1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 22:13:30.86 ID:q5zx8M+u0
長門「これから先の説明は彼女の話を聞いてほしい。」
キョン「ええっ!?な、なんでそんなことを!?」
長門「・・・」
ガチャ
朝倉「ヤッホー、キョン君。ひ・さ・し・ぶ・り!」
キョン「うわぁぁっ!来たぁ!な長門、朝倉は大丈夫なんだろうな!」
長門「・・・」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 22:16:40.76 ID:q5zx8M+u0
朝倉「・・・えーっと、驚かせてごめんなさいね。大丈夫よキョン君。私、今度はあなたのこと殺そうとしないから!安心して!」
キョン「全く安心できんのだが・・・ おい、長門。さっきから黙ってないで説明してくれ!」
長門「・・・」
キョン「長門?」
朝倉「うふふっ。」
キョン「おい、長門。どうして返事をしてくれないんだ!」
長門「・・・」
朝倉「今、長門さんに話しかけても意味がないわ。」
キョン「ど、どうして!?」
長門「・・・」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 22:22:15.53 ID:q5zx8M+u0
朝倉「私たちが涼宮さんの観察をしていることは聞いているでしょ?」
キョン「ああ。いつか長門がそんなことを言っていたな。」
朝倉「それでね、私たちが得た情報は統合思念体に送らなければいけないんだけど・・・」
キョン「?」
朝倉「長門さん、ここ最近のデータを送っていないらしいの。」
キョン「どうしてだ?」
朝倉「おそらく、不要な情報と重要な情報の分別や、それぞれの情報を関連付けたりしていたんでしょうね。」
キョン「長門だったら、あっさりと済ませそうだが。」
朝倉「そうね。普段の長門さんだったら余裕でしょうね。けれど、今の長門さんは何が重要な情報か分からなくなってしまったの。いいえ、それは長門さんだけに限ったことではないわ。」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 22:28:19.14 ID:q5zx8M+u0
キョン「何が重要か分からない?それは、どこか故障してきたとか、そういう・・・」
朝倉「安心して。それとはちょっと違うわ。」
朝倉「実はねキョン君。失礼だけど、私たちは最初、あなたが涼宮さんにとって大きく関わることになる人物だったなんて思っていなかったの。ノーマークだったのよ。」
キョン「・・・そうだったのか。」
朝倉「ええ。まさかあの涼宮さんがあなたとまともに会話するなんて、私たちが得ていた情報から分析するとあり得ないことだったわ。」
朝倉「長門さんもそう。涼宮さんがあなたを引き連れて部室にやって来た時、彼女はとても驚いていたわ。」
とりあえず、5分間隔でいくよ?
遅いようだったら「遅いぞゴルァ!」ってレスしてくれると助かる。
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 22:33:50.48 ID:q5zx8M+u0
キョン「そんな重要な俺を殺そうとしたわけだな、お前は。」
朝倉「うふふ、まだ根にもってるの?それより、後になってみないと重要な情報が何かっていうのは、なかなか分からないのよ。キョン君みたいに。」
キョン「そんな重要な俺を殺そうとしたわけだな、お前は。」
朝倉「ちょっと、何で二回も言うのー!だって、だって、今までに前例のない人物が現れたんですもの。興奮して、ちょっと殺したくなる、っていうのが人の性でしょ?」
モジモジ
キョン「断じて違う!可愛く言っても違う!」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 22:39:41.55 ID:q5zx8M+u0
朝倉「まあ、冗談はさておき。」
キョン「冗談じゃすまんぞ。」
朝倉「要は、今まで情報を伝えていなかったから、今、莫大な量の情報を送っているだけよ。」
キョン「莫大?」
朝倉「莫大、っていうのはホラ、ループしていた分があるから・・・」
キョン「ループか。そういえばあったな。そんなことが。ん?じゃあ、長門は明日の学校はどうするつもりだ?今日まで普通に来てて、明日から急に来なくなったらおかしいぞ?」
朝倉「それは大丈夫。私が情報を改編して、明日は長門さんの代わりを果たすから。明日は金曜日でしょ?一日だけよ。」
キョン「成程な。」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 22:46:35.76 ID:q5zx8M+u0
キョン「・・・ん?あれ?それじゃあ、どうして俺にこのことを話すんだ?情報を変えるなら、別に話さなくてもいいことじゃないか。」
朝倉「長門さんが彼は知っておいた方が良いって言うからよ。ま、これは私も賛成ね。」
キョン「そうか。」
朝倉「理由は聞かないの?」
キョン「・・・まあ、多少気にはなるが。」
朝倉「教えてあ・げ・る。実はね、長門さんは私がまた暴走してキョン君を殺すかもしれないと疑っているのよ。ねぇ、非道いと思わない?」
キョン「いやいやいや、むしろ当り前の心配だろう。」
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 22:51:24.46 ID:q5zx8M+u0
朝倉「それでね、私がそんなことはしないって言ったらね、『彼に手を出したら許さない』ですって!キャー、恥ずかしい!キャー!」
キョン「・・・お前ってこんなやつだったっけ?」
朝倉「そうよ?私の名前は朝倉涼子でーす!」
キョン「疲れてきた・・・」
朝倉「ふふっ。」
キョン「それで?」
朝倉「なあに?」
キョン「長門の方の理由は分かった。それで、お前の方の理由はなんだ?」
朝倉「うふふ。鋭いわね。でも、ひ・み・つ。」
キョン(めんどくさいやつだなー・・・)
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 22:56:53.98 ID:q5zx8M+u0
-次の日、部室にて-
ハルヒ「あ〜あ、毎日毎日学校に来るのはしんどいわね〜。」
キョン(お前が学校に来ない方が平和だがなっ!)
