2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 21:56:23.86 ID:dbH8zVfWO
五郎(む これは思った通り……複雑な田舎さだ)
五郎(いや……スゴい田舎と言ってもいい)
五郎「えっと…園崎さんの家は…」
五郎「あちゃあ、しくじった。地図を忘れてきてしまったぞ。」
五郎「困ったな…まあでかい家だそうだしその辺の人に聞けば分かるかな。」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 21:58:10.30 ID:dbH8zVfWO
五郎「おっ、さっそくありましたよバス停が。あそこで待っていれば誰か通りかかるだろ。」
五郎「それにしても腹が減った。園崎宅を尋ねるついでにどこか美味い店はないか聞くとするか…ん?」
五郎(子供だ…こんなバス停で寝てても大丈夫なのか…?)
梨花「みぃ…」
五郎(おっと、起こしてしまったかな。周りに人の気配もないことだしこの子に聞いてみるとするか。)
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:00:29.17 ID:dbH8zVfWO
五郎「あ…あの、おはようございます…」
梨花「みぃ…?…にぱー☆」
五郎(にぱーとはここの方言でおはようございますということなのだろうか)
五郎「にぱー。ちょっと尋ねるけどこの辺に園崎さんという人のお家はないかな?」
梨花「みぃ、魅ぃのお家のことなのですね。知っているのですよ。」
五郎「よかったらそこまでの道のりを…えっと、この紙に描いて教えてくれないかな」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:01:44.33 ID:dbH8zVfWO
梨花「分かりましたなのです。ちょっと貸してください。」
五郎(しかし…さっきは気付かなかったけど、この子の横にいる子…うっすらと透けているような…ま、腹が減ってるせいだろうな。)
梨花「描けましたのですー。…どうかしましたですか?」
五郎「あ、ありがとう。いやお腹が減りすぎてしまってね。君の横にいるお友達が透けて見えるんだよ。ハハ…」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:03:35.71 ID:dbH8zVfWO
梨花(…!?見えている?馬鹿な…いや、しかし…羽生、どういうこと?)
羽生(あぅあぅあぅ〜分からないのです!今までのループの中でこのようなことが起きたのは初めてのことなのです!)
梨花(…しばらく様子を見るとしましょう。)
五郎「どうしたんだい?」
梨花「なんでもないのです。ボク一人で寝てたからお友達なんていないのですよ?」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:05:40.78 ID:dbH8zVfWO
五郎「ム…今確かにいたと思ったんだけどな…角みたいな飾りを付けてて巫女装束の子が…ジェットのせいで歯車がズレたか………」
五郎(幻覚が見えるくらい空腹だったとは…)
梨花「みぃ…なんの話がよく分からないのです…」
五郎「ああ、独り言ですよ。独り言。あ…ところでこの辺に美味しいお店はないかな?」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:07:02.99 ID:dbH8zVfWO
梨花「それならありますですよ。ボクも今からご飯を食べに行くのです。」
五郎(また幻覚を見るわけにはいかないし先に食事を済ませよう。)
五郎「あ…どうせだから車に乗って行かないかい?おじさんもお腹が空きすぎているみたいなんだ。」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:08:31.48 ID:dbH8zVfWO
梨花「みぃ。それじゃあボクが道案内してあげるのですよー。」
梨花「ところでおじさんのお名前はなんというのですか?ボクは古手梨花と言いますのです。」
五郎「おじさんは井之頭五郎っていうんだよ。」
梨花「分かりましたのです五郎。さっそく出発なのです!」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:11:26.44 ID:dbH8zVfWO
>>8
当然の如く山場もなくオチもなく意味もない原作仕様となっております
そしてこの表現力の低さ
しかしそもそも孤独のグルメネタが分かる人って少なそうだな
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:12:21.69 ID:dbH8zVfWO
五郎(ここは…古手神社…?何やら随分と賑わっているようだがそんなに盛況な店があるのか?それに古手って……)
梨花「もうすぐお祭りがあるから集会場では美味しいお料理が出るのですよ。にぱー☆」
五郎(ほほう、まさに地元の味ってのを期待できそうだな。しかしいいのかな、部外者の俺が入っていっても…)
五郎「あの…さすがに部外者の俺は食べさてもらえないんじゃないかな?」
梨花「五郎はボクのお友達だから大丈夫なのです!ボクに任せるのですよ。にぱー☆」
五郎(しかし…浮いているな、どうにも……一人だけスーツ姿だからだろうけど……)
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:14:49.30 ID:dbH8zVfWO
「おっ?ひょっとして五郎じゃないか?ここで会うとは奇遇だな!」
五郎「ん この声は…」
「随分と久しぶりだな!ここには旅行か!?」
五郎「滝山…俺は仕事だ。お前こそどうしたんだ?」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:17:21.73 ID:dbH8zVfWO
滝山「俺も興宮で仕事が入ってな。聞けばこの雛見沢で祭があるっいうじゃないか。で、来てみたが今日はまだ準備中だった というわけさ。」
五郎「それより話変わるけど 滝山はこの辺の美味い店知ってる?」
滝山「うん!よくぞ聞いてくれました。興乃宮で食べるのはシロウト あれはダメ。」
滝山「あのネ この雛見沢では昔拷問の風習があったの 園崎家の地下に拷問部屋っていうのがあるから 悲鳴を聞きつつ酒を飲む!!これしかない!」
五郎(いかん 滝山が壊れはじめた。)
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:18:50.62 ID:dbH8zVfWO
バッ ギュッ
滝山「がああああ 痛っイイ お…折れるう〜〜〜」
「あ…やめて! それ以上いけない」
五郎「すみません…どうも…こいつが暴走をはじめたものでして…」
滝山「がああああ」
「まあまあ、何事も平和的に解決することが1番ですよ。あ…申し遅れましたが私この雛見沢の村長をやっとります公由っちゅーもんです。お二人は観光で?」
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:20:03.58 ID:dbH8zVfWO
五郎「いえ、仕事です。こいつとは別々に来たんですよ」
滝山「がああああ」
公由「そ〜なんですか。それはそれは…お…梨花ちゃまどうなさいましたね?」
梨花「みぃ。この二人にご馳走を食べさせてやってほしいのです!」
公由「おぉおぉ、そうですな。是非召し上がってってもらいましょ。」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:22:21.99 ID:dbH8zVfWO
五郎「あ…その、そこまで気を遣って頂くというのも…」
滝山「何言ってんだよ五郎。地元の名物を食べるチャンスだぞ。」
梨花「五郎はボクのお友達なのだから何も遠慮することなんてないのですよ!にぱー☆」
公由「そうですよ。ご友人と梨花ちゃまの言う通り!それにこれはまた来たくなるようにという宣伝も兼ねとるんですわ。ハハハ…」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:24:38.33 ID:dbH8zVfWO
五郎「あ…じゃあお言葉に甘えさせていただきまして…」
公由「ではあちらのテントへ…ささ、梨花ちゃまもどうぞ。」
梨花「もうお腹ペコペコなのですよ〜」
ぐうぅ〜
梨花「五郎のお腹も早くご飯をくれと鳴いているのです。にぱー☆」
滝山「こいつは食べることとなるとスゴイからなあ。」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:27:00.81 ID:dbH8zVfWO
五郎(フフ…地元名物を地元の人にご馳走してもらう…か。こんな経験は滅多にできるものじゃないぞ。梨花ちゃんによく感謝しないとな)
滝山「ダメだ。もう食べることしか頭にないみたいだこいつ。」
梨花「みぃ。五郎は食いしん坊さんなのです。ところであなたのお名前はなんと言いますですか?」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:28:27.73 ID:dbH8zVfWO
滝山「あ…自己紹介がまだだったね。俺は滝山っていうんだ。」
梨花「ボクは古手梨花と言いますです。よろしくなのですよ滝山。」
滝山「ん…?古手?ここは古手神社…そしてキミは古手梨花、ってことは…」
梨花「そうなのです。ここはボクのお家なのですよ。」
滝山「なるほど…ところでさっき角の様な飾りを付けた巫女装束の子がいたような気がしたけどあの子も神社の子かい?」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:31:23.67 ID:dbH8zVfWO
梨花(この男も…!?これは…霊感が強いということ…?それとも五郎の霊力の高さに滝山も引き寄せられたというの?)
