キモヲタがハルヒの世界に入れたら


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:03:33.59 ID:mglLuI+F0

という設定のSSをこないだ書いてたんだがスレが落ちてしまった
続き書いてるから前のも含めて最初から貼っていくぜ

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:04:33.03 ID:USv5UTGV0


何かがおかしい、何となくそんな気がした

キモヲタ「みくるたんのメイド服萌えーーー!萌えーーーー!!かわえええええwww」

みくる「え、あっ、はいっどうも…」

が、気のせいのだろう。
SOS団の部室は、いつもと変わらぬ平穏な空間である

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:05:35.11 ID:USv5UTGV0

キモヲタ「はぅ〜〜〜〜☆みくるたんのお茶おいしいよぉ〜〜〜☆
お持ちかえり〜〜〜〜〜〜☆」

みくる「あの〜、湯のみは備品なので持って帰るのは〜…」

しかしいつ見てもこいつの言動は不愉快だ。
俺の朝比奈さんにセクハラしていいのは俺だけであって
貴様のような豚には真珠の一粒でさえやりたくない。
…しかしなんだってハルヒはこんな奴を連れてきたんだ?

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:06:39.68 ID:mglLuI+F0

あれ?ハルヒが連れてきたんだったか?

…どうにも思いだせん。こいつがいつからSOS団にいたのか…。
考えても頭にもやがかかったように記憶の断片を探れない。
まあ、いいか…。

ハルヒ「お待たせー!全員揃ってるわね!」

キモヲタ「ハルヒキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
かぁいいよぉ〜〜〜〜ハァハァハァハァ」

ハルヒ「ちょっ わけわかんない事言ってんじゃないわよ!
さあさあ部活を始めるわよ!」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:08:15.23 ID:mglLuI+F0

救いと言えば、朝比奈さんもハルヒもこいつの甘言に
全く惑わされないと言う事だ。いやむしろ嫌がっている…ように見える。
…ん?朝比奈さんはともかくハルヒはどうでもいいだろ?なあ俺?
ハルヒが誰に可愛いと言われて喜ぼうと関係ないだろ?なあ俺?

などど気の迷いを自己暗示によって吹き飛ばしたりしつつ
ハルヒが何やら喋っているのも適当に聞き逃していると、
いつのまにか本日の部活は終了したようで、皆帰り支度を始めている。

ハルヒ「じゃあ帰るわ!明日は市内パトロールをするから10時に駅前集合よ!」

みくる「はぁ〜い。あたしもこれで〜」

古泉「それでは、また明日お会いしましょう」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:09:00.66 ID:USv5UTGV0

さて俺も帰るか。
明日パトロールというのは聞かなかった事にしたかったが。
毎週毎週不思議探しとやらに付き合うのも億劫なんだぜ?
俺は休みの日は昼ねしたりRPGのレベル上げしたりするのが好きなんだ。
最も、朝比奈さんと二人行動になった日にゃあバラ色の楽しい休日になるのだが。

キョン「じゃ、おつかれ。…長門、お前は帰らないのか?」

長門「この本を読み終わったら帰宅する。あともう少し」

キョン「そうか、じゃあまた明日な」

この時、長門がわずかに沈んだ顔をしていたことに
俺は気づいていただろうか。もし、気づいていたら…。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:09:55.42 ID:USv5UTGV0

帰宅後、谷口に漫画を借りる約束をしていた俺は
メールを送ろうと制服のポケットをまさぐる……が、

ない。しまった、部室に忘れてきたか…
谷口の用事はいつでもいいのだが、
ハルヒから明日のパトロールについて連絡が来ないとも限らん。
しょうがない、取りに……あ、そういえば
長門がまだ部室に残っているかもしれないな。
自分の携帯に電話したら出るかもしれん、掛けてみるか…。

ピリリリリリ… ピリリリリリ…

キモヲタ「長門…俺長門のこと好きなんだよおwww
クンカクンカしていい?いいよね?wwwww」

長門「……」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:10:58.10 ID:USv5UTGV0

キモヲタ「長門!長門!長門!長門ぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!長門長門長門ぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!長門有希たんの灰色ショートカットの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!」

長門「……」

ピリリリリリ… ピリリリリリ…

キモヲタ「長門の髪は良い匂いだな〜wwww
撫で撫でしてあげるwwwwwww」

長門「……」

キモヲタ「長門〜お願いがあるんだけどw」

長門「……」

キモヲタ「ベロチューしていいかな?wwwww」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:12:05.44 ID:USv5UTGV0

ピリリリリリ… ピリリリリリ…

出ないな…長門はもう帰ったんだろうか?
いやそもそも長門が他人の電話にでてもしもし等と
言うとは思えんな…しゃあない、部室まで取りに行くか。

キモヲタ「長門の唇やらかいよぉ〜〜wwww」

ペロペロ チュッチュ ペロペロ

長門「……」

キモヲタ「口開けてくれないと舌いれれないんだけど〜w」

ペロペロ ベチョベチョ ペロペロ

長門「……」

キモヲタ「長門のこぶりのおっぱいやらからいよぉ〜〜wwww」

モミモミ ペロペロ モミモミ

長門「……」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:13:18.72 ID:USv5UTGV0

