1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 20:50:03.34 ID:fcGZTQdWO
キョン「いきなり何を言ってるんだお前は?後、顔を近付けるな」
古泉「閉鎖空間の戦いを見てくれたのなら僕の隠れ熱血系アニメファンにも理解を示してくれると思ったのですが」
キョン「もう隠れてないがな」
古泉「機関の人間ほとんどが熱血系アニメのファンですよ」
キョン「え?まさか森さんもか?」
古泉「当然です」
キョン「想像しにくいんだが?」
古泉「神人に特攻かけるときによく叫んでますよ」
キョン「何て?」
森『私を誰だと思っていやがる!!!!』キーン
キョン「嘘だと言ってくれ」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 20:53:27.60 ID:fcGZTQdWO
古泉「残念ながら」
キョン「今、俺の中で森さんが死のうとしてる」
古泉「いや、でもあんな戦いしてたら誰でも熱血系アニメ好きになりますよ」
キョン「ゲッターロボとかマジンガーZ?」
古泉「鉄板ですね」
キョン「エウレカなんとかとか?」
古泉「あんなもん熱血系アニメじゃないです」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 21:04:42.28 ID:fcGZTQdWO
キョン「機関の人間の気持ちもわか……分からないな、別にアニメじゃなくてもいいだろ」
古泉「はぁ……分かっておられないんですね、実写系熱血の痛さを……」
キョン「今のお前もかなり痛い」
古泉「いわば僕ら機関の人間は、空想の世界に生きる人間なんです」
キョン「だから?」
古泉「だからって……それこそが熱血系アニメ好きな理由でしょうが!」
キョン「意味不明なキレ方するんじゃない」
ガチャ
みくる「遅くなりました〜」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 21:10:45.80 ID:fcGZTQdWO
キョン「お疲れ様です朝比奈さん」
みくる「二人で何の話をしていたんですか?」
キョン「あぁ、いや別に」
古泉「いや、ついでなんで朝比奈さんにも聞いていただきましょう、熱血系アニメの話をしていたんです」
みくる「……え?」
…………………
……………
………
みくる「そうだったんですか」
古泉「そうだったんですよ」
みくる「私もハチミツとクローバー大好きです」
古泉「話聞いてねぇのか!?熱血のねの字もねぇんだよ!!このホルスタインがぁぁあああ!!」
ガシャーン!!
長門「……」←飛んできたオセロ盤が頭に当たった
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 21:18:06.89 ID:fcGZTQdWO
古泉「はっ!?……まったく朝比奈さんも不粋なお人だ」
キョン「お前はちょっとおかしいぞ」
古泉「話を戻しましょう、ゲッターアークの最終回はどんな最終回にするべきかの話でしたね」
キョン「話を戻す前にまず長門の頭のコブを心配しようか」
長門「……痛い」
キョン「よしよし」サスリサスリ
長門「……もっと」
キョン「よしよし」コスコスコスコス
古泉「この馬鹿二人は放っておきましょう朝比奈さん」
みくる「ふぇ!?(私じゃなくてキョン君に話題振ってください!)」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 21:25:27.40 ID:fcGZTQdWO
古泉「言う迄もなく、ゲッターアークは原作者が死んで話は完結する事ができなくなりました」
みくる「え?あの、その……」
古泉「これは非常に憂慮すべき事態です」
みくる「あの……あの……」
古泉「20世紀○年のような投げっぱなしジャーマンラストよりはマシと言えるかもしれませんが朝比奈さんはどう思いますか?」
みくる「えと……あの……」
古泉「遠慮はいりません、忌憚なきご意見を」
みくる「さ、最後はやっぱりお花畑で愛の告白とか……」
古泉「……」バキッ!←湯呑みを握り潰した
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 21:34:38.36 ID:fcGZTQdWO
みくる「ひゃ!?」ビクッ
古泉「おや、湯呑みにヒビが入っていたようです」
キョン「落ち着け古泉」
古泉「……なんであなたは長門さんと抱っこ座りしているんです?」
キョン「なんとなく」
長門「……」
古泉「離れてください、今涼宮さんが来たら地球が量子分解されます」
キョン「大丈夫だ、アイツは今日掃除当番だから、で、エヴァンゲリオンの話だっけ?」
古泉「愚かだ……あなたは本当に愚かな人だ……」
みくる「あ、私エヴァンゲリオン知ってます」
キョン「一般人にも認知されてるアニメですからね」
古泉「あんなもんウジウジしてる主人公がシコシコしてるアニメだろうが!!!」ダンッ!
