キョン「これなんてエロゲ?」唯「ふぇ?」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:藤木「永沢君……>>5をするなんて君は本当にクズだな……」

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2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:22:27.61 ID:5fwasmzX0




キョン「ハァ、ハァ、ハァ・・・やべぇマジで遅刻しちまう!」

キョン「今日は妹に起こされないなぁって思ってたらアイツ今日はお泊り会でいないって事すっかり忘れていたぜ・・・」

キョン「つかいい加減妹頼りにするの止めろよ俺の体!!」

キョン「とにかく今から全速力で走れば間に合うかもしれん・・・!」

キョン「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

ドシンッ!

???「きゃん!?」

キョン「どわっ!」


ドンッ!

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/24(土) 17:23:13.55 ID:5fwasmzX0

???「いったたたた・・・」

キョン「あたた・・・一体何が・・・ハッ!?」



キョン「(じゅ・・・純潔の象徴白パンツ?)」

???「ふにゅ〜・・・きゃ!?」

キョン「あっ・・・す、すみません!」

???「あー!みた?今私のパンツ見たよね?」

キョン「い、いえ!決して故意ではなくて・・・」

???「ってそんな事してる場合じゃないんだった!遅刻遅刻うううう!!!」

タッタッタッタッタ・・・・






キョン「な・・・何だったんだ・・?」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:24:21.10 ID:5fwasmzX0

〜キョンの教室〜

ガララッ

キョン「ギ・・・ギリギリセーフ・・・」

谷口「バーカ、思いっきりアウトだ」

国木田「おはようキョン、今日は随分と遅かったね」

キョン「ああ・・・ちょっと目覚まし時計の電池がなくなっててな・・・」

谷口「なんだその漫画みたいな遅刻の原因は?ホントはもっと他に何かあったんじゃねーのか?」

キョン「お前は俺に何を求めているんだ」

国木田「あははっ、でもキョンなら何かあってもおかしくないよね」

キョン「ホントにただ電池が切れてただけだ。変な期待を持つんじゃない」

キョン「(ホントはもっと漫画的展開に遭遇したんだが・・・黙っておこう)」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:25:18.63 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・・・・

ガラッ

キョン「よう」

ハルヒ「遅いじゃなのアンタ。最近気がたるんでるんじゃないの」

キョン「今日は特別だったんだ」

ハルヒ「ハァ?何それ?アンタが遅刻するのに寝坊以外の理由があるわけないじゃない」

キョン「ぐっ・・・コイツ鋭い」

ハルヒ「アンタの行動パターンなんてお見通しよ。典型的すぎてつまんないくらいにね」

キョン「やれやれ・・・お前には敵わないな」

ハルヒ「当たり前じゃない!私はSOS団の団長よ!平団員のアンタが私を負かそうなんて1000年は早いわ!」

キョン「へいへい・・・まったくお前って奴は・・・」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:25:59.93 ID:5fwasmzX0

キーンコーンカーンコーン

キョン「っともう授業の時間か」

ハルヒ「アンタ、まさか急いでて教科書忘れたなんて言うんじゃないでしょうね?」

キョン「馬鹿言うな、流石の俺もそこまでマヌケじゃ・・・・」




キョン「・・・・・・・」

ハルヒ「・・・・・・・」

キョン「・・・・・あの、涼宮さん」

ハルヒ「何よ」

キョン「教科書を見せていただけないでしょうか・・・」

ハルヒ「アンタって、つくづく期待を裏切らないわよね・・・・」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:27:47.13 ID:5fwasmzX0

〜放課後〜

ガララッ

キョン「失礼しました・・・」

ピシャ

キョン「くっそ岡部のヤロー・・・何も遅刻したからって職員室の掃除を一人でやらせなくてもいいだろ・・・」

キョン「とにかく早く部室に向かわないとあの馬鹿の機嫌をそこなっちまう」


カツン・・・カツン・・・


古泉「おや、これはまた奇遇ですね。既に部室に行っていると思いましたよ」

キョン「古泉か。そうゆうお前こそなんでまだ部室に行ってないんだ?まさかお前も遅刻か」

古泉「これは驚きました・・・もしやあなたも遅刻で呼び出しを?」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/24(土) 17:29:21.44 ID:5fwasmzX0

キョン「ああ・・・ちょっとハプニングがあってだな・・・」

キョン「てゆーか、その言い方だとお前も遅刻したのか?優等生が珍しいな」

古泉「いやーはっはっは、ちょっと目覚まし時計の電池が切れてしまってですね」





キョン「・・・・・古泉」

古泉「なんでしょう?」

キョン「それ嘘だろ?」

古泉「・・・あなたは超能力者ですか」

キョン「エスパー少年はお前一人で十分だ。俺もそうやって谷口達に嘘ついたからな」

古泉「なるほど・・・それは大変興味深いですね。一体何があったんですか?」

キョン「悪いがお前にいう義理はない」

古泉「そんな事言わずに教えてくださいよ、一つ屋根の下で一緒の床に入った仲じゃないですか」

キョン「その気持ち悪い言い方はやめろ!俺がノンホモ属性だと思われるだろうが!」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:31:13.95 ID:5fwasmzX0

古泉「んっふ、これは失礼しました・・・む、そろそろ部室に向かわないと涼宮さんが」

キョン「っとそうだな。また機嫌悪くされたら敵わな・・・ん?」



???「だからこれじゃだめだってー。もっとバーンとかっこいい歌詞にしようぜ」

???「えーわたしはもっとかわいい歌詞がいいよぉ」

???「お前のは絶対おかしいって!何で愛をテーマにした曲なのに歌詞がアイスのことばっかりなんだよ!」

???「だってわたしアイス好きなんだも〜ん。わたしアイスのためだったら死んでも構わないよ!」

???「だからってアイス好き好きキュンキュン(はぁと)はないだろ!」

???「え〜いいと思うけどなぁ〜・・・」

???「うふふ・・・二人とも仲がとってもいいのね」

???「ムギ・・・今の状況で何でそんな言葉が出てくるんだ・・・」

???「アイスアイス〜・・・んにゃ?」

キョン「あ・・・・・・」

???「ん?どうした?唯」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>11すまんこ] 投稿日:2009/10/24(土) 17:33:12.07 ID:5fwasmzX0

唯「あ・・・あ・・・あーーーーーーーっ!!!!」

キョン「け・・・今朝はどうもすいませんでしたっ!」

???「唯ちゃん、どうしたの?」

唯「りっちゃん!ムギちゃん!この人今日の朝わたしのパンツ見たんだよ〜!」

古泉「おやおや・・・これは・・・」

律「何っ!?唯それ本当か!?」

紬「あらあらまぁまぁ・・・最近の男性は意外と積極的なんですねぇ」

キョン「ち、違います!俺は決してワザとじゃn

律「問答無用!確保おおおおおおおおっ!!!!!」

キョン「ちょ!俺の話聞いてぎゃああああああ!!!」


ぎゃああああああああああああああ・・・・・・・


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:35:37.96 ID:5fwasmzX0

〜音楽室〜

律「えーそれではただいまより法廷を開きます!」

唯「わーいぱちぱちぱち〜〜〜」

澪「一体何なんだ・・・・」

梓「わかりません、何か律先輩が男の人を首根っこ引っ張って連れてきたんです」

律「傍聴人は静粛に!」バンッ

律「検事側、概要の説明をお願いします」

紬「はーい。今日の朝8時ごろに被告人は唯ちゃんの背中を押し倒し倒れた所を押さえつつ唯ちゃんのスカートをめくり上げパンツの中身を確認するという行為をしたと思われま〜す」

梓「さ・・・最低・・・」

キョン「ちょっと待て!何で勝手に犯罪性が強化されてんだ!?あれは偶然ぶつかっただけであっt」

律「被告人は静粛に!!」カンカンカン!
キョン「え〜・・・・」

紬「よって検事側はこの被告人に猥褻物陳列罪の罪によって逮捕しました〜」

キョン「おかしい!絶対罪名おかしい!俺がいつ猥褻物を晒したっていうんだ!」

律「被告人は静粛にっつってんだろがああああああああああああ!!」バシッバシッ!!

キョン「痛い痛い!ドラムのバチで頭叩くの止めてくだしあ!」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:37:03.03 ID:5fwasmzX0

古泉「裁判長、少しよろしいでしょうか?」

澪「・・・・・!!!?」

梓「?澪先輩どうしたんですか?」

澪「い、いや!なんでもない!なんでもないんだ・・・」

梓「はぁ・・・・」

律「はい弁護人!何でしょう?」

古泉「考えててもみてください。このような腑抜けた顔をしている彼が、いきなり見ず知らずの女性を襲うほどの度胸があるでしょうか?」

キョン「おい古泉、てめぇ後で覚えとけよ」

律「うーんそれもそうだねぇ・・・よく見るとすげー冴えない顔してるなぁお前」

キョン「それで納得するなよ!すごく悲しくなるじゃないか!」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:39:33.07 ID:5fwasmzX0

紬「異議あり!」

律「はいムギ!」

紬「最近の主人公は冴えない顔をして中身はけっこう大胆なキャラクターが多いのよ?たとえばこの角○書店出版の

キョン「なんの話をしてるんですか!?もうそれ今の状況とまったく関係ないでしょ!?」

律「う〜ん結局無罪にするか有罪にするか迷うなぁ・・・」

キョン「待て、とりあえず俺は押し倒してもないし押さえつけてもないしその子のスカートをめくり上げた覚えもない!」

唯「はいはーい!りっちゃーん」

律「はい唯!」

唯「わたし確かにこの人にパンツ見られたけど別に何もされてないよ?」

律「えっ?そうなの?」

キョン「だから最初っからそう言ってるじゃねーか!」

律「なーんだつまんないの。もっとこう強姦的なドロドロした展開だと思ったのに〜」

澪「ご・・・強姦・・・・ふぅ」バタンッ

梓「み、澪先輩!?何いきなり気を失ってんですか!?」

キョン「もう、帰らせてくれ・・・・」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:41:38.46 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・・



唯「今日はごめんねー。なんかわたしの説明不足で大変なことになっちゃって」

キョン「疑いが晴れたんだ、もういい。それにこうゆう面倒事は慣れてる」

唯「ほぇ〜すごいね〜、私面倒なことは全部妹に任せっきりだよ〜」

キョン「俺は逆に妹の面倒事をいつも任されてるがな」

唯「うわ〜すごい!それわたしじゃ到底できないことだよ〜・・・」

キョン「ははは・・・そうみたいだな」

唯「あ〜!馬鹿にした〜!ホントはわたしももっとしっかりしてるんだよ〜」

キョン「分かった分かった・・・悪かったよ」

唯「あ!そういえば名前まだ聞いてなかった!」

キョン「ん?ああそういえばそうだな・・・騒がしくてつい忘れてたぜ」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:42:56.43 ID:5fwasmzX0

唯「私の名前は平沢唯!ゆいって呼んでいいよ〜」

キョン「平沢か。今日はいろいろすまなかったな」

唯「むー・・・唯でいいのに〜」

キョン「まだ知り合って間もないんだ。名前で呼ぶのは失礼だろ」

唯「私全然気にしないよ〜?」

キョン「俺が気にするんだ」

唯「むー」

キョン「っと俺の名前も言ってなかったな。俺の名前は・・・」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:44:48.91 ID:5fwasmzX0

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・・・・・

キョン「・・・ハッ!?この殺気は!」

バキィ!!

キョン「ぎゃん!!」

ドサッ!!

ハルヒ「キョン!!あんた一体何処ほっつき歩いてたのよ!学校中探し回っちゃったじゃない!」

唯「ふぇ?」

キョン「お、落ち着けハルヒ!これには深いワケがあってだな・・・」

ハルヒ「言い訳無用!部室に着いたら覚悟しなさい!」

キョン「待って!せめて首根っこだけは勘弁してくだぎゃああああああああああああああああ!!!」

あああああああああああああああああああああ・・・・・・・・・





唯「・・・・・・キョン君・・・って言うんだぁ」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/24(土) 17:46:41.14 ID:5fwasmzX0

プロローグ終わりんこ


いろいろ言いたい事はあるだろうがまぁ何も突っ込まずに見ててくれ


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[完成してる] 投稿日:2009/10/24(土) 17:49:53.79 ID:5fwasmzX0

〜翌日〜

ピピピピ・・・・ピピピピ・・・

妹「キョンくーん朝だよ〜起きて〜」

キョン「ん・・・ああ、もうそんな時間か・・・」

妹「まったくキョンは私がいないと全然起きれないんだからっ!」

キョン「おい・・・それは誰の真似だ?」

キョン「ハルにゃん!」

ゴチンッ

妹「ひゃん!」

キョン「やめなさい」

妹「いったーい!おかあさーんキョン君が頭叩いた〜」

ダッダッダッダッダッダッ・・・・


キョン「はぁ・・・今日も憂鬱だ・・・」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:52:01.57 ID:5fwasmzX0

〜教室〜

ガララッ

キョン「ちぃーす」

国木田「おはようキョン、今日は遅刻しなかったね」

キョン「遅れたら職員室の掃除やらされるんだ。そう何回もヘマするほどtaniguchiじゃないさ」

谷口「待てキョン。なんでそこで俺の名前が使われるんだ」

キョン「お前知らなかったのか?この学校では谷口=バカの代名詞だろ?常識だぜ?」

国木田「あれ?もしかして谷口知らなかったの?うわぁ・・・」

谷口「それ絶対俺のいない時に決まったんだろ!?俺がいない場所でお前らが勝手に決めた事なんだろ!?」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:54:43.99 ID:5fwasmzX0

キョン「諦めろ。この学校で追試を8教科も受けるのはお前ぐらいだ」

国木田「そういえば今日も谷口って先生に呼ばれる予定だよね?あれも追試の事?」

谷口「そうだけどそうじゃねぇ!確かもう一人俺と同じような状況のやつがいたのを見たんだよ!」

キョン「おいおい・・・流石にソイツとお前を同等に並べるのは相手に失礼だろ」

国木田「谷口はもうちょっと自分の立場を考えるべきだね」

谷口「もうお前らなんてだいっきらいだあああああああああああああああ!!!!!」

キョン「やれやれ」

国木田「ふふふ」

谷口「っと、その話は置いといてだ」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:56:47.60 ID:5fwasmzX0

谷口「キョン、お前昨日の朝女の子の下着に下半身を擦り付けたらしいな」

キョン「よし谷口、その噂を流したた奴を連れて来い。お前と一緒に処刑台に送ってやる」

谷口「待て待て待て!!俺は噂の又聞きしただけで流した奴なんて知らないぞ!」

キョン「そんなことは関係ない。お前が俺の噂を聞いたというだけでお前には罪があるんだ」

谷口「おかしいよ!?その理屈おかしいよ!?誰か警察呼んで!!」

国木田「まぁまぁキョン落ち着いて・・・でも何でそんな噂が流れてるんだろう?」

谷口「キョン、お前何か心当たりがあるんじゃないか?」

キョン「・・・はぁ。実はだな・・・・」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:58:27.38 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・


キョン「・・・・というわけなんだ」

谷口「・・・・・・・」

国木田「・・・・・・・」

キョン「な・・・何だお前らその沈黙は」

谷口「・・・なぁ国木田、お前俺と同じ事思ってるだろ」

国木田「不本意だけどそうみたいだね・・・ねぇキョン」

キョン「な、何だ」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 17:59:48.37 ID:5fwasmzX0

谷口「なんでお前ばっかりフラグが建ってんだよ!」

キョン「は!?何だよフラグって!?」

谷口「朝遅刻しそうになって走ってたらパン咥えた女の子とぶつかって仲良くなったとかもうそれなんて純愛エロゲだよ!」

国木田「流石にちょっとベタすぎるよね」

キョン「ちょっと待て。別にパン咥えてた訳じゃないしそこまで仲良くもなってない」

谷口「お前が遭った出来事はもうそれとハンパなく類似してるワケ!くそぉ何でコイツの周りばっかり美少女が寄って来るんだぁ・・・」




キョン「(美少女・・・か。確かに平沢は結構レベル高い方だよな)」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:01:56.14 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・・・



唯「はっくちゅっ!!」

律「ん?どうした唯?風邪か?」

唯「ううん・・・何かくしゃみしなきゃいけないような気がして・・・」

律「はぁ?お前相変わらずわけわかんないなぁ・・・」

唯「私もよく分かんないよ〜・・・はっくちゅん!」

律「あーもう汚いなー・・・ほら、押さえてやるからチーンってしろ」

唯「チーン!・・・ふぅ、りっちゃんありがと〜」

律「へへっ!いいってことよ!」

紬「(・・・!これは何かの伏線に違いないわ・・・)」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:03:27.51 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ガラッ


キョン「よう」

ハルヒ「アンタ、昨日何で部室来るの遅れたのよ」

キョン「・・・ちょっとトラブルがあっただけだよ」

ハルヒ「女の子と仲良くおしゃべりすることがアンタにとってトラブルなワケ?」

キョン「いやそうじゃなくてだな・・・」

ハルヒ「大体あの子誰よ?まさかアンタの彼女とかいうんじゃないでしょうね?」

キョン「何を言うか。平沢とは昨日知り合ったばっかりだ」

ハルヒ「ふーん・・・名前を教えるほどの仲になったワケね」

キョン「別に名前くらい交換してもいいだろ。何がそんなに不満なんだ」

ハルヒ「・・・団員の個人恋愛は禁止よ」

キョン「俺と平沢はそんな関係じゃない。さっきも言っただろ」

ハルヒ「・・・ふんっ」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[調整のため少なくしてますん] 投稿日:2009/10/24(土) 18:06:15.57 ID:5fwasmzX0

キーンコーンカーンコーン・・・・



ハルヒ「とにかく今日は絶対遅刻しないでよね!遅刻したら罰金だから!」

キョン「へいへい・・・・ったく何なんだ一体・・・・」


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>36ごめんね・・・] 投稿日:2009/10/24(土) 18:07:38.49 ID:5fwasmzX0

〜文芸部部室前〜

コンコンッ

みくる「は〜い」

キョン「失礼します」

ガチャ

みくる「あ、キョン君こんにちわ〜。今お茶入れますね〜」

キョン「ありがとうございます朝比奈さん」

たったッた・・・

キョン「よっこいしょういちっと・・・」ドサッ

長門「・・・・・・」

みくる「はいキョン君、おまたせしました〜」

キョン「ありがとうございます」

ズズズッ・・・

キョン「ふぅ・・・やっぱり朝比奈さんが淹れたお茶は格別です。俺の身も心も癒してくれますよ」

みくる「ふふっ。ありがとうキョン君」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:09:08.45 ID:5fwasmzX0

コンコン


みくる「あ、はーい」

ガチャ

古泉「こんにちわ、どうやら涼宮さん以外全員揃っているようですね」

みくる「古泉君こんにちわ。今お茶いれますね〜」

古泉「ありがとうございます、朝比奈さん」


ギギッ・・・トスン

古泉「いやぁ昨日は大変でしたねぇ」

キョン「その台詞を言う前にお前はまず俺に言う事があるんじゃないか?」

古泉「はて?なんのことでしょう・・・」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:10:39.31 ID:5fwasmzX0

キョン「お前・・・はぁ、まぁいいや。それよりお前はあの後どこに行ってたんだ」

古泉「貴方が音楽室を出て行く前にバイトが入りましてね・・・小規模の閉鎖空間が発生したのですよ」

キョン「またか・・・それで?今度も俺の責任なのか?」

古泉「いえいえ、今回は部活を疎かにした僕にも責任はあります。それに大した被害もなかったので別段と気にすることはないですよ」

キョン「そうか、お前らも大変だな。毎回毎回ハルヒの不機嫌で呼び出されちゃあ」

古泉「これも世界の平和のためです。世界が崩壊するよりは格段とマシだと思いますよ?」

キョン「それもそうか・・・・はぁ」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:12:07.45 ID:5fwasmzX0

古泉「そういえば今日は涼宮さん遅いですね・・・何かあったんでしょうか」

キョン「知らん。俺は情報収集してくるとしか聞いてない」

古泉「情報収集・・・ですか。一体何に関して調べているのでしょう?」

キョン「アイツの事だ。どうせロクでもない事以外ありえn


バダンッ!!


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:15:07.30 ID:5fwasmzX0

ハルヒ「みんな大変よ!昨日の朝キョンがウチの女子生徒を強姦したあげくそのままその子をAV業界に売り払ったらしいわよ!」

キョン「ブウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!!」

古泉「んっふ・・・んっふふふ」

みくる「ひぇ!?きょ、キョン君そんなことしたんですかぁ〜!?」

長門「・・・・・・最低」

キョン「待ってください朝比奈さん!俺がそんな極悪卑劣な行為をする人間に見えますか!?」

ハルヒ「昨日からアンタの行動が何かおかしいと思ったのよ!アンタが言い訳したのもこういう事だったのね!」

キョン「ええい黙れ!お前と話しても埒があかんわ!」

古泉「涼宮さん。ここは一回団内で法廷を開き、オセロのように白黒はっきりつけるのが得策かと」

キョン「弁護士か!?お前は弁護士の役にハマったのか!?何とか言いやがれふるいずみ!」

ハルヒ「ナイスアイディアよ古泉君!こうなったらコイツの悪行をすべて搾り出してやるわっ!!じゃないと私の気が許さない!」

長門「・・・・・・最低」

キョン「またこんな展開かよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:16:48.94 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・・・


〜放課後、帰り道〜

キョン「ひ・・・酷い目にあった・・・まだ生きてる心地がしねぇ・・・」

キョン「古泉の野郎今度会ったらタダじゃ済まさねぇぞ・・・」

キャッキャキャ・・・・ワイワイワイ・・・


キョン「ん・・・あの集団はもしや・・・」



唯「あっ!キョン君だ!こんな所で会うなんて奇遇だね!」

キョン「よう平沢、って何でお前俺のあだ名知ってんだ?」

唯「キョン君の隣にいた女の子がそう呼んでたからキョン君なんだなぁって思ったの」

キョン「お前なぁ・・・・まぁいいか」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:18:42.48 ID:5fwasmzX0

律「あれー?見たような顔だなぁと思ったら昨日の強姦魔君じゃないか!」

キョン「噂の元凶は貴様かああああああああああああああああ!!!!!」

律「ごめんごめん!まさか学校中に広がるなんて思ってもなかったもんだから!アンタ結構顔広いんだねぇ」

キョン「・・・ある人物のせいで俺の事は全生徒に知られてんだよ」

律「いいじゃないかー有名人で!いよっ学校一の変態!」

キョン「貴様歯ぁ食いしばれやああああああああああああああ!!!」

唯「もうりっちゃんだめだよキョン君いじめちゃ〜」

紬「こんにちわキョンさん。昨日は大したおもてなしもできなくてすいませんでした」

キョン「あ、いえ、おかまいなく・・・」

唯「ところでキョン君こんなとこで何してるの?ハッ!もしかしてキョン君もギターのメンテナンスしにきたの!?」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>46落とした方がいいか?] 投稿日:2009/10/24(土) 18:20:54.34 ID:5fwasmzX0

キョン「ギター?」

律「唯の奴、自分の愛用のギターに全然手入れしてなかったんだよ。だからみんなで店にメンテナンスしに来たんだ」

紬「ここのお店は私の知り合いが経営しているので少し安く済ませることができるんですよ〜」

キョン「へぇ〜・・・っとそういえば平沢達は何の部活なんだ?ギターとか言ってるから大体予想はつくが・・・」

唯「わたし達は軽音部なのです!りっちゃんはドラムでムギちゃんはキーボード、それから澪ちゃんはベースであずにゃんは私と同じギターなんだ〜」

キョン「ちょ、ちょっと待て。それぞれの名前で言われても誰が誰だか判らんぞ?」

唯「はぅあ!そうだった!」


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:24:15.33 ID:5fwasmzX0

澪「おーい唯、そんなところで何してんだー?」

梓「もう唯先輩のギターの調整終わりましたよー?」

唯「あっ!丁度いいところに!澪ちゃーんあずにゃーんこっちこっち〜」

澪「何だそんなに大きな声を出さなくても・・・・あっ」

梓「こ、こんばんわです。えーっと・・・」

唯「簡単に紹介するねっ!キョン君です!」

キョン「おい、それは簡潔すぎるだろ」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:29:22.93 ID:5fwasmzX0

律「こっちの長髪のほうが澪、んでもってこのツインテールのほうが一年生の梓!」

澪「秋山澪です。昨日は急に倒れてごめんなさい・・・」

梓「中野梓です。よろしくお願いします」

律「んでこっちのふわふわした感じの子がムギ。家がめっちゃ金持ちなんだぜ?」

紬「山吹紬です。よろしくね」

律「そしてこの私が田井中律!軽音部一の美少女さ!」

ゴンッ!


