2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 10:19:53.18 ID:BX3d1LW7O
キョン「……」ジッー
長門「……」ペラッ
古泉「あの……」
キョン「なんだ?」ジッー
古泉「何故先程から長門さんを凝視しているのでしょうか?」
長門「……」ジッー
キョン「長門、本のページめくるの疲れるだろ」
古泉「無視……」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 10:23:08.02 ID:BX3d1LW7O
キョン「長門、立て」
長門「……」スッ
キョン「よっこいしょ」ストッ
古泉「あの、何故長門さんをどかしてあなたが長門さんの椅子に座るのでしょうか?」
キョン「ほらっ、長門、膝の上に座れ」
長門「分かった」ストッ
4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 10:25:58.10 ID:BX3d1LW7O
キョン「本貸せ」
長門「……」スッ
キョン「えっと……126ページからだな。ほらっ、俺がめくってやるから読み終わったら言ってくれ」
長門「……」
キョン「……」
長門「……」読んだ
キョン「……」ペラッ
長門「……」
キョン「……」
古泉「なんでしょう……これ」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 10:33:38.07 ID:BX3d1LW7O
長門「……」
キョン「……」
長門「……」
キョン「どうした長門?読むペースが遅いぞ」
長門「……」
キョン「大丈夫か?どこか調子悪いのか!?」
長門「平気」
キョン「そ、そうか……良かった良かった」
長門「……」
キョン「……」
長門「……読んだ」
キョン「……」ペラッ
古泉「あれは一体……」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 10:35:40.52 ID:BX3d1LW7O
長門「……」
キョン「……」
長門「読んだ」
キョン「……」ペラッ
長門「……」
キョン「長門」
長門「……なに?」
キョン「俺を舐めるなよ」
長門「……」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 10:38:58.74 ID:BX3d1LW7O
キョン「お前の表情なら分かるからな」
長門「……」
キョン「本、ちゃんと読んでないだろ」
長門「……」
キョン「もし読んでいるというのなら127ページの内容を言ってみろ」
長門「……ごめんなさい」
古泉「……」(そりゃ読めないですよ……)
キョン「しょうがない、俺が音読してやろう」
長門「……」
古泉「……」(彼、あんなめんどくさい人だったんですね……)
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 10:53:28.40 ID:BX3d1LW7O
キョン「ぼくは、鈴無さんが、どれほどみいこさんを思っているか――知っている。鈴無さんが、どれほど、みいこさんのことを好きなのか、知っている。」
長門「……」
キョン「あ、でも――お兄ちゃん。もしわがままを一つきいてもらえるのでしたら、今の内に、お願いしたいことが」
長門「……」
キョン「なんだい?」
長門「……」
キョン「直接的な性行為はご遠慮ください」
長門「……」
キョン「………………」
長門「……」
キョン「はっきりものを言う子だった」
古泉「本当になんでしょう……あれ」
キョン「まだ身体の準備が出来ていません」
古泉「しかし凄いですね。彼、三点リーダーまで表現してます」
長門「……」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 11:00:17.33 ID:BX3d1LW7O
長門「きょ」
キョン「7年……ん?どうかしたか?長門?」
長門「今日は」
キョン「ん?」
長門「か、帰る」スッ
キョン「あっ……」
長門「……」トテトテトテ
キョン「ふっ」スッ
長門「あ」
キョン「長門に荷物は持たせないぜ、お前のか弱い腕には重いだろ。お前の鞄は俺が持とう」
長門「……」
キョン「家までエスコートいたします。お姫様」スッ
長門「……」プシュー
古泉「……」
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 11:03:06.47 ID:BX3d1LW7O
キョン「それじゃあ古泉、また明日な」