羽生(あぅあぅ〜。さっき滝山と目が合っちゃったのです〜。しかし…いくら霊力が高かろうと神であるボクを見るなんてできるとはとても考えにくいのです。それに見たところ二人にそれほどの霊力もあるとは思えないのです…)
梨花(まあいいわ。契機…これは契機よ。運命を打ち破る、だってそうでしょう?こうまで有り得ないことが起こるなんて通常の世界では考えられないわ。)
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:33:44.04 ID:dbH8zVfWO
羽生(しかし…)
梨花(考えてもみなさい。この二人はうっすらとはいえ神である貴女が見えている。
これは神にも匹敵する力を持っているということじゃないかしら?そう…この運命を打ち壊す力を!)
梨花(私は賭ける、この二人に。私の命…人生…私の未来を!)
羽生(分かったのです…梨花がそれでいいのならば…)
梨花「まあそんなようなものなのです。」
滝山「そうかい。ちなみに食事は何が出るのかな?」
梨花「行ってみてのお楽しみなのです。」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:35:40.16 ID:dbH8zVfWO
五郎(出るなら郷土料理というやつだろうか。それにしても腹が減った。)
五郎「これは…」
滝山「おでん…」
梨花「暑い日に食べる熱いものこそ至高なのです!」
五郎(おでん…真夏におでん…ちょっと無理があるんじゃないのか?)
滝山(拷問見たいなぁ…)
梨花「さあ召し上がれ!なのですよ。にぱー☆」
五郎「じゃあ…頂こうか…」
滝山「ああ…」
五郎(暑い…暑すぎて味もなにもよくわからない…)
滝山「アチチチ はあ…」
五郎(そうか…脱げばいいのか)
公由「あんたいい体してるねえ なんかやってたの」
五郎「いや そんな…」
梨花「大きくて富竹みたいなのです。」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:39:01.51 ID:dbH8zVfWO
おおぅ完全に字を間違えてたぜ
でも大丈夫
もう出番がない予定だから
そしてシャーリーの出番もない
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:40:13.67 ID:dbH8zVfWO
五郎「へぇ」
五郎(富竹とは友人か何かなのだろうか)
公由「へーやて さすが江戸の方はシブイわ ハードボイルドや」
五郎「あ そうですか…」
公由「…」
梨花「…」
滝山「…」
五郎(なんだか俺が喋ると空気の流れが止まってしまうようでちょっとツライ)
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:43:26.65 ID:dbH8zVfWO
五郎「ふぅ…食べた」
滝山「暑い日に熱いものというのもなかなかだったな!」
五郎「そうだな」
梨花「みぃ。二人に見せたいものがあるのです。すぐそこだから着いて来てくださいなのです。」
五郎「これは…良い景色だ カメラがあれば撮っていただろうな」
滝山「やっぱりこういうところってのは自然が残ってるね」
梨花「みぃ…。実は二人に相談があるのです…。」
五郎「なんだい?」
五郎(早く園崎家に行かなきゃいけないんだけどな)
滝山「…」
滝山(この崖から人をぶら下げて鳥や虫の餌にする拷問…)ニヤニヤ
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:46:17.61 ID:dbH8zVfWO
梨花「私は…もうすぐ殺されるの」
五郎(滝山の奴また何か変なこと考えてるな)
梨花「理由は分からない…犯人も…何も分からない……」
滝山(あのネ カラスの餌にするのは素人!ここは蛆が沸くまで放置がベスト!)
梨花「私は死にたくない…」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:49:01.51 ID:dbH8zVfWO
五郎(あちゃあしまった 滝山に気を取られてまったく話を聞いていなかったぞ)
梨花「私は生きたい!だからお願い!私を助けて!!この運命を打ち破って!!」
五郎(まいったな 話がどんどんおかしな方向に進んでいるみたいだ)
梨花「羽生 出てきなさい」
羽生「あぅあぅ〜。初めましてなのです五郎、そして滝山。」
五郎「あ…これはご丁寧に…」
滝山「あ…どうも…」
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:51:40.98 ID:dbH8zVfWO
五郎「さっき見かけましたが…体が透けてませんか?」
滝山「俺もさっき見た気がするが透けてるな…」
羽生「ボクは神様ですから。普通はボクの姿が見えるなんてことは有り得ないのです。」
五郎(この子も電波…でも透けてるしな……)
滝山(神様…なのか…?拷問の?)