みくる「涼宮さん、お茶どうぞ。」
ハルヒ「ありがとう。みくるちゃん。」
朝倉「朝比奈さ〜ん、私にも〜。」
キョン「ぶっ!」
みくる「ふぇ?」
ハルヒ「ん〜?涼子、あなた、そんな話し方だったかしら?」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 23:02:51.69 ID:q5zx8M+u0
小泉「確かに、朝倉さんはもうちょっと静かな方だったような気がしますが・・・」
みくる「ちょっと待ってくださいね、朝倉さん。すぐにお茶を入れますから。」
キョン「あーあー、朝倉、どうしたんだ?具合でも悪いのか?」
朝倉「な、・・・なんでもない。心配しないで。」
ハルヒ「本当に大丈夫なの?」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 23:10:35.87 ID:q5zx8M+u0
みくる「そういえば、朝倉さん、こんどどんな本がおすすめか教えてくれませんか?朝読書の時間に読む本が無くって・・・」
朝倉「オッケ・・・まかせて。朝比な、な、何を、あなたはどんな本が読みたいの?」
みくる「? えーっと、それは朝倉さんにおまかせしますぅ。」
朝倉「分かった。」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 23:15:23.50 ID:q5zx8M+u0
キョン「・・・ハルヒ、そういえば、お前はいつも何を読んでいるんだ?俺はいつも寝ているんだが。」
ハルヒ「ん?埴○雄○の『死○』よ。」
みくる「怖そうな題ですね・・・」
ハルヒ「そんな本じゃないわよ。そうね・・・、涼子はどんな内容か知っているでしょ?みくるちゃんに説明してあげて。」
朝倉「!?」
ハルヒ「? どうかしたの?」
キョン(まさか朝倉のやつ読んだことがないのか?俺もないが。)
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 23:22:06.86 ID:q5zx8M+u0
ハルヒ「・・・どうしたの?早くみくるちゃんに説明してあげなさいよ。」
朝倉「・・・説明は推奨しない。」
ハルヒ「何よー。団長命令よ?」
朝倉「あなたはまだ、この本を読み終えていない。先の話まで知ってしまうことになる。」
ハルヒ「まあ、確かにその通りね。だけど、あれはお話っていうより、思想展開の方が―」
キョン「そ、そうなのか、へぇー、おもしろそうだな。俺も今度読んでみようかな。」(棒読み)
ハルヒ「あんたみたいな鈍感には難しい本よ!どうせ、1行読んだだけで諦めるわ。」
キョン「そ、そうなのか。それは残念だなー」(棒読み)
ハルヒ「そうよ!あんたみたいなのは、おとなしく居眠りでもしておきなさい!」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 23:28:42.02 ID:q5zx8M+u0
古泉「それはそうと、朝倉さん。今日はいつもの席に座らないのですか?」
朝倉「?」
ピクッ
ハルヒ「そうよね!どうしてキョンの横に座っているのかしら!キョン、あんたもあんたよ!」
キョン「別にどこに座ろうが構わんだろうが。」
ハルヒ「何よ!あーもう!団長命令よ!あんた、ちょっとこっちに来なさい!」
キョン「何でだよ。」
ハルヒ「いいから!」
キョン「ああもう、ったく、しょうがないな。」
スタスタ
ハルヒ「あんたの席はここよ!」
キョン「って、ここはもともと長門の・・・いや、朝倉の席だろうが。」
ハルヒ「いいから座りなさい!」
キョン(ああもう!面倒だ!)
