880 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 07:57:08.03 ID:418v3MA50
キョン「なぁ、橘」
橘「はい、なんでしょうか」
キョン「九曜に情報操作してもらって、佐々木の学校に編入とかできないか?」
佐々木「えっ?」
橘「九曜さん、どうですか?」
九曜「―――可能―――」
橘「だそうですよ?今すぐしますか?」
キョン「そうだな。早ければ早いほうが助かるよ」
佐々木「キョン・・・本当に良いのかい?」
キョン「なんだ?佐々木は反対か?」
佐々木「まさか。むしろ大歓迎だよ」
キョン「・・・ありがとな。九曜、よろしく頼む」
藤原「(ふん、無知は哀れなものだな・・・)」
881 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 08:07:53.43 ID:418v3MA50
橘「記憶はどうします?改竄でも消去でもできますけど」
キョン「・・・そうだな、それがお互いのためになりそうだな」
佐々木「(よほど辛かったんだな、キョン・・・)」
キョン「SOS団はハルヒ、古泉、長門、朝比奈さん、朝倉の4名で発足したことにしてくれ」
橘「わかりました。それじゃ九曜さん、お願いします」
九曜「―――情報制御―――開始―――」
パァァァァァ
九曜「―――完了―――」
キョン「もう終わったのか?」
橘「はい。そうみたいです」
橘「(あらかじめある程度準備してあったなんて言えないです)」
882 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 08:12:25.18 ID:418v3MA50
キョン「ゴソゴソ」
佐々木「キョン? どうしたんだい?」
キョン「ああ、確かに変わってるな。佐々木、見てみるか?」
佐々木「これは・・・生徒手帳? あ、確かにキョンの学校名が北高から僕の学校に変わっているね」
キョン「しかもどうやら同じクラスのようだな。よろしく頼む」
佐々木「こちらこそだよ、キョン。ふふ、楽しみだな」
キョン「ああ。ま、いやな事は忘れて、今日は楽しもう」
佐々木「うん!」
キョン妹「(なんか忘れられてる・・・)」
橘「やりましたね」
藤原「ふん、まだ問題は残っている。力の譲渡だ」
橘「それは追々、という事になるでしょう。まずは現状の変化に良しとしましょう」
藤原「それもそうだな」
九曜「―――あれ―――乗りたい」
887 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 08:23:27.01 ID:418v3MA50
橘「九曜さん、彼らがキョンさんと出会うことで記憶が戻る事はないんでしょうか?」
九曜「―――可能性―――極微」
藤原「・・・ゼロではない、という事か」
橘「涼宮さんは現時点での神ですからね・・・情報改竄が不完全だった可能性があります」
藤原「向こうの統合思念体2人はどうなんだ?」
九曜「―――問題―――なし」
橘「完全に忘れてるってことですね?」
九曜「フルフル」
橘「?」
九曜「―――記憶が―――戻る―――可能性は―――ある」
橘「えっ・・・それじゃあ・・・」
九曜「―――今回の―――情報改竄に―――対する―――プロテクトを―――かけた」
藤原「ほう」
橘「それってつまり・・・」
九曜「―――今回の―――件について―――彼らは―――何も―――対応できない」」
888 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 08:27:47.37 ID:418v3MA50
橘「・・・完全勝利じゃないですか!」
九曜「―――ぶい―――」
藤原「ふん、ヤツらの記憶が戻って、何もできない様、煮え湯を飲んだような事になるのは楽しみだな」
橘「記憶が戻らない方が私たち組織としても、私個人としてもずっと楽ですけど」
藤原「違いないな」
キョン妹「あっ、あれ乗りたい!ジェットコースター!」
キョン「お前の身長じゃ制限に引っかかるからダメだ」
キョン妹「えー、キョンくんのケチー!」
キョン「ケチってお前な・・・」
キョン妹「ねーねー、佐々にゃん、良いでしょー?」
佐々木「くつくつ、困ったものだね、どうしようか、キョン?」
キョン「どうにもこうにも・・・お、あれはどうだ?」
キョン妹「わー! 楽しそ〜! あれ乗ろう、佐々にゃん!」
892 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 08:31:53.49 ID:418v3MA50
キョン「お、おい、そんなに走るなよ!」
キョン妹「わぷ!」ドシン
ハルヒ「きゃっ、ご、ごめんなさい! 大丈夫だった、お嬢さん?」
キョン妹「うん! ありがとう!」
キョン「こら、そこはありがとうじゃなく、ごめんなさい、だろ」
キョン妹「はぁい。ごめんなさい」
ハルヒ「いえ、大丈夫です。気をつけてね」
キョン妹「は〜い」
佐々木「・・・」
キョン妹「すっごい美人だったねー、キョン君」
キョン「ああ、そう、だな」
キョン妹「あれー? キョン君、元気ないよー?」