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:54:06.43 ID:dbH8zVfWO
羽生「もしかしたら二人には神にも匹敵する力があるのかもしれません。そこでこの梨花に力を貸してほしいのです。」
五郎「えっと…具体的には何を…」
梨花「私を守ってほしい。明後日を迎えることが出来れば…それだけのことで私はこの運命に打ち勝ったということになるの。」
五郎「はぁ…そうですか…」
滝山「えっと…じゃあ昼食のお礼ということで…」
五郎「とりあえずその前に園崎さんの家に行かなきゃ」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:56:56.70 ID:dbH8zVfWO
梨花「私も行くわ。私の友にも協力してもらう。」
五郎「ではさっそく行きますか」
五郎(気のせいか口調が変わっているような…)
滝山「じゃあ俺はどうしてようかな」
梨花「ボクの家にいてほしいのです。あれがボクのお家なのですよ。」
五郎(口調を時々変えるのが流行りなのだろうか。)
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 22:59:53.87 ID:dbH8zVfWO
滝山「うん。じゃあ昼寝でもしてるよ。」
五郎「ああ、じゃあ行ってくる」
梨花(でも沙都子は…あの叔父をどうにかしなきゃ…)
五郎「いやそれにしても他に車がいないというのは走りやすいぞ。」
梨花「あんまり油断してると田んぼに落ちちゃうのですよ。五郎。」
五郎「分かってますよ…ん…?なんだあの金髪の子…妙にフラフラしてるし買物袋が重そうだ。」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:03:50.58 ID:dbH8zVfWO
梨花「沙都子っ…!」
五郎「知り合い?」
梨花「ボクの親友なのです…沙都子は叔父から虐待を受けていて…それで……」
五郎「いるんだよな…そういうことする奴が……児童相談所に連絡はしたのか?」
梨花「はい…でも沙都子が拒むのです…自分は虐待など受けていないと…」
五郎「強行突破と行きますか…」
梨花「え…?」
五郎「梨花ちゃん、これを持っててくださいな。さっき買ったんだ。」
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:09:25.99 ID:dbH8zVfWO
梨花「これは…」
五郎「フフッいい絵になりそうだぞ。」
梨花「あっ…あの、沙都子をお家まで乗せてってあげてほしいのです。」
五郎「もちろんそのつもりさ。」
北条家着
鉄平「沙都子オオォ!おっそいんじゃこのダラズが!!」
沙都子「ごめんなさい…」
鉄平「えぇからさっさと運べや!」
ガシャッ!
沙都子「はい…」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:11:10.07 ID:dbH8zVfWO
鉄平「あぁあんたこいつをここまで送ってくれたみたいやね。礼言うとくわ。」
ドンッッッ!
鉄平「…?」
五郎「小さな子供にあんな重労働させなくたっていいでしょう」
鉄平「なんだァ?あんた文句あんのか」
五郎「ある」
鉄平「あんたがどう思おうが何言おうがこっちには余計なお世話だ。帰れ帰れ。礼は言ってやったんだからもう帰れ!」
五郎「……あなたは子供の気持ちを全然まるでわかっていない!」
五郎「子供時代はね 誰にも邪魔されず 自由で なんというか救われてなきゃあダメなんだ 独りで 静かで 豊かで……」
鉄平「なにをわけのわからないことを言ってやがる 出ていけ ここは俺の領地だ 出ていけ!」
ドン
五郎「フッ…言葉で返せなくなったら暴力か…」
鉄平「なにぃ…?」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:13:11.34 ID:dbH8zVfWO
五郎「噂通りの豚野郎だな 豚は豚らしく豚小屋にでも入っいたらどうだ?豚」
鉄平「∝〒§@#&£!!!」
五郎「おっと…」
ヒラリ
五郎「ククク…人は武器を持ってはじめて猛獣と対等になれるという…」
ポイッ
五郎「使え。ナイフだ。」
鉄平「えぇどきゃ#&£¢δζゐゑ◯‡♭刀I!!」
ドスッ…!
鉄平「こんまま引き裂いたらあああぁッッッ!!」
五郎(ぐっ…!今だ…梨花ちゃん…!)
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:16:28.67 ID:dbH8zVfWO
パシャ パシャ パシャ
鉄平「なっ…カメラ…!?」
梨花「フフ…さあこれを警察にでも持っていくと…どうなるかしら?」
鉄平「よこしゃああああァァァあッッッ!!」
五郎「遅いな…!」
鉄平「あ…ッ!?」
バッ ギュッ
鉄平「がああああ」
鉄平「痛ッイイ お…折れるう〜〜〜」
ゴキッッッ!
52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:19:14.30 ID:dbH8zVfWO
五郎「じゃさっそく警察を…」
梨花「もう呼んだわよ。それにしても無茶するわね…傷は大丈夫なの?」
五郎「急所は外すように調整したから大丈夫だよ。血はいっぱい出てるけどね。ハハハ…」
梨花「そう…ならいいんだけど…」
沙都子「あ…あの…」
梨花「いいから!次は私の命を護ってほしい!沙都子、頼めるかしら!?」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:21:39.88 ID:dbH8zVfWO
五郎(梨花ちゃん、やたらテンションが高いな。血を見ると興奮するタチなのだろうか。)
沙都子「えっと…もう何が何やら…」
五郎「止血も済んだしそろそろ行こうか」
「あ〜、あなたですか。こんな無茶をしたのは。」
五郎「は…?」
大石「あ、私大石と申します。は…?じゃありませんよ。もう少し死ぬところだ。」
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:25:08.57 ID:dbH8zVfWO
五郎「でも 生きてますから」
大石「そういう問題じゃ…まあいいです。次からはこういう危険なことはやめるように。それにしても…わざと刺されるなんてたいした根性してますよあなた。」
五郎「いえいえ、たまたま刺されてたまたま刺されたところが良かっただけですよ。」
大石「ま…そういうことにしておきましょうか」
五郎「では私は仕事がありますのでこれで…行こうか梨花ちゃん」
梨花「はいなのです!沙都子も行くのですよ!」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:28:45.40 ID:dbH8zVfWO
沙都子「えぇ…ちなみにどちらへ行かれるのでございますか?」
梨花「みぃ。魅ぃのお家なのです!」
沙都子「そうですの。ところでさっき言ってた梨花の命がどうこうって…」
梨花「魅ぃのお家に着くまでに詳しくお話ししますです。」
園崎家着
五郎「でかい家だな…」
梨花「みぃ!園崎家はこの雛見沢で一番の大きさですから。にぱー☆」
五郎「ごめんくださーい!」
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:31:47.71 ID:dbH8zVfWO
五郎「ご注文の品をお届けにあがりましたー!」
魅音「お待ちしており…って血まみれじゃん!?何やってんの!?」
五郎「あいにく着替えは持ってきておりませんので…裸で来るよりはマシかと思いまして」
魅音「ちょっとー…心臓弱い子が見たらトラウマ確定だよそれー…」
五郎「出血の割りに傷は浅いから大丈夫ですよ。」
魅音「そんな話してない…」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:34:27.70 ID:dbH8zVfWO
梨花「魅ぃ、こんにちはなのです。にぱー☆」
魅音「おっ!梨花ちゃんに沙都子じゃん!何?この血まみれ配達人と知り合いなの?」
梨花「ボクのお友達なのです!」
沙都子「わたくしもまだ状況が飲み込めないんですの。」
五郎「あ にぱー☆」
魅音(え…なんで急に梨花ちゃんのマネ…)
魅音「あ…あはは…」
五郎「とりあえずハンコとサインをお願いします。」
