朝倉「涼宮ハルヒ?それ誰?」


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20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 11:14:06.82 ID:78RB4wpt0

俺は高校生になり、この長ったらしい坂を上ってこれから通うことになるであろう学校へと向かっていった。
名前は

国木田「キョン、久しぶりだね」

ああキョンとか呼ばれているんだ。もちろん本名はキョンじゃない。キョンってのは妹からいつの間にやらつけられていたアダ名だ。

キョン「おお国木田か。それにしてもどうして頭のいいお前がこんな学校を選んだんだ。」

国木田「進学校はどこも毎日勉強していなきゃいけないからね。この高校がちょうどいいよ。」

入学式を終え、新しい教室で適当に自己紹介をした。
教室を見まわしてみる。男子は普通だが、女子は明らかに不細工ばっかりだ。
今年は外れだな。新学期から来年が待ち遠しくなるとは、えらい学校に来ちまったもんだ。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 11:15:43.51 ID:78RB4wpt0

――――

昼休み。それなりにクラスメイトと親しくなり、近くにいた谷口と国木田と弁当を食べていた時のことだ。

「キョンくん……だっけ?」

ああそうだが……ってえ!?

谷口「!!おいキョン…このクラスにこんなかわいい女子いたかよ。こいつはAAランクプラスはあるぞ」

キョン「ええっと名前は…」

朝倉「朝倉涼子よ」

キョン「それで、何の用だ?」

ここまで書いてハルヒがいないと話が進まないことに気づいた。どうしよう


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 11:20:25.90 ID:78RB4wpt0

おいおいよく見ると消失からっていってるじゃないか。
なんでここに気付かんのだww
すいませんやり直してきます

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 11:37:36.35 ID:78RB4wpt0

キョンくーん起きてー!

うぉ!?

週明けの朝。妹にいつものように叩き、と言うよりは踏み起こされる気持ち悪い目覚めの後、またいつものように長ったらしい坂を上って北高に通っていた。

「ようキョン!昨日は収穫だったな。流石谷口様のナンパ術と言うべきかな。ハッハッハ!」

ナンパ?何のことだ。俺は昨日ハルヒ達と日曜の探索に出かけてたんだぞ。谷口、お前とは遊んでないだろう。

谷口「おいキョン、寝ぼけてんのか。それにハルヒって誰だよ?」

ハルヒはハルヒだろ。寝ボケているのはお前の方じゃないのか。

谷口「お前今日なんかおかしいぞ。学校に行ったら顔でも洗うんだな!じゃあな!」

…なんだってんだ。


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 11:45:56.18 ID:78RB4wpt0

一抹の不安を感じつつも、俺は教室に入った。
あれ、今日はハルヒ休みかよ。日曜はあんなに元気だったのに。腹出して寝てたんじゃないか。

国木田「おはようキョン。いつもながら遅刻ギリギリだね。」

ははっそれ褒め言葉か?

……

キョン「ところで国木田、ハルヒが休むなんて珍しいな。あいつ皆勤だったのによ。」

国木田「ハルヒって誰?」

キョン「涼宮ハルヒだよ。お前も寝ボケてんのか?」

国木田「聞かない名前だな。土日にどこかで知り合った女の人?」

キョン「……ああいや、なにもない。それより…」

嫌な予感がする。いや、嫌な予感しかしない。何だってんだこの状況。


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 11:53:37.34 ID:78RB4wpt0

「おはよう」

「あ、朝倉さん!おはよーう」

ああ朝倉涼子か。長門と同じ対有機生命体なんちゃらインターフェースだっけ。
…っておい!!?なんなんだ。この状況はなんだ。落ち着け俺。クールに行くんだ。

朝倉「あはは、遅刻しちゃった。キョンくんより遅れてくるなんて初めてのことね」

嫌な予感が的中したってか。
俺の席の後ろにはハルヒでなく朝倉涼子が座っているんだ。なぜだ。

朝倉「キョンくん大丈夫?なんか体調悪そうだけど」

キョン「な、ななんでお前がいるんだ……お前は長門に消されたはずだろ?」

朝倉「……なんのこと?ちょっと保健室行った方がいいんじゃないかな」

ああ、正直気分は最低だ。今すぐ保健室に行くことにする。


保健室の布団の中で俺は混乱している頭を必死に整理していた。
国木田も谷口もハルヒを知らない上にハルヒはいない、そして代わりに朝倉がいる
悪い夢でも見てるのか?おい妹よ、もう一度俺を踏んづけてくれ。
それか長門、お前はこの状況を把握できてるはずだ。説明を求め…そうか長門か。
もしかして長門も休みじゃないだろうな?

