1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:02:28.11 ID:5/sFEgay0
ハルヒ「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。
この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。」
キョン「これ、笑うとこ?」
ハルヒ「……」
岡部「え、ああ。では次」
ルフィ「おれはルフィ、海賊王になる男だ」
キョン「?!」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:05:55.78 ID:5/sFEgay0
──誰もが冗談だと思った、結果から言うとそれはギャグでも笑いどころでもなかった
ハルヒとルフィはいつも大マジなのだ
こうして俺たちは出会っちまった
しみじみと思う、偶然だと信じたいと。
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:10:50.79 ID:5/sFEgay0
キョン「なあ、初っ端の自己紹介のアレ、どのあたりまで本気だったんだ?」
ハルヒ「初っ端のアレってなに?」
キョン「いやだから、宇宙人がどうとか」
ハルヒ「あんた宇宙人なの?」
キョン「違うけどさ」
ハルヒ「違うけど何なの?」
キョン「いや、なんでもない」
ハルヒ「だったら話しかけないで時間の無駄だから、ふん」
ルフィ「よぅ、おはよー」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:17:48.91 ID:5/sFEgay0
ハルヒ「……ふん」
スタスタ
ルフィ「あ、おい待てよ。……なんだアイツ、怒った時のナミみたいなヤツだな」
谷口「もしアイツに気があるんだったら、悪いことは言わん辞めとけ。中学で涼宮と三年間同じクラスだったからよく知ってるんだがな。あいつの奇人ぶりは、常軌を逸している」
国木田「あの自己紹介?」
谷口「そう、中学時代にもわけのわからんことを散々やりたおしていたな。有名なのが校庭落書き事件、そして消えた麦藁帽子だ」
キョン「なんだそりゃ」
谷口「石灰で白線引く道具があるだろ? それで校庭にデカデカとけったいな絵文字をかきやがったことがある。しかも夜中の学校に忍び込んで」
キョン「その犯人がアイツだったってわけか」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:24:04.57 ID:5/sFEgay0
谷口「本人がそう言ったんだから間違いない。朝教室に行ったら机が全部廊下に出されていたこともあったな。校舎の屋上にペンキで絵を描いたり、意味わかんねぇよ」
谷口「(略)」
谷口「黙ってれば美人だからな、興味があるってのもわかる、だがやめとけ」
キョン「辞めとくも何も、そんな気はないんだが」
国木田「ふーん、でも変わってるっていえばルフィも変わってるよね」
ルフィ「ん? 俺がどうかしたか?」
国木田「だって麦藁帽子被ってるしさ、自己紹介の時も海賊王になるって言ってたよね?」
ルフィ「にしししし。俺の夢なんだ、野望だ」
谷口「お前も相当変わり者だよな、その点で言えば涼宮と同じレベルだぜ」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:28:46.49 ID:5/sFEgay0
ルフィ「あの怒った女か? 俺あいつ苦手だ、怖いし」
谷口「だっはっは、だよな。それにしてもなんでいつも帽子被ってるんだ?」
ルフィ「これか? これは約束なんだ、シャンクスとの」
国木田「ちょっと思ったんだけど、そのシャンクスって人もしかして海賊?」
ルフィ「ああ、そうだ」
国木田「ふーん、まぁ人には色々あるよね。応援するよがんばって」
ルフィ「おまえイイヤツだなァ、こんどサンジの肉食わせてやるよ」
国木田「楽しみにしとくよ」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:36:10.51 ID:5/sFEgay0
谷口「俺だったらそうだな、このクラスのイチオシはあいつだな。朝倉涼子、一年の女の中でも確実にベスト3には入るね」
キョン「一年の女子全員をチェックでもしたのか?」
谷口「おうよ、AからDまで格付けして、そのうちAランクの女はフルネームで覚えたぜ」
国木田「朝倉さんがそのAなわけ?」
谷口「AAランクプラスだな、あれは性格まできっと良いに違いない」
キョン「ふーん」
ルフィ「なんだあいつ、ロビンみたいなヤツだな」
国木田「ロビンってニコロビンさん? 生徒会の人だよね」
ルフィ「ああ、なんてったってロビンは──」
パァン!
