1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:22:26.41 ID:hBxahqU20
キョン「お前と谷口、なんだかんだいいながらいい感じだよな」
ハルヒ「谷口と私の仲のこと? 別に、あいつとは何もないわよ」
キョン「そうか? しかし、飯を食うときは嫌って程、お前の話が出るからな」
ハルヒ「なんでよ…気持ち悪い」
キョン「だからな、俺の推理だと、かつてお前と谷口は付き合っていて、谷口はまだお前に未練を抱いていると思うんだ」
ハルヒ「はぁ!? んなわけないじゃない!!」
キョン「だがあいつの口から、元東中の奴でも知らないような、お前の情報が出てくるんだ」
ハルヒ「谷口は他人以上、そこらへんの同級生以下よ!」
キョン「そうかぁ〜?」
ハルヒ「もう、知らないったら知らないの!!!」
キョン「あれれぇ? 顔を真っ赤にしてどうしたんだ、ハ・ル・ハ・ル?」
ハルヒ「うっさい! あんたに関係ないでしょ!?」
ガチャ、バン
古泉「…やれやれ…あなたも面倒なことをしてくれますね…」
キョン(少々、からかいすぎたか?)
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:23:12.68 ID:hBxahqU20
次の日
キョン「ふわぁ…、眠いなぁ」
○○「やっほー、キョン」
キョン(可愛い女の子だな。しかし…)
キョン「…誰?」
○○「やだ、忘れちゃったの? 谷口よ、谷口」
キョン「悪いんだが、俺の知っているのは、ナンパ癖があって、冴えない"男"の谷口だけだ」
谷口「私、男なの!? しかも冴えないですって…!?」
キョン「待て待て待て、wait and stop! まさかこの娘が谷口なわけが…」
国木田「やっほーキョン、谷口」
谷口「あ、やっほー、国木田」
キョン「…」
谷口「これで文句ある?」
キョン(嘘だろ!?)
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:25:17.43 ID:hBxahqU20
キョン「おい、ハルヒ。谷口が女になっちまったぞ!」
ハルヒ「なっちまった? キョン、あんた頭おかしくなったんじゃない?」
キョン「え?」
ハルヒ「谷口は女じゃないの! キョンから見ると男なのかしら? だとしたら、もう一回あんたは眼科検診を受けなおす必要があるわね」
キョン「いや、そうじゃないけど」
谷口「……? なによ、キョン」
キョン(化粧してるし…やはり、女なのか…?)
谷口「…あんまし見ないでよっ!」
キョン「す、すまん」(いきなり怒られた…!)
キョン(ここはとりあえず…あいつらに聞くか)
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:27:21.25 ID:hBxahqU20
部室
キョン「かくかくしかじかまよいマイマイ―――――と、いうわけだ」
長門「…彼は、男だった」
キョン「そうだよな?」
古泉「…谷口さんですか? 男…だったんですか?」
長門「涼宮ハルヒのによって女性に変えられた」
キョン(そこまで谷口と付き合ってるって言われるのがいやなのか…)
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:29:26.83 ID:hBxahqU20
キョン(谷口が女になるとはな、ハルヒのやつめ…)
キョン(しかし、こっちの方がいいかもしれない)
キョン(モテない男の谷口が、まさかモテない美少女になるとは…!)
谷口「ちょっと、そこの人〜♪」
キョン「谷口、逆ナンばっかりするなよ」
キョン(女になってもナンパするのかよ…)
谷口「なんでよ、イケメンがいるのに…!」
キョン「お前はまず、そのナンパ癖を無くせ」
谷口「…無理よぉ。女の性なの」
キョン「あと、化粧もやめとけよ」
谷口「なんでよ!?」
キョン「自然が一番だからだ」
谷口「えっ…ふ、ふんっ!」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:32:23.99 ID:hBxahqU20
次の日
国木田「ねえ、キョン」
キョン「ん? どうした、国木田」
国木田「明日、映画見に行かないかい?」
キョン「お、いいな」
谷口「ちょっと、キョンも連れて行くわけ!?」
国木田「だめかい? 大人数でいった方が面白いと思うんだけどな」
谷口「ま、まあそうだけど…」
キョン「谷口がいやなら俺は別に行かなくてもいいけど…?」
谷口「そ、そういう意味で言ったわけじゃないわよ」
キョン「じゃあ、どうして?」
国木田「はは、谷口は素直じゃないなぁ。キョン、君が一緒に行くことをとても嬉しがってるんだよ。谷口さんは」
谷口「そんなこと…ないわよ」
キョン「…?」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:35:43.25 ID:hBxahqU20
キョン宅
キョン「にしても、急すぎてハルヒに言い忘れてたな」
キョン(あの映画はかなり見たい! というわけで…)
ハルヒ「もしもし?」
キョン「俺だ、ハルヒ」
ハルヒ「あんたから電話なんて珍しいわね」
キョン「そうだな。 とりあえず、言っておくことがある」
ハルヒ「ちょっと待ちなさい! 私からも一つあるわ」
キョン「な、なんだ」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:36:51.05 ID:hBxahqU20
ハルヒ「あんたが行きたかったって言ってた映画を、明日見に行くことになったわ!」
キョン「なんだってー!?」
ハルヒ「え? どうしたの?」
キョン「あ、ああ…わかった…うん…了解した」
ハルヒ「…あんまり喜んで無いような気がするんだけど…?」
キョン「き、気のせいだ。…じゃあな」
ハルヒ「今回は私がみんなの分五枚買っといたから、金はお菓子とかの分だけでいいわよ」
キョン「おう、わかった」
プツッ
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:37:46.07 ID:hBxahqU20
キョン(これは非常にまずい!)
キョン(国木田は、『キョンは、絶対行くと思ってたから、すでに予約しておいたんだ』って言ってたな…)
キョン(しかもめちゃくちゃいい席みたいだし…)
キョン(どっちを選んでも俺はダメだろ…!)
妹「どうしたのキョンくん?」
キョン「…妹よ、この映画見に行きたくないか?」
妹「ごめんなさい、私友達と遊ぶのー」
キョン(こういうときに限って使えん妹だ)
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:39:30.98 ID:hBxahqU20
prrrr prrrr
キョン「! もしもし?」
谷口「もしもし、キョン?」
キョン「谷口か、どうした?」
谷口「明日、来るんでしょ?」
キョン「あ、ああ、まあな」
谷口「絶対、来なさいよね」
キョン「…は?」
谷口「ほ、ほら、国木田と一緒に行ったら、カップルとかと間違えられちゃうから…」
キョン「…それでいいんじゃないか? 国木田とお前は仲良いわけだし。」
谷口「仲良くてもそれ以上の関係じゃないの!!」
キョン「むきになってどうしたんだ?」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:42:31.28 ID:hBxahqU20
谷口「…とりあえず、来なかったらひどいわよ?」
キョン「わかったよ…」
プツッ…
キョン(やれやれ、理不尽なところはまるでハルヒみたいだな)
キョン「明日、どうするかな…」
キョン(ハルヒのほうは、後で金を返せばいいんだが、上映時間がどうかなんだよな…)
次の日
涼宮ハルヒ『あしたは△時から上映開始よ!』
国木田『明日は△時から上映だよ』
キョン「マジかよ…同じ上映時間なんて…」
キョン(やっぱりこれは行かない方がいいのかもしれないな、しかし! 俺はあの映画が見たい!!!)
キョン「しかし、谷口に行くって言っちまったわけだし、行くしかないか…」
キョン(上手くいきゃいいが…)
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:45:14.49 ID:hBxahqU20
メールが2通届いています。
涼宮ハルヒ『今日、○時に駅前集合ね!!!!!』
国木田『今日は○時に駅前で^^』
キョン「ふぐぅ! マジかよ!」
キョン「とりあえず…ハルヒに行けないとメールしておけば…大丈夫か?」
送信
キョン「これで…大丈夫かな?」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:47:31.57 ID:hBxahqU20
prrrr! prrrr!
キョン「ワオ! もしもし?」
ハルヒ「なんで行けないのよ!?」
キョン「いろいろ事情があるんだ!」
ハルヒ「何よ事情って!?」
キョン「妹が熱を出したんだ!!」
ハルヒ「妹ちゃんが!?」
キョン「だから、俺が看病するためにだな…」
ハルヒ「あ、そう…それなら、仕方ないわね…」
キョン「本当にすまんな…」
ハルヒ「気にすることないわ、それより早く、妹ちゃんの相手してあげなさい」
キョン「ああ、わかった」
プツッ…
キョン(…やっちまった)
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:49:48.81 ID:hBxahqU20
駅前
キョン「よう、またせたな」
国木田「おそいよ、キョン。待ちくたびれちゃったよ」
谷口「…」
キョン「いやぁ、すまんな。色々あって…」
谷口「ふん、どうせ大した事じゃないでしょ」
キョン「行けるかどうかの瀬戸際だったんだぞ」
谷口「ふぅん、そう」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:51:57.12 ID:hBxahqU20
キョン「ん? 谷口…お前」
谷口「な、なに?」
キョン「化粧してないじゃん。どうした?」
谷口「べ、べつになんでもないわよ」
国木田「いつもなら五分に一人ぐらいにナンパしてたのに、今日はしなかったよね?」
谷口「国木田! あんた何言ってんのよ!」
国木田「僕が素直に驚いたところを言っただけだよ。そんなに顔赤くしなくてもいいじゃないか」
谷口「うっさい!」
キョン「まあまあ。とりあえず、行こうぜ」
国木田「あ、そうだね」
谷口「…ふんっ」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:53:58.96 ID:hBxahqU20
映画館
キョン「…」ソワソワ
国木田「そわそわして…トイレかい?」
キョン「いや、それなら直行してるだろ…」
キョン(にしても、人込みすぎだろ…!)
キョン「!」(いた!!)
キョン(こっちに来る…!)
