7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/30(水) 19:39:20.52 ID:J1fGmTT5O
4月9日。
卒業式を終え、これでもかという程暇を持て余し、どのくらい持て余したかというと、この時期の俺は中学生なのか高校生なのかということを真剣に考えることに一日を費やすような生活を送っていたわけなんだが、
そんな駄目人間的生活とも今日でしばらくお別れらしい
ということで、今日は入学式
俺は高校生になったのだ
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/30(水) 20:51:39.12 ID:J1fGmTT5O
俺が今年一年間お世話になる教室は一年五組だそうだ
何人かは同じ中学からこの高校に来てはいるんだが、
同じクラスになったやつは一人だけだった
いや、別に心細いとかは全くないが
キョン「よぉ国木田」
国木田「あぁ、キョン」
谷口「キョン?」
絶対にアホだこいつ
特に根拠はないが、絶対アホだ
キョン「あだ名だ、あだ名。ていうか、人のあだ名聞いて堂々とニヤニヤするな」
まぁ、全く気に入ってないんだが
国木田「さっき普通に自己紹介で名前言ってたでしょ」
谷口「聞いてねぇ」
聞いとけ
なんのための自己紹介だ
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/30(水) 21:04:44.95 ID:J1fGmTT5O
キョン「で、谷口だったか。お前、涼宮と同じ中学出身だったよな」
谷口「おぉ」
キョン「あいつはなんなんだ。完全に中二病真っ盛なかんじだったが」
国木田「自己紹介で、なんか凄いこと言ってたよね。たしか、宇宙人がどうとか」
谷口「アイツはなんつーか、マジでイタいっつーか、常識を全く兼ね備えてないやつでな、中学の時に、夜中の学校にしのびこんで校庭にバカでかい文字を書いたりするやつだ」
キョン「それはマジでイタいな」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/30(水) 21:24:37.29 ID:J1fGmTT5O
キョン「まだこの世にブルマが残っているとはな」
谷口「貴重な生き残りだ。大切にしねーとな」
俺らはマラソンを走り終え、女子の体育の授業を見学している
特定の性癖の持ち主には凄く羨ましがられるんだろうな
キョン「この間から思っていたんだが」
谷口「ん、なんだ?」
キョン「涼宮って普通に美人だよな」
谷口「まさかお前、狙ってるのか」
キョン「違う。断じて違う」
谷口「んなムキになんなよ。まぁ、黙ってたら相当美人だわな。実際中学ん頃はモテてたし」
キョン「そうなのか」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/30(水) 21:25:33.07 ID:J1fGmTT5O
谷口「ま、すぐフラれるんだかな」
だろうな
谷口「あんなやつより、今一番注目すべき女子は、アイツだ。朝倉涼子」
キョン「アイツ、委員長だよな」
谷口「そうだ。美人で性格がよく、勉強ができて同性にも人気がある。まさに、完璧な……」
ん?どうしたんだ?
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/30(水) 21:34:11.57 ID:J1fGmTT5O
谷口「おい、すっげぇ速えな、あの青髪の女子…」
うお、マジで速い
中学生みたいな体なんだが、すばしっこいかんじの速さじゃないな
運動神経がいいらしい
結局、他の女子をぶっちぎってゴール
ていうか、超ちっさいな、アイツ
………………
………………………………あ、目があった
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/30(水) 21:44:46.25 ID:J1fGmTT5O
つかさ「こなちゃんすごーい、ぶっちぎりだったね」
こなた「いえいえ、なんのこれしき」
つかさ「こんなに足速いなら、運動部には入らないの?陸上部とか」
こなた「部活入るとゴールデンのアニメ見られないじゃん」
つかさ「………」
こなた「……ん?(うわ、なんか目付き悪い人と目あっちゃったよ)」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/30(水) 21:51:55.72 ID:J1fGmTT5O
ハルヒ「………」
ハルヒ「ちょっとあんた」
こなた「え?私?」
ハルヒ「ちょっと私と勝負しなさい」
つかさ「え?え?いきなり何?勝負?」
こなた「その勝負、のった!!」
つかさ「こなちゃん軽いよ!!」
こなた「いや、だってここで勝ったらフラグとか立ちそうだし」
つかさ「ふ、ふらぐ?」
ハルヒ「ごちゃごちゃ言ってないで、さっさとやるわよ」
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/30(水) 22:10:46.49 ID:J1fGmTT5O
谷口「ん?なんかさっきのやつまた走るみたいだな」
隣のレーンには涼宮が立った
どうやら、あの二人で競争するらしい
谷口「あいつら、競争でもすんのか?」
どうもコイツは俺より思考がワンテンポほど遅れているらしい
谷口「中学ん頃は涼宮が校内ぶっちぎりで一位だったんだけどな。アイツもかなり速いからな……」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/30(水) 22:23:46.68 ID:J1fGmTT5O
というわけでいきなり始まったこのレースだが、
スタートはほぼ同時
涼宮が少し速いように見えたが差はすぐなくなり、どっちらかが前に出ることはなく互いに競りあった状態で走っていき
ゴールもほぼ同時
ほぼというか同時だろう、あれは
0.05秒とかの差だ、きっと
素人の俺には分からんのだが
文字媒体では伝わりにくいが、
非常に手に汗握る面白いレースだった
文字だけじゃ満足しない
手に汗握りたいってやつは、漫画化とかアニメ化とかしてくれ
それが無理なら想像で我慢しましょう
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/30(水) 22:38:34.95 ID:J1fGmTT5O
谷口「すごかったな、今の…」
国木田「うん…どうやったらあんなに速く走れるのかなぁ…」
キョン「お前いつからそこにいたんだ…」
俺たちはすごく良いものを見せてもらったんだが、
涼宮自身は気に入らなかったらしく、
プイッとあっちを向いてスタスタ歩いていってしまった
普通は友情とか芽生えそうな展開だったんだがな…
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/30(水) 22:51:47.17 ID:J1fGmTT5O
泉こなた
あの超速いチビは、同じクラスだったらしい
憶えてなかった…
いや、偶々忘れていただけであり、別に歳とかじゃないんだ
最近物忘れが激しいのは、新生活からの疲れのせいだ、きっと
谷口「なにぶつぶつ言ってんだ?てか、さっさとゲーセン行こうぜ」
キョン「あぁ、すまん」
国木田「ゲーセン行くの久しぶりだなー」
キョン「こないだ一緒に行っただろうが」
放課後、俺は谷口と国木田と共にゲーセンへ向かっていた
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/30(水) 23:16:58.22 ID:J1fGmTT5O
とりあえず、決着はつけてきたから書きます
谷口「なんだ、お前結構上手いじゃねーか」
国木田「キョン格ゲーとか得意だよね」
キョン「暇人だからな」カタカタ
谷口「おぉーなんかすげぇ技出た」
国木田「おぉー勝ったね………ん?」
キョン「向こうの台から挑戦者みたいだ」
谷口「すげーな、こんな機能あるやつ見たことねぇ」
キョン「俺もここ以外で見たことないな」
92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/30(水) 23:22:01.19 ID:J1fGmTT5O
キョン「………………」
谷口「………………」
国木田「……………………ぼ」
キョン「言うな、国木田」
国木田「………………」
ここまでボロ負けするとはな……
相手の顔……見てこよう………
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/30(水) 23:29:01.22 ID:J1fGmTT5O
キョン「………」
かがみ「うっわ〜、また圧勝」
つかさ「こなちゃん強いねー」
こなた「ふっふっふ、伝説はまだまだこれからーって、ん?(あ、あの目付き悪い人)」
キョン(……こいつか!!こいつに負けたのか!!)
