古畑「えぇ〜んふふ、涼宮さん、あなた・・・」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 03:22:48.42 ID:rMU+KrAO0

キョン「わざわざ俺だけ呼び出して、なんだってんだ?」

ハルヒ「・・・あ、あんたに言いたいことが有るのっ!」

キョン「なんだ?わざわざこんなことしてお前らしくもないな」

ハルヒ「あたし、キョンが好きみたい」

キョン「・・・なんだって?」

ハルヒ「なんども言わせんじゃ無いわよバカキョンッ!!」


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 03:26:53.24 ID:rMU+KrAO0

キョン「ははっ、わるいわるい」

ハルヒ「で・・・あの・・・」

キョン「・・・」

ハルヒ「ちょっと、だまらな」

キョン「悪いが、お前とはつきあえん」

ハルヒ「・・・っ」

キョン「お前は十分魅力的な女だ、だが俺は貧乳派・・・」

ドカッ

キョン「うぉっ!!・・・ハ、ハルヒ?」



3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 03:30:34.80 ID:rMU+KrAO0

ハルヒ「あたしのモノになんないで、ほかの女のモノになるなんて
    耐えられないっっ!!!」

キョン「お、おちつk」

ドカッ ドカッ

ハルヒ「さよなら」



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 03:34:28.40 ID:rMU+KrAO0

ハルヒ「・・・あ、あたし殺しちゃった」

ハルヒ「あたしをふった奴のせいで捕まるなんて、ごめんだわ」

ハルヒ「そうだ、なんか貧乳派とか言ってたわね!
    あたしのキョンをたぶらかしたのは・・・有希ね。」

ハルヒ「こうなったら有希のせいにしてやるんだから!」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 03:40:00.45 ID:rMU+KrAO0

ハルヒ「まずはあたしがここに居たって証拠を消さないと」

ハルヒ「指紋は基本よね・・・あとは、呼び出したメールも消して、っと」

ハルヒ「後は、へーきよね。次は有希がやったって見せかけなきゃ・・・」

ハルヒ「有希なら本で殴るに違いないわ!」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 03:46:28.08 ID:rMU+KrAO0

ハルヒ「だったらキョンを殴った置物を洗わないと・・・」

ゴシゴシ

ハルヒ「ん〜・・・次は凶器になるような本っと」

ハルヒ「あ、有ったっ!!」

ハルヒ「・・・っと、まったく、高いとこに置いとかないでよね
    有希ったらつくづく気が利かないんだから」

ハルヒ「こんなもんかしら?まって、あらそった形跡は必要ね」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 03:54:53.91 ID:rMU+KrAO0

ハルヒ「キョンと有希・・・ねぇ?」

ハルヒ「まっ、ちらかしときゃいいわよね」

ハルヒ「よし・・・って、大事なこと忘れてたわ」

ハルヒ「キョンの携帯・・・・」

カチカチ

『放課後話したい事がある』

ハルヒ「送信、っと」

ハルヒ「有希はなかなかメールを見ないし
    今日は団活なしって言ってあるから人もこない、完璧ね」

ハルヒ「後は指紋を拭いて、おしまいね」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 04:00:24.84 ID:rMU+KrAO0

――翌朝

ファンファンファン

向島「古畑さん、ご苦労様です。自転車停めておきましょうか?」

古畑「あーおねがい。君、名前なんだっけ?」

向島「向島です」

古畑「覚えておくよ」

今泉「古畑さーん、ハァハァ」

古畑「朝から騒がしいね、君は」

今泉「エヘヘすみません。ガイシャは、男子高生で・・・」

古畑「後にしてくれる?」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 04:06:08.02 ID:rMU+KrAO0

今泉「しかし、高校ってのはいいもんですね
   可愛い子が沢山いますよ」

古畑「あ〜それよりこの学校、あの坂道なんとかなんないの?
   もう、自転車で登ってきたら息が上がっちゃって」

今泉「自転車なんかでくるからですよぉ〜」

古畑「う、る、さ、い」

ベシッ

今泉「あいてててっ・・・」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 04:12:41.68 ID:rMU+KrAO0

古畑「で、どこなの?」

今泉「へ?」

古畑「現場に決まってるでしょう、まったく」

今泉「あぁ、こっちですよ」


今泉「ここは、部室が集まっている校舎で
   普段からあまり人通りはないようです」

古畑「ふぅ〜ん、ずいぶんと古いみたいだねぇ」

今泉「えぇ、旧校舎ですからね。なかなか使われませんから
   遺体の発見も遅れたようで。」

古畑「ん〜〜」

今泉「あ、ここです」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 04:20:01.58 ID:rMU+KrAO0

古畑「なんか、ずいぶんと狭い部屋だねぇ〜・・ここ、何部だったの?」

今泉「それが活動内容がはっきりしない団体のようで
   とりあえずSOS団という団体名らしいです。」

古畑「なに?SOS?お助け団体みたいなもん?」

今泉「さ〜あ、わかりませんねぇ」

ガサガサ

古畑「ねぇ」

今泉「はい」

古畑「なにこれ」



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 04:25:58.95 ID:rMU+KrAO0

今泉「古畑さん知らないんですかぁ?メード服ですよ」

古畑「それくらい見ればわかるよ。私はね、どうして
   メードの服がこんなとこにあるのかって聞きたいんだよ」

今泉「巷では流行ってるんですよ、知らないんですか?」

古畑「メード服ね〜ぇ・・・ね、これ着てみてよ」

今泉「ぼ、ぼくがですかぁ?!」

古畑「そうだよ、君以外だれが居るっていうの?ほら早く」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 04:30:53.24 ID:rMU+KrAO0