正直、こんな光景見たく無かった。
だが見てしまったものは仕方が無い。
部室のドアを開けて真っ先に目に飛び込んできたものは
豚が長門の顔を舐め回しているところだった…
…口よりも先に体が動いた。

キモヲタ「はうう〜w気持ちい……ぶべらっ!!!
ぼ、ぼ、暴力はやめろよ〜〜〜〜〜!」

キョン「この変態野郎!!長門になにしやがる!」

キモヲタ「ぼ、ボキたちは愛し合っていたんだよお!
ね、そうだよね?長門〜〜〜」

長門「それは、違う。私の意志ではない」

キョン「デマカセ言うなキモヲタ!」

長門「彼が一方的に私に対して猥褻行為を
行ってきた」

キモヲタ「ち、ちがうよお〜〜!誤解だよ〜!」

キョン「ぶっ殺してやるからな!表出ろ!」

長門「だが、明確に拒否しなかった私にも落ち度がある
許してあげてほしい」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:14:15.70 ID:USv5UTGV0

キョン「な…?許せっておい…」

キモヲタ「ほれみろ!やっぱ長門は俺の味方なんだ!
ばーかばーかwwww失せろチョンwwwww」

キョン「ぐ…」

長門「だけど」

長門「不愉快だったのは事実、出ていって欲しい」

キモヲタ「え?」

長門「出て行って」

キモヲタ「わ、わかったよお〜…
おいチョン!長門にいやらしい事したら消してやるからな!!」

キョン「さっさと失せろ」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:15:24.53 ID:USv5UTGV0

ドスドスと肥満体を揺らして奴が出ていく。
長門の様子は……今まで見たこともないような
怒りと、悲しみを湛えた眼をしていた…。
口の周りには奴のものと思われる臭い唾液がペットリと絡み付いていたので
咄嗟に持っていたハンカチで拭ってやった。
制服もいくつかボタンを外されていて、もしも
もう少し来るのが遅れていたら大変な事になっていたのは
容易に想像がつく……くそっ…!なんだってこんなことを!

長門「…感謝する」

キョン「え、ああ、奴がこんな事するなんて、
もっと早く気づいていれば…スマン。
でも長門…お前はなんで抵抗しなかったんだ?
お前なら…」

長門「彼の行動を探る必要があった。
それに、もし抵抗を行っていれば深刻な事態になった可能性がある」

キョン「深刻って…どういうことだ?」

長門「彼は…異世界人と思われる」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:16:19.88 ID:USv5UTGV0

キョン「異世界人って…いったいなんだ?
豚人間の支配する世界からやってきたのか?」

長門「我々よりも高次の次元。
三次元と呼ばれる世界から来た人間」

キョン「高次の…次元?よくわからんが、そいつは
お前の、その情報ナントカの力でなんとか出来ないものなのか?」

長門「…それは不可能。三次元は情報統合思念体の影響力が及ばない世界。
我々宇宙の全因果を内包する高次宇宙」

古泉「つまり、我々の世界は三次元の"オモチャ"のようなものなのです」

キョン「おわっ!古泉いつのまに!」

古泉「解説役と言えば僕でしょう?しかし驚きです。"機関"も"三次元"の
存在の可否を調査していましたが、実在していたのですね。ノーベル賞でも足りないぐらいの発見ですよ」

キョン「で、つまりどういうことなんだ?この世界がオモチャって…」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:17:21.88 ID:USv5UTGV0

古泉「分かりやすく説明しましょう、あなたは同人漫画を描いたりしますか?」

キョン「そんな暗い趣味はない」

古泉「あなたが漫画を描いたとして、僕がその漫画に登場したいとあなたに頼む。
そうしたら僕はあなたの漫画の一キャラクターになれますよね」

そう言って古泉はルーズリーフを取り出し、ヘタクソな絵で
漫画なのか落書きなのかよくわからないものを描き出した。

キョン「お前の登場する漫画なんて見てもしょうがないがな」

古泉「あなたが描いた漫画の中で、僕というキャラクターだけが
好き勝手に振舞える。どんな行動をしようと現実の僕には影響ありませんよね?」

キョン「そりゃあ、漫画だからな」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:18:05.73 ID:USv5UTGV0

古泉「そう、何をしてもいい世界なのです。
女性に乱暴狼藉を働いて、警察に捕まったとしても
漫画のキャラクターが捕まっただけです」

キョン「もしかして…俺達の世界が漫画だってのか?
いくらなんでもそりゃあトンデモすぎるだろう。それに、それが事実だとしたら切なすぎる」

古泉「いえ、我々の住む世界、宇宙は紛れも無く現実です。
ですが彼ら三次元の人間にとっては、漫画のようにどのようにでも扱える…
それが、高次宇宙というものです。そう、彼らにとってはこの世界をこうしてしまう事など容易いのです」