朝倉「うふふっ。」
34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 23:35:34.59 ID:q5zx8M+u0
-長門宅-
朝倉「ふう〜。疲れた〜。長門さんを演じるのは難しいわ。」
キョン「情報をいじくったんじゃなかったのか?」
朝倉「そりゃ、変えたけれど。変えたのは長門=朝倉ということだけ。他は手をつけてないわ。」
キョン「そうか。」
朝倉「そうよ。」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 23:41:13.45 ID:q5zx8M+u0
・・・・・・・
キョン「それじゃあ、俺は帰るぞ?」
朝倉「待って!待ってキョン君!」
キョン「ん?何だ?」
朝倉「どうして私がキョン君をここに呼んだと思っているの?」
キョン「まだ何かあるのか?」
朝倉「ふふっ。いいからいいから。ちょっと外に出て待ってて。」
キョン「?」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 23:47:53.71 ID:q5zx8M+u0
朝倉「いいわよ、入ってー。」
キョン「ああ、分かった。」
ガチャ
キョン「一体、何が―」
朝倉「お帰りなさ〜い。あ・な・た。ご飯にする?お風呂にする?それとも、りょ・う・こにするぅ?」
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 23:53:12.95 ID:q5zx8M+u0
イラッ
キョン「・・・お前は何がしたいんだ?」
朝倉「私は、キョン君にりょ・う・こを選んでほしいなぁ。」
キョン「違ーう!そういうことじゃなくてだな!何か大切な話があるんじゃないのかよ!」
朝倉「大切な・・・?大丈夫よ、妊娠とかしてないから。だけど、責任はとってね。」
キョン「違う違う違う!何誤解されそうなことを言っているんだ!」
朝倉「昨日囁き合った愛の言葉は嘘だったのね!非道い、非道いよ、キョン君!」
キョン「何が愛の言葉だ!俺はそんなこと一回も言った覚えはないぞ!」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/07(月) 23:57:41.19 ID:q5zx8M+u0
朝倉「痛っ〜い。」
キョン「あんまりふざけたことを言うからだ。」
朝倉「だからって叩かなくてもいいじゃない!」
キョン「当然の報いだ。」
プルルルルル
朝倉「あら、携帯が鳴ってるわよ。・・・ハッ!あの女からね!私という妻がありながら!グスッ」
キョン「ああもう、いいかげん演技はやめろよな。家からの電話だ。・・・はい、もしもし。」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 00:06:00.55 ID:6pftWd/w0
キョン妹「キョン君、電話〜」
キョン「?」
キョン妹「キョン君、電話〜」
キョン「何だ?」
キョン妹「キョン君、電話〜」
キョン「なあおい、もしもし!?」
キョン妹「キョン君、電話〜」
キョン「おい、どうしたんだ?」
キョン妹「キョン君、電話〜」
キョン「電話、電話なんだな?」
キョン妹「キョン君、電話〜」
キョン「電話がいったいどうしたんだよ!」
キョン妹「キョン君、電話〜」
キョン「俺は悪くない!悪くない!悪いのはきょ―」
キョン妹「キョン君、電話〜」
キョン「違うのか?かど―」
ブツッ ツーツーツー
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 00:14:45.43 ID:6pftWd/w0
朝倉「妹さんもだいぶきてるわね・・・」
キョン「もう過ぎたことなのにな。」
朝倉「もう帰ってもいいわ。あーあ、でも長門さんも布団の中で情報のやり取りをしているし・・・暇だなぁ。」
チラッ
キョン「俺は帰るぞ。妹の精神が心配だ。」
朝倉「妻より妹をとるのね!シスコン!ロリコン!シクシクシク」
キョン「だぁ!もう知らん!じゃあな朝倉!俺は帰る!」
バタン!
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 00:19:39.10 ID:6pftWd/w0
キョン「はぁ、妹のやつ、大丈夫か?・・・ただいま・・・」
ガチャ
妹「おかえり〜、キョン君〜。」
キョン「お前なぁ。」
妹「?」
キョン「電話ぐらいまともにかけないと駄目だぞ。ウチの団長みたくなるぞ。」
妹「電話〜?・・・キョン君、電話、キョン君、電話、キョン君、電話・・・」
キョン(しまった!今、妹は『電話』という単語一つでおかしくなってしまうんだった!)
