1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/18(日) 20:45:39.00 ID:QXGbdw1w0
みくる「えっ」
ハルヒ「有希…?」
長門「なに?」バリバリ
ハルヒ「あ、あんたの財布ってもしかして…」
長門「そう。私の財布はマジックテープ式」
長門「それがなに?」
みくる「なにってwwマジックテープwww」
ハルヒ「マジックテープの財布wwwしかも女でwwww」
長門「笑われる理由が分からない…」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/18(日) 20:51:31.03 ID:QXGbdw1w0
みくる「笑われる理由が分からない…バリバリ」
ハルヒ「やwwwめwwwてwwwwみくるちゃんwwww」
長門「………」
みくる「長門さん、もう一度財布を開けてもらえますか?」
長門「なぜ?」
みくる「いいからやってください」
長門「……分かった」バリバリ
みくる・ハルヒ「wwwwwwwwwwwwwwwwwww」
長門「笑わないでほしい…」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/18(日) 20:58:11.09 ID:QXGbdw1w0
ハルヒ「だって有希の財布、マジックテープのなんだもん」
長門「マジックテープ式の財布ならバリバリいうのは当然」
長門「それがなぜおかしいのか私には分からない」
みくる「そういうことじゃないんですよ、長門さん」
長門「ならどういうことか説明してほしい」
ハルヒ「あのね有希、高校生にもなってマジックテープ式の財布は…ブフッ!」
みくる「失礼wwwですよwww涼宮wwwwさんwwwww」
長門「……」
ハルヒ「ごめんごめん。だからね高校生でその財布を使ってるのは……」
みくる「バリバリ」
ハルヒ「やwwwwめwwwwwwれwwwwwwwww」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/18(日) 21:05:45.70 ID:QXGbdw1w0
ハルヒ「ハァハァ…笑いすぎてお腹が痛いわ…」
ハルヒ「兎に角、高校生にもなってマジックテープ式の財布を使ってるのはあり得ないの」
みくる「そうです。その財布が許されるのは小学生までです」
長門「でも私はこの財布をとても気に入ってる」
ハルヒ「はぁ?そんなダサい財布のどこがいいわけ?」
みくる「そうですよ。そんな財布を使ってたらこっちまで恥かしいです」
長門「それでも私はこの財布がいい」
ハルヒ「ちょっと有希!恥かしい思いをするこっちの身にもなりなさいよ!」
みくる「長門さんのせいでSOS団の品格が下がってしまいます」
ハルヒ「みくるちゃんの言うとおりよ!有希、今すぐその財布を捨てなさい」
長門「断わる」
ハルヒ「なんですって!?」
長門「これは彼からプレゼントされた大事な物」
ハルヒ・みくる「えっ?」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/18(日) 21:15:53.37 ID:QXGbdw1w0
ハルヒ「か、彼からプレゼントって…もしかしてキョン?」
長門「そう。この財布が彼がくれたもの」
みくる「なんでキョン君が長門さんに…」
長門「私の財布がボロボロになったため、彼がプレゼントしてくれた」
ハルヒ「へ、へぇー…キョンの奴、お古をくれるなんて良い奴じゃない」
長門「違う。この財布は彼に買ってもらった」
長門「正真正銘、彼からのプレゼント…」
ハルヒ「なっ!?」
長門「彼と一緒に選んだ思い出の品」
みくる「一緒にってどういうことですか!長門さん!」
長門「この財布を買うため、世間一般でいうところのデートをした」
ハルヒ・みくる「!!」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/18(日) 21:24:19.19 ID:QXGbdw1w0
ハルヒ「なんで財布を買うのにデートする必要があるのよ!」
みくる「そうです!そうです!」
長門「“せっかくだから色々見て回ろうぜ”…彼にそう誘われた」
ハルヒ「あのバカキョン!」
みくる「そ、それで長門さんはキョン君とどんなデートをしたんですか」
長門「財布を買った後、まず彼とショッピングをした…」
みくる「へ、へぇ〜そうなんですか」
長門「あっ」
ハルヒ「どうしたのよ?」
長門「休日で人が多くて混雑していたから彼と手をつないで歩いた」
ハルヒ「なんですって!?」
長門「“迷子になったらいけないだろ?”…彼の言葉」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/18(日) 21:35:59.34 ID:QXGbdw1w0
長門「彼の手はとても大きくて温かい…」
みくる「ふ、ふぇ〜〜」
ハルヒ「ううっ…どうして有希が…」
長門「その後、彼とレストランに入ってご飯を食べた」
みくる「……どんなお店に入ったんですか?」
長門「オシャレなイタリアンレストラン」
ハルヒ「なんでそんな洒落た店にしたのよ!」
みくる「そうです!そんな高そうなお店を選んでキョン君が可哀想です!」
長門「彼がこの日のためにわざわざ予約を取っておいた」
ハルヒ「えっ…?」
長門「このお店の料金は高いはず…」
長門「でも彼は…“お前を喜ばせたいからな、気にすんなよ”」
ハルヒ・みくる「……」
長門「彼との食事はとても美味しかった」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/18(日) 21:42:34.13 ID:QXGbdw1w0
ハルヒ「な、なによ!そんなの!」
みくる「涼宮さん?」
ハルヒ「たかがデートしたくらいで調子に乗るんじゃないわよ!」
長門「べつに調子に乗っていない」
長門「あなたがイライラしているだけ」
ハルヒ「なっ!?」
みくる「でも結局、キョン君からのプレゼントってその財布なんですよね?」
ハルヒ「そうよ!そんなダサい財布を貰ってもねww」
みくる「そうですwww少しもうれしくないですよwww」
長門「そんなことはない」
ハルヒ「まっ有希にはその程度の贈り物って十分ってことねww」
みくる「普通ならもっとマシなプレゼントをするはずですww」
長門「でもこの財布は彼とおそろい」
ハルヒ・みくる「えっ?」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/18(日) 21:51:34.07 ID:QXGbdw1w0
ハルヒ「ど、どういうことよ…」
長門「この財布と同じ物を彼も一緒に買った」
長門「だから彼とおそろい」
みくる「で、でもマジックテープのおそろいなんて恥かしいですww」
ハルヒ「そうよ!そうだわ!あんたたち恥かしいペアじゃないのwww」
長門「彼を悪く言わないでほしい」
みくる「どうしてですかwwww?マジックテープカップルなのにですかww?」
長門「元々、この財布は私が選んで彼に買ってもらおうとした」
長門「でもそしたら彼が険しい顔をし始めた」
ハルヒ「当然じゃないwwそんなダサい財布を選ぶんですものww」
みくる「キョン君が困惑して当然ですwwwww」
長門「彼もあなたたちみたいなことを言っていた」
長門「“正直、その財布を持ち歩いて笑われるかもしれないぞ”と」
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/18(日) 21:58:53.75 ID:QXGbdw1w0
長門「でも私はどうしてもこの財布がほしいと頼んだ」
ハルヒ「有希、バカすぎwwwww」
みくる「私ならグッチの財布買ってもらいますwwww」
長門「“じゃあ、俺も長門と同じ財布を買うわ”」
ハルヒ「はぁww?なんでよwwww?」
長門「“もし財布をバカにされても一緒なら気にならないだろ?”」
ハルヒ・みくる「!!」
長門「だから私はマジックテープ式の財布でも恥かしくない」
長門「むしろこの財布は私に対する彼の好意の現れ……だから」
長門「ここの支払いは私に任せてほしい」バリバリ
〜完〜