古泉は落書きを両手で持ち、ビリビリと引き裂いていく

キョン「な……そんなの反則じゃないか、無茶苦茶だ!」

古泉「ええ、反則ができるんです、ですから…」

キョン「お前の言いたいことはわかってる、あのキモヲタに手を出すなってことだろ?でもな!」

古泉「堪えてください、これは長門さんのバックでもどうすることもできません」


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:19:01.55 ID:USv5UTGV0

キョン「あいつが長門にしたことを許せってのか!!
それに長門だけじゃない!朝比奈さんも…ハルヒも…同じような目にあったらどうするんだ!!」

古泉「僕だって…腹は立ちます。ですが、この世界が消えてしまってはどうにもなりません…」

キョン「あんな奴が好き勝手できる世界なら消えたっていい!消えちまえ!」

長門「古泉一樹の言うとおり。世界の保全が優先。…私は平気」

キョン「長門…だけどな!」

長門「我々も情報の収集と対策に全力を挙げている。
このまま野放しにする気はない。今は時間が欲しい。それに…」

古泉「それに、彼の目的、行動原理は、"性欲"です
彼がそれを満たせない間は、彼とて世界の破壊を良しとしないでしょう」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:19:48.48 ID:USv5UTGV0

キョン「性欲を満たすってことは…わかってんのか?古泉!」

古泉「ええ…彼の下劣で醜悪な欲望ならば、女性の方々がどうなるかは想像がつきます。
ですが、彼とて全能ではない。単純に欲求を満たしたいなら、真っ先に消したいのは誰ですか?」

キョン「そりゃあ…邪魔な男だろうな、俺とか、お前とか」

古泉「その通りです。なのにそれをしない、いや、できないのです。
我々の世界に介入するほどの力を持ちながら、"改変"をしないのは、
彼が漫画の一キャラクターでしかないからです。
"創造主"として世界を意のままに操ることはできません。
ですが、高次の存在であることには変わりはない。
読み終わった漫画をゴミ箱に捨ててしまうことはできるのです」

キョン「ならどうすればいいんだよ!」

古泉「"創造主"、あるいは、三次元に干渉できる存在に、この世界における彼の存在を消して貰えばいいのではないかと」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:20:36.67 ID:USv5UTGV0

キョン「誰だよ、それは」

古泉「それは…神のみぞ知るということでしょう…」

キョン「神ってハルヒか?ハルヒならなんとかできるのか?」

古泉「涼宮さんの望むことが森羅万象の源なのか、
それすらも"三次元"の意思によるものなのかは、わかりません。
ただひとつ言えるのは、涼宮さんが異世界…三次元の事を知れば…
この世界がどうなるかは想像もつきません」

キョン「ハルヒになんとかしてもらうわけにはいかないし、
ハルヒがなんとかできるのかもわからんってことか」

古泉「そうなります。なので今は…不用意に行動を起こすべきではありません。
機関でも対策を練ります、事が起こらないうちに…」

キョン「事が起こったら、俺はあいつを絶対に殺してやる。絶対にな!」



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:21:29.73 ID:USv5UTGV0

翌日、集合場所には既にSOS団のメンバー全員が揃っていた。
…無論、あの豚野郎もだ。
昨日は結局何の解決策も見出せず、あの光景がフラッシュバックしてきて
イライラは頂点に達していたが、奴が危ない行動をおこさないように
監視せねばならんので、重い腰を上げて集合場所までやってきたわけだ。

ハルヒ「キョン!遅い!罰金よ!」

そんなお馴染みのセリフも耳に入るわけがなく
俺は朝比奈さんにちょっかいを出す豚野郎を睨み付けていた。

キモヲタ「フヒヒw今日はペアになれるといいねwww」

みくる「ええと…そのう…」

ハルヒ「そこの喫茶店に入って今日の活動方針を決めるわよ!」

今日こそは不思議を見つけるのよ!などど元気満々なハルヒに対し、
俺や古泉、朝比奈さんや長門は重苦しい雰囲気を漂わせていた。


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:22:23.59 ID:USv5UTGV0

ハルヒ「じゃあこのクジを引きなさい!
赤色のクジと青色のクジ、色のついてないクジのグループで
2人づつ3つに分かれて不思議探しをするわよ!」

豚野郎と女性陣がペアになるのは避けたい…
と、なれば長門にクジを操作してもらうしかない

長門を横目で見ると目が合う。どうやら俺の言いたい事は
とっくに察してくれているらしい。長門がわずかに頷く。
ほんとに頼もしいやつだ、いつもありがとうな。

ハルヒ「まずはみくるちゃんからよ!」

みくる「は、はい〜〜」

朝比奈さんが引いたのは赤く塗られたクジ。

キモヲタ「次は俺にひかせてほしいおw
なんだか赤いのが出る気がするなあwww」

ひっ と震える朝比奈さん。
安心してください、こんなやつの思い通りにさせませんから。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:23:05.53 ID:USv5UTGV0

豚野郎がクジを引く。
色は…白!長門よくやっ……な?赤!?