古泉「えっ、ええ!はい!また明日!」
キョン「それじゃあ行こうか」ギュッ
長門「あ」
古泉「……」
24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 11:09:26.22 ID:BX3d1LW7O
〜帰り道〜
キョン「長門、俺の内側から出るなよ。車に惹かれたりしたら大変だ」テクテク
長門「……」コクッ
ブロロロロ ブロロロロ
キョン「くそっ、ふざけやがってあの車!長門が排気ガスを吸っちまったらどうしてくれだ!?古泉に電話するか」
プルルルル プルルルル
古泉「はい」
キョン「古泉!ハルヒのことで緊急事態だ!説明している暇はない!今すぐ公園に世界最高峰のマスクを持ってこい!」
古泉「は、はい!」
ブチッ
キョン「長門、すまんな。もう少し待っててくれ」
長門「構わない」
キョン「今は俺の手をマスク代わりで我慢してくれ」ピタッ
長門「……」プシュー
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 11:16:50.33 ID:BX3d1LW7O
キョン「くそっ、俺の手だと限界があるな……」
長門「……」
キョン「はっ!俺の体内の空気を吸ってもらえばいいのか!」
長門「?」
キョン「よし長門、ちゅーするぞ」
長門「っ!?」
キョン「俺がちゅーするから俺の体内の空気を吸ってくれ」
長門「あ、まだ」
キョン「大丈夫だ!お前のためなら俺はなんでも捧げる!」
長門「心の準備が」ボソボソ
キョン「じゃあ、いくぞ」
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 11:29:29.74 ID:BX3d1LW7O
キョン「いくぞ!」ガシッ
長門「あ」
古泉「マスク持ってきましたよぉぉぉぉおおおおおおお!!」タッタッタッタ
キョン「おお!やっときたか古泉!!」スッ
長門「ぁ」
古泉「これがマスクです!涼宮さんはどこです!?」
キョン「ほら長門、マスクつけるぞ」
長門「……分かった」ズーン
古泉「……あれ」
キョン「よし、帰ろうか」
長門「……」
キョン「じゃあな古泉」
古泉「はい、また明日」
キョン「マスクをしてる長門も素敵だぜ」
長門「そう」
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 11:35:22.35 ID:BX3d1LW7O
キョン「家に着いたな」
長門「ありがとう」
キョン「……?」
長門「……」
キョン「……」
長門「帰らないの?」
キョン「ああ、長門を寝かしつけるまでが俺の仕事だ!」
長門「そう」
キョン「お邪魔します」
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 11:58:32.73 ID:BX3d1LW7O
長門「今お茶を出す。そこで待っていて」
キョン「いや、俺が淹れるから長門はそこで待っていてくれ」
長門「あなたはお客さん」
キョン「お前はお姫様だ」
長門「……」
キョン「じゃあお茶淹れてくるから待ってろよ」
長門「分かった」
キョン「……はっ!長門!まずは着替えないとダメだろ!」
長門「……」
キョン「制服のままじゃ気持ち悪いだろ。ほらっ、脱がすからバンザイしろ」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 12:08:38.66 ID:BX3d1LW7O
キョン「はっ!まずは着替えを出さないとな。えっとここか……」ガサゴソ
長門「あ」
キョン「えっと……パンツに、ブラに……ふむ、着るものが制服しかないな」
長門「ぁ……ぁ……」
キョン「ふむ、よし長門、とりあえず家だし少しの間は下着姿で我慢していてくれ。
本当はお前にそんなはしたない真似はさせたくないが仕方ない」
長門「……」
プルルルル プルルルル
キョン「古泉、ハルヒのことで緊急事態だ。家で着る服、外で着る服、それに下着、可愛いやつをそれぞれ最低30着ずつぐらい用意してくれ。今すぐな。長門の家で待ってるから」
ブチッ
キョン「ほらっ、服脱ぐぞ。立ってくれ」
長門「じ、自分で出来る」
キョン「お前にそんな手間はかけさせないさ。ほらっ、早く」
長門「……分かった」
41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 12:13:47.60 ID:BX3d1LW7O
キョン「ボタンを外して……」プチプチ
長門「……」
キョン「制服を脱がす」
長門「……」
キョン「……ん?」
長門「……」