魅音「あ…はい。今持ってきますね。」
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:37:24.52 ID:dbH8zVfWO
五郎(にぱー☆はあいさつかと思っていたが…ひょっとしたら発音に違いがあるのかもしれないな)
梨花「あ…魅ぃ、五郎もいれてお話しがあるのであがっててもいいですか?」
魅音「あー、じゃそこの部屋で待っててー!」
梨花「ではお邪魔しますのです!ほら、二人も!」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:39:58.91 ID:dbH8zVfWO
五郎「はあ…どうも…お邪魔します。」
沙都子「お邪魔しますですわ。」
詩音「こんにちは皆さん!お茶でも…って何!?誰!?なんで血まみれ!?」
沙都子「お邪魔していますわ。詩音さん。」
五郎「さっきの子じゃないのかい?」
梨花「こっちは双子の妹の詩音なのです。にぱー☆」
五郎(にぱー☆…今度は疑問形な感じで発音してみようかな…)
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:42:10.88 ID:dbH8zVfWO
五郎「に…」
詩音「え、でなんで血まみれ?」
梨花「かくかくしかじかなのです。」
五郎(…いかんな タイミングがズレてる)
詩音「そう…あの野郎を……五郎さん、本当にありがとうございます…!」
五郎「あ、いえいえ」
五郎「…あ」
詩音「え?」
五郎「にぱー☆」
詩音「は、はぁ…」
五郎「………」
詩音「………」
沙都子「………」
梨花「………」
五郎(違ったようだな。)
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:45:40.90 ID:dbH8zVfWO
魅音「お待たせー!って何この空気?」
梨花「それでは、みんなに話したいことがありますのです」
魅音「スルー?」
梨花「かくかくしかじか」
詩音「で、綿流しの日に梨花ちゃまが殺されちゃう…と」
沙都子「大丈夫ですわ梨花!ワタクシのトラップで梨花には指一本触れさせませんわ!」
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:48:56.02 ID:dbH8zVfWO
魅音「ならうちの地下に隠れてるのがいいよ!あそこなら絶対に誰にも分からない!」
梨花「みんな…こんな話を信じてくれるのですか…?」
沙都子「当然ですわ!だって大切な親友ですもの」
五郎「………」
詩音「沙都子の言う通りですよ梨花ちゃま。まあいきなりそんなこと言われたからちょっと驚いちゃいましたけどねー」
魅音「安心しなよ梨花ちゃん!園崎家が総力をあげて守ってあげるから!」
梨花「みんな…ありがとう…」
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:50:22.89 ID:dbH8zVfWO
<こんにちはー!
魅音「おっ、レナも到着したみたいだね!玄関行ってくるよ。」
レナ「お邪魔しまー……す………?」
魅音「あー…言いたいことは分かるよー。アハハ…」
レナ「そ…」
五郎「にぱー☆」
レナ「かっ…かぁ…」
沙都子「レナ…さん…?」
詩音「ひょっとしてー…」
レナ「かぁいい……かぁいいよ〜!!はぅー…おっ、お持ち帰りいぃいぃぃぃ!!」
五郎「おっと…」
ヒラリ
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:53:15.23 ID:dbH8zVfWO
魅音「避けた…」
沙都子「座ったままの姿勢で…」
詩音「あのスピードを…!」
レナ「なるほど…取得難易度Aランク…いや、それ以上かな?かな?」
沙都子「ランク付けなんてありましたのね…」
その頃の滝山
「おっ、ジョジョが全巻揃ってるじゃないか」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/18(火) 23:56:59.70 ID:dbH8zVfWO
梨花「フフ…負けるはずがない…みんなが私を信じ、私がみんなを信じるこの世界。そして五郎という神にも匹敵する要素。完璧ね…!」
小此木「三佐、ちょいと気になることが」
鷹野「何?作戦に支障をきたすようなことかしら〜?」
小此木「ターゲットと行動をしているこの男…井之頭のものじゃあないかと思うんですがね」
鷹野「井之頭〜?知らないけどそれがどうしたっていうのよ〜?」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:00:11.66 ID:+h+1rdiNO
小此木「詳しいことは知らないんですがね、昔、この部隊に入ったころ写真を見せられて言われたんですわ。恐ろしい男だ…ってな。」
鷹野「その男が…古手梨花と行動している…と…」
小此木「番犬部隊をも遥かに凌駕する…って噂だぜ。奴がターゲットに肩入れしているとしたら、こりゃーこの作戦も危なくなってきたしたねぇ。」
鷹野「ただの…噂話じゃ…」
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:06:48.29 ID:+h+1rdiNO
小此木「北条鉄平、いたでしょ?」
鷹野「沙都子ちゃんに自分の思い通りに使い虐待を加えていた、っていう男ね。捕まったらしいけど。それがどうしたのよ?」
小此木「その件の解決者は、その井之頭なんだよ。」
鷹野「へぇ、噂は伊達じゃない…ということね。」
小此木「問題は解決方法でね」
鷹野「?」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:09:47.86 ID:+h+1rdiNO
小此木「ナイフで刺させたんですわ。自分をな。」
鷹野「じっ…自分を…って、そんな馬鹿なことが…」
小此木「しかも刺された後にも関わらず荷物配達の仕事に戻った。おそらく奴は北条鉄平の攻撃を読み切ってわざと刺されたってこった」
小此木「もしくは驚異的な回復力か…どっちにしろまともな人間じゃねぇってのは確かだな。」
鷹野「くっ…そこまでのものなの…?それでも、諦めるわけにはいかないの…!絶対に……!!」
小此木「三佐、昔な、東京にもいたんだわ。一人が番犬部隊に匹敵する力を持つ四人とその司令官が一人。」
80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:13:53.25 ID:+h+1rdiNO
鷹野「昔?今はもういないの?」
小此木「あんまり強すぎたもんでね。東京に裏切られて殺されそうになったらしいですわ。」
鷹野「じゃあ…生きているの?今はどこに…!?」
小此木「えぇ、今はみんな畑違いの仕事してますがね。」
鷹野「呼ぶことは…」
小此木「山狗部隊と仲がよく俺もよく一緒に飲んだり世話になった、が組織に殺されそうになったんだ……どうかね?」
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:15:37.46 ID:+h+1rdiNO
鷹野「連絡先は…?」
小此木「知ってますよ。たまに会いに行きますからねぇ。」
鷹野「呼んで。絶対に、失敗するわけにはいかないの。」
小此木「まあ言うだけ言ってみますがね。」
鷹野「えぇ、頼むわ。」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:17:29.68 ID:+h+1rdiNO
その頃の滝山
滝山「なんだ、バキも全巻揃ってるじゃないか。」
綿流し祭当日
五郎「ほう、いいじゃないか。いかにも祭って祭だ。」
滝山「久しぶりだな。」
五郎(電波漬けな会話に巻き込まれていたからすっかり忘れてた…)
滝山「おかげでジョジョの奇妙な冒険とバキシリーズを全巻読むことができたよ!」
五郎「それは良かった」
84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:20:29.74 ID:+h+1rdiNO
滝山「梨花ちゃんはどうしたんだ?」
五郎「友人たちと祭を見てまわるらしい。それから今日のメインイベントで頑張るみたいだぞ。」
滝山「それまでどうする?」
五郎「屋台の食べ物を買ってきたし梨花ちゃんの家で食事して本を読もうかな。」