キモヲタ「キタ――(゚∀゚)――!!みくるたんとペアだしwww
うはwww運命の赤いクジwwww」

みくる「ぅう……」

朝比奈さんは目に涙をうかべて俺に助けを求めている…
しかし何故だ?最初に見たときは白かったじゃないか!
長門がミスったのか?いや、長門に限ってそんなこと…

長門「……」

長門は唖然としたように口を開けて豚野郎を見ている。
長門的にも想定外だったのか…しかしなぜだ!?

キョン「だ、だめだこんなの!やりなおしだ!俺は納得いかんぞ!」

ハルヒ「はあ?何が駄目なのよ。クジは絶対よ。
ほらあんたも引きなさい」

本当に危機感の無い奴だ。
このまま奴と朝比奈さんを二人きりにさせたら…

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:24:23.95 ID:USv5UTGV0

数分後、古泉とペアになり二人して黙りこんでいたが、
重い口を俺が開いた。

キョン「…さっきのクジはどういうことなんだ…
最初に奴が引いたときは一瞬白に見えたんだが…長門が失敗したのか?」

古泉「いいえ、それは考えにくいことです。おそらく彼は…
クジを赤く"塗った"んだと思います」

キョン「塗ったって…一瞬でか?そんな手品みたいな事ができるのか?」

古泉「あの後、僕とあなたがクジを引いて青い色が出たので
残り2つのクジは引かれることなくグループ分けが決定しましたよね?
これはその残りを涼宮さんが捨てていったものです。見てください」

キョン「な……赤…いクジ!?」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:25:14.31 ID:USv5UTGV0

古泉「つまり合わせると赤いクジが3つあることになってしまいます。
ひとつは偽者ということです。…おそらく、彼が瞬時に"改変"したのでしょう」

キョン「改変って…長門みたいな能力があるってことか!?」

古泉「長門さんのような能力があれば、もっと大胆な行動を起こすはずです。
しかし、クジを"塗る"ぐらいの事はできるようです。昨日いいましたが、
我々の世界が彼らにとって漫画のようなものならば、色鉛筆で"塗ってしまう"
ぐらいのことは可能だと思われます」

キョン「くそっ…うかつだったぜ……って、こんな謎解きしてる間にも
朝比奈さんが危ない目にあうじゃねーか!古泉!奴を探しにいくぞ!」

古泉「ご安心を。我々の仲間が既に尾行し監視を行っています」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:29:37.37 ID:USv5UTGV0

新川「……"豚"が保護対象を公衆トイレに誘導しようとしている模様、
警戒レベルを最高に引き上げて監視を続けます」

森「いつでも突入できる準備を整えておいてね。
保護対象は絶対に守るのよ」


キモヲタ「ちょっとおしっこしたくなっちゃったwwww
みくるたんも一緒にきてよwwwねえwwww」

みくる「あの…そこは男子トイレですっ…あ、あたしは外で待ってますから〜…ひっ!」

キモヲタ「ぼくちんおしっこしてるとこ見てもらいたいなあwwww
みくるたんお願いだからさあwwwww」

みくる「やっ…嫌です…お願い、やめっ…ひゃああっ!」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:30:27.24 ID:USv5UTGV0

新川「保護対象が公衆トイレに引きずりこまれました。
突入させますか?」

森「全力で救出するのよ。"豚"の能力は未知数だけど
おそらく一般的な成人男性に劣る体力だと思われます。
火器無しで排除できるわ。ただし過度の刺激は絶対与えないこと、
警察を装う事を遵守」

新川「了解しました。では突入させます」


キモヲタ「フヒヒwww俺のちんこ見て笑わないでねwww包茎だしwww」

みくる「みっ 見たくないです…ぐすっ…お願いやめて…」

多丸兄「警察だ!お前なにをやってるんだ!」

多丸弟「変質者が女子高校生に痴漢していると通報があった!ちょっと来て貰おうか!」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:31:09.25 ID:USv5UTGV0

みくる「あっ…お巡りさん!たっ、助けてください!」

キモヲタ「うわ、やべ…逃げようみくるたん!」

みくる「きゃあっ!」

バタン!

多丸兄「おい!個室に逃げても無駄だ!」

多丸弟「3つ数えて出てこなかったら蹴破るぞ!」

キモヲタ「バカスwwwやれるもんならやってみろwww」

多丸弟「1…2…3…」

ガアンッ!