妹「キョン君、電話〜」
キョン「ああ、そうだな。お風呂にでも入るからな。お前も元気出せよ。」
妹「キョン君、電話〜」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 00:26:17.00 ID:6pftWd/w0
キョン「ふう、お風呂が落ち着くって・・・俺も歳を取ったな。」
キョン「しかし、朝倉があんな痛い子だったなんてな。」
キョン「まさか長門の本性も・・・?」
朝倉「ふふっ。キョン君、一緒にお風呂入ろっ。」
キョン「いやいや、長門に限ってだな・・・」
朝倉「長門さんは今、お部屋にいますよ。私、朝倉涼子。今あなたの隣にいるの。」
キョン「しかし、長門が明るいやつだったら・・・そう、俺の前だけで・・・」
朝倉「ギャップ萌え〜。」
キョン「そうだ、ギャップ萌えだ!よし、じゃあ風呂から上がるか。」
朝倉「え?え?涼子は?スルー?ねえ、キョン君!?」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 00:35:10.03 ID:6pftWd/w0
妹「キョン君、さっき知らないお姉ちゃんが来たよ〜。」
キョン「元に戻ったか妹よ。それで誰だ?」
妹「えっとね、えっとね、まゆ―」
キョン「ああ、そいつは朝倉といってだな。危ない人だから近付いちゃだめだぞ。」
妹「はーい。」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 00:41:11.00 ID:6pftWd/w0
朝倉「キョン君、眼前スルーなんてやるじゃない・・・」
キョン「ウワッ!お前が変態なだけだ!っていうかなんでここにいる?」
朝倉「だって暇なんですもの。せっかく戻って来れたのに。」
キョン「暇だからってここに来るなよ。」
朝倉「ふふふふふふふふふふふふ。だって私たち、夫婦でしょ・・・?」
キョン「ブッ!」
妹「キョン君結婚・・・?」
キョン「違うぞ、妹!こいつはただの危ない人だ!言うことを聞くと痛い目にあうからな。」
朝倉「大丈夫よ。そんな趣味はな・い・か・ら。」
キョン「嘘つけ!お前は危ないやつだろうが!」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 00:46:45.58 ID:6pftWd/w0
キョン「あー、それで、なんだ。」
朝倉「?」
キョン「どうしてお前が俺の部屋にいるんだ?」
朝倉「当り前のことじゃない?」
キョン「はぁ、もういい。俺は寝るぞ。お前は床に布団敷いてやったからそこで寝ろ。変なことはするなよ。」
ガバッ
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 00:53:52.60 ID:6pftWd/w0
・・・
朝倉「いやぁー!キョン君!そこはダメ〜!」
キョン「聞いたやつが勘違いしそうな声を出すな!」
朝倉「激しすぎるよ〜キョンく〜ん。ああん!」
キョン「羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹、羊が四匹・・・」
朝倉「アッアッ、ンアン!アン!そこは・・・ンッンアアッ!」
キョンと朝倉の激しい攻防は明け方まで続いた・・・
・・・
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 01:02:50.01 ID:6pftWd/w0
妹「キョン君、おはよー。」
キョン「ああ、おはよう。」
朝倉「おはようございます!妹ちゃん!」
キョン「元気そうだな・・・」
朝倉「キョン君ったら〜、意気地がないのね〜。」
キョン「そこは常識があると言ってくれ。はぁ、長門はまだか・・・」
朝倉「さあ?」
キョン「『さあ?』じゃない!それじゃあ、不思議探索の前に長門の家によってみよう。長門が復帰していたら朝倉と交代してもらう。」
朝倉「うん、それ無理。」
ガスッボクッ
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 01:11:13.37 ID:6pftWd/w0
キョン「痛てて・・・」
プルルルル
キョン「はい、もしもし・・・」
ハルヒ「あんた、何やってんのよ!」
キョン「へ?」
ハルヒ「『へ?』じゃなーい!あんた、今日の不思議探索さぼったわね・・・」
キョン「ちょ、違う!さぼったわけじゃない!」
ハルヒ「全くもう、涼子も休んじゃうし・・・いい?明後日の学校であんた死刑だから!」
ブツッ
ツーツーツーっ
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 01:13:38.18 ID:6pftWd/w0
朝倉「あら、起きた?」
キョン「朝倉、お前・・・」
朝倉「ごめんなさい、キョン君。私、あなたのこと、好きみたい。もう離れたくないの・・・」
ピトリ
キョン「うわわぁあっぁ!」
朝倉「私、どうしたらいいの?最初はね、キョン君と仲良くしたいなぁって一心で昨日あんなに無茶をしたの。」
朝倉「でも、さっき、キョン君が『長門と朝倉を交代してもらう』って言った瞬間、私、自分の気持ちに気がついたの。私、キョン君のことが本当に好き。冗談じゃなくて。」
キョン「な、何を言っているんだお前は・・・」
朝倉「私、本気よ。お願い、私のそばにいて。」
ジッ
キョン「朝倉・・・」
全部書き終わったことだし、スピードあげていくぜ?