ゴソゴソ

今泉「き、きついですよコレ・・・」

古畑「あっはっはっ、ねぇ見て?」

鑑識「っぷぷ・・・」

今泉「ふ、古畑さぁん」

古畑「いやぁ、ンフフ、似合ってるよ〜・・・
   ンフフ、君今日、それ着てなさいよ」

今泉「い、嫌ですよっ!!!」

みくる「きゃぁぁぁあああああああ」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 04:36:48.29 ID:rMU+KrAO0

今泉「う、うわぁああああああああ」

みくる「あ、あたしの・・・ふぇぇ〜〜ん
    へ、変態ですぅううう・・・」

ハルヒ「どうしたのみくるちゃ・・・・ちょっとおおおお!
    あんたなにやってんのよ!!変態っ!!」

バコッ

今泉「うわぁ」

古畑「え〜あなた方は?」

今泉「ふ、古畑さんのせいですよ・・・でも、ちょっと良かったかも・・・」

39 名前:書き溜め無しです[] 投稿日:2009/10/25(日) 04:46:45.18 ID:rMU+KrAO0

ハルヒ「あたしはSOS団団長の涼宮ハルヒよ!!
    で、こっちは団員・・・うちのマスコットのみくるちゃんよっ!!」

古畑「そうでしたか、うちの部下がとんだご無礼を・・・」

ハルヒ「で、なにが有ったの?警察が居るって事は、事件よねっ?」

みくる「ど、泥棒ですかぁ〜?それとも・・・」チラッ

今泉「ぼ、僕は刑事です!!」

古畑「実は〜〜え〜〜非常に申し上げにくいのですが・・・」

ハルヒ「なによ?」

古畑「殺人事件がありまして・・・え〜〜こちらが現場でしてねぇ」


40 名前:UKATSU[] 投稿日:2009/10/25(日) 04:54:43.44 ID:rMU+KrAO0

ハルヒ「な、なんですって?」

古畑「え〜はい、信じられないとは思いますが・・・」

今泉「そちらの部員の*****さんが・・・」

みくる「う、ウソですよねぇ?」

ハルヒ「ありえないわ!!キョンが・・・」

古畑「え〜お心中お察ししますー・・・キョンって?」

今泉「ガイシャのニックネームです」ボソボソ

古畑「ニックネームねぇ・・・あ、いい加減着替えなさいよ」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 05:01:14.35 ID:rMU+KrAO0

今泉「っは、はい」

バタバタ

ハルヒ「キョ・・・キョンが・・・ひぐっ、どうして?」

みくる「ふぇええええええん」

古畑「はい、我々も今来たばかりなので事情が飲み込めてないのですが・・・」

ハルヒ「ど、どうしてキョンが殺されなきゃっ・・・」

古畑「それはこれから調べますー・・・なにか思い当たる事はありますか?」

みくる「あるわけないです〜〜」

ハルヒ「あっ・・・」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 05:09:06.33 ID:rMU+KrAO0

古畑「え〜〜なにか?」

ハルヒ「な、なんでもないわ・・・思い違いかも・・・」

古畑「思い違いでも構わないので〜教えて頂けませんか?」

ハルヒ「あたしも詳しくはわからないんだけど
    恋愛の事で悩んでたみたいよ」

古畑「そーですかー・・・ありがとうございました
   あ、そこの君、この二人お連れして?」

そのへんの警察「はっ」

今泉「ハアハア古畑さ〜ん」

古畑「遅いよー」

今泉「ハァハァ、これ、なかなか脱げなくて」

47 名前:ね☆む☆い[] 投稿日:2009/10/25(日) 05:16:57.90 ID:rMU+KrAO0

古畑「ん〜・・・ちょっとそれかして」

今泉「古畑さんも着るんですか〜?止めといたほうが」

古畑「ばか言ってんじゃないよ。これ、見て」

今泉「別におかしい所は・・・」

古畑「そう、おかしいところは何も無い普通のメード服
   ・・・これだけ部屋が荒れてるのに、どうして?」

今泉「さぁ?たまたまじゃないですか?」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 05:26:02.82 ID:rMU+KrAO0

古畑「ちょっとはこの、頭を使いなさいよ」

ベシッ

今泉「ひ、酷いじゃないですか」

古畑「もしもみ合いになったりして
   この、服だけ触らないなんてできる?」

今泉「無理ですね!!」

古畑「ということは〜え〜争いがあったように見せかける為に
   犯人は、部室を荒らした・・・なぜ?」


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 05:33:15.39 ID:rMU+KrAO0

今泉「何か理由があったんでしょうね!」

古畑「その理由がわからないからきいてんだよ・・・あ〜これ、凶器?」

今泉「はい、おそらくこれで2・3回殴ったものと。
   傷口とも一致してます。」

古畑「一致してる・・・へ〜ぇ、しかし本棚まであるんだね〜ここ」

今泉「オセロも床に散らばってますし・・・溜り場ですね」

古畑「・・・・」


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 05:41:33.89 ID:rMU+KrAO0

今泉「凶器の本は、この本棚にあったものだと思われます」

古畑「・・・」

今泉「古畑さん?」

古畑「・・・ねぇ、ちょっとかがんでくれない?」

今泉「こ、こうですか?!」

古畑「それでさ、本があったとこまで手を伸ばして?」

今泉「ハァハァ、けっこうきつい体勢ですね」

古畑「この本取れそう?」

今泉「な、なんとか」

古畑「ありがと」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 13:07:15.14 ID:rMU+KrAO0