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:32:01.36 ID:USv5UTGV0

多丸弟「ぐああっ!いててて…」

多丸兄「お、おい大丈夫か!」

多丸弟「まるで鉄みたいに…いったいどうなってるんだ!」

多丸兄「…このドア…本当に鉄になっているのか…?
さっきまでこんなの書いてなかったのに、書きなぐったような字で
"鋼鉄製"って書いてあるぞ…」

キモヲタ「フヒヒwもう邪魔ははいらないおwwwww
ハァハァ…みくるたんと密着気持ちいいおwwwww」

みくる「ぐすっ…お願い…出してください…」

キモヲタ「はぁ…はぁ…ちんこガチガチになってきたw
ほら?w硬いのあたってるよww欲しいでしょこれww」

みくる「いやっ…いやです…やめて…」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:42:34.81 ID:USv5UTGV0

多丸「状況はお聞きになったとおりです!
至急ガスバーナーの用意を」

新川「了解。早急に工作部隊を向かわせるので多丸兄弟はそこで待機願う」

森「…くっ…"豚"を見くびっていました…あんな芸当が出来るなんて…」




キモヲタ「ふひっ…ちゅるちゅる…ふひひっ…」

みくる「んぐっ…うぅ…やめ…んふっ…」

キモヲタ「みくるたんの唾液おいしいおww ちゅぱっ じゅるる」

みくる「んん〜!んんん〜〜〜!」

キモヲタ「俺のも飲んでwww唾液交換うまーwww」

みくる「んふっ…臭いっ…んぐぐ…」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:52:53.14 ID:USv5UTGV0

みくる「うっぷ…おねが…い…もう……」

キモヲタ「はぁはぁ…最高だよみくるたん…
そろそろ挿れたくなってきたよ…」

みくる「いやっ…いやです……」

キモヲタ「うはwwここ狭すぎてまったく動けねえwww
俺デブりすぎ乙wwwwww
しょうがないから手コキしてくれる?」

みくる「しま…せん…」





53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:53:35.14 ID:USv5UTGV0


キモヲタ「男は出さないとどうしようもないんだおwww
ほら、握っておwwww …はぁ…みくるたんのやあらかい手が気持ち良い…」

みくる「うっ…ぐすっ…助けて…助けて」

シュッシュッシュッシュッ

キモヲタ「はう〜〜〜〜☆いく〜〜〜〜☆」

ピュッ ビチャビチャビチャビチャ

みくる「………」

キモヲタ「はぁはぁ…いっぱい出た…ここから出たら口で掃除してもらおうかなww」

みくる「……もう…いや…死ぬ…」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:58:25.57 ID:USv5UTGV0

ゴオオオオオオオオオオオオ

機関員「もう少しで完全に切断できます!」

多丸兄「急げ!一刻の猶予もないぞ!」

森「朝比奈みくるさん!大丈夫ですか!?今助けますから!」

バアン!!

機関員「開きました!」

多丸弟「貴様!もう逃げられんぞ!逮捕する!」

キモヲタ「……うおっ 人がせっかく余韻に浸ってる時に邪魔すんなw」




57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:06:08.37 ID:USv5UTGV0

森「あなた、ちょっとやりすぎたわね
私は光陽園署刑事課の森です。神妙にしなさい」

キモヲタ「…ある時は刑事、またある時はメイドってかw
なあ、森園生たん?w」

森「……!!」

キモヲタ「俺結構森たんも好きなんだよなあw
ねえ、ちんこ舐めてくれない?ww」

森「私のことをそこまでご存知とは、あなたはやはり…。
ですが、この世界にはこの世界のルールというものがあります。
あなたには退場していただきます」

キモヲタ「退場ねえww できるもんならやってみれば?www」


古泉「森さん、遅れてすいません!」

キョン「ぜえっ…はぁっ…朝比奈さんは…朝比奈さんは!」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:13:11.48 ID:USv5UTGV0

朝比奈さんは、男子トイレの個室にへたりこんでいた。
目はうつろで光がなく、まるで意思の無い人形のようだった。

キョン「朝比奈さん!大丈夫ですか!朝比奈さん!!!」

みくる「………」

もはや返事もできないほど傷つけられたのか
スカートと太腿には…白い…ねばねばした…くそ…クソ野郎!!!