生徒A「おぉ、はえぇ」
生徒B「すっげー」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:41:52.01 ID:5/sFEgay0
──この時期、涼宮ハルヒもルフィもまだ大人しい頃合で、俺にとっても心休まる月だった。
しかしながらハルヒとルフィの奇矯な振る舞いはこの頃から徐々に片鱗を見せていたというべきであろう
というわけで片鱗その1 髪型が毎日かわる。
月、火、水、木、金。曜日が進むごとに髪を結ぶ箇所が増えている、月曜日にリセットされた後は金曜日まで一つずつ、はたして日曜日はどんな頭になっているのか見てみたい気もする。
片鱗その2 伸びる腕
谷口がふざけてルフィの頬っぺたを抓ったら世界びっくり人間コンテストで優勝できそうなくらいにほっぺが伸びた。
まぁ何だ、体の柔らかい体質なんだろうとその場は落ち着いたがアレはすごかった、どこまで伸びるのかやってみたい気もする。
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:45:02.71 ID:5/sFEgay0
片鱗その3
男子がまだ残っているというのにセーラー服を脱いで着替え始めやがった、どうやら男子生徒のことはジャガイモくらいにしか思っていないらしい。
片鱗その4
これは噂に聞いたんだが、ルフィが食堂に行くとその日は肉料理が無くなるらしい。
なぜかって? そりゃ食堂のおばちゃんか誰かに聞いてくれ
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:51:34.82 ID:5/sFEgay0
片鱗その5
あきれる事に、ハルヒはこの学校に存在するあらゆる倶楽部に仮入部していたのだった
運動部からは例外なく熱心に入部を薦められ、その全てを断って気まぐれに毎日参加する部活動をかえた挙句、
結局、どこにも入部する事はなかった。
片鱗その6
谷口と俺と国木田とルフィで下校中、ルフィの頭に野球部のボールが飛んできてルフィの頭に直撃した
俺たちは慌てて駆け寄ったがあいつは「ん?」と一言だけ言ってそのまま歩いて帰りやがった、超人か何かかアイツは。
──そんなこんなをしながら、ゴールデンウイークが明けた一日目。
キョン「曜日で髪型──」
ルフィ「よォ! 今日もへんてこりんな髪型だな! 空島に居てそうなだなお前」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:55:24.91 ID:5/sFEgay0
ハルヒ「……いつ気づいたの?」
ルフィ「いつって、ずっとコロコロ髪型変えてたろ?」
ハルヒ「ふーん。あたし思うんだけど、曜日によって感じるイメージってそれぞれ違うと思うんだけど、色で言うと月曜は──」
ルフィ「はァ? 何言ってんだ? お前バカか?」
キョン(なんとなくわかる気もするが……)
ルフィ「月曜は肉弁当、火曜日は肉料理、水曜日は……」
キョン「肉ばっかりかよ!!」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:03:23.13 ID:5/sFEgay0
ハルヒ「あんたの意見なんか誰も聞いてない」
ルフィ「なんだよ、うめェぞ、肉。にしししし」
ハルヒ「……」
ルフィ「何だ?」
ハルヒ「あたし、あんたとどこかで会った事ある? ずっと前に」
キョン「いや」
ハルヒ「あんたには聞いてないわよ」
ルフィ「ん〜、ローグタウンとかか? 悪ィけど覚えてねェな」
──きっかけ、ってのは大抵どうってことない事なんだろうが。まさしくこれがきっかけになったんだろうな
しかし、ハルヒがまともな返答をよこしたのは驚きだ。てっきり「うるさい」「ばか」「どーでもいいでしょそんなこと」
と、言われるものばかりと思っていたからな。ルフィもルフィだが。
だから、ハルヒが長かった髪をばっさり切って登校したとき俺は動揺した
ルフィ「ん、なんだ。髪切っちまったのか」
ハルヒ「別に」
ルフィ「そっちも似合ってるな、にしししし」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:10:47.47 ID:5/sFEgay0
──それ以来、HR前の僅かな時間にハルヒと俺とルフィで話すのが日課になりつつあった。
キョン「付き合う男、全部振ったっていうのは本当か?」
ハルヒ「なんであんたにそんなこと言われなくちゃいけないのよ。何をきいたかしらないけど、まぁいいわ、たぶん全部本当だから」
キョン「一人くらいまともに付き合うと思ったやつは居なかったのか?」
ハルヒ「ぜんぜんだめ、どいつもこいつもアホらしいほどまともなヤツだったわ、宇宙人でも未来人でも超能力者でもないし……」