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 12:04:10.70 ID:78RB4wpt0

しばらくすると保健室の扉が開いた。

朝倉「キョンくん大丈夫?」

キョン「く、来るな。また俺を殺しにきたのか。」

朝倉「心配してきた人に来るなというなんて失礼ね。」

キョン「解っているんだぞ。お前は対有機生命体なんちゃらヒューマノイドインターフェースとかいうわけのわからん宇宙人なんだ」

朝倉「……なんでそんなことを知っているのかな」

どうやら俺は地雷を踏んだらしい。朝倉が近づいてくる。ヤバい、殺される。

朝倉「私はあなたを殺したりはしないわ。でも教えて。何で私が宇宙人だってわかったの?」

キョン「以前お前自身がそう言って涼宮ハルヒの出方を見るかどうとかいって俺をナイフで殺そうとしたじゃないか」

朝倉「……どうやらややこしいことになったみたいね。」

朝倉「ちょっと説明を求めるわ。」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 12:15:23.57 ID:78RB4wpt0

俺は今までの体験を朝倉に話した。

朝倉「なるほど……全部覚えているのね。わかった。この状況を説明するわ。」

どうやら俺はハルヒの力で世界が作りかえられたか、異世界に飛ばされたかしたらしい。
朝倉は自身が以前長門に消されたのを記憶しており、そしてなぜか知らんが主流派として復活を遂げてここに飛ばされたらしい。

キョン「それで、ハルヒはどこにいるんだ?」

朝倉「光陽園学院にいるらしいわよ。古泉君もそっちに行ってるみたい。朝比奈さんはこの学校にいるわ。」

キョン「長門は?長門はどこにいるんだ?」

朝倉「さあ。文芸部室にいるんじゃないかしら。あ、ちょっとキョンくん!」

俺は急いでSOS団の部室へ駆け出した。いや、ここではただの文芸部室だったんだな。
2度ノックをするが返事はない。ドアノブを回すとどうやら鍵は空いているらしく、中に入った。

キョン「よう長門」

長門「!!……何の用?」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 12:23:53.46 ID:78RB4wpt0

明らかに動揺していた。しかも気のせいか頬が赤いぞ。

キョン「ああ…そうだったな。長門、俺のことはわかるか?」

コクンとうなづく。どうやら長門は俺のことを知っているらしい。

キョン「よかった。お願いがあるんだ。聞いてくれるか?」

長門「わかった。」

キョン「過去のお前と同期して、その宇宙人パワーとやらで今すぐ俺を過去に戻してくれ。こうなった原因を突きとめて改善したい」

長門「……宇宙人?」

キョン「……まじか」

部室を見まわしてみる。朝比奈さんのメイド服も古泉の将棋盤もない
どうしろっていうんだ……

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 12:46:05.44 ID:78RB4wpt0

!!パソコンがあるじゃないか。

キョン「長門、このパソコンを少し借りていいか。」

長門「…すこし待ってて。」

そういって長門はパソコンを弄り初めた。

長門「終わった。使っていい。」

キョン「ありがとよ」

俺はパソコンを再起動する。

……

YUKI.N>見えてる?

どうやら成功したらしい。

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 14:03:59.80 ID:78RB4wpt0

ああ見えてるとも。それよりどういうことなのか説明してくれ。

YUKI.N>今あなたに情報伝達を行っている私は過去の私。今あなたの横にいるであろう長門有希にはいわゆる宇宙人パワーと呼ばれるものがない。
YUKI.N>つまりあなたの横の私とは同期できない。どうしようもない。

まじでか。それじゃおれはこのままこの世界で過ごせってか。ああいや、別に悪くはないと思うが。

YUKI.N>ちょっとまって。

YUKI.N>この状況を打破するには、鍵が必要。鍵を見つけたら、私はもう一度この画面に現れる。

鍵?鍵ってなんなんだ?

YUKI.N>私にもわからない。ただ、今わかるのは残された時間は少ないということ。

それってどれくらいなんだ?

YUKI.N>今日を含めて二日。それをすぎるとあなたはその世界に取り残されることになる

おい、それってえらく速いな。ってえ!?おい長門!
長門……

長門「……なに?」

あ、そうだったな。なんでもない。パソコン、貸してくれてありがとな。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 12:53:44.57 ID:78RB4wpt0

長門「……キョンくん」

!!…ああそうか。そういえば今の長門は普通の女子生徒だったんだ。
長門がキョンくんなんて新鮮だな。この世界も悪くないと思うぞ。……ん?