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/01(木) 06:09:18.81 ID:6XtpCJMGO
谷口「おーい、キョン、どうしたー?って、あのチビじゃん。なんで?」
かがみ「こなた、知り合い?」
こなた「ううん、知らない」
キョン「クラス一緒だ」
つかさ「えー(こんな人いたかな…?)」
国木田「僕たち一年五組だよ」
こなた「あ、ホントだ同じクラスの人だ」
かがみ「あんたたち自分のクラスの人くらい覚えておきなさいよ……」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/01(木) 06:25:37.37 ID:6XtpCJMGO
谷口「俺は谷口、こっちが国木田で、こいつがキョン」
キョン「頼むからこれ以上俺のあだ名を広めないでくれ」
こなた「キョン?」
つかさ「じゃああだ名はキョンくんだね〜」
キョン「キョンはあだ名だと言っとるだろうが」
かがみ「じゃあ次は私たちね。私は柊かがみ、この子が妹のつかさで、こいつが泉こなた」
国木田「柊さんのお姉さんってことは、もしかして先輩でしたか?」
かがみ「いや、私たち双子なのよ。」
キョン「じゃあ、下の名前で呼んだ方がいいよな」
国木田「かがみさんと、つかささんだね」
こなた「ぷっ、かがみ“さん”だって……ww」
かがみ「こ、こらそこ笑うな」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/01(木) 06:39:05.52 ID:6XtpCJMGO
かがみ「あ、そういえばなんか用事があってきたんでしょ?どうしたの?」
キョン「いや、今挑戦者にこてんぱんにやられたからな、相手の顔を拝んどこうと思ってな」
こなた「あ、さっきのキョンくんだったんだ。なかなか強かったよ!!」
キョン(なんかすげぇ悔しい)
かがみ「ゲームでこなたに勝とうなんて、一日12時間ぐらいやってなきゃムリよ」
キョン「そんなにやってたら飽きるだろ、絶対」
こなた「12時間とかはさすがにムリだけど、6時間くらいなら全然いけるよねー」
キョン(もしかしてこいつ……)
かがみ「えぇ、キョンの考えどうりの人よ、こなたは」
キョン「アニメとかも見ちゃうタイプか」
こなた「見ちゃうタイプです」
キョン(駄目人間っぽいな)
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/01(木) 23:38:30.67 ID:6XtpCJMGO
〜翌日〜
こなた「あ、キョンくんおーっす」
キョン「おぉ、おはよう」
つかさ「ホントに同じクラスだったんだね〜」
キョン「信じてなかったのかよ…」
谷口「おーっす」
キョン「ん、よう谷口」
こんなかんじで、今日も一日が始まった
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/01(木) 23:58:33.22 ID:6XtpCJMGO
ガラガラ
ハルヒ「………」
相変わらず不機嫌そうな顔で涼宮は俺の後ろの席に座った
ん?
そういえば……
キョン「なぁ涼宮」
ハルヒ「………」
そんなに睨まれても困る
キョン「曜日によって髪型変えるのは宇宙人対策か?」
こなた「ん、言われてみれば確かに……」
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 00:02:13.76 ID:6XtpCJMGO
キョン「日が進むにつれて髪結ぶ箇所がふえてるよな」
ハルヒ「………いつ気づいたの?」
キョン「今、ついさっき」
ハルヒ「………私、曜日によって感じるイメージって違うと思うのよ。たとえば……」
初めて会話が成立した気がする
こなた「涼宮さん軽い電波系かと思ってたけど、ちょっと違うかも……」
こいつは一体なに言ってるんだ
こなた「キャラがはっきりしてないのは、まだプロローグだからかな……」
自重しろ
とりあえず、泉は無視することにした
226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 00:10:47.30 ID:59MhpP26O
ハルヒ「……で、日曜日が白」
キョン「それは、分からんでもないな。ていうか、なんでお前そんなに宇宙人とかにこだわるんだよ」
ハルヒ「そっちの方が、おもしろいじゃない!!」
こなた「わかる!!分かるよ涼宮さん!!宇宙人キャラとか、普通のヒロインとはまた違った要素があっていいんだよねっっ」
何の話をしてるんだ
ていうか、なんでこんな原作よりそういうコメント多いんだよ
235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 01:29:47.07 ID:59MhpP26O
その翌日、涼宮は長かった髪をバッサリ切って教室に入ってきやがった
俺が言った次の日に切ってくるって、どうなんだよ
で、今日は席替えらしい
公正なクジの結果、俺は窓際後方二番目というなかなかの席を確保したのだが、
神は俺に恨みでもあるのだろうか
俺の後ろに涼宮
俺の横に泉
なんというかな……
237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 01:37:25.71 ID:59MhpP26O
こなた「キョンくんって頭いいの?」
キョン「いや、まったくだ」
こなた「ちっ」
キョン「まて、今なぜ舌打ちをしたんだ」
こなた「いや、べーつにー」
キョン「………」
キョン「そういや涼宮よ、お前この学校にある全部の部活にはいったってまじか?」
ハルヒ「えぇ、そうよ」
ハルヒ「でも、マシな部活なんてありゃしないわ」
キョン「一つくらいマシなのあるだろ」
ハルヒ「………」
ん?どうしたんだ、コイツ……
こなた「いや〜、部活なんてよくやるよね」
キョン「こら駄目人間自重しろ」
ハルヒ「………………」
247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 01:50:00.84 ID:59MhpP26O
それは突然やってきた
ハルヒ「………そうよ……」
ん?なんか後ろから声が……
ハルヒ「ないんなら………」
ハルヒ「作ればいいじゃない!!」
そう叫びながら、涼宮は立ち上がっていた
今は授業中
周りは軽く引いている
だが、授業中だろうと引かれていようと気にせずに、涼宮は教室からダッシュで出ていった
キョン「なんだ、アイツ………」
311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 16:19:53.83 ID:59MhpP26O
みゆき「世界には数々のUFOの目撃情報ありますが、その約90%は流れ星などの見間違いらしいですよ」
こなた「ほぇーそなんだ」
キョン「10%はマジなのか」
かがみ「可能性を消去法で消してくと、UFOとしか説明出来ないヤツが10%なんでしょ」
今は昼休み
俺、谷口、国木田、泉、かがみ、つかさ、そしてみゆきさんというメンバーで飯を食っている
みゆきさんとちゃんと話したのは今日が初めてだ
涼宮は、教室を飛び出してまだ帰ってきていない
どうやら、学校中を走り回っているらしい
いったい何をする気なんだ……
315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 16:55:42.65 ID:59MhpP26O
放課後、えらく上機嫌な涼宮に拉致られ、俺と泉は文芸部室に閉じ込められた
キョン「なんだ、いったい…」
こなた「ていうか、すごい力だねハルヒちゃん……」
長門「………」
キョン「とりあえず、何故ここに俺らは連れてこられたんだ」
ハルヒ「部活を作るわ!!」
キョン「そうか、頑張ってくれ」
ハルヒ「なに言ってんの、あんた達も入るのよ」
キョン「はぁ?」
こなた「え〜っ」
317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 17:06:29.55 ID:59MhpP26O
ハルヒ「部室はこの文芸部室を使うわ」
キョン「じゃあ文芸部なのか」
ハルヒ「そんなのじゃないわよ」
こなた「じゃあなにをするの?」
ハルヒ「ん〜………」
ハルヒ「………え、SOS団!!」
絶対今考えただろ……
319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 17:14:50.26 ID:59MhpP26O
キョン「ちょっと待て。ここは文芸部室だろ。なら文芸部のものだろ」
ハルヒ「いいのよ、許可もらったから。ね?」
長門「………」コク
キョン「おいおい、いいのか?」
長門「………かまわない」
こなた「ねぇねぇ、名前なんていうの?」
長門「……長門有希」
こなた「文芸部員なの?」
長門「そう」
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 22:57:59.79 ID:59MhpP26O
こなた「文芸部員……無口……読書家……ひんぬー……」
こなた「ありうる!!!」
キョン「なにがだ」
ハルヒ「なに言ってるかわかんないけど、とりあえず私必要なもの揃えてくるから、二人ともそこで待ってなさい!!」
キョン「ちょ、涼宮…」
バン!!
