1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 17:59:46.30 ID:JU3jOPCIO
キョン「……え」
長門「……」
キョン「……」
長門「……」
キョン「すまんが……もう一度言ってもらってもいいか?」
長門「……」
キョン「……」
長門「一緒に死んでほしい」
キョン「……」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 18:02:23.61 ID:JU3jOPCIO
キョン「……」
長門「……」
キョン「えっと……」
長門「……」
キョン「死ぬって……一体……」
長門「……」
キョン「よく言っていることが分からないのだが……」
長門「……」
キョン「……」
長門「心中してほしい」
キョン「いや……そういう意味じゃなくてだな」
長門「……」
キョン「……」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 18:09:01.44 ID:JU3jOPCIO
長門「7日後までに一緒に死んでほしい」
キョン「……」
長門「……」
キョン「えっと……いきなりどうしたんだ?理由を教えてくれ」
長門「……」
キョン「……」
長門「廃棄処分」
キョン「廃棄処分?」
長門「私が」
キョン「っ!?」
長門「……」
キョン「は、廃棄処分って!お前のところの親玉がそう決定したということか!?」
長門「そう」
キョン「そうってお前!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 18:13:29.13 ID:JU3jOPCIO
長門「死ぬことは恐くない」
キョン「恐くないって!そういう問題じゃないだろ!」
長門「けど」
キョン「……?」
長門「あなたと共にいられなくなることが……」
キョン「……」
長門「恐い」
キョン「っ!?」
長門「……」
キョン「……」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 18:25:25.42 ID:JU3jOPCIO
長門「私がいなくなった後に……」
キョン「……」
長門「あなたが私以外の女と親しくなることが……」
キョン「……」
長門「許せない」
キョン「……」
長門「……」
キョン「……」
長門「一緒に死んでほしい」
キョン「……」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 18:54:24.15 ID:JU3jOPCIO
キョン「待て!お前が死ぬ意味が分からない!どういうことなんだよ!?」
長門「この決定が覆ることはない」
キョン「だが!」
長門「……」
キョン「……」
長門「一緒に死んで」
キョン「……」
長門「……」
キョン「長門……」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 19:03:36.70 ID:JU3jOPCIO
長門「ずっとあなたと共にいたい」
キョン「……」
長門「私がいなくなったらあなたを守れなくなる」
キョン「……」
長門「私以外の女があなたに求愛することが許せない。あなたのことを想うことが許せない。あなたのことを見ることが許せない」
キョン「……」
長門「だから……」
キョン「……」
長門「一緒に死んで……」
キョン「長……門」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 19:25:51.90 ID:JU3jOPCIO
長門「もしあなたが生き残り他の女と親しくなるのなら……」
キョン「……」
長門「そのような世界はいらない。許容することが出来ない」
キョン「……」
長門「私が死ぬ前にこの世界を崩壊させる」
キョン「なっ!?」
長門「あなを愛していいのは私だけ」
キョン「お前!崩壊させるって!」
長門「あなたに愛されていいのは私だけ」
キョン「長門!」
長門「一緒に死んで」
キョン「……」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 19:30:40.65 ID:JU3jOPCIO
長門「あなたに拒否権はない」
キョン「……」
長門「あなたは私のもの」
キョン「……」
長門「私はあなたのもの」
キョン「……」
長門「私たちは愛し合っている。ならば常に共にあるべき」
キョン「い、いつからそんな関係になったんだ……」
長門「最初から」
キョン「最初からって……」
長門「大丈夫。返事は聞かなくても分かっているから」
キョン「……」
長門「違う。最初から答えなどなかった。あなたは私と共にあるべきことを選ぶから」
キョン「な、長門……」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 19:39:22.77 ID:JU3jOPCIO
キョン「た、確かにお前には今まで何度も助けられてきた。お前がいなかったら俺は今生きてない」
長門「平気」
キョン「……」
長門「あなたは私の全てだから。あなたを守ることは当然のこと」
キョン「あ、ああ……ありがとな……」
長門「……」
キョン「……」
長門「これからはずっと一緒」
キョン「……」
長門「愛している」