律「あたぁ!」

澪「調子に乗るな」

律「スミマセン・・・・」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:32:31.40 ID:5fwasmzX0

キョン「ぷっ」

律「あっキョン!アンタ今笑ったな!?」

キョン「いや、別に田井中に笑った訳じゃない。随分と仲がいいんだなって思ってな」

唯「りッちゃんと澪ちゃんは幼稚園から一緒なんだ〜。私とムギちゃんを軽音部に入れてくれたのもこの二人なんだよー?」

キョン「ほほう、なるほどな」

律「まっそんなわけでこれがウチの軽音部一同!部長はもちろんこの私!」

キョン「ちょっと待て何だって?田井中が部長?またまたご冗談を・・・」

澪「やっぱりそう思いますよね・・・これでも一応我が軽音部の部長なんです・・・」

律「おい澪!一応って何だよ一応って!?」

梓「律先輩は全然部長らしくないんですよ!もうちょっと部長として威厳を持てる様な振る舞いをしてください!」

律「なんだと〜!私は部長として恥ずかしくない行動をいつも心がけてるぞ!」

キョン「男の首根っこ引っ張って廊下で引きずり回す行為はどう見ても恥ずかしい行為だと思うがな」

律「ぐっ・・・キョン裏切ったなぁ・・・・」

キョン「仲間になった覚えもない」


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[調整] 投稿日:2009/10/24(土) 18:33:58.56 ID:5fwasmzX0

紬「ふふふっ・・・でもりっちゃんはいっつもステージでみんなを引っ張ってくれる大事な役目を果たしてくれてるんですよ?」

唯「そうだよキョン君!だからちょっと可愛げがなくて男っぽくてガサツで細かい事が大嫌いでもりっちゃんは私達の大切な部長なんだよ!」

律「唯!私アンタに何か悪い事したか!?悪いことしたなら謝るから許してくれええええええ!!!」

アッハハハハハハハハハハハハ・・・・・・・・



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:35:56.02 ID:5fwasmzX0


・・・・・・・・・・・・・


唯「まさかキョン君と同じ帰り道とは思わなかったなぁ〜」

キョン「そうだな、まぁそうじゃないと曲がり角でぶつかったりはしない訳だが」

唯「あははっ♪そうだねっ」

唯「あっそうだ!キョン君今から予定ある?」

キョン「いや、後は帰るだけだ」

唯「じゃあわたしの家でご飯食べていきなよ!憂の料理とってもおいしいんだよ〜」

キョン「いいのか?親御さんいるんだろ?娘が男を家に連れてきたら変な誤解されるんじゃ・・・」



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:37:41.04 ID:5fwasmzX0

唯「ううん。うちのお父さんとお母さんは今海外旅行行ってて家にはわたしと憂だけだよ〜」

キョン「そうなのか・・・姉妹二人で生活ってのも大変そうだな」

唯「ううん。めんどくさい事は全部憂がやってくれてるから私は全然へっちゃらだよ!」

キョン「ああ・・・さいですか」

唯「でどうするの?家寄ってく?」

キョン「そうだな・・・そこまで言うなら少しだけお邪魔させてもらおうか」

唯「ホント!?やったー!」

キョン「おいおい、やけに嬉しそうじゃねーか」

唯「だって夜に憂以外の人と一緒に食べるなんて久しぶりだもん!ワクワクしちゃうな〜」



キョン「お前・・・」

唯「さぁキョン君!わたしの家にレッツゴー!」

キョン「おい分かった!分かったから服を引っ張るなって!」


61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:39:46.63 ID:5fwasmzX0

〜平沢家〜

ガチャッ

唯「たっだいま〜!うい〜おなかすいたぁ〜」

憂「あ!お姉ちゃんおかえりなさい!もうご飯できてr・・・・」



キョン「・・・・・・・・」

憂「・・・・・・・・」

キョン「ど・・・どうも」

唯「憂!紹介するね!同じ学年のキョンく

憂「お姉ちゃんちょっとこっち来て!」

唯「えっ?ちょちょっと憂!?」

だっだっだっだっだ・・・バタンッ!!




キョン「・・・・ま、そりゃ驚くわな・・・」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:42:30.74 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・・・・・・


ダッダッダッダッダ・・・ガチャ、バタンッ!

唯「うい〜いきなりどうしたの〜?」

憂「それは私の台詞だよ!?あの人何!?何でお姉ちゃんと一緒なの!?」

唯「今から説明するところだったのに〜・・・あれはキョン君だよ!」

憂「名前を聞いてるんじゃなくて・・・どうしてお姉ちゃんが男の人を家に連れてきてるの!?」

唯「だってわたしのせいでキョン君に迷惑かけちゃったから〜」

唯「そのお詫びも兼ねて家にご招待しました!」

憂「だからって何で私に言ってくれなかったの・・・私心臓が止まるかと思ったんだよ?」

唯「だって誘ったのついさっきだったし・・・」

憂「はぁ・・・もうお姉ちゃんったら・・・あの人に変な事されてないでしょうね?」

唯「うん。パンツ見られたけどとってもいい人だよ」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:43:55.68 ID:5fwasmzX0

憂「殺す!殺してやる!今すぐあの男をこの手でグチャグチャに引き裂いてブタの餌にしてやる!!」

唯「ああ待って待って憂!それもわたしのせいだからキョン君は悪くないんだよ!」

憂「・・・ホントに?あの人お姉ちゃんを騙して身体売り捌こうとか企んでない?」

唯「憂、わたしはその憂の発想が怖いよぅ・・・」

憂「・・・ハァ、まぁいっか。お姉ちゃんがそこまで言うのなら大丈夫なんだろうし」

唯「ホント!?わぁい!うい大好き〜!」

憂「お、お姉ちゃん大好きだなんて・・・///」

憂「でっでも晩御飯ご馳走したらちゃんと帰ってもらうんだよ!澪さん達と違って男の人なんだからね!分かった!?」

唯「うんっ!!」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:47:09.73 ID:5fwasmzX0


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

キョン「(・・・俺、帰った方がいいのかな・・・)」


タッタッタッタ・・・

憂「初めましてキョンさん、平沢唯の妹憂です。お姉ちゃんがご迷惑をかけたそうで改めてお詫び申し上げます・・・」

キョン「!?」

憂「どうしました?」

キョン「い、いや・・・とてもしっかりしてる妹さんだなぁ・・・と思って・・・ハハハ」

唯「そうだよぉ。憂はとってもしっかりしてるんだ〜」

憂「お、お姉ちゃんったらもう・・・///」

キョン「そ、それで俺は帰った方がいいのか?」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:49:05.96 ID:5fwasmzX0

憂「いえ、せっかく家にきてくださったのですからお夕飯ぐらいならお出しします」

キョン「(つまりメシ食ったらさっさと帰れって事か・・・)」

唯「さっ!そうゆうことだからキョン君あがってあがって!」

キョン「お、おい平沢!だから服を引っ張るなって!」



憂「・・・・・・・・」



72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 18:51:38.74 ID:5fwasmzX0

なんか凄く不安になってきた・・・そんなにキャラおかしいのか
一応両方とも原作全部持ってるんだけどね
いろいろ修正してみます

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:13:49.78 ID:5fwasmzX0

全部通してみたら酷すぎワロタ
もうキャラ崩壊しようが叩かれようがどんどん投下するぜ

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:14:43.02 ID:5fwasmzX0

〜平沢家食卓〜

憂「お姉ちゃーんこっちのお皿テーブルに並べといて〜」

唯「わわわっ、憂これすっごく重いよ〜」

憂「あっお姉ちゃん!そのお皿じゃなくてそっちの軽いほう・・・」

唯「うわっわわわっ」グラグラッ

キョン「あぶないっ!」

・・・パシッ!

キョン「セ・・・セーフ」

唯「あ・・・ありがとうキョン君」

キョン「お前なぁ、もうちょっと自分の身体の事を考えて・・・なっ!?」

唯「?どうしたのキョン君?」

キョン「い、いやなんでもない(顔近い!顔が近いです唯さん!)」

唯「わぁ〜キョン君のカラダって大きいんだねぇ・・・」

キョン「ひ、平沢。馬鹿な事言ってないで早く離れ

バキィ!!!!!!! 

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:16:26.07 ID:5fwasmzX0

キョン「・・・・・・・・」

憂「お姉ちゃーんちょっとこっち来て手伝ってくれるー?」

唯「あ、はいはーい今行くよー」タッタッタッ・・・


キョン「・・・・俺、生きて帰れるのかな・・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・


唯「あーお腹いっぱい・・・ご馳走様でした〜」

キョン「ホント美味しかったよ。ご馳走様でした」

憂「うふふ、お粗末さまです」

キョン「さて、飯もご馳走になった事だしそろそろ帰るとするか」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:18:32.48 ID:5fwasmzX0

唯「え〜もうちょっとゆっくりしていきなよ〜」

キョン「いや、あまり遅くなると親が心配するだろうしな」

キョン「(俺の命も心配だし)」

憂「あの・・・もう少しゆっくりしてもらっても構いませんよ?」

キョン「えっ?」

唯「ほら〜憂もまだキョン君と一緒にいたいっていってるじゃん!ね?いいでしょ?」

憂「ちょ、ちょっとお姉ちゃん!私そこまで言ってないでしょ!?」

キョン「あ〜・・・もう少しだけお邪魔させてもらおうかな」

唯「わーい!あ、ちょっと待っててね!キョン君に見せたいものがあるんだ!」

キョン「え?いやちょっと平沢?」

唯「ここで待っててね〜」

タッタッタッタッタッ・・・・・


91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:20:05.53 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・・・・・ω



キョン「・・・・・・・・」

憂「・・・・・・・」

キョン「(マズイ・・・これは長門の沈黙より遥かに気まずい・・・!)」

憂「・・・・・・・」

キョン「・・・・・・」

憂「あの・・・」

キョン「ひゃい!?」

憂「!?」

キョン「あ、いやすまない・・・何かな?」

憂「いえ、大した事じゃないんですが・・・」



憂「キョンさんはお姉ちゃんの事・・・どう思ってるのですか?」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:22:52.48 ID:5fwasmzX0

キョン「平沢の事?・・・いや、思うも何もつい最近知り合ったばかりだからなぁ」

憂「何でもいいんです。何か気付いた事でもいいので何でも言ってください」

キョン「何でも・・・かぁ。うーんそうだなぁ・・・」

憂「・・・・・・・」

キョン「・・・平沢って結構天然が入ってるだろ?だから一回一回やること危なっかしくてすごく心配になるというか・・・」

憂「・・・・・・・」

キョン「それにいっつも元気に振舞って笑顔絶やさない所は俺には到底真似できない事だしいい事だとは思う・・・」

憂「・・・・・・・」

キョン「けど何というか・・・俺には平沢が自分の弱い所を隠すために笑ってるみたいに見える・・・かな」


94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>88全部読むと・・・] 投稿日:2009/10/24(土) 19:26:04.22 ID:5fwasmzX0

憂「・・・・・・・そう、ですか。」

キョン「まぁ今の所こんぐらいだな・・・」

キョン「こんな回答でいいのか?」

憂「はい、結構です」

キョン「そ、そうか・・・」

憂「・・・・・・・・・・」

キョン「・・・・・・・・」オウチニカエリタイ



「初めてなんです」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:28:19.45 ID:5fwasmzX0


キョン「えっ」

憂「お姉ちゃんが自分から家に人を誘うなんて事・・・初めてなんです」

キョン「・・・・・・・」

憂「軽音部・・・お姉ちゃんの友達はいつも自分達が来たい時に来るばかりで、決してお姉ちゃん自身が自分で誘った事は一度もないんですよ?」

憂「私が誘ったら?っていっても、相手に悪いからいいって、いっつも誘われるまでじっと待っている人なんです」

憂「だから私、お姉ちゃんの口から男の人を夕食に招待したって聞いた時、もう気がどうにかなりそうになって・・・」

キョン「・・・そう、なのか」

キョン「(だからアイツ、ワクワクするなんて言ったんだな・・・)」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>95風邪引くぞ早く着て] 投稿日:2009/10/24(土) 19:29:54.57 ID:5fwasmzX0

憂「お願いですキョンさん。お姉ちゃんはキョンさんの事凄く気に入ってるんだと思います。だから・・・」

憂「お姉ちゃんを悲しませる事だけは絶対にしないでください」

憂「お姉ちゃんはああ見えて、とても心が弱いんです。」

憂「自分が慕っている人間に裏切られたりしたら・・・もう二度と人を信じる事をしないと思います」

キョン「・・・・・・」

憂「だから約束してください、絶対にお姉ちゃんを裏切らないと」

憂「もしお姉ちゃんを悲しませる様な事があったなら・・・」

憂「私は貴方を、絶対に許しません」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:32:07.34 ID:5fwasmzX0

キョン「・・・・・・」

憂「・・・・・・」

キョン「・・・今日な」

憂「はい・・・」

キョン「俺が平沢の家に寄って行くつったら、あいつ心の底から喜んでたんだ」

キョン「普通高校生にもなって男連れてくるのにドキドキじゃなくて、ワクワクするって言ったんだぜ?」

憂「そう・・・なんですか」

キョン「ああ」

キョン「憂ちゃんが話してくれたおかげで、平沢の事が少し分かった気がする」

憂「じ、じゃあ・・・」



キョン「ああ、約束しよう」

キョン「絶対だ。」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:36:08.48 ID:5fwasmzX0

憂「よかったぁ・・・ありがとうございます」ニコッ

キョン「!!(こ・・・ここでその笑顔は反則だろ!)」

キョン「と、ところで平沢の奴一体何しに行ったんだ?随分遅い様だが・・・」

憂「そうですね・・・私ちょっと様子を見に


たったったったったったった・・・


109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:37:50.98 ID:5fwasmzX0

ガララッ!


唯「うい〜私のステージ用の衣装ってどこにやったのー?」

キョン「・・・・・・・・」

憂「お・・・お・・・お姉ちゃん・・・」

唯「ほえ?」

憂「なんで下着姿のままで降りてきたの!?」

唯「あっ・・・きゃあ!?そっそうだった!キョン君も一緒にいた事忘れてたぁ!」

憂「早く!早く何か着て!キョンさん!?それ以上お姉ちゃんの下着姿見たらその目エグっててすり潰しますよ!?」

キョン「見てない!見てないから早く平沢を二階にやってくれ!」

唯「あ〜んキョン君にパンツどころかブラジャーまで見られた〜」

キョン「いいからさっさと着替えて来いこのバカちん!」


110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:39:37.69 ID:5fwasmzX0


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



キョン「今日は邪魔して済まなかった。なかなか楽しかったぜ」

唯「うん!私も楽しかったよ〜」

キョン「だが客人をもてなしている時に下着姿で降りてくるのはどうかと思うな」

唯「はぅ・・・誰にも言わないでよ〜?」

キョン「バーカ、恥ずかしくて言えるか」

唯「あうぅ・・・」

キョン「あ、それとだな」

唯「んにゅ?」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:40:20.95 ID:5fwasmzX0

キョン「ホレ、これ俺の携帯番号とメルアドだ」

唯「あ!交換してくれるの!?やった〜」

キョン「憂ちゃん、お前が突然男連れてきた事すごくびっくりしてたぞ」

唯「えへへ・・・私も怒られちゃったの」

キョン「・・・これからは用事がある時は事前に連絡しろ。そうしたら憂ちゃんもびっくりしないだろうしさ」

唯「・・・うん!これからはそうするよ!」

キョン「よし、じゃあ俺は帰るわ。じゃーな」

唯「あ・・・キョン君!」

キョン「何だ?」

唯「また・・・また遊びに来てねっ!約束だよっ!?」




「・・・ああ、約束だ。」


113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:42:09.68 ID:5fwasmzX0

一章終わり
SSなんて初めてだったからすげぇ緊張するわ
一応キョンの話は全部書き終えてるから大丈夫ですん


120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:48:26.79 ID:5fwasmzX0

チュンチュン・・・ピピピピピピピピ

妹「キョンく〜ん」

妹「秘儀!翁・犀!!!」(オキナ・サイ)

ドゴオッ!!!

キョン「ぎゃああああああああああああああああ!!!マイSON!マイ三!」

妹「あ、やっと起きた〜。おはよーキョンくん!」

キョン「お前は兄を起こすために兄の息子を永眠させる気か!!!」

妹「え〜私何の事だか分かんなーい」

キョン「くそぅ・・・今までにない最悪な起き方だ・・・イテテ」

妹「早く朝ごはん食べないと遅刻しちゃうよー?」ツンツンッ

キョン「分かった!分かったからつっつくんじゃない!それすっごく痛いんだからねっ!」



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:50:36.65 ID:5fwasmzX0

〜いつもの教室〜

ガララッ


キョン「ウイーッス」

谷口「よーキョン」

国木田「おはようキョン、・・・なんだかとてもアレが痛そうに見えるんだけど?」

キョン「いや、気にするな・・・ちょっと朝にデンジャラスなことが起こっただけさ」

谷口「なんだなんだぁ?お前らもうそんな関係までいっちまったのかよ。かーっモテる男はつらいねぇ!」

キョン「谷口、今ならまだ許してやる。今すぐ冗談でカマかけてみましたって言え。言わないとお前の息子が二度起き上がらないよう俺が面白い方向に捻じ曲げてやる」

谷口「ハイ、ジョウダンデカマカケテミマシタ」キュッ

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:53:05.19 ID:5fwasmzX0

国木田「それよりも聞いてよキョン、谷口たらまた彼女に振られたらしいよ」

キョン「またか・・・お前もつくづく懲りないやつだな」

谷口「違う!振られたんじゃなくて一回別れた女の子に振られたの!」

キョン「何が違うって言うんだ」

国木田「うん、僕も何が違うのか全然分からない」

谷口「全然ちがあああああああう!既に別れた子は振られた回数にはカウントしないんだよ!」

キョン「もうお前タヒねよ」

国木田「しかも呆れる事にまだその子に付きまとってるらしいよ」

キョン「マジかよ・・・いくらお前でも犯罪には手を出す奴じゃないと思ったんだが・・・短い付き合いだったな」

谷口「勝手に人を犯罪扱いするんじゃねえ!たまたまもうひとりの追試の相手が別れた子だったんだよ!つまりどうしても一緒にいなきゃいけないの!」

国木田「うわぁ・・・その子も悲惨だねぇ。一緒にいたくない人間と一緒の檻に入れられるなんて・・・」

キョン「国木田、俺は先生に頼んで防犯カメラを用意してもらう事にする。その子に何かあったら俺は罪悪感で押しつぶされる事になるだろうからな」

国木田「うん、僕もそう考えてた所。カメラだけじゃ心配だから予め谷口の腕に手錠をかけておいたらどうだろう?」

キョン「流石は国木田だ。こうゆう時に頭がいい奴がいると助かる」

谷口「やっぱりお前らだいっきらいだあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 19:54:57.22 ID:5fwasmzX0

ガタッ

キョン「よう」

ハルヒ「キョン!アンタ何で昨日電話に出なかったのよ!」

キョン「電話?」

ハルヒ「昨日アンタの携帯に何回電話かけたと思ってるの?10回よ!10回もアンタのために電話かけてのよ!」

キョン「あー・・・スマン、昨日携帯の電源切ってたんだ」

ハルヒ「ハァ?何で家で電源切る必要があるのよ!?学校じゃあるまいし!」

キョン「俺にもいろいろ用事があって電源切る状況に遭っていたとはお前は考えないのか?」

ハルヒ「アンタにSOS団以外の用事なんて重要性皆無なのよ!まず優先するべきなのは団長の命令でしょ!?」


125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[マジで誤字氏ね] 投稿日:2009/10/24(土) 19:56:39.18 ID:5fwasmzX0

キョン「おい、それはいくら何でもひどすぎじゃないか?」

ハルヒ「団長の命令も聞けないないんて団員にあるまじき行為だわ!罰として昨日何してたのか分単位で答えなさい!」

キョン「何故お前にそこまで言われなきゃならんのだ。俺が団活終わった後に何しようと俺の勝手だろう」

ハルヒ「団員の日常生活を把握することも団長としての重要な仕事よ!いいからさっさと答えなさいっ!」

キョン「やれやれ・・・俺がお前の電話に出なかったのは悪かったよ」

キョン「だが俺にもプライバシーってもんがある。そう易々と俺の私情を話すワケにはいかんのさ」

ハルヒ「・・・アンタ、何をそこまで隠してる必要があるワケ?」

キョン「別に隠してなどいない」

ハルヒ「だったら正直に話なさい!」


127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[さる初めて食らった怖い] 投稿日:2009/10/24(土) 20:02:01.44 ID:5fwasmzX0

キーンコーンカーンコーン・・・・・


キョン「ほら、もうチャイムなったぞ、早く後ろに座りなさい」

ハルヒ「まったく、アンタも古泉君も神聖なるSOS団を何だと思ってるのよ・・・」

キョン「何でそこで古泉の名前が出てくるんだ。アイツの用事は殆どがバイトだろ?」

ハルヒ「そうだけど最近頻度が多いのよ!団活休んでまで一体何のバイトをやってるって言うのよ・・・」

キョン「(最近閉鎖空間の出現回数が多いのか?)」

キョン「(・・・だとしたら俺の所為かもしれんな)」

ハルヒ「・・・もう一度言うけど、団員個人の恋愛は禁止よ」

キョン「ああ、分かってr・・・」



「もしお姉ちゃんを悲しませるような事があったら・・・」
「私は貴方を、絶対に許しません」





キョン「・・・・ああ、わかってるさ」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 20:04:09.27 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・


