1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 22:40:09.83 ID:0VdP71Aa0
みくる「こんにちはぁ、古泉くん」
長門「…こんにちは」
古泉「涼宮さんと彼はまだなんですか?」
みくる「うん。まだみたい」
古泉「長門さん、彼らは後何分後に来ますか?」
長門「おそらく18分と34秒後」
古泉「ふむ。ありがとうございます」
みくる「今日はたくさん時間がありますね、えへへ」
古泉「そうですね、久々に3人でゆっくりお話ができます」
長門「(こくり)」
2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 22:41:43.11 ID:0VdP71Aa0
みくる「あ、お茶を淹れますね」
古泉「愛情たっぷりでお願いしますよ」
長門「わたしも」
みくる「いつもたっぷり注いでますよぉ、お二人のお茶には」
古泉「ふふ、分かってますよ」
長門「味から伝わってくる」
古泉「その通りです」
みくる「なんだか照れちゃいますね。はい、どうぞ」
古泉「ありがとうございます」
長門「ありがとう」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 22:42:54.94 ID:0VdP71Aa0
みくる「最近、新しいお茶っ葉を買いに行けてないの。ごめんね」
古泉「とんでもない。あなたの淹れて下さるお茶はどんなお茶でも美味しいですよ」
長門「(こくり)」
みくる「うふふ。ありがとう」
古泉「どうです?今度、一緒に買いに行きませんか?」
みくる「えっ、いいんですかぁ?」
古泉「もちろんです。朝比奈さんと、長門さんと、僕の三人で」
長門「賛成」
みくる「わぁ、楽しみです。嬉しいな」
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 22:44:41.27 ID:0VdP71Aa0
長門「本屋さんにも寄って欲しい」
古泉「了解です」
みくる「古泉くんは?どこか寄るところ?」
古泉「僕は特にありませんね。お二人に付き合いますよ」
みくる「適当にブラブラするのも、いいかも」
長門「アイスが食べたい」
古泉「いいですね」
みくる「早く行きたいですね」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 22:48:17.16 ID:0VdP71Aa0
古泉「今度の日曜日は、探索ですかね?」
みくる「うぅ〜ん…そうじゃないかなぁ…」
古泉「残念です」
みくる「あっ!ねぇ、今日夜ご飯一緒に食べませんか?」
長門「かまわない」
古泉「僕も」
みくる「ファミレスなんだけど、いいかな?」
古泉「もしかして…○○ですか?」
みくる「ど、どうして分かったんですかぁ?」
長門「新メニューのCM」
古泉「それです」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 22:51:09.27 ID:0VdP71Aa0
みくる「すごく美味しいそうで、ずっと気になってたの」
古泉「女性は新メニューというのに弱いですね」
みくる「古泉くんも気になってるんじゃないですか?」
古泉「おや、バレてしまいましたか」
長門「わたしも、それにする」
古泉「三人で一緒ですね」
みくる「うん。一緒。いいね、一緒って」
長門「! 彼らが来る」
みくる「ひょえっ」
古泉「急いで準備を」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 22:53:41.84 ID:0VdP71Aa0
長門「いつもの席に移動する」
みくる「お二人のお茶をっ」
古泉「ボードゲームを机の上に…」
みくる「熱っ」
古泉「大丈夫ですか、朝比奈さん!」
みくる「大丈夫。少し当たっちゃっただけ」
古泉「あ、長門さん。本を忘れています」
長門「うかつ」
バンッ
ハルヒ「やっほー!遅れてごめんねー!」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 22:55:58.28 ID:0VdP71Aa0
みくる「こんにちはぁ」
キョン「こんにちは、朝比奈さん」
長門「………」
キョン「どっこいしょ」
古泉「どうも」
キョン「おう」
古泉「遅かったですね」
キョン「掃除当番に付き合わされてたんだ、ハルヒの」
古泉「そうですか」
長門「………」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 22:58:04.82 ID:0VdP71Aa0
ハルヒ「PCの電源つけて…っと。みくるちゃん、お茶ね!」
みくる「はぁい」
古泉「どうです?オセロでも」
キョン「遠慮しとく」
古泉「そうですか」
みくる「お茶ですぅ」
ハルヒ「ありがと!んふふ♪」
みくる「はい、キョンくん」
キョン「ありがとうございます」
古泉「………」
長門「………」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 22:59:47.78 ID:0VdP71Aa0
ハルヒ「♪」 カタカタ
みくる「………」
キョン「………」
古泉「………」
長門「………」 ぺらっ
キョン「ふわぁ…ねみぃ」
長門「………」
みくる「ふぅ…」
古泉「………」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 23:04:15.41 ID:0VdP71Aa0
みくる「あ…わたし、お水を汲んできます」
キョン「俺も一緒n」
古泉「朝比奈さん。僕がご一緒します」
みくる「じゃあ、お願いしちゃおうかな」
古泉「………」 ちらっ
長門「(わたしも行きたい…が、三人で一緒に行くのは不自然)」
古泉「…では、行きましょうか。朝比奈さん」
みくる「うん」
長門「………」 うずうず
キョン「くそっ、古泉め」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 23:07:35.27 ID:0VdP71Aa0
ハルヒ「みくるちゃんもあんたより古泉くんのほうがいいのよ」
キョン「うるせえ」
長門「………」 ガタッ
キョン「ん?」
ハルヒ「どうしたの?有希」
長門「教室に忘れ物をした。取りに行く」
ハルヒ「ふーん、そう」
キョン「珍しいな。長門が忘れ物なんて」
長門「………」
バタンッ
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 23:10:53.75 ID:0VdP71Aa0
古泉「あの、これ」
みくる「絆創膏…?」
古泉「先ほど、火傷をされたでしょう?」
みくる「こんなの、全然平気ですよぉ」
古泉「それでも、です」
みくる「ありがとう…古泉くん」
古泉「どういたしまして。貼って差し上げますよ」
長門「大丈夫?」
古泉「あれ、長門さん。いつの間に」
長門「さっき来た」
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 23:13:43.37 ID:0VdP71Aa0
長門「忘れ物を取りに行くと言って、来た」
古泉「そうなんですか」
みくる「長門さんったら。うふふ」
古泉「朝比奈さんに貼って差し上げますか?」
長門「(こくり)」
みくる「ありがとうございます」
長門「…治すことも出来る」
古泉「さすがですね、そんなことも出来るとは」
長門「………」 照れり
みくる「お気持ちだけで十分です。それに…」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 23:16:44.93 ID:0VdP71Aa0
みくる「古泉くんがくれた絆創膏が無駄になっちゃいますから」
長門「そう」
古泉「絆創膏なら、たくさんありますよ。ほら」 ずらり
みくる「そ、そういうことじゃないですよぉ」
古泉「冗談です」
長門「ユニーク」
みくる「もう。古泉くんのいじわる」
古泉「怒っちゃいましたか?」
みくる「怒りましたっ」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 23:20:37.76 ID:0VdP71Aa0
古泉「許してください」
みくる「むぅ…」
古泉「ふむ、残念です。長門さん、今日の晩御飯は二人で食べることになりそうです」
長門「分かった」
みくる「えっ…?」
古泉「僕は朝比奈さんに嫌われてしまったようなので…すみません、長門さん」
長門「いい。わたしは嫌わない」
古泉「長門さん…」
みくる「あっ、あたし、古泉くんのこと嫌ってませんよぅ」
古泉「…ふふ、分かってますよ」
みくる「ふぇ?」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 23:23:29.81 ID:0VdP71Aa0
古泉「朝比奈さんのことをからかってみただけです」
長門「あなたはからかい甲斐がある」
みくる「二人とも、ひどいです…」
古泉「ごめんなさい。朝比奈さん」 なでなで
長門「ごめんなさい」 なでなで
みくる「…もうしないでくださいね?」
古泉「………」
長門「………」
みくる「なんで黙るんですかぁ!」
古泉「あはは」
長門「約束は出来ない」
みくる「もぉっ!」
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 23:26:45.39 ID:0VdP71Aa0
長門「わたしはそろそろ戻る」
古泉「分かりました」
みくる「長門さん、わざわざ来てくれてありがとう」
長門「…わたしが来たかっただけ」
みくる「えへへ」
古泉「今日も五人で帰ることになると思いますが、どうします?」
長門「6時にわたしのマンションへ」
みくる「分かりましたぁ」
古泉「彼らにバレないようにしなくてはいけませんね」
長門「平気。…たぶん」
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 23:29:35.33 ID:0VdP71Aa0
ガチャッ
ハルヒ「おかえり、有希」
長門「………」
キョン「なぁ、長門。今日って晩飯どうするつもりだ?」
長門・ハルヒ「!」
キョン「ハルヒに飯に誘われたんだが、良かったら長門や古泉も…」
ハルヒ「(バカキョン!あたしは二人で行きたいの!)」
長門「今日は無理」
キョン「そうか」
長門「おそらく、彼らも無理」
キョン「なんで分かるんだ?」
長門「なんとなく」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 23:35:09.20 ID:0VdP71Aa0
ハルヒ「(はぁ、良かった)」
キョン「(ハルヒと二人か…最近妙に意識しちまうから長門達が居てくれたほうが助かるんだが…)」