キョン「そうだ、俺、ポップコーンとか買ってくるよ」
国木田「そうかい?」
キョン「おう、飲み物どうする?」
谷口「コーラ」
国木田「じゃあ、僕も」
キョン「わかった。まかせろ」
キョン(これでなんとか大丈夫だろ…)
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:56:34.11 ID:hBxahqU20
古泉「おや」
キョン「! …古泉」
古泉「来ていらしたんですね」
キョン「悪い、古泉実は…かっくかっくしっかじっかなでこスネイク―――――なんだ」
古泉「なるほど…んふ…わかりました。涼宮さんには内密にしておきます」
キョン「すまんな、古泉」
古泉「いえ、これは『僕のため』ということも、ありますから」
キョン(ったく、いいやつだと思ったのに、自分から貧乏くじ引きやがったな…)
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:58:00.09 ID:hBxahqU20
キョン「またせたな」
国木田「ちょうどいい時間だね。じゃあ行こうか」
谷口「待ちなさいよ…」
キョン「ん? どうした?」
谷口「これ、オレンジジュースじゃない!」
キョン「す、すまん! 間違えた」
谷口「っもう、何よ…」チュー
キョン「俺のコーラと交換するか?」
谷口「…先に言いなさいよ!」
国木田「ははは、キョンもコーラだったんだ」
キョン「そういえばそうだった」
谷口(どうやったら間違えるのよ…)
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 02:59:31.88 ID:hBxahqU20
谷口「もういいわ、それより、なんの映画見るのよ?」
国木田「ああ、谷口には言ってなかったね」
谷口「…?」
国木田「○○(こわーい映画)だよ」
谷口「!!!」
キョン「ん、いきなりどうした…?」
谷口「う、嘘でしょ!?」
キョン「怖いのか?」
谷口「そ、そんなわけないじゃない!」
国木田「なら、いこっか。そろそろ始まるし」
キョン「おう」
谷口「…」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 03:02:04.95 ID:hBxahqU20
上映中
キョン「…」
谷口「…」
キョン「谷口、大丈夫か? 怖いなら出ていいんだぞ?」
谷口「こ、怖くないわよ」
キョン(それだったら早く腕を離してくれ)
国木田「…」
「キャー!!」
谷口「ひゃぁ!」
キョン(谷口、本当にお前は、女に生まれてたほうが良かったかもな)
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 03:03:46.95 ID:hBxahqU20
国木田「いやーおもしろかったねぇ」
キョン「そうだな。特にあそこのところなんかすごい演出だったしな」
谷口「コワカッタ…」
キョン「谷口、そろそろ離れろよ」
谷口「やだ」
キョン「…やれやれ」
キョン(なんとか、でくわさなくて良かったな)
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 03:04:52.14 ID:hBxahqU20
ハルヒ「おもしろかったわねぇ〜!」
みくる「はわわわ…怖かったですぅ…」
ハルヒ「どこが? とっても笑えたと思うんだけど」
古泉「それにしても、特殊メイクがとても凝っていましたね〜」
長門「…」
ハルヒ「キョンにいっぱい自慢してやろう!」
みくる「あれ…?」
ハルヒ「…? どうしたの」
みくる「あれって、キョンくん?」
ハルヒ「キョンなら家で妹ちゃんの面倒見てる……。 !!」
みくる「女の子と一緒にいますね」
ハルヒ「たに…ぐち?」(※ハルヒには国木田が見えてない)
みくる「凄くラブラブですねぇ…」
ハルヒ「…」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 03:06:18.76 ID:hBxahqU20
ハルヒ「帰る」
みくる「え? 涼宮さん?」
古泉「ふぅ…やれやれです」
長門「…危険」
ハルヒ「今日は解散よ、解散!!」
みくる「は、はぁい」
古泉「やれやれ…バイトがありますので…では」
長門「…」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 03:08:12.58 ID:hBxahqU20
>>41
それはやめてー!www
できればもっと愛らしい声に…
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 03:10:15.84 ID:hBxahqU20
学校にて
キョン「よう、ハルヒ」
ハルヒ「…」
キョン「どうしたんだ? ハルヒ」
ハルヒ「妹ちゃんはどうだったの?」
キョン「あ、ああ。大丈夫だ。大分良くなった」
ハルヒ「ふーん…」
キョン「…?」
ハルヒ「谷口と、何処行ってたのよ?」
キョン「!?」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 03:12:41.39 ID:hBxahqU20
谷口「やっほー、キョン」
キョン「よ、よう、谷口」
谷口「あれ…どうかした?」
ハルヒ「…」
キョン「谷口、ちょっとこい」
谷口「な、なによ?」
キョン「昨日のことは、絶対に言うな」
谷口「なにが?」
キョン「いいから」
ハルヒ「なにコソコソ話してんのよ?」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 03:14:20.25 ID:hBxahqU20
キョン「昨日はだな、俺は何もしてないぞ。家にいた」
ハルヒ「嘘つくな!」
キョン「谷口のことだ。俺に似た男とイチャイチャしてたんだろ」
谷口「!!」
ハルヒ「あんたに似た…ねぇ?」
谷口「私はキョンといたわ!」
キョン「! 谷口!?」
谷口「キョン、あんた、なんで隠してんのよ? 私とキョンと国木田で、映画を見に行ったわ」
ハルヒ「…映画?」
キョン「…」
谷口「それが真実。それだけよ」
ハルヒ「…そう。わかったわ」
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 03:15:25.98 ID:hBxahqU20
キョン「お、おい、ハルヒ?」
ハルヒ「…」
キョン「…」
谷口「…」
国木田「やあ、おはよう、キョン、谷口」
国木田「…どうしたんだい?」
キョン「…はぁ」
キョンはその後、ハルヒにひたすら謝ったが、返事は返ってこなかった。
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 03:16:45.31 ID:hBxahqU20
部室内
キョン「おい、ハルヒ…」
ハルヒ「…」
キョン「…すまんかった」
ハルヒ「…」
キョン「ハルヒ!」
ハルヒ「…」
キョン「……もういい。俺は帰る」
ガチャ、バン
ハルヒ「…」
ハルヒ「うっ…うっ…」
ハルヒ「なんで、谷口なのよ…」
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 03:18:31.73 ID:hBxahqU20
キョン「…」
キョン(…俺にも、責任はある)
キョン(だけど、俺は絶対にハルヒのそばにいないと行けないなんて理由は、どこにもない)
谷口「キョーン!」
キョン「ん? 谷口か」
谷口「どうしたの、浮かない顔して」
キョン「いや、さっきのことだ…」
谷口「ああ、あれね」
キョン「…お前はなんで黙らなかったんだ?」
谷口「あんたが、涼宮にずっとくっついてるのが、いやなのよ」
キョン「は?」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 03:21:29.00 ID:hBxahqU20
谷口「たしかに、涼宮は可愛いけど、あそこまで自己中な女と一緒にいたら、キョンが可哀想だもん」
キョン「谷口…」
谷口「で、でも、さっき私があんなこと言った理由は、あんたが、『男とイチャイチャしてる』って言ったからよ?」
谷口「ナンパは、最近やってないんだから」
キョン「…結局お前も自己中じゃねぇか」
谷口「っさいわね〜。涼宮よりはマシよ」
キョン(あんまし変わんないと思うんだが…?)
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 03:23:57.83 ID:hBxahqU20
部室
ハルヒ「…うっ…うっ…ぐすっ」
ハルヒ「谷口なんか…」
ガチャ
みくる「こんにちわぁ〜」
ハルヒ「! みくるちゃん」
みくる「どうしました!? 涼宮さん」
ハルヒ「だんでもないわ、みぐるぢゃん」
みくる「全然なんでもなくないですぅ!」
長門「…」
58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 03:33:30.39 ID:hBxahqU20
ガクン
谷口「?」
キョン「はは、いきなりへたれこむなよ」
谷口「…うるさいわねぇ…よいしょ…って、あれ?」
キョン「おいおい、何してんだよ?」
谷口「起き上がれないっていうか…なんていうか」
キョン「!?」
谷口「おっかしいわねぇ…力が入らない」
キョン「大丈夫か?」
谷口「平気よ、気にしなくて…。 !?」
キョン「どうした!?」
谷口「うぶっ…うぉえっ…」
キョン「お、おい谷口!?」
キョン(これは…血?)
谷口「ハァ…ハァ…」
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 04:01:39.42 ID:hBxahqU20
谷口はぐったりと体をグラリと揺らし、気絶した。
キョン「はやく、病院へいかねぇと…!」
長門「待って」
キョン「! 長門」
長門「現在の人類では、治すことは不可能」
キョン「はぁ!? 何が原因なんだ?」
長門「涼宮ハルヒ」
キョン「予想通りだな…」
長門「私が治す。どいて」
キョン「あ、ああ…」
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 04:06:00.25 ID:hBxahqU20
長門「……」
長門が猛スピード早口言葉を言う。
キョン「おお?」
谷口「ん…?」
キョン「大丈夫か、谷口!」
谷口「…?」
キョン「助かったんだぞ、谷口」
谷口「…おにいちゃん だれ?」
キョン「!?」
長門「…」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 04:12:25.79 ID:hBxahqU20
キョン「長門、これは一体?」
長門「記憶を消去されている」
谷口「おにいちゃん?」
キョン「…うそだろ?」
谷口「わたしのこと しってるの?」
長門「彼女の知能は、4,5歳の幼児。さらに身体能力はかなり減少し、自分で立ち上がることは不可能」
キョン「谷口…」
谷口「なんで おにいちゃん なまえ しってるの!?」
キョン「…ハルヒのやつ…」
キョン(女にした挙句、記憶まで消すか…末恐ろしい奴だ)
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 04:19:09.45 ID:hBxahqU20
谷口「おにいちゃん?」
キョン「谷口、大丈夫だ、俺が何とかしてやる」
谷口「…? うん!」
キョン(これが男の谷口だったらそのまま帰ってたかもな)
キョン「ほら、乗れ」
谷口「おんぶ?」
キョン「おう」
谷口「肩車 が いい〜!」
キョン「わがまま言うな!」
谷口「やだやだやだやだやだやだ〜!!」
キョン「あーもーわかったよ!」
長門「…滑稽」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 04:27:26.12 ID:hBxahqU20
ざわ…ざわ…
「高校生で肩車…?」
「スカートで肩車だなんて、いやらしいわぁ…」
キョン「…///」
谷口「あー ちょうちょー!」
キョン「あんまし動かんでくれ、谷口」
キョン(太ももが顔に当たって、変な気分になっちまう…)
谷口「あ おにいちゃん かお まっか だよ?」
キョン「気にするな。とりあえずあんまし動くな」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 04:33:26.99 ID:hBxahqU20
谷口「ここは?」
キョン「俺の家だ」
谷口「そういえば おにいちゃん なまえは?」
キョン「みんなにはキョンって呼ばれてるな、本名は…」
谷口「キョン!? おもしろい なまえ だねー」
キョン「こら、ちゃんとキョンさんと呼びなさい!」
谷口「わかったー キョンくん」
キョン「…」
キョン(まさか、俺の妹も、幼児並なのか?)