ルフィ「にししし、ほんっとお前バカだなぁ」
ハルヒ「何ですって? そういうあんたはどうなのよ」
ルフィ「俺か? 俺はうまいメシが好きだ」
キョン「何で今の流れでなんでメシの話?! ってかうまいメシってそんな曖昧な」
ルフィ「あ〜、ハラ減った。キョン、弁当くれ!」
キョン「それよりこの前のアンパンの60円早く返しなさい!」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:14:16.09 ID:5/sFEgay0
キョン「だったら、どんな男だったら良かったんだ? やっぱり宇宙人か?」
ハルヒ「宇宙人、またはそれに準じる何かよね。普通の人間でなければ──」
キョン「どうしてそんなに普通の人間以外にこだわるんだ?」
ハルヒ「決まってるじゃない、面白いからよ」
ルフィ「なァ〜、ハラへったァ〜」
キョン「まだ1限始まってねぇよ!」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:18:29.95 ID:5/sFEgay0
◇ ◇
谷口「おい! キョン! お前どんな魔法使ったんだ?」
キョン「何の話だ?」
谷口「俺涼宮が他人とあんなに長いこと話してるの初めてみるぞ、お前なに言ったんだ」
キョン(さて何だろう、適当な事しか言ってない気がするんだが)
谷口「驚天動地だ」
国木田「昔からキョンは変な女が好きだからね」
キョン「誤解を招くような事を言うな」
朝倉「あたしも聞きたいな」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:24:59.51 ID:5/sFEgay0
朝倉「あたしがいくら話しかけても何にも答えてくれない涼宮さんが、一体どうしたら話すようになるのか? コツでもあるの?」
キョン「わからん、それに俺というよりルフィの方が──」
朝倉「ふーん、でも安心した。涼宮さん、いつまでもクラスで孤立したままじゃ困るもんね。友達ができるのはいいことよね」
キョン「友達ねェ」
朝倉「その調子で、涼宮さんをクラスに溶け込ませてあげてね。せっかく一緒のクラスになったんだから、みんな仲良くしていきたいじゃない。これから何か伝えなきゃいけない事があったらあなたにお願いするわね」
キョン「俺はあいつのスポークスマンじゃないぞ」
朝倉「おねがい。ね、ルフィくんも」
ルフィ「ぼかぼかに、ほががが!」(おれたちに、まかせろ!)
キョン「口にモノ入れたまま喋っちゃいけません!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:34:06.09 ID:5/sFEgay0
◇ ◇
キョン「全部の倶楽部に仮入部したそうじゃないか、何か面白いのはあったか?」
ハルヒ「ない、全然ない! 高校に入ればちょっとはマシなのがあると思ったけど、全然よ。入る学校間違えたかしら」
キョン「って、何基準だよ」
ハルヒ「悪魔の実研究会ってのがあったのよ」
キョン「へェ。どうだった?」
ハルヒ「だめね、全然だめ。趣味悪い木を育ててるだけの研究会よ? これじゃ一度も事件らしい事件に出くわしてないミステリー研究会の方がまだマシだわ」
キョン「まァ、そりゃそうだろ」
ハルヒ「あぁ〜、もうつまんない! これだけあれば少しはマシな倶楽部があると思ったのに」
キョン「無いもんはしょうがないだろ? 結局のところ、人間はそこにあるもので満足しなきゃいけないのさ。いうなれば、それをできない人間が、発明や発見をしていくってワケだ。なァ、ルフィもそう思うだろ?」
ルフィ「海賊王に、俺はなる!」
キョン「聞いた俺が間違いだったよ……」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:39:08.50 ID:5/sFEgay0
ハルヒ「うるさい!」
ルフィ「ン?」
キョン「……ん?」
──もしかしたらこの会話がネタフリだったのかもしれない。
それは突然やってきた。
ガッ
キョン「うおお! 何しやがる!」
ハルヒ「気がついた!」
キョン「何を」
ハルヒ「無いんだったら、作ればいいのよ!」
キョン「だから何を」
ハルヒ「部活よ!」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:42:35.83 ID:5/sFEgay0
キョン「わかった、落ち着け」
ハルヒ「何よ、あんたももうちょっと喜びなさいよ。この発見を、ロマンを」
キョン「ほら、今は授業中だ」
ハルヒ「……ふん」
キョン「とりあえず座れ、それからルフィ」
ルフィ「ほがが!?」(なんだ!?)