滝山「じゃあ俺は何か買ってくるかな。」
五郎「実は滝山の分も買ってきたんだ。」
滝山「おっ!さすがだな五郎!」
五郎「あの景色のいい場所で食べよう。」
滝山「委細承知」
85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:24:01.27 ID:+h+1rdiNO
五郎「このきゅうりあんまりうまくないな」
五郎「うん………うまい 確かにうまいん しかし……これはどこまでいってもシューマイだな」
五郎「これは…思った通り……複雑な甘さだ。いや……すごい甘さと言ってもいい」
滝山「意外と文句つける方なんだなお前って」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:26:38.40 ID:+h+1rdiNO
五郎「でも感じ感じ、やっぱりこういうところで食べ物に文句言っちゃいけないぜ。」
滝山「文句つけてたのお前だけだけどな」
夜
五郎「さて、そろそろ見に行くとしますかね」
滝山「うん」
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:28:46.31 ID:+h+1rdiNO
鷹野「この作戦の為にお集まりいただけたこと、心より感謝しております。」
「まあ一人は仕事中らしく連絡が取れなかったんで三人だけですがね。」
「問題ねえ。俺一人でも充分なくらいだ!」
「問題は大有りや。あの男、井之頭がおるんやさかい。」
「とにかく、作戦成功のあかつきには」
鷹野「えぇ、東京を、壊滅させる。」
「適当に約束したんじゃねぇだろうな?」
「そうや。口約束なら何とでも言えるからなぁ。」
89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:31:22.59 ID:+h+1rdiNO
鷹野「これが終われば私は相当の地位にまで昇ることができる…!あとは時間をかければ簡単なことよ〜。」
小此木「お久しぶりです皆さん。お茶入れてきましたんでどうぞ。」
「久しぶりですね。あなたは相変わらずお茶の入れ方が上手い。」
「ったく、うちで雇いたいくらいだぜ!ガハハハ!」
「ククク…その通りやな。」
小此木「いえいえ。恐縮ですわ。しっかし三人もお変わりないようで。」
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:33:17.33 ID:+h+1rdiNO
鷹野「にしても、パッと見ただの中年男性にしか見えないけれど大丈夫なのかしら…」
大山「なんだァ?あんた文句あんのか。」
松むら「あ…ごめんなさい。見た目で決め付けるのは良くないんですよ。ごめんなさいね。」
鷹野「すごい威圧感ね…。信用しておくわ。あと、司令官は誰なの?」
ロク「司令官なら事務所ですわ。わかります?事務所ゆーたらヤクザのことな」
鷹野「ヤクザ…?」
ロク「うそやうそや。すぐホンマにとるさかい。」
91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:36:15.39 ID:+h+1rdiNO
松むら「ですからごめんなさい。司令官のことは私たちも知らないんですよ。謎に包まれたお方でしてどうも」
鷹野「そう…まあいいわ。そろそろ、作戦開始の時間ね。」
五郎「すごい人だかりだな。」
滝山「見づらい…」
パチパチパチパチ
五郎「終わったみたいだな。」
滝山「帰るか。」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:38:23.19 ID:+h+1rdiNO
五郎「いや、それが梨花ちゃんは命を狙われているらしくてね。」
滝山「へぇ…」
五郎「信じてなさそうだな」
滝山「で、お護りするってのか?」
五郎「ああ、それで滝山にも手伝ってほしいんだが。」
滝山「うん、いいヨ。昼食の礼くらいはしなきゃな。」
魅音「おっ!ゴローちゃん!ちゃんと来てくれたんだ」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:41:01.41 ID:+h+1rdiNO
五郎「残念ながら後ろの方だったからちょっと見づらかったけどね。」
詩音「そちらの方は…?」
滝山「どうも、はじめまして。こいつの友人の滝山です。」
レナ「はじめまして!私は竜宮レナと言います!」
沙都子「ワタクシは北条沙都子と申しますわ。」
詩音「私が園崎詩音。こっちの魅音の双子の妹なんです。」
魅音「そーそー!園崎魅音と言います!そしてこの部活の部長やってます!」
滝山「よろしくお願いします。」
魅音「こちらこそ!」
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:42:51.09 ID:+h+1rdiNO
滝山「拷問…」
魅音「え?」
滝山「なんでもないです」
梨花「みんな〜!お待たせなのです!」
富竹「やあみんな。そこで梨花ちゃんと会ってね。事情は聞いたよ。」
入江「お力になれるのであれば遠慮なさらず何でもおっしゃってくださいね。」
滝山「梨花ちゃん久しぶり。」
梨花「お久しぶりなのです。滝山。」
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:46:31.75 ID:+h+1rdiNO
魅音「おお、梨花ちゃんはもう知り合いだったのか!じゃさっそく私ん家行こうか!」
小此木「ターゲットは園崎家に向かっている。どうしますかね?」
鷹野「まだ早いわ。それに、死体だって作らないといけないんだからね〜。にしても二郎さんも所長も、どこに行ったのかしら〜?」
小此木「その二人もターゲットと一緒のようですぜ。」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:49:34.87 ID:+h+1rdiNO
鷹野「なんですってぇ…!?どこかから情報が漏れた?いや、オヤシロ様の予知能力?有り得ないわ…」
小此木「どうします?」
鷹野「まあいいわ。とりあえず私の死体だけでも用意しておいて。鬼隠しするのはその後でも充分なんだから。」
小此木「了解した」
大山「おい、俺たちの出番はまだなのか?」
鷹野「フフ…そろそろ出てもらおうかしら…夜は短いのだから…!」
松むら「そうですか、まあ楽しみにしていますよ。」
ロク「出撃するときはいつでも言ってや。」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:52:48.10 ID:+h+1rdiNO
小此木「連中は園崎家の地下に入った模様、おそらくそこでしばらくやり過ごそうって考えだ。」
鷹野「そう…それじゃちょっと早いけどお三方に頑張ってもらうわ。」
松むら「では行きますか。」
五郎「これはすごいな。」
魅音「そうでしょー!しかもこの地下への扉は爆弾でもないかぎり開けることはできないし私しか知らない逃げ道もたくさんある!」
滝山(拷問道具…一つくらい貰っても大丈夫だろうか)
99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:54:38.27 ID:+h+1rdiNO
沙都子「扉に辿り着くまでにトラップも仕掛けさせてもらいましたしね。」
ドンッ ドドドドド…
沙都子「さっそくかかっているようですわ」
レナ「すごい音だよ!だよ!」
101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 00:57:45.26 ID:+h+1rdiNO
沙都子「もっちろん!特別でございますから!」
詩音「安心してくださいな。ここなら死人が出ても問題ありませんから…!」
松むら「なかなか面倒ですね」
大山「地道に石投げて進むしかねぇな」
ロク「でも見えてきたで、地下への扉が」
小此木「鋼鉄製の扉…どう開けましょうかね?爆弾なんて使うわけにはいかんし。」
ロク「こんなん殴れば開くよって」
小此木「殴れば…って…」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:01:26.88 ID:+h+1rdiNO
ピンッ ミシィ…
小此木「…」
ピンッ ビキィ…
小此木「ヒビが…!」
ロク「あと一息やね。ハァッ!」
ドッ ガタアァン!!