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 04:36:19.25 ID:hBxahqU20
谷口「むむむ! おねえちゃんだれ?」
妹「ん〜? おねえちゃんこそ、だれぇ?」
キョン「こいつは俺の友達の谷口だ」
谷口「はじめまして! たにぐちです」
妹「はじめましてぇ〜! キョンくんがいつもお世話になってますぅ」
キョン「母さんに谷口がいること、言うなよ?」
妹「どうしてぇ?」
キョン「どうしても!」
妹「わかったぁ〜」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 15:40:43.40 ID:hBxahqU20
キョン「谷口、ここでじっとしといてくれよ?」
谷口「ふえ? なんでぇ?」
キョン「怒られたくなかったらここにいろ」
谷口「はうぅ わかったよ」
キョン(と、言うか、一人じゃ動けないか)
キョン「俺、ちょっと勉強するから飯、上で食べるから」
妹「それじゃあ私もぉ」
キョン「わかった。じゃあお前も来い」
妹「わぁい♪」
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 15:42:27.56 ID:hBxahqU20
キョン「おい、谷口食いもん持ってきたぞ」
谷口「すぅ…すぅ…」
キョン「…寝ちまったか」
妹「谷口ちゃん起きてぇー。ごはんですよぉ?」
キョン「無理に起こさなくてもいいさ。寝る子は育つからな」
妹「そういえば最近良く寝てるよぉ〜。偉い?」
キョン「偉い偉い」
妹「えへへぇ〜」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 15:47:37.95 ID:hBxahqU20
谷口「キョンくん?」
キョン「ハッ…」(俺も寝ちまってたか)
谷口「キョンくん おなか すいたよう」
キョン「おう、ほら」
谷口「うわぁい あれ?」
キョン「冷めちまったか。待ってろ、温めてくるから」
谷口「うん」
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 15:48:25.16 ID:hBxahqU20
キョン「おまたせ、ほら」
谷口「いただきまーす!」
キョン「美味しいか?」
谷口「うん! すっごくおいしい!」
キョン「それはよかった」(グゥ〜)
谷口「キョンくん はい あ〜ん」
キョン「あ、あ〜ん」(パクッ)
谷口「おいしい?」
キョン「うん、美味い」
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 15:53:45.83 ID:hBxahqU20
キョン(…谷口、可愛いな)
谷口「…」
キョン「ん? どうした?」
谷口「ふくが べたべた する」
キョン「結構汗かいちまったもんな。風呂でも入るか?」
谷口「うん! キョンくんもいっしょにはいろっ♪」
キョン「…いや、それはちょっと」
谷口「えっ なんで?」(ウルウル)
キョン「妹が一緒に入るからさ。心配するな」
谷口「キョンくん と いっしょ が いい!!!」
キョン「しかしだな…」
妹「キョンくーん、次お風呂〜」
キョン「もう入ったのか?」
妹「うん」
キョン「…」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 15:59:26.23 ID:hBxahqU20
キョン「……んじゃあ、一緒に入るか」
谷口「わーい」
キョン(まあ、きっと大丈夫だろう)
キョン「んじゃあ、風呂までおぶってやるから」
谷口「かたぐるま…?」
キョン「頭ぶつかるからダメだ」
谷口「わかったぁ」
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 19:31:10.96 ID:hBxahqU20
キョン「自分で脱げるか?」
谷口「べたべた してて できない」
キョン「しかたないなぁ…」
ズルリ
キョン「!」
谷口「? ねえ キョンくん これなに?」
キョン「男の俺に聞くな!」(もろブラジャーだ…!)
谷口「んー むね が くるしいよう」
プチッ
キョン「うおい! こっち向いて脱ぐな!」
谷口「ご ごめんなさいっ」(ウルウル)
キョン「本気で怒ってないから目を潤ませるな」
キョン(くそう、なかなか大きい胸だな。おい)
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 19:39:20.67 ID:hBxahqU20
キョン(そういえば、俺、谷口を男に戻そうと思ってなかったな)
キョン(もういいか、こっちの方がみんな幸せだろう。うん)
谷口「ひゃあ! キョンくん くすぐったい」
キョン(ハッ! 触っちまった)
キョン「す、すまん!」
谷口「だいじょうぶ だよ」
キョン(にしても、この体で知能が子供って…反則じゃないか?)
谷口「あたま も あらってぇ」
キョン「へいへい」
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 19:46:53.98 ID:hBxahqU20
ゴシゴシ
谷口「め にしみるぅ」
キョン「ちゃんと目つぶっとけ」
谷口「うわぁぁぁん いたいよぅ」
キョン(そういえば、妹が持っていたはず)「おーい、シャンプーハットとって来てくれー」
妹「は〜い」
妹「うわっ、キョンくんだいたーん」
キョン「黙ってろ」
谷口「ほえ?」
キョン「これで大丈夫か?」
谷口「これ なに?」
キョン「シャンプーハットだ」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 20:13:44.37 ID:hBxahqU20
谷口「すごい! め しみないよ!」
キョン「そうか、よかった」
谷口「キョンくん ありがとう」
キョン「/// あ、ああ」
谷口「わたし も キョンくん あらうー」
キョン「え?」
谷口「えんりょ しないで!」
キョン「お、おう…」
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 20:21:48.31 ID:hBxahqU20
キョン(妹も、こんな感じのはずだが…)
キョン(谷口ってだけでこうもかわるもんなのか…)
谷口「ゴシゴシ!」
キョン「…」
谷口「ゴシゴシ!」
キョン(うおう、いかん! 胸が当たってるざんす!)
谷口「あれ? これ なに?」
キョン「気にするな、これが正常だ」
谷口「なにか よく しらない けど わたし には ないね」
キョン「あったら困る」
キョン(特に今のお前にはな…)
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 20:27:31.08 ID:hBxahqU20
谷口「あのね」
キョン「ん?」
谷口「わたし キョンくん すき!」
キョン「…」
谷口「4がつ に あって から ずっと すき!」
キョン(…四月から?)
谷口「キョンくん だいすき!」
キョン「いきなりすぎるけど、ありがとうな」
谷口「ふへへ…」
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 20:31:57.53 ID:hBxahqU20
谷口「キョンくん…」
キョン「…」
谷口「…。!!」
キョン「ん!? どうした?」
谷口「…キョン…!?」
キョン「お、おい…まさか…」
谷口「きゃー!」
キョン「うおおお! 叫ぶな!」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 20:42:05.48 ID:hBxahqU20
谷口「な、なんでキョンと一緒に私、風呂入ってんの? いみわかんない…」
キョン「多分何言ってもお前は怒るだろうな…」
谷口「…」
キョン「とりあえず、あがろう。谷口、先あがってくれ」
谷口「う、うん…」
キョン「…はぁ」
キョン(このタイミングで戻るか…)
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 20:56:08.21 ID:hBxahqU20
キョン「谷口、いいか?」
谷口「う、うん」
キョン「…いや、すまんかった…って、なんで服着ないんだよ!」
谷口「なんか濡れてるからいやよ!」
キョン「…そうか、そうだったな」
谷口「着替えよこしなさいよ」
キョン「しかし、女物はないんだ」
谷口「はぁ? もう、これでいいわよ!」
キョン(妹のブラジャー…か?)
谷口「きっつ! なによこれ!」
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 21:01:19.04 ID:hBxahqU20
キョン「やめろ、壊れる!」
谷口「とりあえず、つけときたいの!」
キョン「そう言われても…」
谷口「いいわよ! もう男物でもなんでも着てやろうじゃない!」
キョン「…いいのか?」
谷口「なんでもいいわよ」
キョン「じゃあ、これ」
谷口「…」
谷口(キョンの…パンツ?)
谷口「///」
キョン「? どうした?」
谷口「な、なんでもないわよ!」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 21:07:00.66 ID:hBxahqU20
谷口(キョンのにおいがするぅ…)
キョン「顔赤いな」
谷口「うるさい!」
キョン「な、なんで怒ってんだお前」
谷口「あーもーいろいろむしゃくしゃする! 今晩泊めなさい!」
キョン「え」
谷口(な、なに言ってんの? 私…!?)
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 21:10:53.95 ID:hBxahqU20
キョン「それは、かまわんが…」
谷口「そ、そう!」
キョン(なんで泊めなきゃならんのだ?)
谷口「な、なによ。その目は」
キョン「いや、なんでもない」
谷口「…」(あんまし、見つめないでよ…恥ずかしい)
キョン「とりあえず、俺の部屋、行くか?」
谷口「う、うん」
170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 21:18:03.23 ID:hBxahqU20
谷口「///」(キョンの部屋…)
キョン「なんもないが、まぁ、ここぐらいしかゆっくりできんからな」
谷口「…」
キョン「悪いな、本当に何もなくて」
谷口「まったくね、こんなに何もないなんて…それでも本当に高校生?」
キョン「そこまでいうか…」
谷口「エロ本のひとつやふたつぐらいあるんじゃないのぉ?」
キョン「ねぇよ。残念ながらな」
谷口「ふぅ〜ん…つまんないわねぇ」
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 21:23:16.87 ID:hBxahqU20
谷口「どうせ妹ちゃんとか見て立ってるんでしょ?」
キョン「お前、それ本気で言ってんのか?」
谷口「ふふ、図星? 『妹、今日も可愛いぞ!』とか、言ってんの?」
キョン「ふざけるな!」
谷口の手首を強く掴む。
谷口「! なによ」
キョン「俺はなぁ…」
谷口「…いたっ」
キョン「す、すまん」
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 21:29:48.35 ID:hBxahqU20
谷口「やっぱり、あんたも男よね」
キョン「…」
谷口「手おっきいし、力も強い」
キョン「…」
谷口「私も、男に生まれたかった」
キョン「…」
谷口「…しんみりしちゃったわね、ごめん」
キョン「いや…」
谷口「ねえ、キョン」
キョン「ん?」
谷口「男から見て、私ってどうなの?」
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 21:40:45.42 ID:hBxahqU20
キョン「……」
谷口「…」
キョン(確かに、この谷口は、可愛い)
キョン(でも、これは俺から見てなのか? 全体的に、なのか?)
谷口「…ねぇ、どうなの?」
キョン「お前は、可愛い」
谷口「///」
キョン「でも、もっと一人の男を大事にしろ」
谷口「え?」
キョン「お前、だれかれかまわずナンパとかするからな。悪女にしか見えん」
谷口「な、何よそれ!」
キョン「正論だろ」
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 22:01:41.65 ID:hBxahqU20
谷口「それはあんただけが思ってることでしょ!?」
キョン「きっと大半のやつはそう思ってるはずだぜ」
谷口「…」
キョン「気落としたなら、すまん」
谷口「大丈夫よ。あんたの言葉で傷つくほど私はやわじゃないもの」
キョン「そうか」
キョン(こいつは、やっぱりハルヒに似てるな)
谷口「ふん…」(あんたが、振り向いてくれないだけじゃない)
180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 22:13:51.52 ID:hBxahqU20
キョン「…」
谷口「…何よ」
キョン「お前、男に生まれたかったのか?」
谷口「ま、まあね」
キョン「お前はそのままのほうがいい!!」
谷口「えっ///」
キョン「絶対いい!」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 22:24:44.18 ID:hBxahqU20
谷口「…」
キョン(…あれ? 俺、悪いこと言っちまったか?)