長門「………」
みくる「戻りましたぁ」
古泉「遅くなってしまって、すみません」
キョン「………」
古泉「…どうしました?心なしか顔が赤いような」
キョン「別に、なんでもねえよ」
古泉「そうですか」
長門「………」 パタンッ
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 23:38:59.35 ID:0VdP71Aa0
ハルヒ「じゃ、帰りましょうか。…あっ!ちょっとキョン!」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「あたし職員室に用があるの。付き合いなさい」
キョン「一人で行けばいいだろ」
ハルヒ「いいから!同じクラスでしょ!」
キョン「それ、関係あるのか?ま、いいけどよ」
ハルヒ「行くわよ。また明日ね、三人共!」
バタンッ
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 23:41:32.13 ID:0VdP71Aa0
古泉「ちょうど三人になれましたね。三人で帰りましょう」
長門「そのままわたしの家に来て」
古泉「いいんですか?」
長門「いい」
古泉「分かりました」
みくる「着替え、待ってもらってもいいですかぁ?」
長門「かまわない」
古泉「廊下で待っていますね」
みくる「うん。ありがとう」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 23:44:08.66 ID:0VdP71Aa0
キョン「ハルヒ、用って何だ?」
ハルヒ「別にないわ!」
キョン「は?」
ハルヒ「今日、ご飯食べに行くでしょ」
キョン「行くけど…」
ハルヒ「何時に行くか、とか、どこへ行くか、とか、色々あるでしょ!」
キョン「電話でいいじゃねえか」
ハルヒ「いいじゃない、電話代浮くし」
キョン「やれやれ」
ハルヒ「で、どこ行く!?♪」
キョン「(うっ)」 ドキリ
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 23:48:46.50 ID:0VdP71Aa0
古泉「そうですか、お二人も食事に」
長門「(こくり)」
古泉「だから顔が赤かったのですね」
長門「鉢合わせの恐れがある」
古泉「んー、大丈夫でしょう。きっと」
長門「どうして?」
古泉「なんとなくですが、あの二人はラーメンを食べに行くイメージがあります」
長門「…確かに」
古泉「会ったら会ったで何とかなるでしょう」
みくる「お待たせしましたぁ」
古泉「では、行きましょうか」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 23:52:34.02 ID:0VdP71Aa0
みくる「今日も平和で良かったですね」
古泉「全くですね」
長門「夜もおそらく平和。閉鎖空間が発生する可能性は少ない」
古泉「そうでしょうねぇ」
みくる「??」
古泉「涼宮さんと彼、二人で食事に行くそうですよ」
みくる「そうなんですか?へぇ…」
古泉「平和空間ですね」
長門「平和空間」
みくる「平和が一番ですぅ」
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/21(金) 23:58:13.78 ID:0VdP71Aa0
長門「………」 くいっ
古泉「どうしました?」
長門「グリコ」
古泉「じゃんけんで勝ったら…ってやつですか?」
長門「そう」
古泉「懐かしいですね」
長門「やりたい」
みくる「グリコって、なんですかぁ?」
古泉「えっとですね、じゃんげんをしてグーで勝ったらグ、リ、コで進む」
古泉「チョキで勝ったらチ、ヨ、コ、レ、イ、トで進む」
古泉「パーで勝ったらパ、イ、ナ、ツ、プ、ルで進むというゲームがあるんですよ」
みくる「ほえ〜…初めて知りましたぁ」
長門「やりたい」
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:02:44.43 ID:SZr7A7UG0
みくる「あたしもやってみたいですぅ」
古泉「そ、そうですね…少し恥ずかしいですが、やりましょうか」
長門「………」 わくわく
古泉「じゃんけん」
みくる・長門「ぽん」
長門「パ、イ、ナ、ツ、プ、ル」
みくる「じゃんけぇん」
長門・古泉「ぽん」
みくる「ぐ、り、こ…?これでいいんですかぁ?」
古泉「ばっちりですよ」
長門「早く、次」 うずうず
古泉「はいはい」
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:06:57.87 ID:SZr7A7UG0
長門「〜……〜〜…」
みくる「き、聞こえないですっ!長門さぁん」
古泉「強いですね、長門さん」
みくる「こ、古泉く〜ん」
古泉「僕はまだグーで一度勝ったきりですよ…」
みくる「わっ、動いていいの?古泉くん」
古泉「朝比奈さん、僕の背中に乗ってください」
みくる「えぇ?」
古泉「おんぶです。長門さんを追い抜いてやります」
みくる「?」
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:11:23.85 ID:SZr7A7UG0
長門「遠すぎて声が届かない。様子を見に…」
タッタッタッタッ…
みくる「ひょえぇ〜〜」
長門「?」
ビュンッ
長門「!」
みくる「は、早いれすぅ〜〜」
古泉「ははは、すみません長門さん!」
長門「卑怯」
みくる「落ちます、落ちちゃいますぅ」
古泉「大丈夫です。しがみついてて下さい」
のしっ
古泉「!?」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:15:29.02 ID:SZr7A7UG0
長門「勝負は最後まで受けるべき」
古泉「な、長門さん…どうやって走っている僕(というか朝比奈さん)の背中に!?」
みくる「すごいですぅ」
長門「罰として、このままゴー」
古泉「こ、このまま、ですか…さすがに二人をおんぶするのは」
長門「ゴー」
古泉「根性で走ってみせます!」
みくる「人通りが少ないところで良かったですぅ」
長門「ゴーゴー」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:50:30.15 ID:SZr7A7UG0
ガチャッ
長門「どうぞ」
みくる「お邪魔しまぁす」
古泉「ぜー、ぜー、お邪魔します…」
長門「平気?」
古泉「平気、では、ありません」
ごろんっ
古泉「はぁ、はぁ…」
みくる「頭、ちょっとだけ上げて」
古泉「? こうですか?」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:53:01.02 ID:SZr7A7UG0
古泉「膝枕、ですか」
みくる「こんなことしか出来ないけど…」
古泉「十分ですよ。ありがとうございます」
長門「これ。冷たいお茶、飲んで」
古泉「どうも」
みくる「寝転びながら飲むのは、お行儀が悪いですよ」
古泉「今は起きたくありません」
ごちっ
古泉「痛っ」
長門「もう少し下がって」
みくる「あわあわ」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 00:55:34.06 ID:SZr7A7UG0
古泉「朝比奈さんが重くなるでしょう」
長門「あなただけズルイ」
みくる「あ、あたしは平気ですよ…?」
長門「あなたは先ほどズルをした」
古泉「う…」
長門「わたしに譲るべき」
古泉「今回は譲りましょう…」
長門「………」 すりすり
みくる「くすぐったいですよぉ、長門さん」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:00:03.63 ID:SZr7A7UG0
古泉「朝比奈さん、僕の膝をどうぞ」
みくる「悪いですよぉ」
古泉「かまいませんよ。お茶を飲みたいので、しばらく寝転びませんし」
みくる「じゃ、じゃあ…お言葉に甘えて」
長門「………」
ごちっ
みくる「きゃうっ」
長門「わたしもこっち」
古泉「あなたは…」
長門「………」 すりすり
みくる「うふふ」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:07:15.44 ID:SZr7A7UG0
古泉「二人をおぶってお茶が美味い」
長門「オチャウマ状態…」
みくる「くうくう」
古泉「おや、朝比奈さんが寝てしまいましたね」
長門「夜ご飯まではまだまだ時間がある。平気」
古泉「長門さんも、寝てしまってもいいですよ。起こします」
長門「別に、眠くはない」
古泉「そうですか」 むにむに
長門「…なに?」
古泉「いえ、別に」 むにむに
長門「ふへふぁはいへほひい」
古泉「何言ってるか分かりません」
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:11:21.36 ID:SZr7A7UG0
長門「………」
古泉「柔らかいですね」
長門「………」 ぐいっ
古泉「いふぁいれす」
長門「あなたも柔らかい」
古泉「朝比奈さんも柔らかいです」 ぷにぷに
みくる「ふみゅう〜…」
古泉「彼が朝比奈さんのことを天使というのが分かりますね」
長門「(こくり)」 ぷにぷに
みくる「くふぐったいれひゅぅ…むにゃむにゃ」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:15:10.62 ID:SZr7A7UG0
長門「びろーん」
古泉「いてて」
長門「ユニーク」
古泉「ふわ…」
長門「眠い?」
古泉「少し、眠くなってきましたね」
長門「………」 すっ
古泉「もういいのですか?膝枕」
長門「………」 ぽんぽん
古泉「寝ろ、と?」
長門「(こくり)」
120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:20:52.70 ID:SZr7A7UG0
古泉「朝比奈さんを起こさないように…」
ぽすっ
長門「…くすぐったい」
古泉「すみません」
長門「不快感はない」
古泉「そうですか…少し、眠ります」
長門「ある程度経ったら、起こす」
古泉「ありがとうございます」
長門「いい」
古泉「ぐー」
長門「早い…」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:24:55.66 ID:SZr7A7UG0
みくる「ふにゅぅ…」
長門「?」
みくる「うーん」 よじよじ
長門「(朝比奈みくるが古泉一樹によじ登っている)」
みくる「すぅ…」
長門「(腕にしがみ付いて再び眠りについてしまった)」
長門「とてもユニーク」
古泉「ぐー、ぐー」
みくる「涼宮さぁん…お茶れすぅ…ふふふ」
長門「………」 ぷるぷる