キョン「あ、ああ……」
長門「……」
キョン「……」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 20:26:33.19 ID:JU3jOPCIO
―――――
――――
―――
――
―
キョン「古泉……」
古泉「おや、どうかしましたか」
キョン「相談がある」
古泉「それはまた珍しい」
キョン「……」
古泉「……?」
キョン「……」
古泉「どうやら非常事態のようですね」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 20:34:32.31 ID:JU3jOPCIO
キョン「……」
古泉「……」
キョン「告白された」
古泉「おや、色恋物でしたか」
キョン「……」
古泉「どなたに告白されたのですか?」
キョン「長門だ」
古泉「長門さんですか」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 20:35:28.11 ID:JU3jOPCIO
キョン「……」
古泉「僕としては友人の恋は応援したいものですね」
キョン「お前……勘違いしてないか?」
古泉「……?違うのですか?」
キョン「一緒に死んでくれと頼まれた」
古泉「……」
キョン「……」
古泉「……え」
キョン「心中してくれと頼まれた」
古泉「……」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 20:45:32.89 ID:JU3jOPCIO
―――――
――――
―――
――
―
キョン「はぁ……結局解決策はなしか」
キョン「まぁ……あるわけはいか……」
キョン「……ん?」
長門「……」
キョン「お前……こんな所で何してるのんだ?」
長門「待ってた」
キョン「そうか」
長門「そう」
キョン「疲れただろ」
長門「平気」
キョン「悪かったな」
長門「……」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 20:50:41.39 ID:JU3jOPCIO
長門「帰る」
キョン「ん?ああ……」
長門「私とあなたの家に」
キョン「……え」
長門「一緒に」
キョン「ああ……そうだな」
長門「……手」
キョン「ん?」
長門「繋ぎたい」
キョン「ああ」ギュッ
長門「……」ギュッ
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 20:59:09.04 ID:JU3jOPCIO
キョン「今までありがとな……」
長門「……」
キョン「お前には本当に感謝してるよ」
長門「そう」
キョン「……」
長門「……」
キョン「……」
長門「ずっと一緒にいたい……」
キョン「ああ……」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 21:06:03.18 ID:JU3jOPCIO
キョン「お邪魔します」
長門「違う」
キョン「え?」
長門「ここはあなたの家」
キョン「ああ……」
長門「……」
キョン「ただ……いま……?」
長門「おかえりなさい」
キョン「……」
長門「……」
キョン「ははっ、なんか……照れくさいな……」
長門「……」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 21:21:47.60 ID:JU3jOPCIO
キョン「7日間……か」
長門「……」
キョン「思い出作りというわけでもないが、色んな所に行ったりでもするか?」
長門「あなたと一緒にいることが出来るのなら……どこでもいい」
キョン「まぁ、普通に過ごすのも悪くないか」
長門「……」
キョン「7日間……か」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 21:24:23.28 ID:JU3jOPCIO
―――――
――――
―――
――
―
〜1週間後〜
キョン「結局……1週間なにもせずに一緒にいただけだったな」
長門「……」
キョン「今日の何時だ?」
長門「24時」
キョン「そうか……」
長門「ずっと一緒」
キョン「ああ……」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 21:28:45.61 ID:JU3jOPCIO
キョン「後1分くらいか……なぁ、1つお願いがあるんだが」
長門「なに」
キョン「出来るだけ痛くしないでくれ」
長門「分かった」
キョン「よろしく頼むよ」
長門「……」
キョン「……」
長門「……」
キョン「時間……だな」
長門「……」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 21:31:04.00 ID:JU3jOPCIO
キョン「……」
長門「……」
キョン「……」
長門「……」
キョン「……」
長門「……」
キョン「……?」
長門「……」
キョン「なぁ」
長門「なに」
キョン「もう24時過ぎてるんだが……」
長門「そう」
キョン「いや……そう、じゃなくてだな」
長門「……」
キョン「……」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 21:33:45.24 ID:JU3jOPCIO
