてほしい」
キョン 「え?イイ匂いか……そんなイイ匂いじゃないと俺は思うが。洗剤は母さんに聞いとくよ」
長門 「お願いする」
あぁっぁぁっぁあああああああああああああ!!また言えなかった”ありがとう”を。何がお願いするだ。洗剤のニオイを
お願いする宇宙人がどこにいる。彼の匂いなのだ。彼の体臭なのだ。紛れもなく。彼に抱っこされたときに彼の体臭は記憶済みだったのだ。
でも、イイ匂いがしたと素直になれたことを考えれば良しとすることに決めた。
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何て言えばいいのか分からなかったのだろうそこにいた宇宙人は。数秒間、変な間があったが
長門 「イイ匂いがした。あなたの言うとおり。なんの洗剤を使っているの教えてほしい」
キョン 「え?イイ匂いか……そんなイイ匂いじゃないと俺は思うが。洗剤は母さんに聞いとくよ」
長門 「お願いする」
ほほう、俺が一週間使わずにポケットに仕舞い込んでいたハンカチをイイ匂いがすると肯定してきた。
肝心の宇宙人は洗剤のニオイだと勘違いしているが……
そんなことを考えている内に俺の後ろに背後霊のように立っている朝比奈みくるを見てウヒィ!と甲高い声を漏らしてしまった。
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:15:25.30 ID:RVdqx3Dr0
キョン 「ウヒィ!!」
みくる 「ふわぁ!!」
キョン 「吃驚しましたよ……背後霊のように立ってるんですから」
みくる 「ごめんなさい。キョンくん、涼宮さんと古泉君はまだ来てないんですかぁ?」
キョン 「キチガイハルヒは帰りましたよ。古泉はバイトへ行きました」
みくる 「また喧嘩したんですかぁ?お盛んですねぇ」
キョン 「怒りますよ。今、やっと落ち着いてきたところなんですから」
みくる 「何があったんですか?キョンくんがよければ話してくれませんか?」
キョン 「長門、いいか?話しても?」
長門 「構わない」
キョン 「わかった。見てくださいよ、この長門の脛」
みくる 「うわぁ、ぶつけたんですかぁ、これ?」
キョン 「ぶつけたはぶつけたんですけどね。ハルヒのやつ、長門が痛がってるのを知ってるのに
わざわざご丁寧に蹴りを2発いれて帰っていったんですよ」
みくる 「そうだったんですか。涼宮さん、もっと蹴ってあげればよかったのにぃ」
気づいたときには朝比奈みくるが長門の脛に肩パンチを入れる容量で嬲る姿があった
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:30:21.72 ID:RVdqx3Dr0
朝比奈さんが言ったことに俺は目をまん丸にしていた。嬲られている長門に気づくのは少し経ってからだった。
キョン 「あ、朝比奈さん!なにしてるんですか!!や、やめ」
みくる 「んしょ!よいしゃ!!オラッ!!ほい!!どんどんイキますよぉ〜」
長門 「うぁ、んぎぃいいい、痛い、や、んっぐぅ!やめてぇ」
上から下へ、上から下へと朝比奈さんの未来人仕込みのパンチが長門の脛にめり込む。
俺は長門をどうにかして守るために長門に覆いかぶさるように身を捧げた。
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やはりだった。やはり朝比奈みくるもあれだったのだ。あれである、あれ。恋敵(ライバル)である。気づくのが遅かった。
その報いがこれか。すまんな、朝比奈みくる。
キョン 「あ、朝比奈さん!なにしてるんですか!!や、やめ」
みくる 「んしょ!よいしゃ!!オラッ!!ほい!!どんどんイキますよぉ〜」
長門 「うぁ、んぎぃいいい、痛い、や、んっぐぅ!やめてぇ」
私は朝比奈みくるの未来で仕込まれたパンチを痛む脛にもろに喰らっている。咆哮する気持ちを抑え呻き声をあげてしまっていた。
見せてはいけない弱みも吐露してしまっていた。負けるな、有希りん。みくるを倒すんだという気持ちとともに耐えようとしたとき、
目の前に何かが覆いかぶさった。そう、この匂い。この体臭。忘れもしない。愛しき彼であった。だが、その彼からも呻き声が聞こえてきた。
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:48:24.95 ID:RVdqx3Dr0
うがっ!!イデぇ!!!いでぇよぉ!!!そう思わざるを得ないパンチだった。俺の背中に
めり込む未来人パンチ。これ、ほんとに朝比奈さんが打ち出してんのかよ、すげえな。
キョン 「うぐっ、んぐっ、な、な長門……大丈夫、か?ぐぇ」