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 21:43:19.41 ID:fcGZTQdWO
キョン「おちつけっての、違いを説明してくれ違いを」
古泉「ふぅ……いいですか?エヴァンゲリオンは所謂『セカイ系アニメ』なんです」
キョン「セカイ系?」
古泉「要するに、チュドーン!バコーン!はい終了!が熱血系、単純明快で素晴らしい」
古泉「それに対しセカイ系は、登場人物の内面世界に重点を置いたアニメです、欝系とも呼ばれますね」
古泉「エヴァンゲリオンは初めてのセカイ系アニメというにわかがいますがそれは大きな間違いです」
古泉「実際には伝説巨神イデオンが初めてであり
キョン「お茶おいしいです、朝比奈さん」ズズーッ
みくる「玉露ですから」
長門「……美味しい」ズロローッ
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 21:52:37.20 ID:fcGZTQdWO
古泉「……人の話聞いてくださいよ」
キョン「聞いてる聞いてる」ズズーッ
バタン!
ハルヒ「みんな!集まってるわね!」
古泉「……」
ハルヒ「……どうしたの古泉君?中腰になって今にもキョンに飛び掛かりそうな姿勢になって」
古泉「……いえ、運動不足なのでスクワットです、いち!に!」フンフン
ハルヒ「キョン、古泉君どうしたのよ?」
キョン「いや、熱血系アニメの話になってな」
ハルヒ「熱血系アニメ!?私も大好きよ!」バーン
古泉「涼宮さん、信じていました」
キョン「なんで直立不動で敬礼してるんだお前は?」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 21:57:59.69 ID:fcGZTQdWO
ハルヒ「まずなんと言っても頭空っぽにして楽しめるのがいいわね!」
古泉「まったくです!涼宮さん!」
ハルヒ「勧善懲悪な世界!これよこれ!」
古泉「一生付いていきます!」
キョン「今何か危険なコミュが形成されようとしている」
ハルヒ「やっぱり、けいおん!は最高だわ!」
古泉「ふんもっふ!!」
バチコーン!
ハルヒ「ぶっ!?」
バターン!
古泉「あ」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 22:05:07.76 ID:fcGZTQdWO
ハルヒ「」ピクピク
古泉「今非常に悲しい事件が起きました」
キョン「20000%お前の仕業だ」
キョン「長門、ハルヒの傷と殴られた瞬間の記憶消せるか?」
長門「了解した」
キョン「よし、今のうちにスカートの中を見ておこう」ガサゴソ
古泉「誰でも手が出ますよ、あんな事を言われれば、そう思いませんか?朝比奈さん」
みくる「思いません」キッパリ
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 22:10:46.02 ID:fcGZTQdWO
ハルヒ「う〜ん?」
キョン「お、目が覚めたかハルヒ」
ハルヒ「あれ?私……」
キョン「いきなり寝るから何かと思ったぜ、疲れてんのか?」
ハルヒ「?まぁいいか」
古泉「それより涼宮さん、先程まで話しておられた『朝比奈みくるの冒険2』の脚本の件ですが」
みくる「へ……?」
ハルヒ「あれ?そんな話してたっけ?」
古泉「えぇ、僕に脚本をお任せ願えると」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 22:17:00.61 ID:fcGZTQdWO
ハルヒ「?まぁいいわ、私も続編作ろうと思ってたし!古泉君、あなたに脚本を任せるわ!」
古泉「光栄の極みです」スパッ
みくる「ふぇ……あの、嫌です……」
古泉「涼宮さんの命令が聞けないのですか!あなたは!」クワッ
ハルヒ「こ、古泉君?」
古泉「失礼しました、映画にかける涼宮さんの熱意に僕まで熱くなってきたようです」
キョン「さっきアイツ実写系熱血は痛いとか言ってなかったか?」
長門「言ってた」
ハルヒ「……今更だけど、キョンなんであんた有希ん抱っこしてんのよ?」
古泉「バイト行ってきます」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 22:22:31.79 ID:fcGZTQdWO
バイト終了
森「お疲れ様、古泉」
古泉「お疲れ様です、森さん」
森「話ってなんなの?」