キーンコーンカーンコーン・・・・

キョン「うーっしやっと終わった〜」

ハルヒ「アンタ、今日も真っ直ぐ部室に向かいなさいよ」

キョン「分かった分かった・・・ってお前は一緒に行かないのか?」

ハルヒ「私はちょっと調べる事があるのよ、今日は多分部室には来ないわ」

キョン「おいおい・・・団長が団活サボっていいのかよ?」

ハルヒ「サボってる訳じゃないわよ!これもレッキとした調査なの!いいから早く行きなさい!」

キョン「はいはい・・・じゃあまた明日な」

ハルヒ「絶対サボったりするんじゃないわよ!」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 20:06:03.23 ID:5fwasmzX0

〜文芸部部室〜

コンコン

ガチャ

キョン「ウイーッス・・・って古泉だけか」

古泉「どうもこんにちわ。今日は何をしましょうか?」

キョン「じゃあチェスでもやるか」

古泉「かしこまりました、すぐに用意いたしましょう」


133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>130ありがとう] 投稿日:2009/10/24(土) 20:08:06.01 ID:5fwasmzX0


・・・・・・・・・・・・・・

キョン「・・・・・・」カンッ

古泉「・・・・・・・」カンッ

キョン「・・・・古泉よ」カンッ

古泉「何でしょうか?」カンッ

キョン「何かお前、俺に話したい事があるんじゃないのか?」カンッ

古泉「・・・あなたにはどうやっても隠せませんね、流石は涼宮さんの鍵となる御方だ」カンッ

キョン「どうせお前等の事だ、俺の私情生活までばっちり調べ上げてるんだろう?」カンッ

古泉「僕らもそこまで有能ではありませんよ?ただ貴方がいつどこで何をしているくらいしか把握できてません。そこからは予想の域ですよ」カンッ

キョン「十分すぎだ、そこまで言われるともうお前の話の内容まで予測できちまう」カンッ

古泉「んっふ、これは驚きです。貴方はもしかすると本当に超能力の才能がおありかもしれませんね」カンッ

キョン「バカな事言ってないでさっさと本題に入れ」カンッ


134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 20:10:09.52 ID:5fwasmzX0

古泉「・・・・・・平沢唯さん、でしたかね。あの女子生徒の」カンッ

キョン「・・・・・・」カンッ

古泉「貴方が彼女に接触した日、涼宮さんの精神がかなり不安定になっていました」カンッ

キョン「・・・ああ」カンッ

古泉「機関はこれを危険と考え、僕に貴方を止めさせるよう命令が下りました」カンッ

キョン「・・・それは、今すぐにか?」カンッ

古泉「今はまだかろうじて涼宮さんの理性によって精神の不安定を防ぎきれています。しかしそれももう長くは続かないでしょう」カンッ

キョン「そうか・・・」カンッ

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 20:11:43.34 ID:5fwasmzX0

古泉「勘違いしないでください。僕は今すぐ彼女と縁を切れとは言っていません」カンッ

キョン「・・・・・・」カンッ

古泉「しかしあまり思い切った行動を取るのはどうか自粛していただきたいのです」カンッ

キョン「・・・善処する」カンッ

古泉「助かります、僕にも立場がありますので、あまり良くない返事を上に報告したくないのですよ」カンッ

キョン「ああ分かってる。お前が大変な事くらい十分にな」カンッ

古泉「お心遣いありがとうございます。そういってくれると僕もいささか気分が楽です」カンッ

キョン「ケッ」カンッ

古泉「・・・それにこれは、僕に対しての警告でもありますから」カンッ


137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 20:12:41.93 ID:5fwasmzX0

キョン「古泉?」

古泉「チェックメイトです。どうですか?」

キョン「む・・・ないな」

古泉「心此処にあらず、って感じですね。やはり彼女の事が気になりますか?」

キョン「別にそこまで気にしてる訳じゃないさ」

古泉「ほう。では一体何を考えてらっしゃるのですか?」

キョン「なぁに、大したことじゃないさ」

キョン「・・・俺達の周りには、どいつもこいつもめんどくさい連中ばっかりだと思ってな・・・」

古泉「んっふ・・・そうですね・・・」


138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 20:14:06.61 ID:5fwasmzX0

ピリリリリ・・・ピリリリリ

キョン「っとスマン俺だ」
古泉「どうぞ構いませんよ」

ピッ

キョン「もしもし」

唯「あっキョン君。今どこにいるの?」

キョン「SOSだ・・・文芸部部室だ」

唯「じゃあわたしの部活が終わったら一緒に帰ろう!?行きたい所があるんだ!校門で待ってるね!」

キョン「あ、おいちょっと平沢!?」

ブッ、ツー、ツー、ツー

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 20:15:20.86 ID:5fwasmzX0

キョン「切りやがった・・・せっかちな奴め」

古泉「おやおや・・・えらく積極的な女性ですね」

キョン「古泉・・・」

古泉「分かってます。この事は機関にも涼宮さんにも内密にしておきましょう」

古泉「他の方々には何か理由を作って誤魔化しておきます」

キョン「いいのか?」

古泉「ええ、構いませんよ」

キョン「・・・スマン。苦労かける」

古泉「お気になさらないでください。貴方は涼宮さんの最高重要人物であり、また僕の数少ない友人でもあります」

古泉「今回は友情の方を取らせていただきますよ」

キョン「・・・明日コーヒーぐらいは奢ってやる」

古泉「んっふ・・・楽しみにしておきますね」

キョン「じゃあな」

古泉「ええ、お気を付けて・・・」

ガチャ・・・バタンッ


141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 20:16:48.29 ID:5fwasmzX0

〜校門〜

唯「あ、キョン君こっちこっちー!」

キョン「スマン待たせたか?」

唯「ううん!わたしも今来たばっかりなんだ!」

キョン「そうか。それで今日は何の用事で俺を呼んだんだ?」

唯「んとね、今日憂の誕生日なんだけど・・・」

唯「わたし一人じゃ選ぶのに何時間も掛かっちゃうと思うの」

キョン「ほう・・・なるほどな」

唯「だからキョン君も一緒にプレゼント選んで欲しいんだ!」

キョン「ああ、そんな事だったら御安い御用だ。付き合うぜ」


148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 20:37:09.68 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・

唯「うわぁ〜いっぱいあるねー」

キョン「そりゃあ雑貨屋だから当たり前だろ」

唯「ねぇねぇキョン君!あの家の天井くらいまであるおっきいクマのぬいぐるみとかどうかな?」

キョン「でかすぎだろ!!ここは長崎の赤字経営レジャーランドか!?」

キョン「とりあえずお前の妹が何をあけだら喜んでくれるのか考えてみろ」

唯「えっ?憂が喜びそうなもの?う〜ん・・・」


150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[さるって20分置なのね] 投稿日:2009/10/24(土) 20:38:27.58 ID:5fwasmzX0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


憂「ハァハァハァ・・・お姉ちゃんが履いてたパンツいいにほひがするよぅ・・・」

憂「あっ!こっちには昨日お姉ちゃんが使ったハンカチが!」

憂「あああああ!!!こ、これってもしやお姉ちゃんの・・・使用済みナプキン!?」

憂「天国だ・・・ここは天国だぁ・・・」

憂「うへ、うへへ・・・うへへへへへ・・・うへ、うへへへへ・・・うへへへへへへへへへへへへ」

憂「憂イイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!」


154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[ジョジョ好きな人ゴメン] 投稿日:2009/10/24(土) 20:48:16.16 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

唯「・・・わたし?」

キョン「待て、今のハイパー変態タイムは何だ?まさかノンフィクションじゃないだろうな?」

唯「うーんなかなか憂が好きそうな物がないなぁ・・・」


キョン「・・・何でもいいんじゃないか?」

唯「ふぇ?何でも?」

キョン「憂ちゃんはお前の事大好きなんだろう?だったらお前が渡すプレゼントだったらなんでも喜ぶんじゃないか?」

唯「・・・あ、そうか!そうだよね!」

キョン「だったら後は簡単だ。平沢が憂ちゃんにあげたい物を選んでやればいい」

唯「さっすがキョン君!あったまいいー!」

キョン「へっよせやい、おだてても何も出ないぜ?」

唯「じゃあさっきの凄くおっきいクマのぬいぐるみ買ってくるね!」

キョン「待て!それだけはやめなさい!!」

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 20:53:26.31 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・


キョン「結局普通サイズのテディベアか」

唯「だってこれが一番気に入ったんだもん」

キョン「お前が気に入ってどうする」

唯「う・・・でもでもわたしが気に入った物だからきっと憂も気に入ってくれるはずだよ!」

キョン「はぁ・・・まぁいいか」

唯「あっキョン君!ほら、あそこ!」

キョン「ん?」


シハライハマカセロー
バリバリッ
ヤメテッ


キョン「・・・アイスクリーム屋がどうした?」

唯「わたしアイス大好きなんだ〜」

キョン「そうか」

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 20:59:20.46 ID:5fwasmzX0

唯「ねぇねぇキョン君、ちょっと寄って行かない?」

キョン「それは構わんがお前金はあるのか?さっきプレゼント買った時ギリギリだった気がするが」

唯「あ・・・そうだった」

キョン「・・・・・・」

唯「・・・・・・」ウルウル

キョン「・・・・・・」

唯「・・・・・・」チラッ

キョン「・・・・・・」

唯「・・・・・・うぅ」

キョン「だあああ!!分かった!分かったからそのウルウルした目で俺をチラチラ見るな!」

唯「やったぁ!キョン君ありがとう!」

キョン「はぁ・・・こりゃ妹連れて来たほうがマシな気がするぞ・・・」

唯「アイスアイス〜♪」


160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 21:04:50.75 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・


唯「美味しい〜!キョン君このアイス美味しいよ!」

キョン「そうかそうか。他人の金で食べるアイスは美味いか?」

唯「美味い!」テーレッテレー

キョン「・・・ぷっ」

唯「あははっ♪」

キョン「はは、お前と一緒にいるとホント退屈しないな」

唯「えへへ・・・誉められちゃった」

キョン「まぁお前も楽しんでるみたいだし良しとするか」

唯「うんっ!あ、キョン君」

キョン「何だ?」

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 21:09:29.68 ID:5fwasmzX0

唯「キョン君のアイスも美味しそう・・・ちょっと頂戴?」

キョン「な、何ですと!?」

唯「はむっ」

キョン「ちょ・・・」



唯「ん・・・うん!やっぱり美味しい〜」

キョン「お前な・・・」

唯「はい、キョン君もどうぞ」

キョン「・・・いいのか?」

唯「うんっ。わたしも貰ったからキョン君も」

キョン「(・・・だ、大丈夫だ。これはただのアイス・・・アイスだ!)」

キョン「じ、じゃあお言葉に甘えて・・・」

唯「はいどうぞ!」

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[喧嘩すんあお・・・] 投稿日:2009/10/24(土) 21:14:22.47 ID:5fwasmzX0

キョン「・・・ん、美味い」

唯「でしょ?やっぱアイスは美味しいよねぇ〜」

キョン「・・・俺だけドキドキしてるのがバカみたいに思えてきた」

唯「ふぇ?」

キョン「何でもない。さっさと帰るぞ」

唯「あっ!キョン君待って〜」


173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>170ありがとう] 投稿日:2009/10/24(土) 21:19:39.45 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・

キョン「じゃあ俺はこっちだから」

唯「うん、今日は付き合ってくれてありがとう」

キョン「こんくらいの事だったら何時でも付き合ってやるよ」

唯「うん・・・ありがと」

唯「・・・・・・」

キョン「・・・じゃ、また明日な」

唯「あっ・・・・・・」




「キョン君!」


キョン「何だ・・





174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 21:21:32.57 ID:5fwasmzX0




唯「・・・・・・えへへ///」

キョン「・・・・・・」

唯「じ、じゃあまた明日!バイバ〜イ!」


タッタッタッタッタ・・・・・・






キョン「・・・・・・」

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 21:28:10.29 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・



谷口「wawawa忘れもn・・・お、キョンじゃねぇか」

キョン「谷口か、こんな所で会うなんて珍しいな」

谷口「いやぁやっと追試の補習が終わってさぁ気晴らしにゲーセンでも行こうかって思ってたんだが、お前も一緒にどうだ?」

キョン「悪い。今日は金使っちまったから又今度だ」

谷口「何だよ付き合い悪いな〜って・・・」

キョン「・・・・・・」

谷口「おいキョン」

キョン「何だ」







「お前、何でニヤニヤしながら鼻押さえてるんだ?」

「・・・・・・聞かないでくれ」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 21:33:22.03 ID:5fwasmzX0

〜唯宅〜

ガチャ


唯「たっだいま〜!」

憂「お帰りお姉ちゃん、今日は遅かったんだね」

唯「ふっふっふ〜今日が何の日か憶えてるかね憂くん!」

憂「・・・!まさか」

唯「じゃーん!憂、誕生日おめでとー!」

憂「わぁお姉ちゃんありがとう!開けてもいい?」

唯「うん!」


183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 21:38:10.32 ID:5fwasmzX0

バリバリッ

憂「わぁ〜このクマのぬいぐるみすっごく可愛い!ありがとうお姉ちゃん!」

唯「えへへ〜いいってことよ!」

憂「これってお姉ちゃんが自分で選んだの?」

唯「うんっ!キョン君が私の選んだ物だったら憂は何でも喜ぶって言ったから私が気に入ったものを買って来たの!」

憂「え?キョンさん?」

唯「うんっ!キョン君が一緒にプレゼント考えてくれたんだ〜」

憂「そ、そうなんだ・・・」

唯「えへへ〜」

憂「・・・・・・ねぇお姉ちゃん」


187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>185お前勘鋭い] 投稿日:2009/10/24(土) 21:43:01.72 ID:5fwasmzX0

唯「ふぇ?憂どーしたの?」

憂「お姉ちゃんは・・・キョンさんと一緒に居て楽しい?」

唯「うんっ!」

憂「ホントに?」

唯「ホントだよ〜」

憂「・・・」

唯「わたしね、キョン君といると何だかへんなんだ〜」

憂「お姉ちゃん?」

唯「なんてゆーか・・・なんかほわほわ〜って感じがするの」

憂「・・・!」

唯「でもわたしこの感じ好きだよー」

憂「そっか・・・」



192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 21:48:38.03 ID:5fwasmzX0

唯「うい?」

憂「ううん何でもない!さっお姉ちゃん早く着替えて晩御飯食べようよ!」

唯「うん!」

憂「今日は豪華に美味しい物ばっかり作ってみたんだ〜。早く食べないと冷めちゃうよ?」

唯「わわわっ!すぐに着替えてくるよ〜」

ダッダッダッダッダッダ・・・






憂「・・・よかったね。お姉ちゃん・・・」


195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 21:50:49.75 ID:5fwasmzX0

二章終わり
まさかここまで時間かかるとは思わなかった・・・
次の章は展開編、ここら辺りからハルヒ氏ねって思うだろうけど我慢してくだしあ

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>後悔するなよ?] 投稿日:2009/10/24(土) 21:55:39.82 ID:5fwasmzX0

ピピピピ・・・ピピピピ・・・ピピピ、カチッ


キョン「・・・・・・」

妹「キョンくん起きて・・・って何でもう起きてるの〜?」

キョン「別にお前に起こされなくてもいい日だってあるさ」

妹「ぶ〜つまんなーい!」

キョン「お前・・・今日はどんな鬼畜な技を仕掛けようと思ったんだ」

妹「今日はね〜キョン君を私の熱〜いチューで起こそうと思ったの!」


キョン「ちゅ・・・チュー・・・だと?・・・!」


202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[5分置きがつらい] 投稿日:2009/10/24(土) 21:59:56.13 ID:5fwasmzX0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・えへへ、しちゃったね」

「・・・ああ」

「私、キョン君とならもっといろんな事してみたいな・・・」

「平沢・・・!」

「私ね・・・キョン君の事・・・・」

「平沢っ!!!」

ブチュ〜レロレロチュッチュ

「あんっキョン君!そこは違う口だよぉ〜////」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




キョン「・・・・・・・・」ボタボタボタッ

妹「あー!キョン君が鼻血出したー!!」

妹「お母さーん!キョン君が妹の私に欲情したー!」

ダッダッダッダッダ・・・・

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 22:03:56.85 ID:5fwasmzX0

〜キョン教室〜


キョン「チーッス」

国木田「おはようキョン」

谷口「おーやっと来たなキョン、丁度今お前の噂してた所なんだ」

キョン「何だ。また下らない噂でも流れてるのか?」

谷口「お前が昨日俺の美的ランキングA+の平沢唯と一緒にデ

キョン「てい」

ゴシャア!!!

谷口「ぎゃああああああああああああ!!!息子が!まだ名前無き我が息子がぁ!」

キョン「谷口くん?そんな勘違いされる話を涼宮さんのいる教室で公にすることが何を意味することかぐらい分かると思うんだけなぁオイ」

谷口「わ、悪かった!謝るから息子にだけは手を出さないでぇ!」

キョン「正直に言え・・・誰に聞いた?」

谷口「昨日追試で同じ奴からメールで聞いたんだよ!昨日一緒にアイス食べてる所を見たって!」

キョン「追試で同じ?それってお前と別れたっていう彼女か?」

谷口「ああ、何でも平沢さんとはいつも一緒らしいからいろんな事知ってるらしいぜ」

206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 22:07:47.99 ID:5fwasmzX0

キョン「(平沢の関係者でコイツの元カノ・・・)」

キョン「(ダメだ、想像もつかん)」

谷口「とにかく俺が聞いた話はそれだけだ。俺はまったく関係ないぞ」

キョン「そうか。それでその話は誰に喋ったんだ」

谷口「まだ国木田のみだ。俺もそう安々と友達の噂を好き好んで流すような野暮な奴じゃないぜ」

キョン「なるほどな。なら国木田に喋った分の罰を受けてもらう必要性がある訳だな」

谷口「待て待て落ち着け!国木田だったら別に他の奴に話すような事しないだろうって思ったから意見の交換も兼ねて喋ったんだよ!」

キョン「そうゆう事は本人の整理がついた後に本人が直々に話すっていうのが常識だ。お前がいらんお節介をする必要は無い」

谷口「だから悪かったって・・・もう誰にも話さねぇからよ、許してくれ。な?」

キョン「はぁ・・・まあそんなに広まってないなら今回だけは見逃してやろう」

208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 22:11:46.50 ID:5fwasmzX0

谷口「さっすがキョン!それでこそ俺の親友第一号だぜ!」

ドスッ!

谷口「ぎゃいん!」

キョン「調子に乗るな」

谷口「すみません・・・」

国木田「おーい二人ともそろそろ僕も話に混ぜてよ」

キョン「すまないな国木田、ちょっとこのバカに正義の鉄槌を食らわせてた所だ」

谷口「正義というか性器に鉄槌食らったんだけどな」

キョン「ほう、まだそんな下らん事言えるだけの元気はあるのか」

谷口「ひぃい!何でもありません!」

国木田「まぁまぁ、でも何で急にそこまで仲良くなったの?」

谷口「そうだ。お前と平沢さんに接点が全然見えないぞ」

キョン「・・・実はだな、一昨日曲がり角でぶつかった相手が平沢だったんだ」


209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 22:15:27.37 ID:5fwasmzX0

谷口「何だと!?じゃあお前はエロゲのごとく今平沢さんルートを攻略中ってことか!?」

キョン「悪いがお前の言っている事がさっぱり分からん」

国木田「すごいね。パンツ見られた相手とそこまでいい関係になれる人なんてキョンぐらいしかいないと思うよ」

谷口「改めてお前の主人公補正ってやつの恐ろしさを体感したぜ・・・」

キョン「ワケの分からん事言ってないで早く席に着け。岡部来ちまうぞ」

国木田「そうだね、じゃあ谷口行こうか」

谷口「おうキョン、また後でな」

キョン「ああ」


211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 22:20:24.72 ID:5fwasmzX0

ガラッ


キョン「・・・珍しいな、ハルヒが学校に来ていない」

キョン「まさか調べ物とやらを見つけれないでそのままずっと町中調べまくってるんじゃないだろうな?」

キョン「・・・・・・・・・」

キョン「アイツなら実行するから困る」

キョン「人に迷惑かけてないといいんだが・・・」

キョン「はぁ・・・なんで俺がアイツの心配なんぞせにゃならんのだ」


213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>212( ^ω^)・・・] 投稿日:2009/10/24(土) 22:25:10.75 ID:5fwasmzX0

キーンコーンカーンコーン・・・・・

キョン「(その日ついにハルヒは学校を来なかった)」

キョン「(アイツの事だから心配は無いと思うが・・・人に迷惑をかけていないだろうか?)」

キョン「(まったく・・・後処理する身にもなってみろってんだ)」

コンコン、ガチャ


キョン「ういーっす」

みくる「あ、キョン君こんにちわ〜」

キョン「どうも朝比奈さん。今日も一段と美しいですね」

みくる「やだもうキョン君ったら・・・////」

長門「・・・・・・」

古泉「こんにちわ、今日は涼宮さんは来られてないのですか」

キョン「ああ、昨日の放課後調べたい事があるって言ったきり姿を見せてない」

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[100レス記念] 投稿日:2009/10/24(土) 22:29:49.41 ID:5fwasmzX0

古泉「そうですか・・・やはり」

キョン「古泉?」

古泉「すみません、ちょっと僕と一緒に来てくれませんか?」

キョン「ここじゃダメな事か?」

古泉「そうではありませんが・・・これは僕と貴方個人に関係する事なので、できれば二人でお話をしたいのですが・・・」

キョン「・・・分かった。屋上でいいな」

古泉「ええ、結構です」

キョン「長門、朝比奈さん、俺達はちょっと席を外しますね」

みくる「あ、はい、どうぞごゆっくり・・・」

長門「・・・・・・」

古泉「では、参りましょうか」

キョン「ああ」


ガチャ・・・バタンッ


219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>214最後に説明する] 投稿日:2009/10/24(土) 22:32:32.11 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