谷口「…どうせ、あんたは涼宮がいればいいんでしょ」
キョン「は?…何言ってんだ?」
谷口「あんたは、涼宮が好きなんでしょ?」
キョン「ちょ、勝手に決めんなよ」
谷口「いつもいつも、あんたは涼宮と話してるときだけニコニコ…」
谷口「こうやって、私といても、面白くないわよね」
キョン「お、おい」
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 22:32:27.12 ID:hBxahqU20
キョン「じゃあ、俺は、お前らと一緒に飯を食ってるんだ?」
谷口「えっ」
キョン「俺はお前らと一緒に、飯が食いたいからだ」
谷口「…キョン」
キョン「谷口の、飯をいつもぱくるのは、毎日の日課だしな」
谷口「なっ、なんですってぇ!?」
キョン「はははっ、怒るな怒るな」
190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 22:37:49.68 ID:hBxahqU20
谷口「…ふふふ…」
キョン「今度は学食じゃなく、お前の手料理が食いたいな」
谷口「え? ///」
キョン「まあ、お前不器用そうだからな」
谷口「あんた、なんで私に冷たいのよ!?」
キョン「からかいやすいからだ」
谷口「…あんたのそういうとこ、嫌いよ!」
キョン「すまんすまん、謝るよ」
谷口「…私だって、頑張れば…」
キョン「ん? なんか言ったか?」
谷口「何も言ってないわよ」
192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 22:45:27.27 ID:hBxahqU20
キョン「もう、こんな時間か」
谷口「けっこう話してたのね、私たち…」
谷口「…」
キョン「どうする? ベッドで寝るか?」
谷口「あんたが寝てるベッドで!?」
キョン「ああ、それがいやなら布団敷くけど」
谷口「ふ、布団よりベッドの方がいいわ!」
キョン「そうか、わかった」
谷口(キョ、キョンが寝てるベッド…///)
194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 22:54:29.57 ID:hBxahqU20
キョン「俺はここで寝るから、トイレとかしたくなったら起こしてくれ」
谷口「うん」
キョン「んじゃ、おやすみ」
谷口「お、おやすみ」
キョン「…」
谷口「…」
谷口「…キョン?」
キョン「…」
谷口「寝ちゃったか…」
196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 23:01:47.77 ID:hBxahqU20
谷口「…ちょっとだけ、漁っても怒られないよね?」
キョン「…」
谷口「…」
谷口(これ、卒業アルバム?)
谷口「キョンは…これかな?」
谷口「うっわー無愛想ねぇ」
谷口「全然笑ってないじゃない…ふふ…」
197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 23:03:08.58 ID:hBxahqU20
すこし席はずします。
すぐに戻るはずなので、お気になさらずお待ちください。
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 23:40:42.76 ID:hBxahqU20
谷口「ん? これ…」
キョンの満面の笑み。
谷口「この女…だれ?」
そこには、中学から親しくしていた、佐々木であった。
谷口(この女が近くにいるときだけ、すっごく笑ってる…)
谷口「…」
谷口「キョン…」
205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 23:48:03.17 ID:hBxahqU20
谷口(昔のことだし、気にしなくてもいっか)
谷口「…寝よっと……」
谷口(あのすっごい笑顔…)
谷口(涼宮にも見せたことのない、笑顔…)
谷口「…なんで、気にしてんのよ…私…」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 23:53:44.80 ID:hBxahqU20
谷口(…トイレ行きたくなっちゃった…)
谷口「ね、ねえ、キョン」
キョン「…」
谷口「と、トイレ…」
キョン「…」
谷口(もう、なによこいつ!)
谷口(自分でさがそっと…)
210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 00:01:28.16 ID:mJhKAsUN0
ベッドから脚を出す谷口。
キョン「むにゃ…」
谷口「うひゃあ!?」
キョン「ん…こりゃ大物だ…」
谷口「キョ、キョン…何処触ってんのよ…」
キョン「…これは…」
谷口「うわわわ!?」
キョン「…zzz」
谷口「ハァハァ…まったく、寝てるのに凄いな、キョン…!」
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 00:33:00.99 ID:mJhKAsUN0
ギィー…
谷口(暗い…。怖いよぉ…)
ミシッっと、床がきしむ。
谷口「ひひゃあ!?」
谷口「…む、無理! トイレまで行けないようぅ…」
谷口(やっぱりキョンと一緒に…)
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 00:36:33.52 ID:mJhKAsUN0
谷口「キョン、キョン!」
キョン「ふわぁ…? なんだよぉ…」
谷口「トイレ、どこ?」
キョン「ああ…トイレね…わかったわかった」
谷口(よかったぁ…)
キョン「…」
谷口「寝るなぁ!」
キョン「…」
谷口「寝ないでよう…」
219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 00:47:55.89 ID:mJhKAsUN0
谷口(どうしよ…漏れちゃうううぅ…)
キョン「…」
谷口「おねがい…キョン…」
キョン「…こんなに俺は食えんぞ…」
谷口(…寝ぼけてる)
谷口(我慢できるかなぁ?)
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 00:56:07.49 ID:mJhKAsUN0
谷口「キョン! キョーン!」
隣の壁から、妹の声が聞こえる。
妹「キョンくんうるさーい…むにゃむにゃ…」
谷口(ご、ごめん、妹ちゃん!)
谷口「それにしても起きないなぁ…」
谷口「…キョン、そんなにお疲れ?」
キョン「チェックメイト!」
谷口「ぎゃうう!?」
キョン「どうだ、古泉、俺の勝ちだ…」
谷口「だめ、変なとこさわっちゃ…」
谷口(も、もう…)
224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:04:32.45 ID:mJhKAsUN0
谷口「漏れちゃうう!!」
キョン「ハッ」
谷口「…キョン?」
キョン「谷口、お前何して…? うおっ」
キョンは起きると、谷口の体に手が当たっていることに気づく。
キョン「す、すまん」
谷口「と、トイレぇ…」
キョン「おお、わかった。行こう行こう」
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:16:20.62 ID:mJhKAsUN0
谷口「ふぅぅ…」
キョン「そんなに我慢してたのか?」
谷口「誰のせいだと思ってんのよ」
キョン「え? すぐ起こしてくれりゃいいのに」
キョン「というか、一人で行けるだろ」
谷口「だって…怖かったんだもん…」
キョン「おやおや、そういえば、映画の時も俺から離れられなかったもんな?」
谷口「そのことはもう忘れてよ!」
キョン「わかった。とりあえず、早く済ましてくれ。寒い」
谷口「あ、ご、ごめん」
228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:24:50.63 ID:mJhKAsUN0
ジャー
谷口「ごめん」
キョン「いいさ、自然の摂理なわけだしな」
谷口「…」
キョン「そんなに怖いか?」
谷口「キョンの顔が暗くて見えない…本当に、キョン?」
キョン「当たり前だ」
キョン(これはすこし面白いかもしれん)
谷口「…」
キョンが、谷口の肩をポンポンと叩いた。
谷口「!! …キョン?」
キョン「ん? どうした?」
谷口「さっき肩叩いたの、キョン?」
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:43:39.68 ID:mJhKAsUN0
キョン「は? 何言ってんだ?」
谷口「…気のせいかも」
もう一度、キョンは谷口の肩を叩く。
谷口「キョン!?」
キョン「なんだよ?」
谷口「さっきのは絶対キョン!」
キョン「だからなにが?」
谷口「もうっ、なによ…」
235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:53:37.94 ID:mJhKAsUN0
キョン「うおっ!」
谷口「きゃ! …なに?」
キョン「お前か? 谷口」
谷口「な、何が…?」(ビクビク)
キョン「俺の肩を…誰かが!!!!!」
谷口「…」
キョン「谷口?」
谷口「…」
キョン「気絶してやがる…」
244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:03:21.85 ID:mJhKAsUN0
キョン(やれやれ)
キョン「よいしょっと…」
谷口「…」
キョン(この怖がりも、女だから許されるよな…)
キョン(これがもし男だったら…うう、考えただけで吐き気がっ)
谷口「…」
キョン「おし、谷口め、トイレで起こして挙句の果てに気絶かよ…」
キョン(まあ、俺が悪いか)
キョン「…」
キョン「おやすみ、谷口」
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:07:23.75 ID:mJhKAsUN0
チュンチュン…
キョン「ん…」
キョン「ふわぁぁ…」
キョン(…そうか、布団で寝たんだったな)
谷口「すぅ…すぅ…」
キョン「おい、起きろ、谷口」
キョン「…」
キョン(あとで起こしゃいいか)
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:11:52.81 ID:mJhKAsUN0
谷口「ううん…?」
キョン「おっす、谷口」
谷口「…キョン!」
キョン「ん?」
ギュ
キョン「!?」
谷口「キョン〜…むにゃむにゃ…」
キョン「寝ぼけてんのか…」
キョン(俺の一瞬のドキドキを返していただきたい)
256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:17:35.32 ID:mJhKAsUN0
キョン「谷口ちゃ〜ん? おきなさ〜い??」
谷口「…んん…」
キョン「谷口! 起きないと…」
谷口「…」
キョン「しょうがない、たまに妹に使う技を使うか…」
キョン「必殺!」
コチョコチョ
谷口「ひゃはははっはははは!!! キョン、やめっ!」
キョン「むむ? まだ寝ているのかなぁ!?」(ニヤニヤ)
谷口「あははははははは!!! だめぇ、キョン〜!」
妹「何してるの…? ふわぁぁぁ…」
キョン「妹よ、手伝え、必殺くすぐり拳だ!!」
妹「わぁ〜い! コチョコチョ〜!」
258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:22:28.99 ID:mJhKAsUN0
谷口「おまえら…ころ…す…ひゃははははははは!!!」
キョン「お、起きたみたいだな」
谷口「ハァハァ…もう、最低!」
キョン「起こしてやったのにその言い方は酷くないか?」
谷口「っさい! …同級生の体触るなんて…変態!!」
キョン「…妹、準備はいいか?」
谷口「止マレ! 待って! なし! それはなし!」
259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:26:37.56 ID:mJhKAsUN0
妹「ふふふ…」
谷口(そうだ!)