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 01:17:15.63 ID:6pftWd/w0
長門「状況を説明して。」
キョン「まあ、そのなんというかだな。俺たち二人、付き合うことにしたんだ。」
朝倉「もう、将来を約束しあった仲です!」
キョン「嘘をつくな!」
長門「朝倉涼子、あなたは私のバックアップのはず。彼に手を出さないで。」
朝倉「な〜に?悔しい?うふふ。」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 01:21:34.64 ID:6pftWd/w0
イライラ
長門「あなたはこれでいいの?」
キョン「ああ、どういうわけか好きになってしまってだな。」
朝倉「ああn!もう!愛してるだなんて、そんなぁ!」
キョン「・・・なんか分からんが、前までの朝倉と違う朝倉に出会って不覚にも萌えてしまったというか・・・」
朝倉「ギャップ萌ぇ!」
長門「ギャップ・・・」
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 01:26:57.39 ID:6pftWd/w0
-次の日、朝倉涼子は転入生として帰ってきた。もちろん、長門の力を使って。-
ハルヒ「凄いわ、凄いわ!」
キョン「何がだ?」
ハルヒ「だって、だって、転校したのに一年もしないうちに帰ってくるなんて!うう〜、朝倉涼子、一体何者かしら〜!」
キョン「ふう。やれやれ。」
ハルヒ「そういうわけで、キョン!あんたに私から命令を出すわ!」
キョン「何ですか団長様?」
ハルヒ「涼子をSOS団に入れなさい!」
キョン「はあ、全くしょうがねえな。」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 01:31:08.99 ID:6pftWd/w0
キョン「おーい、朝倉ー!ちょっといいかー?」
朝倉「もー、キョン君ったら〜。りょ・う・こって呼んでって言っているでしょ?それで、どうしたの?」
ザワザワザワ
「え・・・何あの二人・・・」
「もしかして付き合ってるのかな?」
「しかもだいぶ仲が良さそうだよ。」
「キョンのやつ・・・涼宮さんだけでなく・・・」
「キョンの奴・・・どんだけ女に飢えてないんだ・・・俺なんか、俺なんか・・・!」
「ちょっと谷口、泣くのはやめなよ。」
ハルヒ「キョン・・・」
キョン「あ、あのな、そのだな、ほら、SOS団って知ってるだろ?お前もそこに入らないか?」
「ちょっ、キョンのやつチャレンジャーだぜ!あの涼宮がいる部に誘うなんて!」
「地獄よ、地獄が始まるわよ。」
「朝倉さん、大丈夫かな・・・?」
「キョンの奴、ちゃんと彼女を守れるんか?」
「ちくしょー!キョンの奴ー!」
「谷口・・・」
ハルヒ「・・・」
朝倉「ええ、ありがとう。キョン君。私も、そこに入ろうと思っていたの。」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 01:35:17.36 ID:6pftWd/w0
キョン「―というわけだ。朝倉は部に入ってくれるそうだぞ。良かったな。」
ハルヒ「そうね!」
キョン「おい、怒るなよ。」
ハルヒ「あんたには関係ないでしょ!」
キョン「ああ、そうですかっ!」
ボソ
ハルヒ「何よキョンの奴・・・」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 01:40:20.66 ID:6pftWd/w0
-放課後-
キョン「ウィ―ッす。・・・ってあれ、まだ長門だけか。」
長門「そうだピョン。こんにちピョン。」
キョン「そうか。ああ、朝倉h・・・ピョン?」
長門「ピョンはおかしいピョン?」
キョン「いや、おかしいというかだな・・・」
長門「ギャップだピョン。」
キョン「ギャップって言われても・・・」
長門「昨日、ギャップ萌ぇ!って言ってたピョン。」
コソコソ
ハルヒ(キョンとまともに会話できなかったけれど、これはいいことを聞いたわ!)