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:34:16.37 ID:SZr7A7UG0
ごすっ
古泉「うっ…」
みくる「んん…」
古泉「あれ?朝比奈さん、いつの間に僕の隣に?僕の膝枕で眠っていたはず」
長門「21分前に移動した」
古泉「そうだったんですか…いてて」
長門「彼女は寝ぼけていた。悪気はない」
古泉「分かっていますよ」
長門「痛い?」 なでなで
古泉「平気です」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:38:59.69 ID:SZr7A7UG0
古泉「というか、動けませんね」
長門「そろそろ起こす?」
古泉「そうしましょう。朝比奈さん、起きてください」 つんつん
みくる「くう、くう」
古泉「………」
長門「今、あなたは朝比奈みくるを可愛いと思った」
古泉「長門さんも思ったでしょう?」
長門「わたしはいつも思っている」
古泉「可愛いですよね、朝比奈さん」
長門「(こくり)」
135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:47:30.12 ID:SZr7A7UG0
長門「朝比奈みくる、起きて」
みくる「ぅ…ふわぁ…あれ?あたし…」
古泉「おはようございます」
みくる「おはようござい…きゃわぁ!ご、ごめんなさい古泉くんっ」
古泉「謝られるようなことは何もないと思いますが」
みくる「いつの間にか寝ちゃった上に腕にしがみついちゃって…」
古泉「むしろ、もっとしがみついていてもいいのですよ?」
みくる「ひゃわ〜」
長門「………」 がしっ
古泉「おやおや」
長門「しがみついた」
古泉「どうも」
140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:53:08.68 ID:SZr7A7UG0
古泉「では、そろそろ行きましょうか」
みくる「はぁい」
てくてく
古泉「寒くなってきましたね」
みくる「暗くなるのも早くなってきちゃった」
古泉「家まで送らせて頂きますよ」
みくる「ありがとうございます、古泉くん」
長門「泊まっていけばいい」
古泉「さすがに悪いですよ」
長門「かまわない」
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 01:56:26.41 ID:SZr7A7UG0
みくる「でも、明日も学校がありますし…」
長門「問題ない」
古泉「次が休みの日に泊まらせて頂きますよ」
みくる「あたしも」
長門「………」
古泉「ね?」
長門「(こくり)」
みくる「長門さん、手を繋ぎましょうか」
長門「繋ぐ」
ぎゅっ
みくる「♪」
143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:00:49.18 ID:SZr7A7UG0
古泉「微笑ましい光景ですね」
長門「あなたも」
古泉「え?」
長門「手」
古泉「ここは人通りが多いですし…」
長門「………」 ぎゅっ
古泉「おっと」
長門「………」 ほかほか
古泉「まぁ、いいでしょう」
みくる「楽しいですね」
古泉「ええ。そうですね」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:18:25.69 ID:SZr7A7UG0
バイト「いらっしゃいませーこちらの席へどうぞーこれですねー少々お待ち下さーい」
古泉「ドリンクバーがついてくるようですね」
長門「………」 うずうず
古泉「朝比奈さん、何がいいですか?」
みくる「あ…わたしはウーロン茶で」
古泉「了解しました。長門さんは…」
長門「わたしも行く」 うずうず
古泉「ふふ、行きましょうか」
みくる「行ってらっしゃいですぅ」
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:20:50.63 ID:SZr7A7UG0
古泉「僕もお茶にしましょう」
長門「………」 ジャーッ
古泉「オレンジジュースですか?」
長門「(こくり)」
古泉「戻りましょうか」
長門「あなたの、貸して」
古泉「? どうぞ」
長門「………」 ジャーッ
古泉「ちょっ…」
長門「特製ジュース」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:22:41.15 ID:SZr7A7UG0
古泉「僕も特製ジュースを作って差し上げましょう」
長門「!」
古泉「どうぞ」
長門「こうなったら朝比奈みくるにも」
古泉「知りませんからね」
長門「共犯」
古泉「僕は知りません」
長門「………」 ぷるぷる
古泉「お待たせしました」
みくる「お帰りなさいですぅ」
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:25:39.96 ID:SZr7A7UG0
長門「………」 ぷるぷる
みくる「どうしたんですか?」
長門「これ」
みくる「ありがとうございます」
長門「………」 ぷるぷる
みくる「んく…美味しいです♪」
古泉「なんと」
長門「………」 ほわほわ
古泉「どれ」 ごくり
長門「………」 ごくり
古泉・長門「!!?」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:28:31.84 ID:SZr7A7UG0
古泉「うえ…」
長門「調合失敗」 ぶるぶる
みくる「だ、大丈夫ですかぁ?顔色がっ…」
古泉「朝比奈さん、一口頂いても?」
みくる「え?うん、いいよ」
長門「わたしも」
ごくり
古泉「ふむ。美味しいですね」
長門「あなたのせい」
古泉「あなたのせいです」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:31:25.72 ID:SZr7A7UG0
古泉「じゃんけんでどちらかが両方飲む、というのは?」
長門「受けて立つ」
古泉「いきますよ。じゃんけん」
長門「ぽん」
みくる「古泉くんの勝ちですぅ」
古泉「ふふふ…長門さん、どうぞ」
長門「不覚」
古泉「ついに長門さんにじゃんけんで勝てました」
みくる「良かったですね」
長門「よくない…」 ごくごく
158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:35:21.42 ID:SZr7A7UG0
バイト「お待たせしましたーごゆっくりー」
長門「………」 うずうず
古泉「長門さん、いただきますをしてからですよ」
長門「分かっている」
みくる「いただきますっ」
長門「いただく」
古泉「いただきます」
長門「美味」 もっしゃもっしゃ
みくる「ん〜♪」
古泉「幸せそうで何より、ですね」
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:39:30.22 ID:SZr7A7UG0
みくる「ごちそうさまでしたぁ」
長門「ごちそうさま」
古泉「美味しかったですね」
みくる「はい♪」
長門「(こくり)」
みくる「あの…デザート、食べてもいいですか?」
古泉「もちろん。どれにします?」
みくる「あたしは、いちごパフェがいいなぁ」
古泉「長門さんは?」
長門「…いちごのパンケーキ」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:42:54.26 ID:SZr7A7UG0
みくる「古泉くんはいいんですか?」
古泉「遠慮しておきます」
みくる「そうですかぁ…」
長門「!」
古泉「どうしました?長門さん」
長門「あそこ」
みくる「? ラーメン屋さん?」
古泉「涼宮さんと彼ですね」
長門「あなたの予想通り」
古泉「まさか、本当にラーメンとは思いませんでした」
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:50:34.82 ID:SZr7A7UG0
みくる「涼宮さん、とても嬉しそう」
古泉「本当ですね」
長門「彼と二人だから」
古泉「僕もあなた方といると、とても嬉しいですよ」
長門「………」
古泉「もちろん、SOS団五人でいるのも楽しいです」
古泉「ですが、涼宮さんと彼がいると…僕達はお仕事をしなくてはなりません」
みくる「いないときも、しなきゃダメなんですよ?」
古泉「ふふ、それはそうだ。難しいですからね、僕らの関係は」
長門「三人のときは、少しくらい仕事のことを忘れても罰は当たらない…はず」
古泉「だといいんですけどね」
みくる「うん…」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 02:58:40.23 ID:SZr7A7UG0
バイト「お待たせしましたーごゆっくりー」
長門「………」 ぱくぱく
古泉「美味しいですか?」
長門「(こくこく)」
古泉「ゆっくり食べてくださいね」
みくる「古泉くん、はい」
古泉「いいんですか?」
みくる「あーん」
古泉「あー…」
みくる「美味しい?」
古泉「はい。美味しいです」
みくる「うふふ」
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 03:06:02.12 ID:SZr7A7UG0
長門「………」
古泉「?」
長門「あーん」
古泉「長門さんが下さるとは」
長門「やめる」
古泉「冗談ですよ」
長門「………」 ふいっ
古泉「ごめんなさい、長門さん。この通りです」
長門「…あーん」
古泉「あーん」
長門「美味しい?」
古泉「とても」
長門「………」 照れり
173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 03:19:04.33 ID:SZr7A7UG0
みくる「美味しかったですね」
長門「(こくり)」
古泉「また来ましょう」
みくる「うん。是非」
長門「手」
みくる「あ、はぁい」
長門「あなたも」
古泉「はいはい」
長門「…これが、嬉しいという気持ち」
古泉「楽しいという気持ちでもありますね」
長門「幸せ?」
みくる「幸せです」
長門「…そう」
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 03:32:15.32 ID:SZr7A7UG0
ハルヒ「美味しかったわね!」
キョン「まぁまぁだな」
ハルヒ「なに?一丁前に評論家にでもなったつもり?」
キョン「はいはい、うまかったうまかった」
ハルヒ「…ねぇ、キョン。今度の日曜日なんだけど」
キョン「また探索だろ?」
ハルヒ「ちょっと買いたいものがあるのよね」
キョン「?」
ハルヒ「みくるちゃん達を付き合わすのは悪いから、二人で行きましょう」
キョン「俺には悪いと思わんのか?」
ハルヒ「い、いいから!分かったわね!?」
キョン「はぁ、分かったよ。土曜日はどうすんだ?」
ハルヒ「そうね、今回は休みよ!んふふ♪」
