1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 23:50:51.52 ID:WANbuExwO
キョン「…何を言ってるんだ?」
ハルヒ「だ・か・ら!付き合いなさいって言ってんのよ!!とうとう耳まで腐ったの?」
キョン「俺のどこがいつ腐ったというんだ。…それで?今度は何に付き合えばいいんだ?」
ハルヒ「…あたし」ボソッ
キョン「…聞こえないぞ」
ハルヒ「…あたしと、その…」ボソボソッ
キョン「声が小さくて聞き取れん、もっとはっきり喋ったらどうだ」
ハルヒ「……」
キョン「ハルヒ…?」
ハルヒ「あたしと付き合いなさい!!」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 23:52:27.87 ID:WANbuExwO
キョン「…今、なんて言った?」
ハルヒ「何度も言わせんじゃ無いわよ!!あたしと付き合いなさいって言ってるのよ!!」カァァ
キョン「……」
ハルヒ「な、なによ!!なんとか言いなさいよ!!」
キョン「……」
ハルヒ「…嫌、なの?」
キョン「ああ」
ハルヒ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあ!!!!!!!!!!!!!!!!」
キョン「俺には長門がいるしな」
ハルヒ「え!?有希とあんたって付き合ってたの!?」
キョン「…ああ、恥ずかしいから今まで隠してたけどな」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 23:54:44.65 ID:WANbuExwO
ハルヒ「そんな…!!付き合ってる人はいないって言ったじゃない…!!」
キョン「すまん、うそだ」
ハルヒ「……あははっ、これ、ドッキリでしょ?みんなであたしを騙してるのね?…あは、あは…」
キョン「ハルヒよ…これは紛れも無い事実なんだ。現実をみろ」
ハルヒ「あはっ…あはは…あはははははは」
キョン「…おい、ハルヒ?」
ハルヒ「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははは」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 23:55:52.40 ID:WANbuExwO
キョン「おい!!大丈夫かハルヒ!?」
ハルヒ「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」
キョン「……!!」ゾワッ
ハルヒ「あたしはキョンとつきあってるの、どう?うらやましいでしょ有希?あはははっ」
ハルヒ「キョンはあたしのものキョンはあたしのものキョンはあたしのものキョンはあたしのものあたしのあたしのあたしのあたしのあたしのあはははははははははははははははははははははははは――――――――――――――――――――――――――――
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 23:57:47.12 ID:WANbuExwO
古泉「……という夢を見ました」
キョン「なんだその気色の悪い夢は」
古泉「…気をつけてください。今からこれが現実になる可能性があります」
キョン「そんな事が起きるはず無いだろう。第一、俺は長門と付き合ってなんかいないぞ」
古泉「あくまで可能性、です」
キョン「…やれやれ」
ガラァァ
長門「……」
キョン「ん、なんだ長門か。どうしたんだ?」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 23:58:48.09 ID:WANbuExwO
長門「一緒に来て欲しい。緊急を要する」
キョン「緊急…!?おい、古泉!!行くぞ!!」
長門「古泉一樹はここに残って欲しい」
古泉「わかりました」
キョン「…俺だけでいいのか?」
長門「いい」
キョン「よくわからんが俺でいいなら力を貸そう、他ならぬ長門のためだ」
長門「感謝する」
古泉「…気をつけてください」
キョン「こっちには長門がついてる、大丈夫だ。行くぞ、長門」
長門「……」コク
古泉「…そういう意味で言ったんじゃ無いんですがねぇ」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/15(土) 00:00:14.98 ID:I/11msnwO
―――公園
キョン「ここは…いつもの公園だぞ?…ここで何か問題が発生したのか!?」
長門「違う。そうでは無い」
長門「……」
キョン「どうした長門、俯いたりして」
長門「あなたに伝えるべき事がある」
キョン「伝える…?何をだ?」
長門「私はあなたの事が好き」
キョン「長門!?どうしたんだいきなり…errorでも発生してるのか?」
