1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 02:33:33.42 ID:BiHqdKtV0
古泉「ふう、学校をサボって飲むビールは最高です」
古泉「機関にも涼宮さんにも連絡をせずに学校を休む」
古泉「僕のささやかな夢が一つ叶いました」
古泉「そもそも、携帯がないので連絡は取れないんですけどね」
古泉「歩道橋からブン投げてぶっ壊しました。昨日」
古泉「ふふふ」
古泉「疲れましたよ、僕は」
古泉「いや……マジでやってらんねーわ」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 02:34:45.98 ID:BiHqdKtV0
古泉「クラスの出し物が演劇とか……今時ないでしょ」
古泉「百歩譲って良しとします。でもな、僕は裏方が良かったんだ」
古泉「あの糞ビッチが『古泉くんに出てほしいでーす』とかぬかしやがるからこんな事に」
古泉「断ったら周りのビッチ共もギャーギャー喚きだすし……」
古泉「ニコニコ接してやったら調子に乗りやがって。さすがビッチだわ」
古泉「お前らに好意を持つなんてこと生まれ変わってもありえねーんだよブス」
古泉「しかも途中でストッパード版に変えやがるし。出番増やすんじゃねえよ!」
古泉「はあ……」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 02:35:43.21 ID:BiHqdKtV0
古泉「というかSOS団の映画、何ですかあれ」
古泉「糞映画にも程があるだろ。金積まれても見ないレベル」
古泉「配役もな……あの口だけ上から野郎のせいで……」
古泉「役に立たないくせに口だけは一人前ですよね、あの人って」
古泉「死ねクソ」
古泉「昨日も疲れて寝てたのに機関の奴らに叩き起こされて」
古泉「わざわざ彼の家に言って意味不明な話して」
古泉「ぷっ、くく……あのときの彼の顔……」
古泉「全部僕の妄想の話なのに……若干信じちゃってましたね」
古泉「ふ、ふふ……あーっはっはっはっはっ!!」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 02:36:51.94 ID:BiHqdKtV0
ドンッ!
「うるせーぞ!」
古泉「んだとコラ! こんな時間に家に居るテメーが悪いんだろうが!」
ガンッ!
「うるせーってんだよ!」
古泉「どうせニートだろ! 出て来い、ボッコしてやんよ!」
「なんだとぉ?」
古泉「ふっ、僕を甘くみるな……」
ガチャガチャ
古泉「あれ……ドアが開かない」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 02:39:05.04 ID:BiHqdKtV0
古泉「あ、そうだ。森さん達が入ってこれないように固定したんでした」
古泉「おいニート野郎、窓から出やがれ」
「ちっ、しょうがねえな」
古泉「おらおら、ビビってんじゃねーですよ!」
5分後
「すみませんでした……」
古泉「分かればいいんです。こちらもうるさくしてしまって申し訳ありませんでした」
「いえ、そんな……それでは失礼します」
古泉「ふっ、弱すぎますね。僕はこの世で最強の人間だ」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 02:41:37.86 ID:BiHqdKtV0
古泉「彼の家に行かなくてはならなくなった原因は朝比奈さんです」
古泉「デカ乳女が……いつか犯す」
古泉「そういえば、映画撮影中、もう少しで朝比奈さんとキス出来そうでした」
古泉「口だけ上から野郎が止めなければキス出来たのに」
古泉「くそっ」 ドンッ!
「ひっ」
古泉「壁殴っちまった……イライラするな……どいつもこいつも」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 02:44:45.87 ID:BiHqdKtV0
古泉「男の嫉妬ほど見苦しいものはありませんね」
古泉「長門さんは……無視されるだけなのでどうでもいいです」
古泉「喋ったところで何言ってるか分からないし」
古泉「機関の奴らが訳してくれなきゃ理解不能ですよ、あんなもん」
古泉「は〜あ、疲れた」
古泉「寝よ」
ピンポンポンポンピンピンポン
古泉「なんだ?」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 02:48:36.64 ID:BiHqdKtV0
森「古泉!!」
古泉「うわっ!!」
森「学校へ行かず何をしているの!」
古泉「ちっ、なんでバレたんだ」
森「開けなさい!」
古泉「うるせえ! 帰れクソババア!」
森「……」
古泉「年齢不詳とか言ってんじゃねーぞ!!」
バキバキバキ
古泉「あっ……家のドアが」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 02:50:48.46 ID:BiHqdKtV0
森「ちょ……古泉、どうして裸なの」
古泉「寝ようと思っていたからですよ。寝るときは全裸でしょう普通」
森「……とりあえず、今はそのことは置いておく」
森「なぜ連絡もなしに学校を休んだ」
古泉「全てにおいて疲れたからです」
古泉「連絡はできませんでした。携帯がないからです」
森「道理でGPSが反応しないわけだ……」
森「どうして携帯がない?」
古泉「落としました。昨日、彼と話した歩道橋で」
森「そういうことはすぐに言いなさい」