キョン「(うっ…)」 ドキリ
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 03:41:40.27 ID:SZr7A7UG0
古泉「休み?」
ハルヒ「そ!今週は土曜日も日曜日も休みよ」
古泉「分かりました」
みくる「な、何か用事でも…?」
ハルヒ「ん、ちょっとね…ごめんね、みんな!」
古泉「かまいませんよ」 ちらっ
キョン「…なぜこっちを見てニヤニヤする」
古泉「いえ、別に?」
キョン「ふん」
長門「………」
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 03:45:05.72 ID:SZr7A7UG0
みくる「休みになりましたよっ!」
古泉「お茶っ葉を買いに行けますね」
長門「本とアイス」
古泉「ちゃんと覚えていますよ」
長門「あと…」
みくる「あと?」
長門「土曜日。お泊り」
みくる「…ほんとにいいんですか?泊まってしまっても」
長門「あなたは一度泊まっている」
みくる「そ、そうですけど…」
古泉「僕は遠慮したほうがいいような」
長門「ダメ。三人で」
古泉「ははは…分かりました」
183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 03:48:09.33 ID:SZr7A7UG0
土曜日
みくる「あっ、古泉くん」
古泉「朝比奈さん。こんにちは」
みくる「こんにちは。あたしも今着いたところなの」
古泉「気が合いますね」
みくる「えへへ、そうですね」
ウイーン
古泉「うわ、びっくりした」
みくる「長門さん?かなぁ?」
古泉「僕達が着いたこと、分かったんでしょうか?」
みくる「さぁ…?」
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 03:50:38.40 ID:SZr7A7UG0
ピンポーン
長門「………」
古泉・みくる「こんにちは」
長門「…ナイスタイミング?」
古泉「あはは、僕達三人、気が合うみたいです」
みくる「くすくす」
長門「?」
古泉「今日はよろしくお願いします」
みくる「お願いします」
長門「こちらこそ…、入って」
古泉「お邪魔します」
みくる「します」
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 03:57:48.53 ID:SZr7A7UG0
長門「じゃん」
古泉「おお、テレビです」
みくる「用意してくれたんですかぁ?」
古泉「わざわざすみません」
長門「簡単」
古泉「長門さんなら一瞬で出来そうですね」
長門「………」 照れり
みくる「これは、なんですかぁ?」
長門「見るものがないといけないから、適当に借りてきた」
古泉「ジャンルは?」
長門「ホラー」
みくる「ひっ…!」
191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 04:28:51.96 ID:SZr7A7UG0
古泉「な、なぜホラーを?」
長門「盛り上がるのはホラーだと聞いた」
古泉「どなたにでしょう?」
長門「喜緑江美里」
古泉「なるほど…」
長門「怖い?」
古泉「僕は平気ですが…」
みくる「ひいぃ」 ふるふる
長門「………」
古泉「………」
長門「夜中に鑑賞する」
みくる「ふえぇ〜」
192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 04:31:39.83 ID:SZr7A7UG0
古泉「晩御飯、どうします?」
長門「材料を買っておいた」
古泉「作って下さるのですか?」
長門「(こくり)」
みくる「お手伝いしますね」
長門「いい」
みくる「させてください。ね?」
古泉「僕も、手伝いますよ」
長門「…お願いする」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 04:33:19.40 ID:SZr7A7UG0
みくる「何を作るんですかぁ?」
長門「お鍋」
古泉「いいですね。みんなでつつけますし」
長門「ナイスアイディア?」
古泉「ええ、ナイスアイディアです」
長門「………」 照れり
みくる「なでなでしてもいいですかぁ?」
長門「いちいち聞かなくてもいい」
みくる「ご、ごめんなさい」
長門「聞かずに、して欲しい」
みくる「えへへ」 なでなで
長門「………」 ぷるぷる
198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 04:42:08.60 ID:SZr7A7UG0
古泉「お二人を見てると、抱きしめたくなりますねぇ」
長門「かまわない」
みくる「あたしも…こ、古泉くんになら…」 照れんこ
古泉「冗談ですよ」
長門「あなたは冗談が多い」
古泉「すみません。疚しい気持ちがないのは本当ですけど」
みくる「でも、お友達同士でぎゅってするのは普通のことですよね」
古泉「女性はそうですね。男はしませんよ、肩に腕を置くぐらいしか」
長門「朝比奈みくる」 ぎゅっ
みくる「うふふ、どうしたんですかぁ?」
長門「羨ましい?」
古泉「さて、作りましょうか」
長門「………」 ぷんすか
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 04:44:34.72 ID:SZr7A7UG0
トントン ぐつぐつ ぼこぼこ
長門「完成」
古泉「いい感じですね」
みくる「美味しそうですぅ」
ぱくぱく もぐもぐ
長門「げぷ」
古泉「美味しかったですね」
みくる「満足ですぅ」
ジャーッ カチャカチャ キュッ
長門「片付け終了」
古泉「お疲れ様でした」
みくる「でした」
202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 04:49:21.12 ID:SZr7A7UG0
長門「お風呂。先にどうぞ」
みくる「ここは長門さんの家なんですから。長門さんが一番ですよ」
長門「分かった。シャワーでいい?」
古泉「かまいません」
長門「行ってくる」
みくる「行ってらっしゃい」
長門「………」
古泉「?」
長門「………」 ぷるぷる
古泉「どこにも行きませんよ?」
長門「そう」
206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 04:54:55.05 ID:SZr7A7UG0
ごろごろ
みくる「お泊りって、なんだかワクワクしますよね」
古泉「男の僕が居ても、良いのでしょうか?」
みくる「まだ気にしてたんですか?」
古泉「そりゃあ、やっぱりね」
みくる「あたし達、お友達でしょう?」
古泉「はい」
みくる「じゃあ、気にしなくてもいいんですよ」
古泉「そうですね、ありがとうございます」
みくる「ふふ。もし、古泉くんに抱きしめられてもね」
古泉「?」
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 04:57:58.06 ID:SZr7A7UG0
みくる「あたし、きっと嫌だって思わないの」
みくる「古泉くんに恋をしてるわけじゃないんだけど…」
みくる「あっ、ごめんね。えっと、そういう意味じゃなくて…」
古泉「分かりますよ。僕も朝比奈さんに恋をしてるわけじゃないですが」
古泉「あなたのことを抱きしめたいと思いますし」
みくる「男とか女とか気にしない、そんな仲でありたいね」
古泉「そうですね。というか、既にそうなってる気がしますよ」
みくる「そうかも。えへへ」
古泉「手、握りましょうか」
みくる「うん」
ぎゅっ
211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 05:02:49.46 ID:SZr7A7UG0
みくる「あたし思うの。ハグとかキスとか、気にせず普通に出来る」
みくる「そんなお友達って、本当に心を許してて、素敵だよね」
古泉「どうあっても恋に発展してしまいますからね、男女というのは」
みくる「あたし達もそうなっちゃうのかな?」
古泉「どうでしょうね?僕達はちょっと特殊ですし」
古泉「キスでもしてみます?」
みくる「えっ…やっぱりちょっとドキドキしちゃう」
古泉「はは、そうですか」
みくる「古泉くんな平気?」
古泉「割と平気ですね。あなたに恋をする気がしませんので。言い方が悪いですが」
みくる「そっちのほうがいいんですよ」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 05:05:48.92 ID:SZr7A7UG0
長門「………」
古泉「おや。おかえりなさい」
みくる「髪の毛、濡れてますよぉ」 ごしごし
長門「わたし達は大丈夫」
古泉「へ?」
長門「これからも上手くやっていける」
みくる「そうですねっ」
古泉「不思議な感じです。とても」
長門「二人でばかり話しているのはズルイ」 ぷんすか
みくる「たくさんお話しましょう。まだまだ時間はあるんですから」
長門「(こくり)」
215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 05:09:36.07 ID:SZr7A7UG0
みくる「では、お風呂お借りしますぅ」
長門「ごゆっくり」
古泉「行ってらっしゃい」
長門「何の話をしていたの?」
古泉「僕達はとっても仲良しですね、という話ですよ」
長門「………」 ぽっ
古泉「ハグやキスをしても恋愛に発展しない、そんな仲でありたいですね」
長門「あなたに恋をするなんてありえない」
古泉「直球で言われるとグサッときますね」
長門「事実」
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 05:12:24.22 ID:SZr7A7UG0
長門「古泉一樹のことも、朝比奈みくるのことも、大切に思っている」
古泉「僕もですよ」
長門「それで、いい」
古泉「はい」
古泉「それにしても、お風呂上りなのに色っぽくありませんね」
長門「……!」
古泉「お風呂上りは色っぽくなるものだと思うんですけど」
長門「………」 ぷるぷる
古泉「本音を言い合えるのも、友達ならではですよね」
長門「言っていいことと、悪いことがある」
221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 05:18:43.18 ID:SZr7A7UG0
古泉「すみません」
長門「怒った」 じりじり
古泉「こ、怖いですね長門さん…」
長門「おしおき」
古泉「ひぃ、うひゃっひゃっひゃっひゃ!」
長門「………」 こちょこちょ
古泉「ご、ごめんなさっ…もう言いませんから!ひっひっひ」
長門「………」 こちょこちょ
古泉「許してください、許してください、うへへへへ」
みくる「ひゃあ…な、なにがあったんですかぁ?」