ロク「扉が吹き飛んでもうた!武の勝利や!」
松むら「お疲れ様です」
大山「んじゃ行くか」
小此木(分かってはいたが、もう人間の域を遥かに超えてるな…)
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:03:29.22 ID:+h+1rdiNO
魅音「今の音ってまさか…」
レナ「入口の方から足音も聞こえるよ。」
梨花「早く逃げましょう!魅音、道案内お願い!」
魅音「そうだね!どう入ってきたのかは知らないけどかなりやばい!」
沙都子「足音がかなりのスピードで近付いてきていますわ!」
滝山「じゃあ、俺が足止めをしよう」
五郎「あ、じゃあ俺も」
詩音「そんな!?死にますよ!?」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:05:25.16 ID:+h+1rdiNO
滝山「大丈夫大丈夫」
富竹「なら、僕も残るとするよ。少しは役に立つはずだ。」
梨花「駄目よ!みんなで…みんなで明日を迎えなきゃ…」
沙都子「そうですわよ!馬鹿なこと言ってないで早く来てくださいまし!」
五郎「俺は小さい頃から古武道を習ってたし…」
滝山「俺は空手やってるんだ」
富竹「議論している暇はないよ。大丈夫!また後で会える!」
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:08:03.95 ID:+h+1rdiNO
魅音「行くしかない…か!」
梨花「そんな…!」
詩音「あの人たちの目を見れば分かります。彼らは絶対に退かないでしょう。」
レナ「そうだね。ここは信じて逃げるしかない。」
入江「行きましょう…!」
梨花「三人とも…!また後で!」
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:10:47.67 ID:+h+1rdiNO
ザッ…
松むら「これはこれは…」
大山「さっそくでやがったな!」
ロク「って…何やっとるんや?滝山。」
滝山「お前らだったのか…道理であの扉を破ってくるはずだ」
五郎「知り合いか?」
滝山「まあな」
松むら「ちょうど良かった。この任務に成功すれば依頼人が東京を壊滅させてくれると約束をしましてね。あなたも手伝ってくれませんか?」
滝山「悪いが…」
大山「お前も東京には相当腹が立ってるはずだろ?」
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:13:41.49 ID:+h+1rdiNO
滝山「先にこっちの依頼を受けた。裏切りは、よくないだろ」
ロク「そのとおりやな…。よっしゃ、ちょうど三対三、誰の相手しよか?」
松むら「私は誰でも構いませんが」
大山「俺は井之頭だ。」
ロク「じゃあ、わしは滝山の相手やるわ」
松むら「というわけで富竹さん。お相手お願いします。」
富竹「えぇ…こちらこそっ…!」
松むら「おっと危ない…」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:16:36.11 ID:+h+1rdiNO
大山「お前にかけられたアームロックの借り、今こそ返してやる!」
五郎「あ…はい…」
ロク「久しぶりやねぇ〜。こうして戦うんも。」
滝山「お互い手の内を知り尽くしている。面倒な戦いになりそうだ。」
滝山(正拳ッッ!入ったッッッ!!)
ロク「消力…」
滝山「ちっ…だが…守ってばかりじゃ勝てないぞ?」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:18:53.13 ID:+h+1rdiNO
ロク「ご心配なく…」
スッ…
滝山(これは…何かマズイッ…!回避………!!)
ピン ドゴォ!
滝山「岩壁が…」
ロク「攻めの消力や…覚えるのにかなり苦労したんやで。」
滝山「どういう理屈だよ…ッ!」
ロク「消力はお前の必殺技のあの関節を同時加速させる突きも無効化できるんやで。勝負はもう決まったんとちゃうか?」
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:21:22.23 ID:+h+1rdiNO
滝山「安心しなよ。俺だって遊んでたわけじゃない。」
ロク「ほ〜。やけども、そのマッハの速度を更に高めようもんなら、その腕破裂してまうで?」
滝山「へっ…」
スッ
ロク(構えは変わってない…しかし…)
滝山「どうした。来ないのか?」
ロク(いや、消力による回避は確実や!突っ立っとってもどうにもならんしな!)
ダッ
112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:23:45.31 ID:+h+1rdiNO
滝山(関節のイメージ…!)
ロク(来るッ!消力ッッッ!!)
パァンッッッ!
ロク「もろうたッッッ!」
滝山「まだだ…俺だけが掴んだ…俺だけのマッハッッッ」
ロク(アホな…ッ!右手突き出したあの体制から何が…ッッ)
滝山「ダッッッ!!」
ロク(体を回転させて…?一体……)
ドォンッッッ!!
ロク「〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!」
ドッ…ゴロゴロゴロ…
ロク(し…衝撃波か…!?)
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:26:03.71 ID:+h+1rdiNO
滝山「さすがに…もう立てないだろ。」
ロク「その…腕…」
滝山「とっくの昔に義手だよ。あーあ、高いんだぜ?これ」
ロク「ハハハ…そう…か……」
滝山「まあお前は全身骨折程度だろ。寝とけ」
ロク「そう…するわ。おやすみ…」
バタリ
滝山「あー疲れた…」
ザッ
滝山「ん…新しいお客様か…ッッ」
114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:28:46.88 ID:+h+1rdiNO
大山「フンッ!ハァッ!!」
ヒラリ ヒラリ
五郎(今日は何を食べようか。大判コロッケもいい いくらどぶ漬けかさんま焼きだっていいぞ そこに生ゆば刺しなどつけるか)
大山「ハァッ…ハァッ…」
ドォンッッッ!!