行ってしまった…
こなた「ねぇ有希たん、ソレおもしろい?」
長門「……ユニーク」
なんなんだ一体…
354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 23:21:05.99 ID:59MhpP26O
勢いよく帰ってきた涼宮は、
んなもんどこから持ってきたんだっていうようなグッズと
とんでもない美少女をつれてきた
キョン「え〜…」
キョン「とりあえず、この人はどちらさんだ」
ハルヒ「紹介するわ、2年生の朝比奈みくるちゃんよ」
みくる「ふぇ〜、ここここは一体どこですかぁ?」
どうやら、また被害者が増えたようだ
キョン「どこから拉致ってきたんだ?」
ハルヒ「失礼ね、任意同行よ」
ハルヒ「教室に一人でいたから、連れてきたのよ」
こなた「はるにゃん、ナイスセレクト!!」
みくる「わ、私なんでここにいるんですかぁ?」
あぁ、面倒くさい…
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 23:27:58.89 ID:59MhpP26O
キョン「で、なんでこの朝比奈さんを連れてきたんだ?」
ハルヒ「私、萌えって結構重要だとおもうのよ」
こなた「!!」ビクッ
ハルヒ「なんていうか、こういうロリキャラが必要なのよ!!」
こなた「さすがだよハルにゃん!!」
ハルヒ「こなたは分かってくれるのね!!」
こなた「当たり前だよ!!」
ハルヒ「これが分かるなんて、それでこそSOS団員よ!!」
だめだコイツら……
早くなんとかしないと……
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 23:34:11.54 ID:59MhpP26O
ハルヒ「とりあえず、マスコットが必要だと思ったのよ。しかも…」
みくる「わひゃぁぁっ!!!??」モミモミ
こなた「うおぉ、めっちゃでっかい!!」
ハルヒ「こんなでかいと、腹立ってくるわね…」
………………
…会話に入る隙間がない…
357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 23:42:40.26 ID:59MhpP26O
みくる「うぅ…モウオヨメイケナイ…」
キョン「…え〜、話をまとめると………」
キョン「お前は朝比奈さんが可愛らしいくて胸が大きいというだけの理由でここに連れてきたと、そういうことか?」
ハルヒ「そうよ」
こなた「充分すぎる理由だね」
キョン「お前らなぁ…」
358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 23:50:37.97 ID:59MhpP26O
結局、なんだかんだで朝比奈さんは強制的に入団させられてしまった
これ以上被害は増やして欲しくないんだが…
そんな俺の願いも虚しく、翌日の放課後、新たな仲間が増えることになりました
何人増やす気なんだよ…
ハルヒ「んじゃ、紹介するわ。入ってきて」
小泉「どうも、はじめまして。小泉です」
ハルヒ「なんかみくるちゃんで時間とりすぎたから、ここからは巻きでいくわよ。」
小泉「OKです」
ハルヒ「SOS団に入団してください」
小泉「よろこんで」
キョン「まてこら」
360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/02(金) 23:56:24.86 ID:59MhpP26O
こなた「ハルにゃん、この人はなんで連れてきたの?」
どうやら泉の涼宮に対する呼び方はハルにゃんで決まったらしい
ハルヒ「聞いて驚きなさい。古泉君は、謎の転校生よ」
こなた「おぉー」
古泉「別に謎ではないんですけどね」
こなた「よろしくね、古泉君」
古泉「こちらこそ」
あぁ、なんかもうツッコムのも面倒だな…
362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 00:05:15.25 ID:geoMHhjGO
こうして、涼宮ハルヒを筆頭とする謎の団、SOS団が結成された
かがみ「なんであんた、そんなワケわからない同好会入ったのよ」
こなた「いやぁ、だって面白そうじゃん」
キョン「ま、強制入団だったがな」
つかさ「おもしろそうだね〜」
谷口「いや、普通に危ない集団だろ」
キョン「言っとくが、俺は普通に普通だぞ。アレと一緒にすんな」
みゆき「活動はなにをされるんですか?」
こなた「なんか、ハルにゃんは不思議探しっていってよ」
国木田「不思議探しかぁ〜。ミステリ研みたいなかんじかな?」
363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 00:12:01.50 ID:geoMHhjGO
こなた「なんか、明日市内を探索するって言ってたよ」
谷口「まじか。休みの日によくんなことするな…」
キョン「まったくだ…」
かがみ「ていうか、不思議なことなんて探して出てこないと思うんだけど」
キョン「まったくだ……」
364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 00:18:50.41 ID:geoMHhjGO
翌日、日曜日
これでもかというくらいの快晴だ
集合時間前にちゃんとついたんだが…
こなた「キョンくんおっそいよ〜」
ハルヒ「まったく、団員にあるまじき行為ね」
他の皆はすでに集まっており、結果的になんか俺が遅刻みたいなかんじになっている
イヤイヤ、俺はきちんと集合時間前にきたぞ
遅刻ではないぞ
ハルヒ「とりあえず、遅れてきたからみんなのお茶代払いなさい」
キョン「はぁ!?」
まったく、世の中は理不尽だ…
396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 09:30:51.05 ID:geoMHhjGO
その後近くの喫茶店で飲み物おごらされ、縦社会やら格差社会やらの厳しさを実感していると、涼宮がこんなこと言い出した
ハルヒ「三人づつ、二手に別れて探索しましょ」
そう言うと涼宮は、くじを取り出した
印がついたのを引いた三人、残った三人で探索を行うそうだ
で、くじの結果
俺と泉、涼宮が印付きをひいた
くそ、古泉、俺と変わりやがれ
397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 09:38:30.37 ID:geoMHhjGO
だが、探索とはいったものの実際は…
キョン「ただブラブラしてるだけじゃねーか」
ハルヒ「キョン、なんか言った?」
キョン「いや、別に」
こなた「久しぶりにお日様の光浴びながらお散歩もいいねぇ」
キョン「お前はもっと外に出るべきだ」
だがまぁ…
こう、朝からゆっくり散歩しながら休日を過ごすってのも、悪くないな
ハルヒ「どこかに時空が歪んでるとことかないのかしら…」
コイツがいなければ完璧だと思うんだがな…
398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 09:52:51.36 ID:geoMHhjGO
かがみ「あ、おーい、こなた〜」
こなた「おー、かがみん、つかさ」
つかさ「おはよ〜、こなちゃん。キョンくんもおはよ〜」
キョン「おはようさん」
ハルヒ「たしか、柊さんよね。知り合いなの?」
こなた「んー。知り合いっていうか普通に友達だよ」
キョン「かがみたちは、どっか行く途中だったのか?」
かがみ「ちょっとデパートにね」
こなた「私も行きたーい」
キョン「探索の途中だろうが」
ハルヒ「そうね、意外とデパートとかに不思議なことが転がってそうね」
キョン「同じ理由でどこにでも行けるな」
ハルヒ「よし、じゃあデパートに出発よーっ」
こなた「お〜っ」
399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 10:04:35.79 ID:geoMHhjGO
その後、別行動をしていた朝比奈さんたちと合流し、みんなで仲良くデパートへむかった
泉の友達というのもあってか、涼宮と柊姉妹はすぐに仲良くなって、一緒に服を選びながらキャッキャしている
キョン「俺ら、完全に荷物持ちだよな」
古泉「そうですね〜。でもまぁ、たまにはいいんじゃないんでしょうか。こういう休日の過ごし方も」
キョン「……あぁ」
入学してから、涼宮はなんかこう『こっちくんな』的なオーラを出していたが、
SOS団を作ってから、その妙な壁が無くなったというか、
少しフレンドリーになった気がする
これは多分、いいことなのだろう
こなた「ねぇハルにゃん、こっちとこっち、どっちが似合うと思う?」
ハルヒ「……こっちね」
401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 10:12:07.42 ID:geoMHhjGO
かがみ「結構買っちゃったわね…」
こなた「久しぶりに洋服買ったよ」
つかさ「こなちゃんゲームにばっかお金使ってるもんね」
こなた「む、そんなことないもん。ゲーム以外にも漫画とかグッズとかに」
ハルヒ「一緒のようなもんじゃない」
不思議の不の字も見つけられなかったが、よかったのか?