キョン「せめて早弁するなら隠してからやれ」
ルフィ「ほーがほーがが、ほがががほ」(ミートボールは、あげないぞ)
キョン「もう突っ込む気力もねェよ……」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:49:54.68 ID:5/sFEgay0
◇ ◇
休み時間
ハルヒ「協力しなさい!」
キョン(カツアゲされてる様な気分だぜ)
ルフィ「いてててて、なんだお前! やんのかコラ!」
キョン「ちょっとややこしいから黙ってなさい! 何を協力するって?」
ハルヒ「あたしの新倶楽部作りよ」
キョン「なぜ俺達がお前の思いつきに協力しけきゃならんのか、それをまず教えてくれ」
ハルヒ「あたしは部室と部員を確保するから、あんた達は学校に提出する書類を揃えなさい」
キョン「何の倶楽部を作るつもりなんだ?」
ハルヒ「どうでもいいじゃない、そんなの。とりあえずまず作るのよ!」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:58:16.03 ID:5/sFEgay0
ルフィ「なァ、倶楽部って何だ? 強いのか?」
キョン「なんか急に不安になってきた……」
◇ ◇
放課後
ハルヒ「今日からここがあたしたちの部室になるのよ!」
キョン「ちょっと待て、どこなんだよここは」
ハルヒ「文化部の部室棟よ。通称旧館、この部屋は文芸部」
キョン「じゃあ文芸部なんだろ?」
ハルヒ「でも今年の春に3年生が卒業して部員ゼロ、新たに誰かが入部しないと休部になってた唯一の倶楽部なのよ。で、この子が一年生の進入部員」
キョン「じゃあ、休部になってないじゃないか」
ハルヒ「似た様なもんじゃない」
キョン「あの子はどうするんだよ」
ハルヒ「別に良いって言ってたわよ。部室貸してって言ったらどうぞって、本さえ読めればいいらしいわ。変わってると言えば変わってるわね」
キョン「お前が言うのかよ!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 03:04:10.93 ID:5/sFEgay0
長門「長門有希」
キョン「ナガトさんとやら、こいつは何だかこの部屋をなんだかわからん部の部室にしようとしてるんだぞ?」
ルフィ「部室って何だ? メリー号みたいなのか?」
キョン「ああもうややこしいから、魚肉ソーセージあげるからもうちょっと黙ってなさい!」
長門「別にいい」
キョン「いやしかし、ものすごく迷惑をかけるかもしれんぞ?」
長門「いい」
ハルヒ「ふふん。ま、そういう事だからこれから毎日放課後この部屋に集合ね、絶対来なさいよ! あんたもよ」
ルフィ「ほがっが!」(わかった!)
