118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 19:35:26.80 ID:+3+rxA/O0
―――――――――――
ハルヒ「っていう夢を見たのよ」
キョン「半分当たってるけどな」
ハルヒ「何?キョン古泉君のこと?」
キョン「そんな場面がいつあった?」
ハルヒ「ビデオ・・・持ってるの?」
キョン「寧ろ俺が欲しい」
ハルヒ「・・・」
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 19:36:24.28 ID:+3+rxA/O0
キョン「俺は朝比奈さんのことが」
ハルヒ「いや・・・」
キョン「好きだ」
ハルヒ「いやぁ・・・」
キョン「あの女性らしい所がいいな」
ハルヒ「嘘でしょ・・・」
キョン「本気と書いて(ry」
ハルヒ「夢落ちじゃなかったの・・・?」
キョン「あの女らしさがハルヒにもあればなぁ〜」
ハルヒ「え?」
キョン「そうすればもう少し魅力的になるのにな〜」ニヤニヤ
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 19:37:49.47 ID:+3+rxA/O0
ハルヒ「くっ!あたしだって本気を出せばっ!」
キョン「明日から本気出すとかそういうのは受け付けない」
ハルヒ「ぐっ、い・・・今から本気出すわよっ!」
キョン「じゃあ俺はもう帰るからここで別れるぞ」
ハルヒ「・・・ん、また明日」
キョン「・・・」
ハルヒ「な・・・何よ?」
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 19:39:26.33 ID:+3+rxA/O0
キョン「今から本気出すんじゃないのか?」
ハルヒ「な・・・別れ際に女らしさって・・・」
キョン「朝比奈さんが彼女だったらなあ・・・『別れるのが寂しいです〜
明日が待ち遠しいです〜』ぐらい言ってくれそうだが・・・」
ハルヒ「・・・わよ」
キョン「は?」
ハルヒ「あたしだって別れるのは寂しいわよっ!!
もうちょっと一緒に居た・・・」
キョン「はいよくできました、また明日」
ハルヒ「なっ?!」
スタスタスタ
ハルヒ「何なの?!!!キョンのくせに!!」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 19:41:12.02 ID:+3+rxA/O0
古泉「ちょっとやりすぎじゃありませんか?」
長門「私は夢を見せただけ」
古泉「効果がありすぎますね」
長門「純粋」
古泉「彼にも夢を?」
長門「危機感を与える程度に」
古泉「いやはや・・・恐るべき策士といった所ですか」
139 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:06:56.44 ID:+3+rxA/O0
prrrrrrprrrrrr
キョン「ん、古泉か」
ピッ
――――――――――――――
古泉「・・・というわけなんです」
キョン「そうか・・・あの夢は長門が・・・」
古泉「ええ」
キョン「長門に伝えておいてくれ、
次にやったら本気で怒るぞ・・・と」
古泉「どのような内容だったのですか?」
140 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:09:34.79 ID:+3+rxA/O0
キョン「・・・今まで通り、俺がハルヒに振り回されながら
毎日生活してくんだ、そしてある日突然『飽きた!』って言われてな」
古泉「ほう」
キョン「なんとな〜く長門に顔の似たイケメソに取られてな・・・
俺はハルヒとの楽しかった思い出なんかを噛みしめながら泣いてんだよ」
古泉「なんと」
キョン「んで、何か知らんが受け身ではいけない!攻めるべき!