谷口「妹ちゃん、あとでお菓子あげるからやめて!」
妹「朝はいらなーい」
谷口「!? その口の周りのものは…?」
キョン「悪いな、俺が先に買収しておいたのさ!」
谷口「そ、そんな…」
キョン「行くぜー!」
コチョコチョ…
谷口「ふひひゃああああああああ!!!!」
260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:35:21.41 ID:mJhKAsUN0
登校中
キョン「ほら、朝ごはん食えよ」
谷口「いらない…」
キョン「おいおい、腹が持たんぞ…」
谷口「変態の朝食など食えるか!」
キョン「俺の母親は変態じゃない!」
谷口「う…、うるさいうるさい!」
263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:39:53.59 ID:mJhKAsUN0
谷口「とにかく、今はいらないの!」
グゥ〜
キョン「…腹から何か…?」
谷口「/// よこしなさい」
キョン「いや、授業中とかも聞けそうだからあえてやるのやめる」
谷口「ちょ、ちょっと!」
キョン「悪いな!」
谷口「そ、そんな…」
キョン「…嘘だよ。そんなに落ち込むなよ」
谷口「別に落ち込んでなんかっ…」
ハルヒ「…」
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:42:48.39 ID:mJhKAsUN0
キョン「…ハルヒ」
ハルヒ「おはよ」
キョン「お、おはよ」
谷口「…」
ハルヒ「…」
キョン「…」
キョン(気まずいっ!)
266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:46:22.64 ID:mJhKAsUN0
キョン「谷口、これ、弁当だ」
谷口「えっ?」
キョン「俺の弁当やるっつってんだ」
谷口「なんで?」
キョン「だから、機嫌直してくれ」
谷口「不機嫌になったおぼえはないわよ」
キョン「じゃあ、さっきのは?」
谷口「そこまで怒ってないわよ!」
キョン「そ、そうだったか、すまん」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:51:30.82 ID:mJhKAsUN0
谷口(それにしても、弁当、大きいなぁ…)
谷口「こんなに食べれないわよ」
キョン「そうか、じゃあ、食えるだけ食ってあとは俺に返してくれ」
谷口「うん」
キョン(これからは、あんまし谷口と話すのは避けた方がいいかもな)
キョン(谷口にとっても、古泉にとっても、な)
269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 02:58:04.79 ID:mJhKAsUN0
キョン「おっす、ハルヒ」
ハルヒ「…」
キョン「昨日は、先に帰ってすまんかった」
ハルヒ「…別に、怒ってないからいいわよ」
キョン「そ、そうだったか…」
ハルヒ「…」
キョン「今度、どこか行かないか?」
ハルヒ「えっ」
キョン「SOS団としてじゃなく、二人で」
ハルヒ「べ、別に行ってあげてもいいけど…」
キョン「よし、じゃあ決まりだな」
ハルヒ「…」
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 03:04:21.81 ID:mJhKAsUN0
昼食
谷口「涼宮と二人で何処行くつもり?」
キョン「っ…聞いてたのか」
谷口「けっこう耳いいから」
キョン「ジゴクミミメ…」
谷口「なんか言った?」
キョン「何も言ってないです。すいません」
国木田「キョン、どこに行くんだい?」
キョン「まだ決めてない」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 03:07:48.93 ID:mJhKAsUN0
谷口「ふうん…? まぁ、何処行こうともうどうでもいいわ」
国木田「あれ? すっごく気にしてたじゃない、さっき」
谷口「! 何でここで言うのよ!」
キョン「谷口…まさかお前…」
谷口「な、なに!?」(まさか…ばれた!?)
キョン「ハルヒのこと、好きなのか?」
谷口(はぁ!?)
国木田「あらら、激しく勘違い」
キョン「そうなんだな、谷口?」
273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 03:12:20.66 ID:mJhKAsUN0
谷口「違うわよ! なんでそうなるのよ!?」
キョン「えっ、違うのか?」
国木田(本当にキョンは鈍いなぁ…)
キョン「じゃあ、なんで気になってるんだ?」
谷口「…理由なんてないわよ」
キョン「? そうなのか」
国木田(谷口も素直じゃないし…本当に)
国木田(面白いなぁ)
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 03:20:48.76 ID:mJhKAsUN0
一応、ここで区切りです。
残っていたら続き書きますが、多分見ている人も相当減っていると思いますので、
残っていることはないかもしれないです。
寝てしまった人には多大な迷惑をかけてしまったと、深く心に刻み、寝床につきたいと思います。
それでは、もし、スレが残っていれば会いましょう。
337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 20:03:48.77 ID:mJhKAsUN0
キョン「谷口、おまえ…食欲ないのか?」
谷口「…あるわよ」
キョン「箸が進んでないぞ?」
谷口「…話しかけないで」
キョン「はぁ? なんで」
谷口「…」
国木田「あれ、谷口、今日は弁当かい?」
キョン「ああ、俺があげたんだ」
国木田「へえ、よかったね、谷口」
谷口「な、なんでよかったのよ!?」
国木田「キョンの弁当は毎回美味しそうだもん」
338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 20:11:55.68 ID:mJhKAsUN0
谷口「そ、それほど美味しくないわよ」
キョン「まあ俺が作ってるわけじゃないけど、傷つくなぁ」
谷口「…はい、返すわ」
キョン「そんなに美味くなかったか?」
谷口「美味しくなくわないわ」
キョン「…どっちだよ」
谷口「別にどっちでもいいじゃない!」
キョン「俺が毎日美味いものを食ってるのかまずいものを食ってるかが、かかってるんだ」
谷口「あーもーうざい!」
340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 20:19:41.16 ID:mJhKAsUN0
キョン「やれやれ…」
谷口「…」
国木田「なんだか、機嫌悪いね、谷口」
キョン「そうみたいだな」
国木田「なにかあったのかい?」
キョン「なにが」
国木田「キョンのことをやけに意識してる気がするんだよ」
キョン「意識してる…か」
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 20:25:08.37 ID:mJhKAsUN0
キョン「どういうことだ?」
国木田「はぁ…さすがキョンだね」
キョン「?」
国木田「なんでもないよ」
キョン「谷口、俺のこと、意識してるのか」
谷口「は…はぁ!? なわけないでしょ!」
キョン「なぜ怒る!?」
キョン「お、おい、国木田、意識してなかったぞ」
国木田(ここまでくると、もう無理だね)
343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 20:31:16.29 ID:mJhKAsUN0
放課後
キョン「うーっす」
長門「…」
キョン「おう、長門」
長門「…どうだった?」
キョン「ん? なんのことだ?」
長門「彼女」
キョン「ああ、谷口のことか。いきなりなおったからビックリしたぜ」
長門「そう」
キョン「もう、谷口は大丈夫か?」
長門「わからない、また突然発生する可能性はある」
キョン「そうか…」
ガチャ
ハルヒ「…」
キョン「おう、ハルヒ」
345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 20:35:07.83 ID:mJhKAsUN0
ハルヒ「キョン…」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「あんたは、ここにいて楽しいの?」
キョン「…え?」
ハルヒ「だから、あんたはここにいて楽しいの?」
キョン「どういうことだ?」
ハルヒ「あんたは、谷口といたいんじゃないの?」
キョン「な、なんでそうなるんだ?」
ハルヒ「昨日、谷口を泊めたそうね」
キョン「あ、まあな」
ハルヒ「谷口から聞いたわ。すっごく自慢するみたいにね」
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 20:41:32.80 ID:mJhKAsUN0
ハルヒ「なんで谷口が私に言ったかは知らないけど、一応これだけは確認しておきたくてね」
キョン「…」
ハルヒ「どうなの、キョン」
キョン「俺は、ここにいたい」
ハルヒ「…本当に?」
キョン「当たり前だ、じゃなきゃここには来てないだろうが」
ハルヒ「…そう、そーなの」
キョン「そうだ、ハルヒ」
キョン「今度、どこに行く?」
ハルヒ「そうね、どこでもいいけど? あんたは何処行きたい?」
キョン「そうだな…俺も、どこでもいい」
ハルヒ「何よそれ」
キョン「んじゃ、あえて言うなら…」
ガチャ
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 20:44:21.42 ID:mJhKAsUN0
谷口「うえ〜ん キョンくん!!」
キョン「!? 谷口!?」
ハルヒ「!?」
谷口「キョンくん おしっこ漏れそう!」
キョン「す、すまん、ハルヒ! ちょっと待っててくれ」
谷口「ふぇぇ…」
ハルヒ「…」
ガチャ
ハルヒ「……」
長門「…」
349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 20:56:00.25 ID:mJhKAsUN0
キョン「よくここまでこれたな」
谷口「キョンくん の におい が したから」
キョン「そりゃすごいな…」
キョン(しかも、歩けるようになってるし…)
谷口「は はやく キョンくん! もれちゃうよう…」
キョン「あ、ああ、すまん」
谷口「おんぶ!」
キョン「ここではちょっと…やめとこう」
谷口「なんで?」(ウルウル)
キョン「はぁ…わかったわかった」
353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 21:05:56.84 ID:mJhKAsUN0
谷口「キョンくんごう しゅつどう!!!」
キョン「静かにしろ!」
谷口「ごめんなさい」
キョン「…はぁ」
谷口「…?」
キョン「どうした?」
谷口「なんだか へんなきぶん きもちわるいよぅ…」
キョン「大丈夫か!?」
谷口「ああ もらしちゃった」
キョン「嘘だろ!?」
谷口「でも ちがう」
キョン「?」
355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 21:10:26.27 ID:mJhKAsUN0
トイレ
キョン(さすがに女子トイレには入れんな)
谷口「…」
キョン「ほら、ここでしなさい」
谷口「うん」
キョン「じゃあ、待ってるからな」
谷口「キョンくん いっしょ に いてくれないの?」
キョン「/// 一人でできるでしょ」
谷口「わかったぁ」
キョン「…」
谷口「きゃああああ!?」
キョン「どうした!?」
谷口「ち でてる…」
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 21:18:12.30 ID:mJhKAsUN0
キョン「血!?」
キョン(まじかよ!?)
谷口「こわいよう…」
キョン「と、とりあえず吹いとけ」
谷口「う うん」
キョン(…俺の専門外だ…)
キョン(? もしかして、それだからイライラしてたのか?)
キョン(…やれやれ)
357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 21:23:27.90 ID:mJhKAsUN0
谷口「…」
キョン「おう、出たか」
谷口「ここ、どこよ?」
キョン「トイレだろ? お前が漏れそうだって言うから」
谷口「…ここ、男子トイレじゃない!」
キョン(!? 戻ったのか!?)