古泉「嫌ですよ。わざと落としたのに」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 02:54:29.79 ID:BiHqdKtV0
森「は?」
古泉「わざと落としたんです。落としたというかブン投げました!」
森「なんてことを!」
古泉「もういいだろ! こっちは疲れてんだよ! 出てけよババア!!」
森「こっちだって疲れてんのよ!」
古泉「すみませんでした」
森「まぁいい。それより、いつの間にこんな部屋を借りたんだ」
古泉「この前ですよ」
森「お前を監視している人間はなぜ気付かなかった?」
古泉「監視している奴らの秘密を僕が握っているからですよ」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 02:56:37.61 ID:BiHqdKtV0
森「秘密? どういうことだ」
古泉「秘密なんで言えませんよ」
森「言いなさい。命令です」
古泉「お断りします」
森「ちっ!」
古泉「寝かせてください」
森「今から学校に行きなさい」
古泉「あ? ふざけんなよコラ」
森「上司にそんな口の聞き方をしていいと思っているの?」
古泉「思ってませんけど、自然と出てしまうんです」
森「これだからゆとりは困る……」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 03:00:49.21 ID:BiHqdKtV0
古泉「出ーてーけーよー!」
森「押さないの!」
古泉「もう嫌なんですよ。疲れたんです。しんどいです」
森「みんなも同じ気持ちなの」
古泉「嘘だっ!!」
森「うるさい! 静かにしろ!」
古泉「やだよー行きたくないーお腹痛いですー」
森「……」 イライラ
古泉「僕を転校させて、別の転校生を入れてはいかがでしょう?」
森「超能力者で涼宮ハルヒと年齢が同じ、もしくは近い人物はお前しかいない」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 03:04:23.88 ID:BiHqdKtV0
古泉「森さんでいいじゃないですか。若作り得意でしょ」
森「てめえ!」 ドゴッ
古泉「う……うぅ……」
森「ご、ごめんなさい古泉。大丈夫?」
古泉「怪我を負いました。しばらく学校には行けそうもありません」
森「大丈夫そうね。ほら、行くわよ」
古泉「裸のまま外へ出す気ですか? 捕まりますよ、僕」
森「服を着ろ!」
古泉「……分かりましたよ、学校へ行きます」
森「はあ、ようやくか」
古泉「行きますので、森さんは帰ってください」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 03:06:24.10 ID:BiHqdKtV0
森「そうはいかない。どうせわたしが帰ったらゴロゴロする気でしょう」
古泉「ちゃんと行くって言ってんだろババア! 飯そこに置いてどっか行け!」
森「あんまり調子にのると、この世から消しますよ?」
古泉「すみませんでした」
森「土下座はいい。ちゃんと学校へ行くんだな?」
古泉「行きます。約束します」
森「……」
古泉「……」 にぱー
森「分かった。信用する」
古泉「どうも」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 03:13:36.43 ID:BiHqdKtV0
古泉「……」
古泉「さて、寝ましょうか」
古泉「彼が涼宮さんを殴りそうになって、僕はそれをわざわざ止めたのに」
古泉「始末書を書かせるような奴の言うことなんか聞きません」
古泉「ばーかばーか」
古泉「全裸で布団に入るとヒヤッとして気持ちがいいです」
古泉「ふうー……」
古泉「zzZ」
森「古泉っ!!!」 ドガン
古泉「ぐあっ」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 03:16:14.58 ID:BiHqdKtV0
古泉「あばら折れた」
森「学校へ行けと言っているでしょう!」
古泉「別のところへ逝ってしまいそうです」
森「制服!」
古泉「お」
森「鞄!」
古泉「おお」
森「靴!」
古泉「おおお」
森「はあ、はあ」
古泉「着せてくれるなんてありがたいですね。手間が省けました」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 03:18:20.28 ID:BiHqdKtV0
古泉「しょうがない、行きますか……」
森「古泉、髪」
古泉「めんどくさいです。いいでしょこのままで」
森「ダメに決まっている」
古泉「逃げるが勝ち!」 ダッ
森「古泉、待ちなさい!」
森「くそ、新川っ!」
新川「はっ」
森「死なない程度に」
新川「了解致しました」
キキー
ドンッ!
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 03:22:52.71 ID:BiHqdKtV0
古泉「……」 ぴくぴく
森「しっかり。生きていますか?」
古泉「うう……ひどいです」
森「あなたが言う事を聞かないからです」
古泉「痛いよーこんなんじゃ学校行けませんよー」
森「男のくせに泣くんじゃないっ!」 ゴスッ
古泉「ぐっ……」
森「まったく。ん? 古泉?」
新川「気絶しておりますな」
森「今のうちに学校へ運びましょう」
新川「承知」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/13(日) 03:25:06.08 ID:BiHqdKtV0
古泉は死んだ
完