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 01:43:47.22 ID:6pftWd/w0
ギィ バタン
ハルヒ「・・・」
スタスタ
長門「ハルヒだピョン。こんにちピョン」
ハルヒ「・・・」
長門「こんにちピョン。」
ハルヒ「・・・」
長門「こんにちピョン!」(振りつき)
キョン「ブッ!おい、ハルヒ!返事ぐらいしろよ。」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 01:47:45.57 ID:6pftWd/w0
ハルヒ「・・・こんにちは。あら、長門さん、今日もご機嫌麗しゅう。」
キョン「・・・?」
ハルヒ「キョンさん?朝倉さんはどちらに行かれましたの?」
キョン「・・・あ・・・ああ、朝倉は学級委員の仕事でな。みんな非道いよな。転校初日から委員にさせるなんて。」
ハルヒ「それだけみなさんからの信頼がお厚い方、ということですわよ。」
長門「そうだピョン!それに、朝倉さんに心配は無用ピョン!」
キョン「おい、お前らな・・・」
コソコソ
古泉(これは・・・)
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 01:51:51.40 ID:6pftWd/w0
ガチャ
古泉「うぃーっす。ちょーだりくね?やっぱ放課後ってだるいわ〜。」
キョン「出てけ。」
ハルヒ「あなたのような方をお呼びした記憶はございませんわ?」
長門「ぴょーん。」
バタン
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 01:55:36.91 ID:6pftWd/w0
ガチャ
朝倉「ごめんなさい、初日なのに遅くなって。」
キョン「いいんだよ気にするな。」
ハルヒ「そうですのよ?気になさらなくて結構ですよ?
もともと、あなたはいなかったのですからねぇ。」
朝倉(・・・)
長門「朝倉ピョン!こんにちピョン!」(ふりつき)
朝倉「こ〜んにちピョーン!」(投げキッス)
キョン「ぐはぁ!」
ハルヒ(なかなかお強いですわね・・・)
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 02:00:10.06 ID:6pftWd/w0
ガチャ
みくる「ふぇぇ〜遅れてすみませ〜ん。」
長門「みくりん!みくりん!」
みくる「ふぇ?長門・・・さん?」
長門「ぴょ〜ん!」
みくる「???」
ハルヒ「みくるさん、気になさらずに。いつものことでしょう?」
みくる「ええ!?えっと、その、あの・・・」
長門「ピョ〜ン!」
朝倉「あらあら、みんな個性豊かなのね。うふふ。」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 02:04:57.21 ID:6pftWd/w0
-放課後、長門宅-
キョン「めずらしいな、こんなに早く終わるなんて。」
朝倉「涼宮さん、いつもと違う自分を演じてお疲れだったみたいね。」
キョン「そうだな。あの馬鹿・・・」
長門「ユッキーだぴょーん!」
朝倉「こら、あんまり走り回ると、埃が舞うでしょ?」
長門「ぴょーん!ぴょーん!」
キョン「こっちは疲れを知らない宇宙人か・・・あ、ちょっとトイレ借りるぞ、長門?」
長門「どうぞだぴょーん!」
キョン「サンキュ」
バタン
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 02:08:49.55 ID:6pftWd/w0
長門「正直言って、ピョンは疲れるピ・・・」
朝倉「無理しなくてもいいのよ。」
長門「ギャップ萌ぇ・・・」
朝倉「ダメよ。キョン君は私のものなんだから。」
長門「手を出さないという約束だったはず。」
朝倉「私、手は出してないわよ?魅力を出しただ・け。」
長門「ふざけないで。このままでは涼宮ハルヒがなんらかのアクションを起こす。」
朝倉「もう駄目よ、そんな脅し。私にはキョン君がいる。これで充分なの。涼宮ハルヒのことなんて知らないわ。」
長門「事前の契約通り、統合思念体に朝倉涼子の情報連結解除を申請する。」
朝倉「いいの?彼が悲しむわよ?長門さんは恨まれたいの?」
長門「クッ・・・」
朝倉「安心して、長門さん。これからここで二人で暮らすんですもの。仲良くしてね。」
長門「・・・」
-この間、約5秒-
ガチャ
キョン「ん。どうかしたのか?」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 02:11:25.95 ID:6pftWd/w0
朝倉「なんでもないわ。これから二人で仲良くねって言っていたの。」
長門「そ、そうだぴょん・・・」
キョン「そうか。それじゃあ、俺はそろそろ帰るかな。」
長門「帰らないでほしいぴょん!ぴょん!」
キョン「そんなこと言ったてな・・・」
朝倉「それじゃあ、今日は私が涼子特製カレーライスを作ってあげる。」
キョン「いただきます。」
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 02:16:20.80 ID:6pftWd/w0
ぷるるるるる
キョン「はいもしもし。」
妹「キョン君、電話〜」
キョン「・・・」
妹「キョ―」
ブツッ
キョン「よしそれじゃあ、今日は朝倉の家にお世話になろうかな。」
長門(ここは私の家・・・)