225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 05:31:31.19 ID:SZr7A7UG0
みくる「謝ってください」
古泉「ごめんなさい」
みくる「女の子にそんなことを言うなんてひどいです」
古泉「本当にごめんなさい」
長門「………」 ぷんすか
古泉「あとでコンビニでお菓子を買ってきますから許してください」
長門「許す」
みくる「い、いいの?」
長門「(こくり)」
みくる「もう言っちゃダメですからね」
古泉「二度と言いません」
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 05:35:22.12 ID:SZr7A7UG0
みくる「長門さん、楽しいですか?」
長門「とても」
みくる「良かった♪」
長門「この時がずっと続けばいいと思っている」
みくる「あたしも思ってます…こんな素敵な時間を過ごせるなんて」
みくる「一生の思い出になっちゃった。えへへ」
長門「まだまだ時間はある」
みくる「!」
長門「あなたが言ったこと」
長門「思い出はこれからもたくさん出来る」
みくる「そうだよね…うん。そうだね」
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 05:39:22.82 ID:SZr7A7UG0
長門「今を楽しめばいい。三人でいるときくらいは」
みくる「ありがとう、長門さん」 ぎゅっ
長門「あなたに抱きしめられると、落ち着く」
みくる「そうですか?えいっ」 ぎゅうう
長門「苦しい」
みくる「もっともっと強く抱きしめちゃいますよ」
長門「お返し」 ぎゅう〜
みくる「きゃっ、苦しいですぅ」
古泉「………」 ぽたぽた
長門「古泉一樹、髪を拭いて」
みくる「長門さん、あなたは人のこと言えませんよ」
長門「確かに」
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 05:44:31.12 ID:SZr7A7UG0
古泉「僕も仲間に入れてください」
長門「あなたはさっさとコンビニに行くべき」
古泉「やっぱりまだ怒ってますね?」
長門「………」
みくる「あ、雫が…」 ごしごし
古泉「いいですよ、朝比奈さんを抱きしめますから」 ぎゅっ
みくる「ダメっ!濡れてしまうでしょう!」
古泉「すみませんでした…」
みくる「もうっ」 ごしごし
長門「いい様」
古泉「困ったものです」
232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 05:48:10.05 ID:SZr7A7UG0
古泉「じゃあ、僕はコンビニに行きましょうかね…」
みくる「あたしもご一緒しましょうか?」
古泉「いいですよ、危ないですし」
みくる「古泉くんがいるじゃないですか」
古泉「何かありましたら全力でお守りしますけど、危ないことに変わりはないです」
長門「三人で行けば怖くない」
古泉「一緒に行って大量にお菓子を買わせる気でしょう」
長門「………」
古泉「目線が合いません。怪しいですね」
長門「わたしはひどく傷ついた」
古泉「…仕方がないです。今回は僕が悪いですから」
長門「………」 ぷるぷる
236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 05:53:41.99 ID:SZr7A7UG0
バイト「しゃーせー」
つめつめ
バイト「あーしあー」
ガサガサ
古泉「こんなに食べられるのですか?」
長門「夜はこれから」
みくる「いっぱいですぅ」
長門「食べられなかったら、残しておけばいい」
古泉「お菓子ですから長持ちしますけど…」
長門「また、あなた達が来たときにでも」
みくる「その間に長門さんが一人で食べちゃったりして」
長門「その可能性は…ある」
古泉「また僕が買わされるハメになるのですね」
長門「………」 きらきら
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 05:57:59.91 ID:SZr7A7UG0
長門「………」 ばりばりもしゃもしゃがつがつ
みくる「あ、これ美味しい」
古泉「ほんとですね」
長門「……お待たせしました」
古泉・みくる「?」
長門「これを見る時間」
みくる「ひょ、ひょわえぇ」
古泉「………」
長門「部屋の電気は消す」
ぱちり
239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 06:01:47.58 ID:SZr7A7UG0
みくる「ひぃ〜、こ、怖いですぅ…」
古泉「あはは…」
長門「古泉一樹、股を開いて」
古泉「はい?」
長門「間。わたしが座る」
古泉「ああ、はい。どうぞ」
長門「………」 とすん
みくる「わ、わ、わぁ…」
古泉「………」 どきどき
長門「スタート」
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 06:04:18.60 ID:SZr7A7UG0
ドガーン
みくる「きゃあああああああああああああ」
古泉「(ビクッ)」
長門「………」
ドターン
みくる「ひいいいいいいいいいいいいいい」
古泉「(ビクッ)」
長門「………」
バコーン
みくる「ふええええええええええええええ」
古泉「(ビクッ)」
長門「ユニーク」
243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 06:06:22.68 ID:SZr7A7UG0
古泉「………」
長門「古泉一樹」
古泉「(ビクッ)…な、なんですか?」
長門「怖がっている」
古泉「怖くないですよ」
長門「ビクついている」
古泉「音に驚いているだけです」
長門「………」 パンッ
古泉「わっ!」
長門「わたしが手を叩いただけ」
古泉「………」
長門「………」 ぷるぷる
245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 06:10:53.47 ID:SZr7A7UG0
みくる「ふえぇ…もう嫌れすぅ…」
古泉「朝比奈さんもこう言っていることですし、止めませんか」
長門「もうすぐ終わる」
古泉「(ひいいい)」
ヴァァァァ
みくる「うひあえおあああああああああああああ」
古泉「(ビクッ)」
長門「!」
古泉「? どうしました?」
長門「…今のは怖かった」 ぶるぶる
古泉「よしよし」
長門「………」 ぶるぶる
247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 06:18:41.23 ID:SZr7A7UG0
みくる「…ひっく…ぅぅぅ…」
古泉「終わりましたね」
長門「………」
古泉「もうホラーはやめましょうね」
みくる「そうれす…やめまひょう…ぅぅ…」
長門「最後のあれは怖かった。しかし、あなた達の反応は面白かった」
長門「なので、もっと」
古泉「いけません」
長門「残念」
古泉「片付けますので、離れてください」
みくる「ふえぇ〜ん」
長門「………」 ぷるぷる
古泉「あの…」
249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 06:24:04.32 ID:SZr7A7UG0
長門「鑑賞中、あなたを怖がらせたことを謝罪する」
古泉「よほど効いたのですね、最後のあれは」
長門「………」 ぶるぷる
古泉「その反応はどういう反応なんですか」
長門「………」 ぎゅう
古泉「よいしょ…あれ、重くない」
長門「体重はゼロにした」
古泉「ですが、動きにくいです」
長門「………」
古泉「しがみつくのは前じゃなく、後ろにしてくれませんか。おんぶにしましょう」
長門「動けない」
古泉「………」 べりっ
250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 06:26:01.05 ID:SZr7A7UG0
みくる「しくしく…」 ぺたっ
長門「………」 むぎゅう
古泉「朝比奈さんにしがみついてあげてください。安心するでしょう」
長門「(こくり)」
みくる「はれ?長門さん…?」
長門「わたしが側にいる」
みくる「うえ〜ん、怖かったよぅ」
長門「………」 ぷるぷる
古泉「やれやれですね」
253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 06:34:58.50 ID:SZr7A7UG0
古泉「片付け、終わりました」
長門「ありがとう」
みくる「………」
古泉「落ち着きました?朝比奈さん」
みくる「はい…、すみません手伝わなくて」
古泉「大丈夫ですよ。そろそろ寝ましょうか」
みくる「ふみゅう…」
古泉「長門さん、背中どうぞ」
長門「………」 がしっ
みくる「ひゃあっ」
古泉「お布団まで運ばせて頂きます」
みくる「た、助かりますぅ…」
255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 06:39:18.80 ID:SZr7A7UG0
長門「そこ」
古泉「布団が一つしか敷いてありませんけど」
長門「一つで十分」
古泉「つまり?」
長門「川の字」
古泉「狭くないですか?」
長門「平気。真ん中はわたし」
みくる「くぅ、くぅ」
古泉「起こさないように…よし」
長門「………」 すとん
古泉「…僕も眠いです」
バタンッ
古泉「ぐー…」
長門「電池切れ」
260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 06:48:37.35 ID:SZr7A7UG0
ゆさゆさ
長門「起きて」
みくる「んにゅぅ…」
古泉「もう朝ですか?さっき眠ったばかりのような」
長門「朝ではないし、先ほど眠りについたばかり」
古泉「? 何かあったんですか?」
長門「おやすみのちゅーをしていない」
古泉「…それだけですか?」
長門「とても重要なこと」
古泉「………」 しぱしぱ
長門「起きて」
263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 06:55:24.85 ID:SZr7A7UG0
みくる「うふふ、長門さんったらぁ…」 ちゅっ
長門「………」 ぷるぷる
みくる「古泉くんも」 ちゅっ
古泉「おやすみなさい」
みくる「おやふみです……くぅ…」
古泉「長門さん、早くしてください」
長門「………」 ぷんすか
古泉「なんで怒ってるんですか?」
長門「重要なこと」
古泉「分かってますよ。怒らないでください」
長門「………」
古泉「ほら」
長門「………」 ちゅ
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 06:56:33.83 ID:SZr7A7UG0