古畑「ん〜〜・・・ねぇ、ほんとに傷口一致してたの?」

今泉「はい。」

古畑「本当に?」

今泉「おそらく。まだー正式な鑑定は出ていないみたいですが」

古畑「ん〜どーも引っかかるんだよ〜」


104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 13:13:02.47 ID:rMU+KrAO0

ガチャ

今泉「あっ!第一発見者です」

古畑「え〜彼女?」

今泉「はいっ」

長門「・・・・」

古畑「あのぉ〜〜辛いとは思いますが、お話伺ってもぉ?」

長門「・・・」コクッ

古畑「あ〜〜ここじゃなんですから・・・食堂にでも」

長門「・・・ここで構わない」

古畑「そーですかぁ〜では、遠慮なく」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 13:19:58.95 ID:rMU+KrAO0

古畑「え〜遺体を発見したときの様子をー・・・」

長門「部室に行ったら彼が倒れていた」

古畑「ん〜〜なぜ朝部室に?朝練があるような部活にはぁ・・・」

長門「朝携帯電話を見たら、彼からメールが」

古畑「メール?」

今泉「いまどきの携帯は、メールができるんですよ!」

古畑「それくらい知ってるよ。」

今泉「だ、だっって・・・」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 13:25:35.70 ID:rMU+KrAO0

古畑「んーー朝に彼からメールがー?」

長門「メールを見たのは朝。彼からのメールを受信したのは昨日の5時29分」

古畑「成る程ーーあーその、普段から携帯を見ないお方なのですか」

長門「・・・」コクッ

古畑「いやぁー、昨日の5:20に彼から呼び出しが・・・おかしいですねぇ」


112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 13:30:05.11 ID:rMU+KrAO0

長門「なぜ」

古畑「確かぁ・・・この学校の下校時刻は」

今泉「6:00です!!」

古畑「そう!6:00!で、彼が呼び出しのメールを送ったのは5:20」

長門「5:29」

古畑「んふふ〜失礼しました、5:29・・・おかしいとは思いませんか?」

今泉「用事でもあったんじゃ・・・」



113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 13:34:56.24 ID:rMU+KrAO0

古畑「えーちょっと踏み込んだことを伺っても?」

長門「・・・」コクッ

古畑「ありがとうございますぅ〜あのーそのー
   あなたは彼とーその、お付き合いを?」

長門「彼と私は恋人ではない」

古畑「そーですかぁー・・・ふふふ
   では彼は、女性関係に無頓着な方で?」

長門「・・・」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 13:38:12.83 ID:rMU+KrAO0

古畑「あーーすみません、気分を害され・・」

長門「彼は無意識のうちに、女性に思わせぶりな態度をとっていた」

古畑「えーへへー随分と罪な男でぇ」

今泉「うらやましいですねっ」

古畑「では、彼自身が恋愛で悩むようなことはー・・・」

長門「・・・」フリフリ

古畑「ない、とぉ〜」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 13:41:17.11 ID:rMU+KrAO0

古畑「ん〜〜、わかりましたぁー
   いやぁ、大変参考になりました、ありがとうございますぅ」

長門「犯人を、見つけて」

古畑「はいーもちろんですぅ〜」

ガチャ

今泉「なんだか、宇宙人みたいな子ですねぇ」

古畑「んーーかわった子だねぇ〜」


117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 13:45:52.87 ID:rMU+KrAO0

古畑「今泉君、携帯」

今泉「はいっ」

古畑「あんたのじゃないよ、彼のに決まってるでしょう」

今泉「あっ、はい」

ごそごそ

古畑「貸して」

今泉「なんか勝手に見ちゃうってのも、なんだかもうしわけないですね〜」


122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 13:49:38.98 ID:rMU+KrAO0

ピッ

古畑「あれぇ〜なんかカメラになっちゃったよ〜?」

今泉「古畑さん、貸してください、こうですよ」

古畑「最近のもんはねーなんでも一つにまとめて使いづらいんだよ」

今泉「あ、送信BOX開けました」

古畑「確かにあるね〜・・・んん〜これ、鑑識まわして」

今泉「はいっ」


127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 13:57:15.74 ID:rMU+KrAO0

古畑「ん〜〜・・・」グルグル

今泉「あいたっ!!!!」

古畑「ばかちょっと、現場を荒らすなって」

今泉「だ、だってこれ〜」

古畑「だってじゃないよ〜・・・ん?陶器の破片?」

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 14:16:27.15 ID:rMU+KrAO0

今泉「もう硬くって〜〜やんなっちゃいますぅ」

古畑「・・・これー、割れる?」

今泉「はい?」

古畑「んーーちょっと落ちただけで割れるかなーーー」

今泉「か、硬いですからねぇ」

古畑「んー変だなぁーーーどーも引っかかることが多すぎるぅ」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 14:24:34.13 ID:rMU+KrAO0