キョン「殺す…!殺してやる!!」

キモヲタ「うぐぇっ!!な…ぶべらっ!!」

殴る。殴る。押し倒し馬乗りになって奴を殴る。
誰かに対してこれほどの憎悪を感じたことはあっただろうか。

キモヲタ「やめ…ぐべえっ!!痛いお…やめてくだ…
やめろやああああああああああ!!!!!」



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:16:27.36 ID:USv5UTGV0


     ビ リ ッ

その瞬間、あまりにも大きな音が鳴り響いた。
音の方向は…上…空…

空が、"裂けて"いた。

キョン「な…!?」

キモヲタ「はぁ…はぁ…クソが…クソチョン野郎が…
ぶっ壊してやろうか…全部…なあ…」

狂気の眼をしたそいつは、『涼宮ハルヒの憂鬱』と書かれた本を持っていた

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:22:42.92 ID:USv5UTGV0

何が起こったのかはわからなかったが、
奴をこのまま殴り倒してしまおうともう一度殴りかかろうとした

…が、俺の振り上げた腕は森さんに掴まれ制止された。
細腕からは想像も付かない物凄い腕力でだ。

森「いけません、彼を追い込んでは…!」

キョン「な、なぜっ!」

キモヲタ「俺が何をやったか、森は理解できてるようだな…
こいつを破ると、この世界が"破れる"だよ…フヒ…フヒヒ…」

キョン「な…バカな…!」

だが、昨日古泉は言っていた、3次元の人間は
この世界を壊せると、漫画のページのように破いてしまえると
それを…"破れた空"が証明している…


70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:31:44.35 ID:USv5UTGV0

キモヲタ「おっと…この本を奪おうとしても無駄だぜ…
これはイメージ、投影…実際にこの世界にあるもんじゃない…
例え俺をとっ捕まえてす巻きにしようがコンクリ詰めにしようが、
"この世界の俺"とは無関係に破ることができる…
これは"上"の世界にあるものだ…フヒヒ…」

キョン「な、何が目的だ、貴様!」

キモヲタ「別に…萌え萌えの二次キャラとセクロスしたいだけだww
おいチョン…古泉…森、新川、多丸兄弟…邪魔すんな…
さっきの無礼は許してやるからどけよw
俺はこれからハルヒとセクロスしにいくからよw」

キョン「ふ、ふ、ふざけんな!誰が好き勝手させるか!!」

豚に掴みかかろうとした俺を森さんと古泉が止める

キョン「やらせてくれっ!こいつは許せん!」

森「彼は本気でやります…どうか堪えて…」

古泉「あなたの気持ちは十分にわかります…ですが!」


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:37:26.59 ID:USv5UTGV0

キモヲタ「チョンよりそいつらのが賢いわw
ほんとチョンは糞主人公だなwww
なんなら俺が変わってやろうか?www」

キョン「ぐっ…(主人公ってなんだ…?)」

キモヲタ「じゃ、ハルヒとチョメチョメしにいくけど
お前ら邪魔すんなよww邪魔したらあぼーんだからwww」

キョン「ま、まてっ…!!」

古泉「まってください、何か…何か策を練らないと…
今強引な手段をとっても…」

キョン「だからって…!おい!機関とやらは何の役にも立たんのか!
思わせぶりに影の大組織みたいに言いやがって、能無し集団じゃないか!!!」



77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:42:41.48 ID:USv5UTGV0

古泉「…仰るとおりです…我々には…彼をどうすることもできない…」

古泉は悔しさと怒りに満ちた顔をしていた。
古泉だけじゃない、森さんも、新川さんも、多丸兄弟も、
自らのふがいなさを恥じて、悔しくて、悲痛な表情を浮かべていた…

いや…本当にふがいないのは俺だ。
俺こそ、何もできないどころか奴を逆上させて
あやうく世界を崩壊させるところだった。

キョン「すまん…言いすぎた…。
古泉、何かないのか?できることは!」

古泉「今我々にできることは、涼宮さんと彼の接触をさせないことです」

キョン「そ、それだ!その手があるじゃないか!」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:50:01.99 ID:USv5UTGV0

古泉「…ですが、仮に我々が涼宮さんを保護し、
無人島にでも連れていったとしましょう。
涼宮さんと接触できないと分かったとき、彼は…」

森「そういうことです。なので、涼宮さんには、
『オトリになりつつ巧みに逃げてもらう』しかありません」

キョン「オトリって…ハルヒがどうなってもいいっていうんですか!」

森「いいえ、涼宮さんが仮に…最悪の結果になったとしても、
それはそれでどんな事態になるか想像もつきません。
なので我々にとっても涼宮さんの危険回避は最重要事項です」

古泉「そうです、涼宮さんがそうなったとき、彼女の"力"がどう作用するか…
いや、彼女の力というべきか、あるいは……とにかく、涼宮さんに連絡を!」

キョン「あ、ああ!電話…電話だ…」

ピッピッピッ




82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:56:25.15 ID:USv5UTGV0

古泉「どうですか…?」

キョン「……な…圏外!?」

古泉「長門さんが一緒にいるはずです!長門さんに連絡を」

キョン「あ、ああ」

ピッピッピッ

キョン「もしもし、長門か!ハルヒはそこにいるか!?」

長門「……いない」

キョン「な……」

長門「涼宮ハルヒが携帯電話を水溜りに落としてしまい故障した。
なので携帯会社の店舗で修理を依頼してくるとのこと
私は待っているように言われた」

キョン「ぐ…ハルヒがやばい!長門、さっきこういうことがあってな…」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:02:49.39 ID:USv5UTGV0

長門「事態は把握した。
…もう既に、涼宮ハルヒとキモヲタは接触している可能性が大きい」

キョン「な、なんだって!?」

長門「涼宮ハルヒの位置をスキャンしているが
有効な位置情報が確定できない
市内を中心に451個の涼宮ハルヒと思われる位置情報が存在する」

キョン「よんひゃく・・・なんだ、どういうことだそれ?」

長門「ちょっと待ってほしい……・その位置の一つに今着いた。
電柱に『涼宮ハルヒ』と書いてある。恐らくはキモヲタによる
情報錯乱工作」

キョン「く……長門まで煙に巻くなんて…あの野郎…!」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:08:11.49 ID:USv5UTGV0