大山「〜〜ッッッ!?」
五郎(すごい音だな…滝山かな?)
大山「ぐっ…!」
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:32:45.11 ID:+h+1rdiNO
五郎「何をしようと無駄だ。攻撃するどころか指一本触れることもできない。それでも続けるか?」
大山「黙れッ!」
松むら「苦戦してますねぇ」
五郎「富…富…えっと……あのメガネの人はどうした?」
松むら「寝ていますよ。強いといっても一般人と比べての話ですからね。我々の戦いにはついてこれませんよ。」
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:38:08.75 ID:+h+1rdiNO
大山「手を出すな…ッ!こいつは俺が…」
松むら「無理ですよ。井之頭さんの言う通りこのままじゃ指一本触れることはできない。あなたも分かっているはでしょう。」
大山「ちッ…」
松むら「そういうわけで2対1となりますが」
五郎「あ、はい、じゃあそれで。」
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 01:41:36.99 ID:+h+1rdiNO
松むら「では失礼して」
ジャリ…
五郎(砂を…?)
スッ
パァンッッッ!
五郎「〜〜〜〜〜〜ッッッ!!」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[さる] 投稿日:2009/08/19(水) 02:01:38.49 ID:+h+1rdiNO
松むら「ごめんなさい、あらゆる物を武器とする。これが環境利用闘法なんですよ。」
五郎「なるほど…ッッ。ん…?もう一人は…」
パシイィッッッ!!
五郎「ぐああぁぁッッッ!!」
大山「相手の体内から振動させダメージを与える…!昔あんたに与えた張り手を大改良し…身につけたッ!その名も打震だッッッ!!」
128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 02:09:53.18 ID:+h+1rdiNO
松むら「さすがの井之頭さんも2対1となると分が悪いようですね。」
五郎「ちょうど…いいハンデさ…!」
松むら「強がりを…」
大山「ぐっ…!」
松むら「大山さん!?どうしました?」
大山「今の瞬間に関節を外されたみたいだ…ッッ!」
松むら「なんと…!」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 02:16:43.72 ID:+h+1rdiNO
五郎「ッ!」
ダッ
松むら「はや…」
パシイィッッッ!!
松むら(馬鹿なッッッ!これは大山さんの打震…ッ!いや…それ以上に恐れるべきは今の攻撃…!殺気も何も感じなかった…ッッ!!)
松むら「ハッ!」
132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 02:24:56.94 ID:+h+1rdiNO
松むら(あの構えは滝山さんの…マズイッッッ!)
パァンッッッ
松むら「ぐおおおぉッッッ!!」
五郎「マッハ突きだ…!」
大山「ガラ空きだぜ…!」
ピンッ
大山「これが俺が編み出したもう一つの必殺技…!紐切りだッッッ!」
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 02:32:19.69 ID:+h+1rdiNO
五郎「左腕が…」
大山「使えないだろう…!この一撃で、終わらせるッッッ!!」
五郎(大技はスキが大きい…ならばッ!)
大山「打震ッッッ!」
五郎「消力…ッ!」
大山「な…んだとぉッッッ!?」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 02:39:46.51 ID:+h+1rdiNO
バッ
大山(アームロックか!?しかし左手が使えないんじゃ…!)
バッ
大山(アゴで…ヒジを押さえやがッ…!?)
ギュッ
大山(なんてぇ力だ…ッ!腕をまるで動かすことができねぇ!!)
大山「がああああ 痛っイイ お…折れるう〜〜〜」
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 02:46:19.68 ID:+h+1rdiNO
「あ…やめて!それ以上いけない」
五郎「この声は…」
大山「呉さん…どうしてここに…ッッ!?」
呉「司令官ですカラね。アナタたちの面倒を見なくてハイケナイ。ちなみにアチラでは滝山さんにお会いシマシタ。」
五郎「あいつを…どうした…?」
呉「部下を殺しタリなんてシマセンよ。ちょっと眠ってもらいマシタ」
141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 02:52:23.15 ID:+h+1rdiNO
大山「あんたが司令官だったとはな…しかしその体…」
呉「その話はあとデス」
五郎「ドーピング…か…ッッ!?」
呉「えぇ、アナタガタと違ってもとはか弱い体デシタので」
ギュッ
大山「ッッッ!」
ドサリ…
五郎「あんたを倒せば終わり、ってわけだな」
146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 03:10:42.14 ID:+h+1rdiNO
呉「ドウでしょう?私はタダ戦いにきただけですので」
五郎「ハァ!」
ドンッッッ!
呉(ドーピングの筋肉の上からでも響く…ッ!)
五郎「紐切り…ッ!」
呉「う…腕がッ!?」
五郎「りゃああああぁぁぁッッッ!!」
呉(マッハ突きの…連打ッッッ!)
ドォンッ!
147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 03:14:15.16 ID:+h+1rdiNO
呉「サスガは井之頭さん…これを…使うしかないようデスね…ッ!」
五郎「!?」
ミシ…ミシィ…
呉「ドーピングコンソメ呉さんだ…。さぁ私を止めることができるかな?」
呉「ダッ!」
五郎「これは…ドーピングによるマッサージッッ!余りのフワフワ感に手を動かすことができない…!!」
148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 03:18:27.69 ID:+h+1rdiNO
呉「フフフ…これぞ究極…癒し…与える力…ッッ!!」
五郎「うおおおぉッッッ!」
呉「自力で快楽から逃れタカ…」
五郎「やる…か…!」
呉「なんだ…この闘気は…!ハッ…!奴の…奴の背中が…」
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 03:21:47.92 ID:+h+1rdiNO
五郎「神経も…繋がったようだな…ッッ!」
呉「まるでご飯を大盛りによそった茶碗のような背筋………ッッッ!!」
スッ…
五郎「これに、全てをかける」
呉「フッ…フワフワになれえええぇッッッ!!」
五郎(マッハッッ、打震ッッッ!!!)
パァァァンッッッ!!
