1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 20:32:15.21 ID:6nD9OTGB0
キョン「・・・長門?どうした?」
長門「だからねみぃんだよ」
キョン「いやそうじゃなくて・・・」
長門「なによ」
キョン「その言葉遣いはなんなのかと思ってな・・・」
長門「・・・?変か?」
キョン「変て言うかなんていうか・・・まぁ変だろ」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 20:36:56.70 ID:6nD9OTGB0
長門「いやいやいや、普通じゃね?」
キョン「そりゃ今どきの若者としては普通なのかもしれんが・・・」
長門「だろ?じゃあいいじゃねえかよ」
キョン「いやー、よくないだろ・・・」
長門「なんでだよ!普通なんだろ!?」
キョン「そういう大きい声出すな!」
長門「え?わ、わりぃ・・・」
キョン「長門は感嘆符とか絶対つけちゃいけないんだ覚えとけ!」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 20:40:19.41 ID:6nD9OTGB0
長門「わかったよ、なんだよこいつこええな・・・」
キョン「それもやめるんだ」
長門「は?なにをよ」
キョン「その汚らしい言葉遣いのことだ」
長門「でもお前だって今どきは普通だって・・・」
キョン「お前って言うな!」
長門「はい!すいません!」
キョン「ほら感嘆符気をつけろ!」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 20:44:38.04 ID:6nD9OTGB0
長門「すいませんでした・・・」
キョン「それでいいぞ、だいぶ近づいてきた」
長門「なににだよ」
キョン「俺のことは『あなた』だ『あなた』、ほら言ってみろ」
長門「あんた」
キョン「違う!いいか!?『あ』!『な』!『た』!」
長門「あ!な!た!」
キョン「感嘆符までマネすんな!」
長門「んだよこいつマジめんどくせぇ・・・」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 20:47:43.90 ID:6nD9OTGB0
キョン「一番の問題はその男言葉だな・・・」
長門「おうコラ、ケンカ売ってんのか?ケンカ売ってんだな?」
キョン「というかもはやこれは性格変わってるだろ」
長門「言っとくけどお前なんかワンパンだかんな?え?」
キョン「確かに長門のパンチを喰らったら跡形もなく消し飛ぶだろうな」
長門「わかってんならナメたクチ聞いてんじゃねえぞ?お?」
キョン「といあえずその語尾だけはやめてくれないか」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 20:49:52.36 ID:6nD9OTGB0
キョン「いったん落ち着くんだ長門」
長門「そっちがケンカ売ってきたんだろーが」
キョン「確かにあまりの異常事態に俺はおかしくなってた、それは謝る」
長門「だよな?明らかお前のテンションおかしかったよな?」
キョン「しかし根本的な原因はお前にあるんだぞ、長門」
長門「なんでだよ、オレはただねみぃって言っただけじゃん」
キョン「俺って言うのはギリギリありな気がするな」
長門「知るか何の話だ」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 20:53:01.17 ID:6nD9OTGB0
ョン「でもやっぱり長門は『わたし』でなきゃダメだ」
長門「なんでお前がオレの一人称を決めるんだよ」
キョン「大体それはいつからなんだ?」
長門「それってのは?」
キョン「言葉遣いだろ、話の流れで分かれ」
長門「いつからも何も元からだろーが、わかるかアホ」
キョン「これはまたハルヒがなんかやらしたのか、わからないのならアホはお前だ」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 20:56:57.20 ID:6nD9OTGB0
キョン「この長門には自然に暴言が吐けるな」
長門「あああぁぁああぁぁぁあぁあぁあぁん!!!???」
キョン「スマンさっきのはなしで」
長門「次なんかいったら存在ごと消し飛ばすからな」
キョン「はい、肝に銘じておきます」
長門「よし、じゃあオレ保健室行くわ」
キョン「あ、やっぱり保健室とかは常連な感じなのか」
長門「常連ていうか、もう住んでるレベルだな」
キョン「そんなレベルないけどな」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 21:00:53.32 ID:6nD9OTGB0
キョン「だがそんな勝手なことしたらハルヒのやつがうるさいぞ」
長門「いいんだよあんな小娘ごとき」