長門「……これ、よかったら。」

キョン「…入部届けじゃないか」

なんでと聞き返す直前にようやく理解した。ああ、ありがとな。

そう言って俺は文芸部室を出て教室へ向かった。

すこし騒々しくなっているのでおそらくもう昼休みにはいったんだろう。

谷口「ようキョン、おまえ大丈夫か?」

キョン「ああ、もう大丈夫だ。それより朝倉はどこにいる?」

谷口「あ、お前朝倉のこと狙ってるだろ。ま、お前じゃ釣り合わないだろうけどな!」

いいから教えろ。

谷口「へいへい。確か女子と食堂に行ってたな。」

キョン「OK。ありがとよ」


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 13:02:14.72 ID:78RB4wpt0

食堂に向かうと谷口の言うとおり、朝倉がクラスの女子と弁当を広げていた。

朝倉「あ、キョンくん。体調はどう?元気になった?」

ええっと……

キョン「ああ、大丈夫だ。それより朝倉、話がある。ちょっとk…」

あー、昼休み10分前だ。すまん、また後で話す

朝倉「わかったわ。」

後ろでクラスの女子達がなんか冷やかしてたが無視してそそくさと立ち去る。


HR。岡部が何か言っているが無視して朝倉に話しかける。

キョン「なぁ朝倉。放課後話があるんだが」

一瞬顔を赤らめたが、気のせいか。そういう事じゃないぞ。

朝倉「…ええ。わかったわ。私の家に来る?」

キョン「あー…どこでもいいから別にかまわんが……」

朝倉「じゃあ、そういうことで♪」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 13:28:43.16 ID:78RB4wpt0

朝倉「どうぞ、遠慮なくあがって?」

ああ、どうもおじゃまします。
…案外普通の部屋だな。ぬいぐるみやら置いてあって長門の家とはえらい違いだな。

朝倉「お茶出してくるから漫画でもよんでゆっくりしてて。」

キョン「悪いな。」

しかし朝倉は漫画を読むのか。意外だな。
鳥山先生、どうやらアラレちゃんは宇宙人にも読まれているらしいぞ。

朝倉「どうぞ」コト

キョン「ああ、ありがとう。」

朝倉「それで、話って何?」

キョン「そうだったな。」

俺は朝倉にここは改変された世界であることやら鍵のことやら、長門に聞いたことを話した。

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 13:36:44.57 ID:78RB4wpt0



キョン「だから、一緒に鍵を探してほしい。お前にしか頼めんわけだ」

朝倉「……いいわよ。だってキョンくんが頼んでるんだもの♪」

ん?俺が頼んだからなんだってんだ?

朝倉「あっ…ううん、なんでもないっ」

朝倉「(そうかぁ…私がこうやってキョンくんと話していられるのもあと2日なのね……)」

朝倉「キョンくん、私がキョンくんを私の家に招いたのはなぜかわかる?」

キョン「そりゃあ…クラスメイトに話を聞かれたくないからだろ?」

朝倉「でもそれだとわざわざ私の家に来なくてもいいわけじゃない?」

キョン「まさか……俺をここで殺すんじゃないだろうな!?」

朝倉「ふふ、そのとおりよ。元の世界に戻ったとき、キョンくんがいないことで涼宮さんはきっと大きな情報爆発を起こすと思うの。」

朝倉「じゃ、今度こそ死になさい」チャキッ

キョン「う、うそだろ……」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 13:46:18.88 ID:78RB4wpt0

ギュッ

ああ、俺はここで死んだのか。生暖かい感触が胴体に伝わる。こいつはきっと血が凄い出てるな。
そしてナイフの冷たい感触が……あれ?