キョン「スカートってどうやって脱がすんだ」サワサワ
長門「っ……」
キョン「なんだ?どっかにボタンでもあるのか……」サワサワ
長門「……ぁっ」
キョン「……ああ、なるほどね、こうなってるのか。えっとホックを外して……脱がすと」スルスル
長門「……」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 12:30:04.82 ID:BX3d1LW7O
キョン「汗拭かないとな」フキフキ
長門「大丈夫」
キョン「大丈夫なはずないだろ」フキフキ
長門「……」
キョン「よし、下着姿で落ち着かないかもしれないがそこで待っていてくれ。今お茶淹れてくるから」
長門「……分かった」
キョン「あっ……」ヌギヌギ
長門「っ!?」
キョン「もし良かったらこれ、半ズボン代わりに使ってくれ、俺のトランクスだ。
大丈夫、俺はお前のためなら喜んでノーパンの名を背負おう」
長門「……」プシュー
キョン「ほらっ、履かせてやるから足あげろ」
長門「……分かった」プシュー
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 12:42:02.69 ID:BX3d1LW7O
ピンポーン
キョン「はいはい、今開けるぞ」
ガチャ
古泉「これ!頼まれた品です!」ドサァ
キョン「おお、よく持てたなぁこんなに。お疲れ、それじゃあな」
バタン
古泉「……」
キョン「長門、たくさん服届いたぞ。今夜は長門のファッションショーだな。ははっ」
長門「……」トテトテトテ
キョン「ああ、俺がそっちに持っていくから座ってろ」
長門「分かった」
古泉「……」
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 12:47:53.45 ID:BX3d1LW7O
キョン「長門、どれ着る?」
長門「どれでも」
キョン「よし、じゃあ上はこれだな。ほらっ、バンザイしろ。バンザーイ」
長門「ばんざい」
キョン「……ふむ、さすがだな。最高に似合ってるぜ」
長門「……ありがとう」
キョン「次は下だな……、えっと、どうするかな」
長門「いい」
キョン「ん?」
長門「これで……いい」
キョン「俺のパンツだぞ?そんなんでいいのか?」
長門「いい」
キョン「まぁ、長門が良いって言うなら構わないが」
キョン「よし、飯にするか!」
長門「……」コクッ
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 12:56:54.56 ID:BX3d1LW7O
キョン「いつも何を食べてるんだ?」
長門「これ」
キョン「レトルトのカレーか……、他には?」
長門「惣菜」
キョン「っ!?」
ピロロロロ ピロロロロ
キョン「もしもし、俺だ。緊急事態が発生した」
古泉「な、なんですって!?」
キョン「今すぐ長門の家に新鮮な野菜、肉、海産物などを持ってくるんだ。調理済みのものもな」
古泉「分かりました!すぐにいき」
ブチッ
キョン「長門、ちゃんと栄養のあるものを食べないとだめじゃないか」
長門「ごめんなさい」
キョン「お前が体調を崩しでもしたら俺は……」
長門「……以後気をつける」
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 16:11:51.14 ID:BX3d1LW7O
ピンポーン
古泉「持ってきました!持ってきましたよ!」
ガチャ
キョン「おお、お疲れ」
バタン
古泉「……」
キョン「長門、届いたぞ。食うか」
長門「……」コクッ
古泉「……」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 16:15:09.97 ID:BX3d1LW7O
キョン「ほらっ、あーん」
長門「あーん」パクッ
キョン「ちゃんとよく噛むんだぞ」
長門「……」モグモグ ゴクン
キョン「長門、ちゃんと噛まないとだめじゃないか」
長門「ごめんなさい」
キョン「ほらっ、あーん」
長門「また野菜」
キョン「野菜は身体に良いからな」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 16:18:43.46 ID:BX3d1LW7O
長門「……」モグモグ
キョン「頬っぺたにご飯つぶがついてるぞ」フキフキ
長門「……ん」
キョン「あーん」
長門「あーん」パクッ
キョン「ほらっ、飲み物も」
長門「んっ、んっ」ゴクゴク
キョン「美味しいか長門?」
長門「美味しい」
キョン「そりゃ良かった」