〜屋上〜

ギイィ・・・バタンッ


古泉「ここなら大丈夫そうですね」

キョン「放課後に屋上にくる物好きなんてそうそういやしないよ」

古泉「おや、そうでしょうか?」

キョン「で?話ってのは何だ?またハルヒが何かやらかしたのか」

古泉「いえ・・・今回は過去形ではなく、現在進行形なのです」

キョン「・・・どうゆう事だ」

古泉「・・・まずは結果から述べておいたほうがいいでしょう」






古泉「僕と貴方の情報が涼宮さんに流出しています。彼女自身の手によってね・・・」

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 22:36:24.52 ID:5fwasmzX0

キョン「・・・・・・なんだと?」

古泉「以前貴方と僕がSOS団部室に行かなかった時、涼宮さんの精神に大きな揺らぎが発生したのです」

キョン「ああ。その後に閉鎖空間が発生したとか言ってたな」

古泉「そうです、その閉鎖空間は短時間で自然消滅しましたが、その後も何度か発生しては消滅していくという連続が起こる状況に陥りました」

キョン「なるほど・・・だがそれとハルヒが俺とお前を監視する事にどう関係するんだ?」

古泉「涼宮さんはとても独占欲が強く、自分に不利益になる事が起こると不満の大きさに比例して閉鎖空間を拡大したり収縮したりします」

古泉「しかし今回のケースの様に発生しては消滅する現象・・・これは涼宮さんが何かを考える事によって憤怒したり冷静になったりする事で起こる現象だと我々は判明しました」

古泉「そしてその現象は貴方と平沢さんが接触しているのを彼女が発見した時、その連続現象がピタリと止んでしまったのです」


221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 22:41:39.76 ID:5fwasmzX0

キョン「・・・どうゆう事だ」

古泉「もう一度言います。涼宮さんは人一倍に独占欲が強く、自分のテリトリーに他者の侵入を絶対に許しません」

古泉「貴方と平沢さんを見つけた時に、彼女はこの様に悟ったのでしょうね」

古泉「『私のSOS団団員を誑かす不埒者がいる』、とね」



キョン「・・・・・・・・・」

古泉「それからです。通常以上の規模の閉鎖空間が発生したのは・・・」

古泉「その翌日から僕は朝から閉鎖空間の事後処理に追われ、さらに早朝に涼宮さんから呼び出しを受けてしまい、まさに四面楚歌の状況に陥ってしまったのです」

古泉「そして更にその翌日にも涼宮さんに呼ばれたにもかかわらず、早朝に連続現象が起こっていたため機関から待機せよと指令が下りました」

キョン「(そうか・・・それでハルヒは古泉の事で愚痴ってたのか)」

古泉「そしてその後も閉鎖空間の連続現象が起こり、機関はどのように対処するか判断に困る状態でした」

古泉「ですがこれ以上涼宮さんに僕が顔を見せない事は非常にマズイ、と機関は判断し僕だけ特別に閉鎖空間を抜ける事を許可されたのです」

古泉「最初から涼宮さんの要望を優先すればいいものを・・・はっきり言って、これは機関上層部側の判断ミスです」

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[ちゃんと意味通じてる?] 投稿日:2009/10/24(土) 22:44:51.21 ID:5fwasmzX0

キョン「ハルヒが閉鎖空間を作っちまうぐらいに不機嫌な事をしちまったのは分かった」

キョン「だがそれが監視の話と何が関係するんだ?」

古泉「考えてもみてください。僕達が涼宮さんの命令を何度も無視し続けた事によって、涼宮さんが何も不審に思わない事などあると思いますか?」

キョン「いや、アイツの事だからそれさえも不思議の種にして徹底的に調べ上げ・・・・!」



古泉「Exactly。その通りです」

古泉「つまり涼宮さんは僕達の周りの環境、関係している人物、所属している機関を全て自分の力で調べ上げているのです」

229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 22:49:27.23 ID:5fwasmzX0

キョン「嘘・・・だろ?そんなことアイツ一人でできる訳が・・・」

古泉「貴方は涼宮さんを一体誰だと認識しているのですか?」

古泉「彼女の願望実現能力があれば、涼宮さんにできない事など一つもありえないのです」

キョン「アイツ・・・」

古泉「彼女の力は未だ発揮されたままです」

古泉「最悪誰も目撃者などいないはずなのに涼宮さんの力によりあたかもその場を目撃したと発言する空想の人物を作り出し」

古泉「その人物に詳細を聞く事という事さえも可能なのかもしれません」

キョン「おいおい・・・じゃあ俺はもうアイツに全てを知られてもおかしくないって事なのか?」

古泉「否定はできません。今彼女が何処にいるかも分からない状態なので、僕の推測はあながち間違っているとは言い切れないでしょうね」

キョン「もう止めることもできないってワケか・・・」



長門「午前8時26分42秒時、この地球上に存在しないと思われる空間に涼宮ハルヒの進入した痕跡が発見された」

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 22:54:29.90 ID:5fwasmzX0

キョン「!?」

古泉「長門さん・・・!」

長門「更に午前9時12分24秒時、この地球上に存在しなかったと思われる架空人物が涼宮ハルヒと接触した」

長門「その際、アナタと古泉一樹に関する重要レベル5の情報機密が流出した事が判明」

長門「そしてその際、アナタに対して舞台再構築が行われたと予測される」

キョン「舞台再構築だと?一体どうゆう事だ長門」

長門「アナタが昨日午後7時25分36秒に起こった状況を全ての方向から映像としてその架空空間で演出された」

長門「そして涼宮ハルヒが映像を見た午前9時35分16秒にに涼宮ハルヒの精神に大きな変化が現れたと思われる」

古泉「確かに・・・その時間帯に今までにない規模の閉鎖空間が発生したと報告を聞いています」

長門「これはアナタが涼宮ハルヒの精神を大幅に変化させる程の情報だと思われる」

古泉「思い出して下さい。貴方は昨日の夕方に一体何をなされたのですか?」

キョン「・・・思い出すも何も」

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[「に」が1個多いよksg] 投稿日:2009/10/24(土) 22:59:04.36 ID:5fwasmzX0

「・・・・・・・・はぅ////」
「・・・・・・・・・・・・」
「じ、じゃあまた明日!バイバ〜イ!」



キョン「・・・・・・アレを見られたって言うのかよ」

古泉「どうやら心当たりがある様ですね・・・まったく、あれほど思い切った行動は自粛してくださいと頼んだのに・・・」

キョン「・・・・・・」

古泉「長門さん、今涼宮さんは一体何処にいるのでしょうか?」

長門「現在涼宮ハルヒはこの学校の何処かにいると思われる」

長門「精密な場所は私の能力にプロテクトが掛かり特定することができない」

長門「しかしそれと同時に、涼宮ハルヒ以外の人物一人の居場所が特定されないためにプロテクトされた」

長門「おそらくこの人物と涼宮ハルヒは同じ空間にいると判断される」

キョン「おい待てよ・・・この状況でハルヒが俺達以外に会う必要がある人間は・・・」

古泉「ええ・・・大体予測できます」

長門「今現在地の確認できない生徒は約一名」

長門「平沢唯」

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 23:03:04.82 ID:5fwasmzX0

キョン「・・・・クソッ!」ダッ

ガチャ!ギイィバタンッ!!



長門「・・・・・・」

古泉「長門さん、僕も涼宮さんを探しにいきます」

長門「・・・・・・」

古泉「このままではいずれ彼女は自分の正体すら解き明かしてしまい、世界が終焉を迎えるかもしれません」

古泉「なので僕は機関を総動員させ、何としてでも涼宮さんの行動をストップさせるよう動きます」

長門「それは推奨できない」

古泉「何故ですか!?」

長門「涼宮ハルヒの居場所を特定できない今、大人数での行動は混乱を招く」

長門「涼宮ハルヒを発見しても、彼女がそれを危機と感じ能力の暴発を招く可能性が十分に考えられる」

古泉「では僕は一体何をすればいいのですか!?」

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 23:05:30.70 ID:5fwasmzX0

長門「・・・あなたは分かっているはず」

長門「平沢唯は既に涼宮ハルヒと接触したと思われ、改変不可能だと思われる」

古泉「・・・・・・」

長門「そして平沢唯が不確認エリアから開放された後、さらにもう一人その不確認エリアに招かれることが確定している」

古泉「・・・!まさか」

長門「貴方は進入を許す事によって、後悔すると私は思う」

長門「しかしこれは事前の予防が可能」

長門「私はあなたがもう一人の人間と涼宮ハルヒとの接触を阻止することを推奨する」


247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[あの・・・疲れたんですけど] 投稿日:2009/10/24(土) 23:09:11.50 ID:5fwasmzX0

古泉「・・・僕に」

古泉「僕に世界の平和と一人の人間どちらかを選べ」

古泉「そうおっしゃりたいのですか?」

長門「・・・私には最善の選択を判断することはできない」

長門「貴方が選択する行動によって、それが世界の滅亡を導く事だとは断言できない」

長門「すべては、貴方達に賭ける」

古泉「・・・・・・」

古泉「そんな言い方・・・」

古泉「反則ですよ、長門さん・・・」

長門「・・・・・・」

古泉「・・・行ってきます」


ギイィ・・・バタン




249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 23:12:13.16 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


〜約1時間前、唯達の教室〜

律「なぁ〜唯〜それからどうなんだよ〜彼氏との関係は〜」

唯「り、りっちゃん!キョン君はまだ彼氏じゃないよぅ」

紬「あら?まだって事は今後付き合う事があるっていうことなの?」

唯「へぁ!?そ、そうゆうことでもなくて〜」

律「何だ。唯キョンの奴と付き合う気ないんだ」

唯「り、りっちゃあ〜ん・・・」グスッ

律「わわっ!何も泣く事ないだろ唯!」

唯「だって〜」シクシク

律「ああ分かったから泣き止めって!私が悪かったよ!」

紬「あらあらまぁまぁ」



251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 23:16:34.72 ID:5fwasmzX0

唯「・・・ぐすん、もういじわるしない?」

律「ああ、もうしないって!」

唯「約束だよ?」

律「ああ約束だ!」

唯「・・・ズビッ。じゃあもう泣かないよぉ」

律「あぁ唯・・・お前って奴は何て可愛いんだあああああ!!」

唯「きゃん!りっちゃん苦しいよ〜」

紬「!!!!(キマシタワー!!!)」

「平沢さん、他のクラスの人が平沢さんを呼んでるよ?」

唯「え?わたし?」

律「涼宮って確か・・・あの奇妙な行動ばっかり起こしてるって噂の奴か?」

紬「さあ・・・私は分かんないわねぇ」

律「でも何でその涼宮が唯に用事があるんだ?」

唯「うーん・・・とにかく行ってくるよ」

紬「ええ、いってらっしゃい唯ちゃん」

252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[ヤバイ一列抜けてワケワカメに] 投稿日:2009/10/24(土) 23:20:22.27 ID:5fwasmzX0

トテトテトテトテ・・・・・・



唯「えっと・・・初めまして・・・かな?」

ハルヒ「貴方が平沢さんね、私あなたに言いたい事があってここまで来たの」

ハルヒ「ここじゃ人が多いから、ちょっと一緒について来てくれる?」

唯「いいけど・・・ここじゃダメなのかな?」

ハルヒ「いいから付いて来なさい」

タッタッタッタッタ・・・・



唯「え?あ!ちょっと待って涼宮さん!」タッタッタッタッタ





260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 23:24:55.96 ID:5fwasmzX0

〜???室〜

ガチャ・・・バタンッ


ハルヒ「ここなら誰もいないわね」

唯「あの・・・ここ何処?何でわたしここに連れて来られたの?」

ハルヒ「・・・アンタ最近ウチのキョンと仲良くやってるみたいじゃないの」

唯「ふぇ?」

ハルヒ「とぼけないで。もうアンタがキョンと一緒にいるのを見たって言う人から確認済みよ」

ハルヒ「しかもあろうことか・・・キョンにキスまでしたそうじゃない」

唯「!!(ウソ・・・だってあの時誰もいなかったのに)」

ハルヒ「アンタがキョンにどんな思いを寄せてるのかなんて別に知ったことじゃないわ」

ハルヒ「でも何か勘違いしてるみたいだし可哀想だから特別に教えてあげる」





ハルヒ「 」

唯「えっ・・・」

264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 23:27:41.35 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




ダッダッダッダッダッダ!


キョン「クソッ!何処行ってもハルヒの姿さえ見つける事ができねぇ!」

キョン「アイツは平沢に会って何がしたいって言うんだ・・・」

キョン「まさか平沢の存在を消すために・・・イカンイカン!そんな事考えるんじゃない!」

キョン「とにかくまだ調べてない所を徹底的に探して・・・・」



キョン「・・・アレは」


269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>説明不足ごめんね] 投稿日:2009/10/24(土) 23:31:06.34 ID:5fwasmzX0

唯「・・・・・・・・・」



キョン「よかった・・・ハルヒに何もされてないみたいだ」

キョン「おーい平沢ー!」

唯「・・・!!!!」ビクッ

キョン「お前さっきハルヒに会わなかった・・・えっ?」

唯「・・・・・・」ポロポロッ

キョン「平沢・・・お前どうして泣いて

唯「うあああああああああああああああああああああん!!!!!!!!」

ダッダッダッダッダ・・・


キョン「ま、待ってくれ平沢!」

キョン「クソッ!何なんだ一体!」


ダッダッダッダッダ・・・


270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 23:35:14.01 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・・・・・・



キョン「・・・何故だ?平沢を追いかけてたら急に姿が見えなくなった」

キョン「とにかく長門に連絡だ」

ピリリリ・・・・ピリリリ・・・


長門「・・・何?」

キョン「俺だ、平沢が急にどっかに消えちまった!お前の力で何処にいるのか探してくれ!」

長門「それはできない」

キョン「何でだよ!?」

長門「涼宮ハルヒは今あなたと平沢唯を接触させる事を望んでいない」

長門「なので私の物質探知センサーから反応を消し、居場所を不明にされている」

長門「彼女の居場所を特定することが今の私にはできない」


276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 23:38:51.48 ID:5fwasmzX0

キョン「なん・・・だよ、それ・・・」

長門「・・・ごめんなさい」

キョン「・・・もし居場所が分かるようになったら、真っ先に俺に教えてくれ」

長門「了解した」

ピッ



キョン「平沢・・・一体ハルヒに何を吹き込まれたんだ・・・」





278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 23:41:24.79 ID:5fwasmzX0

・・・・・・・・・・・・・・・・



憂「はぁ〜今日に限って何で風邪なんか引いちゃったんだろう・・・」

憂「もう殆ど治ってるけど・・・お姉ちゃんにうつったら大変だし」

憂「でもずっと寝てるのもつまんないなぁ・・・」

憂「・・・そうだ!こんな時のためにお姉ちゃんの秘蔵写真が入ってるアルバムがあったんだった!」

憂「あの写真だけで3回はイけるんだ・・・うへへへへへへ」

憂「よーしそうと決まったらさっそく


ガチャ・・・バタン




憂「・・・あれ?お姉ちゃんもう帰って来たのかな」


280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 23:45:15.73 ID:5fwasmzX0

トットットットット・・・

憂「お姉ちゃーん今日は随分早く・・・お姉ちゃん?」

唯「・・・・・・」ポロポロ

憂「お姉ちゃん・・・お姉ちゃん!?どうしたの!?なんで泣いてるの!?」

唯「う・・・・い・・・憂・・・」ポロポロ

唯「うああああああああああああああああん!!!!」ガバッ!

憂「お姉ちゃん!何があったの!?どうして泣いて帰って来たの!?」

唯「わたし・・・わたし・・・」

唯「もう・・・何がなんだか分かんなくなって・・・」ポロポロ

唯「だって・・・そんな風には全然見えなかったのに!」ポロポロ

唯「うう・・・うわああああああああああああああああん!!!」

憂「お姉ちゃん・・・どうして・・・」

唯「うっ・・・グスッ・・・キョン君・・・キョン君・・・う、う・・・うえええええええん・・・」

憂「・・・・・・・・・」

唯「もう・・・わたし・・・何も信じられない・・・」
唯「何も信じれないよぅ・・・・うっ、うう・・・」ポロポロ

285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 23:47:50.26 ID:5fwasmzX0

はい三章目終わり、みんな予想した感想で安心した
次の章は激闘編、ネタバレすると面白くないからノーコメントで・・・
次の章が終わったら寝ます。ごめんね

291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 23:51:37.39 ID:5fwasmzX0

>>287
次の章終わってやっと半分。マジきつい

それではどうぞごゆっくり

295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 23:53:32.67 ID:5fwasmzX0




ピピピピピピピピ・・・カチッ

キョン「・・・もう朝か」

キョン「今日はたしか妹いなかったんだっけな・・・」

キョン「・・・学校行くか」





〜あの坂道〜

キョン「(結局昨日は平沢にそれ以降会うことはなかった)」

キョン「(アイツにメールも電話も掛けてみたが返って来る様子もない)」

キョン「(もしかしたら家にいるのかもしれないと思って家までいったんだが・・・)」

キョン「(驚いた事に・・・平沢の家の部分だけくっきりなくなっていやがった・・・)」

キョン「(後で長門から元の状態に戻ったって話を聞いたから安心したんだが・・・)」

キョン「(ハルヒめ・・・お前はそこまでして何故平沢を俺に会わせたくなかったんだ?)」

キョン「・・・謎だらけで頭がおかしくなりそうだ」

297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 23:56:40.22 ID:5fwasmzX0

律「あ・・・・・」

紬「・・・・・・」

キョン「あ・・・たしか軽音部の」

律「・・・・・・」プィッ

キョン「待ってくれ、昨日平沢に何かあったかしr

律「うるさい黙れ」








キョン「なっ・・・」

律「・・・・・」

紬「・・・・・」

タッタッタ・・・

キョン「・・・何だっていうんだ」



302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/24(土) 23:59:24.44 ID:5fwasmzX0

〜教室〜

ガララッ

キョン「・・・・・・・・」

国木田「おはようキョン。・・・何かすごく不機嫌そうだね」

谷口「そうか?俺にはいつもと同じキョンの顔に見えるぜ?」

国木田「そう思うなら一回眼科と脳外科と整形外科に行った方がいいと思うよ」

谷口「待て、眼科は判るが何で脳外科と整形外科てなんだ。それはアレか?俺の首から上は内外共に不良品と言いたいのか!?」

国木田「あははっ、面白い事言うね谷口。この期に及んでまだそんな事も分かってなかったんだ」

谷口「国木田!俺お前に何か気に障る事したか!?したらな謝るから許してくださいお願いします!!!」


キョン「・・・・・・・・・」

たっ・・・たっ・・・たっ・・・



国木田「・・・本当に何かあったみたいだね」

谷口「俺達にも言えない様な事なんだろ。アイツも人間なんだから悩みの一つや二つぐらいあってもおかしくないさ」

国木田「・・・うん、そうだね」

304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>301俺は誰もハブらない] 投稿日:2009/10/25(日) 00:02:38.97 ID:Xg5+XHLx0

ガラッ


キョン「・・・・・・・・・」

ハルヒ「アンタ、昨日はちゃんと部室にいったんでしょうね?」

キョン「ああ」

ハルヒ「今日はSOS団ミーティングの日だから絶対に遅れないように来なさいよね」

キョン「ああ」

ハルヒ「今回は未確認生物に関する重要な情報を手に入れたわ!これを機に世界中にSOS団の名前を轟かせてやるんだからっ!」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「何よ」




キョン「お前、昨日は何で学校に来なかったんだ?」


308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[ID変わっちゃう] 投稿日:2009/10/25(日) 00:05:05.55 ID:Xg5+XHLx0

ハルヒ「・・・・・・」

キョン「・・・oi、紀伊店のか」

ハルヒ「何でアンタにそんな事聞かれなきゃいけないのよ」

キョン「・・・」

ハルヒ「アンタが言った様に私にもプライバシーってものがあるのよ。そうそう人に自分の事を話すなんて野暮な事はしないわ」

キョン「・・・そうかよ」

ハルヒ「ま、まぁアンタがそんなに私の事が気になるって言うなら特別にアンタだけに教えてあげないこともな


ガラッ!






キョン「・・・・・・・・・」

ハルヒ「・・・何処行くのよ」

キョン「今日は早退する。じゃあな」


310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 00:06:27.42 ID:Xg5+XHLx0

ハルヒ「待ちなさい!アンタさっきの話聞いてなかったの!?今日はSOS団のミーティ

キョン「俺にも用事があるんだ。お前にとやかく言われる筋合いはない」

ハルヒ「何ですって!?」

キョン「ハルヒよ」





キョン「お前が昨日何をしてたのかなんて知らないがな」

キョン「もし何も関係のない平沢に傷を負わせるような事を言ってでもみろ」

キョン「俺はお前を許さん」






ハルヒ「・・・・・」ピキッ

キョン「・・・じゃあな」

312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[日本語難しい] 投稿日:2009/10/25(日) 00:08:05.57 ID:Xg5+XHLx0

ガララッ

国木田「あれ?キョンもう帰るの?」

キョン「ああ。岡部に早退すると伝えといてくれ」

国木田「うん、分かったよ」

谷口「なんだよキョン、お前がサボるなんて珍しいな」

キョン「・・・谷口」

谷口「ひぃ!すいません何でもありまs・・・

キョン「お前に頼みたい事があるんだ」




谷口「・・・なんだって?」

キョン「国木田もちょっと一緒に来てくれ」

国木田「え?うん。わかったよキョン」




317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 00:10:48.22 ID:Xg5+XHLx0

〜屋上〜



谷口「で?お前がこの俺様に頼みたい事ってのは何だ?」

キョン「谷口、お前確か平沢に関係のある元カノがいたよな?」

谷口「あ?ああ、まだ少しだけ付き合いはあるが・・・」

キョン「そいつに昨日平沢に何があったのか聞いてくれないか?できるだけ詳しい内容が知りたい」

谷口「平沢さんの事?そんなのお前が直接聞きゃあいい事じゃないか」

キョン「俺は今、平沢に会う事を拒絶されているんだ。だから俺が平沢に直接聞くことができない」

キョン「他の奴に事情を聞こうとしても一蹴されてしまった」

国木田「何で?もしかしてケンカでもしたの?」

キョン「それが全く原因が分からん。だからお前達に頼んで何があったのか聞き出して欲しい」

谷口「なるほどな・・・で?お前はそれを知ってどうするつもりだ?」

キョン「もし俺に非があったなら俺は平沢に土下座してでも謝るさ」

国木田「でもキョンは心当たりがないんでしょ?だったら特に謝る事もないと思うんだけどなぁ」

谷口「いいや国木田、それは違うぜ?」


321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 00:14:14.27 ID:Xg5+XHLx0

国木田「え?」

谷口「今回考えられるパターンは2つだ」

谷口「まず一つ目。キョンは別に悪気があって言った事じゃないにしても、それが平沢さんにとってはとても傷つく言葉だった」

キョン「・・・・・・」

谷口「この場合は俺がキョンにその原因を教えてやりゃあキョンが平沢さんに謝って一件落着で終わるだろう」

国木田「それはそうだね」

谷口「だが問題なのはもう一つのパターンだ」

谷口「平沢さんが第三者によって何かありもしない事を聞かされ、それによって勘違いを起こしキョンと会う事を拒絶した」

キョン「・・・!!」

谷口「この場合俺がその原因を聞きだしたとしても、コイツが謝るだけじゃ何も解決はしないだろう?」

国木田「・・・バカと天才は紙一重だって言うけど、今回は全面的に谷口の言うことが正しいと思う」

谷口「ほっとけ。・・・だからこの場合、まず謝ることじゃなくて、誤解を解くことから始めないといけないな」

谷口「だがキョンは今平沢さんにも他の連中にも会う事が不可能なわけだから・・・こいつはちょいと骨が折れるぜ?」

キョン「もったいぶらずに教えてくれ」

324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>323許してくれ] 投稿日:2009/10/25(日) 00:16:53.98 ID:Xg5+XHLx0