朝倉「ええ、冗談よ♪」

キョン「」


朝倉「あははっキョンくんったらそんなに驚いちゃって。私はもう主流派なのよ?」

朝倉「それにもし天地がひっくり返って私があなたを殺すことになったとして、わざわざ私の家に呼ぶまでもないじゃない。」

キョン「てっきりマジかと思ったぜ。寿命が数年縮んだぞこりゃ」

キョン「あー、それとこの状況をどうにかしてくれ。早く離れたらどうだ。正直たまらん。」

朝倉「ごめんね悪かったわ。でもキョンくんってほんと鈍感なのね。」

キョン「鈍感?俺は鈍感じゃない。根拠を提示してくれ。」

朝倉「ふふっ。まだ気づかないの?」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 13:53:11.37 ID:78RB4wpt0



朝倉「本当のことを言うとね。私がキョンくんを殺そうとしたあの時、急進派から脅されてたの。」

おい、急進派とやら。こんな美人の朝倉を脅すとは何て野郎だ。
もし会ったら真っ先にぶん殴ってやろう。

朝倉「キョンくんを殺さないと情報連結を解除するぞ、ってね。あのときはだから仕方なかったの。」

キョン「…つまり、そいつはどういうことなんだ?」

朝倉「情報統合思念体によればあの時、大量のバグが出てきたらしいの。たぶんあれが感情って言うんだろうね。」

朝倉「私、キョンくんのことが好きだったんだ。」

な、なんですとー!?

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 14:13:32.51 ID:78RB4wpt0

元の流れに戻します

キョン「そ、そいつはマジか?」

朝倉「ええ、えらくマジよ。もし二日後、鍵が見つかれば、たぶん私は消えてしまうの。だから今のうちに伝えておこうと思って。」

キョン「なんで消えちまうんだ。」

朝倉「昼休みにね、情報統合思念体に問い合わせてみたの。」

そいつは主流派なんだよな。

朝倉「ええ。そしたら私が復活したのは長門さんがバグを抑えきれなくなる時にキョンくんを守るためなんだって。」

なるほどそういうことか。だが困ったもんだ。
こういうことなら朝倉に相談せず一人で探した方が良かったのかもしれん。

朝倉「あ、私のことは気にしないでいいの。私の気持ちは一方的なものだしあなたには涼宮さんがいる。悩む事じゃないわ」

キョン「……そう言われてもなぁ」

朝倉「さ、そろそろ鍵を見つけに行きましょう。SOS団が恋しいんでしょ?」

キョン「あ、あぁ……」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 14:21:57.03 ID:78RB4wpt0




――――――

キョン「くそう、どこだ…鍵はどこだ!」

朝倉「キョンくん、落ち着いて。探せばきっと見つかるわ。」

キョン「そうは言ったってあと4時間しかないんだぞ!」

朝倉「…もしかしてSOS団のメンバーが鍵なんじゃない?」

キョン「…!それかもしれん。古泉の家はわかるか?」

朝倉「わかるわ。あなたは涼宮さんの家に行って。」

キョン「よし急ごう!」

朝倉「……えぇ!」


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 14:27:33.71 ID:78RB4wpt0

ピンポーン

ガチャ

ハルヒ「あら古泉くーん!…ってあれ?あなた誰よ。」

なんだって。こいつ古泉とどういう関係なんだ。
…ええい今はそれどころじゃない。

キョン「ジョン・スミスだ。」

ハルヒ「はぁ?」

キョン「それより話は後だ。大事な用があるんだ。急いで北高にきてくれ」

ハルヒ「ちょっと!」

俺はハルヒの自転車を奪い、北高へ向かった。計算通り、ハルヒは俺を追いかけてくる。いいぞ。その調子だ。



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 14:33:15.73 ID:78RB4wpt0

文芸部室

キョン「朝倉!古泉は連れてきたか!」

古泉「ハルヒ……これは一体どういうことですか!」

どうやら元気らしいな。って、こいつもしかしてハルヒと付き合ってんじゃないか?

朝倉「後で私が説明するわ。でもどうしようということでもない。ここで待っていてください。」

古泉「待てと言われて待っていられますか!ハルヒ、今すぐここから出よう。」

ハルヒ「待って。私彼にどこかで会ったことある気がするわ。何か事情がありそうだしそこまで悪い奴らでもなさそうね。今は彼女の言う通りにしたほうがいいんじゃない?」

古泉「……それで、いつまで待てばいいんです。」

キョン「あと2時間。2時間だ。急がないと間に合わん!朝倉、朝比奈さんの家はわかるか!」

朝倉「ええ、調べてあるわ。急ぎましょう!」


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 14:42:21.52 ID:78RB4wpt0

ピンポーン
返事がない。

キョン「長門!俺だ!開けてくれ!」

向こうから声がした。

長門「キョンくん…?」

ああ俺だとも。ちょっと用事があるんだ。ついてきてくれないか?