今泉「たしかに、こんなさえない男が女性に・・・」

古畑「違うよばかだねーほんとにもぅ、
   どーしてわざわざ犯人はこんなヘタな工作をしたのさ」

今泉「さぁ?」

古畑「んーーーふふふ」

今泉「古畑さん?」

古畑「えーんふふ、犯人は、誰かに罪を着せようとしているー
   今泉君、部員について詳しく調べて」

今泉「はっ、はい!!」

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:33:40.23 ID:dIGFpgkjO

今泉「確かここに・・・」

古泉「・・・」


今泉「あ、彼です!!」


古畑「あのぉ、失礼しますぅーーー・・・」


古泉「おや、刑事さんですか?」


古畑「んふふ、感が鋭いかたでぇーー」


古泉「そうですか?」



古畑「はいーえぇーーお悔やみ申し上げますぅ」


187 名前:あ、犬はダックスフント二匹です[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:35:01.63 ID:dIGFpgkjO

古泉「・・・まさか彼が亡くなるなんて」



古畑「えー彼とは随分と親しかったようで?」



古泉「えぇ、団員で男は彼と僕だけでしたから」



古畑「あぁーなんでしたっけ、あのーあれ」



今泉「SOS団です!」



古畑「そう、そのSOS団、どのような団体でぇ?」



古泉「正式名称は、世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団といいます」



ハルヒ「ここからは団長のあたしが説明するわ!!」

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:36:22.06 ID:dIGFpgkjO

古畑「おやー・・・もう平気なのですかぁ?」



古泉「涼宮さん…」



古畑「えぇーへへ、ずいぶんと気丈な方なのですねぇー

   いやぁーお若いのに、感心です〜」



ハルヒ「確かに悲しいけど…あたしはSOS団長なのよ!

    団員の為にもあたしがしっかりしないと…キョンの為にも…」


190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:37:29.63 ID:dIGFpgkjO

古畑「そうですか〜いい団長さんで…えーところでー…そのー」



ハルヒ「SOS団のことね!」



古畑「はいーそうですー…いやぁ助かりましたー。

   んーえー、私、どうも話を切り出すのが苦手でしてぇンフフ」



ハルヒ「なんでも答えてあげるわ!」



古畑「ふふん、そう言って頂けると助かりますー」



今泉「ふ、古畑さん!」


192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:40:03.54 ID:dIGFpgkjO

古畑「あーなに?うるさいなー。
   君はちょっと黙ってなさい」


今泉「で、でも!」


古畑「なにーもぅ?いやぁ、ごめんなさいねぇ
   涼宮さんにえー…古泉君でしたっけ?」


古泉「はい」


古畑「いやぁ、うちの今泉と名前が混ざってしまって…んふふ」


古泉「お気になさらないでください」


古畑「やー、随分と礼儀正しい方ですねー…。」


今泉「あのぅ!」


195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:41:36.00 ID:dIGFpgkjO

古畑「はー…君はちょっとくらい待てないの」


今泉「す、すみません…」


古畑「えーすみませんねぇ、ちょっと失礼しますぅ」


古畑「さっきからなんなのー?まったく…
   あのさー君ねー、KYって言葉、知ってる?」


今泉「デヘヘ、古いですよ古畑さん」


ベシッ


古畑「うるさいなー君はいちいちいちいちー
   んー…で、要件はなんなの、早く言いなさいよ」


197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:43:31.25 ID:dIGFpgkjO

今泉「っーイテテあ、あの、携帯の鑑識結果が出たみたいで…
   これがおかしいんですよ、誰の指紋も付いてないそうです
   ガイシャはよほど綺麗好きだったんですかねー…デヘヘ」