谷口「キョン…あんた、何するつもりだったの?」
キョン「何もする気はない! 信じてくれ!」
キョン(なんでこうタイミングの悪い時に…)
359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 21:44:51.58 ID:mJhKAsUN0
谷口「もう、最悪!」
キョン「す、すまん」
谷口「……最近、変なのよ」
キョン「?」
谷口「記憶が、ブツ切れになるのよ」
キョン「そ、そうなのか」
谷口「もしかして、病気かしら…」
キョン「さあな」
谷口「もうすこし気にしなさいよ!」
363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 22:16:26.01 ID:mJhKAsUN0
キョン「俺に言われても…」
谷口「友達が悩んでるのよ!?」
キョン「そ、そうだな、すまん」
谷口「っもう、いいわよ!」
キョン「さっきから、イライラしてるな…お前」
谷口「してないわよ!」
キョン「してるじゃないか。それに、言ってることもよくわからんし」
谷口「〜!!」
364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 22:33:03.20 ID:mJhKAsUN0
谷口「ひどい…」
ダッ
キョン「おいっ、谷口!」
キョン「…」
部室
ガチャ
キョン「…? 長門、ハルヒは?」
長門「先に帰った」
キョン「そうか」
365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 22:45:24.34 ID:mJhKAsUN0
キョン「…どんな感じだった?」
長門「わからない」
キョン「…」
長門「気をつけて」
キョン「? 何がだ?」
長門「あなたはこれから、大変な目に遭う」
キョン「おいおい、なんでそんなことわかるんだ?」
長門「…」
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 22:48:54.38 ID:mJhKAsUN0
キョン「やれやれ…」
キョン「わかった。気をつける」
長門「どんな時も、冷静に行動して」
キョン「…わかった」
キョン「じゃあな、長門」
長門「…」
キョン(…)
368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 22:54:16.15 ID:mJhKAsUN0
キョン(一体、何が起こるんだ?)
谷口「痛い! やめて!」
キョン「!?」(谷口の声か!?)
ハルヒ「ハァハァ…」
キョン(ハルヒ!?)
369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 22:55:09.01 ID:mJhKAsUN0
ハルヒ「なんで、あんたなのよ!」
キョン「…」
谷口「痛っ! …」
ハルヒ「あんたに、何がわかるのよ!?」
キョン(あんなに髪を引っ張って…!!)
キョン「やめろ! ハルヒ!」
ハルヒ「…キョン」
キョン「何してやがる! 女に暴力なんて最低だぞ!」
ハルヒ「…」
ダッ
キョン「ハルヒッ!」
キョン「…くそっ」
378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 23:26:00.92 ID:mJhKAsUN0
キョン「谷口、大丈夫か?」
谷口「きょ、キョン…」
キョン「どうしたんだ?」
谷口「…なんでも、ないよ」
キョン「あれはどう見たってなんでもなくないだろ」
谷口(…言えないよ…)
キョン「谷口、本当に大丈夫か?」
谷口「へ、平気よ。気にしないで」
379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 23:31:16.02 ID:mJhKAsUN0
キョン「にしても、ハルヒ、乱暴なやつだな」
谷口「私が悪いところもあるから」
キョン「あいつをかばうのか? それとも、お前から手を出したんじゃないだろうな?」
谷口「私の一言にカチンときたのかも」
キョン「おいおい、何言ったんだよ?」
谷口「…あんたには言わない」
キョン「なんで?」
谷口「女の子の話に男が入ってこないで!」
キョン「な、なんだよいきなり…」
380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 23:36:20.07 ID:mJhKAsUN0
キョン(お前も、ちょっと前まで男だったというのに…)
谷口「…これは、私と涼宮の問題だから」
キョン「…そうか」
谷口「キョンが気にすることじゃないから、大丈夫よ」
キョン「しかし、あそこまで感情的になるハルヒを、見たことがなかったんでな」
谷口「涼宮は確かに強引だけど、暴力は絶対にしなかったもんね」
キョン「俺は何度もされてるけどな…」
谷口「フフッ、あんたが悪いのよ、きっと」
382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 23:47:00.37 ID:mJhKAsUN0
キョン「谷口」
谷口「? なによ?」
キョン「お前はそれぐらいの方がいいと思うぞ」
谷口「はぁ? 意味わかんないんですけど」
キョン「もっと穏やかになれば、もっと男にもてると思うぜ?」
谷口(///)「そ、そう。ありがとう」
キョン「お、今日は素直に謝ったな」
谷口「う、うるさい! 謝って何が悪いのよ!?」
キョン「悪いなんて言ってないだろ。逆に、もっと素直になれよ。な?」
谷口「/// うん…」
383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 23:53:18.61 ID:mJhKAsUN0
キョン宅
prrrr prrrr
キョン「…ハルヒか」
キョン「もしもし?」
ハルヒ「もしもし、キョン?」
キョン「おう、どうした?」
ハルヒ「…」
キョン「ハルヒ?」
ハルヒ「もう私に、話しかけないで」
385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 23:55:19.76 ID:mJhKAsUN0
キョン「えっ」
ハルヒ「私のこと、忘れて」
キョン「何言ってんだ…? お前」
ハルヒ「電話番号も、メールアドレスも…全部、消して」
キョン「ちょっと…待てよ!」
プツッ…
キョン「今度の予定、どうするんだよ…」
387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 00:03:40.57 ID:Dpnj1Q1Y0
prrrr prrrr
キョン「ん、古泉…」
キョン「なんだ?」
古泉「もしもし、大変なことになりました」
キョン「どうした」
古泉「谷口さんが、重体です」
キョン「!」
古泉「さっき機関が絡んでいる病院から連絡が来ましてね」
古泉「北高の女子高生が、やってきた。と」
キョン「…どこかで落ち合おう」
401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 01:08:46.43 ID:Dpnj1Q1Y0
キョン「はぁはぁ…」
古泉「来ましたか…」
キョン「谷口は大丈夫なのか?」
古泉「言ってみなければわかりません。とりあえず、行きますよ」
キョン「ああ」
病院
キョン「こ、これは…」
古泉「ひどいですね…」
キョン(アザだらけじゃねえか!)
402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 01:11:21.52 ID:Dpnj1Q1Y0
谷口「…キョン?」
キョン「大丈夫か!?」
谷口「来てくれたんだ…」
キョン「どうしたんだ?」
谷口「べつに、転んだだけよ」
キョン「どう転んだらそうなる!?」
古泉「何か、理由があるのでしたら、僕達に話してください」
谷口「ほんとに、なんでもないって…つぅ…」
キョン(…)
403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 01:15:58.47 ID:Dpnj1Q1Y0
古泉「…すいません。ちょっといいですか?」
キョン「ん? なんだ」
古泉「実は、涼宮さんが原因なんです」
キョン「!?」
古泉「そうでなければ、僕達に連絡など来ませんよ」
キョン「ハルヒが…やったのか?」
古泉「はい。おそらく」
キョン(嘘だろ…ハルヒが…そんなこと…)
405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 01:21:12.30 ID:Dpnj1Q1Y0
キョン「それなら、なんでハルヒはここにいないんだ?」
古泉「おそらく、気が動転したのでしょう、逃げた…と考えています」
キョン「犯罪じゃねぇか」
古泉「機関の調べでは、何か精神的異常が見つかったとか、何とか」
キョン「?」
古泉「大切なものを、失ったのかもしれません」
キョン「…」
古泉「一体それがなんなのかは…わかりませんが」
キョン「…」
古泉「ストレスというものは恐ろしいものです。人をすぐに殺人犯にしてしまうんですから」
406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 01:23:45.68 ID:Dpnj1Q1Y0
キョン(そういえば…)
キョン「ハルヒから、電話、来たか?」
古泉「電話、ですか? いえ、来てませんが…」
キョン「あいつ、俺に、『私のことは忘れろ』って、言ってきたんだ」
古泉「!」
キョン「これも、関係あるのか?」
古泉「これは困りましたね」
キョン「?」
古泉「涼宮さんが、谷口さんを襲ったというのは、確実かもしれません」
キョン「なんでだ?」
408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 01:31:45.59 ID:Dpnj1Q1Y0
古泉「あなたが谷口さんと付き合っている、と思い込んでいるのでしょう」
キョン「は?」
古泉「それが彼女にはとても苦痛だった。そして、このような結果に到った…」
キョン「ハルヒ…」
古泉「そして、自分がやったことの償いとして、もう関わりを断ち切ることにしたんでしょう」
キョン「…」
古泉「彼女は今、世界を確実に崩壊へと導いています」
キョン「なんでだ?」
古泉「ここ最近、閉鎖空間の発生が止まらないんです」
キョン「なんだって…!」
409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 01:34:12.39 ID:Dpnj1Q1Y0
古泉「当たり前でしょう」
古泉「大事な団員、仲間、クラスメイトを失うわけですから」
キョン「…」
キョン(なんだよ、それ…)
キョン(俺が、悪いみたいじゃないか)
キョン(ハルヒは、俺に全て押し付けてるだけじゃないか)
古泉「世界の崩壊…涼宮さんが望むのであれば、それが正しいのでしょう」
キョン「んなわけあるか」
キョン「こんなの、絶対間違ってる」
410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 01:36:46.28 ID:Dpnj1Q1Y0
キョン「そして古泉」
古泉「はい?」
キョン「悪いが、席を外してくれ」
古泉「わかりました」
キョン「谷口」
谷口「…なに?」
キョン「その、すまんかった」
谷口「…なにが?」
キョン「お前に、迷惑かけちまったな」
谷口「あんたが、迷惑かけた…。いつよ?」
411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 01:40:34.10 ID:Dpnj1Q1Y0
キョン「その…なんだ」
谷口「…」
キョン「とにかく、すまん」
谷口「な、なによ。気持ち悪いわね」
キョン「傷、大丈夫か?」
谷口「大丈夫って聞かないでよ。病院にいるんだから、大丈夫なわけないでしょ」
キョン「そ、そうだな」
谷口「…キョン」
キョン「なんだ?」
谷口「涼宮と、仲良くしてあげて」
キョン「…ああ」
413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 01:44:12.35 ID:Dpnj1Q1Y0
キョン(すまん、谷口)
キョン(ハルヒとはもう、仲良くできそうにない)
谷口「私はすぐによくなるから。気にせずに帰って」
キョン「いや、今日は泊まっていく」
谷口「えっ/// いいわよそんなの…」
キョン「俺はお前の友達だ。いや、親友だと思ってる」
キョン「だから、いさせてくれ」
谷口「ふ、ふん…勝手にしなさい」
415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 02:01:03.81 ID:Dpnj1Q1Y0
谷口(あんたは本当に、ダメなやつ…)
キョン「…」
古泉「そろそろ僕は帰ります。あなたはどうしますか?」
キョン「俺は泊まっていくよ」
古泉「…そうですか。わかりました」
キョン「ああ、じゃあな」
古泉「はい…」
420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 02:05:49.63 ID:Dpnj1Q1Y0
次の日
谷口「キョン、起きろ!」
キョン「ん? 谷口?」
谷口「早く学校行くよ」
キョン「まだ早いだろ…」
キョン「…」
キョン「!! おい、谷口…お前…」
谷口「な、なによ」
キョン「なんで、治ってるんだ?」
谷口「知らないわよ、私だってビックリしたんだから」
キョン(アザも全部、無くなってる…)
キョン(まさか、ハルヒか…?)
