みくる「ブシャァァァァァァァァッ!!!!」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 22:45:19.68 ID:e+imJSioO

キョン「朝比奈さんがゾンビになって、はや半年か……」

部室のドアを開けると、慣れ親しんだ肉が腐った匂いがまとわりつく
朝比奈さんが腐ってくずれた顔を向けて迎えてくれた

みくる「おぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

キョン「お茶ならいりませんよ……」

腐っても朝比奈さんは相変わらず健気だった…………

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 22:57:06.23 ID:e+imJSioO

―――――半年前

俺が自分の部屋に入ると驚きの光景が広がっていた…………

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:00:21.08 ID:e+imJSioO

古泉「ふんもっふ!ふん!ふん!ふんもっふぅ……」

古泉が全裸でブリッジをしながら俺の部屋で果てていた

古泉「んっ、ふぅ……どうも」










妹のパンツを被りながら……

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:06:33.12 ID:e+imJSioO

俺が釘バットを振り上げたところで古泉が急に神妙な顔つきになる

古泉「バイオハザードを……ご存知でしょうか…………?」

キョン「バイオ…ハザード……?」

古泉「ええ、バイオハザードです」

キョン「ゾンビとかが出るゲームの…………?」

古泉「いいえ……、『生物災害』といったほうが良かったかもしれません…………」

場の空気が急に冷たくなった気がした…………

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:11:40.56 ID:e+imJSioO

キョン「それが…どうしたっていうんだ……?」

古泉がパンツを被りながら真剣な眼差しを俺に向ける

古泉「まだ…わかりませんか……」

気まずい沈黙が部屋を包み、胃のあたりが痛み出す……

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:14:59.76 ID:e+imJSioO

キョン「お前の話はクドくてかなわん……、何のために俺にそんな話をする……」

いつの間にか窓際に立っていた古泉が言った















古泉「あなたの気を逸らし、パンツを頂いて、あなたから逃げるためです」ニコッ

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:19:32.01 ID:e+imJSioO

キョン「おんどりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!ロリコン野郎がァァァァァァァァァァァァッッ!!!」

古泉が全裸で最高の笑顔を向ける

古泉「バーカ!バーカ!引っかかってやんの!!!」

キョン「ほざけぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」

古泉「アイキャンフライッ!」






ヒューッ、ドスッ





その日、古泉は頭を打って……死んだ…………

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:26:29.33 ID:e+imJSioO

―――――半年からちょっと過ぎ

みくる「ヒグッ、ヒグッ、古泉くぅぅぅぅぅん!」

朝比奈さんが泣きじゃくるなか、古泉の葬儀が終わった

ハルヒと長門は葬儀の途中で抜け出て先に帰っていた

ハルヒはきっと古泉と分かれるのが辛かったんだろう……
泣きたいのを我慢しているのがヒシヒシと伝わってきていた











長門は昼ドラが見たいと一言残し帰っていった
多分、本当に昼ドラが見たいが故に帰ったのであろう

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:34:36.76 ID:e+imJSioO

古泉の葬儀を終えてから、俺たちの関係はギクシャクしだした

俺は古泉の最期を知っていたため、古泉の死について冷淡な眼差ししか向けられなかった
そこからハルヒや朝比奈さんとの温度差が生まれたのだろうか
俺は文芸部室へ足を運ぶのを自然とやめていた…………