谷口「なぁに。簡単な事さ」

谷口「第三者によって変えられた状況なら、こっちも第三者を使ってその状況をひっくり返してやればいい」

国木田「そっか・・・まず僕達が平沢さんの友達に誤解を解いて、その子達が平沢さんの誤解を解く事によってキョンと平沢さんの間にある壁を壊すって訳だね」

谷口「そうゆうことだ。まっ、郷に入れば郷に従えってやつよ」

国木田「それとはちょっと違うような気もするけど・・・まぁいっか」

キョン「谷口、俺は一体どうすればいいんだ?」

谷口「今の状態じゃお前にできる事なんて何一つ無ぇよ」

谷口「だがいつでも動ける状態にしておく事だけはやっておけ」

キョン「・・・ああ、分かった」

国木田「できるならキョンもどこかで情報収集をしておいた方がいいかも知れないね」

谷口「そうだな・・・けど覚えとけよキョン」

327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 00:19:49.40 ID:Xg5+XHLx0

キョン「何だ」

谷口「お前は絶対に何があっても涼宮にだけは捕まるな。アイツにお前が女捜してるなんて事聞いた際にゃあ絶対面倒な事が起こるに決まってやがる」

キョン「・・・ああ、分かってる」

谷口「よし!そうと決まりゃあ早速行動にはいろうぜ!こうゆうモンは早いに越した事はないしな!」

国木田「そんな事言って谷口、ホントは単に授業サボりたいだけでしょ?」

谷口「ば、バカな事言ってんじゃねーよ!俺は純粋にダチの手助けをしたいだけだっつーの!」

キョン「今回はそれで納得してやる・・・頼んだぜ」

谷口「おう!任せときなって!よーし腕がなるぜ!!」

国木田「じゃあキョン、気を付けてね」

キョン「ああ、お前らもな」




ギイィ・・・バタンッ


329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 00:22:38.78 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・・



ギイィ・・・バタンッ


古泉「・・・貴方はとても頼りになる友人をお持ちなのですね」

キョン「・・・聞いていたのか」

古泉「はい・・・恐れながら」

キョン「それでお前はどうなんだ?俺とあいつらを止めるのか?」

古泉「・・・機関側としたら、このまま貴方と彼女の壁か完璧なものとなり、以後涼宮さんに影響を及ぼさなくなるのでしたら喜んで邪魔をするでしょう」

キョン「俺はお前に聞いてんだ」

332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 00:25:16.73 ID:Xg5+XHLx0

古泉「・・・僕は今、貴方の行動を止める事も手助けする事もしません」

古泉「現在僕は、機関に厳重監視されている立場にあるのですからね・・・」

古泉「言うなれば僕は中立の立場です」

キョン「・・・お前も何かあったみたいだな」




古泉「あなたが決めた事ならば、それは貴方にとって最善の選択なのでしょう・・・」

古泉「あなたは自分の選択を信じて、ただそれだけを遂行することに励んでください」

古泉「これが僕が貴方に送る唯一の言葉です」



333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 00:27:55.17 ID:Xg5+XHLx0

キョン「・・・ああ、分かってるさ」

古泉「んっふ、それはよかった」

キョン「じゃあ行ってくる、ハルヒの事は任せた」

古泉「かしこまりました。どうかお気をつけて」


カツンッ・・・



キョン「古泉」

古泉「なんでしょう?」






「・・・ありがとう」

「いいえ。お気になさらず」


335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 00:31:49.04 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



キョン「とにかくまずは平沢の家に行ってみるか」

キョン「教師の話だと平沢姉妹は二人とも欠席・・・これは絶対昨日の事が原因だ」

キョン「また家がなくなってるなんて事がなければいいが・・・」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


キョン「よかった・・・ちゃんと残ってやがる」

キョン「平沢は無理としても憂ちゃんには何があったのか聞く事ができるかもしれない」

キョン「・・・よし」


ピーンポーンー・・・


キョン「・・・・・・」

ガチャ

337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 00:33:50.44 ID:Xg5+XHLx0

憂「あ・・・・・」

キョン「憂ちゃん、今日は用事があって来た」

憂「・・・・・・・・・」

キョン「昨日平沢に何があったのか教えてくれないか?」

憂「・・・・・・・・・」

キョン「・・・憂ちゃん?」

憂「・・・あれだけの仕打ちをしておいといてよくここまで足を運ぶことができましたね」

キョン「・・・えっ?」

憂「もう二度と私達の前に姿を出さないでっ!!!!!」

バタンッ!!

キョン「ッツ!!」


キョン「・・・そっか、そうだよな」

キョン「誤解とはいえ、俺は平沢を悲しませたんだ」

キョン「この二人が俺の話を聞いてくれる訳ないな・・・」

キョン「ハルヒめ。お前は何て事をしてくれたんだ・・・」

338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 00:36:58.96 ID:Xg5+XHLx0


・・・・・・・・・・・

コンコン


憂「お姉ちゃん、起きてる?」

唯「・・・」

憂「お昼ご飯持って来たんだ!デザートにお姉ちゃんの大好きなアイスもついてるんだよ!」

唯「・・・」

憂「・・・ここに置いとくね。食べたくなってからでいいからちゃんと食べるんだよ?」

カチャ・・・



唯「・・・」

憂「・・・じゃあ私、お買い物行ってくるから。勝手に外に出ちゃダメだからね」

唯「・・・」

341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 00:39:11.16 ID:Xg5+XHLx0

ガチャ・・・バタンッ




憂「・・・・・」

憂「お姉ちゃん、大丈夫だよ」

憂「これからは私がお姉ちゃんを守ってあげる」

憂「私はお姉ちゃんを裏切ったりしない」

憂「これからも、ずっと・・・」




ポタッ ポタッ

サアアアアアアア・・・・



憂「・・・雨だ」

343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 00:41:28.11 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・


ザアアアアアアアアアアア・・・・・・・・・


キョン「・・・結局、俺だけじゃ何も出来なかった」

キョン「谷口達からも連絡が来ない・・・機関が動いているのかもしれん」

キョン「本当に一人じゃ何も出来ないんだな。俺って」

ドサッ!








キョン「いつもそうだった・・・」

キョン「面倒な事がある度に俺は周りの力を借りて、ただ見ているだけ」

キョン「そして頼みの奴等が俺の回りから消えた時、俺は一体何ができた?」

キョン「何も・・・出来なかったじゃねぇかよ」

344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 00:43:42.30 ID:Xg5+XHLx0

キョン「ハハ・・・笑っちまうよな。自分の始末さえ自分で着けれないんだ」

キョン「こんなゆとり教育の申し子みたいな奴に誰が傍にいるって言うんだ」


ザアアアアアアアアアアアアアアアアア・・・・・・・


キョン「平沢・・・ゴメンな。こんな他人任せ一筋な奴と付き合っちまったせいで、お前まで傷つけちまった」

キョン「もうお前の前に二度と姿を見せないって約束する・・・」

350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[さるこわい] 投稿日:2009/10/25(日) 00:57:26.53 ID:Xg5+XHLx0

ザアアアアアアアアアアアアアアア・・・・・・・・





キョン「だから・・・」

キョン「だから一回だけでいい」

キョン「俺に一言・・・ゴメンって言わせてくれ・・・」

キョン「・・・・・・」


ザアアアアアアアアアアアァ・・・・・・





353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 01:01:05.56 ID:Xg5+XHLx0








ピリリリリ・・・


キョン「!?」

ピッ

谷口「聴こえるかキョン!俺だ!」

キョン「谷口・・・」

谷口「ワリィ!随分と時間食っちまった!」

谷口「だが平沢さんがお前を拒絶する理由をバッチリ掴んだぜ!」

キョン「・・・本当か?」

355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 01:05:11.49 ID:Xg5+XHLx0

谷口「ああ!いいかよく聞けキョン!」

谷口「平沢さんに何か吹き込んだのは涼宮だ!」

谷口「涼宮が平沢さんに【キョンと私は付き合っている。アンタはただのお遊びだ】って事を言ったらしいんだ!」









キョン「ハルヒが・・・そんな事を?」

谷口「それを信じた平沢さんは相談するために自分の関係者全てにその事を話した!」

谷口「だから皆その嘘を信じてお前の話を聞いてくれる人間はいなかったんだよ!」

谷口「心の弱い平沢さんの性格を利用した涼宮の完璧な作戦だ!クソッ!何て奴なんだ!」

キョン「そうか・・・それでアイツは・・・」

359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 01:09:08.98 ID:Xg5+XHLx0

谷口「平沢さんの関係者の誤解は俺と国木田で殆ど解いた!」

谷口「今俺の例の奴が平沢さんの家に向かってる!」

谷口「あとはお前がそいつと合流して平沢さんの誤解を解くだけだ!」

キョン「分かった、すまない谷口。国木田にもありがとうと伝えといてくれ」

谷口「礼は後だ!お前は今すぐ平沢さんの家に行け!」

キョン「ああ、分かった!」

ピッ




キョン「・・・俺はまた人の力を借りちまったな」

キョン「とにかく今は急ごう。一分でも早くアイツの誤解を解いてやらないと・・・!」


ダッダッダッダッダッ・・・・・・



362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>361それはない] 投稿日:2009/10/25(日) 01:13:06.47 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・



ザアアアアアアアアアアアァ・・・・・・

コンコンッ


憂「ただいま・・・お姉ちゃん」

唯「・・・」

憂「お姉ちゃん・・・気分はどう?」

唯「・・・」

憂「いま和さんからお見舞いに来るって電話が来たの」

唯「・・・」

憂「だからその前に散らかってる部屋を掃除しちゃうね?」

唯「・・・」

憂「・・・じゃあ、入るよ?」


364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 01:17:09.68 ID:Xg5+XHLx0

ガチャ



憂「お姉ちゃ・・・お姉ちゃん?」

憂「お姉ちゃん!?お姉ちゃん何処!?何処にいるの!?」

憂「まさか・・・私が買い物行ってる間に外に出ちゃったの?」

憂「どうしよう・・・!こんな雨の中外に出たらお姉ちゃん本当に病気になっちゃう!」

憂「早く!早く探さないと!」

ガチャ!ダッダッダッダッダッ・・・


365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 01:21:23.94 ID:Xg5+XHLx0




ザアアアアアアアアアアアァ・・・・・・

唯「・・・・・・」

ザアアアアアアアアアアアァ・・・・・・






369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 01:25:01.35 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・


ハルヒ「私はね、キョンと付き合ってるのよ」

ハルヒ「アイツが私に告白してきて、しょうがなく付き合ってあげてるって形だけどね」

ハルヒ「アンタの事もいつもキョンから愚痴を聞いてたわ」

ハルヒ「バカで間抜けで池沼なマジ基地野郎だってね」

ハルヒ「でもあまりに私がキョンを相手にしなかったからアイツも寂しくなったのでしょうね」

ハルヒ「だからアンタみたいな池沼と仲良くなり始めたのよ」

ハルヒ「でもアンタがキョンに媚売った時、アイツは私への愛を思い出したのよ」

ハルヒ「アンタがキョンにキスした日、アイツ何て言ってきたと思う?」

ハルヒ「『お前の唇で消毒させてくれ』って言ったのよ?」

ハルヒ「つまりアンタはお遊び以下の屑。キョンの本命はこの私なのよ」

ハルヒ「分かったなら今後一切私のキョンに近づかないでくれるかしら?」

ハルヒ「キョンはね、アンタみたいな池沼に時間を費やす暇なんてないの」

ハルヒ「池沼は池沼らしく底辺の人間と馴れ合ってなさい!!」


378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 01:29:08.70 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・・


ザアアアアアアアアアアアアアア・・・・・・・・・・・



唯「・・・ここで」

唯「ここで最初に会ったんだよね・・・キョン君と」

唯「最初はちょっと変な人だなぁって思ったけど・・・ちゃんと話したら凄く優しくて・・・」

唯「わたしのワガママとかも凄く真剣に聞いてくれたんだよね・・・」


383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 01:32:52.51 ID:Xg5+XHLx0

唯「だからわたし・・・いつの間にかキョン君の事好きになってた」

唯「いつもキョン君の事考えて・・・その度胸がふわふわってなって」

唯「でも何でだろう・・・」

唯「何でキョン君はこんなわたしと一緒にいてくれたんだろう・・・」

唯「やっぱりただの遊びだったの?」

唯「わたしがキョン君にキスした時、キョン君すごい顔してた」

唯「あれはホントに、嫌だったから?」

唯「わかんないよ・・・」

唯「わたしバカだから・・・わかんないよ・・・」




ザアアアアアアアアアアアァ・・・・・・



387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 01:35:53.46 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・・・・・・



和「唯・・・もう大丈夫かしら」

和「好きだった男に裏切られたもの・・・大丈夫な訳ないわよね」

和「・・・私が唯に出来る事なんて何があるのかしら?」


ザアアアアアアアアアアアァ・・・・・・



唯「・・・・・・」

和「えっ・・・唯?」

和「ちょっと唯!アナタ何でそんなところにいるの!?」


389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 01:40:33.94 ID:Xg5+XHLx0

唯「のどか・・・ちゃん」




ブオオオオオオオオオオ・・・・・・

和「・・・!唯!今すぐそこから離れなさい!車が来てるわ!」

唯「・・・・・・え?」

ブオオオオオオオオオオオ!!!!

和「危ない唯!逃げて!」

キキィィィィィイ!!!








唯「・・・・・・あ」

394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[ふふふ・・・] 投稿日:2009/10/25(日) 01:43:58.05 ID:Xg5+XHLx0




ガシャアアアアアアアアアン!!



和「ゆいぃ!!」

和「・・・あ、あぁ・・・そんな・・・そんな・・・!」

和「いやぁあああああああああああああああ!!」


ザアアアアアアアアアアアァ・・・・・・ザアアアアアアアアアアアア・・・・・


・・・・・・・・・・・・


400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 01:46:24.34 ID:Xg5+XHLx0

ザアアアアアアアアアアアァ・・・・・・




キョン「・・・・・・・」

唯「・・・・・・」

キョン「・・・・・・ッツ」

唯「・・・・・・」

唯「・・・キョン・・・君」

キョン「・・・何やってんだよお前」

唯「・・・・・・」

キョン「・・・死ぬ気だったのか?」

唯「・・・・・・」

キョン「・・・何とか言えよ」

唯「・・・・・・」

キョン「おい」

唯「どうして?」

405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[さぁ俺の見せ所だ] 投稿日:2009/10/25(日) 01:49:43.99 ID:Xg5+XHLx0



キョン「・・・何がだ」

唯「どうしてわたしを助けたの?」

キョン「お前は人を助けるのに理由がいるとでも思ってるのか?」

唯「だってわたしの事嫌いなんでしょ?だったら怪我しても構わないじゃん」

キョン「俺が、いつ、何処でお前の事を嫌いだと言った?」

唯「だって涼宮さんから聞いたんだよ?キョン君はわたしの事が嫌いだって」

キョン「お前は俺の言う事よりハルヒの言う事を信じるのか?」

唯「だって!涼宮さんはキョン君の彼女

キョン「俺に彼女なんていない」

407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 01:53:34.03 ID:Xg5+XHLx0




唯「・・・えっ?」

キョン「お前がハルヒに何を聞いたのかなんて知らん」

キョン「だがな、俺はお前の事を一度も嫌悪した憶えはない」

キョン「お前を嫌う理由なんてないし、そもそも何も感じない奴を一々気に掛ける様な面倒な事、俺はしない」

唯「・・・・・・・・・」

キョン「俺が何でお前と一緒にいたのか分かるか?」

キョン「お前はな、俺が持っていない物を持っていたからだ」

キョン「俺はお前のそこに惹かれたんだ」

キョン「お前の明るい笑顔を見るのがいつも楽しみだった」

キョン「ちょっとせっかちで自爆するお前も」

キョン「妹を大事にするお前も」

キョン「時々見せる恥じらいの顔のお前も」

キョン「俺は全部好きだった」


410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 01:56:35.00 ID:Xg5+XHLx0


唯「キョン・・・くん」

キョン「お前にキスされた時」

キョン「俺はその後どうなったか知ってるか?」

キョン「鼻血出してニヤけてたんだぜ?」

キョン「可笑しいだろ?現代の科学で妄想じゃ鼻血は出ない事なんて判明されているのに」

キョン「だからな平沢」

キョン「その時俺は初めて自分の気持ちに気付いたんだ」

キョン「俺はな」

キョン「お前の事が、好きなんだ」


416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 02:00:31.09 ID:Xg5+XHLx0


唯「・・・・・・」

キョン「だから平沢」

キョン「俺はお前に怪我をして欲しくなかった」

キョン「例え俺が怪我しようとも、お前だけは絶対傷つかせないと思った」

キョン「そうお前の妹とも約束した」

キョン「俺は絶対お前を悲しませる様な事はしない」

キョン「絶対にだ」

唯「・・・・・・」

キョン「・・・俺の告白タイムはここまでだ」

キョン「お前は何か言いたい事はあるか?」

唯「・・・・・・」

キョン「・・・・・・」



418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[王道万歳] 投稿日:2009/10/25(日) 02:02:08.57 ID:Xg5+XHLx0



唯「・・・信じていいの?」

キョン「ああ」

唯「わたし、キョン君が思ってるほど強くないよ?」

キョン「ああ」

唯「わたしだってたくさん嫉妬するし、たくさん人を恨んじゃったりするよ?」

キョン「ああ」

唯「それにわたしバカだから、キョン君にいろいろ迷惑かけるかもしれないよ」

キョン「ああ」

唯「キョン君はこんなわたしを・・・好きになってくれたの?」

キョン「ああ」

420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 02:04:41.55 ID:Xg5+XHLx0


唯「・・・キョン君」

唯「わたしもキョン君の事好き・・・」

唯「他の誰よりもずっと大好き・・・」

唯「わたしもっとキョン君の事が知りたいし、もっとキョン君と一緒にいたい・・・」ポロポロッ

唯「だから・・・」

唯「だからキョン君・・・」

唯「私の、彼氏になってくれませんか?」












「ああ、俺も、お前が彼女になって欲しい」




424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 02:07:24.23 ID:Xg5+XHLx0

ザアアアアアアアアアアアアアアアアアアア・・・・・・・・・・・・



唯「キョン君・・・」

キョン「唯」

唯「きょん・・・くん・・・ふぇぇ・・・」

キョン「泣くな」

唯「だって・・・嬉しいんだもん・・・」

キョン「俺だって嬉しいさ」

唯「嬉しいから悲しいんだよぉ・・・」

キョン「・・・まぁ、そうだよな」




キョン「今日ぐらい、泣いてるお前の顔を見ておくか」

唯「キョン君・・・キョン君・・・う・・・うえっ・・・うええぇ・・・・」



ザアアアアアアアアアアアアアアアアア・・・・・・・・・・・・・・

432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 02:10:37.10 ID:Xg5+XHLx0

4章目終わり
疲れた・・・ほんとに疲れた・・・
でもこれで唯編のほとんどが終わったよ
つってもまだ唯編しか完成してないんだけどね


何か質問とかあったら聞きます。
伏線とか○○は誰とくっつくみたいな質問はやめてね

506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 10:17:21.62 ID:Xg5+XHLx0





ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピッ

キョン「・・・・ん、朝か」

キョン「あれ?俺の部屋こんなに可愛い部屋だったっけ?」

キョン「まさか俺、妹の部屋で寝ちまったのか・・・?」

キョン「とにかく早くここから出・・・」ムニュ

唯「ひゃん・・・むにゅ・・・すぴー」

507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 10:18:33.61 ID:Xg5+XHLx0



キョン「・・・・・・」

キョン「読者の皆さん、この状況がお分かりになるだろうか?」

キョン「俺の隣にはほぼ全裸の女性が気持ち良さそうに熟睡している」

キョン「そして俺は上半身裸、周りには脱ぎ捨てられたと思われる俺と彼女の服がある」

キョン「ここまでの条件がそろっていてこの先起こるイベントはただ一つ!!」






憂「・・・・・・・・・・・・」

キョン「ですよねー☆」


ゴシャア!!!

509 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 10:19:38.50 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


唯「おはよ〜キョン君。今日も気持ちのいい朝だねぇ〜」

キョン「ああ、今日も元気に俺の息子が旅立って行ったよ・・・」ヒリヒリ

憂「まったく・・・お姉ちゃんは無防備すぎるんだよ!」

唯「だって〜昨日思ったより暑かったんだもーん」

キョン「だからといって俺まで脱がせる事ないだろ」

唯「だって・・・心も体もキョン君と一緒がよかったんだもん」

憂「・・・・・!!!」ベキィ!

キョン「唯さん!?そういう勘違いされるような言い方をするのはやめなさい!」

唯「む〜」

憂「というかどうしてキョンさんがお姉ちゃんのベットで寝てたんですか!?そこの説明をまだkwsk聞いてませんよ!?」

キョン「実はだな、俺が憂ちゃんと別れた後・・・」

510 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 10:20:48.14 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・・



憂「それじゃあキョンさん・・・お姉ちゃんをお願いします」

キョン「ああ、今日はいろいろすまなかったな」

憂「いえ・・・私の方こそごめんなさい。キョンさんは全然悪くないのに・・・」

キョン「疑いが晴れたんだ。もう気にする事なんて全然ない」

憂「・・・キョンさんって、とても優しいんですね」

キョン「ん?」

憂「い、いえ何でもありません!じゃあ私はこれで・・・」

キョン「ああ。おやすみ」




512 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 10:22:00.38 ID:Xg5+XHLx0

唯「・・・・・・」

キョン「落ち着いたか?」

唯「・・・うん」

キョン「今日はこの雨の中ずぶ濡れになったんだ、身体を温めて寝るんだぞ」

唯「わかった・・・」

キョン「じゃあ俺は下のソファーで寝てるから、何かあったら呼んで

唯「いや」

キョン「唯?」

唯「キョン君も一緒に寝よう?」

キョン「お前な・・・そんな事できる訳ないだろ?」

唯「どうして?」

キョン「どうしてってそりゃあ・・・大人の都合なわっふるわっふるってモンがあってだな」

唯「私が寝るまでいっしょに寝よう?お願い・・・」


キョン「・・・お前が寝たら下に行くからな」

唯「うん・・・」

513 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 10:23:10.46 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



キョン「というわけなんだ」

憂「キョンさん。重要な部分を隠しても私は誤魔化せませんよ?」

キョン「チイッ!流石は憂ちゃん、姉の100倍はデキる奴だぜ!!」

唯「でもその後キョン君もぐっすり寝ちゃって暑さで脱いだ私がにキョン君も脱がせたんだ〜」

憂「だからなんでそこで脱がせる必要があるの!?」

唯「キョン君の身体触って見たかったんだぁ・・・えへへ」

憂「キョンさん、覚悟は宜しいですね?」

キョン「待って!?これ俺だけが悪いんじゃなくね!?」

憂「問答無用!でりゃあああああああああああああああ!!!!!」

キョン「アッー!!?やめて!アナルだけは!アナルだけは!」グサッ!