古泉「おやすみなさい。ぐー」
長門「………」 ぷるぷる
長門「友達」
長門「………」 ぷるぷる
みくる「ながとしゃん…くすぐったいれふ…、すー」
長門「………」 ぷるぷる
古泉「な、ながとさん…くすぐるのはやめてくださ…、うぅーん」
長門「………」 ぷるぷる
長門「わたしも寝る」
長門「zzZ」
のしっ
古泉「…う……おもい…もうかんべんしてください…、ぐぅ」
266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 07:01:29.97 ID:SZr7A7UG0
チュンチュン
長門「起きて」
みくる「くぅ、くぅ」
古泉「ぐー、ぐー」
長門「さわやかな朝がきた」
みくる「んん、長門さん…おはようございますぅ」
長門「おはよう」
古泉「……あと10分だけ…」
長門「起きて」
古泉「う〜…じゃあ5分…」
パァン
古泉「ぶふっ」
長門「手荒いが、こうするしかなかった」
古泉「…おはようございます…」
267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 07:06:25.25 ID:SZr7A7UG0
古泉「………」 しぱしぱ
みくる「古泉くん、朝弱いんですか?」
古泉「……少し…」
長門「歯を磨いて顔を洗えば目覚める」
古泉「…はい…」
みくる「歯ブラシと歯磨き粉、持って来ましたぁ」
古泉「ありがとうございやす」
長門「てやんでい…」
古泉「………」 しゃこしゃこ
長門「洗面所はあっち」
古泉「へい」
269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 07:13:32.12 ID:SZr7A7UG0
古泉「おはようございます!」
みくる「目、覚めました?」
古泉「はい!」
長門「なんという変わりよう」
古泉「やはり眠いと元気が出ませんよね」
長門「そう」
みくる「朝ご飯はトーストと目玉焼きです」
長門「彼女が作ってくれた」
古泉「ありがとうございます」
みくる「どうぞ、召し上がれ」
長門「………」 もぐもぐ
古泉「いただきますをしてからでしょう」
長門「油断していた」
271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 07:37:14.40 ID:SZr7A7UG0
古泉「今日はどうします?何時頃、買い物に行きましょうか?」
みくる「うーん、そうですねぇ…」
長門「昼頃」
古泉「そうしましょうか。お昼ご飯は外で食べましょう」
みくる「ハンバーガーがいいなぁ」
長門「同意する」
古泉「決まりですね」
長門「昼まではダラダラする」
みくる「これ、返しに行きます?」
古泉「DVDですか、そうですね。返しに行きましょうか」
長門「ダラダラ…」
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 07:40:51.90 ID:SZr7A7UG0
ハルヒ「遅いわよ、キョン!」
キョン「へいへい」
ハルヒ「全く、二人のときくらいあたしより先に来なさいよね」
キョン「一回あったじゃねえか」
ハルヒ「一回じゃダメよ!努力は怠っちゃいけないものなんだからね」
キョン「で、どこ行くんだ?」
ハルヒ「そこら辺ブラブラしましょう」
キョン「買う物があるんじゃないのか?」
ハルヒ「ブラブラしながら考えるの。まだ決めてないから」
キョン「そうなのか」
ハルヒ「(本当は買うものなんてないのよね。何か考えておかないと…」
キョン「どうした?」
ハルヒ「なんでもないわ!さ、行きましょう♪」
キョン「(うっ…)」 ドキリ
274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 07:48:29.87 ID:SZr7A7UG0
古泉「返しに行ってきます。朝比奈さんも待っていて下さって結構ですよ」
みくる「いえ、あたしも行きますよ。長門さんも行きましょうよぉ」
長門「今はダラダラ気分」
古泉「借りてきて下さったのは長門さんですし、二人で行きましょうか」
みくる「そうですね」
長門「気をつけて」
古泉「長門さんも」
長門「(こくり)」
みくる「行ってきますぅ」
長門「行ってらっしゃい」
341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 16:03:43.70 ID:SZr7A7UG0
古泉「ただいまです」
長門「………」 ぷるぷる
みくる「??」
長門「………」 ぎゅっ
みくる「寂しかったの?長門さん」
長門「…別に」
古泉「素直じゃありませんね」
長門「わたしはいつでも素直」
古泉「二人でお出かけ、楽しかったですよ。ね?朝比奈さん」
みくる「えっ?う、うん。楽しかったよ」
長門「………」 ぷるぷる
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 16:07:07.14 ID:SZr7A7UG0
みくる「古泉くん、長門さんにいたずらはダメですよぉ」 ぼそぼそ
古泉「まぁまぁ、いいじゃないですか」 ぼそぼそ
みくる「もう…」
古泉「お茶っ葉買いに行くのも、二人で行きましょうか?」
長門「……!」
古泉「………」 にやにや
長門「寂しかった」
古泉「ふふ。そうやって素直になればいいんですよ」
長門「古泉一樹は性悪」 ぎゅっ
古泉「拗ねないでくださいよ」
344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 16:09:56.01 ID:SZr7A7UG0
古泉「うぐっ……苦しい、骨が折れます」
長門「………」 ぐぐっ
古泉「僕が死んでもいいんですか?」
長門「よくない」 ぱっ
古泉「悲しんでくれます?」
長門「悲しむに決まっている」
みくる「あたしは泣き喚いちゃうかも」
古泉「ありがとうございます」
長門「死なないでほしい」 ぎゅう
古泉「滅多なことでは死なないので安心してください」
長門「そう」
346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 16:15:05.09 ID:SZr7A7UG0
長門「………」 ぷるぷる
古泉「ん?」
みくる「ひゃ、長門さん?」
長門「チョコレートの匂いがする」 くんくん
古泉「すごい嗅覚ですね」
長門「………」 ちゅっ
古泉「おっと」
長門「味もする」
長門「あなた達二人はチョコレートを食べた」
長門「………」 ぷるぷる
347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 16:18:56.40 ID:SZr7A7UG0
みくる「じゃぁん」
長門「わたしの好きな棒つきチョコレート…」
古泉「コンビニに寄って買ったんです。長門さんの分も」
長門「ありがとう」 ぺろぺろ
みくる「色んな味があるんですね、これって」
長門「(こくり)」
みくる「長門さんは、どの味が好きなの?」
長門「どの味も魅力的…しかし、わたしは基本の味が好み」
みくる「そうなんだ。色々買ってきちゃったけど、今食べてるの以外はいらないかぁ」
長門「……!」
みくる「古泉くん、食べちゃおっか」
古泉「そうですね。頂きましょう」
351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 16:23:18.46 ID:SZr7A7UG0
長門「………」 ぷるぷる
みくる「うふふ、冗談ですよ」
古泉「長門さん。朝比奈さんは本気でしたよ」
みくる「ふえっ?」
長門「解っている。朝比奈みくるは本気で食べようとした」
みくる「えっ?えっ?じょ、冗談だよ?」
古泉「僕は冗談だったのに…ひどい人だ、朝比奈さんは」
長門「わたしは悲しい」
みくる「うぅ…じょ、冗談…」
古泉「分かってますよ。冗談返しです」
長門「(こくり)」 ぺろぺろ
みくる「むぅ…やっぱりいじわるですね、古泉くん。それに、長門さんも」
352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 16:26:40.82 ID:SZr7A7UG0
長門「………」 ぺろぺろ
古泉「長門さん、そんなに食べるとお昼が入らなくなりますよ」
長門「平気」 ぺろぺろ
古泉「それでおしまいにしてください」
長門「あと一本だけ」
みくる「アイスクリームとチョコレート、どっちがいいですか?」
長門「究極の選択」
古泉「まだチョコを食べるというなら、アイスはなしです」
長門「………」 ぷるぷる
みくる「どうしますかぁ?」
長門「チョコレートを我慢する」
354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 16:34:38.62 ID:SZr7A7UG0
長門「………」 ちらっ
みくる「………」
古泉「あはは、この芸人面白いですねぇ」
長門「………」 ちらっ
みくる「…ふふ」
古泉「この人はつまらないです。引っ込んで欲しいですね」
長門「………」 ちらっ
みくる「長門さん、食べたい?」
長門「! 別に…」
みくる「半分こにしましょうか?そしたら、お腹もいっぱいになりませんよ」
長門「……是非」
356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 16:43:37.30 ID:SZr7A7UG0
みくる「古泉くん、半分この半分こ、食べる?」
古泉「いえ、僕は遠慮しておきます」
みくる「ん〜、そうですかぁ」
長門「古泉一樹。あなたも食べて」
古泉「どうしてですか?」
みくる「なんでも三人です」
長門「そういうこと」
古泉「…分かりました。いただきます」
長門「とりゃ」 べきんっ
みくる「豪快ですね」
古泉「ああ、チョコの粉が床に…」
362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 17:52:54.60 ID:SZr7A7UG0
長門「………」
みくる「一番大きいのが長門さんでいいよ」
長門「………」 ぷるぷる
古泉「僕は小さいやつで」
みくる「じゃあ、あたしはこれ」
長門「朝比奈みくるのチョコレートには棒がついている」
みくる「…これがいい?」
長門「(こくり)」
みくる「交換しましょう」
長門「………」 ぷるぷる
古泉「銜えたまま寝転ぶのは危ないですからね」
長門「心得ている」
365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 17:55:57.79 ID:SZr7A7UG0
古泉「そろそろ出かけましょうか」
みくる「あっ、古泉くん、ちょっと待ってて」
古泉「? はい」
みくる「長門さん、こっち」
長門「………」 ふらふら
古泉「なんでしょう?」
みくる「お待たせしましたぁ」