まぁ、楽しそうにしてたから、いいか
古泉「そうですね。楽しいのが一番です」
キョン「勝手に人の心を読むな」
451 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 21:51:01.11 ID:geoMHhjGO
今日は部室には向かわず、素直に下駄箱へと向かった
別に毎日行く必要もないだろう
昨日休みが無くなっちまったからな
しかしどこに行こうか…
……………………
……うし、こないだはこてんぱんにされちまったからな
ちょっと特訓でもしに行くか
てことで、向かうはゲーセンだ
453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 22:02:40.65 ID:geoMHhjGO
平日だからだろう
いつもより人は少なかった
よし、じゃあさっそく…
キョン「んっ…お、っと……」カタカタ
キョン「うわ、なんだよこの技、反則だろ!」カタカタ
キョン「くそ、避けるタイミングが…」カタカタ
こなた「それは左が動作に入った瞬間左上にジャンプだよ」
キョン「あ、そうか。……っし、おぉ避けれた!」
こなた「そこでしゃがみこんでコンボ!!」
キョン「……おぉ!!勝ったぞ………………って」
こなた「キョンくん乙〜」
キョン「何故お前がここにいる」
こなた「ふぇ?」
454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 22:11:31.80 ID:geoMHhjGO
こなた「暇だったからよったらキョンくん見えから」
こなた「で、キョンくんはなんでここにいんの?まさかこないだ負けたから特訓とか?」
キョン「……………………(汗)」
く、鋭い!!
こなた「よし、じゃあ私が相手をしてあげよー」
キョン「自分がボロ負けしてる姿が安易に想像できてしまうんだが」
こなた「わがままちゃんだな〜じゃあ、こなた様が指導してしんぜよぉ〜」
調子にのっておられる
こなた「なんでも聞いてくれたまへ〜」
しかし、コイツの方が数枚上手、しかもその一枚一枚が無駄に厚いからな
ここは……
キョン「……お願いします」
457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 22:20:51.32 ID:geoMHhjGO
こなた「ほら、そこを上から!!」
キョン「…っと……うぉっ」カタカタ
こなた「後ろ回って回し蹴り、回し蹴り!!」
キョン「……ん、んんん」カタカタ
こなた「そこでラッシュ!!」
キョン「……ぬぉりゃああ!!」カタカタ
チャララ-ン
こなた「よっしゃーー!!」
キョン「やった、やったぞこなた!!」
460 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 22:37:14.71 ID:geoMHhjGO
キョン「いやぁ、今日だけでだいぶ腕が上がった気がするな」
こなた「キョンくん結構飲み込み早かったからねー」
キョン「教える人がよかったからな」
こなた「ふんすっ」
キョン「ほら、コーラでいいか」
こなた「あ、ありがとー」
キョン「しかしこなたはマジでゲーム上手いよな」
こなた「それだけが取り柄みたいなもんだからね」
キョン「それはどうなんだ」
462 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 23:06:38.85 ID:geoMHhjGO
〜翌日〜
さて、部室に行くのはなんかダルいな……
今日も行くか…
っと、あれは…
キョン「よう、こなた」
こなた「あ、キョンくんやほ〜」
キョン「また来てたのか」
こなた「また来てたのです」
キョン「じゃあ、なんか一緒にやるか」
どうせ負けるだろうがな
465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/03(土) 23:20:28.65 ID:geoMHhjGO
キョン「くそ!!勝てる気がせん!!」
こなた「〜♪」
キョン「くそ、曲がりきらんっ」
こなた「ドリフトはブーストとの切り替えのタイミングが重要だよ」
キョン「余裕なのが腹立つな」
で、結局
キョン「全部負けた…」
こなた「ふっふっふ、私に勝とうなんて100万光年早いよ」
キョン「それは距離だ。ていうか、そんな間違い小学生でもしないぞ」
468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/04(日) 00:00:11.97 ID:ftvFxT16O
ホントにこれだけが取り柄だってかんじだな
てか、よく高校はいれたな
同じ高校にいるのがちょっと不思議―――
――って、まてよ?
じゃあ…
キョン「よし、次はあれで勝負だ」
こなた「どんとこい!!」
こなた「これ?」
キョン「これだ」
こなた「ほんとにこれ?」
キョン「さっきからそう言ってるだろ」
こなた「だってこれ、マジッ〇・アカデミーだよ」
キョン「ああ」
474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/04(日) 00:24:13.36 ID:ftvFxT16O
しまった…
やったことねぇのにQMAとか出しちまった…
俺はすべからく頭が悪い
いつも赤点ギリギリだ
一方こなたは、一夜漬けでなんとかしてるが、基本的には頭が悪いとかがみが言っていた
そんな二人が知識を競うゲームで勝てるわけがない
結果…
キョン「なんか、終わったな……」
こなた「だ、だから止めとこって言ったのに……」
477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/04(日) 00:45:00.42 ID:ftvFxT16O
〜翌日〜
たまには部室にも顔を出しといた方がいいか…
いや、あれは同好会だったか
正直どっちでもいいが
とりあえず、こなた誘って行くかな…
キョン「おい、こなた」
こなた「ん?どしたの?」
キョン「今日お前部室行くのか?」
こなた「いや〜、実は今日はちょっと行かなきゃいけないところがあって」
キョン「?行かなきゃいけないところ?どこに行かなきゃならんのだ」
こなた「ちょっとゲマズにね」
キョン「……ゲマズ?」
こなた「知らない?ゲマズ」
キョン「知らん」
480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/04(日) 00:58:46.26 ID:ftvFxT16O
こなた「んとねー、本とかゲームとかCDとかDVDとか売ってるとこだよ」
キョン「普通にゲ〇みたいなかんじだな」
こなた「〇オは知ってるんだ…でもちょっと違うかな」
こなた「あ、なんなら一緒に行く?」
キョン「いいのか」
こなた「うん。どうせ一人で行くつもりだったし」
キョン「んじゃ、お言葉に甘えて」
部室に行くのは、明日でいいか
あそこにはいつでも行けるしな
しかし、こなたが行くとこだからもっと変なとこかと思ってたが案外普通の――――
483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/04(日) 01:10:41.28 ID:ftvFxT16O
――じゃなかった
いや、普通の店なんだが、
俺のよく行く本屋とかCDショップとかとは何かが違う
なんつーか、こう…
ちょっとムワッとしてるっていうか…
あ、この違和感の原因はおそらくこれだ
品揃えだ
なんか、見たことねぇ雑誌やらCDがたくさんあるからちょっとアレな気がしただけだ
こなた「初めて来た感想はどう?」
キョン「なんか、普通なんだが違和感がある」
529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/04(日) 12:09:35.13 ID:ftvFxT16O
こなた「あ〜、やっぱ普通の人からしたらそんなかんじかぁ」
キョン「お前はどうなんだ」
こなた「私はこう、『テンション上がってきた――!!』ってなるんだよ。やっぱ好きなモノに囲まれるのはいい気分になるもんだよ」
キョン「分からん」
こなた「まぁ、自分の趣味を人に押し付けるのもアレだしね」
こなた「あ、あったあった」
キョン「んなもんばっか買ってて金はたりるのか?」
こなた「ふっふっふ…」
うわ、なんかこなたが黒い!!