ハルヒ「ねえ…こんな廃工場にホントに宇宙人の基地があるわけ?
どっちかっていうとオバケが出てきそうなんだけど」

キモヲタ「フヒヒ…wほんとだってばw
UFOがここから発進するとこ見たしw」

ハルヒ「有希を待たせてるんだかちゃっちゃと帰りたいわ」

キモヲタ「ほら、そこだよwそこに多分UFOがあるしww」

ハルヒ「こんな狭いとこにUFOがあるわけ…?どれどれ…」

ドガッ!!

ハルヒ「……ッ!!」

ドサッ

キモヲタ「フヒヒ…襲ってもハルヒの腕力じゃ返り討ちにされるからなw
ちょっと眠っててもらうわww」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:11:56.82 ID:USv5UTGV0

キモヲタ「ふひ…ぺろ…チュパ…ハルヒのおっぱい…うめえ…w」

キモヲタ「ふひひ…おまんこの味も…」

スルスル

キモヲタ「これがハルヒのおまんこ…おまんこ!!おまんこおおおおおおおおおおお
うひょおおおおおおおおおおおwwwwwwwwwwww」

グニグニ…

キモヲタ「おまんこってこんなにきついもんなのかww指はいりにくいぜww
濡れてないからか?ww童貞だしわかんねwwwっうぇwww」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:20:02.21 ID:USv5UTGV0

キモヲタ「いい香りだぜ…ハルヒのおまんこ…ちゅるちゅる…
ピンクで綺麗だ…はぁはぁ…ちゅぱちゅぱ…」

キモヲタ「はぁ…はぁ…こんだけ唾液つけとけばちんこ入るだろ…
はぁ…もう我慢できね…爆発しそうだ…挿れる…挿れるぜ…」



キョン「古泉!そっちはまだ見つからないのか!」

古泉「長門さんの位置情報を元に大人数を投入して虱潰しに当たっています!
378箇所を確認しましたが涼宮さんは見当たりません…!」

キョン「く…あとこのあたりで残っている場所は…!」

長門「4丁目23の工場跡で最後」

キョン「新川さん!次はそこに!」

新川「了解しました!」




100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:25:34.44 ID:USv5UTGV0

カチャカチャ ズルッ

キモヲタ「はぁ…産まれてから32年間おまんこを知らなかった俺のちんこよ…
よかったな…最初の相手はこんな美少女だぜ…はぁ…たまんねえ…さらば童貞…」

ニチャッ

キモヲタ「あれ…穴はどこだっけ…はぁ…はぁ…ここか…
きつそうなおまんこだな…入るかな…」


キョン「ハルヒーー!!居たら返事してくれーーーー!!」


キモヲタ「……ちっ…きやがった」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:31:52.51 ID:USv5UTGV0

居た……!
気絶しているのか、だらんと横たわっているハルヒ、
あたりにはハルヒの物であろう服と下着が…
そしてハルヒは全裸……!クソ…クソ野郎…!!

奴は…汚いブツをおったててこちらに振り返った

キモヲタ「…ほんとお前はいいタイミングで邪魔しにくるなあ…
それが主人公補正ってやつか?ご都合主義すぎると読者に飽きられるぜw」

キョン「貴様…ハルヒから離れろ…それ以上指一本でも触れたら…殺す…!」

キモヲタ「あーもううっさいw お前の目の前でハルヒ犯してやるから待ってろw」

キョン「貴様あああああああああああ!!」 

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:35:11.31 ID:USv5UTGV0

キモヲタ「ちんこなかなか入らないんだよなーw
なあチョンちょっと手伝ってくれよwww」

ヌルッ ヌルッ

ハルヒ「ん…んん…うるさいわね…」

キモヲタ「おや、目覚めちゃったwww
はやいとこ挿れて中田氏するべwww
たぶん挿れたらそっこー出るわwww」

ハルヒ「え、え…なに…これ……
あ、ああああああああ!!!嫌ああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:39:32.55 ID:USv5UTGV0


モノクロだった。

そして、静止していた。

何が起こったのかわからなかった。

全ての景色が、まるで"漫画"のようだった。

ハルヒは苦しそうに顔を歪め叫んでいる。

豚は嫌らしい笑みを浮かべている。

何もかもが止まっているのに、

ハルヒの叫び声が響いている。

俺は、頭がおかしくなったのか?

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:43:58.75 ID:USv5UTGV0

次の瞬間、俺は豚の顔面に思い切り拳を叩き込んでいた

まるで世界を切り張りしたかのように、

気がついた時にはそうなっていた。

グシャ、と潰れる豚の顔。

そこでまた世界が止まる。

鳴り響く"グシャ"

歪んだまま微動だにしない豚の顔

おかしい、この不思議な感覚はなんだ。

長門の能力か?