長門 「!! な、なぜ」
キョン 「なぜってお前……うぐぅ……」
長門 「あ、朝比奈みくる。もう、やめてほしい。お願いする。やめてほしい、おねがい」
みくる 「だ〜め!長門さんを消します。キョンくんにはもうちょっと我慢してもらいますかねぇ」
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彼が私に覆いかぶさり未来人パンチから守ってくれていたのだった。だが、朝比奈みくるは彼の背中にパンチの
連打を打ち込み続けている。彼の私への優しさの配慮により、彼は今尚苦しめられているのだと思った私は胸が酷く痛んだ。
キョン 「うぐっ、んぐっ、な、な長門……大丈夫、か?ぐぇ」
長門 「!! な、なぜ」
キョン 「なぜってお前……うぐぅ……」
長門 「あ、朝比奈みくる。もう、やめてほしい。お願いする。やめてほしい」
みくる 「だ〜め!長門さんを消します。キョンくんにはもうちょっと我慢してもらいますかねぇ」
殺意が芽生えた。この情報統合思念体から作り出された私のお願いを却下したのだ。それ以前に愛しき彼への暴力だけでも許せなかった。
彼の呻き声が私の脳内に響き渡り、胸の違和感が次第に巨大化し弾けたのを確認した。朝比奈みくるの有機情報連結を解除してしまっていた。
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:09:53.34 ID:RVdqx3Dr0
キョン 「な、なんだよこれは。どうしちまったんだ……朝比奈さん」
長門 「彼女に情報操作を行った。あなたを守るため。そして、あなたをいたぶった罰として
乳房だけを残した。これが朝比奈みくる」
おっぱい(みくる) 「……」
俺はとんでもないモノを見ちまったようだ。いや、今も見ている。恐らく長門のお得意の情報操作とやらだろう。
なにがとんでもないモノかというと、俺にパンチの連打を浴びせていた朝比奈さんは今、その朝比奈さんのおっぱいだけが
宙に浮いてやがる。綺麗な桜色の乳首だ……思わず生唾を飲んでそれを愕然と見ていた。
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私は初めてキレてしまったのだ。彼が痛めつけられているのを耐えられなかったのだ。気づいた時には高速詠唱し、
朝比奈みくるの一部分の有機情報連結を解除していた。朝比奈みくるはおっぱいになにかと自信をもっているのを分かっていた。
だから、気遣いのイイ私はおっぱいだけを残してあげたのだ。
キョン 「な、なんだよこれは。どうしちまったんだ……朝比奈さん」
長門 「彼女に情報操作を行った。あなたを守るため。そして、あなたをいたぶった罰として
乳房だけを残した。今はこれが朝比奈みくる」
おっぱい(みくる) 「……」
ウソ。憎んでいたのだ、朝比奈みくるの豊満で艶やかなおっぱいを。だから、彼への羞恥としておっぱいだけを残したのだ。
ふふふ、私は自然と笑みを零していた。あなたは所詮、胸にしか価値がない。恥ずかしい?恥ずかしい?彼におっぱい見られて
恥ずかしい?喋れないのは当然、あなたはおっぱいなんだから。
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:29:18.04 ID:RVdqx3Dr0
キョン 「どうすんだ、これ」
おっぱい(みくる) 「……」
長門 「ペットとして飼う」
キョン 「ペットってお前……」
長門 「しばらくはペットの分際で十分。あなたを痛めつけた罰なのだから」
キョン 「そ、そういってもだな。どうすんだ、団活は」
長門 「豚インフルエンザにかかったと涼宮ハルヒに伝える」
キョン 「まぁ、長門がそういうんだったら反対はしないが」
長門 「あり」
キョン 「え、あり?」
長門 「あ、ありぃがとぅ。守って、くれて」
キョン 「あぁ、お前に結局守られちまったけどな。ははは」
長門 「んふふ」
言えた。ありがとうを言えた。多少、ぎこちながったが言えた。そしてライバル達に勝ったのだ。とんでもない一日だったが彼の優しさに甘えられ
彼のハンカチの匂いを嗅ぐことができ、そして彼は私の為だけに守ってくれたのだ。これらは私が情報操作を行って手に入れられるものでは
ない。嬉しさのあまりに笑みを零してしまっている。私はペットにマサルという名前をつけて、彼とともに部室を後にした。いくよ、マサル。
オワリ
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:54:18.77 ID:RVdqx3Dr0
拙い文でしかも、投稿が遅くてごめんなさい。また会える日まで。