長門「…エラーは発生していない。私は正常」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/15(土) 00:01:18.82 ID:I/11msnwO
キョン「じゃあ好きってのは…?」
長門「文字通り。私という個体はあなたに愛を感じている。愛しい」
キョン「淡々と述べているが相当恥ずかしいセリフだぞ、それ」
長門「本に求愛はストレートなものが効果的と書いてあった」
キョン「……まさかお前からそんな言葉を聞く日がくるとはな」
長門「返事」
キョン「え?」
長門「返事が欲しい。あなたが私の事をどう思っているか知りたい」
キョン「その…俺が長門を好きかどうか、って事か?」
長門「そう」
キョン「…やれやれ」
長門「……」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/15(土) 00:03:12.06 ID:I/11msnwO
キョン「…そりゃあ、お前の事は嫌いじゃないさ。いつも世話になってるし誰よりも頼りになる」
長門「……」ジー
キョン「……!」ドキ
長門「……」ジー
キョン「(ヤバい、長門の奴…可愛いぞ)」ドキドキ
キョン「……素直になろう。俺もお前の事が好きだ、長門」
長門「本当に?」
キョン「ああ、こんな時に嘘はつかない」
長門「嬉しい」
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/15(土) 00:04:02.80 ID:I/11msnwO
キョン「これからもよろしくな、長門」ギュ
長門「ふつつかものですが」
キョン「しかしあれだ、付き合っているのを皆に知られるのは恥ずかしい」
長門「なぜ?」
キョン「…俺がそういうキャラじゃないからだ。とにかく、この事は皆には内緒でいこう」
長門「…了解した」
キョン「じゃあ今日は帰るか、送って行こうか?」
長門「……」コク
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/15(土) 00:05:15.90 ID:I/11msnwO
―――長門宅
キョン「着いたな」
長門「感謝する」
キョン「なに、長門のためだ。苦じゃないさ」
キョン「じゃあな長門、また明日」
長門「また」
ギィィ…ガチャン
キョン「…さてと、帰るか」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/15(土) 00:06:21.32 ID:I/11msnwO
―――キョン宅
キョン「(長門が俺の事を好きだったなんてな…長門か……)」
Prrrrrrr
キョン「(ん…電話…古泉か)」ピッ
キョン「どうした、古泉」
古泉『こんばんは、夜分遅くに申し訳ありません。…少しお聞きしたい事がありまして』
キョン「なんだ?期末の赤点の個数でも知りたいのか?」
古泉『確か四つ、でしたよね』
キョン「……お前、何で知ってるんだ」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/15(土) 00:07:22.88 ID:WANbuExwO
古泉『機関の情報網を侮ってはいけませんよ』
キョン「…人様の個人情報を開示するのが機関の仕事なのか?」
古泉『んっふ、…そろそろ本題に移りますね』
キョン「やれやれ…なんなんだ?」
古泉『…今日、長門さんと何を話されましたか?』
キョン「…ハルヒの事についてだ」
古泉『では何故部室で話さず、あなたを連れ出す必要があったのでしょうか』
キョン「機関に知られたくなかったんじゃないのか?」
古泉『そうですか…わかりました』
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/15(土) 00:09:20.85 ID:I/11msnwO
キョン「用事はそれだけか?もう切るぞ」
古泉『ええ、失礼します』
キョン「じゃあな」ピッ
キョン「(…何で古泉はこんな事を聞いてきたんだ?)」
キョン「(昼間の話…本当なのか…?)」
キョン「(現に俺は長門と付き合いだした…しかもそれを隠している)」
キョン「(……考えるのも馬鹿らしい、もう寝よう)」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/15(土) 00:11:32.93 ID:I/11msnwO
―――数日後、放課後
キョン「おーっす」ガラァ
みくる「あっキョン君、今お茶いれますねぇ」
キョン「ありがとうございます、朝比奈さん」
古泉「涼宮さんはどうされたんですか?」
キョン「ハルヒなら掃除当番だ」
古泉「そうでしたか…一局どうです?」
キョン「またチェスか」
長門「……」ペラ
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/15(土) 00:12:38.91 ID:I/11msnwO