ハルヒ「来ないと死刑だから!」
ルフィ「!?」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 03:08:18.62 ID:5/sFEgay0
キョン「わかったよ、死刑は嫌だからな。な、ルフィ」
ルフィ「!」コクコク
◇ ◇
次の日
キーンコーンカーンコーン
ハルヒ「先に行ってて!」
ルフィ「おい! はやくいこうぜ!」
キョン「何をそんなに急いでるんだよ」
ルフィ「行かないと死刑なんだろ? 俺死刑は嫌だからな〜」
キョン「あんなのは冗談だ、真に受けてどうする」
ルフィ「そうなのか?」
キョン「ああ、だから俺の後ろに隠れなくても良い。今日ずっとそうしてるおかげでこっちは大迷惑だ。俺の弁当が……、うぅ……」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 03:12:30.13 ID:5/sFEgay0
ルフィ「お前何読んでるんだ?」
長門「……」
ルフィ「ふーん、面白いのか?」
長門「ユニーク」
ルフィ「どこが?」
長門「ぜんぶ」
ルフィ「へェ〜、お前本が好きなんだな」
長門「わりと」
ルフィ「俺は肉が好きだぞ」
長門「そう」
ルフィ「お前も食うか? うめェぞキョンの弁当!」
キョン「って! やっぱりそれ俺の弁当だったんじゃねえか!」
長門「……ユニーク」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 03:15:48.16 ID:5/sFEgay0
ハルヒ「や〜、ごめんごめん遅れちゃって。捕まえるのに手間取っちゃって」
みくる「ひゃあぁぁぁあ〜、ここどこですかァ? なんで私連れてこられたんですかァ〜? な、なんで鍵を閉めるんですかァ?!」
ハルヒ「だまりなさい」
みくる「ひゃう!」
ハルヒ「紹介するわ! 朝比奈みくるさんよ」
キョン「紹介終わりかよ!」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 03:19:36.32 ID:5/sFEgay0
ハルヒ「二年の校舎でぼんやりしてるとこを捕まえたの、みてみなさいよ。めちゃめちゃかわいいでしょ? あたしね、萌えって結構重要だと思うのよ」
ルフィ「そんな事より焼けた肉はもうねェのか?」
キョン「俺の弁当食ったのにまだ食うのかよ……」
ハルヒ「萌えよ萌え、いわゆるひとつの萌え要素」
ルフィ「モエヨウソ? うまいのかそれ?」
キョン「なぜだろう、頭痛くなってきた……」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 03:27:39.70 ID:5/sFEgay0
ハルヒ「みるくちゃん、あなた何か部活やってる?」
みくる「はう、あの、その、書道部に」
ハルヒ「じゃあそこやめて、我が部の活動に邪魔だから」
みくる「はう……」ジー
長門「……」
みくる「あ、そっかァ。わ、わかりましたあ書道部はやめてこっちに移ります……でも文芸部ってなにをするのかよくわからんくて……」ジー
ルフィ「ン? 何だ? 肉食うか?」
ハルヒ「ここは文芸部じゃないわよ」
キョン「ここは借りているだけなんです、あなたが今から入ろうとしているのはそこの涼宮が作ろうとしている活動不明で名称不明の同好会ですよ」
みくる「え?」
キョン「ちなみにあっちで本を読んでるのが本当の文芸部員です、でこっちの麦藁はルフィ」
ルフィ「にししし、よろしくな!」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 03:36:09.40 ID:5/sFEgay0
ハルヒ「大丈夫! 名前ならたった今考えたから!」
キョン「言ってみろ」
ハルヒ「SOS団!」
──世界を大いに盛り上げる涼宮ハルヒの団である。そこ、笑っていいぞ。
ハルヒ「あたしが団長よ!」
ルフィ「何ィ!? お前ひょっとしてジツは強いのか!?」
ハルヒ「あったりまえよ! SOS団団長は絶対にして唯一無二の存在なんだからね!」
ルフィ「うおおおお! すげェ! おめェ凄ェ奴だったんだな!!」
ハルヒ「ふふん、何を今更」
キョン「もう、好きにしてくれ」
ハルヒ「あたしたちの戦いはまだ始まったばかりよ!」
>>1先生の次回作にご期待ください。
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 03:52:31.16 ID:5/sFEgay0
◇ ◇
ハルヒ「ねぇルフィ、あと必要なのは何だと思う?」
ルフィ「そうだな……う〜ん難しいな」
ハルヒ「ん? いつにも増して真剣ね。いい事だわ、SOS団団員としての自覚の芽生えね」
ルフィ「当たり前だろ、俺はいつも真剣だ」
ハルヒ「じゃあ、あと何が必要だと思う?」
ルフィ「塩味を効かせて……いや、コショウか……」
ハルヒ「って、肉の話かよ!」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 03:57:11.81 ID:5/sFEgay0
ハルヒ「はっ……思わず突っ込んでしまった……」
ルフィ「にしししし、面白いなお前」
ハルヒ「うるさいわね。あ、キョン。やっぱり謎の転校生よね」
キョン「たのむから文脈をはっきりさせてから話してくれ」
ハルヒ「SOS団に必要なものよ、謎の転校生くらいは抑えておきたいポイントよね」
キョン「その前に、謎の定義を教えて欲しいもんだ」
ハルヒ「こんな時期に転校してくる事そのものが謎じゃない」
キョン「親の都合とか色々あるだろ」
ハルヒ「いや! 不自然だわそんなの」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 04:00:29.71 ID:5/sFEgay0
朝倉「あら、おはようルフィくん」
ルフィ「おー、眉毛女か」
朝倉「人をまゆげって呼ぶの辞めてくれるかしら?」
ルフィ「なんでだよ眉毛女」どーん
朝倉「うふふ」
ドコ! ズガ! バキ!