キョン「3歳児が何を言うか」
長門「俺の3年はお前らの100年に匹敵する」
キョン「何基準の計算なんだそれは」
長門「うっせー基準はいつでもオレに決まってんだろ」
キョン「それかっこいいと思ってるのなら死んだ方がいいぞ」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 21:05:11.52 ID:6nD9OTGB0
長門「今なんか言ったか?」
キョン「今日天気いいよね、って」
長門「それでごまかせると思ってんなら死んだ方がいーぞ」
キョン「違うんだって窓の外見てみろって、告白してるやつがいるから」
長門「そーゆうのいいから・・・ってマジじゃねーか」
キョン「中庭で告白とか何をどう間違ったら思いつくんだろうな」
長門「校舎から丸見えだから野次馬はんぱねーな」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 21:09:57.01 ID:6nD9OTGB0
長門「どんなバカが告ってんだか・・・っ!」
キョン「俺は見たことないが、長門は知ってるか?」
長門「・・・マジかよ・・・」
キョン「・・・長門?どうした?」
長門「・・・・・・・っ・・・」
キョン「え?なんで泣いてんの?」
長門「うぅ・・・うぅぅ・・・」
キョン「何これ?・・・何これ?」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 21:19:49.24 ID:6nD9OTGB0
長門「・・・ヒック・・・ヒック・・・」
キョン「なぁ?違うんなら違うって言って欲しいんだけど」
長門「・・・ヒック・・・んだよ・・・」
キョン「あの告白してるやつ・・・長門のクラスメイトか?」
長門「・・・ヒック・・・そうだよ・・・」
キョン「あのー・・・それじゃお前もしかしてあいつのこと・・・」
キョン「好き・・・だったりする・・・?」
長門「うわああぁあぁぁあぁぁあぁぁんんん!!!!」」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 21:26:10.85 ID:6nD9OTGB0
長門「ちきしょぉおおぉぉおぉおおお!!!」
キョン「まぁその・・・なんだ」
長門「おぉおおぉおおぉぉぉん!!!」
キョン「男なんて腐るほどいるじゃないか」
長門「おおおぉおぉぉゲホッ・・・おおぉおぉおん!!!」
キョン「なんだったらほら俺だって、な?だから」
長門「ああぁあぁあぁぁああぁあぁああ!!!」
キョン「ちょっと聞いてくれるか?」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 21:37:35.82 ID:6nD9OTGB0
長門「・・・クスン・・・クスン・・・」
キョン「とりあえずほらハンカチ、これで涙でもふけ」
長門「・・・クスン・・・ズビビィィーーー!」
キョン「鼻をかめとはいってないから」
長門「・・・サンキュ」
キョン「洗ってから返してくれてもいいんぞ」
長門「・・・変なとこみせちまったな・・・」
キョン「変なとこなら結構前から見せてるけどな」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 21:44:06.45 ID:6nD9OTGB0
キョン「しかし意外だよな、結構普通のやつじゃないか」
長門「何が意外なんだよ?」
キョン「だってお前みたいなやつが好きになる人とは到底思えないぞ」
長門「なんかひっかる言い方だな」
キョン「いや別にそんなつもりはないです、はい」
長門「あいつはな、こんな俺に唯一やさしくしてくれたんだ」
キョン「しまった長くなりそうな感じだ」
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 21:49:48.72 ID:6nD9OTGB0
長門「それでなんだかんだでいつのまにか好きになってたんだよ」
キョン「ナイス省略だ長門」
長門「ま、もとからムリだったのかなぁ・・・」
キョン「そう気を落とすなよ」
長門「・・・・・・」
キョン「大体中庭で告白するような大馬鹿野郎のことn・・・」
長門「お前そんなに消されたいの?」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:03:46.49 ID:6nD9OTGB0
長門「次は消すっていったよな?」
キョン「待て待て待て、いい意味でだぞ?」
長門「は?」
長門「いい意味で大馬鹿野郎だよなって言いたかったんだよ」
長門「対象の情報連結の解除を申請する」
キョン「やめろってマジで!おい!消えてるって!消えかけてるって!!!」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:08:45.89 ID:6nD9OTGB0