キョン「そんな事ないさ。ほら、急がないと乗れないぞ」
キョン妹「あっ、わ〜待って待って〜!」
896 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 08:38:59.90 ID:418v3MA50
キョン「こら、だから全力で走るなと言っとろうが!」
佐々木「(ホントに・・・忘れてしまったんだね・・・)」
キョン「ん? なにか言ったか、佐々木?」
佐々木「え? いや、なんでもない。なんでも、ないさ」ニコッ
キョン「そ、そう、か? なら良いんだが」ドキ
キョン妹「キョンくーん、佐々にゃーん! はやくぅ!」
キョン「わーってるよ! ほら佐々木、いこうぜ」ギュ
佐々木「あ、う、うん、行こうか」ドキドキ
橘「涼宮さんと接触しても問題なかったみたいですね」
藤原「ああ、問題なさそうだな」
九曜「―――ぶい―――」
藤原「・・・それ、気に入ったのか?」
899 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 08:55:02.40 ID:418v3MA50
朝比奈「はー、こういうところに来たのは初めてなんですけど、楽しかったです〜」
古泉「そうですね。僕もあまり来た事はないので良かったです」
朝倉「そうね、たまにはこういうところも良いかもしれないわ」
鶴屋「みんなに楽しんでもらえて良かったさ!」
ハルヒ「・・・」
朝比奈「涼宮さん、どうかしたんですか?」
ハルヒ「えっ」
朝比奈「なんだか元気なさそうですけど・・・」
ハルヒ「そんな事ないわよ! ハシャギ過ぎて疲れちゃったのかしらね」
朝倉「あの涼宮さんが? ふふっ、それはないと思うけどなぁ」
ハルヒ「ちょっと朝倉、それどういう意味よ!」
朝倉「きゃっ、涼宮さんが怒った〜! 古泉くん、助けて〜!」
ハルヒ「こら、卑怯者〜!」
長門「・・・」
902 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 09:05:48.89 ID:418v3MA50
キョン妹「もーくたくたぁ・・・キョンくーん、おんぶー・・・」
キョン「・・・ったく、仕方ないな。ほれ」
キョン妹「わぁい、キョンくん、すきー」
キョン「はいはい」
佐々木「おやおや、なんだか妬けてしまうね。くっくっく」
キョン「何言ってんだ。もしかして、佐々木もおんぶしてほしいのか?」
佐々木「な・・・何を言ってるんだい、キョン・・・お、おんぶなどしたら・・・」
キョン「ん?」
佐々木「い、いろいろ・・・その・・・ね・・・とか・・・あた・・・ゴニョゴニョ」
キョン「??」
佐々木「い、いや。なんでもない。気にしないでくれたまえ」
キョン「変な佐々木だな」ニカッ
佐々木「(くぅ・・・その笑顔は反則だ、キョン・・・)」
キョン妹「スースー」
904 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 09:09:48.74 ID:418v3MA50
長門「・・・朝倉涼子」
朝倉「なぁに? 朝倉さん?」
長門「・・・情報が改竄された形跡がある」
朝倉「え・・・ホント? 私には感じられないけど・・・」
長門「痕跡はかなり消されている。制限のかかった貴方には感知できないかもしれない。でも確実」
朝倉「・・・一体誰が? 何のために・・・?」
長門「・・・一切不明。帰宅したら喜緑に応援を要請する。貴方もきて」
朝倉「了解。あーあー、せっかく楽しい日だったのになぁ」
長門「ジー」
朝倉「・・・はいはい、わかってますよー」
908 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[えっちなんかしねーよ!] 投稿日:2009/08/29(土) 09:13:39.24 ID:418v3MA50
キョン「そういや明日から佐々木と同じ学校なんだよな」
佐々木「ああ、そうだね」
キョン「今さらながら、俺の学力で追いつけるのか心配になってきた」
佐々木「くっくっ、君はやればできるのにやらないだけさ」
キョン「教師も親も同じような事を言うよな・・・」
佐々木「・・・そんなに心配なら、その、なんだ。」
キョン「うん?」
佐々木「わた・・・僕が、教えてあげようか?」
キョン「おっ、いいのか? それはかなり助かるな」
佐々木「もちろんさ、学校でも分からないところがあったらなんでも聞いてくれ」
キョン「恩に着るぜ、サンキューな、佐々木」ニコッ
佐々木「(はう・・・やはりキョンは笑顔が一番よく似合うよ・・・)」
913 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>907その予定・・・] 投稿日:2009/08/29(土) 09:20:28.91 ID:418v3MA50
日曜の夜
朝倉「・・・」
喜緑「・・・想定外、ですね」
長門「迂闊」
朝倉「こんな情報改竄が可能なの?」
長門「できるとすれば天蓋領域の端末だけ」
喜緑「そうでしょうね。私たち情報統合思念体の端末が行う改竄とはあらゆるプロセスが異なります」