古畑「誰の指紋も、付いてないーいやーんふふーこれはー…
   すみませーん、お待たせしてー。
   んーあの、一つ確認して起きたいことが」


ハルヒ「なに?」


古畑「えー…あの、なんと言いましたっけ、キョンシーだかー」


ハルヒ「キョンよ!キョンの事ならなんでも聞いて!」


198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:45:23.28 ID:dIGFpgkjO

古畑「んはは!キョン君でしたかーこれは失礼しましたー。
   でー、その彼に潔癖症の気が有ったりはー…?」


ハルヒ「キョンが?あり得ないわ!ねぇ古泉君?」


古泉「えぇ、彼は潔癖症というタイプの方ではありませんでしたね」


古畑「そうですかー、あ、はい、わかりましたー。
   んふふ、ありがとうございますーふふ」


ハルヒ「聞きたいって、それだけ?」


古畑「えーはいー、キョン君に関してはー…
   いやーこれは随分な手掛かりになりますねぇ…」


200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:46:21.32 ID:dIGFpgkjO

ハルヒ「で、SOS団について聞きたいって?」


古畑「あーはい、どうも話が逸れてしまって…すみませんーふふ
   でーその、SOS団の活動内容を教えて頂けませんでしょうかー?」


ハルヒ「あたし達は不思議を探してるのよ!」


古畑「えー…不思議?いやー不思議ですかー」


ハルヒ「そう、不思議よ。今回の事件も、なんだか団活みたいじゃない?!」


古泉「そう…ですね」


201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:49:53.79 ID:dIGFpgkjO

古畑「ではあなた方は不思議探しをー…いやぁーははっ、面白い方々ですねー…
   それでーSOS団のメンバーは何人居るのですかー?」


ハルヒ「あたしに、古泉君、みくるちゃんにキョンに
    …有希…あとは鶴屋さん全部で6人ね」


古畑「なるほどー…となるとおそらく犯行はー…」


ハルヒ「あ、あんたまさか、団員を疑ってるの!?」

古畑「いえーとんでもないですー…失礼しましたー」


202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:51:25.19 ID:dIGFpgkjO

書き貯めた分、つきますた

208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:06:08.41 ID:dIGFpgkjO

ハルヒ「あたしたちの中にキョンを殺した犯人がいるっていうの!?」

古泉「それは・・・考えたくない事態ですね」

古畑「あー・・・その、えーーー見知らぬ人の犯行ではないと・・・」

ハルヒ「ど、どうして?」

古畑「まず、彼は完全に油断した状態でやられていますぅ〜
   どかん、と・・・えーーーそしてぇーーー」

ハルヒ「も、もういいわ!!」


古畑「あーーすみませんー、どーも、気が利かないものでぇー」

209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:09:22.91 ID:dIGFpgkjO

ハルヒ「・・・ふぅ。いいわ、気にしないで。でもそれだけじゃ・・・
    キョンって、どっかボーっとしてたし・・・。」

古泉「ええ、確かに。」

古畑「ん〜それがですねーー、今回の犯人、えーー我々に何か思わせようと工作していましてぇ
   さてーもし見知らぬ人の犯罪なら、わざわざそんなことするでしょうかぁ?
   んーえーー考えてみてください、そんなことをするより
   逃げ出したほうがいいと、そう思いませんか???」

ハルヒ「そ、そう、ね・・・・」

古泉「流石名推理ですね」

古畑「ですから、えー私は身内の犯行ではないか、とふんでいるわけですー」

213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:20:38.93 ID:dIGFpgkjO

古畑「んーふふ、そういうわけですのでーーあのーー
   おたくの団員の方々とお話させていただきたいのですがーー」

ハルヒ「わ、わかったわ。古泉君、有希を呼んできて頂戴!
    あたしはみくるちゃんと鶴屋さんを呼んでくるわ。」

古泉「はい、わかりました」

タッタッタ



214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:22:31.71 ID:dIGFpgkjO

今泉「な、なんだか妙な連中ですねーフフッ」

古畑「んーふふ、今泉君、最近の高校生なんて大体あんなものだよー」

今泉「そうですかねーー。でもあの、涼宮ハルヒって子、ぼかぁどうも苦手ですよ〜」

古畑「ん〜〜はは、しかしーーあの古泉君だっけ?
   ずいぶんなイエスマンだねーぇ」

今泉「確かにそうですねーえ。なんだか、彼女に逆らえないって感じで、エヘヘ」


217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:34:40.89 ID:dIGFpgkjO

――古泉

古泉「こまりましたねぇ・・・まさかこんなことに・・・
   ここは、長門さんと相談してみますか
   それにしても、あの刑事ずいぶんな切れ者ですねぇ〜
   おや、長門さん、こんなところにいましたか」

長門「・・・」コクッ

古泉「大変なことになりましたね」

長門「私はあなた程ではない。我々の目的は・・・涼宮ハルヒの観測」

古泉「彼のことは・・・愚問ですね」

長門「・・・・」

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:41:41.74 ID:dIGFpgkjO

古泉「とりあえず今は一緒に来て貰えませんか?あの刑事さんが呼んでますので」

長門「わかった・・・涼宮ハルヒは・・・いい、何でもない」

古泉「僕も・・・わかってます、おそらくは・・・」

長門「・・・」テクテク

古泉「・・・ふぅ、僕達にはどうしようもない、ですか…」タッタッタッ


222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:49:46.14 ID:dIGFpgkjO

ハルヒ「おそい!」

古泉「すみません、遅れまして」

古畑「いやー、お気になさらずーー」

今泉「随分と、美男美女揃いですねっ!」ボソボソ

古畑「君は黙ってなさい」

今泉「はい…ちぇ」

古畑「んーえー…これで、全員ですか〜?」

ハルヒ「そうよ!あと……」

みくる「ふ、ふぇ〜グスッ」

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:55:47.87 ID:dIGFpgkjO

今泉「な、なんだかこれじゃ、仕事になりそうもないですね」

古畑「んーー…」

ハルヒ「で、これから事情聴取するのよねっ!」

古畑「えぇ、はいーその通りですーんふふ」

今泉「とりあえず、昨日の放課後から6時までの間なにをしていたか…」

ハルヒ「昨日は団活を無しにして、あたしはさっさと帰ったわ!」

みくる「ふぇーあたしは…」

鶴屋さん「みくるは私と買い物してから、家に帰ったにょろ」

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:02:46.37 ID:dIGFpgkjO

古泉「僕はアルバイトに…」

長門「まっすぐ家に帰った」

古畑「えー…涼宮さんと長門さんのアリバイを証明するようなものは…」

ハルヒ「な、無いわ…」

長門「・・・」

古畑「困りましたねーぇ…んー、アリバイが無いーんーふふ
   わかりましたー、とりあえず、ご協力ありがとうございましたー
   もうお帰り頂いて結構ですー」


228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:09:00.76 ID:dIGFpgkjO

古畑「えーっへへ…あー、長門さん」

長門「・・・」

古畑「少しーお話を伺ってもー…?」

長門「・・・」コクッ

古畑「あー、先ほどあなたは読書好きだと聞きましてー」

長門「間違いない」

古畑「それでですがー…えーんふふ、ちょっとお付き合い願えますか」

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:14:28.81 ID:dIGFpgkjO

古畑「あのーここはお辛いとは思いますがー…事件解決の為ですのでー」

長門「っ・・・」コクッ

古畑「えー、あなた、失礼ですが身長が有る方ではありませんね?
   はいー、そ、こ、で、これはー、えー凶器に使われた本と同じ位の大きさのものですぅ
   これを、元に有った場所に起きましょうーんー、これ、取れますか?」