古泉「えぇ、実は……」ゴニョゴニョ
森「なんですって!?」
古泉「はい『朝比奈みくるの冒険2』の脚本を任されました」
森「こうしてはいられないわ!」ピッピッ
森「新川さん!大至急集合です!多丸兄弟も……え?休暇?それどころじゃないんです!」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 22:30:22.36 ID:fcGZTQdWO
第一回、機関脚本会議
森「やっぱり四天王は外せないわね」
新川「同意ですな」
古泉「四天王あってこその熱血ですからね」
多丸(兄)「それには意義無いが、ヒロインはどうする?」
古泉「やはり長門さんが一番かと」
森「いえ、朝比奈みくるさんにするべきよ、異星人の姫って設定なんだからなるべく頭空っぽっぽい女性にするべきじゃないかしら?」
古泉「朝比奈さんが頭空っぽというのは同意ですが、やはり異星人の姫はクールであるべきだと思うんです」
新川「分かっておられませんな、古泉君」
古泉「何がです?」
新川「グレンラガンのニアは頭空っぽでございます」
古泉「なるほど……」
新川「そこまで考えないからあなたは性欲を持て余すのです」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 22:38:40.70 ID:fcGZTQdWO
森「四天王といえば女性枠は外せないわね」
古泉「もちろんです」
新川「しかし、それなりのプロポーションを持った女性でないと勤まりませんぞ」
多丸(弟)「それに悪っぽい悪女でなければならない!」ドンッ!
古泉「鶴屋さんで行きましょう」
森「鶴屋さん?あのスモークチーズの?」
古泉「はい、あのスモークチーズです」
森「四天王の器がある子とは思えないわね」タッタラタタ〜♪←マジンガーZの着メロ
森「はい?閉鎖空間?そんなもん放っておきなさい!こっちはそれどころじゃないのよ!」ピッ
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 22:46:24.44 ID:fcGZTQdWO
森「それに、タイトルも『朝比奈みくるの冒険2』じゃ締まりが無いわね」
古泉「超絶巨乳!ミクルンガーというのはどうでしょう?」
新川「悪くありませんな」
森「簡潔にキョム戦記ってどうかしら?」
古泉「それは色々危険です」
多丸(兄)「決め台詞も決めておかなければならないだろう」
古泉「『私のみくるビームは!善も悪も愛も貫くビームよ!!!』でどうでしょう?」
森「悪くないけどいま一つね」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 22:51:44.80 ID:fcGZTQdWO
ガチャ
キョン「うーす、古泉来てたのか……目が赤いぞ?どうかしたのか?」
古泉「いえ……徹夜だったもので」
キョン「働きすぎは体に毒だぞ」
古泉「いえ、お気遣いなく」
キョン「ところでその京極堂シリーズ並みに分厚い紙の束は一体なんだ?」
古泉「脚本ですよ、機関の仲間と一緒に作り上げた魂の作品です」
キョン「ちょっと見せてくれるか?」
古泉「えぇ、どうぞ」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 23:01:35.48 ID:fcGZTQdWO
ガチャ
みくる「こんにちは〜」
古泉「どうも、朝比奈さん」
みくる「あれ?キョン君小説読んでるんですか?」
古泉「脚本ですよ、あ、朝比奈さんの着る衣装のラフ画も書いておきました、これです」
みくる「なん……ですか?これ」
キョン「どうしたんです朝比奈さん?ってうおっ!?なんだこの猥褻な衣装は?ほぼ裸じゃないか!」
古泉「え?普通ですよ」
みくる「こんなの普通じゃないですよ!ね、キョン君!?」
キョン「普通です」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 23:11:15.48 ID:fcGZTQdWO
ガチャ
ハルヒ「みんな!来てるわね!」
古泉「あ、涼宮さん、脚本出来ましたよ」
ハルヒ「脚本?何の?」
古泉「いや、朝比奈みくるの冒険2の脚本ですよ」
ハルヒ「あぁ、アレやっぱりいいわ、もうやらないわ」
古泉「は……?」
ハルヒ「つまらないからやめるわ」
古泉「」
キョン「古泉?」
古泉「」
長門「王大人、古泉一樹死亡確認」
完