長門「……」
キョン「あの……長門さん?」
長門「なに」
キョン「死なないのか?」
長門「……」
キョン「……」
長門「……」
キョン「……」
長門「……」
キョン「長門さん?」
長門「……」
キョン「廃棄処分って話は一体……?」
長門「……」
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 21:42:30.58 ID:JU3jOPCIO
長門「あなたが一体何を言っているのか分からない」
キョン「……」
長門「……」
キョン「……」
長門「……」
キョン「廃棄処分って……」
長門「何のことだか分からない」
キョン「……」
長門「……」
キョン「長門さぁん……ついていい嘘と悪い嘘の区別ぐらい分かるよねぇ」ゴゴゴゴゴ
長門「チキュウノコトバ、ワカラナイ……」
キョン「へぇ……そうなのか……」ゴゴゴゴゴ
長門「ヨウジヲオモイダシタ、イエニカエル」
キョン「逃がすわけないだろ?ここがお前の家だもんな」ガシッ
長門「チキュウノコトバ、ワカラナイ」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 21:48:43.02 ID:JU3jOPCIO
キョン「取り敢えず正座しようか」
長門「アイ、キャント、スピーク、チキュウノコトバ」
キョン「正座しようか」
長門「ワット、ラングイッジ、イズ、スポークン、イン、ジャパン?」
キョン「正座」
長門「……はい」
キョン「……」
長門「……」
キョン「……」
長門「……」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 21:56:02.43 ID:JU3jOPCIO
キョン「さて、なんでこんな嘘ついたんだ?」
長門「……」
キョン「……」
長門「……」
キョン「長門、話してくれないと分からないぞ」
長門「ワタシ、ナガトユキ、3サイ」
キョン「……」
長門「ムズカシイ、ハナシ、ワカラナイ」
キョン「……」プチッ
長門「オウチニ、カエル」
キョン「考えようによっては500歳を軽く超えてるよなぁ?」ゴゴゴゴゴ
長門「……」
キョン「……」ゴゴゴゴゴ
長門「……ごめんなさい」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 22:06:02.97 ID:JU3jOPCIO
キョン「くそっ……とてつもなく恥ずかしい……」
長門「……」
キョン「なんだこの恥ずかしい気持ちは……」
長門「……」
キョン「だが長門……嘘をつくなんて本当にお前も人間らしくなったな」ニコッ
長門「……」
キョン「なんて言うわけないだろこの野郎!この俺の恥ずかしい気持ちはどうしてくれんだ!?」
長門「……」
キョン「あー!死にてー!!」
長門「一緒に……」
キョン「……ん?」
長門「あなたと一緒にいたかった」
キョン「……」
長門「ごめんなさい……」
キョン「別にそんな嘘つかなくても……俺はお前と一緒にいてやるに決まってるだろ」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 22:10:19.94 ID:JU3jOPCIO
長門「……」
キョン「……」
長門「好き……」
キョン「ああ……」
長門「私はあなたを愛している……」
キョン「俺も愛してるぜ。お前がいないと俺は生きていけない」
長門「……」
キョン「俺の目に5秒以上お前がうつっていないと俺は死んでしまうんだ。お前から5秒以上離れても俺は死んでしまう」
長門「……」ギュッ
キョン「長門……」
長門「こうすれば……死なない」ギュッー
キョン「好き好き大好き愛してるぜ長門。ずっと一緒にいよう。結婚しよう」ギュッー
長門「……大好き」ギュッー
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 22:13:27.16 ID:JU3jOPCIO
―――――
――――
―――
――
―
長門「HappyEnd」カキカキ
長門「作戦は完璧……」
長門「1週間かけて練りに練ったこの作戦に抜かりはない」
長門「今夜彼に作戦を実行する」
キョン「……」
長門「これで彼は私のも……」
キョン「……」
長門「……」
キョン「……」
長門「……」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 22:23:42.09 ID:JU3jOPCIO
長門「……」
キョン「……」
長門「いつから……」
キョン「最初の方から……」
長門「そう」
キョン「……」
長門「……」
キョン「部室に入ってもそれ書くのに夢中になってたみたいで俺に気付かなかったから……」
長門「……」
キョン「……」
長門「……」
キョン「なんか……」
長門「……」
キョン「すまん……」
長門「……」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/14(水) 22:37:08.68 ID:JU3jOPCIO
キョン「……」
長門「……」
キョン「……」
長門「……」
キョン「……」
長門「話がある……」
キョン「なんだ?」
長門「……」
キョン「……」
長門「一緒に死んでほしい……」
キョン「え゛ぇっ!?実行するのかよ!?」
お し ま い