長門「椅子を使えば不可能ではない。」


234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:23:37.39 ID:dIGFpgkjO

古畑「はいー、椅子を使わなければ取れないと、そういうことですね?
   ということは、人を殺そうとして咄嗟に取れるモノではないとーえー…」

長門「そう」

古畑「んふふーえーでは何故犯人はわざわざ本を凶器にしたのでしょうかー?
   別に、置物でも良かったはずですー、ということは理由は1つ
   そうですー、もうおわかりですね?」

長門「・・・」コクッ

古畑「んーふふ、ありがとうございました」

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:28:20.59 ID:dIGFpgkjO

今泉「ふ、古畑さーん」ハァハァ

古畑「あーやっときたかーおそいよー君は、で、結果は?」

今泉「はい!あの置物から血液反応出ました!
   となると…彼女は白ですかね」

古畑「んーふふ、君も珍しく役に立ったねー」

今泉「は、はい!ありがとうございます」

249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:44:16.59 ID:dIGFpgkjO

――古畑

「えー…今回の事件は、単純でしたーんー女子高生の犯行と言う事まありましてぇ…
 はい、やはり爪が甘いものがありますぅ〜プロから見れば、あっという間に見破られてしまう、トリックですー
 えーしかしー…彼女にはー…ここからは解決編で、古畑任三郎でした」