572 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/04(日) 23:29:34.95 ID:ftvFxT16O
〜翌日〜
最近なんだかんだで部室に行けてなかったし
ちょっと顔を出してみることにしよう…
で、行ってみたら前回来たときにはなかったパソコンと、難しい顔してディスプレイを凝視している涼宮がいた
キョン「……なにしてるんだ?」
ハルヒ「…え?あぁキョン、来てたの。って、随分とお久しぶりね。部室に来ないでいったいなにしてたのよ」
キョン「お前こそなにしてるんだ?ていうか、そのパソコンはどこで手に入れたんだ」
ハルヒ「コンピ研から貰ってきたのよ」
奪っての間違いだろ
ハルヒ「で、SOS団のサイトを作ろうと思ってね、色々やってたんだけどなんか面倒くさくなってね」
577 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/04(日) 23:40:30.18 ID:ftvFxT16O
キョン「サイトに載せようと思って、SOS団のエンブレムを作ってみたのよ。でも、なんかそれで満足感でちゃって」
キョン「おい」
こなた「おい〜っす」
長門「……」
ハルヒ「あら、こなたに有希、遅かったじゃない。ん、こなたもちょっとお久しぶりよね」
こなた「いや〜、色々あったんだよ」
ハルヒ「色々って?」
こなた「色々だよ」
説明を拒んでいるのは俺と一緒にいたという事を言うのが嫌なのか
それともただ単に説明するのが面倒くさくだけなのか
おそらく後者だろうな…
別に俺といたこと言いたくない理由もないだろう
580 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/04(日) 23:48:23.63 ID:ftvFxT16O
ハルヒ「有希もいつも一番最初に来てるのに今日は遅かったわね」
長門「掃除当番」
ハルヒ「そうだったの」
こなた「んで、二人はパソコンで何してたの?まさか――」
キョン「ゲームではないぞ」
こなた「ちっ」
何故舌打ちをした
こなた「で、何してたの?」
ハルヒ「サイトに載せようと思って、SOS団のエンブレムを作ってみたのよ。でも、なんかそれで満足感でちゃって」
キョン「こなたはそういうの得意じゃないのか?」
586 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/04(日) 23:56:59.56 ID:ftvFxT16O
こなた「そんなやったこと無いけど、ちょっとだけならできるよ」
キョン「マジでか」
こなた「あ、じゃあちょっとかして………」
そう言ってこなたはカタカタとパソコンをいじりだした
654 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/05(月) 23:12:49.52 ID:kNZHLUbSO
流石、いつもPCゲームやってるからから、多少(少なくとも俺以上)の知識は持っていたようで
こなた「こんな感じでどう?」
ハルヒ「……まぁ、いいんじゃないかしら」
殺風景、良く言えば非常にシンプルなサイトが完成した
とは言え
キョン「なんというか、流石ってかんじだな」
こなた「む、それはどういう意味で?」
キョン「もちろん、いい意味でだ」
655 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/05(月) 23:16:24.21 ID:kNZHLUbSO
キョン「で、いったい何のためのサイトだ?これじゃ、SOS団の説明しか載ってない状態だぞ」
ハルヒ「メールで、不思議な出来事を募集するわ」
初めからそれを言わんか
こなた「メールフォームだね〜、はいはい……」
こなた「……ほい、できた。あ、そーだ」
キョン「ん?どうした」
こなた「いや、どうせなら友達にこのサイト広めよっかなーっと」
ハルヒ「ホントに?って、こなたそんなに友達いたのね。ビックリだわ」
こなた「ネット住人ばっかだけどね」
だと思ったわ
658 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/05(月) 23:29:58.82 ID:kNZHLUbSO
なんと気がつかないうちにもうすぐテストらしい
やばい
すごくやばい
自慢じゃないが、ていうか前も言った気がするが俺はいつも赤点ギリギリな点数をとるタイプのやつだ
そしてまた……
こなた「テストとかいらないー」
コイツも同類だ
こなた「人の価値は頭のよさだけじゃ決められないんだよ!!」
キョン「まったくだ」
かがみ「なに言ってんの。学生の仕事は勉強でしょ、勉強」
こなた「う〜、じゃあかがみん勉強教えてー」
キョン「かがみは頭いいのか?」
こなた「そだよー」
キョン「んじゃ、俺も教えて貰おうかな…」
かがみ「アンタもなの…」
661 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/05(月) 23:36:45.50 ID:kNZHLUbSO
つかさ「お姉ちゃ〜ん、帰る準備できたよー」
こなた「……」
つかさ「な、なに?こなちゃん」
こなた「かがみん、一人で3人に教えられる?」
かがみ「ちょっとキツイわね」
つかさ「え!?私まだ何も言ってないよ!?」
かがみ「いや、言わんでもわかるから」
こなた「以心伝心だね」
キョン「なんか姉妹ってかんじだな」
つかさ「なんかちょっとだけバカにされてる気がするよ!」
かがみ「じゃあ全部一人でできる?」
つかさ「う……む、無理です…」
735 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 20:46:02.89 ID:LFOj7BxvO
こなた「みゆきさ〜ん」
みゆき「はい?」
こなた「勉強会するから、みゆきさんも一緒にやろー」
みゆき「勉強会、ですか?いいですよ」
こなた「よっしゃー!」
かがみ「で、どこでするのよ」
こなた「あ、決めてなかった」
かがみ「おいおい。言っとくけど、ウチはちょっと無理だからな」
キョン「俺んちもパスだ」
こなた「んじゃ、私の家でいい?」
736 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 20:47:45.41 ID:LFOj7BxvO
みゆき「でも、大勢で押し掛けて、ご迷惑じゃないですか?」
こなた「別にいいよ〜どうせ家にいるのお父さんだけだし。それに…」
それに?
こなた「女子高生が大勢来るとか、むしろ大歓迎だと思うし!!」
待て。
キョン「おいかがみ、まさか…」
かがみ「そうよ……なんていうか、流石親子ってかんじだわ」
…それはいいんだろうか?
親として、大人として
こなた「んじゃあ、明日お昼過ぎくらいででいーい?」
キョン「あぁ」
みゆき「お昼過ぎですね、分かりました」
つかさ「こなちゃんち行くの初めてだから楽しみだなー」
737 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 20:56:12.74 ID:LFOj7BxvO
そんで翌日
書いてもらった地図をたよりに俺はこなたの家に向かっていた
キョン「……ここか」
表札も泉になってるし、間違いないだろう
ピーンポーン
そうじろう「はいはーい」
ガチャ
青髪に、泣きぼくろ
こなたの父親みたいだな
キョン「あ、こんにちは。勉強会で…」
そうじろう「お引き取りください」
キョン「は?」
バン!!
……閉められてしまった
739 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 21:02:30.97 ID:LFOj7BxvO
こなたんち……だよな?