って声が聞こえて眼を覚ますんだよ」
古泉「ちょっと見てみたい夢ですね」
キョン「その夢が連続30日続いた」
古泉「・・・すいません」
キョン「毎朝毎朝、目に涙を一杯に貯めて起きるとな
さすがに堪えたよ」
141 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:15:59.92 ID:+3+rxA/O0
―――――――――――――
古泉「という感じで僕達もお手伝いしますので」
キョン「わかったじゃあまた明日な」
古泉「んっふ、楽しみですね」
キョン「所で・・・」
古泉「はい?」
キョン「ビデオは・・・持ってないのか?」
古泉「・・・さあ、気になりますね」
143 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:23:19.44 ID:+3+rxA/O0
――――翌日―――――
おはよー
おはよー
ハルヒ「・・・」
国木田「キョンおはよー」
谷口「はよー」
キョン「はよ」
ハルヒ「キョン・・・おはよう(ニコオオオ)」
キョン「ん、おはよう(ぷっ・・・くっ・・・良い)」
国木田「・・・涼宮さんどうかしたのかな?」
谷口「なんかあったんだろうな」ニヤニヤ
145 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:29:32.21 ID:+3+rxA/O0
―――――休み時間―――――
キョン「そうそうハルヒ、古泉が今日の昼休みに
皆で部室で飯食おうだってさ」
ハルヒ「ん、わかったわ・・・
でも何であたしに直接言わないのかしら?」
キョン「昨日電話でちょうど話したからな」
ハルヒ「ふーん、ま、いいけど(一緒にお昼か♪」
キョン「(パン一個だけ持って来いとは・・・まあいいか)」
146 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:39:06.37 ID:+3+rxA/O0
―――――昼休み―――――
ハルヒ「何・・・これ?」
みくる「はいキョン君あ〜ん♪」
パクっ、むぐむぐむぐ、ごくっ
キョン「ん、おいしいです朝比奈さん」
長門「ん」
古泉「あ、はい・・・どうも」
ガチャ
朝倉「・・・空気が淀んでるわね」
148 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/08(火) 23:46:50.15 ID:+3+rxA/O0
――――回想―――――
ハルヒ「さ!食べるわよ〜!!」
古泉「あなたと僕はパンですか・・・寂しいものですね」
キョン「まったくだな(お前がそうしろって・・・)」
みくる「うふふ、キョン君これどうぞ〜」
キョン「え・・・朝比奈さんの分は?」
みくる「今日は皆でお弁当食べるって聞いたので・・・
張り切ってキョン君の分作ってきちゃいました♪
古泉君の分は・・・ほら」
長門「ん」
スッ
古泉「あ・・・ありがとうございます
(自分で言い出しておいて・・・照れますねこれは)」
152 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 00:22:25.51 ID:0mYgrTJt0
ハルヒ「ちょ・・・」
みくる「はい、あ〜ん」
長門「ん」
ハルヒ「ちょっとキョン!離れなさい!!」
パクっ
むぐむぐむぐ
キョン「朝比奈さんの手作りお弁当おいしいな〜
女性特有の温かみを感じる」ニヤニヤ
古泉「とてもおいしいですよ長門さん
(こ・・・これは・・・たこさんウインナーは反則です)」
ハルヒ「くっ・・・」
153 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 00:23:12.53 ID:0mYgrTJt0
―――――テレパシー――――――
長門「かくかくしかじか」
朝倉「ふ〜ん、だから昨日お弁当を私に作らせたのね」
――――――――――――――――
朝倉「古泉君・・・それおいしい?」
古泉「ええとっても(涙が出そうです)」ニコッ
朝倉「それね〜、昨日ね〜、私がね〜」
長門 ッシュ!
ガスッ
朝倉「ぐふ」
古泉「?」
長門「ん」
パくっ
古泉「おいひぃ・・・」
ハルヒ「・・・」
154 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 00:23:57.65 ID:0mYgrTJt0
――――授業中――――――
ハルヒ「(何よ何よ何よ!!
デレデレデレデレしちゃって馬鹿みたい!!
あたしだってお弁当の一つや二つ・・・)」
岡部「で、あるからして〜、おい涼宮」
ハルヒ「(古泉君も有希もなんなの?!皆グル?!!