253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:46:33.49 ID:dIGFpgkjO

すまん、ちょっと溜めさせてください

271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:56:29.47 ID:dIGFpgkjO

古畑「えーー急におよびたてしてしまいすみません」


ハルヒ「これくらい、なんてことないわっ!」


古畑「それは助かりますーんふふ」


ハルヒ「で、なんなの?あたしと改めて現場検証とかっ?」


古畑「んふふーそれも楽しそうですがえーーーあなたに伺いたいことがありまして
あのー、被害者の彼・・・えー恋愛で悩み事があったと伺いましたがーそのー・・・」


ハルヒ「それが、どうかしたの?」


274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:58:13.79 ID:dIGFpgkjO

古畑「それがですねーあのー貴方以外の方は、どなたもそんな事を・・・はいー」


ハルヒ「うっ、あ、あたしがウソ吐いてるって言うの?!」


古畑「いえーそんなー・・・ただですねー・・・
皆さん口をそろえてーはいーあのーあ、な、た、はお悩み事が有ったようだとー」


ハルヒ「な、なにがいいたいのっ!!」


古畑「えーーすみませんーー・・・私、話が回りくどくなってしまうものでー
   率直に申し上げますとーーー・・・・」


ガチャ


275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:59:27.85 ID:dIGFpgkjO

古泉「あのっ!!」


古畑「これはこれはーーーんふふ、どうされましたー?」


古泉「実は、彼をやったのは僕です」


古畑「はい?いまなんと?あのーーーへへ
   私もしかしたら聞き間違いをー・・・」


277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:00:46.77 ID:dIGFpgkjO

古泉「僕が、彼を殺ったと…」

ハルヒ「こ、古泉君?何言ってるの?」

古畑「んーおかしいですねー、あなたに犯行は不可能だったはずですー」

古泉「う、うそを吐いてました…」

ハルヒ「ま、まちなさいよ!」


279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:01:56.66 ID:dIGFpgkjO

古畑「おやー…んふふ、これはー…んーっ…あははっ」

ハルヒ「な、何がおかしいのよ」

古畑「いえー…すみません、庇い合いが面白かったものでー…
   古泉君、あなたーなぜーあのような嘘を?」

古泉「嘘ではありません、僕が…」


古畑「んふふっ、あなたに犯罪は不可能だったー。バイト先にも連絡を取りましたー
   …えー、なぜそのような嘘を」


280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:02:35.03 ID:dIGFpgkjO

古泉「なんなら、バイト先にもう一度連絡を取ってください!」

古畑「…おや?んふふーバイト先の方が嘘を吐いたと?」

古泉「う、嘘を吐くように、と頼みました」

ハルヒ「こ、古泉…君?どうして?どうして泣いてまであたしを庇ってるのよ?」


282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:04:14.44 ID:dIGFpgkjO

古畑「んー…あなた今ー何を言ったかおわかりですかー?」

ハルヒ「あっ…て、撤回よ!」

古畑「んふふー、では、古泉君を逮捕しても構わない、と、わかりましたー…では、行きましょう」

古泉「…はい。最後に一言良いですか?」

古畑「はいー、どうぞ…」

古泉「SOS団の活動、楽しかったです」

古畑「えー…ではー」

バタッ

ハルヒ「あ、古泉…君…うぅ…あたし…あたし…」

285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:05:33.12 ID:dIGFpgkjO

あの、ここから古畑ご都合主義か
ハルヒいい奴ENDにするか悩んだのだが…
というか決めかねているのだが…
その…

300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:09:14.85 ID:dIGFpgkjO

どのみちハルヒはタイーホされるが
春日がちゃんと自白か、古畑超展開か…


305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:12:46.75 ID:dIGFpgkjO

古畑超展開で行きますね

春日「嫌だーッ」

322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:26:06.28 ID:dIGFpgkjO

古泉「…」

古畑「えーあれで良かったのですかー?あなたは濡れ衣をー…」

古泉「濡れ衣なんかではありませんよ」

古畑「……えーヘヘ…実は私、古泉君、あなたについて調べさせて頂きましたー。んふふ」

古泉「えっ…」


324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:26:53.02 ID:dIGFpgkjO

古畑「私、あなたの様子がどーもおかしいと思ったのです」

古泉「ぼ、僕が犯人だからで…」

古畑「えーぇ…いえー、そういう事ではありません…
   あなたは今日、涼宮さんの意見に対する肯定しかしてないのです!
   あの今泉でさえ、気付きましたーふふ」

古泉「…たまたまでしょう」

古畑「私、気になったので周りの方に伺いましたーえー
   するとー、あなた、なんと、涼宮さんに対して常にイエスマンであったそうじゃありませんかー」

古泉「…性格です」


332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:33:30.05 ID:dIGFpgkjO

古畑「先ほどあなたが仰ったバイト先からですねー、あなたの身元を探らさせていただきましたー…んふふ、すみませんねー…」

古泉「…」

古畑「そしたらあなたー、えーなんと!
   ある宗教団体に所属しているではありませんかー!んーこれにはさすがに私も驚きましたー
   えへへーはじめは今泉がまた何か、バカを言っているのかと疑ったくらいです〜はい。」

古泉「なっ!」

340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:40:27.75 ID:dIGFpgkjO

古畑「驚いた顔をなさってますがーんふふ
   あなた、警察をあまり侮っちゃ行けませんよーふふ」

古泉「…」

古畑「それにしてもーえー…涼宮さんが神、ですか?信じられませんねぇーんー…
   あー、失礼しましたー、信仰は個人のですから私がとやかく言う事ではありませんがー…
   あなたがその為にーえー犯罪者の肩代わりをする、これはちょっと頂けません」

352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:49:23.81 ID:dIGFpgkjO

古畑「えーあなたー…いまここで、人生を潰すのは、あまりにも勿体無い事ですー。」

古泉「…っ…うぅ…」

古畑「それにー、あなたは涼宮さんを神と崇める団体に所属している!
   えーんふふ、そんな方の供述をーこちらも信じるわけには、いきませんー」

古泉「…わかりました」

古畑「んふふ、ではー改めて確認させて頂きたいのですがー…
   あなたは、殺人を犯していない!えー、間違いありませんね?」

古泉「はい」

古畑「えーご協力、ありがとうございましたー…」


358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:56:25.26 ID:dIGFpgkjO

古畑「んー涼宮ハルヒが神…んふふー面白い話ですねー…
   私には彼女が神には見えませんーえー好奇心旺盛な女子高生と言ったところですかねー…
   さてー、部室には彼女が居る筈です。勿論、今泉を見張りにつけていますー
   ではーえーヘヘお待たせしましたー…ここからが本当の解決編ですー。
   古畑任三郎でした。」