ハルヒはハルヒで、団員の死を自分なりに受け入れたものの
ショックとトラウマから文芸部室を、団員たちを避けるようになっていった

朝比奈さんはショックと自分なりに向き合い
健気にもSOS団を再建しようと働いていた

長門はドラマの再放送がヤバい、とだけ残して
キッパリと部室に来ないようになっていた


そんな日々がしばらく続き…………

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:41:07.98 ID:e+imJSioO

妹「キョンくーん、でんわー」

日曜日の昼、妹が持ってきた子機を受け取る

キョン「もしもし…………?」

ハルヒ「…………じゃった………………」

キョン「ハルヒ…か……、一体どうした?」

ハルヒ「みくるちゃん……じゃった…………」

キョン「どうした……?」

ハルヒ「みくるちゃんが自殺しちゃったよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」

キョン「へ?」

俺はちょっとチビってから、ハルヒに返す

キョン「今、なんと…………?」

ハルヒ「みくるちゃんが自殺した…………」

情けない話、俺はたまらず吐いてしまった…………

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:45:07.92 ID:e+imJSioO

俺はハルヒに教えてもらった朝比奈さんの自殺場所へと全力で向かう


キョン「朝比奈さんっ!」


そこには座りこむハルヒと首を吊って糞尿を垂れ流し醜い顔で死ぬ朝比奈さんがいた……

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:47:48.78 ID:e+imJSioO

文芸部室で俺は叫んだ


キョン「朝比奈さァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッん!」


死体を足元に下ろして嗚咽する…………

キョン「朝比奈さんっ!朝比奈さんっ!朝比奈さァァァァッッん!」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:49:43.29 ID:e+imJSioO

みくる「ふぇー、何ですかぁ?」

キョン「ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッ!!」

朝比奈さんの顔の上でゲロが大爆発した…………

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:52:59.10 ID:e+imJSioO

朝比奈さんが繰り返す

みくる「キョンくん、大丈夫…………?」

ハルヒ「みくるちゃぁぁぁぁんっ!」

キョン「朝比奈さんっ!」

俺とハルヒは朝比奈さんに抱きついて喜んだ

朝比奈さんが帰ってきた!

俺は泣きながら、泣きながら朝比奈さんを抱きしめた

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:56:39.75 ID:e+imJSioO

朝比奈さんが復活した!

それから俺たちは仲直りしてSOS団を再結成した

長門も1クール終わったから帰ってきた

俺たちは何度も遊び、何倍にも仲良くなり、友情を深めていった


あの日が来るまでは…………

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 00:00:44.43 ID:Wc3lak7cO

――――内科検診の日

キョン「こんにちは!みくるさん!」

みくる「……………………」

キョン「どうしたんですか?」

みくる「……………………」

キョン「もっと生き生きとした顔して笑いましょうよ」

みくる「無理だよ…………」

キョン「どうしてです?疲れてるんですか?」

みくる「私死んでるから…………」

キョン「何言ってるんです?こうして帰ってきたじゃないですか」

みくる「心音が……ないの…………」

空気が細く冷たくなっていく

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 00:06:39.70 ID:Wc3lak7cO

みくる「私、あのとき死んでたみたいなんです」

俺は瞬時に理解した

キョン「ハルヒの能力ですか……?」

みくる「多分、いえ、間違いなくそう……」

キョン「喋ったり飲食したりできて、腐らないのは……?」

みくる「ええ、そうです」

そして気付く……

キョン「ハルヒの能力は既に……」

みくる「そこから先は禁則事項です!」

朝比奈さんが俺を制する、現実を払いのけるかのように

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 00:10:32.53 ID:Wc3lak7cO

みくる「私……怖かった、寂しかった、………………」

キョン「クソッ……!」

みくる「でも、今は楽しいから」

飛びっきりの笑顔でそう言った

その日を境に朝比奈みくるは理性を失っていき


今にいたる

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 00:14:58.71 ID:Wc3lak7cO

キョン(キョンシー)「って夢をみたんだよ…………」

古泉(ミイラ)「僕の扱いひどくね…………?」

長門(フランケンシュタイン)「私…TVより…絵本……うがー」

みくる(ゾンビ)「ブシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッ!」

ハルヒ「みくるちゃん、ハムスターを噛み砕かないでぇぇぇぇっ!」





50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 00:17:15.25 ID:Wc3lak7cO

前回のスレで朝比奈さんを生かしきれなかったので生かそうと思いましたが
生身の朝比奈さんは僕には扱いが難しすぎて無理でした

朝比奈さんと彼女のファンの人、本当にごめんなさい

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 00:22:12.07 ID:Wc3lak7cO

ハルヒ「部誌をつくるわよっ!」

古泉「なかなか興味深いお話ですね」

長門「うーがー……楽しみ…………」

キョン「面倒くさそうだなぁ……」

みくる「ブシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ、ドウワァァァァァァァァッッ!」

ハルヒ「みくるちゃん、童話はなかなか良いアイデアよ……」


キョン古泉(絶対、面倒くさいことになるよ…………)