…もう一回鳴らしてみるか……
ピーンポーン
……返事がない
ただの屍の…
こなた「もぉ、お父さんなにしてるの!!」
そうじろう「いや、男が来るなんて聞いてなかったしー…」
こなた「昨日言ってたでしょ、一人男の子来るって!!」
なんか騒がしいな…
ガチャ
こなた「ごめんねキョンくん。さぁさぁ入って入って」
キョン「あ、ああ」
741 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 21:09:04.83 ID:LFOj7BxvO
キョン「お邪魔しまーす…」
こなた「はいはい〜」
そうじろう「うぅ…俺のハーレムが」
ここは生徒会じゃないんだが……
こなた「お父さんは気にしないで」
言われんでもそうするさ
そうじろう「待つよろし!!」
あっちからつっかかってきた……
そうじろう「ごほん!!…え〜、取り乱してしまったが、いらっしゃい。え〜と、名前は…」
こなた「キョンくんだよ〜」
そうじろう「キョンくん?何処の留学生だい?」
キョン「あだ名です。本名ではありません、断じて」
745 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 21:19:03.77 ID:LFOj7BxvO
そうじろう「ふむ……なるほど、君が俺の親友になるのか」
なんかほざきだした
そうじろう「じゃあ親しみをこめてキョンくんの事は〇原と呼ばせて貰おう」
誰だ春〇って
そうじろう「俺の事は岡〇とでも呼んでくれ」
こなた「お父さん、立ち位置的には〇崎より秋〇さんじゃない?」
そうじろう「何言ってるんだ。主人公なんだから〇生さんじゃなくて岡〇に決まってじゃないか」
…ヤバい
全く話についていけない
いや、逆についていけたらなんか負けな気もするが
747 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 21:31:52.74 ID:LFOj7BxvO
キョン「とりあえず、お父さんとかでいいですか?」
そうじろう「君にお父さんと呼ばれる筋合いは無い」
言ってやったみたいな顔してるのが余計に腹がたつな、おい
こなた「そうじろうさんでいいんじゃない?」
キョン「なんで友達の親を下の名前で呼ばねばならんのだ」
そうじろう「いや、それでいいぞ」
いいんかい
キョン「…じゃあそうじろうさん、失礼します」
さっさとこなたの部屋にでも行こう…
そうじろう「俺はまだ君をライバルだと認めた訳じゃないからな!!」
なんのライバルだなんの
748 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 21:39:19.43 ID:LFOj7BxvO
キョン「…ふぅ」
なんか勉強する前に疲れたな……
こなた「ごめんねキョンくん。なんか今日お父さんテンションおかしくて」
キョン「なんかすげぇ親父さんだったな…」
こなた「女の子女の子言ってるけど、親友キャラとのバカみたいなやり取りにもちょっと憧れてたんだと思うんだよ、お父さん」
キョン「なんか、遊ばれてる感じだったしな…あんなんじゃ、お袋さんも大変だな」
こなた「………」
……ん?
なんだ、この空気…
まずいこと言っちまったか?
こなた「……いや〜、実はお母さんいないんだよ。ちっちゃい頃に、病気で死んじゃって…」
キョン「………………」
749 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 21:44:46.39 ID:LFOj7BxvO
キョン「……すまん」
こなた「いや、いいって!」
こなた「………もう…慣れたから」
キョン「………………」
その時のこなたの顔…
なんていうか、今まで見たことないような顔をしていた
後悔の気持ちが胸の辺りをぐるぐる渦巻いている
ピーンポーン
こなた「あ、かがみ達かな。はーい」
そう言うとこなたは、いつもどおりのテンションで玄関に向かった
750 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 21:50:10.55 ID:LFOj7BxvO
かがみ「おーす」
こなた「いらっしゃーい」
つかさ「クッキー焼いてきたよ〜」
こなた「おぉー、さぁ上がって上がって〜」
かがみ「お邪魔しまーす」
そうじろう「お、いらっしゃい、話はよく聞いてるよー」
そうじろう「家が神社で巫女さんなんだって?」
駄目だアイツ………
早くなんとかしないと……
752 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 21:59:01.81 ID:LFOj7BxvO
かがみ「どういう説明してんのよ、アンタ…」
こなた「でも、間違いじゃないでしょ?」
つかさ「まぁそうだけど…」
かがみ「あ、おーっす」
キョン「おぉ」
ピーンポーン
こなた「あ、みゆきさんだ。ほーい」
ダッダッダッ
キョン「………」
かがみ「……どうしたの?なんか元気ないわね」
キョン「………なぁ、かがみ」
かがみ「ん?」
756 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 22:07:37.25 ID:LFOj7BxvO
キョン「お前はこなたに母親がいないの…知ってたか?」
かがみ「……前に、ちょっとだけ聞いたことあるけど」
キョン「そうか……」
かがみ「……別に、そんなに気にしなくていいんじゃない?」
キョン「ん?」
かがみ「多分こなたは、もうお母さんの事忘れた……っていうか、ちゃんと受け止めて乗り越えると思うから。それに……」
キョン「………」
かがみ「もしアイツが寂しい思いをすることがあったら、慰めたり一緒にいてあげるのが、私たち………でしょ?」
キョン「………そうだな」
757 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 22:13:47.33 ID:LFOj7BxvO
キョン「……なんだかんだで優しいんだな、お前」
かがみ「な、なんだかんだってなによ!!///」
こなた「みゆきさん登場〜っ」
みゆき「みなさんこんにちは〜」
つかさ「ゆきちゃんやっほー」
かがみ「んじゃ、さっそく始めますか」
こなた「えーー、ちょっとゆっくりしようよ〜」
かがみ「そうやって先伸ばしにしてたら、いつまでたっても始めないでしょ」
こなた「ぶーーー」
かがみ「はいはい、さっさと準備する」
760 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 22:19:24.71 ID:LFOj7BxvO
キョン「みゆきさん、ここは…」
みゆき「あ、ここはですね………」
みゆきさんは頼りになるな…
こなた「かがみーここ教えてー」
かがみ「ん?どこ?」
こなた「かがみーここからここまで分かんないんだけど…」
かがみ「え〜っとそれはねー…」
こなた「かがみーんここー」
かがみ「お前全く考える気ないだろ」
なんのコントをしとるんだお前らは……
761 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 22:26:24.50 ID:LFOj7BxvO
こなた「疲れたーー!!」
かがみ「そうね、ちょっと休憩するか」
つかさ「あ、じゃあクッキー食べよー」
こなた「じゃあ私ジュース持ってくるね〜」
キョン「美味い!!」
こなた「さすがつかさのクッキーだねぇ」
みゆき「ほんとに美味しいですね」
つかさ「えへへ……///」
キョン「かがみは料理とかしないのか?」
かがみ「!!」
こなた「あ〜、かがみんはね〜」
かがみ「な、なによ!!」
みゆき「ひ、人には向き不向きというものがありますからね」
かがみ「みゆきさんまで!!」
763 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 22:34:22.14 ID:LFOj7BxvO
キョン「こなたは?」
こなた「私は結構家事とかするよ〜」
つかさ「へ〜、偉いねー、こなちゃん」
こなた「いや〜、どっちかというと、やらないといけないからしてるんだけどね」
そうか……
ゲームばっかしてるだけかと思ってたが、
こうつはこいつで苦労してるんだよな……
キョン「…よし、じゃあ続き始めるか」
こなた「えーー」
キョン「だだをこねない」
こなた「うぅ…」
765 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 22:45:53.30 ID:LFOj7BxvO
キョン「……っと、もうこんな時間か」
集中していたから気がつかなかったが結構腹も減ってきた
キョン「そんじゃ、そろそろ帰るわ」
こなた「えーー、帰っちゃうの?泊まってこうよ〜」
キョン「アホか。んじゃ、また月曜日な」
つかさ「またねー」
かがみ「ちゃんと勉強しなさいよ〜」
キョン「わぁってるよ」
766 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 22:46:43.29 ID:LFOj7BxvO
キョン「お邪魔しましたー」
そうじろう「お、もう帰るのか?」
キョン「家でお袋が飯つくって待ってるんでね」
そうじろう「そうか……」
あ、ミスった…
キョン「……大丈夫だと思いますよ」
そうじろう「ん?」
キョン「強い子だと思いますから、アイツ」
そうじろう「……そうだな」
キョン「じゃ、お邪魔しました」
そうじろう「また来てくれよ、キョンくん」
キョン「…はい」
ガチャ
バン
772 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 23:07:27.75 ID:LFOj7BxvO
無事にテストが終わった…
いや、無事にかは微妙だが、とりあえず終わらせることができた
こなた「終わった〜」
キョン「だな…」
こなた「ねぇキョンくん、終わった記念にどっか遊びにいかない?」
キョン「おぉ、いいな」
775 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 23:15:28.54 ID:LFOj7BxvO
こなた「ん〜、でもどっか行くの面倒っちいなー」
キョン「なんだそれ」
こなた「そだな〜〜、あ、じゃあ私の家でゲームでもしない?」
キョン「勝てる気はせんが、別にいいか。んじゃ、お邪魔していいか?」
こなた「いいよ〜」
キョン「…なんかご機嫌なかんじだな」
こなた「よし、じゃあ帰ろう!!」
778 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 23:22:01.98 ID:LFOj7BxvO
キョン「おっじゃましま〜す」
こなた「はいはい〜」
キョン「あれ、そうじろうさんいねーのか」
こなた「今日はなんか取材とか言ってたよ」
キョン「取材?そういや、そうじろうさん仕事なにしてるんだ?」
こなた「作家だよ〜」
キョン「…マジか」
こなた「マジです」
キョン「因みに、どういう作品を…」
こなた「えっとねぇ、たしか…………」
ビックリだ
こなたの口からは俺でも知ってるような作品の名前が出てきた
779 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 23:28:40.20 ID:LFOj7BxvO
キョン「なんつーか、すげぇな」
こなた「そう?あ、そこ座ってて、着替えてくるから」
キョン「はいはい…」
しかし、結構な量のゲームソフトだな…
これ、ほんとに全部やったんだろうか?