364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:02:03.88 ID:GEqaN4EfO

古畑「んーあれー?」

今泉「うーん…」

古畑「今泉君!君ーなに寝て…」

今泉「ふ、古畑さん、に、逃がしましたハァハァ」

古畑「彼女を?なーにやってんだ君はー!」

今泉「す、すみません…トイレに行きたいと言うもんですから」

古畑「はーぁ、このばか」

ベシッ

今泉「し、信じちゃいました…それに、やたら運動神経がよくて…」

370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:08:08.45 ID:GEqaN4EfO

古畑「はー…神ねぇー」


今泉「そ、そういえば!有希、許さないわよ、とか言ってました!ハァハァ」

古畑「それを早く言いなさい。んーほら立ち上がって」

今泉「は、はい!ハァハァ」

古畑「すぐに車出して!えー彼女が逃げたのは?」

今泉「じ、10分位前ですっ!」

古畑「んー…ほら急いだ急いだ」

372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:16:32.50 ID:GEqaN4EfO

古畑「んー…気が強い人だとは思ってたんだけどー…」

今泉「あ、あれは気が強いなんてもんじゃありませんよぉ!執念です!」

古畑「んーほらー早く、急いで急いで」

今泉「あっ、は、はい!」


ブーン



今泉「こ、ここですかね!」


古畑「うーんーたぶんね」

374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:18:42.39 ID:GEqaN4EfO

ピーンポーン、ピーンポーン…


長門「…はい」


今泉「よ、良かったー、古畑さん!静かな子の方ですよ」

古畑「あー、古畑ですぅー、あのー、夜にすみませんがー…」


ガチャ


長門「・・・・入って」

375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:23:17.12 ID:GEqaN4EfO

古畑「えー失礼しますぅー」

今泉「じ、女子高生の部屋に上がり込んじゃうなんて、ラッキーで…」

ペチッ

古畑「君ねーばか言ってんじゃないよ」

長門「・・・・」

古畑「えー、あの、急にお邪魔したのは…」

長門「涼宮ハルヒがこちらに向かってる」

今泉「…へ?ど、どうして」

古畑「んーふふ、涼宮さんからお電話でも?」

379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:28:06.91 ID:GEqaN4EfO

長門「・・・・」

古畑「えーあのーんふふー…まぁ良いでしょう。その通りですー。
   えー彼女は恐らくー、あなたに罪を被せるという当初の予定が崩れたのでー…」

今泉「そ、そうだったのかー!」

古畑「だから君は黙りなさい」

今泉「はい…」

381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:33:02.01 ID:GEqaN4EfO

古畑「とにかくーえー…我々はあなたを守りー、そして、事件を解決するためにやってまいりましたーんふふ」

長門「…」コクッ

古畑「えーさてぇ…そろそろやってくる頃でしょうかー…
   そうだ!えーへっへ、あなたにも協力して頂きたいのですがー…お願いできますでしょうかー?」

長門「構わない」

古畑「えー助かりますー…んふふ」

388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:44:38.78 ID:GEqaN4EfO

ピーンポーン…ドンドン!


今泉「ひぇぇ、来たっ!」

ハルヒ「有希ー開けなさい、団長命令よ!」ドンドン


長門「…拒否する」


古畑「んーふふ、その調子ですー」

392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:48:29.26 ID:GEqaN4EfO

ハルヒ「団員は団長の命令を聞くべきよ!開けなさいったら!」

今泉「ひぃー」

長門「・・・・」チラッ

古畑「んふ、どうぞーふふ」

長門「あなたの言う事は聞かない」

ハルヒ「な、なんですってー!こうなったら…!」

ガチャガチャ!ガチャガチャ!



395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:52:24.75 ID:GEqaN4EfO

ガチャガチャ、ガチャガチャ

デュクシ、デュクシ


長門「あなたは私の大切な人を傷つけた」


ハルヒ「なっ…」


長門「この世から消してしまった、私の大切な彼を」

ハルヒ「あ、あんたの?!キョンは、あたしのよ!」


デュクシ


ガチャッ


今泉「ド、ドアがーッ!嫌だーっ!帰りたいよー」

403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:58:23.56 ID:GEqaN4EfO

古畑「えぇー、んっふっふっ、こんばんはー、どうもー古畑ですぅ」

ハルヒ「な、なんであんたがここに居るのよっ!有希は?!」

古畑「さてー…最近の電話は便利なものですーテレビ電話機能まであるのですねーぇ、へへ、驚きましたー
   ここにはーえー、私と今泉しか居ませんー…ですから彼女は今安全なところにー…」


ハルヒ「なっ…」


408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 01:06:06.80 ID:GEqaN4EfO

古畑「残念でしたー…えー、あなた、人の家のドアノブを壊して…これ、立派な犯罪ですよーふふっ
   んー、あなた、なにをするつもりでここに?えー…まさか遊びに来たとは…んふふ」

ハルヒ「ち、ちょっと…有希を…」

古畑「えー涼宮さん、あなた、今すでに犯罪を幾つか犯してますー…んふふっ
   今現行犯逮捕しても構わないのですかー…えー…私としましては、全て洗いざらいにしてしまいたいものでしてー
    あのー、もう少しお付き合い願えますかー?」



411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 01:13:29.37 ID:GEqaN4EfO

長門(テレビ電話)「…彼も、あなたのこんな姿望んでいない」

ハルヒ「あ、あんたに何が…」

古畑「えー…涼宮さん、あなた、昨日キョン君とひと悶着あったー…
   んー、内容は恐らく、痴話喧嘩だか、その様な類いの話でしょう、はいー
   えーそして、あなたはー…」


ハルヒ「もういい!」


古畑「えー…はいー?」


ハルヒ「こ、こんなの…堪えられない!」

414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 01:19:32.72 ID:GEqaN4EfO

ハルヒ「キ、キョンはこんなあたし見たくないはずよ!」

長門(テレビ電話)「…」コクッ

古畑「えぇ〜んふふ、涼宮さん、あなた・・・彼の事が本当に好きでーへへ
   愛からの殺人なんて…悲しい話ですねー…えー…あなたは彼の為にも、罪を償うべきだと思いますー」

ハルヒ「…わかったわ」



418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 01:25:57.77 ID:GEqaN4EfO

長門(テレビ電話)「彼も…あなたが好きだった…と思う」

ハルヒ「えっ…」

長門(テレビ電話)「…」

古畑「えー…あなたはまだ若いですー、えーですから、これから出会いも有ると思いますー…
   ですから、今は罪と向き合って、これからを大切にしてくださいーんふふー」

ハルヒ「ふんっ、わかってるわよ!」

長門「…まっている」

古畑「ではー…」

ハルヒ「…」コクッ



419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 01:27:32.91 ID:GEqaN4EfO

終われ

422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 01:30:00.28 ID:GEqaN4EfO

ひぐらしにしておけば良かった…orz


読んでくださった方、保守してくださったかたありがてぇです

古畑はじめて書きますた
再放送みた勢いでやった、反省はしている。


途中貼られてた古畑の絵、凄いな



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