ルフィ「すびばぜん……」
朝倉「わかればいいのよわかれば」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 04:04:23.53 ID:5/sFEgay0
ルフィ「で、何だよまゆ……いいんちょー」
朝倉「うふふ、涼宮さんに伝えて欲しいの。岡部先生が後で職員室に来て欲しいって」
ルフィ「なんだよそれくらい自分で言えよ」
朝倉「あたしが言っても無視されるのがオチだわ。ね、おねがい」
ルフィ「しゃーねーな、わかったよ」
朝倉「さすが頼りになるわ。ね、キャプテン?」
ルフィ「ほががが!」(まかせろ!)
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 04:07:49.28 ID:5/sFEgay0
朝倉「それにしてもその麦藁帽子、気になるわね」
ルフィ「さわるな!」
朝倉「!」
ルフィ「これに触るな!」ギロッ
朝倉「わ、わかった。悪かったわ、許して、ね?」
ルフィ「……ふん」
キョン「何だ何だ? 大きな声を出して」
朝倉「あ、なんでもないの、ごめんね」
キョン「ほらルフィ、朝倉さんも謝ってるんだ。許してやれ」
朝倉「ごめんなさい、ルフィくん」
ルフィ「ああ、もういいよ別に」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 04:10:42.82 ID:5/sFEgay0
朝倉(さすが麦わらのルフィ……あの殺気、本物だわ……)
キーンコーンカーンコーン
岡部「お前らー、さっさと座れー」
キョン「ほらほら、もうHR始まるぞ」
ルフィ「そうだな」
朝倉「……」
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 04:21:28.30 ID:5/sFEgay0
──、そのあと色々あったりで最新型パソコンがSOS団もとい文芸部室へとやってきた。
ルフィ「なんだこの箱、すげェな。文字が浮いてるぞ」
キョン「これは箱じゃなくてパソコンと言ってだな……なんだ、使ったことないのか」
ルフィ「ああ、ねェ」どーん
キョン「お前は原始人か! 今この瞬間も肉を食べてるし……」
ルフィ「こんなのハラはちぶんめだ」
キョン「朝から食いっぱなしだろお前……」
長門「……」ジー
ルフィ「なんだ? 肉欲しいのか?」
長門「……」フルフル
ルフィ「あ、わかった。う○こ我慢してるのか?」
キョン「レディーに何聞いとんじゃおのれは!」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 04:25:38.89 ID:5/sFEgay0
長門「これ、貸すから」
キョン「俺に?」
長門「読んで」
キョン「え……あぁ」
ルフィ「ん、何だこれ。肉じゃねェなこれ」
キョン「何でも肉に繋げるなって。やば、授業はじまるぞ!」
ルフィ「おい! まだ弁当残ってるぞ!」
キョン「んな事より授業だ!」
ルフィ「そんな事より弁当だ!」
キョン「わかった、わかったから手を離せ、……弁当はやるから」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 04:35:37.04 ID:5/sFEgay0
──色々疑念は尽きないのだが(ルフィの胃袋とか)こうして足繁く部室に通ってしまうのはなぜだろう、なぜだろう。
キョン「こんちはーっす」
長門「……」
みくる「あ、こんにちは。涼宮さんは?」
キョン「さあ? 6限の時はもう居ませんでしたけどね。またどこかで機材を強奪してるんじゃないですか?」
みくる「また昨日みたいなこと……」
ルフィ「昨日はお似合いだったな! にしししし」
みくる「はうう……ルフィさんいじわるです」
キョン「大丈夫です、今度は俺が全力で阻止しますよ」
みくる「本当ですか? それじゃあおねがいします」
キョン「お願いされましょう」
ハルヒ「やっほー!」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 04:48:46.08 ID:5/sFEgay0
すまん
なんか他のスレで叩かれてるみたいだから辞めるわ