買ったままでやってないや〜
ってのもあり得るよな…
こなた「はい、飲み物とお菓子だよ〜」
キョン「おう、サンキュー」
こなた「んじゃ、何する〜?」
キョン「ん〜…そうだな…」
781 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 23:34:49.15 ID:LFOj7BxvO
キョン「ぬぉぉ!!」
また負けた!!
いや、実は一勝もしてない…
ガタ
ん?
何かのソフトに手をぶつけてしまったようだ
キョン「ア〇ガミ?」
こなた「あ、それやってみる?」
キョン「いやいや、これギャルゲだろ?」
こなた「うん」
それが?みたいな顔するなよ…
783 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 23:45:32.15 ID:LFOj7BxvO
こなた「あ、それだめだよ。高〇先生イベントはバッドエンド直行だから」
キョン「そうなのか」カチカチ
こなた「とりあえず、自宅に帰って…」
キョン「………」カチカチ
こなた「………」
キョン「………地味だな」カチカチ
こなた「基本的に一人プレイだからね…」
キョン「………」カチカチ
こなた「………」
785 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/06(火) 23:54:38.25 ID:LFOj7BxvO
キョン「………」カチカチ
こなた「………」
そうじろう「………」
キョン「………………」
そうじろう「………どうしたんだ?早く続けてくれ」
キョン「……いつからいたんですか?」
そうじろう「ついさっきだ。いや、そんなことより今は七〇のスク水姿の方が重要だ」
キョン「よし、じゃあ終わろう、こなた」
こなた「そだね、初プレイで1日で攻略はちょっと無理だろうし」
そうじろう「え〜、〇咲ぃ〜」
いかんいかん、流れで結構やってしまっていた
そうじろう「あ、ようこそ(こっちの世界へ)キョンくん」
786 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 00:00:19.29 ID:jbb5WWmEO
キョン「すごい今更な感じがしますね」
ていうか、今絶対別の意味でもあっただろ
そうじろう「で、今日はどうしたんだい?」
こなた「テスト終わった記念にね〜」
キョン「あぁ」
そうじろう「二人っきりでか?」
こなた・キョン「!!」
言われてみれば……
別に意識してなかったが……
二人っきり…だったんだよな……
そうじろう「うちの娘になにかしてないだろうな?」
顔が近い
キョン「全く何もしてないです」
そうじろう「ならいいが…」
787 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 00:06:25.67 ID:jbb5WWmEO
こなた「って、もうこんな時間だ。キョンくん、ご飯食べてく?」
キョン「いいのか?」
こなた「いいよいいよ〜」
キョン「じゃあお言葉に甘えさせてもらっていいか?」
こなた「まかせたまへ〜」
そうじろう「よし、どうせ俺たちは役に立たないだろうから、何かやるか」
キョン「別にいいですが…」
この人も強いんじゃ…
789 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 00:12:27.39 ID:jbb5WWmEO
キョン「ぬぁぁ!!」
くそ、勝てん!!
なんかデジャヴだ畜生!!
なんで親子そろってこんなゲーム強いんだよ!!
こなた「ご飯できたよ〜」
キョン・そうじろう「はーい」
……!!
向こうを向くと、こなたが夕飯の準備をしているわけだが、
長い髪を後ろでまとめて、まぁ要するにポニーテールに、ちょっと大きめのエプロンを着てちょこちょこと準備をしている
……正直、たまりません
797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 00:25:18.25 ID:jbb5WWmEO
キョン「…美味い」
こなた「ホントに?」
キョン「お世辞じゃない。マジだ」
そうじろう「当たり前だろう。こなたの作った飯だぞ」
キョン「そうですね」
そうじろう「よし、じゃあ食い終わったら3人で勝負だ!!」
こなた「おぉーー!!」
801 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 00:36:11.68 ID:jbb5WWmEO
キョン「お邪魔しましたー」
こなた「またね〜」
そうじろう「気を付けてな」
キョン「はいはい。それじゃ…」
俺は帰路についた
正直疲れたな…
いやでも…
やっぱ、アイツと居るの楽しいな…
不意に、こなたのポニーテール・エプロン姿が目に浮かんだ
体の温度が上昇したのが分かった
あれは、可愛かった…な……
803 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 00:42:34.65 ID:jbb5WWmEO
こなたの様子がおかしい
そう思ったのは、昼休みのときだった
いや、いつもおかしいっちゃおかしいんだが、何か変だ
いつものそんなに高くもないテンションが今日は更に低い
どうしたんだ?
キョン「おい、こなた」
こなた「………」
キョン「どうしたんだ?元気ないじゃないか」
こなた「………」
ずっと無言だったこなたはいきなり立ち上がって、
教室から出ていった
808 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 00:48:48.16 ID:jbb5WWmEO
その後も、ずっとこなたは元気がなかった
放課後になったら気がついたら帰っていた
いったいどうしたんだ?
一人で家に帰ってる途中、電話がなった
相手はそうじろうさん
内容は
こなたが家出をした
俺は、話を聞いた瞬間電話を切って走りだしていた
810 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 00:57:17.16 ID:jbb5WWmEO
そうじろうさんの話だと、
昨日こなたと喧嘩をしたらしい
最初は些細なことだったが、そのうち互いに激しくなっていき、言ってはいけなかったことまで言ってしまったらしい
キョン「…それは、母親のことですか?」
そうじろう『………あぁ、そうだ』
今まで喧嘩などしたことがなかったらしく、その後もろくに口を聞いてなかったらしい
そして、
仕事で外に出ていて、帰ったらこなたは居らず、代わりに
出てく
と書かれたかみが置いてあったらしい
820 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 01:32:48.29 ID:jbb5WWmEO
キョン「くそ、どこ行きやがったんだ」
学校、駅前、デパート
とりあえず、目ぼしいところはだいたい回ったんだが…
くそ、どこだ、どこに行ったんだ、こなた
プルルル
キョン「ん…」
電話だ
こんなときに一体だれから
キョン「もしもし?」
かがみ「もしもし、キョン?私だけど」
キョン「かがみか」
かがみ「ねぇ、こなたの事…」
キョン「あぁ、聞いた。まだ見つかっとらん」
かがみ「そう…あ、さっきハルヒ達にも連絡したら、私達も探すって」
キョン「そうか。じゃあ、見つけたら連絡する。じゃあ」
821 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 01:37:32.20 ID:jbb5WWmEO
走りながら、俺は考えていた
今から考えりゃ、当たり前のことだ
ただ、普段のアイツの態度からそんな感情を全く感じられなかったから、気づいてやれなかったんだ
だが、あの日…
アイツは今まで見せたことのない顔をした
ムリしてただけなんだ
アイツは…
アイツはただ…
寂しかっただけなんだ
誰かに、甘えたかっただけなんだ
822 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 01:42:05.41 ID:jbb5WWmEO
ゲームセンター
一番最初に俺とこなたが知り合った場所
一番最初に仲良くなった場所
キョン「ここを忘れてたとはね…」
いるだろうか?
