キョン「え、鍵ってこういう意味じゃないの?」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 15:11:17.52 ID:JwkBQeOV0

キョン「てっきりマイサンが鍵で、ハルヒのソコが対になってるって意味かと思ったんだが」

古泉「だからってアナタ、直ぐ行動に移すってどういうことですか!?もうちょっと考えてから行動してくださいよこのバカ!」

朝比奈「」

長門「取りあえず行為を中止すべき、冷静にならなければ情報の伝達に齟齬が発生する」

ハルヒ「キョン、キョン!あぁぁぁ!ああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 15:16:33.34 ID:JwkBQeOV0

古泉「あぁもう、早く涼宮さんを病院に運ばないと……!」

朝比奈「」

長門「傷は直せたものの、精神が崩壊しかかっている。このままでは非常に危険」

ハルヒ「キョン、もう止めて!いや、いやあああああああああああああ!!」

キョン「流石にマイサンを眼の中に突っ込むのは無理があったかな……」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 15:20:48.11 ID:JwkBQeOV0

古泉「というか、その発想に至った経緯が分かりませんよ!鍵についての解釈は置いておくとしても、どうして鍵穴が眼になるんですか!」

キョン「いやな、とあるラノベだと腕だとか眼だとか血がとある箱の鍵になっていてな?ハルヒに頼んで腕でやってもらっても変化ないみたいだったし、次は眼かなぁ、なんて」

長門「マ王の話は関係ないし、そもそもそれだとユアサンと腕や眼で鍵同士になってしまう。チャンバラ」

朝比奈「」

ハルヒ「もう嫌だ、こんな世界……消えてなくなっちゃえばいいのに……」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 15:25:23.49 ID:JwkBQeOV0

ハルヒ「―――あれ、なんで夜なんだろ?周りが真っ暗で何も見えないわ。学校で授業受けてた記憶はあるんだけど……」

古泉「な、涼宮さん!?」

キョン「おいおいハルヒ!そっちは窓だぞ!?」

長門「あまりのショックで一時的な記憶消失と失明に陥っている」

朝比奈「」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 15:30:10.48 ID:JwkBQeOV0

ハルヒ「一人は嫌、誰か居ないの!?キョン?古泉君?有希?みくるちゃん?」

古泉「涼宮さん、僕たちはこっちです!そちらへ行っては駄目だ!」

ハルヒ「怖い、いや、どうして誰もいないの!どうして何も見えないの!?」

長門「涼宮ハルヒ は こんらんしている」

古泉「くそっ、どうすればいいんだ!?」

朝比奈「」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 15:35:30.65 ID:JwkBQeOV0

ハルヒ「キョン、そっちなの!?そっちに行けばキョンに会えるの!?」

キョン「ハルヒ!」

長門「情報操作が効かない!」

ハルヒ「キョン、どこなのよぉ、キョン!キョン!」

キョン「ハルヒ……俺の声はもう届かないのか……?」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 15:39:50.38 ID:JwkBQeOV0

キョン「……いや、諦めるな。諦めたら―――」

ハルヒ「キョン、どこなの?キョン、怖い、一人は嫌ああああああああああ!!!!!」

キョン「―――あの楽しかった日々はもう戻らないんだ!

ハルヒ、行くな!今、俺は、ここにいる!

実は俺がジョン・スミスでしたあああああああああああああああああ!」

朝比奈「Mr. and Mrs.スミス―――そうか分かったぞ、つまりキョン君がMr.スミスだとするとMrs.スミスは涼宮さん、ハルヒスミス……春、ヒステリックなミスをすることが世界復活の鍵なのだ!じっちゃんの名にかけて真実はいつも一つ!」


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 15:45:25.24 ID:JwkBQeOV0

キョン「お前にはいつも振り回されてばっかりだった。でもな、俺はそんな日々が愛おしく思えていたんだ!そんな日常を壊したくない……!俺はお前と一緒に居たいんだ!お前の側にいさせてくれ!」

ハルヒ「―――キョン、あれ、涙が止まらないよ、どうしてだろ。キョン、分かった、そこに居るのね……?貴方の側、とっても暖かいから分かるのよ?」

キョン「あぁ、そうだハルヒ……落ち着いたか?俺はいつでも、いつまでもお前の側に居たい、いや、絶対に居る。だから寂しいことなんてないんだ。安心していいんだぞ……」

朝比奈「いや、だったら最初からあんな真似するなよ。―――ッ!白蘭さん!?そんなまさか、貴方が世界を滅ぼす!?ぐぁあああ、あぐ、そうか、私は自分で自分の記憶を消してぇッ……!」

長門「朝比奈みくるの情報連結の解除を申請する」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 15:49:10.74 ID:JwkBQeOV0