朝倉「それじゃあ、料理を作りましょ。長門さん、手伝ってくれる?」
長門「分かったピョン・・・」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 02:22:07.92 ID:6pftWd/w0
-その後-
朝倉「お待たせ。さあ、できましたよ。」
キョン「ああ、お疲れ。」
長門「じーっ」(私が主に作った、私が主に作った。ほめて。)
キョン「これもあれか?お前らの力で作ったのか?」
朝倉「いいえ、ちゃんと手作りよ。」
長門(私の、私の手作り・・・)
キョン「いただきますっと。」
朝倉「どう?おいしい?」
キョン「ああ、おいしいよ。凄いな、朝倉は。才色兼備とはこのことだ。」
朝倉「いやぁね!ほめたって、何もないわよ!」
長門「だピョン!」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 02:26:04.77 ID:6pftWd/w0
-それから二週間、朝倉涼子とキョンのラブラブぶりにハルヒは嫌がらせをしたり、『目障り』と文句を言ったりした。
しかし、長門はピョンと言わなくなり、再び黙って本を読むようになった。
朝比奈みくるは相変わらずだった。
古泉一樹はみんなから嫌われてしまい、顔を出さなくなった。-
朝倉「―ねえ、キョン君。」
キョン「ん?」
朝倉「今日、その、長門さんが家にいないから。家に寄っていかない?」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 02:29:26.57 ID:6pftWd/w0
キョン「長門が家にいないっていうのもめずらしいな。」
朝倉「でしょ?家においでよ。」
キョン「そうだな。・・・そういえば、今夜は星がよく見えそうだな。今は雲が全然ない。」
朝倉「ええ、そうね。何?今やってるアニメの影響?」
キョン「いや、別に・・・そうだ、なあ、もし、冬になったら、二人で一緒に星空を見ないか。」
朝倉「・・・いいわね、それ。」
キョン「夏は団で見たからな。冬はお前と二人で見よう。」
朝倉「約束?」
キョン「ああ、約束だ。」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 02:34:51.65 ID:6pftWd/w0
キョン「おじゃまします。」
朝倉「あがって、あがって。」
ジーッ
キョン「?なんか顔についてるか?」
朝倉「ううん、なんでもない。こっち、こっち。」
キョン「おう。失礼しまーす。」
朝倉「ふふふ。」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 02:39:40.00 ID:6pftWd/w0
朝倉「ねえ、キョン君。私たち、付き合ってからもう二週間ぐらいたつじゃない?」
キョン「ああ・・・、確かに。まだそんだけしか経ってないんだな。」
朝倉「ねぇ、キスしよっか?」
キョン「!?」
朝倉「驚きすぎよ、キョン君。近頃の高校生だったらそんなに驚かないの。」
キョン「ああ、すまんかった。涼子。あんまりにも唐突だったんでな。びっくりした。」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 02:44:15.24 ID:6pftWd/w0
朝倉「それだけ?」
キョン「あ、ああ。初めてだからな。下手かもしれんが・・・」
朝倉「いいのよ、下手でも。」
チュッ・・・チュパッ
朝倉「・・・ドキドキした?」
キョン「・・・」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 02:48:37.56 ID:6pftWd/w0
朝倉「それ、どんどんいくぞ?」
チュパッチュウチュ
朝倉「ンッ、ンアッハッ」
朝倉「舌を入れてくるなんて・・・なによもう、結構・・・。」
朝倉「ねぇ、もういいでしょ?」
キョン「ああ・・・」
ギュッ
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 02:52:43.45 ID:6pftWd/w0
-以下、朝倉音声だけでお楽しみください-
アンっキョン君いきなりそんなとこ舐めるんて・・・
だから、駄目だって・・・恥ずかしい・・・
んッ、アアんッダメだよう・・・
ヒャアッ!んんッ!ああッ、そんなになめちゃだめぇ!あはぁッ!
キョン君、キョン君!
ウンッ、ヒウッアッ・・・
-以上、朝倉音声でした-
119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 02:58:27.36 ID:6pftWd/w0
-以下、キョン視点でお楽しみください-
涼子の熱い息がかかる。熱い?別に温度の話しじゃない。
むしろ、温度的には生温かいのだろう。
しかしどうしてだろうか?
こんなに涼子のことを愛らしいと思うようになったのは。
最初のうちは嫌がっていたのに、いつのまにか涼子のことを好きになっていた。
ギャップ萌?それだけじゃないだろう。どうしてだろうか。
涼子は一生懸命に感じているように見えた。
震えている。細かく震えている。俺は、そっと涼子を抱きしめた。
そして「 」と言い、涼子にもう一度キスをした。
『ンッ』最初涼子は驚いているようだったが肩の力を抜き、そっと瞳を閉じた。
涼子の頬に手をやると、濡れている感じだった。濡れ・・・?