あ…
こなた「………」
いた……
キョン「よう」
こなた「!!」
キョン「どうしたんだ?いきなり家出したりして」
こなた「……」
826 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 01:52:05.49 ID:jbb5WWmEO
こなた「………」
こなた「…………私…お父さん…に……酷いこと…言っちゃっ…た」
キョン「………」
キョン「……それは、お前が今まで頑張ってたからだろ?」
こなた「………ふぇ?」
キョン「頑張って、悩んで、溜め込んで…ちょっと言い合いになったときに、ポロッと不満が出ちまった」
こなた「………」
キョン「お前が人が本当に嫌がったり悲しんだりするような事言うようなやつじゃないくらい、分かってるさ」
こなた「………」
キョン「いっつも周りに迷惑かけるくせに、妙なとこ気遣って自分の中に閉じ込めちまうんだから」
827 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 01:59:57.34 ID:jbb5WWmEO
こなた「………」
キョン「んな気遣いとかいらねーよ。ていうか、むしろ気遣われる方が、なんか距離がある気がしてイヤだな」
こなた「………」
キョン「もっと俺に迷惑をかけてくれ。」
こなた「………」
キョン「寂しかったら、ずっと隣にいてやるから」
こなた「………………っ」
こなた「………キョン……くんっ」
キョン「………」
こなた「キョンくんっ!!!」
こなた「うわゎぁぁぁぁぁっ!!!」
831 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 02:06:28.49 ID:jbb5WWmEO
キョン「……落ち着いたか?」
こなた「……うん」
キョン「あ、さっき寂しかったら隣にいてやるからって言ったけど」
こなた「え?」
キョン「違うな。俺がこなたの隣にずっといたいんだ」
こなた「……そ、それって…」
キョン「…好きだ、こなた……」
こなた「…私も……」
別に狙ってとかじゃなく
自然に俺とこなたの唇は重なった
互いの気持ちを合う確かめるように
834 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 02:14:37.73 ID:jbb5WWmEO
その後、かがみ達にこなたが見つかったと連絡をして
一緒にそうじろうさんに謝りに行った
そうじろうさんはこなたが謝った途端にこなたを抱きしめ、
「よかった…よかった…」と何度も呟いていた
このようにして、
無事にこなた家出事件は解決したのである
837 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 02:21:11.89 ID:jbb5WWmEO
〜翌日〜
こなた「みんなごめんなさい!!」
ハルヒ「もう、皆心配したんだからね」
こなた「ごめんね、ハルにゃん」
つかさ「お姉ちゃん、必死になってこなちゃん探してたんだよ」
こなた「ん〜、かがみーん!!」
ガバッ
かがみ「わ、ちょっと、ばか!!」
こなた「ありがとね…」
かがみ「…もう……心配かけないでよね?」
こなた「うん…」
842 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 02:38:25.60 ID:jbb5WWmEO
こなた「あ、そうそう」
こなた「昨日、キョンくんに私の初めてが奪われたー」
全員「!!!」
キョン「やめんか」
こなた「しかも、ゲーセンの前で。もうちょい場所考えてほしかったね」
キョン「変な誤解を招くような言い方をするな」
こなた「でも間違ってないよ〜」
かがみ「えっと……どういうこと?」
キョン「あ〜〜………俺たち付き合うことになった」
843 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 02:39:15.45 ID:jbb5WWmEO
全員「はぁぁ!!??」
かがみ「なんで!?」
キョン「なんでって…」
こなた「そんなの…」
キョン「好きだからに決まってるだろ」
そう…
ただ、俺たちは互いの気持ちを確かめあっただけ
関係が一歩前に進んだだけだ
それ以外は
こなた「キョンくんったらまた大胆な…」
キョン「うるさい」
今まで通りの毎日だ
844 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 02:45:12.30 ID:jbb5WWmEO
書き終えた…
保守、支援していただき、ありがとうございました
無駄にみなさんを待たせてしまい
途中必要のない愚痴を書いてしまい、
ラストがまたなんのギャルゲだよっていうような低レベル展開で…
すいませんでした
907 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 22:30:00.15 ID:jbb5WWmEO
こなたと付き合って二週間がたった
付き合い始めたから特別に何か変わったような事はなく、
ただ二人の距離がグンと狭くなっただけ、いやそれだけで充分すぎる位に幸せなんだがな
こなた「キョンく〜ん」
キョン「なんだ、暑苦しい。人前でくっつくな」
こなた「えーーっ、じゃあ人の居ないとこでならいい?」
キョン「訂正する。学校でベタベタ引っ付くな」
こなた「もう、キョンくんはツンデレさんだなぁ」
キョン「しばくぞ」
911 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 23:06:23.61 ID:jbb5WWmEO
こなた「む、しばくぞって酷いよキョンくん」
キョン「すまんすまん、しばくぞは言いすぎたな」
こなた「はい、そりじゃお詫びに頭をなでなでして」
キョン「は?なんで」
こなた「キョンく〜ん、はーやーくー」
……ったく………
ナデナデ
こなた「〜♪」
キョン「……///」
ハルヒ「朝っぱらからいちゃつかないでくれる?」
キョン「!!…い、いたのか」
こなた「あ、ハルにゃんおは〜」
ハルヒ「おはよ〜」
912 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 23:09:03.07 ID:jbb5WWmEO
こなた「いや〜、中断だね、ご主人様ぁ」
ハルヒ「キョン、アンタそういう趣味あったのね…」
キョン「待て、勝手に変な方向に話を持ってくな」
こなた「ご主人様がどうしてもっていうからね」
ハルヒ「ダメよ、キョン…アンタ……」
キョン「こら、いい加減にせんか」
こなた「怒られちゃったよハルにゃん」
ハルヒ「もう、キョンは短気ねぇ」
キョン「お前ら帰れ」
913 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 23:16:41.10 ID:jbb5WWmEO
かがみ「まったく…もうちょい自重しなさいよね」
キョン「俺もそうしたいんだが、コイツが勝手に引っ付いてくるんだ」
こなた「キョンくんが構って欲しそうな目で私を見つめるから…」
キョン「断じてしとらん」
こなた「…キョンくん冷たい……」
キョン「どう思う?」
かがみ「当然の対応だと思うけど」
こなた「うーー、私はキョンくんと一緒にいたいだけだもんっキョンくんは一緒にいたくないの?」
キョン「そりゃ出来るだけ一緒にいたいが、周りの目も気にしろと言っとるんだ」
914 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/07(水) 23:22:36.41 ID:jbb5WWmEO
こなた「教室ではあんまし引っ付いてないよー」
かがみ「私達の前ではイチャつくだろうが」
こなた「だってかがみ達は私達の友達だもん」
キョン「とりあえず、引っ付くならせめて二人っきりの時にしてくれ」
こなた「う〜…キョンくんがそんなに言うなら…そうするよ」
まったく、やれやれだ…