ぎゃああああああああああああああああああああああああ・・・・・・・・


514 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 10:24:16.57 ID:Xg5+XHLx0


〜きょ(ry〜

ガララッ


キョン「よう」

谷口「ういっす」

国木田「おはよう」



キョン「・・・・・・」

谷口「・・・・・・」

国木田「・・・・・・」




キョン「・・・・・・」グッ!


515 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 10:25:42.47 ID:Xg5+XHLx0

谷口「・・・!やったじゃねぇかキョン!」

国木田「おめでとう。僕たちも頑張った甲斐があるよ」

キョン「ああ、全部お前達のおかげだ」

谷口「いいって事よ!いや〜朝から気分がいいぜ!」

キョン「今度折り入ってお礼をさせてもらう」

国木田「いいよお礼なんて。僕達は友達の危機に呼ばれて助けただけなんだからさ」

谷口「友達だぁ?俺らはもう親友の域まで達してるじゃねぇか!そこまでの事を俺達はやり遂げたんだぜ?」

国木田「あははっ、そうだね」

キョン「んな大げさな・・・でもまぁ」

キョン「俺達が親友と呼べる仲ってのも・・・まぁいいんじゃないか?」

516 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 10:27:13.00 ID:Xg5+XHLx0


谷口「・・・・・・」

国木田「・・・・・・」

キョン「・・・な、何だよ。」

国木田「キョンが・・・」

谷口「デレた・・・・・」

キョン「な、何言ってやがる!別に俺はデレてなどおらん!」

谷口「びゃああああっはっはっは!!キョンがデレたぜ!新ジャンル『キョンデレ』だ!!」

国木田「あはははっ!これは貴重なシーンに出会う事ができたね!」

キョン「う、うるさいぞお前等!俺が正直な感想述べた事がそんなに可笑しいか!?」

谷口「こうしちゃいられねぇ!今すぐVIPにジャンルスレを建てねぇと気がすまねぇ!」

キョン「待て!そのネタ何番煎じだと思ってやがる!あ、おいこらヤメロ!!」





ハルヒ「朝っぱらからうるさいのよアンタ達!」

518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 10:38:54.76 ID:dxm8TlEdO

キョン「・・・・・・」
谷口「・・・・・・」
国木田「・・・・・・」
ハルヒ「こんな朝からテンション上げて何?今時小学生でも大人しくしてるわよ」
キョン「・・・ああ、すまない」
ハルヒ「まったくバカがテンション上げるとロクな事がありゃしないわ。少しは先代の偉人を見習ってみなさいよ!」
谷口「お前なぁ!」
キョン「待て谷口・・・ハルヒすまなかった。もう少し静かにするべきだった」
ハルヒ「分かったならさっさとどっか行きなさい!アンタ達と話してると虫唾が走るのよ!」
谷口「テメェ!」
キョン「谷口!・・・分かった。谷口、国木田。一旦トイレに行こう」
谷口「チッ・・・」
国木田「ごめんね、涼宮さん」

520 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 10:42:58.74 ID:dxm8TlEdO

〜トイレ〜

バンッ!

谷口「クソッ!何でアイツにあそこまで言われなきゃいけねぇんだよ!」

国木田「確かに今日の涼宮さんはいつも以上に不機嫌だったね」

国木田「キョン。僕達が昨日した事は涼宮さんにバレてるの?」

キョン「いや、少なくとも俺はアイツに話していないからバレてはいない」

キョン「(アイツが自分で調べてなければの話だがな・・・)」

谷口「大体キョンも何であそこまで涼宮の機嫌なんて取ってるんだよ!?」

谷口「お前!あんな卑劣な事やった奴をもう許したのかよ!?」

キョン「待て谷口。それは違う」

キョン「確かにアイツのやったことは心底卑劣な行為だ」

キョン「俺は一生掛かってもアイツを許せる自身はない」

谷口「だったらどうしてなんだよ!どうしてあそこまでお前がペコペコ謝らないといけないんだ!」



525 名前:1[] 投稿日:2009/10/25(日) 10:48:08.86 ID:dxm8TlEdO

キョン「谷口、お前の俺に対するその感情は十分なほど伝わっている。ありがとう」

キョン「でもな・・・アイツを俺が不機嫌にすることによって、俺の知り合いが傷ついちまうんだ」

キョン「ソイツのためにも俺はアイツに機嫌を取ってやらないといけない」

キョン「俺のせいで誰かが傷ついていく過程を見るなんて、嫌なんだよ・・・」

谷口「でもよぅ・・・!」

国木田「もうよしなよ谷口」

谷口「国木田・・・」

国木田「僕達が思ってる以上にキョンの悩みは深刻なんだと思う」

国木田「だったらそれを黙って見守る事も親友の役目だと思うよ?」

キョン「・・・・・・」

谷口「・・・チッ、わーったよ」

谷口「だがなキョン!どうしても耐えれない時はちゃんと俺達に報告するんだぞ!」

谷口「もうお前の悩みは、お前自身だけのモンじゃねえんだからな!」

キョン「・・・ああ、分かってるさ」


528 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 10:57:28.81 ID:dxm8TlEdO

ガラッ

キョン「ふぅ・・・」

ハルヒ「アンタ、さっきは何の事で盛り上がってたのよ」

キョン「なぁに、男同士の下品な話さ」

ハルヒ「ウソおっしゃい。下品な話で親友なんて言葉出るワケないでしょう?」

キョン「・・・聞いてたのか」

ハルヒ「あんだけぎゃあぎゃあ騒がれたら嫌でも耳に入ってくるわよ!」

キョン「そうか、済まなかったな」



531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 11:01:03.94 ID:dxm8TlEdO

ハルヒ「私は謝れなんて一言も言ってないわよ?アンタが何に関して騒いでたのかを聞いてるの!」

キョン「何故お前に一々そんな事を報告しなきゃならんのだ」

ハルヒ「平団員のクセに団長の前でバカみたいに騒いだ罰よ!いいからさっさと答えなさい!」

キョン「拒否する」

ハルヒ「アンタに拒否権なんてないって言ってるでしょ!?アンタは黙って私の言う通りに従ってればいいのよ!!」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「何よ!?」


532 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 11:04:25.97 ID:dxm8TlEdO

バンッ!!





キョン「・・・あまり俺をコケにするなよ?」

ハルヒ「な、何よ・・・団長に向かって暴力振るう気?」

キョン「タダでさえ俺は昨日のことでお前にイラついてんだ」

キョン「それ以上理不尽な事抜かしてみろ」

キョン「俺はSOS団を辞めさせてもらう」

ハルヒ「なっ・・・・!」

キョン「・・・・・・・・・」

ハルヒ「・・・バカじゃないの?アンタが私の許可なしにSOS団を辞めれると思ってるワケ?」

ハルヒ「それに昨日の事ってどうゆう事よ!私何も聞いてないわよ!?」

キョン「当たり前だ。言ってないんだからな」



535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 11:09:20.28 ID:dxm8TlEdO

ハルヒ「アンタねぇ・・・!」

キョン「気になるんだったらお得意の情報収集で解決すればいいだろ?」

キョン「『果報は寝て待て』。お前の一番嫌いなことわざじゃなかったか?」

ハルヒ「・・・言われなくても分かってるわよ!!」

バンッ!!ダッダッダッダッダッ・・・・・







キョン「・・・俺は、自分が思っていた以上にアイツに怒りを感じているみたいだな」

キョン「古泉、悪いがお前との約束は果たせそうにもない・・・」


604 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 18:14:35.09 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・・・・




〜音楽室〜

紬「はい、みんなお待たせ〜」

律「いよっ!待ってました〜!」

澪「律、行儀が悪いぞ」

律「何だよ〜正直に言っただけじゃないか〜」

紬「うふふっ、りっちゃんはせっかちねぇ」

律「なぬ!?アタシは少なくとも唯よりはせっかちじゃないぞ!」

唯「あ〜!りっちゃんひどーい!」

梓「律先輩も唯先輩も五十歩八歩だと思います」

唯「はうあ!」

605 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 18:15:59.62 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・・・・




〜音楽室〜

紬「はい、みんなお待たせ〜」

律「いよっ!待ってました〜!」

澪「律、行儀が悪いぞ」

律「何だよ〜正直に言っただけじゃないか〜」

紬「うふふっ、りっちゃんはせっかちねぇ」

律「なぬ!?アタシは少なくとも唯よりはせっかちじゃないぞ!」

唯「あ〜!りっちゃんひどーい!」

梓「律先輩も唯先輩も五十歩百歩だと思います」

唯「はうあ!」



609 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 18:19:18.53 ID:Xg5+XHLx0

律「梓〜・・・イラン事言う口はこれかー!」

律「そんな口はアタシの熱いチューを食らうがいい!」

唯「いけっーりっちゃん隊員!」

梓「にゃあ!み、澪先輩助けてください!」

澪「チュ、チュー・・・///」

梓「澪先輩!?何で顔真っ赤なんですか!?」

紬「!!(意外な所で仲間発見!?)」





610 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 18:23:24.68 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・・・


紬「では、いただきましょうか」

一同「いただきま〜す!」



律「・・・んめえ〜!やっぱムギが持ってくるお菓子は最高だよ!」

澪「ホント、どうやったらこんなに美味しいお菓子が作れるんだろうな」

紬「ううん、そんなに大したことじゃないわ」

梓「でもホント美味しいですよこれ・・・ねぇ唯先輩?」


611 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 18:26:51.85 ID:Xg5+XHLx0

唯「・・・・・・」

梓「・・・唯先輩?」

唯「うんっ・・・ホントに・・・ホントに美味しいねっ・・・」

ポロポロッ

澪「ゆ、唯!?どうしていきなり泣いてんだ!?」

紬「あ・・・あらあら」オロオロ>>585


律「唯!大丈夫か!?まさかキョンの奴に何かされたのか!?」

唯「ううん・・・そんなんじゃないの」グシュッ


614 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 18:31:12.27 ID:Xg5+XHLx0

唯「こうやってみんなでお菓子を食べて」

唯「みんなで一緒に笑える事がね・・・」

唯「何だか・・・急に嬉しく思えてきて」

唯「そしたらね・・・涙が止まんなくなっちゃって・・・」ポロポロッ

唯「あはは・・・可笑しいよね・・・」

律「唯・・・」

梓「唯先輩・・・」

紬「唯ちゃん・・・」



615 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 18:34:26.96 ID:Xg5+XHLx0



澪「唯・・・お前、今幸せか?」

唯「うんっ・・・とっても幸せだよ」

澪「だったら今の幸せをよく覚えておくんだ」

澪「人間、幸福な時もあれば不幸な時だってある」

澪「今が幸せだって思うんだったら、その幸せをちゃんと楽しむ事が大事」

澪「楽しい事を自分の胸に刻みつけて、不幸な時が訪れても」

澪「それを励みに又頑張る事ができる」

澪「だから唯、泣いてる暇があったらみんなでお菓子食べよう。ね?」

唯「うんっ・・・!私お菓子たべるううううう・・・」ボロボロッ


617 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 18:38:17.22 ID:Xg5+XHLx0

律「おいおい澪、エラくカッコいい事言うじゃないかよぉ〜」

澪「なっ!私は別にそんな・・・!」

梓「でも私、今の澪先輩の言葉とっても感動しました!」

澪「あ、梓!?おだてても何もでないぞ!」カアッ///

紬「うふふっ・・・澪ちゃん随分と大人になっちゃったのね。私なんだか悲しいかも」

澪「ムギ!それは一体どうゆう意味だ!?」

律「何!?澪はアタシより先に大人の階段上っちゃったのか!?すっげー!!」

澪「律!これ以上話をややこしくするな!!」

唯「あは、あははっ!あはははははっ!」

澪「唯!お前のせいなんだから笑ってないで助けろー!!!」

アハハッハハハハッハハハハハハ・・・・・

618 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 18:41:29.72 ID:Xg5+XHLx0


〜文芸部部室〜



ガチャ

みくる「キョン君、こんにちわ」

長門「・・・・・・」

キョン「・・・うっす」

古泉「こんにちわ。おや?涼宮さんは一緒ではないのですね」

キョン「ああ。アイツはまた情報収集に行った」

古泉「・・・そうですか。やはりトラブルがあったようですね」

キョン「今回は完全に俺の所為だろうな、古泉、お前に迷惑を掛けるかもしれん」

古泉「やれやれ・・・そこまで言うのですから、貴方も相当激怒をなさってしまったと」

キョン「ああ、・・・やっぱり俺はアイツを許せなかった」

長門「・・・・・・・・・」

619 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 18:45:04.82 ID:Xg5+XHLx0

キョン「アイツのせいで、昨日唯は死んでいたかもしれない」

キョン「それを考えた途端、いつも軽く流すだけのハルヒの暴言暴論に急に怒りがに込み上げてきやがった」

キョン「アイツは人の気持ちを、何だと思ってやがんだ・・・」

みくる「キョン君・・・」

長門「・・・・・・」

古泉「お気持ちは十分お察しします」

古泉「ですがそれでも我々は我慢をしなければなりません」

古泉「貴方が涼宮さんに取る行動一つで、僕達の世界は終焉を迎える事だってありえてしまう」

古泉「僕達がいる世界は・・・そういう所なのです」


623 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:00:31.39 ID:Xg5+XHLx0

キョン「ああ・・・分かっている・・・分かってるんだ・・・」

キョン「でも俺はいつまでアイツの為に生きなきゃいけないんだ?」

キョン「学校も、家でも、恋人といるときでさえも・・・」

キョン「俺達はいつでもアイツを基準に考えなければいけない」

キョン「こんな縛られた世界に、どうして俺は生きなきゃいけない?」

キョン「自分の人生ぐらい・・・何で自分の好きにさせてくれないんだよ・・・」

古泉「・・・・・・・・・」


624 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:04:02.20 ID:Xg5+XHLx0

長門「現在涼宮ハルヒは架空空間に進入し、情報の支援を受けている」




キョン「長門?いきなりどうしたんだ」

長門「涼宮ハルヒはさらなる情報を望んだため、架空空間の規模を大幅に拡大しようとしている」

長門「しかし現在の午後4時53分42秒時、突然架空空間の拡大が停止した」

長門「涼宮ハルヒは更に情報を求めているが、その願望に比例せず空間の拡大が停止したと思われる」

古泉「涼宮さんの願望に能力が追いついていない?そんなことは絶対にありえません」

長門「これ以上の架空空間の拡大化は予想されないと情報統合思念体は判断した」

長門「更に涼宮ハルヒの情報操作能力にも微量にズレが発生している」


626 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:07:25.87 ID:Xg5+XHLx0

キョン「ちょ、ちょっと待て長門!それは本当なのか!?」

長門「私は真実を述べている。信じて欲しい」

古泉「長門さんのおっしゃる事が事実だとすると・・・これはとんでもない状況です!」

古泉「涼宮さんの願望実現能力に不具合が生じていて・・・さらにこれ以上の上昇はありえないとすると」

古泉「涼宮さんの能力は低下していくばかりだと思われます!」

キョン「じゃあなんだ!ひょっとするとハルヒは・・・!」

長門「そう、貴方の考えは正しい」










「涼宮ハルヒの能力はその効力をなくし、いずれ消滅する可能性が考えられる」







632 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:12:01.71 ID:Xg5+XHLx0

古泉「・・・・・・」

長門「・・・・・・」

みくる「・・・・・・」

キョン「・・・・ホント、なのか?」

長門「これはあくまで推測のみ。確定されている事実ではない」

古泉「しかしそうなると・・・これはかなり危険かもしれません」

キョン「どういう事だ」

古泉「涼宮さんの願望実現能力が消滅する・・・つまりもうそれ以上の改変は行えないという事です」

古泉「もし涼宮さんが情報収集によって自分の能力に気付いてしまうと・・・」

古泉「中途半端な能力の認識をした涼宮さんは、まず第一に自分の願望を叶える事を始めると思われます」

古泉「その願望が世界の秩序を乱してしまう程の改変をしてしまったらどうなると思います?」

古泉「その瞬間、涼宮さんの能力が消滅してしまったとなると・・・」

みくる「えっと・・・涼宮さんの能力が使えなくなってしまうって事ですから、もう元に戻せなくなってしまいます・・・」

古泉「つまりそう言う事です」

古泉「・・・世界の理が崩壊されたまま、僕達は今後死ぬまでその世界を受け入れなければならないでしょう」

634 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:16:36.35 ID:Xg5+XHLx0

みくる「そ、そんなの絶対に嫌です!」

キョン「こうしちゃいられない、早くハルヒを見つけないととんでもない事が起こっちまう!」

キョン「長門!今ハルヒは何処にいるんだ!?まさかもう能力に気付いちまったワケじゃねぇだろうな!?」

長門「涼宮ハルヒは現在、架空空間により作り出された幻想住人により詳細不明の情報を入手している」

長門「おそらく後数時間で涼宮ハルヒは自身の能力について認識してしまう恐れがある」

古泉「長門さん、僕らがその空間に入る事はできないのですか?」

長門「架空空間の構造は閉鎖空間の構造にある程度類似している、しかし進入が困難なため機関の有機生命体以外の人間は侵入した瞬間消滅してしまうと予想される」

古泉「では僕が参りましょう。詳しい場所を教えてください」

みくる「私は未来に連絡を取ってみます!もしかしたら涼宮さんの足止めをする方法が見つかるかもしれません!」

長門「了解した、詳しい内容は後で報告する。付いて来て」

636 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:18:46.63 ID:Xg5+XHLx0

ガチャ・・・


キョン「待ってくれ長門!俺は何をすればいいんだ!」

長門「・・・・・・」

キョン「やっぱり・・・俺じゃ何もできないのか?」






長門「アナタは・・・」

長門「アナタは平沢唯と一緒に居るべき」


637 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:22:25.11 ID:Xg5+XHLx0

キョン「!!」

長門「情報の伝達に齟齬が発生するかもしれない。でも、聞いて」

長門「涼宮ハルヒは貴方と彼女の仲を好ましく思っていない」

長門「涼宮ハルヒが自身の能力を使うとすると優先する可能性は一つ」

長門「平沢唯への攻撃、又は存在の排除」

キョン「・・・・・・・・・」

長門「それを防ぐことができるのは貴方だけ」

長門「そして涼宮ハルヒの暴走を止める事ができるのも貴方だけ」

長門「それが、貴方に託された使命」

キョン「長門・・・・・・」

639 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:26:10.48 ID:Xg5+XHLx0


長門「・・・・・・」

古泉「・・・長門さんも常日頃から成長を遂げています。

古泉「これも貴方の事を励ましているのですよ?」

古泉「僕達は境遇は違えど、同じ信念を持った仲間です。」

古泉「貴方だけが何も役に立ってないという事はありません」

古泉「貴方はもっと、自分に自信を持ってください」

キョン「古泉・・・」

642 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:29:00.07 ID:Xg5+XHLx0

みくる「キョン君。アナタは決して役立たずなんかじゃありません」

みくる「私たちがここまで涼宮さんの力を抑えることができたのは、全部キョン君のおかげです」

みくる「キョン君が何もできないのだったら、私はどうなるの?」

みくる「いつもみんなに助けられて・・・それ以上何もする事ができない」

みくる「キョン君はこんな私よりずっと頑張ってるじゃないですか」

みくる「だからそんなに自分を責めないで?」

みくる「私たちにできない事は、キョン君だけができる事だから・・・」

キョン「朝比奈さん・・・」

643 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:31:17.70 ID:Xg5+XHLx0

古泉「・・・・・・」

長門「・・・・・・」

みくる「・・・・・・」

キョン「・・・何か自分が役に立たないとかどうでも良くなってきた」

キョン「俺は自分がやれる事だけやってればいいんだ」

キョン「そうなんだろ?」

古泉「ええ、その通りです」ニコッ

みくる「はいっ」

長門「・・・・・・」

644 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:34:38.41 ID:Xg5+XHLx0

キョン「・・・よしっ、じゃあ一時解散だ」

キョン「無事に終わらせてハルヒを含めた全員でここに帰ってくる」

キョン「あんなアホでもSOS団の団長だ。アイツがいなきゃこのSOS団は成立しない」

キョン「だから俺はアイツの性格を根本的に叩き直してやる」

古泉「んっふ・・・期待していいのですね?」

キョン「おう、大船に乗ったつもりでいてくれ」

古泉「承知しました・・・では長門さん、朝比奈さん。参りましょうか」

長門「了解した」

みくる「はいっ、分かりました」

キョン「気を付けろよ」

古泉「ありがとうございます。では・・・」

646 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:35:54.14 ID:Xg5+XHLx0

ガチャ・・・バタンッ





キョン「・・・ハルヒ、お前の我侭も今日で終りだ」

キョン「お前を叱ってやれる人間がいなかったから、お前はそんな歪んだ性格になっちまったのかもしれん」

キョン「だったら俺が一から教育し直してやる」

キョン「覚悟しろよ」


ガチャ・・・・バタンッ



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

650 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:38:27.35 ID:Xg5+XHLx0

〜???〜


ザッ・・・ザッ・・・・ザッ・・・

ハルヒ「あのアホキョン・・・一体何を隠してるのよ?」

ハルヒ「何で私に言えないのよ・・・」

ハルヒ「キョンが怒ってる理由なんて全然分からないし・・・」

ハルヒ「・・・ひょっとして私の事嫌いになったの?」

ハルヒ「嫌っ!そんなことある訳ないっ!」

ハルヒ「キョンが私を嫌う理由なんて一つもないじゃない!」

ハルヒ「じゃあなんであんなに怒ってるのよ・・・」

ハルヒ「ああっもうっイライラする!!!」


659 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:45:51.94 ID:Xg5+XHLx0

・・・ザッ



???「あら?久しぶりね・・・涼宮さん」



ハルヒ「!!・・・アンタ、何でこんな所にいるのよ?引っ越したんじゃないの?」

朝倉「私の事なんてどうでもいいわ」

朝倉「涼宮さん、何でキョン君が怒ってるのか知りたいんでしょ?」

ハルヒ「!?な、何でアンタがそんな事・・・」

朝倉「うふふっ、当たり前じゃない。宇宙人なんだから・・・」

ハルヒ「・・・アンタ、頭おかしいんじゃないの?」

朝倉「あらぁ?信じてない?」

ハルヒ「当たり前じゃない!アンタのどこが宇宙人って言うのよ!見た目も行動も普通の人間にしか見えないわよ!」

朝倉「そこまで言われたら証拠とか見せてあげたくなるんだけど・・・もう時間がないのよねぇ」


663 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:49:43.44 ID:Xg5+XHLx0

ハルヒ「??アンタ何言って・・・」

朝倉「ねぇ涼宮さん・・・今から私の言う事を良く聞いてね」

朝倉「私の言う事をちゃんと信じてくれたならぁ・・・キョン君の秘密。教えてあげる♪」

ハルヒ「キョンの・・・秘密?何でアンタが・・・」

朝倉「もう涼宮さんさっきから質問ばっかりじゃない」

朝倉「私の話をちゃんと聞いてくれたら全部理解できるんだから・・・ね?」

ハルヒ「・・・・・・言ってみなさいよ」

朝倉「うふふっ・・・やっと聞いてくれる気になったみたいね」

朝倉「じゃあ教えてあげる。実はね・・・・・」


668 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:53:29.15 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