421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 02:10:10.07 ID:Dpnj1Q1Y0
谷口「この病院から学校まで行くのにけっこうかかるから早く行くわよ」
キョン「それにしたって早すぎるだろまだ日も差してねぇじゃねえか」
谷口「あんた、馬鹿?」
谷口「制服を取りに帰る時間も必要でしょうが」
キョン(そういえば、制服じゃないんだったな)
谷口「…早く行くわよ」
キョン「おう」
422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 02:12:21.66 ID:Dpnj1Q1Y0
学校
キョン「…」
ハルヒ「…」
キョン「…」
ハルヒ「…」
キョン「…」
ハルヒ「…」
谷口「…イライラ」
423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 02:15:01.39 ID:Dpnj1Q1Y0
キョン「国木田、谷口、一緒に帰ろうぜ」
谷口「キョン、ちょっと来なさい」
キョン「あ、ああ」
キョン「どうした? こんなところに呼び出して」
谷口「あんた、なんで涼宮と仲良くしないのよ?」
キョン「それは…」
谷口「私のせい?」
キョン「違う」
谷口「じゃあ何よ!?」
キョン「…」
424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 02:24:32.27 ID:Dpnj1Q1Y0
谷口「これじゃあ…もう…」
キョン「…谷口?」
谷口「諦めた私が…みじめじゃない…」
キョン「谷口…」
谷口「キョン!!」
キョン「な、なんだ?」
谷口「この際言っとくわ!」
キョン「お、おう」
谷口「私はあんたのことが…」
谷口「好きなの!」
426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 02:29:12.82 ID:Dpnj1Q1Y0
キョン(…!!)
キョン「…」
谷口「でも、私は諦めたの!」
谷口「涼宮が、あそこまで好きなら…」
谷口「私は諦めてもいいって思った」
谷口「それに、あんたは涼宮と一緒にいたほうが面白いだろうし、好きなんだと思ってた」
谷口「すっきり諦めようと思ってたのに…何よ!?」
谷口「なんで一言も話さないのよ!? なんで仲良くしないのよ!?」
谷口「引いた私は惨めだけど、それ以上に涼宮が可哀想よ!!!」
キョン「ッ……。谷口……」
427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 02:41:35.89 ID:Dpnj1Q1Y0
谷口「だから、もう、私に関わらないで」
キョン「えっ」
谷口「あんたは、涼宮とくっついたらいいのよ! それでハッピーエンドじゃない!」
キョン「俺にも決定権はある!」
谷口「ど、どういうことよ!」
キョン「こういうことだ!」
チュ…
谷口「///」
キョン「…俺は、お前がいい」
谷口「な、なんで…?」
キョン「知るか、俺だってなんで今こんなことしたのか、わかんねえ」
谷口「なんじゃそりゃあ!?」
キョン「でも、お前に惹かれてるってことは、わかる」
谷口「! …キョン」
433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 03:00:39.47 ID:Dpnj1Q1Y0
キョン「俺は、お前と一緒にいたい」
谷口「///」
キョン「だから、頼む……」
谷口「う…うぅ…」(グスッ)
キョン「! 谷口!?」
谷口「キョンなんかに…泣かされるなんてぇ…」
キョン「お、俺、何か悪いことしたか!?」
谷口「わ、悪い!? 嬉し泣きしちゃ…」
キョン「た…谷口…お前…」
キョン(可愛すぎるだろ!)
434 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 03:02:58.29 ID:Dpnj1Q1Y0
キョン「これでも、ハルヒと仲良くなって欲しいのか?」
谷口「えっ…」
キョン「どうなんだ? 谷口…」
谷口「いぢわる…」
キョン「俺は、谷口ともっと、仲良くなりたい」
谷口「…キョン」
キョン「だから、これからもよろしくな」
谷口「…うん」
436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 03:07:22.20 ID:Dpnj1Q1Y0
国木田「…そろそろ、いいかなぁ?」
キョン&谷口「あっ///」
国木田「ふぅ、やっと谷口も報われたね」
谷口「な…どういうことよ!」
国木田「だって、四月のころからずっとずっと、キョンに近づくにはどうすればいいかとか、よく聞いてきたじゃないか」
キョン「そ、そうなのか…?」
谷口「うわぁぁぁ!! 国木田! 言っちゃだめぇ!」
国木田「ふふ、お幸せに♪ キョン、谷口♪」
437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 03:10:25.20 ID:Dpnj1Q1Y0
キョン「お、おお。ありがとう」
谷口(くぅ…国木田…許さないからねぇ!)
キョン(こうして、俺と谷口は結ばれたわけだが…)
これでいいのだろうか…?
なにか、重要なことを忘れている気がする…。
まあ、それはまた別の話…。
END
438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 03:13:39.39 ID:Dpnj1Q1Y0
えー、女谷口SS終了です。
いやーやっぱりにょくにのように伸びませんねぇ…。失敗だったかな?
谷口は見た目があれですから、あんまり女谷口は想像しづらかったってこともありますよねぇ。
しかも性格ハルヒwww
昔書いたにょくにスレをみて下さっていた方もいて、とても嬉しく思います。
誹謗中傷、質問、意味不明な点があればどうかご質問ください。
では。
490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 21:00:03.56 ID:Dpnj1Q1Y0
谷口が女になったわけだが…。
別に変わったことはなく、逆に幸せになってしまったかもしれない。
俺はSOS団に戻れずすこしだけ、心に穴ができた。
でも、谷口がいてくればいいと、思っちまう自分がいるのも確かである。
これで本当にいいのかは、まだ確かじゃないけどな。
キョン「谷口、逆ナンばっかりするなよ」後日談 開始
491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 21:03:20.18 ID:Dpnj1Q1Y0
谷口に告白された、次の日である。
谷口「キョン!」
キョン「なんだ?」
谷口「あの、ほら…これ」
キョン「? 弁当?」
谷口「作ったから…食べなさいよ」
キョン「おお、ありがとう」
谷口「感謝されるほど、たいしたもんじゃないわ」
キョン「昼食が楽しみになったぜ」
谷口「/// ふん」
まあ、谷口が俺の彼女なわけである。
493 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 21:09:49.56 ID:Dpnj1Q1Y0
谷口「美味しくなかったら返しなさいよ?」
キョン「なんで?」
谷口「…あんたには、美味しいもん食べてもらいたいから」
キョン「/// おう」
谷口「なんで顔赤くなってるのよ…///」
キョン「お、おまえこそ」
谷口「わ、わたしのは発情しただけよ」
キョン「もっと危ない気がするんだが…?」
谷口「いちいち突っ込まないでよ!」
キョン「す、すまん」
495 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 21:21:52.19 ID:Dpnj1Q1Y0
俺の席でこんな会話をしているのだが。
俺は、後ろに視線を送る。
涼宮ハルヒは、いなかった。
谷口「? どうしたのよ」
キョン「いや、なんでもない」
谷口「そう? あ、先に言っとくけど」
谷口「卵焼き、ちょっと失敗しちゃった」
キョン「そうか」
ハルヒは、昨日から、会話をしていない。
無理もない、あいつから、接触を拒否してるわけだから。
谷口「で、あんたはいつ涼宮と縒りを戻すの?」
キョン「戻して欲しいのか?」
谷口「なんだか、許せないのよ。このままの状態が」
497 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 21:33:21.24 ID:Dpnj1Q1Y0
キョン「まあ、確かに居心地がいいもんではないな」
谷口「今日、涼宮の家に行ってあげなさいよ」
キョン「えっ」
谷口「いやなの?」
キョン「というか、知らん」
谷口「うそ! 知らないの!?」
キョン「数ヶ月一緒にいたが、俺は長門の家しか知らん」
谷口「じゃあ、電話して会いなさい」
キョン「そこまでしなくても…」
谷口「学校来てないんだから、それ以外に会えないでしょ?」
キョン「まあ、そうだな」
499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 21:51:20.13 ID:Dpnj1Q1Y0
キョン「…」
しかし、それもできないことに気づく。
あいつは、きっと俺を拒否する。
電話番号も、メールアドレスも…全部、消して―――――。
まだ、消してないけれど。
かかるのだろうか。
ピッピッ
キョン「…」
prrrr prrrr
キョン「…」
500 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 22:07:23.29 ID:Dpnj1Q1Y0
ハルヒ「はい」
!
繋がったか。
キョン「俺だ」
ハルヒ「…」
キョン「あの、さ」
ハルヒ「どなたですか?」
キョン「えっ」
ハルヒ「間違えてますよ」
キョン「ちょっ」
プツッ
502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 22:16:15.51 ID:Dpnj1Q1Y0
確認してみたが、涼宮ハルヒで間違いない。
キョン「…あいつ」
まさか、わざとか?