長門「……わかった。」

プルルルル
キョン「もしもし」

朝倉「朝比奈さんが家にいないの!どこかに出かけてるみたいで……」

キョン「ううっ…俺は今長門を捕まえた。部室に着き次第俺も朝比奈さんを探す。見つかったら連絡してくれ」

朝倉「わかったわ。じゃあまた後で!」

キョン「お前らもう少しここで待っていてくれ。お願いだ。」ダッ

長門「……?光陽園学院の生徒……」

ハルヒ「あなたもここに連れてこられたの?まったくなんなのこの状況!」


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 14:52:22.58 ID:78RB4wpt0

残り25分

プルルル

朝倉「もしもし、キョンくん?」

キョン「俺だ。朝比奈さんを鶴屋家で見つけた。これから北高に向かうぞ。」

朝倉「了解したわ!」

残り30秒

ガラガラ

キョン「みんないるか!」

プツッ
そのとき、文芸部室のPCが起動した。

ハルヒ「どういうことなの?」

みくる「な、なんですかぁ〜」

朝倉「後で私が話すわ!今は黙ってて!」

おい長門!ここkrでるにはどううsればいい!
YUKI.N>enterを押して

キョン「わかった!」バシッ!


59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 14:56:04.65 ID:78RB4wpt0

ブゥゥゥン……
間に合わなかった……ちくしょう……ちくしょおおお!

朝倉「ごめんねみんな。彼のことは私が話すわ。」
――――

古泉「そうだったんですか…」

みくる「ごめんなさい私のせいでキョンくんが……」メソメソ

キョン「…いえ、こちらこそ急に呼び出して失礼しました。もう帰っていいですよ。」

朝倉「(キョンくん……そうだ!)」

キョン「おい、朝倉?」

朝倉の口が高速で動いている。あのときと同じだ。
何をしているのかさっぱりわからん。情報操作というものなのか?

朝倉「よし。キョンくん、ちょっとこっちに来て。」

キョン「どうした。何をするk」トンッ

朝倉「ごめんね、キョンくん……」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 15:05:53.37 ID:78RB4wpt0

なんだ、さっき急にクラッときてそれで……
ん、頭に柔らかい感触が…

朝倉「気がついた?」

キョン「…ああ。」

おい、こいつは膝枕とか言う奴か。ああなんという幸せ。
って、それどころじゃないだろ……俺はもうダメだ…

朝倉「聞いて。今、私たちは3年前の文芸部室にいるわ。」

キョン「…なんだって!?それはマジか!?」

朝倉「えらくマジよっ」ニコッ

キョン「助かった……ところで一体どういう手を使ったんだ?」

朝倉「朝比奈さんのような未来人はTPDDを使って過去に移動したでしょ。今の時代の技術では開発できないけど、私の情報統合思念体の技術レベルでは簡単なこと。」

朝倉「だから情報操作で脳内にTPDDを作りだして未来と交信したの。どうにか許可を取ってこの時代にやってこれたわ。」

キョン「朝倉!」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 15:11:59.47 ID:78RB4wpt0

俺は耐えきれず朝倉に抱きついた。

朝倉「うふふ。さ、やることは未来から教わったわ。行きましょ、キョンくん!」

キョン「あぁ!」


その後のことをちょっとだけ話そう。
俺達はどうにかして無事にふつうの明日を迎えられた。
聞いてくれ。朝倉はな、このたびの活躍によりこのまま残されることになったんだ。
そして俺達は付き合い始めた。告白は俺からだ。なんて言ったか?そいつは聞かんでくれ。
もちろんこの噂は谷口を通じて広まり、ハルヒの耳にも聞こえてきたわけだが

ハルヒ「朝倉さんには勝てないわ。…どうぞお幸せにね。」

ハルヒ「でもキョン、あんたが付き合ったからって日曜がどうなるわけじゃないわよ!」

こんな感じのことを言って承諾してくれた。しぶしぶな。

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 15:18:20.44 ID:78RB4wpt0


朝倉「っていう話だったとさ。」

「あれー、これお父さんとお母さんの名前が出てるよ?ほんとのはなしなの?」

朝倉「ふふ、秘密よ」

キョン「ただいまー。お、今日はハンバーグか!」

朝倉「そうよ。あなたこれが好きだったわよね。」

キョン「そうだなー。涼子と娘には遠く及ばんがな。」

朝倉「あら、嬉しいわね。ふふっ♪」
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65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/23(金) 15:23:50.51 ID:78RB4wpt0

こんな感じでよかったのかな?
朝倉と森さんと橘の3人、いいよね



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