古泉「これはこれは」
みくる「おしゃれしてみちゃった。どうでしょう?」
古泉「お二人とも、とても素敵ですよ」
長門「………」 照れり
みくる「うふふ、ありがとう」
366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 17:57:20.38 ID:SZr7A7UG0
古泉「いい天気で良かったですね」
長門「良かった」
みくる「天気がいいと気分も良くなります」
長門「上機嫌」
古泉「上機嫌ですか」
長門「そう」
みくる「あたしも上機嫌です♪」
長門「………」 ぷるぷる
古泉「上機嫌、上機嫌」
369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 18:03:18.72 ID:SZr7A7UG0
みくる「うぅ、でも少し寒いですね」
長門「心は暖かい」
古泉「はは、確かにそうですね」
みくる「長門さんは体もぽかぽかですぅ」 むぎゅ
長門「………」 ぷるぷる
みくる「暖かい♪」
古泉「手が冷たい人は心が暖かいらしいですよ」
長門「どう?」
古泉「んー」 ぎゅ
古泉「冷え切ってます」
長門「………」 ぷるぷる
370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 18:06:21.68 ID:SZr7A7UG0
古泉「心が暖かいのですね、長門さんは」
長門「あなた達といると、いつも心が暖かい」
古泉「そうですか、良かったです」
長門「…古泉一樹の手は暖かかった」
古泉「つまり、僕の心は冷たいと?」
長門「(こくり)」
みくる「古泉くん、いじわるばかりだもの」
長門「(こくこく)」
古泉「これは手厳しい」
長門「嘘。あなたの手は冷たかった。だから…」
古泉「………」 ぴとっ
長門「!」
371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 18:10:57.42 ID:SZr7A7UG0
古泉「朝比奈さんの言う通り、長門さんは頬も暖かいですねぇ」
長門「やめて」
古泉「僕は心が冷たい人間ですから」
長門「…あれは嘘…」 ぶるぶる
みくる「わ、古泉くん、本当に冷たいですね」
古泉「冷え性なんです」
みくる「あたしの手で包んであげますから、離してあげて」
長門「助かった」 ぴりぴり
みくる「あや、長門さんのほっぺが冷たくなっちゃってますよぅ」
古泉「お陰で暖まりましたよ」
長門「………」 ぷんすか
374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 18:16:48.26 ID:SZr7A7UG0
長門「古泉一樹」 のし
古泉「ここでおんぶですか?」
長門「…覚悟」 ずぼっ
古泉「冷たっ!背中は卑怯ですよ」
長門「仕返し」
古泉「くっ…」
みくる「あわわ、二人ともぉ」
古泉「隙ありです、朝比奈さん」
みくる「きゃわぁ!冷たいですよぉ、首はらめえ!」
長門「………」 ぬくぬく
377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 18:21:37.54 ID:SZr7A7UG0
古泉「…道の真ん中だという事を忘れていましたね」
みくる「わ、笑われてしまいましたぁ…」
長門「わたしはかまわない」
古泉「やはり高校生ですしね…」
みくる「ちょっと恥ずかしいかな、なんて」
長門「そう」
古泉「ああいうおふざけはお家の中だけにしましょう」
長門「努力する」
みくる「つい楽しくなっちゃいますよね」
古泉「それはありますね」
長門「うむ」
378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 18:24:47.06 ID:SZr7A7UG0
バイト「いらしゃいませーこのセットですねーお待たせしましたごゆっくりー」
みくる「ハンバーガーです、美味しそうです」
長門「………」 もりもり
古泉「ポテトだけでいいのですか?」
長門「Lサイズ」
古泉「たくさんありますね」
長門「みんなで食べる」
古泉「アップルパイ食べます?」
長門「できれば」
古泉「買ってきましょう」
長門「………」 ぷるぷる
みくる「おいひいですぅ」
382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 18:38:18.54 ID:SZr7A7UG0
古泉「どうぞ」
長門「ありがとう」
みくる「おいしいですか?」
長門「(こくり)」
長門「しかし、あなたが作ったアップルパイのほうが美味」
みくる「ほんとですか?嬉しいなぁ」
古泉「また食べたいですね」
みくる「あたしなんかので良ければ、いつでも作っちゃいますよ」
長門「今度、一緒に…」
みくる「作りますか!?」
長門「(こくり)」
みくる「わぁ、楽しみだなぁ!」
長門「………」 照れり
388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 19:12:03.81 ID:SZr7A7UG0
古泉「長門さん、口元についてますよ」
長門「取って」
みくる「…はい。取れましたよ」
長門「はりはほう」 むぐむぐ
古泉「ごっくんしなきゃ分かりませんよ」
長門「………。ありがとう」
みくる「ふふ、どういたしまして」
古泉「………」 もぐもぐ
長門「何をしているの?」
古泉「ポテトを食べています」
391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 19:15:37.55 ID:SZr7A7UG0
長門「なぜシェイクにポテトをつけて食べているの?」
古泉「意外といけますよ」
長門「………」 じーっ
古泉「あーんしてください」
長門「あーん」
古泉「…おいしいでしょう」
長門「不味くはない」
古泉「そうですか」
みくる「お行儀が悪いですよぉ、古泉くん」
古泉「おいしいのに…」
長門「………」 ずぞぞ
392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 19:17:57.61 ID:SZr7A7UG0
古泉「あ、ちょっと。僕のシェイクですよ」
長門「喉が渇いた」
古泉「長門さんは長門さんのがあるでしょう」
長門「けち」
古泉「別にいいんですけどね」
長門「わたしのを飲んでもいい」
古泉「なぜミルクなんですか?」
長門「飲みたいと思ったから」
古泉「………」 ちらっ
長門「…なに」
古泉「なるほど」
398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 19:23:44.46 ID:SZr7A7UG0
長門「なぜわたしの胸を見たの?」
古泉「え?見ました?無意識ですね」
長門「あなたはデリカシーが足りない」
古泉「まだ何も言ってないでしょう」
長門「では、わたしと朝比奈みくるが並んでいたら」
古泉「………」 ちらっ
みくる「?」
古泉「いえ、なんでも」
長門「………」 ぷるぷる
古泉「出ているほうに目がいってしまうのは仕方がないことです」
長門「拗ねた」
401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 19:27:26.17 ID:SZr7A7UG0
古泉「ごめんなさい」
長門「………」
古泉「アイス奢りますから」
長門「今回は特別に許す」
古泉「ありがとうございます」
長門「自分の発言には責任を持つこと」
古泉「肝に銘じます」
長門「………」 もみもみ
みくる「えっ?な、長門さん?急にどうし…」
長門「なんでもない」 ぷるぷる
405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 19:41:55.57 ID:SZr7A7UG0
古泉「あなたは十分魅力的ですよ」
みくる「よく分かりませんが、そうですよぉ」
長門「………」 照れり
みくる「古泉くんも」
古泉「あなたもね」
みくる「やだ、もう」 照れんこ
古泉「あはは」
みくる「うふふ」
長門「………」 ぷるぷる
412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 19:54:29.77 ID:SZr7A7UG0
古泉「お茶っ葉を買いに行きましょう」
みくる「うんっ」
長門「アイスは?」
みくる「あたし、まだお腹いっぱいです…」
古泉「お買い物が全て終わってからにしましょう」
古泉「歩けばお腹も空くでしょうし」
長門「(こくり)」
みくる「あーるこぉ〜、あーるこぉお〜」
長門「ワタシハーゲンキー…」
古泉「二人とも個性的な歌声ですね」
みくる「えへへ」 照れんこ
長門「………」 照れり
古泉「ユニーク」
437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 21:22:27.43 ID:SZr7A7UG0
みくる「こんにちはぁ」
おっちゃん「やぁ、毎度」
みくる「ここ、いつも来てるところなの」
古泉「いい匂いですね」
みくる「なんだか落ち着くよね。う〜ん、どれにしようかなぁ」
長門「………」 まじまじ
古泉「こんなに種類があるんですねぇ」
みくる「これなんてどうかなぁ?」
古泉「………」 じーっ
長門「………」 くんくん
みくる「…うふふ」
441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 21:26:37.71 ID:SZr7A7UG0
みくる「何か気に入ったの、あった?」
長門「…これ」
みくる「じゃあ、これにしちゃおうかな」
長門「いいの?」
みくる「いいよね?古泉くん」
古泉「問題ないですよ」
みくる「きっと涼宮さんと彼も気に入ってくれますよ」
長門「そうだといい」
古泉「大丈夫ですよ、朝比奈さんが美味しく淹れてくれますしね」
みくる「えへへ、頑張ります」
長門「………」 ぽ
442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 21:32:34.02 ID:SZr7A7UG0
みくる「お待たせしましたぁ」
長門「………」 じいっ
みくる「お団子、食べたいんですか?」
長門「いい…」
古泉「遠慮しなくてもいいんですよ。食べたいんでしょう?」
長門「そんなことはない」
古泉「僕達の前では気を使わないでくださいよ」
長門「(ふるふる)」
みくる「なんだか、お団子が食べたくなっちゃった」
みくる「長門さん、付き合ってもらってもいいですか?」
長門「…喜んで」
447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 21:38:12.18 ID:SZr7A7UG0
古泉「良いお茶でしたね」