古泉「……あれ、涼宮さんが消えた!?どういうことですか!?」

長門「涼宮ハルヒは別の世界へ行った。先程彼女がそう口にしていたはず。正確には私が涼宮ハルヒを新しく作った、何もない―――言うなれば、虚無の中へ送ってやった。

……彼の名前に似た良い世界、でしょ?彼女が自身で世界が消えればいいと願ったから、私が後押ししてあげたの」

古泉「な!そんなことをして!?―――そういえば、朝比奈さんも」

長門「彼女は平行世界の同一人物にあたるゴトゥーザ様と一体化しかけていたわ。先程からの狂言は知識や精神の混合による不安定さが招いていたの」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 15:53:15.14 ID:JwkBQeOV0

長門「思念体は平行世界の知識を有している、けれど、その知識が有機生命体の間で広まることを恐れているの。
二つの人物が混ざり合っていて、切り離すことが不可能……そういうことにすれば、直ぐに情報連結の解除申請は受理されたわ。」

古泉「わざと消した、ということですか!?くそ、狂ってる!」

長門「ふふ、そうかも、ね。さっき涼宮ハルヒをこの世界から消したときに、私の精神は、以前のヒューマノイドインターフェースでなかった、ただの文芸部員だったときの精神と混合したの。
彼、しおらしげな雰囲気も好きそうだったから無理矢理やっちゃった。でも、か弱い只の女子高生には、自分が宇宙人だなんて耐えられない、狂ってしまうという可能性は大きかった。
そんな簡単なことは分かったけど、彼には喜んでもらいたいもの」

古泉「……僕ももう、終わりかもしれませんね」

長門「えぇ、そうね。もし私と彼の邪魔をするなら―――ね。ふふ、ふふふふふふふふふふふふふふふふ」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 15:56:19.61 ID:JwkBQeOV0

長門「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ

ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ

ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ

ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ

ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 15:59:45.91 ID:JwkBQeOV0

古泉「うぁ、あ、あぁあぁあああああ!」

長門「―――て、起きて」

古泉「ッ!な、長門さん!?ここは……もとの部室!?」

長門「一旦落ち着くべき。貴方は15時40分ほどからずっとここで眠っていた。本日の団活は涼宮ハルヒの都合により臨時中止となったため、彼や朝比奈みくるもこちらに来なかった。部室に来たのはその報告前に着ていた私と貴方だけ」

古泉「そう、だったのですか……。いやはや、悪夢を見ていたようです」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 16:05:39.37 ID:JwkBQeOV0

長門「そう」

古泉「涼宮さんや朝比奈さんが消えてしまう夢でして……。彼は眠って起きもしない。ちょっとしたスペクタクルでした。……一応ですが、涼宮さん達がいるか、確認してみてくれませんか?」

長門「問題ない。三名とも、確かにこの時間軸上に存在している。誰にもおかしな点は……ッ!」

古泉「長門さん、どうしたんですか!?」

長門「―――涼宮ハルヒの存在が消滅した」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 16:08:35.24 ID:JwkBQeOV0

長門「……朝比奈みくるも同様。先程の夢の詳細を、何か手掛かりがあるかもしれない」

古泉「は、はい!実は……」



長門「……そう。その夢が現状に関わりがあるとするなら、鍵は私かもしれない。一時的に私の情報連結を解除すれば、何か起こる可能性がある。バックアップとして朝倉涼子を再構成するよう申請しておく」

古泉「え、そんな急に」

長門「―――情報連結、解除」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 16:11:33.14 ID:JwkBQeOV0

古泉「長門さんが消えていく……」

長門「あと五分もしないうちに朝倉涼子が再構成されるはず」

古泉「そう、ですか……。急なお別れ、ですね。ですが、僕が絶対に原因を究明してみせます……!ですから安心してくだ!?町が、消えていく!?」

長門「そんなはずはない!そ、そん、なななななななななななななななな」

長門「そんなはずないわ。この世界には、元から何もないんだから!あはははははあはははは!」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 16:14:39.85 ID:JwkBQeOV0

長門「こっちの、みっともなく地面を這いずるしかできない醜い貴方と」

長門「何もない世界で寂しく朽ち果てていく、一人ぼっちの可愛そうな貴方」

長門「「どっちが本当のあなた?どちらが夢なのかしらね?うふふ、うふふふふふふ」」

長門「どちらの世界に救いがあれば良いのにね」

長門「そうすれば、希望に縋りつく、もっと醜い姿も見れるのに!」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 16:19:05.82 ID:JwkBQeOV0

長門「キョン君、これで貴方の周りの虫どもは片付いたわ。やっと二人きり……」

キョン「」

長門「もうあんな女のせいで困る必要なんてないの。ずっとずーっと、私と一緒にいましょう、ね?」

キョン「」

長門「ふふ、可愛い……。貴方の時を止めてしまえば貴方は永遠。私も永遠。これでお揃い、ね……」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 16:20:23.93 ID:JwkBQeOV0