あたしが何をしたって言うのよ!!)」
岡部「おいっ!涼宮!!」
ハルヒ「(・・・によっ!何よ!!何なのよ!!)」
岡部「す・ず・み・・・」
ハルヒ「何よっ!!!!!??????」
岡部「の前のキョン!さっさと答えろ!!」
キョン「???!」
155 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 00:27:05.54 ID:0mYgrTJt0
――――――放課後―――――
ハルヒ「今日はここまで!帰るわよっ!!」
キョン「ハルヒ、一緒に帰るぞ」
ハルヒ「は?え?ええ?!」
キョン「嫌か?じゃあいい、なが・・・」
ハルヒ「いいいいやじゃないぃ、いいわよ!」
キョン「そうかじゃあ行くぞ」
ハルヒ「うん(何よ急に」
156 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 00:27:56.11 ID:0mYgrTJt0
―――帰り道――――
スタスタスタ
キョン「・・・」
ハルヒ「・・・」
キョン「・・・」
ハルヒ「・・・」
キョン「・・・」
ハルヒ「・・・」
キョン「じゃあまた明日な、
あ、今日は女らしい別れ際はいらん」
ハルヒ「ん、また」
スタスタスタ
ハルヒ「な・・・」
ハルヒ「なんなのよおおおおおおおお」
ハルヒ「あたしのバカっ」グス
157 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 00:32:20.51 ID:0mYgrTJt0
prrrrrrprrrrrrr
がちゃ
古泉「で?どうでした?」
キョン「さあ?いまいちわからん」
古泉「んっふ、押して駄目なら引いてみろです☆」
キョン「そんなもんか」
古泉「まあ今日のは押しておいて何もしないって感じですが」
キョン「これ、何か意味あったのか?」
古泉「今頃効いてるかと」
―――涼宮ハルヒ自室ベット上―――
ハルヒ「くgだgfじゃいれあgなgれをんg」
―――――――――――――――――
長門「ユニーク」
159 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 00:39:24.98 ID:0mYgrTJt0
古泉「んっふ、ここからは作者が眠・・・
都合により僕が解説します」
古泉「この後、彼の普段とは違う駆け引きに戸惑いながらも
確実に距離の縮まるお二人」
古泉「今まで振り回されてばかりいた彼が見せる
S性によって涼宮さんの女性らしさがのぞく様は・・・」
160 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 00:40:28.11 ID:0mYgrTJt0
キョン「帰るぞ」
ハルヒ「ん」
キョン「・・・」
ハルヒ「・・・」
キョン「・・・」
ハルヒ「・・・」
キョン「・・・」
ハルヒ「・・・ねぇ」
キョン「ん」
ハルヒ「・・・手繋いで」
キョン「ん」
ギュッ
ハルヒ「・・・」
キョン「(kgはそいhらf;おはfへrfh;おあfh)」
古泉「良い」
161 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 00:44:48.64 ID:0mYgrTJt0
ハルヒ「寒くなってきたわね」
キョン「そうだな」
ハルヒ「もう・・・秋の季節がやってくるのね」
キョン「そうだな」
ハルヒ「さっきからそればっかり」
キョン「そうかもな」
ハルヒ「ふふ」
キョン「何が可笑しい?」
ハルヒ「別に」
キョン「気になるな」
ハルヒ「そういえば」
キョン「話を変えるな」
162 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 00:56:09.70 ID:0mYgrTJt0
ハルヒ「あたし達付き合ってからどれぐらい?」
キョン「さぁ・・・な忘れた」
ハルヒ「まさかあんたと付き合うことになるとはね〜」
キョン「俺のセリフだ」
ハルヒ「あんたって以外と男っぽい所あるわよね」
キョン「お前もなかなか・・・女らしい所があったな」
163 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 00:58:00.84 ID:0mYgrTJt0
ハルヒ「ふふ」
キョン「何が可笑しい」
ハルヒ「もっと・・・」
キョン「ん?」
ハルヒ「あたしにキョンの色んな面を見せなさい!いいわね?!」
キョン「へーへー」
グイッ!ギュッ
ハルヒ「!・・・ん」
チュっ
ハルヒ「大好き♪」
古泉「んっふ、まだまだお話は続きそうですが
今日はここまでですね、いずれまた」
おしまい
164 名前:青カビ ◆XMVRCPEc8E [sage] 投稿日:2009/09/09(水) 01:05:26.24 ID:0mYgrTJt0
古泉「これは・・・涼宮さんには内緒のお話です」
――――――――――――――
キョン「すいません朝比奈さん」
みくる「?」
キョン「いえ・・・ハルヒに対するあて馬みたいな・・・」
みくる「あぁ・・・気にしてないと言えば嘘になります」
キョン「っ、すいません」
みくる「ふふ、許しません」
つつ
トサっ
キョン「ちょっと・・・」
チュ
みくる「これで許してあげます、
涼宮さんのこと幸せにしてあげて下さいね」グスッ
キョン「・・・はい」