みくる「長門さんが選んだお茶だもの。当然ですっ」
長門「………」 ぷるぷる
みくる「おいしかったですか?」
長門「(こくり)…ありがとう」
みくる「? お礼を言われるようなことはしていませんよ」
みくる「あたしが食べたかっただけだもの。付き合ってくれてありがとう」
長門「かまわない…」
古泉「………」 にこにこ
長門「ありがとう」 ぼそり
長門「………」
455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 21:44:15.03 ID:SZr7A7UG0
ウイーン
長門「………」 きらきら
古泉「何か買われるのですか?」
長門「新しい本が欲しい」
みくる「あたしも何か読んでみようかなぁ」
長門「!」
長門「これ」
みくる「これは…?」
長門「おすすめ」
みくる「わざわざ持ってきてくれたんですか?ありがとう」
長門「でも、買わなくていい」
みくる「えっ?」
456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 21:46:45.96 ID:SZr7A7UG0
長門「わたしのを貸す」
みくる「いいですかぁ?買ってもいいんですけど…」
長門「貸す。それを読んで」
みくる「じゃあ、貸してもらっちゃおうかな」
長門「それがいい。そうするべき」
古泉「長門さん。僕にも何かおすすめを」
長門「………」 きょろきょろ
長門「…これ」
古泉「あなた、今適当にそこら辺から取りましたね?」
長門「気のせい」
古泉「しかも絵本ですか」
長門「絵本でも読んでろ」
古泉「ひどい」
457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 21:51:57.04 ID:SZr7A7UG0
長門「冗談。あなたにもわたしのを貸す」
古泉「楽しみにしていますよ」
長門「…わたしの家で、三人で本を読みたい」
古泉「それもいいかもしれませんね」
長門「三人で本を読むのも悪くない」
みくる「図書館に行くのもいいですよね」
長門「(こくこく)」
古泉「約束がたくさん出来ましたね」
長門「もっと、たくさん」
みくる「そうですね。もっともっと約束しましょう」
長門「………」 ぷるぷる
460 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 21:56:59.92 ID:SZr7A7UG0
長門「!」
古泉「涼宮さんと彼がいます」
みくる「ど、どこですかぁ?」
長門「一応、隠れるべき」
古泉「そうですね。鉢合わせしてデートを邪魔するのも悪いですし」
ガタガタ
バイト「あの、カウンターの中にはちょっと…」
長門「黙って」
みくる「す、すみませぇん…」
古泉「少しの間失礼しますよ」
バイト「は、はぁ」
461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 22:04:27.83 ID:SZr7A7UG0
ヒョコッ
古泉「ふむ。本屋に入ってくる気配はなさそうですね」
みくる「向かいのお店で…髪飾りを見てるのかな?涼宮さん」
長門「………」 じいっ
ハルヒ「あ。これ、可愛いわ」
キョン「お前、そんなもんするのか?」
ハルヒ「…別に、ちょっと見てただけよ。買うなんて言ってないし」
キョン「いや、買うなら買うでいいんだが」
ハルヒ「うるさいわね、見てただけって言ってるでしょ!」
キョン「おいっ、ハルヒ!」
みくる「…涼宮さん、ちょっと怒ってませんか?」
古泉「(閉鎖空間は勘弁して下さいよ…)」
長門「………」
463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 22:12:49.27 ID:SZr7A7UG0
みくる「あっ!キョンくんが慌てて店の中に入りましたよっ!」
古泉「ついに彼も気遣うことを覚えましたか」
長門「彼にしては上出来」
ハルヒ「あれ?キョン?」
ハルヒ「どこ行ったのよ、あのバカっ!」
キョン「…ハルヒっ!」
ハルヒ「ちょっとキョン!勝手にいなくならないでよね!」
キョン「悪かったよ。…これ」
464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 22:21:16.89 ID:SZr7A7UG0
ハルヒ「何よ…、へ?これってさっきの」
キョン「昨日うまいラーメン屋連れてってもらったしな」
キョン「そのお礼だ、お礼」
ハルヒ「…バカキョン」
キョン「いらなかったら捨ててくれ」
ハルヒ「捨てるわけないじゃない」 ぼそっ
キョン「ん?何か言ったか?」
ハルヒ「んふふ♪ありがと、キョンっ!」
キョン「(うっ)」 ドキリ
469 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 22:33:44.57 ID:SZr7A7UG0
古泉「おそらく彼は」
古泉「『昨日うまいラーメン屋連れてってもらったしな。そのお礼だ』」
古泉「…的なことを言っているのではないかと僕は考えます」
長門「右に同じ」
みくる「甘酸っぱいですぅ」
古泉「二人とも足取りがルンルンですね」
長門「軽やかステップで挨拶ヘロー」
古泉「(この調子だと、閉鎖空間は発生しないでしょう。一安心ですね)」
みくる「なんだかあたしまで嬉しくなってきちゃった」
古泉「僕達も行きましょうか」
長門「(こくり)」
バイト「………」
476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 22:47:57.23 ID:SZr7A7UG0
おっさん「いらっしゃい」
長門「チョコミント」
みくる「えっと、えっと、あたしはいちごで…」
古泉「抹茶でお願いします」
おっさん「あいよ、お待たせ」
長門「そこに椅子がある」
みくる「座って食べましょう」
おっさん「な、兄ちゃん」
古泉「なんでしょう?お金なら払いましたけど」
おっさん「どっちが兄ちゃんの彼女なんだい?」
478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 22:50:31.97 ID:SZr7A7UG0
古泉「お二人共、僕の自慢の友人ですよ」
おっさん「そうかい…両手に花で羨ましいねぇ」
古泉「どうも」
おっさん「仲良くやるんだよ」
古泉「もちろんです」
みくる「古泉くぅ〜ん」
おっさん「味わって食べてね!」
古泉「ありがとうございます。では、さよなら」
おっさん「ばいばい」
481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:01:42.51 ID:SZr7A7UG0
長門「冷たい」
みくる「アイスですからね」
長門「歯に沁みる…」
みくる「虫歯ですか!?大変ですっ」
古泉「口を開けてください」
長門「あ」
古泉「虫歯ではないようですね」
みくる「分かるんですかっ?」
古泉「ええ、まぁ」
みくる「はわー、すごいです、古泉くん」
古泉「そんなことないですよ」 照りゅん
483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:04:45.15 ID:SZr7A7UG0
長門「抹茶も食べてみたい」
古泉「一口どうぞ」
長門「………」 ぱくっ
古泉「一口が大きすぎます」
長門「………」 ぺろぺろ
古泉「あなたのもくださいよ」
長門「一口なら」
古泉「遠慮なく、いただきます」
長門「!」 さっ
古泉「どうして避けるんですか」
長門「一口が大きい」
みくる「長門さん、アイスがっ」
486 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:14:16.49 ID:SZr7A7UG0
長門「まずい。このままでは地面とアイスがキスをする」
古泉「長門さん、腕を戻して」
長門「………」 ぴっ
みくる「セーフですぅ」
古泉「ギリギリでしたね」
長門「………」 ぺろぺろ
みくる「手に垂れちゃってますよ」 ふきふき
長門「感謝する」 ぺろぺろ
487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:16:45.45 ID:SZr7A7UG0
古泉「そろそろ帰りましょうか」
みくる「荷物を取りに、一旦長門さんの家に行かなきゃ」
長門「………」
みくる「…長門さん?」
長門「なにもない」
古泉「手を繋いで帰りましょうか」
長門「人がたくさんいる」
みくる「いいじゃないですかっ」 ぎゅっ
古泉「あなたは気にならないのでしょう」 ぎゅ
長門「………」 ぎゅう
491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:30:53.38 ID:SZr7A7UG0
みくる「楽しかったですね、お泊りも。お買い物も」
古泉「とても楽しかったです」
長門「………」 ぷるぷる
みくる「また、お泊りさせて下さいね、長門さん
長門「寂しい。帰らないで欲しい」
古泉「僕だって寂しいです。けど、明日は学校がありますから」
みくる「制服とか、持ってきてないですし…」
長門「………」 ぎゅっ
古泉「困りましたね」
498 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:43:13.10 ID:SZr7A7UG0
長門「あなた達も、家に帰ったら一人」
古泉「だったら一緒に暮らしますか?なーんて」
長門「(こくこくこく)」
古泉「残念ながら、冗談ですよ」
長門「荷物のことなら心配ない。わたしが移動させる」
みくる「…本当に一緒に暮らしちゃう?」
古泉「朝比奈さんっ」
みくる「だって…」
長門「………」 ぷるぷる
古泉「う…、こうなったらやけくそです、三人で暮らしましょう」
長門「……!」
499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:44:00.57 ID:SZr7A7UG0
みくる「あれ?長門さん、今…」
古泉「笑いました?」
長門「?」
みくる「長門さん、可愛いっ!」 むぎゅっ
古泉「もっと笑いましょう、その方がいいですよ」 むにむに
長門「ひょふわはらはひ」
古泉「これからきっと色んなお二人の姿をお目に掛かれるのでしょうね」
みくる「きっと毎日が幸せな日になりますよ♪」
長門「(こくり)」
こうして僕達は一緒に暮らすことになった。そして、
キョン「あぁ、ついでに言っておく。俺とハルヒ、付き合うことになったから」
平和空間は拡大した。
完
502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/22(土) 23:44:53.42 ID:SZr7A7UG0
読んで下さってありがとうございました
保守や支援もありがとう。それでは