だが、長門も、止まっていた。



129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:50:21.37 ID:USv5UTGV0

そして、世界に色が戻った。

世界が動き出した。

キモヲタ「はぅ…あぅぅ…もう…あぼーんしてやる…
フヒヒ…お前ら…消えてしまえ…消えろおおおおおお!!!」

キョン「おい、やめっ…」

ビ リ ッ

世界が"裂けた"

だがまた、モノクロになり、静止した。

"裂けた"世界が、何事も無かったかのように復元される。

キョン「無駄だぜ、中島卓也さんよ」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:55:23.52 ID:USv5UTGV0

キモヲタ「え…なななんで俺の名前を知ってんだ!!!
わけわかんね…わけわかんね…わかんねええええ!!!!」

…そうだ、何故俺は今こいつの名前を呼んだんだ?
俺は、こいつの名前を知らん…が、今はそんなことはどうでもいい。

ハルヒの力か長門の力か知らんが、俺はスタープラチナも真っ青な
スーパーマンになったらしい。
その力があるうちに…

キョン「お前は俺を、みんなを怒らせすぎた。消えてもらうぜ」

キモヲタ「や、やだよ!!俺はここで一生暮らすんだ!!!
三次元の世界なんていやだ!!!いやだああああ!!!!!」


キョン「あばよ」

俺は奴を"切り取った"

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 03:00:10.68 ID:USv5UTGV0

キモヲタ「う、うわあああ!!!ゴボボボオ…」

奴が消えていった時、チクリと胸の一部を切り取られた気がした。

その時、全てを理解した。

…そうか、奴は俺の一部。
"奴ら"は俺で、俺は"奴ら"だったんだ。

前に古泉が、ひょっとして俺が"神"じゃないかなんて
寝言を言っていたが、それもあながち間違いじゃないらしい。

主人公…か…

俺はそんな重荷、ごめんなんだがな。


142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 03:05:13.08 ID:USv5UTGV0

キョン「ハルヒ、大丈夫か…」

ハルヒ「ううっ…キョン…怖かった…怖かった…」

ハルヒは涙を流してガタガタと震えながら俺にしがみついた。
…心に傷を負ってしまったに違いない…
朝比奈さんも…長門だって…



この"間違った物語"を、無かった事にしよう。
漫画がボツになるとかって、よくあるからいいだろ?沢山の"俺達"よ


そして俺は、



"無かった事にした"



奴のやったことも、記憶も、出来事も、俺が俺を知った事も、何もかもだ。

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 03:09:16.66 ID:USv5UTGV0

何かがおかしい、何となくそんな気がした

ハルヒ「みくるちゃんのメイド姿はほんとに可愛いわね!団長渾身の力作と言えるわ!」

みくる「え、あっ、はいっどうも…」

が、気のせいのだろう。
SOS団の部室は、いつもと変わらぬ平穏な空間である

ハルヒ「は〜〜〜〜。みくるちゃんのお茶は美味しいわ〜!
お持ちかえりしたいぐらいよ!」

みくる「あの〜、湯のみは備品なので持って帰るのは〜…」

しかしいつ見てもハルヒの言動はバカバカしいだ。
俺の朝比奈さんにセクハラしていいのは俺だけであって
俺にもセクハラさせろと言いたくなるぜ。
…しかし朝比奈さんを連れてきたハルヒは非常にいい仕事をしたと言えるがな!

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 03:12:59.55 ID:USv5UTGV0

ハルヒ「さあ、部活を始めるわよ!」

でも、こんな日常が俺は結構好きだったりする。
もしこの日常を乱す奴がいたら、
異世界人だろうがなんだろうが徹底的に抵抗してやるね。
まあ、俺には大した事はできないが。

でも、俺がスーパーマンみたいな力がある世界があってもいいよな
お前もそう思うだろ?ハルヒよ









おしまい

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 03:16:22.38 ID:USv5UTGV0

オマケ

キモヲタのその後。


母「たくやちゃ〜ん…ご飯持ってきたわよ…
…ねえ、今日もドア開けてくれないの?お父さんもいい加減
働いて欲しいって言ってるわよ…お願いだから、ちゃんとあたしたちと向き合いましょう?」

母「…たくやちゃん?寝てるの…?
ご飯冷めちゃうわよ…
…………開けるわよ?」

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 03:21:20.05 ID:USv5UTGV0

警官「では、奥さんがドアを開けたとき、既にうつ伏せになって倒れていたんですね」

母「ぐす…はい…冷たくなってて…」

鑑識「死因は脳内出血ですかね〜・・・詳しい事は司法解剖せんとわかりませんな」

刑事「パソコンはつけっぱなしだったんですか?」

母「はい…ホントにいつもパソコンばかりで…うう…」

刑事「涼宮ハルヒの憂鬱…か…好きだったんだろうな」






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