朝倉「しかも丁寧にプロテクトまでかけられてる、か。これは簡単に解除できないわよ」
長門「そもそもプロトコルが全く異なっている。解除は本人にしか不可能だと推測される」
喜緑「・・・どうしましょうかね」
長門「現段階では完全に手詰まり。涼宮ハルヒが別の誰かを選ばない限り、何もできない」
朝倉「同じクラスの誰かを当て馬にでもしてみる?」
長門「却下」
朝倉「よね」
prrrr prrrr
918 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 09:26:38.03 ID:418v3MA50
俺的見解
キョンは全部覚えてる。
北高にいてあんな辛い思いをするならと感じている。ゆえに転校。
SOS団メンバーはキョンの存在がなかった事にされた。
長門は情報改竄に対して火壁を使っていたので完全には呑まれなかった。
そもそも消失時に長門が行った世界規模の情報改竄とは違う種類なので混同しないように。
長門たちは情報改竄前の状態をバックアップから持ってきたけど現状にプロテクトがかかっており
情報の再改竄が不可能、鍵であるキョンを奪われたという事実だけを掴んだ状態。
あと、スレが消費されたらPart2は立てないしパー速も行かないよ。
さーて間に合うかな。
921 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 09:31:29.64 ID:418v3MA50
古泉「もしもし、長門さんですか」
長門「そう」
古泉「今、何か異常事態はそちらで観測されていませんか?」
長門「・・・何かあった?」
古泉「こちらの機関に所属する人間の能力が失われつつあります。僕もです」
長門「・・・そう」
古泉「・・・なにか、ご存知なのですか?」
長門「・・・鍵が奪取された」
古泉「え・・? 鍵、ですか?」
長門「涼宮ハルヒを神たらしめていたのは、涼宮ハルヒ自身ではなく、鍵」
古泉「・・・詳しく話を聞かせて頂けませんか」
長門「錠と鍵は2つで一対として初めて機能する。鍵のいない錠、つまり涼宮ハルヒはその力を失いつつある」
古泉「なるほど・・・何か打つ手はあるのでしょうか?」
長門「現状では手が出せない。完全にチェックメイト」
古泉「・・・参りましたね・・・」
928 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 09:39:52.79 ID:418v3MA50
なんでここで論議せにゃならんのだー。
情報改竄前
・例の七夕で中学ハルヒとジョンが出会う(多分この時点でキョンが鍵になった)
・キョンとハルヒが高校入学
・アンタ、昔会った事ある?(鍵の認識)
・SOS団結成(ハルヒ=神状態)
情報改竄後
・ハルヒがそもそも七夕でジョンと会わなかった事になった
・ハルヒの神としての力が発動しない状態でSOS団結成(涼宮ハルヒと面白おかしく過ごす団)
・神としての能力の発言がないまま・・・になっちゃった。
みたいな!みたいな!良いじゃん!ちょっと苦しいけど他人の設定引き継いで書き足すのはちょっと大変だよ!
934 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 09:50:59.48 ID:418v3MA50
まーいっか。もうやめよう。煽り耐性云々とか言われそうだけどね。
今後の展開(予定)
・長門からハルヒを除いたSOS団メンバーに対する事実の宣告
・佐々木は何も知らないまま、ほのかな想いをキョンに募らせる
・ハルヒはともかく、SOS団や教室での無視攻撃から解放されたところに
佐々木とのんびりおだやかな学校生活が存在しており、そこに安寧を求める
・一方ハルヒの力の減退により古泉は徐々に一般人化。みくるは未来と連絡が取れなくなる
・長門たちの力により、自分達のとった行動(キョンに対する嫌がらせ)の原因が九曜にある事を突き止める
・佐々木とキョン、橘、九曜、藤原の前で前述の件について糾弾
・佐々木「なんてことしてんだ君たちは」→橘「ごめんなさい」九曜「(´・ω・`)」
・とりあえず元通り
・喜緑「さて、貴方がたにはどんな罰を受けてもらいましょうかね^^」
・橘&九曜「gkbr」
・藤原「ふん、俺は関係ないからな」
・古泉「そうはいきませんよ。んっふ。貴方、なかなか良いお尻をしてますね」
・藤原「アッー」
・ハルヒとも和解
・ハルヒ告白
・キョン「すまん、ハルヒ。お前とはつきあえないんだ。この関係を壊したくない。だからもうちょっと待ってくれ」
・ハルヒ「ふん! アタシが他の男を好きになってからじゃ遅いんだからね!」
・佐々木「おやおや。キョンが涼宮さん以外の女性を好きになる事もあるかもしれないよ?」
・ハルヒ「ふふっ、負けないわよ、佐々木さん」
・佐々木「こちらこそよ、涼宮さん」
・キョン「・・・やれやれ」
おわり。
935 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/29(土) 09:51:42.18 ID:418v3MA50
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