朝倉「というワケなのよ〜」

ハルヒ「・・・・嘘、よ・・・そんなの信じれるワケない」

ハルヒ「私は何でも願い事を叶えられる?」

ハルヒ「そんなこと・・・ある訳ないじゃない・・・」

朝倉「よく思い出して涼宮さん」

朝倉「貴方が桜を見たいって思ったら桜が開花して」

朝倉「貴方がミステリーな事が起きて欲しいと思ったら殺人事件が起こって」

朝倉「貴方がキョン君と一緒にいたいって思ったら、夢の中でキョン君に会えたじゃない?」

朝倉「これはぜーんぶ涼宮さんが望んだから起こった出来事なのよ?」

669 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:56:32.93 ID:Xg5+XHLx0

ハルヒ「ど、どうしてアンタがそこまで・・・」

朝倉「もーだから最初っから言ってるじゃない」

朝倉「私は貴方の頭の中の記憶を少し覗いてみたのよ」

朝倉「これは私が宇宙人だからできる技なの」

朝倉「ちなみに長門さんも宇宙人よ?」

朝倉「これも涼宮さんが宇宙人と一緒に遊びたいって思ったからなのよ?」

ハルヒ「・・・」

朝倉「そろそろ信じてくれた?」

ハルヒ「・・・まだ完全にじゃないわ」

朝倉「十分よ♪じゃあキョン君の秘密を教えてあげる」


672 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 19:59:40.45 ID:Xg5+XHLx0

朝倉「キョン君はねぇ・・・あの平沢唯っていう子と恋人の関係になっちゃったの」

ハルヒ「!!嘘よ!キョンが彼女なんて作るワケ・・・」

朝倉「コレは事実よ?嘘だと思うなら後でキョン君に聞けばいいと思うわ。・・・でも今は私の話を聞いてね?」

朝倉「涼宮さんはキョン君を自分の物にしたいと思ったのに、キョン君は涼宮さんの願いとは反対のほうにいっちゃった」

朝倉「これはね・・・涼宮さんの力が弱くなってる証拠なの」

ハルヒ「じゃあ・・・本当なの?」

朝倉「ええ本当よ。このままじゃキョン君は涼宮さんの前から消えちゃうかもしれないわね〜?」

ハルヒ「イヤ!!そんなの絶対に嫌よ!どうやったら止められるのよ!?」

朝倉「簡単よ〜。貴方の力さえあれば何だってできるんだから。

朝倉「たとえ力が弱くなっていてもね?」


675 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:03:40.98 ID:Xg5+XHLx0

ハルヒ「・・・!そうよ。アンタの言う通りなら私があの女を消してしまえば・・・!」

朝倉「ああんダメよ涼宮さん。そんなの面白くないでしょう?」

ハルヒ「面白くないって・・・何がよ」

朝倉「あの子は涼宮さんからキョン君を奪ったのよ?」

朝倉「そんな大罪を犯して何も感じないまま消えちゃうなんて納得いかないじゃない」

朝倉「そんな悪い子猫ちゃんにはおしおきが必要だと思うけどな〜」

朝倉「一生苦しむ程のキツ〜いおしおきが・・・ね?」

ハルヒ「・・・・・・」


678 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:06:41.66 ID:Xg5+XHLx0

ハルヒ「そうよ・・・そうだわ」

ハルヒ「あの女がいなかったら私とキョンはいずれ恋人になれたじゃない」

ハルヒ「それをあの女が横取りしてそのまま奪ったのよ?」

ハルヒ「私がこんなに苦しい思いをしてるのに・・・アイツはただ消えてなくなるだけ?」

ハルヒ「そんなの絶対に許さないわ!」

ハルヒ「私の10倍・・・100倍以上の苦しみを与えてやらないと気が済まない!」

ハルヒ「イヤ、それだけじゃ物足りないわ!・・・アイツの仲間も道連れにしてやれば・・・」

ハルヒ「それだけあの女の罪は重いのよ!」


682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:09:53.67 ID:Xg5+XHLx0

朝倉「うふふっ♪やる気は十分に溜まってきたみたいね」

朝倉「じゃあさっそく学校に行ってあの子を捕まえないとね〜」

朝倉「私も特別に協力してあげるっ」

ハルヒ「・・・やってやるわ・・・やってやるのよ・・・」ブツブツ

ハルヒ「あの女に・・・私以上の苦しみを・・・」

ハルヒ「あの女に・・・」


シュン・・・・・・

684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:13:10.40 ID:Xg5+XHLx0

朝倉「・・・ホント、涼宮さんって面白い人だわ」

朝倉「私もSOS団に入りたかったなぁ」

朝倉「あの人の近くにいると、自然と面白い事が転がってくるんだもの」

朝倉「でももうこれが最後なのよね・・・あ〜あ」












「じゃあ、最後は最後らしく、思いきり楽しまないとね・・・♪」











686 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:15:20.25 ID:Xg5+XHLx0

さあ五章目が終わったぞ
次章は物語の終幕、事実上最終章だぜ
いろんな所でいろんな事が起こるからな
みんなちゃんとついてこいよ?

692 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:19:41.13 ID:Xg5+XHLx0

>>688
元々5章と6章は一緒にしてたんだけど何か気分的に分裂されせてみた

それでは参りましょう

694 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:25:00.48 ID:Xg5+XHLx0

〜音楽室〜

コンコンッ


紬「あら・・・こんな時間に誰かしら?」

律「さぁ?和が唯でも探しにきたんじゃないのか?」

律「ドアあいてるよ〜」

ガチャ


キョン「失礼するぞ」

律「き、キョン!?お前なんでここにいるんだよ?」

キョン「いや・・・平沢は今何処にいるか分かるか?」

紬「唯ちゃんなら・・・さっきキョンさんと一緒に帰るって言って早くここを出て行きましたけど・・・」

キョン「・・・・・・そうか」


698 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:29:20.28 ID:Xg5+XHLx0





キョン「・・・クソッ、やられた」

律「キョン?」

キョン「いや、すまなかった。ありがとう」

紬「い、いえ・・・」

キョン「邪魔したな」

律「あ、ああ・・・」

ガチャ

律「あ、ちょっと待てキョン!」

700 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:31:41.09 ID:Xg5+XHLx0

キョン「?どうした田井中?」

律「いや・・・私まだお前にちゃんと謝ってなかったからさ、」

律「昨日はロクに話も聞かないでゴメン・・・」

紬「私も・・・キョンさんの事無視してすいませんでした・・・」

キョン「いや、あの時はバカの流した誤解があったんだ、仕方無いさ」

キョン「それに今アイツは全然悲しい顔してないんだろ?」

律「う、うん・・・そうだけど」

キョン「・・・だったらもうその事は忘れてくれ」

キョン「何かの悪い夢だったんだよ」

紬「キョンさん・・・」

律「・・・・・・」

702 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:35:43.75 ID:Xg5+XHLx0

キョン「・・・じゃ、俺ちょっと急いでるから。また明日な」


ガチャ・・・


律「あ!キョン!」

キョン「?」

律「アイツにも・・・・・・いや、やっぱり自分で言うよ」

律「また明日な!」

キョン「・・・ああ、また明日」



ガチャ・・・バタンッ

703 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:38:33.64 ID:Xg5+XHLx0

律「・・・アイツ、ほんとにいい奴だったんだな」

紬「うん。唯ちゃんが好きになった理由も分かっちゃうわね」

紬「私だってさっきのキョンくん、ちょっとキュンってなっちゃったんだもん・・・」

律「ああ、」








「・・・アイツなら、唯任せても全然平気だな」

「うん。私もそう思う・・・」

705 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:42:16.32 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・・・・・



唯「きみっをみってると、いつっもハ〜トどきっどき〜♪」

唯「あー今日のムギちゃんのお菓子美味しかったな〜」

唯「残り貰っちゃったから帰ってたーべよっと♪」

唯「でもなんでキョン君、学校にいなかったんだろう?」

唯「一緒にお菓子食べようと思ったのに・・・」

唯「・・・まいっか♪帰ったらキョン君にメールしてみよ〜っと」


707 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:47:29.82 ID:Xg5+XHLx0

ザッ・・・



ハルヒ「・・・・・・・・」

唯「あっ・・・・・・・」

ハルヒ「見つけたわよ。この池沼」

唯「涼宮・・・さん」ドクンッ・・・

ハルヒ「私からキョンを奪った罪・・・ただじゃ許さな


唯「どうしてあんな事言ったの?」


712 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:51:09.14 ID:Xg5+XHLx0

ハルヒ「・・・ハァ?」

唯「どうしてあんな嘘をついたの?」

唯「わたし涼宮さんの言葉ですっごく傷ついたんだよ?」

唯「キョン君に会うのが怖くなって・・・ずっと泣いてて」

唯「落ち込んだせいでキョン君がわたしのために怪我しちゃったし・・・」

唯「嘘だって分かった今でも・・・涼宮さんがあんな事言った理由が分かんなくて・・・」

唯「キョン君はわたしと仲良くしちゃいけなかったの?」

唯「それともわたし・・・涼宮さんに何か悪い事しちゃったの?」

唯「だったらわたしちゃんと謝るから・・・もうあんな事言うのはやめて!」

唯「わたし・・・わたしキョン君の事が!」

ハルヒ「・・・・・な」

唯「え?」

ハルヒ「それ以上キョンの名前を口に出すなぁ!!!!」



ザシュ!!!!

714 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:54:17.97 ID:Xg5+XHLx0


唯「ッ!!!涼宮さん・・・それ・・・ナイフ!?」

ハルヒ「アンタさえいなければ!アンタさえいなければねぇ!!」

ハルヒ「キョンはいずれ私に振り向いてくれたのよ!」

ハルヒ「それをアンタが横から邪魔をして・・・!」

ハルヒ「挙句の果てにはそのまま奪っていった!」

ハルヒ「そこまでしといて自分で何もわかってない?」

ハルヒ「ふざけんじゃないわよ!!!!」


ヒュンッ!



唯「きゃああ!?」

ハルヒ「まずは減らず口を言うその口からよ・・・」

ハルヒ「キョンのこっちでの初めてを奪ったその口・・・」

ハルヒ「今すぐ引き裂いてやるっっ!!!」


719 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:56:58.29 ID:Xg5+XHLx0

ュンッ!!


唯「いやぁ!キョン君!キョン君助けて!!」

ハルヒ「キョンの名前を呼ぶなあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」


ブワッ!!


唯「(!!ダメ・・・避けれない・・・・!)」

唯「(キョン君・・・キョン君助けて・・・!)」

唯「キョン君!!!」



722 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:59:11.63 ID:Xg5+XHLx0


「・・・みくるビーム」


ピュンッ



バチィッ!!!!!


ハルヒ「なっ!?」

カツンッ・・・カラカラン・・・




唯「・・・え?」

???「ごめんなさい平沢さん。白馬の王子様じゃなくて・・・」

???「でも緊急事態だったから・・・許してね?」

ハルヒ「あなた・・・みくるちゃん!?」

みくる「ええ、そうですよ涼宮さん。」

みくる(大)「でも貴方の知っている朝比奈みくるとはちょっと違うかもしれないけどね?」

735 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:04:54.09 ID:Xg5+XHLx0

唯「な・・・何?何が起こったの・・・?」

ハルヒ「アンタ・・・もしかして」

みくる(大)「やっぱり私の正体もバレてるのね・・・」

みくる(大)「一番禁則事項な行動が一瞬で許可が下りちゃったんだもん」

みくる(大)「正直びっくりしちゃったわ」

ハルヒ「・・・朝倉が言ってた事は本当だったのね」

みくる(大)「朝倉さんまで復活させちゃったんですか・・・これはもう確定って事で十分ね」

みくる(大)「涼宮さん。貴方には自身の能力が消滅するまで大人しくしてもらいます」

ハルヒ「ふざけんじゃないわよ!!!」

ブォンッ!!


742 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:07:19.75 ID:Xg5+XHLx0

グワシャアアアアアアアアン!!!!!!

唯「きゃあ!?」

みくる(大)「平沢さん。貴方はすぐに学校に向かってください」

みくる(大)「キョン君が貴方の事を探していますよ?」

唯「・・・!う、うんっ!ありがとうございます!」

ハルヒ「待ちなさいよっ!!!」

バチィ!!


ハルヒ「・・・!」

みくる(大)「貴方の相手は私ですよ?」

ハルヒ「アンタ・・・私に勝てるとでも思ってるの?」

ハルヒ「私は望めばアンタなんてすぐに消す事ができるのよ?」

ハルヒ「ホントは私に泣いて許しを請うんじゃないの?」

みくる(大)「ええ。今までの貴方ならそれが可能でした・・・」

みくる(大)「でも今の貴方だったらどうかしら?」

ハルヒ「・・・!じゃあ消してやるっ!!!」

747 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:10:10.67 ID:Xg5+XHLx0





ハルヒ「・・・ウソ。何で・・・?」

みくる(大)「今の貴方はいつもの10分の1ぐらいの力しか使えない」

みくる(大)「だから世界の秩序を大きく変える程の情報改変は殆どできない」

みくる(大)「あまり自分の力を過信しないほうがいいんじゃないかしら?」

ハルヒ「うるさいっ!!」



バァンッ!!


ドシャアアアアアアアアアアン!!!




みくる(大)「・・・それでも私なんて貴方には到底及ばないんだけれどね」

みくる(大)「お相手願えるかしら・・・涼宮さん?」

ハルヒ「上等よ!!アンタから先にグチャグチャにしてやるっ!!!」


752 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:13:38.70 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・・・・




キョン「クソッ!早く唯の所に行かないと!」

キョン「ハルヒに出会っちまったら一貫の終わりだぞ!」


ダッダッダッダッダ・・・・


キョン「よし、あとは校門を抜ければ・・・!」



ブォン・・・・・・・・


キョン「!!閉鎖空間・・・だと?」

???「いいえキョン君。閉鎖空間とはちょっと違うと思うわ」


756 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:19:17.27 ID:Xg5+XHLx0

ブゥン・・・




キョン「お前・・・どうしてここにいる?」

朝倉「もちろん涼宮さんが望んだからよぉ・・・重要証人としてね」

キョン「お前か・・・ハルヒに力を教えた奴は」

朝倉「勘違いしないでよぅキョン君。たとえ私じゃなくても涼宮さんは能力に気付いてたはずよ?」

朝倉「でも適当な人物がいなかったから私が発端役に回されただけ・・・ただそれだけの事よ」

キョン「同じ事だ。お前が黒幕だって事に変わりはねぇ」

朝倉「うふふっ・・・そうね、何も変わらないわね」

朝倉「でも今のキョン君の状況もあの時と何も変わらないわよ?」


760 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:22:48.08 ID:Xg5+XHLx0

ジャキンッ!


キョン「ッツ!」

朝倉「今回は別に殺す意味なんてないから・・・」

朝倉「楽しみましょ?キョン君」

キョン「・・・クソッ!」




パリッ


765 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:25:52.49 ID:Xg5+XHLx0

???「・・・この展開も前回と同じの筈。朝倉涼子」

朝倉「やっぱり来ちゃったのね・・・長門さん」

長門「前回よりも一つ一つのプログラムの構造が甘い。これはわざわざ敵に感知させていると言っている様なもの」

朝倉「当たり前じゃない?気付いて欲しかったんだから」

長門「・・・・・・」

朝倉「前回のリベンジ・・・ちゃんと受けてもらうわよ?長門さん」

長門「・・・そう」



ブォン・・・バチッ・・・バチッ



キョン「長門・・・」

長門「現在涼宮ハルヒは未来の朝比奈みくるが足止めに入っている」

長門「平沢唯はその危機を逃れ、現在この学校に向かっている」


769 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:29:37.97 ID:Xg5+XHLx0


パリッ・・・ブォン



長門「この空間の情報連結を一部解除した」

長門「貴方はここを離れるべき」

キョン「・・・ああ、すまん」

長門「・・・構わない」

キョン「絶対に死ぬんじゃないぞ!約束だからなっ!」

長門「了解した」


ダッダッダッダッダッ・・・・

770 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:31:21.48 ID:Xg5+XHLx0


朝倉「・・・面白くなってきたわね。長門さん?」

長門「・・・貴方は私のバックアップのはず」

朝倉「私はもう貴方のバックアップなんかじゃないわ。涼宮さんが望んだ幻想の住人・・・」


ブォン・・・


朝倉「だから前回の私より遥かに強いと思うわよ?」

朝倉「だって涼宮さんのお墨付きなんですもの」

長門「・・・私は負けない」

朝倉「それはやってみないとわからないわ」


チャッ


朝倉「・・・じゃあ、行くわよ。長門さん?」

長門「パーソナルネーム、朝倉涼子を敵性と判断」

長門「これより情報連結の解除を行う」

朝倉「さあ・・・!いっぱい楽しみましょ!?長門さんっ!」

779 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:44:41.75 ID:Xg5+XHLx0

キョン「くそっ・・・唯、何処にいるんだ」



梓「・・・・・・」

キョン「!・・・たしか軽音部の・・・」

キョン「おい!平沢が何処に行ったか知ってるか!?」

梓「・・・・・・・えっ?」

キョン「・・・・どうした?」

梓「い、いえ。なんでも、ないんです・・・」

梓「唯先輩なら今日私は一緒じゃなかったです」

梓「ごめんなさい・・・」

781 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:46:38.58 ID:Xg5+XHLx0

キョン「・・・わかった。邪魔したな」

梓「あ!待ってください!」



キョン「・・・どうした?」

梓「古泉先輩・・・古泉先輩は今何処にいますか?」

梓「早く先輩に知らせないと・・・私」ポロポロッ

キョン「!何かあったのか!?」

梓「お願いです!先輩の番号を教えてください!」

キョン「あ、ああ分かった」

783 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:49:27.50 ID:Xg5+XHLx0


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


唯「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」ゼェゼェ・・・

唯「はぁ・・・は・・・けほっ、けほっ・・・」

唯「も・・・もう走れないよぅ・・・」

唯「それに何で学校が全然見えないの・・・?」

唯「キョン君・・・」


ザシュッ!!!


唯「きゃあ!?」

ハルヒ「見つけた・・・見つけたわよ・・・」

ハルヒ「アハハハハッ!!!見つけた!やっと見つけたああああ!!!」

唯「あ・・・あ・・・ああっ・・・!!」ブルブルッ

ハルヒ「はあああああああああ!!!!!!」


787 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:53:19.36 ID:Xg5+XHLx0

ドスッ!!!!!!


唯「あ・・・か・・・かふっ」


ピチャ・・・


唯「い・・・いたい・・・よぅ」

唯「キョン・・・く」

ドシャッ・・・




ハルヒ「あは・・・あははっ・・・あはははははっ!!」

ハルヒ「まだよっ!!まだ死んでもらっちゃ困るわよっ!!」

ハルヒ「すぐに生き返られてあげるっ!!!」

791 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:56:36.30 ID:Xg5+XHLx0



唯「・・・っつ!?ケホッ!ケホッ!うえぇ・・・」

ハルヒ「次はどうしましょう?」

ハルヒ「目をエグって食べさせる?」

ハルヒ「千切れるまでからだ捻り潰す?」

ハルヒ「それとも腸を引っ張り出してお尻に突っ込んであげるのもいいわねっ!!」

ハルヒ「ああとっても楽しみ!!」

ハルヒ「苦しめて苦しめて苦しめて気が狂いそうになるまで何回も嬲ってあげるっ!!!」

唯「ハァ・・・ハァ・・・ハ・・・ァ・・・」

唯「(ダメ・・・前が見えない・・・)」

唯「(わたし・・・このまま死んじゃうのかな・・・)」

唯「(いやだよ・・・こわいよ・・・)」

唯「(助けてよ・・・)」

唯「(キョン・・・く・・・ん)」


・・・・・・・・・・・・・・・

797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 21:58:42.40 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・・・・



キョン「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

キョン「どんだけ探しても見つからねぇ・・・」

キョン「ちくしょう!!どこだハルヒッ!!唯っ!!」


ドシャッ!


キョン「・・・!誰だ!?」







古泉「・・・神様とは、案外他にいるのかも知れませんね」

キョン「古泉・・・!お前、どうしたんだその怪我・・・」

801 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:01:01.49 ID:Xg5+XHLx0

古泉「僕の事は構いません」

古泉「涼宮さんは今、平沢さんを連れて僕らの学校へと向かっています」

古泉「そして学校全体に閉鎖空間を作り出し、自分だけの環境を整えようとしています」

古泉「そこで彼女は終わりの無い拷問を始めるつもりですっ!」

古泉「早く学校へ戻ってくださいっ!」

キョン「でもお前・・・その傷だと死んじまうぞ!?」

古泉「貴方は何時まで優柔不断でいるんですかっ!!」


806 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:03:40.51 ID:Xg5+XHLx0

キョン「・・・古泉?」

古泉「貴方が傍にいない事で彼女はどれだけ恐怖を感じているのか分かってるんですか!?」

古泉「自分が生かされ永遠に苦痛を与えられているのに、それを黙って放置するつもりですか!?」

古泉「貴方が自分の役目を果たさないでどうするんですか!!」

古泉「僕の様に後悔したくないのならっ・・・早く彼女の元へ向かってください!!」

キョン「っ!!古泉・・・」

古泉「僕の事は構いません・・・だから早く・・・早く涼宮さんを止めてください・・・っ」

キョン「・・・後で必ず助けに来てやる。そこを動くんじゃねぇぞ」

ダッダッダッダッダ・・・・・


810 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:05:44.63 ID:Xg5+XHLx0

古泉「・・・やっと、行ってくれましたか・・・」

古泉「まったく・・・何が自分の役目も果たせないだ・・・」

古泉「それを言われるのは僕の方でしょう・・・」

古泉「自分に励ますつもりで言ったのですが・・・どうやら結構効果あったみたいですね」








「それでは、僕も参る事にしましょうか・・・・」

814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:07:56.09 ID:Xg5+XHLx0

〜屋上〜

ハルヒ「うふふ・・・これよ!これなのよっ!!!」

ハルヒ「あの時とまったく同じ光景っ!!ここで私とキョンは夢の中で結ばれたのよ!」

ハルヒ「そして今もまったく同じ!しかも今度は現実よ!」

ハルヒ「うふふ、あははっ!あはははははははっ!!!」

唯「・・・・・・」



ハルヒ「私とキョンが結ばれる前に」

ハルヒ「この池沼に今までの悪行を償わせないといけないわ」

ハルヒ「さぁ・・・覚悟はできたかしら?池沼さん」

唯「・・・・・・」

821 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:12:02.77 ID:Xg5+XHLx0

ハルヒ「あはははははっ!!そうよその顔よ!!私はその顔が見たかったのよ!」

ハルヒ「もうアンタに助ける奴なんて一人もいない!」

ハルヒ「アンタは一人ここで寂しく死んでいくのよ!!!」










唯「・・・来るよ」

823 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:14:24.51 ID:Xg5+XHLx0

ハルヒ「はい?」

唯「キョン君は絶対助けに来てくれるよ」

唯「わたしが危なくなった時だってすぐに助けに来てくれたんだもん」

唯「今度だって・・・」

唯「今度だって絶対に助けてくれるっ!」

唯「キョン君言ってたもん・・・私を絶対に傷つけさせないって」

唯「ちゃんと約束するって言ってくれたもん」

唯「だからわたし・・・キョン君が来てくれるまでぜったい泣かない。悲鳴も上げない。助けも呼ばない」

唯「そしたら絶対・・・キョン君は絶対・・・!」

ハルヒ「・・・この期に及んでよくそんな戯言が吐けるわね?」

ハルヒ「じゃあアンタが泣き叫ぶまでずっと痛めつけてあげるわよっ!!」

唯「キョン君・・・」

ハルヒ「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!??!!!?!!?!!」

829 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:16:26.43 ID:Xg5+XHLx0

「・・・お前、俺を買いかぶりすぎだろ」








ハルヒ「!?キョン!!キョンなの!?」

唯「キョン・・・君」

キョン「・・・・・・」



バチッ!