151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 03:27:11.39 ID:+h+1rdiNO
呉「ごっ…ああああああぁぁぁぁッッッ!!」
五郎「マッハの衝撃が体内を駆け巡っているんだ…まあ、その肉体なら死ぬことはないさ。」
呉「あっ…くっ………」
バタリ…
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 03:31:07.59 ID:+h+1rdiNO
鷹野「私の計画は…全部失敗ってわけね〜…!まさかこんな子供達に山狗部隊が負けるだなんて…」
入江「番犬部隊もそろそろ到着します…。もう諦めてください、鷹野さん…」
鷹野「嫌よぉ!これはおじいちゃんに捧げるためのものなの!!何が何でも…!!」
入江「もう…無理なんです…!」
番犬部隊「鷹野三四三等陸佐、確保!これより本部に…ッッッ!?」
松むら「ストーップ。」
番犬部隊「お、お前たちは!死んだのではなかったのか!?」
154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 03:35:11.89 ID:+h+1rdiNO
大山「死ぬかってんだ馬鹿野郎ども。」
ロク「まあまあちょいと待っててや」
鷹野「あなたたち…」
松むら「あなたのこの失態の原因は私たちにもある」
鷹野「もう…遅い……」
大山「お前さんは、一生かけてでもその研究を完成させる気はあんのか?」
鷹野「ハッ…一生どころか…この研究が完成するなら今すぐにだって死んでみせてもいいくらいよ…」
ロク「この失態の埋め合わせ…っちゅうのもなんやけど、その研究資金、わしらに出させてくれんか?」
155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 03:38:15.17 ID:+h+1rdiNO
鷹野「何言ってるのよぉ…安い金額じゃないわよ…?」
松むら「ご安心を。我々だって元々はかなりの地位にいたのです。」
大山「契約を守れなかったんだ!だから、あんたが研究を完成させるまでの資金面でのサポート、ってので許しちゃくれねぇか?」
番犬部隊「なっ何を勝手な…!」
ロク「文句があるなら、相手になるで…?」
番犬部隊「うっ…」
156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 03:40:52.85 ID:+h+1rdiNO
松むら「帰って上に伝えなさい。こちらに手を出さなければこちらから危害を加える気はない、と言っていた。と」
呉「それとも、我々と戦いマスか?」
滝山「素直に帰れば被害0だせ?」
番犬部隊「ちっ…引き上げだっ!!」
鷹野「でも…本当に莫大な金額で…」
大山「ぐだぐだうるせえ!研究続ける気はねぇのか!!」
鷹野「やる…やるに決まってるわ!!そして…おじいちゃんを馬鹿にした連中に認めさせるの!!」
ロク「よっしゃ!そのイキや!!」
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 03:42:31.64 ID:+h+1rdiNO
鷹野「フッ…フフ……ノーベル賞を取ったらあなたたちのことも紹介してあげるわ…。」
滝山「そいつはありがたいな!」
松むら「今から準備をしておかないといけませんね。」
呉「みなさんロクな服を持ってマセンからねー」
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 04:01:05.62 ID:+h+1rdiNO
大山「うるせぇっ!お前もだろうがよ!」
松むら「そうですよ、司令官。」
呉「今はもう…司令官ではアリマセンよ。」
滝山「そうだな…呉」
160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 04:02:56.95 ID:+h+1rdiNO
梨花「ありがとうみんな…!みんながいなかったら私……!」
魅音「いつだって仲間だもん!これまでも、これからも!助け合っていくよ〜!」
詩音「お姉の言う通りですよ。梨花ちゃま!」
沙都子「明日からまた、ずーっと、どれほど時間がたってもワタクシたちの友情は変わりませんわよ!」
レナ「そういうこと!レナも…みんなも、梨花ちゃんに頼って頼られてを繰り返すんだよ!だよ!」
梨花「フフ…そうね…五郎、あなたも、あなたには1番感謝しているわ。私に勇気を与えてくれたきっかけなのだから」
五郎「あ…そりゃどうも…」
161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 04:06:33.83 ID:+h+1rdiNO
二ヶ月後
滝山「やー研究はどうだい?お二人さん!」
鷹野「順調よ〜。とは言ってもまだまだ試行錯誤してるけどね〜。」
富竹「いやー僕には難しくってさっぱりだよ。」
大山「まあ新婚さんはとりあえず離婚しねぇようにな!ハハハ!」
鷹野「失礼ねぇ。こんなに愛しあっているのに離婚なんでないわよ〜。ねー二郎さん」
富竹「あ…アハハ…いや、人前でそういうのは照れるなぁ…」
162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 04:08:09.90 ID:+h+1rdiNO
鷹野「もー、二郎さんったらかわいいんだから〜。」
ロク「独り身は寂しいもんやねー…」
入江「もう慣れましたよ…ハハハ…」
鷹野「で、今日は何の用かしらぁ?」
呉「実はゴローさんが次に仕事で行くトコロ。何かの会を開くようでシテ」
滝山「なんでも黄金探しとかなんとか。で、お友達を誘ってきてくださいってことらしいんだよ」
大山「それであんたらはどうするか聞きにきたんだ」
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 04:09:58.93 ID:+h+1rdiNO
鷹野「んー…そうねぇ…気晴らしに…そうだわぁ…!第二新婚旅行は黄金探しツアーっていうのはどうかしらぁ!」
富竹「うん、三四さんが行くのなら僕も。」
入江「もちろん私も行きますよ〜!」
松むら「決まりですね!」
ガチャリ
五郎「みなさんお久しぶりです。何人行くことになりましたか?」
ロク「わしとゴローさんに松に大山に滝山、呉さんから鷹野さんと富竹さん入江さん!九人か!これまた大人数やなぁ!」
五郎「目的地の島では魔女が黄金隠した、それを見つけたものには莫大な富を、だそうだ」
滝山「このメンバーなら魔女どころか神様にだって負ける気がしないぜ!」
164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 04:11:00.12 ID:+h+1rdiNO
鷹野「フフっ…まさに怖いものなしだわ〜。」
大山「まったくその通りだぜ!ガハハハハ!」
呉「ではそろそろ出発シマスカ!」
五郎「目的地は、六軒島だ」
五郎「言っておくは俺は仕事がメインで行くんだからな…」
165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 04:13:01.83 ID:+h+1rdiNO
ベアト「…?なんじゃ?この気配は…」
ラムダ「げーっ…この気配ってさー……」
ベルン「あらあら…ウフフ…このせっかくの退屈しのぎも、もう終わってしまいそうね………」
完
167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 04:16:28.38 ID:+h+1rdiNO
大山戦当たりから書き溜めなしの即興やってたからなで…
疲れた…そして眠い……
168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 04:17:57.87 ID:+h+1rdiNO
おお、こんな時間までお付き合い頂いて有り難い限りにござい
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/19(水) 09:35:14.25 ID:+h+1rdiNO
http://neta.sblog.jp/blackleaf/
とりあえず孤独のグルメについて知りたければこのサイトのレビューでも読むか実際に買うかするのが吉かと思われる