キョン「走馬灯ってマジなんだな」
長門「途中でやめてやったんだ感謝しろよ」
キョン「ホントに走馬灯でのお前はどこにいったんよ」
長門「わけわかんねーこというな」
キョン「オレの方がわけわかんない、あの頃の長門を返せ!!!」
長門「うっせー黙れ!!!」
キョン「返せよ・・・返せよ・・・」
長門「あーもーめんどくせー!」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:13:24.53 ID:6nD9OTGB0
キョン「長門ぉ・・・長門ぉ・・・」
長門「どうすればいいんだよこれ」
キョン「帰ってきてくれよ・・・頼むよ・・・」
長門「わかったからもう泣き止めよ」
キョン「長門は・・・そんなことは言わない・・・」
長門「そんなこと言われてもな・・・とにかく涙ふけ、ほら」
キョン「これ・・・さっきのハンカチ・・・」
長門「オレそーゆうのもたない派だし」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:21:30.69 ID:6nD9OTGB0
キョン「・・・しかしこれはこれで」スッ
長門「うわぁ・・・」
キョン「待て待て、お前が引くのおかしいだろ」
長門「だって俺の鼻水とタンがついてんだぞ?」
キョン「お前さりげなくタンまではいてたのか」
長門「すごい黄色かった」
キョン「女の子なんだからそういうこと言うもんじゃないぞ」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:32:44.47 ID:6nD9OTGB0
キョン「まぁ、これは一応持ち帰りまーす」
長門「男の子だからってそういうこと言うもんじゃねーよ」
キョン「うっせーもうどうでもよくなってきた」
長門「オレもなんか吹っ切れたわ」
キョン「いや、俺のが吹っ切ってるね」
長門「失恋直後の乙女なめんなよ」
キョン「乙女とか片腹いたいわ」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:42:05.33 ID:6nD9OTGB0
キョン「お前のどこらへんが乙女なんだよ」
長門「お前俺あれだぞ、花占いとかするし」
キョン「へー」
長門「名前書いた消しゴム使い切ったら恋が成就するってやつもやってたし」
キョン「そうですか」
長門「まぁ女の子はみんな恋する乙女だからな」
キョン「どうでもいいけどお前の乙女はみんな古いな」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:47:47.38 ID:6nD9OTGB0
キョン「そういえばさっきから言おうかどうか迷ってたんだけど」
長門「なによ」
キョン「お前の愛しの彼、振られたみたいだぞ」
長門「は?マジで?」
キョン「マジで、ビンタされてた」
長門「まぁよく考えたら告られた方はいい迷惑だよな」
キョン「・・・いいのか?」
長門「え?なにが?」
キョン「このままでいいのかって言ったんだよ!」
長門「なんか変なスイッチ入った」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 23:01:53.22 ID:6nD9OTGB0
長門「大丈夫かお前?」
キョン「好きなんだろ?だったら行けよ!」
長門「っていかどこにスイッチがあったの?」
キョン「今あいつの傍にいてやれるのはお前しかいねーだろ!」
長門「そんなことねーよ、あいつ結構友達いるわ」
キョン「うっさい屁理屈言うな!」
長門「もしかしてアルコール入ってんのか?」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 23:04:58.49 ID:6nD9OTGB0
長門「いや、でもそうかもな」
キョン「・・・?」
長門「ここで行かなきゃ俺じゃねえよな」
キョン「・・・そうだ、それでこそ長門だ」
長門「よし!オレ行ってくるわ!行って言ってくるわ!」
キョン「おう行ってこい!当たって砕けろだ!」
長門「砕けるかアホ!じゃあな!!!」バタバタバタ
キョン「適当なこと言っただけなのに行っちまったよ」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/09(水) 23:07:04.05 ID:6nD9OTGB0
キョン「・・・あーゆう長門もありなのかもな」
キョン「今まであんなに長門が喋ることなかったもんな」
キョン「鼻かんだりタンとか吐いたもんなー」
キョン「・・・いやいやいやないだろ!あの長門はダメだろ!」
キョン「あっぶね!なんかだまされるところだった!あっぶねー!」
バタン
キョン「あ、朝比奈さん!聞いてくださいよなんか長門のやつが」
みくる「あーねみぃ、もう一回保健室いこっかなー」
おわり