一応終わりました
お付き合いくださった方々、どうもありがとうございました

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 17:00:31.04 ID:JwkBQeOV0

古泉「ッ!閉鎖空間が発生しました!どうするんですか、貴方のせいで」

キョン「やばいな、どうしよう長門」

長門「私や古泉一樹、朝比奈みくるではどうすることもできない」

朝比奈「こうなりゃヤケです!み、みくるビーム!」

古泉「殴ったぁ!?なんでこの状況で涼宮さんを殴るんですか!なんでこの部はバカばっかなんだよもう!?」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 17:06:31.90 ID:JwkBQeOV0

長門「待って、涼宮ハルヒへの情報操作が効かず、彼が頼りにたらない今は彼女の意識を刈り取るのが閉鎖空間消滅への決定打」

古泉「……そう、ですか?そうなんですね?僕も殴っちゃいますよ?朝比奈さんと長門さんに任せっぱなしも悪いですもんね?」

朝比奈「意識が無くなれば世界への影響もなくなって、長門さんの力も効くようになるはずです!そしたら情報操作で夢ということにしてもらえばいいですよ!」

古泉「ふ、ふふ、今までの恨み……はらさでおくべきかぁあああああああああああ」

ハルヒ「わたしだ」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 17:11:59.72 ID:JwkBQeOV0

長門「何だ、お前だったのか」

朝比奈「また騙されてしまった」

古泉「え、え?」

ハルヒ「お前たちは詰めが甘い、だから簡単に隙を生み、騙されるのだ」

キョン「」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/20(木) 17:18:06.93 ID:JwkBQeOV0

古泉「ここは、空気を読むべきなんでしょうか?!よ、よし―――」

キョン「わたしだ」

古泉「!?」

キョン「(古泉、ここは合わせたほうが良さそうだ……)」

朝比奈「なんだ、お前だったのか」


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/20(木) 17:23:48.94 ID:JwkBQeOV0

古泉「(よし、こうなったら僕も……)わたしだ」

ハルヒ「なんだ、副団長の古泉か」

古泉「!?」

長門「こんなところで何をしている」

古泉「もうやだ、なんで僕だけボッチなんですか……」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/20(木) 17:25:48.54 ID:JwkBQeOV0

古泉「いつもいつもそうだ、どうして僕だけこんな目に会わなきゃいけないんですか!
彼は美少女達に囲まれて、大変な、それでもある程度の充足感のある生活を送っているのに、僕だけ変な空間で変な巨人と戦わされる!
おまけに周りは、小数を除いてほとんどおっさんばっかりだ!もうやだ、こんな生活やめてやるよ!」

キョン「(古泉……)」

長門「―――分かった、お前に力を貸し与えよう」

古泉「な、う、あぐううううううううううああああああ!」

古泉「わたしだ」

キョン「!?」


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/20(木) 17:28:25.86 ID:JwkBQeOV0

古泉・朝比奈「暇を持て余した」

ハルヒ・長門「神々の」

ハルヒ・長門・朝比奈・古泉「遊び」


ハルヒ「どうした、お前はやらないのか?」

キョン「!?い、いや、私はいいのだ」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/20(木) 17:32:33.43 ID:JwkBQeOV0

キョン「(神々ってどういうことだよ……ん、神々?神はハルヒと―――佐々木!佐々木ならもしかして話が通じるかも……!)用事がある。さらばだ」

ハルヒ・長門・朝比奈・古泉「あぁ」


キョン「佐々木、佐々木はいるかぁ!」

佐々木「わたしだ」

キョン「お前もかよぉおおおおおおお!」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/20(木) 17:35:01.22 ID:JwkBQeOV0

キョン「まぁ分かっちゃいたけどね!どーせそんなことだと思ってたよ!どーせこのままそっちの団も全員そんな感じなんだろう?」

パンジー「!?お前も無事なのか?」

キョン「お前もか!他の二人は―――」

橘・九曜「」

キョン「ダメっぽいな」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/20(木) 17:40:30.99 ID:JwkBQeOV0

キョン「こうなりゃ俺達も、あれ、やってみっか」

パンジー「ふん、そうだな……もう俺達では打つ手がないようだしな」

キョン「―――暇を持て余した」

パンジー「―――神々の」

キョン・パンジー「遊び」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/08/20(木) 17:43:34.21 ID:JwkBQeOV0

パンジー「……これのどこが楽しいんだ」

キョン「わたしだ」

パンジー「」


パンジーの闘いはまだ始まったばかりだ!堂々完!



ギャグで無理やり続けようとしたけどダメ、無理

この話自体、夜のハイテンションな勢いで書いただけだからなぁ

sage進行で見てる人いないだろうけど、一応終わらせました 物凄い適当でしたがね



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