「おい、どこか痛いのか?」
『ううん、大丈夫よ。ちょっと嬉しいだけ。』
涼子はそっと頭を左右へ振ると、そっと笑った。
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 03:01:57.65 ID:6pftWd/w0
『ねえ、キスして弄って終わり?』
挑発するような頬笑みだった。
俺は「 」とまた言い、涼子をそっと横にした。
『ふふふッ。』
まるで子供のように笑う涼子。
俺は顔を涼子の性器に近付けると、右手でそっとさすってみた。
-以上、キョン視点でした-
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 03:04:41.48 ID:6pftWd/w0
-以下、朝倉音声を(略)-
フアァッッ!ちょ、いきなりキョン君!ウンっ!
クリクリしないでぇ・・・キャッ、アアアん
はぁはぁはぁ、きょんくん、もう、そういうことは女の子に聞かないの。
ヤッ、ハッ、もうちょっとゆっくりしないと駄目だよう・・・ッアウッ!
アッアッアッフッ、アンッ!
-以上(略)-
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 03:08:44.81 ID:6pftWd/w0
-(略)-
意外と早く果ててしまった自分のモノにちょっと絶望した。
涼子は笑っている。やっぱり馬鹿にしているのだろうか?
『意外と早かったね』
「そうだな、でも、俺はまだまだ・・・」
『そういうことじゃないよ』
「?」
『私の名前は朝倉涼子。いわゆる宇宙人。』
「ど、どうしたんだ?」
『今、あなたとこういう関係にいることを統合思念体は快く思っていない。』
「・・・だから、どうだっていうんだ。お前は俺の・・・」
125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 03:11:38.93 ID:6pftWd/w0
『いいの、分かり切っていたことだから。』
『でも忘れないで。あなたの傍に私がいたことを。』
『私と過ごした短い日々を』
『今この時、つながっていることを』
「おい、涼子?涼子!?」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 03:14:59.86 ID:6pftWd/w0
その時だった、つながっているはずの涼子の体温が全く感じられなくなった。
「おい、どうしたんだ!?」
『あーあ、結局ここでおしまいかぁ・・・』
「おい、嘘だよな!?」
『ごめんなさい、キョン君。今まで言いだせなかったの。怖かったから。』
『それと、長門さんは全然悪くないからね。協力してくれたからね。』
『さようなら、キョン君。私は―――』
最後の言葉は、俺には聞き取れなかった。
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 03:18:05.86 ID:6pftWd/w0
-最後に蛇足的説明を-
長門「今回のことに関して、朝倉涼子から内密に相談を受けた。」
キョン「いつだ?」
長門「・・・私がピョンピョン言っていたその後。」
キョン「そうか。」
長門「その時、彼女は強引にみんなの仲を裂くような真似をしてごめんなさい、と言った。」
長門「私は彼女に何かあるのか、と尋ねた。」
キョン「確かに、涼子は異常なほど積極的だったな・・・」
長門「彼女はこう言っていた。」
朝倉『私はいつか無くなる存在。だったら、もう少し、ね、もう少しだけ思い出を作らせて。』
朝倉『いつまでこのままでいられるか分からないけれど、私はここに、彼の傍にいたいの。』
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 03:21:22.79 ID:6pftWd/w0
キョン「・・・」
長門「彼女は涼宮ハルヒからの嫉妬を受けることを受けいれて、あなたとお付き合いをしていた。」
キョン「涼子は・・・お前に何を相談していたんだ?」
長門「今ここで、彼女の相談内容を明らかにすることは、私の、彼女に対する裏切りとなる。」
キョン「そうか。」
長門「そう。」
長門の家を出てからキョンは空を見上げてみた。
夕暮の空が頭上を覆って、雲の多い空が広がっていた。まだ一番星は見当たらない。
あの日、二人で見ようと言っていた冬空の星たちが、もう近付いてくる季節だった。
ーENDー
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/08(火) 03:26:32.67 ID:6pftWd/w0
>>1です。
ここまで読んでくださった方、保守、支援してくださった方、本当にありがとうございます。
原作での朝倉さんの扱いがあんまりにもアレだったので勢いで書いたものを修正しながらやりました。
個人的には>>109で
朝倉「もう二週間」
キョン「まだそんだけ」
この言葉の差に気づいて頂けると幸せです。
それでは、おやすみなさい。