ハルヒ「…」
キョン「おい、俺だ、キョンだ」
プツッ
キョン「…くそっ」
506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 22:24:21.68 ID:Dpnj1Q1Y0
キョン「…」
ハルヒ…。
谷口「…どうだった?」
キョン「全然ダメだ。切られちまった」
谷口「…そっか」
キョン「谷口は、知らないのか?」
谷口「えっ」
キョン「同じ中学で、ずっと同じクラスだから」
谷口「ご、ごめん。知らない」
キョン「そうか…」
507 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 22:31:00.52 ID:Dpnj1Q1Y0
あまり、使いたくなかったが、しょうがない。
キョン「よう、古泉」
古泉「おや、どうも」
キョン「ハルヒがいなくてもちゃんと来てるんだな」
古泉「ふふっ…涼宮さんならきっと、ケロッとした顔で戻ってきますよ」
キョン(…)
そう思えない。あいつは何か、きっかけがないと全然立ち直れないんだ。
古泉「…あなたが来たということは、何か、あるんですね」
キョン「…ハルヒの家を、教えてくれ」
古泉「…涼宮さんの個人情報を僕が、あなたに?」
キョン「黙って教えろ」
古泉「わかりました。ですが…」
508 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 22:38:31.11 ID:Dpnj1Q1Y0
古泉「彼女を、傷つけないでください」
キョン「…わかった」
そんなこと、する気はない。
キョン「ありがとよ」
古泉「いえいえ…。この行動が、吉と出るか、凶と出るか…」
古泉「あなたに、かかっているだけなので」
キョン「…おう」
509 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 22:50:36.47 ID:Dpnj1Q1Y0
キョン(…ここか)
俺の家よりも、少し大きい一軒家。
キョン「…」
ピンポーン
ハルヒ「はい?」
これは確認しなくてもわかる。ハルヒの声だ。
キョン「よう、ハルヒ」
ハルヒ「…」
キョン「なんで、学校に来ないんだ?」
ハルヒ「すいません、よく言ってることがわからないんですが…」
キョン「…ふざけるなよ」
このとき、俺は無意識に言葉を漏らしていた。
ハルヒ「…」
515 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 23:17:55.41 ID:Dpnj1Q1Y0
ハルヒ「ほっといてよ…」
キョン「ほっとけるかよ」
キョン「俺だって、SOS団の一員なんだぞ」
ハルヒ「…わかったわ」
キョン「…」
ハルヒが外に出てきた。
ハルヒ「入って」
キョン「おう」
516 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 23:36:12.60 ID:Dpnj1Q1Y0
キョン「…」
ハルヒ「…」
キョン「ハルヒ、今日はどうして、学校に来なかったんだ?」
ハルヒ「…あんたに会いたくなかったから」
キョン「…」
ハルヒ「でも、会いたくなかったけど、会いたかった」
キョン「え?」
ハルヒ「電話で声が聞けて、嬉しかった」
ハルヒ「それに、こうやって私に会いに来てくれたのも、嬉しいわ」
キョン(…照れくさいな)
517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 23:44:34.76 ID:Dpnj1Q1Y0
ハルヒ「でも…」
ハルヒ「私はあんたと、いちゃいけない」
キョン「なんで?」
ハルヒ「私、実は…」
キョン「谷口のことか」
ハルヒ「…知ってたの?」
キョン「ああ」
ハルヒ「私もあんまり覚えてないんだけど…」
ハルヒ「谷口を、殺しかけてた」
キョン「…」
521 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 23:59:04.85 ID:Dpnj1Q1Y0
ハルヒ「なんでかわかる?」
キョン「さあな」
ハルヒ「…あんたが好きだからよ」
キョン「…」
ずるいぜ、ハルヒ。
そんなこと言ったら、なにも言えなくなっちまう。
キョン「…そうか」
ハルヒ「谷口があんたにくっついたのが、相当ストレスになってた」
キョン「…」
ハルヒ「…でも、なんであんなことしたのか…わかんないわ」
523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 00:02:40.59 ID:Wqp4XQII0
キョン「ハルヒ…」
ハルヒ「あんたは、谷口と付き合うんでしょう?」
キョン「…」
ハルヒ「私は諦めるから、あんたは幸せを満喫しなさい」
キョン「…俺は、どうすればいい?」
ハルヒ「え?」
キョン「俺は、どうすれば、お前を笑顔にできる?」
ハルヒ「…」
ハルヒ「ここに来てくれただけで、私は満足よ」
キョン「そんなはずない」
ハルヒ「…キョン」
俺は谷口が好きだ。
でも、ハルヒはSOS団の団長として、元気でいて欲しい。
それに、このままじゃまた、あのなんちゃら空間が出ちまう…。
524 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 00:09:16.28 ID:Wqp4XQII0
ハルヒ「あんたはそんなんだから、傷つけるのよ!」
ハルヒ「好きな子を幸せにするのが、男でしょ?」
キョン「しかし…」
ハルヒ「私は、好きな人ができたの!」
キョン「! 誰だ?」
ハルヒ「…………古泉…くん?」
…嘘だ。
526 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 00:16:57.43 ID:Wqp4XQII0
キョン「…ハルヒ」
ハルヒ「何よ…?」
キョン「好きだ」
ハルヒ「は、はぁ!?」
キョン「好きだと言ってるんだ」
ハルヒ「あ、あんた、谷口は…?」
谷口は元は男だ。
治す方法だって、絶対ある。
…あのとてつもなく可愛い谷口を失うのは悲しいが…。
元に戻れば、全て元通りだ。
キョン「谷口のことは、確かに、好きだ」
ハルヒ「なら…」
キョン「でもな、俺は…お前に笑っていて欲しい」
ハルヒ「…キョン」
530 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 00:21:51.39 ID:Wqp4XQII0
ハルヒ「最低ね」
キョン「…わかってる」
ハルヒ「あーきもちわるい、キョン、最低すぎるわ」
キョン「…」
ハルヒ「私はなんでこんな男好きになったのかしら」
キョン「…帰るわ」
ハルヒ「もうあんたの顔なんてみたくないわ。でも、明日からちゃんと学校にも行くし、普通に接してあげるわ」
キョン「わかった。…じゃあな」
ハルヒ「はいはい、バイバイ」
ハルヒ「…」
ハルヒ「これで、いいのよね…」
ハルヒ「うん! いいに決まってる…」
532 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 00:42:06.16 ID:Wqp4XQII0
表面上、よくなったが…。
谷口、お前を男に戻すことにした。
しかし、どうすればいいんだ?
ハルヒはどうせ谷口は前から女だと思っていただろうし…。
あいつらに頼むほかないが…。
朝比奈さん? 無理だ、過去の記憶すらすべて女なんだから。
古泉? 無理。
長門? …ぐらいしか頼みようがないか。
533 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 01:01:31.41 ID:Wqp4XQII0
長門「…」
キョン「もしもし、長門か?」
長門「…」
キョン「頼みがあるんだ」
長門「…」
キョン「今から家に行っていいか?」
長門「…かまわない」
534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 01:04:01.93 ID:Wqp4XQII0
キョン「すまんな、急に来て」
長門「…いい」
キョン「それで、谷口のことなんだが…」
長門「なに?」
キョン「どうすれば治すことができる?」
長門「あなたが性別を変換する」
キョン「…は?」
535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 01:06:54.26 ID:Wqp4XQII0
キョン「どういうことだ?」
長門「あなたが性別を変換しないといけない」
キョン「な、なんで?」
長門「古泉一樹によって、谷口の性別パーツをロックされている」
キョン「古泉が!?」
長門「そう。古泉一樹が上手く涼宮ハルヒを誘導した結果、治すことができない」
キョン「…俺は、女になってどうすればいいんだ?」
長門「簡単、古泉一樹と付き合う」
キョン「…それ、簡単か?」
536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 01:11:04.40 ID:Wqp4XQII0
長門「…」
キョン「悪いんだが、聞いていてまったく簡単だとは思えないんだが…」
長門「あなたなら、大丈夫」
キョン「…そんなもんか?」
長門「大丈夫、あなたならいつでも治せるから」
キョン「そうか…」
長門「やる気がないのなら…違う方法もある」
キョン「どうする?」
キョン「俺は…」
>>540
する
しない
540 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/09/26(土) 01:13:17.51 ID:XXbOE44r0
しない
543 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 01:17:17.73 ID:Wqp4XQII0
キョン「いや、やめとく」
長門「そう」
キョン「ほかの方法ってなんだ?」
長門「…あなたが涼宮ハルヒを説得する」
キョン「どちらにしても、難易度は高いわけか…」
長門「どうする? 最終決定を」
キョン「じゃあ、俺は…」
>>550
古泉を(恋愛的な意味で)攻撃する
ハルヒを説得する
550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 01:23:39.65 ID:ierDLJ110
ハルヒを攻撃する
552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 01:27:44.78 ID:Wqp4XQII0
>>555
どちらかでない場合はさらに再安価+5
555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/09/26(土) 01:31:42.64 ID:u9/nVqrl0
ハルヒを説得する
556 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 01:33:19.49 ID:Wqp4XQII0
キョン「ハルヒを説得する」
長門「わかった」
長門「私もできる限りサポートする」
キョン「ありがとう、長門」
長門「…」
キョン「さて、明日から、頑張ろう!」
559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 01:56:01.82 ID:Wqp4XQII0
次の日
キョン「おっす、ハルヒ」
ハルヒ「…おはよ」
キョン「昨日はその…なんだ」
ハルヒ「最低限の会話以外は受け付けないわ」
キョン「…すまん」
560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 02:00:17.47 ID:Wqp4XQII0
谷口「やっほー! キョン」
キョン「おう、谷口」
ハルヒ「おはよ、谷口」
谷口「あ、お、おはよ、涼宮」
キョン(なんだとぉ!?)
キョン(なぜハルヒが谷口に挨拶を…!?)
谷口(///)
562 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 02:10:17.48 ID:Wqp4XQII0
キョン(なぜ顔を赤らめる、谷口!)
谷口「…なによ、そんなに睨んで」
キョン「いや、なんでもないが…」
キョン(しかし、それよりも、ハルヒと会話ができんぞ…)
ハルヒ「…」
キョン「なあ、ハルヒ」
ハルヒ「なによ」
キョン「今日は、部室で活動か?」
ハルヒ「そこ以外でしたことがないでしょうが。あんた馬鹿?」
563 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 02:14:21.53 ID:Wqp4XQII0
キョン「す、すまん」
キョン(ここまで怒られるとは…)
ハルヒ「…」
キョン「…」
谷口「ねえキョン」
キョン「ん?」
谷口「ちょっと来て」
キョン「おう」
565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 02:20:05.86 ID:Wqp4XQII0
谷口「涼宮のことなんだけど…」
キョン「ああ、あのあとちゃんと話をして、仲直りしたぞ」
谷口「…違うわよ」
キョン「ん? なんだ」
谷口「涼宮って…あんなに可愛かったっけ!?」
キョン(おいおい、谷口、お前は女だぞ?)
566 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 02:25:01.97 ID:Wqp4XQII0
キョン「俺というものがありながら…」
谷口「うるさいわよ! なんだか変…」
キョン「もとからだろ」
谷口「ちゃんと聞きなさいよ」
谷口「涼宮をみてると…ドキドキするの…」
キョン(なんで、今頃レズに目覚めてるんだよ)
567 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 02:32:50.94 ID:Wqp4XQII0
谷口「どうしよう、私…」
キョン「俺を見てくれ、谷口」
谷口「う、うん」
キョン「…」
谷口「…な、なによ…」
キョン「よし、異常なし」
谷口「ど、どういうことよ!?」
568 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/26(土) 02:40:16.75 ID:Wqp4XQII0
サーセン…明日早いんでここで死にます…。
保守はしてもしなくても結構です。
では…。
本当にすいません