ハルヒ「!?」

長門「朝倉涼子の情報連結の解除が完了した」

長門「彼女の生態能力の増加により時間が掛かってしまった。ごめんなさい」

キョン「大丈夫だ。無事みたいだからな」

ハルヒ「何で・・・なんで有希までいるのよ・・・?」

831 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:18:21.09 ID:Xg5+XHLx0

ブォン・・・


みくる「只今戻りました、キョン君」

キョン「ご苦労さまです朝比奈さん。怪我はなかったですか?」

みくる「私はその・・・ただ未来へ報告に行っていただけですから」

キョン「十分です。そのおかげで唯が助かりました」

ハルヒ「みくるちゃん・・・アンタさっき殺したはずじゃ・・・?」

キョン「ハルヒよ」






キョン「俺達は別にお前を倒しに来たんじゃない」

キョン「お前がその力を使って暴走するのを止めに来たんだ」

キョン「だがもし後ろの唯に何かするのだったら・・・」

キョン「俺は容赦しないぜ?」

ハルヒ「あ・・・あ・・・・・・あああ」

840 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:20:08.18 ID:Xg5+XHLx0

ハルヒ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ハルヒ「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・


キョン「・・・神人!」

長門「私が食い止める、貴方は彼女を」

キョン「分かった・・・朝比奈さん、お願いします」

みくる「はいっ!」

タッタッタッタッ・・・・


845 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:21:35.58 ID:Xg5+XHLx0

キョン「大丈夫か?」

唯「うん・・・大丈夫、だったよ」

ポタッ・・・

キョン「・・・ごめん、怖かっただろ」

唯「信じてたもん・・・キョン君絶対くるって信じてたもん」ポロポロッ・・・

キョン「ああ」ギュッ

キョン「俺はお前との約束だけは絶対に破らない」

キョン「たとえ世界が終わってもな・・・」

唯「・・・・・」キュッ

みくる「キョン君!早くここから降りてください!長門さんがもう・・・!」

847 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:23:37.07 ID:Xg5+XHLx0

キョン「走れるか?」

唯「うん・・・」

キョン「これから校庭まで全力で走るぞ」

キョン「苦しくなったら俺に言え」

キョン「お前を担いででも連れてってやる」

唯「・・・うんっ」

キョン「いい返事だ」

キョン「ハルヒ!!俺はこっちだぞ!早く来やがれ!」



ハルヒ「キョン・・・キョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョン!!!!!!!!!!!!!」

ハルヒ「あははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

キョン「なぁハルヒ・・・SOS団最後の不思議探検といこうぜ?」

850 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:25:54.20 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・・

タッタッタッタッタッ・・・


キョン「この下を降りたら正面玄関だ。急げ!」

唯「はぁっ・・・はぁっ・・・はぁっ」ヨロヨロ・・・


ガシャアアアアアアアン!!!!


唯「きゃあ!!」

キョン「くっ・・・!」

パシッ!


唯「キョン君・・・」ポロポロ

キョン「もう少しだ!頑張れ!!」


ガラガラガラッ・・・・ズドンッ!!!


キョン「っ!!ヤバイ!!」

853 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:28:19.54 ID:Xg5+XHLx0

ズドオオオオオオオオオオオン・・・・


唯「・・・!」

キョン「赤い球・・・もしや」

ブィィィィン・・・・

古泉「遅れて申し訳ありません。援軍に駆けつけました」

キョン「古泉!お前怪我は大丈夫なのか?」

古泉「ええ、おかげさまでね・・・」

古泉「神人が本気を出し始めた様です。早く校庭へ急いでくださいっ」

キョン「ああ・・・無茶すんなよ?」

古泉「僕達はこの空間に関してはエリートですよ?・・・安心してください」

キョン「ああ・・・唯」

唯「うんっ・・・わたしも頑張るよ」

キョン「・・・いい子だ。このまま突っ走るぞ」

唯「・・・!」

タッタッタッタッタッ・・・・・

855 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:29:39.30 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・・・・


〜校庭〜


ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!


唯「お・・・おっきぃ」

キョン「・・・そろそろか」




キョン「唯、お前はここから離れてろ」

キョン「もうすぐハルヒがここにやってくる」

キョン「もしハルヒが暴れたしたら・・・俺はお前を守ってやれる自信がない」

キョン「危ない目に会わないためにもお前はどこか安全な所に隠れていろ」

キョン「それがお前をここに連れてきた理由だ」


857 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:31:45.86 ID:Xg5+XHLx0

唯「・・・」フルフルッ

キョン「唯・・・」

唯「お願いキョン君、わたしもここに居させて」

唯「もしキョン君に何かあったなら・・・わたしもう生きてけない」

唯「もうキョン君の隣から離れたくない」

唯「わたしの事は大丈夫・・・だから」


ぎゅ・・・


唯「生きてても死んでも・・・ずっと一緒がいい」



858 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:33:16.78 ID:Xg5+XHLx0

キョン「・・・・・・」

唯「・・・・・・」

キョン「・・・ギター」

唯「えっ?」

キョン「お前、弾けるんだろ?」

唯「う、うん・・・」

キョン「そうか」







「今度、お前が弾いてる所・・・見せてくれよ」

「・・・・・・うんっ!」

859 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:34:55.69 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハルヒ「キョン・・・キョン・・・どこにいるの?」

ハルヒ「こんなに願ってるのに・・・なんで出てきてくれないの?」

ハルヒ「私キョンがいないとダメなのよ・・・いやなのよ・・・」

ハルヒ「キョンがいれば他に何もいらない」

ハルヒ「キョンさえ居てくれば私何だってできちゃうもの・・・」

ハルヒ「キョン・・・キョン・・・キョン・・・」


860 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/25(日) 22:36:40.70 ID:Xg5+XHLx0


キョン「・・・ハルヒ」

ハルヒ「キョン?・・・キョンなの?」

ハルヒ「やっと私の所に来てくれたのね・・・?」

ハルヒ「私嬉しい・・・」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「私ね・・・ここでキョンとキスしたの」

ハルヒ「アンタが私を引き寄せてゆっくりと迫ってきて・・・」

ハルヒ「あんなに嬉しかった夢はなかったわ」

ハルヒ「そして今もあの夢と同じ・・・しかも現実になったの」

ハルヒ「今まで黙ってたけれど・・・私キョンの事が大好きなの」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「お願いキョン・・・もう一回私にキスして?」

ハルヒ「そして私たちは本当の恋人同士になるの」

ハルヒ「もう誰にも邪魔させない」

ハルヒ「私とキョンだけの・・・二人だけの世界に作りましょ?」

864 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:37:43.50 ID:Xg5+XHLx0

ザッ・・・



キョン「ハルヒ」
ハルヒ「キョン・・・///」

唯「・・・ぅ」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「ああ・・・キョン・・・キョン・・・」




パチンッ



ハルヒ「・・・・・・・・・・え?」

キョン「目が覚めたかバカ野郎」

868 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:41:15.14 ID:Xg5+XHLx0

ハルヒ「キョン・・・今、何した、の?」

キョン「お前が寝言を言ってたから目を覚ましてやっただけだ」

ハルヒ「キョン・・・何言ってるのか、分かんないわよ・・・?」

キョン「ハルヒ、お前は俺を何だと思っているんだ」

ハルヒ「なに・・・・って」




キョン「俺はな、自分で分かるぐらいに鈍感なんだぞ」

キョン「お前が俺の事好きなら、そのくらいの事分かってたはずだろう?」

キョン「じゃあ何で自分から気付かせに来なかったんだ」

キョン「ちまちまセコイ事ばっかりしやがって」

キョン「恋愛感情を一種の精神病と言ってたお前が俺を好きだなんて普通思うか?」

キョン「悪いが俺は全然そんな事思ってもいなかったね」

キョン「むしろ俺はお前に嫌われてるとさえ思っていた・・・いつもの扱いから考えてな」

ハルヒ「違う・・・違うのよキョン。あれは愛情の裏返しで

キョン「それがセコイって言ってんだ馬鹿野郎」

870 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:42:41.48 ID:Xg5+XHLx0



キョン「だがな、唯はお前とは違った」

キョン「いつも自分から俺に寄って来てありのままの自分を見せてくれた」

キョン「そのおかげで俺は唯のいろいろな事を知る事ができた」

キョン「いつも元気でおっちょこちょいな唯も、ホントはとても心の弱い唯も」

キョン「唯は何も隠さずに全てを俺に見せてくれた」

ハルヒ「いや・・・いや・・・そんな事聞きたくない」


875 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:45:28.21 ID:Xg5+XHLx0

キョン「そして俺は唯に惚れた」

キョン「初めて一緒にいて楽しいと思える人間と出会ったんだ」

キョン「俺は思い切って唯に告白した」

キョン「それを唯はちゃんと受け止めてくれた」

キョン「俺達は、恋人同士になったんだ」

ハルヒ「いやぁ!!そんなの絶対いやぁ!!もうやめて!!もう私をからかうのはやめてっ!!」

キョン「いつまで現実から目を逸らす気だ!!」

ガシッ!!


キョン「それなのにお前が取った行動は何だ!?」

キョン「唯を傷つけて周りを巻き込み、何もかも排除しようとしただけだろ!!」

キョン「その所為で多くの人間が傷を負う事になった!」

キョン「お前がもっと積極的に来ていれば、もっと違う結果になったかもしれないんだぞ!?」

キョン「だがお前は逃げることを選んだ!いつ来るかも分かりゃしない俺を待つためにな!!」

キョン「その時点でもうお前の負けなんだ!」

キョン「お前は唯に、完璧に負けたんだよっ!!」

878 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:46:59.51 ID:Xg5+XHLx0

ハルヒ「あ、あああ、あああああああああああ・・・・」

キョン「・・・俺がこんな事言えるタチじゃないけどな」

キョン「お前、もっと自分から主張しろよ」

キョン「周りに当たってばかりじゃなくて、もっと人を信じろよ」

キョン「そしたら絶対お前を頼りにしてくれる人間は現れてくれる筈だ」

キョン「お前は俺から、卒業する時が来たんだ・・・」


879 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:48:06.39 ID:Xg5+XHLx0

ハルヒ「キョン・・・キョン・・・」







「う・・・うあああああああああんうあああああああああああああああん!!!」
「わあああああああああああああああああああああああああああああああああん・・・・」
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」




・・・ハルヒは、泣き出した。

まるで幼稚園児が母親に叱られたかのように・・・

だが俺はこの時、コイツの前で笑っていた。

だってそうだろ?

コイツはこれから自分の過ちに気付く事ができる。

ハルヒは学習したんだ。そしてそれを悔やむ事ができた。

ハルヒの止まっていた時間は、やっと、動き始めたんだ・・・

881 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:50:35.59 ID:Xg5+XHLx0

ああくそやっと終わりやがったこの章
自分で書いててすっごく顔真っ赤になったんだぜ
とりあえず本編終わり、なんとかスレも大丈夫みたいだな


さて、次はエピローグだ
厨二展開で痒くなった身体を癒してくれれば嬉しい

886 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:52:50.40 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・



ピピピピピヒ・・・・・・チュンチュン


キョン「・・・・・・」

キョン「あれ?もしかして夢オチ?」

キョン「いやいやあり得んってあんなリアルな夢そうそうあらへんって」

キョン「いやホント冗談だよね?」

キョン「もし仮に夢だったとしよう。俺は夢の中で唯に改めて告白し、夢の中のハルヒにあんな恥ずかしい事を言った事になる」

キョン「そしていかにも語ってる俺カッコいいみたいな状況だった気がする」

キョン「あれ?もしかして俺かなり痛い子?」

888 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:54:01.79 ID:Xg5+XHLx0

ガチャ!


妹「キョン君朝だよ起き」

キョン「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」ゴロンゴロンッ

ガシャアアアアアアン!!!

妹「きゃあああああああああああ!?キョン君なにしてるのおおおおおお!?」

キョン「どうしてこうなった!?どうしてこうなった!?」ジタンバタンッ!

キョン「うわあああああああああああああああ!!!!」バタバタバタバタッ!!!

妹「おかーさーん!キョン君の気がくるっとる!!気が狂っとるよおおおおおおおおお!!!!!」

890 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:56:15.98 ID:Xg5+XHLx0

〜教室〜

ガラッ

キョン「おいすー」

谷口「よーキョン」

国木田「おはようキョン」

谷口「いや〜やっと今日で長い一週間が終わるぜ!キョンお前明日暇か?」

キョン「悪い、明日はちょっと用事があるんだ。スマン」

国木田「キョンはいつも休みの日は涼宮さん達と遊んでるもんね。明日もそうなの?」

キョン「いや、それも今回はパスだ」

谷口「という事は彼女か!彼女なのか!?かぁ〜憎いねこの勝ち組野郎!」

キョン「ば、バカ野郎!声がデカいぞ!」

国木田「でも谷口最近追試の子とよく一緒にいるよね?寄り戻したの?」

谷口「え?あぁあれは何というかだな・・・」


893 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 22:58:10.62 ID:Xg5+XHLx0

キョン「ほぅ。お前と寄りを戻すなんてその子も思い切った事をするな」

国木田「きっと苦渋の選択だったんだよ。僕達は谷口が犯罪に手を染めない様に見守ってあげよう?」

キョン「そうだな、このバカは何仕出かすか分からんし、それも親友の務めだな」

谷口「お前等俺の事普段からどう思ってるの!?尋常じゃないくらい俺の扱い酷いんですけど!!」

キョン「どうってお前・・・バカ?」

国木田「うん。僕もそれくらいしか浮かばないね」

谷口「キョン!お前は人の事言えないんだぞ!」

谷口「虚無僧の事キョムそうなんて書く奴はお前ただ一人だけだ!」

谷口「お前どんだけ自分のあだ名気に入ってだよ!」

キョン「やめろ!俺の黒歴史を掘り返すんじゃない!」

国木田「もう許してやりなよ谷口」

谷口「いいや許さない!絶対にだ!」

国木田「キョンはたった一回だけじゃん?谷口とじゃ月とちん○すぐらい差があると思うけどなぁ」

谷口「うおおおおおおおおおおおんもう死んでやるうううううううううううううううう!!!!」

894 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:00:04.75 ID:Xg5+XHLx0

ガラッ

キョン「よぅ。調子はどうだ?」

ハルヒ「最悪よ。今までにない悪夢を見たんだから」

キョン「そうか。そりゃ災難だったな」

ハルヒ「あんた明日の事分かってるでしょうね!?明日はSOS 団の第25回目不思議探索よ!遅れたら承知しないからね!!」

キョン「悪いなハルヒ。明日は先客がある。日曜日にしてくれ」

ハルヒ「はぁ!?アンタSOS団の活動を何と心得てるワケ!?今動かないと一生後悔するぐらいの凄い出来事が起こるかもしれな

キョン「ハルヒ」



897 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:01:11.20 ID:Xg5+XHLx0

ハルヒ「な、何よ・・・」ビクビクッ

キョン「俺はな、何も面倒くさくてお前の不思議探索をサボろうって思ってるんじゃないぞ」

キョン「その日はどうしても外せない用事があるんだよ」

キョン「無理矢理連れていって俺が不機嫌になったらお前も楽しくないだろ?」

キョン「だからみんなが予定の空いている日で遊ぶのも悪くないと思うぞ?」

キョン「だからもうちょっと人の事も考えてみよう。な?」

ハルヒ「何よ・・・団長の命令は絶対」

キョン「ハルヒ」








ハルヒ「・・・分かったわよ」

898 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:02:51.86 ID:Xg5+XHLx0

〜文芸部部室〜

古泉「長門さんの情報によると昨日の7時12分・・・貴方が涼宮さんに説教を終えた時に彼女の能力は消滅したようです」

キョン「マジかよ・・・間一髪だったな」

古泉「貴方には感謝してもしきれません。僕達を涼宮さんという呪縛から解放してくれたのですからね」

古泉「上層部の人間は涼宮さんの能力が消滅した事でかなりの失望感に覆われているみたいですがね」

キョン「どうゆうことだ?」

古泉「機関の目的は涼宮さんの保護、そして能力の私物化でした。」

古泉「涼宮さんはいずれ、機関に拘束され存在を消されていたのかもしれません」

キョン「・・・お前の上司がクズの集団だって事は分かった」

古泉「ええ、まったくもってその通りです」

キョン「で、お前はこれからどうするんだ?」

901 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:04:55.09 ID:Xg5+XHLx0

古泉「これから、とは?」

キョン「ハルヒの能力がなくなったことでお前がここにいる理由もなくなっただろ?だったらもう無理してハルヒに付き合わなくてもいいんじゃないのか?」

古泉「んっふ・・・それを言うなら貴方も一緒ですよ?」

キョン「・・・へっ。やっぱそうゆう事か」

古泉「ええ、そうゆう事です」

キョン「その調子だと長門も朝比奈さんもここを離れる事はないみたいだな」

古泉「長門さんはただの有機生命体に、朝比奈さんはこの時代に滞在し続けるとおっしゃっていました」

キョン「そうなのか・・・みんな本当に普通の人間になっちまったんだなぁ」

古泉「そうですね」

キョン「案外ハルヒの力かもしれんな」

古泉「きっと彼女は最後にこう望んだのでしょう・・・」








「みんなとずっと一緒にいたい・・・とね」

903 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:05:57.62 ID:Xg5+XHLx0

・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・


キョン「よう」

唯「あ、キョン君待ってたよぉ〜」

キョン「もう練習は終わってたのか」

唯「うんっ!明日の全体練習のために今日は早かったんだ〜」

キョン「明日は音楽室でやるのか?」

唯「ううん。ムギちゃんが自分ちのホールが空いてるから雰囲気出すためにそこで合わせるんだ〜」

キョン「自分ちのホールて・・・噂には聞いてたがかなりの金持ちなんだな・・・」

唯「そうなんだよねぇ〜・・・はぁ〜わたしもお金持ちになりたいなぁ〜」

キョン「じゃあお金持ちの男と結婚することを考えないかんな。それが一番手っ取り早い」

905 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:06:44.60 ID:Xg5+XHLx0

唯「・・・・・・」ギュー

キョン「いててててっ!おまっドコつねってんだいててててっ!」

唯「キョン君が変な事言うからだよ〜」

キョン「やれやれ・・・」

唯「えへへっ」

906 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:07:37.24 ID:Xg5+XHLx0

ギュッ・・・

キョン「おい・・・ひっつくなよ」

唯「やーだっ」

キョン「俺が歩きずらいだろ」

唯「わたし別にいいもーん」

キョン「はぁ・・・お前って奴は」

唯「えへへ・・・キョン君」

キョン「なんだ?」







「ずっとずぅぅぅっと、一緒にいてね。約束だよ?」


「ああ、約束だ」



〜おしまい〜

931 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:14:04.33 ID:Xg5+XHLx0

終わった・・・みんな2日間お疲れさん
これで唯√は全部終わり。どうだった?
いろいろ誤字とかキャラ崩壊とかあってごめんね


さて、唯√で貼りまくった伏線は古泉編で回収、又はおまけで回収する事になると思う
書き上げるのに1週間は絶対いると思うね・・・これ書いたの月曜だったし
今度俺のスレ探す時は「古泉」で検索すればいいと思いますん

じゃあ、質問といこうか

691 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 20:17:45.99 ID:dxm8TlEdO



〜谷口が気になる人用〜


ある人物と谷口の会話を照らし合わせてみれ。きっといい事が起こるはず

935 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:16:18.30 ID:6DzXKuVTO

古泉ルートなぞいらん
谷口ルートを書いてくれ

938 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:18:07.06 ID:Xg5+XHLx0

谷口の彼女が分からない人は>>691を見てくれ、答えはこれだ

>>935
今度刷スレ立てる時は2√分書けるといいなって思ってる
でも容量的に無理かなぁ・・・

940 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/25(日) 23:19:16.09 ID:km1BDP5W0

>>931
乙でした。ずっとROMってたけど、面白かったよ!!
谷口の彼女の話は序盤で谷口がなぜキョンの噂に詳しかったかを考えればOK??

942 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:20:15.00 ID:i3sleYHH0

>>54
山吹じゃなくない?

943 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/25(日) 23:20:24.76 ID:jS7H6s640

谷口×和なのか
和ちゃん補習受けるような子だったのか・・・

946 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/25(日) 23:22:10.79 ID:tXNNr7mL0

古泉編はこれから書き始めるの?

948 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/25(日) 23:23:53.89 ID:Xg5+XHLx0

>>940
どんな解釈をしてくれても構わない
後々分かるようになるからね

>>942
ホントにゴメン、後で気付いたとき思考が一瞬止まったわ


>>943
お前がそう思うならそうなのだろう・・・
お前の中ではな・・・

>>946
うん、まだほとんど出来上がってない
でも頭のなかじゃもう伏線回収のストーリは完成してるから安心してくれ

958 名前: ◆J56L221nBM [] 投稿日:2009/10/25(日) 23:33:21.45 ID:Xg5+XHLx0

酉あんまり好きじゃないんだけどなぁ

これにするわ

964 名前: ◆J56L221nBM [] 投稿日:2009/10/25(日) 23:36:22.00 ID:Xg5+XHLx0

もしかしたら結構遅れるかもしれない
許してね

じゃあ俺はこのスレの1000まで見届ける作業に戻るよ


また何週間後かに会おうぜ
ばいばい

981 名前: ◆J56L221nBM [] 投稿日:2009/10/25(日) 23:52:40.65 ID:Xg5+XHLx0

・・・古泉は昼ドラ風にしてみよう



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