―――数十分後
キョン「…チェックだ」
古泉「いやぁ、参りました」
キョン「しかし古泉、相変わらず弱いな」
古泉「お褒めに預かり光栄です」ニコ
キョン「どう受け取れば褒め言葉に聞こえる」
ガラァァ
ハルヒ「遅れたわ!!ごめん、みんな!!」
古泉「掃除当番なら仕方ありませんよ」ニコ
みくる「涼宮さん、お茶です」コト
ハルヒ「ありがと、みくるちゃん」ズズ
ハルヒ「さて…今日は、と」カチャカチャ
長門「……」ペラ
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/15(土) 00:16:16.70 ID:I/11msnwO
キョン「またパソコンとにらめっこか」
ハルヒ「うっさいわね!!邪魔しないでよ!!」
キョン「へいへい…朝比奈さん、お茶のおかわりいただけますか」
みくる「はい、どうぞ」
キョン「ありがとうございます」ズズ
キョン「うん、美味い!」
古泉「僕たちももう一勝負しましょうか」
キョン「そうだな…負ける気はしないが」
長門「……」ペラ
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/15(土) 00:17:41.79 ID:I/11msnwO
キョン「チェックだ」カタ
古泉「……」
キョン「…今日も俺の全勝だな、出直して来い」
古泉「……」
キョン「…やれやれ」
長門「……」パタン
ハルヒ「今日の団活は終わりね…キョン!!帰るわよ!!」
キョン「待て、今日は…」
ハルヒ「何!?逆らうと死刑よ!!」ビシィ
キョン「…やれやれ」
キョン「(今日は長門と帰るつもりだったのに…)」
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/15(土) 00:18:24.86 ID:I/11msnwO
ハルヒ「じゃあねみんな!!また明日!!」タッ
みくる「…なんだか涼宮さん、急いでましたね」
古泉「……何も無ければいいですが」
みくる「古泉君、何か言いました?」
古泉「いいえ、お気になさらずに」ニコ
長門「……」
古泉「さあ、僕たちも帰りましょうか」スッ
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/15(土) 00:19:18.63 ID:I/11msnwO
―――通学路
キョン「しかし暑いな…地球温暖化もなかなか侮れん」
ハルヒ「……」
キョン「どうした、ハルヒ?黙り込んで」
ハルヒ「あんた…好きな子とか、気になる子はいるの?」
キョン「(こいつ…まさか俺と長門の事勘づいて…?)」
キョン「……いないぞ、そんなもん」
ハルヒ「ふぅん、そうなんだ」
キョン「(…危機は去ったか?)」
ハルヒ「キョン、話があるわ」
キョン「なんだ?また火星人の話か?」
ハルヒ「…違うわ」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/15(土) 00:20:00.72 ID:I/11msnwO
ハルヒ「キョン、付き合いなさい!!」
キョン「…何を言ってるんだ?」
ハルヒ「だ・か・ら!付き合いなさいって言ってんのよ!!とうとう耳まで腐ったの?」
キョン「俺のどこがいつ腐ったというんだ。…それで?今度は何に付き合えばいいんだ?」
ハルヒ「…あたし」ボソッ
キョン「…聞こえないぞ」
ハルヒ「…あたしと、その…」ボソボソッ
キョン「声が小さくて聞き取れん、もっとはっきり喋ったらどうだ」
ハルヒ「……」
キョン「ハルヒ…?」
ハルヒ「あたしと付き合いなさい!!」
キョン「…今、なんて言った?」
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/15(土) 00:21:27.72 ID:I/11msnwO
ハルヒ「何度も言わせんじゃ無いわよ!!あたしと付き合いなさいって言ってるのよ!!」カァァ
キョン「……」
ハルヒ「な、なによ!!なんとか言いなさいよ!!」
キョン「……」
ハルヒ「…嫌、なの?」
キョン「ああ」
ハルヒ「ほわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ハルヒ「うひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
その瞬間!地球を丸々覆う規模の閉鎖空間が発生…
さて、古泉君は今夜も眠れそうにありません……
めでたしめでたし!
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/15(土) 00:26:30.53 ID:I/11msnwO
ふぃー!!
皆さんの支援のお陰で無事、なんとか完結させることが出来ました!!
支援ありがとうございました!!
おやすみなさい☆