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 00:26:53.89 ID:Wc3lak7cO

ハルヒ「今回は全員童話で行くわよ! 」

古泉「全員ですか……?」

長門「ゆき……絵本大好き…………」

キョン「童話ってのはなぁ……」

みくる「ギイシャァァァァァァァァァァァァァアッ!!!オビャァァッ!」

ハルヒ「まさにみくるちゃんの言う通りよ!!」

キョン古泉(わかんねーよ…………)

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 00:35:47.67 ID:Wc3lak7cO

キョン「長門…朝比奈さんはなんて言った………?」

長門「難しくて……よくわからない……うがー」

古泉「頑張って」

長門「うん……!」

長門「みくる『童話と言うのは老若男女を問わず生き方の指針を与えます』」

長門「みくる『子供向けだなんてミスディレクションがよくありません』」

長門「みくる『いえ、たとえ子供向けだったとしても』」

長門「みくる『百年以上受け継がれた作品を軽視していいはずがない!』」

キョン古泉「………………………………」

長門「と言っていたと思う」


古泉(ハムスター喰うようなゾンビのセリフじゃありませんね……)

キョン(ギイシャァァァァァァァァァァァァァアッ!ってのも奥深いな……)

61 名前:ブシャァァァァァァァァッッ! ◆vjCMMxTOIw [] 投稿日:2009/08/23(日) 00:37:13.06 ID:Wc3lak7cO

俺「やっぱり朝比奈さん難しすぎ」

最後に朝比奈さんの童話のせて落ちます

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 00:45:49.96 ID:Wc3lak7cO

食べ物大好き王子様、朝比奈みくる

一章

人は食べ物が無くては生きていけません。しかし、必ずしも食べすぎもよくありません。
間食が大好きな王子様があるところにいたそうです。彼は国の金をすべて間食に使いました。
食べ物の欲望のままに生きた王子様は、ある日太りすぎで立てなくなりました。
ベッドにも行けない王子様は、ついに寝る時間までも間食に費やすようになってしまったのです。
たいへんだ!たいへんだ!ある日、王子様は城の外のその声で食べるのを一時やめました
いつまでも、たいへんだ!たいへんだ!と続く声が気になり王子様は尋ねます

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 00:51:24.43 ID:Wc3lak7cO

「大臣や、人が外で騒いでおるぞ」

「王子、がっかりするようなつまらないことです」

「言ってみよ、食べるのにも少しだけ飽き始めたのじゃ」

「ところで失礼ですが、いつまでたくさん食べるつもりなのですか?」

「大臣、たくさんたくさん食べるまでじゃ」

「王子様、いったいたくさんとはどれぐらいです?」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 00:55:45.95 ID:Wc3lak7cO

「人が何故騒いでいるのか聞いているのじゃ、早く答えよ」

「民が騒いでいるのは、わが国の食糧が尽きたからであります」

「間違いないのか?」

「ええ、王子様の食べる分も無いのです」

「食べ物ならばあるではないか」

「いいえ、本当にございません」

「うそをつくのはやめるのじゃ!」

「本当でございます」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 01:00:50.45 ID:Wc3lak7cO

「我らの兵士の馬を食べればよいぞ」

「人々を守れなくなってしまいます!」

「くうっ、ならば、民を追い払え」

「うそでしょう?後悔しますぞ!!」

民が国からいなくなりました

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 01:06:57.63 ID:Wc3lak7cO

きょうふから民がいなくなり、王子様は心置きなく馬を食べました
きょうふから大臣や他の家臣も国を出ていきました
ヒヒンと国の最後の馬が嘶き、王子様に食べられました
これで食べ物は国からすべてなくなってしまいました
王子様はいままで体験したことの無い空腹を知ります
太りすぎてた王子様に食事を持って来てくれる人はいません
あるはすがない食べ物を求め大声を出しても民はいません




王子様は一人寂しくしにました



おしまい

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 01:07:57.39 ID:Wc3lak7cO

完、みくるの童話の各レスの隠しメッセージに気づかないのはゆとり

おやすみなさい

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/23(日) 01:15:56.84 ID:Wc3lak7cO

本当にこんなんでごめんなさい

次立てるときは書きためてちゃんとしたの書きます

メンゴメンゴ、スマンモス



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