102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 16:22:27.12 ID:BX3d1LW7O
長門「あなたは?」
キョン「なにがだ?」
長門「あなたは先程から一口も口にしていない」
キョン「俺はお前に食べてもらいたいんだ」
長門「……」
キョン「お前が食べてるのを見てるだけで幸せだ」
長門「……」
キョン「ほらっ、あーん」
長門「だめ」
キョン「なんだ?もうお腹いっぱいか?」
長門「あなたも食べて」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 16:27:18.90 ID:BX3d1LW7O
キョン「俺のことはいいから食え。あーん」
長門「……」
キョン「長門、口を閉じてたら入れられないだろ」
長門「あなたが食べないと私も食べない」
キョン「なっ!?」
長門「……」
キョン「……分かったよ」
長門「これ」スッ
キョン「なっ!?」
長門「口……開けて」
キョン「あ、あーん」パクッ
長門「美味しい?」モグモグ
キョン「あ、ああ」
長門「そう」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 16:31:20.92 ID:BX3d1LW7O
キョン「なんか悪いな。逆に世話してもらっちまって」
長門「平気」スッ
キョン「あ、あーん」パクッ
長門「……」
キョン「……」モグモグ
古泉「……」
108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 16:37:15.08 ID:BX3d1LW7O
キョン「さて、飯も食ったし風呂にでも入るか」
長門「っ!?」
キョン「ほらっ、脱衣場行くぞ」
長門「ま、待って……」
キョン「なんだ?どうかしたか?安心しろ、俺が綺麗に洗ってやるからな」
長門「わ、私は入浴する必要がない。情報操作出来る」
キョン「フレイムヘイズみたいだな。だがダメだぞ、ちゃんと人間らしい生活をしないとな」
長門「でも」
キョン「湯船に浸かるのは気持ち良いんだぞ」
長門「……」
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 16:41:48.03 ID:BX3d1LW7O
キョン「シャンプーやリンスなら問題ない。ちょっと待ってろ」
ガチャ
古泉「既に用意してあります。最高級のシャンプーにトリートメントです」
キョン「おお、お疲れ。仕事早いな」
古泉「いえいえ、僕らは友達じゃないで」
バタン
古泉「……」
キョン「長門、風呂いくぞ」
長門「……」
110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 16:47:51.52 ID:BX3d1LW7O
キョン「全く甘えん坊さんだな長門は。お姫様抱っこで脱衣場まで連れてってやるよ。よっと……」
長門「ぁ……ちがっ」
キョン「長門は軽いな」テクテク
長門「……」
キョン「ほらっ、服脱ぐぞ。バンザイしろ」
長門「ぁ……水着」
キョン「水着?プールじゃないんだぞ?」
長門「お願い」ジッー
キョン「……」
長門「……」ウルウル
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 16:53:07.56 ID:BX3d1LW7O
キョン「まぁ、長門がそこまで言うなら」
長門「……」
キョン「たが身体を洗う時には脱いでもらうからな」
長門「っ!?」
キョン「ほらっ、早く着替えるぞ。バンザイしろ」
長門「……」
キョン「どうした?」
長門「自分で着替えることが出来る」
キョン「安心しろ、長門にそんな手間はかけさせないさ」
長門「……」
122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 17:01:04.88 ID:BX3d1LW7O
キョン「ほらっ、早く」
長門「……」スッ
キョン「ん?後ろ向いてどうしたんだ?まぁいい、脱がすぞ。ほらっ、バンザーイ」
長門「バンザイ」
キョン「……」スルスル
長門「……」
キョン「ブラってどうやって外せばいいんだ……」スッ
長門「……ん」ビクッ
キョン「ここのホックみたいなところを外せばいいのか……?」カチッ
長門「……」
キョン「おお、とれたとれた」
123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 17:07:24.79 ID:BX3d1LW7O
キョン「下は脱がすだけだから簡単だな」スルスル
長門「ぁ……」ビクッ
キョン「……よし、これで全部脱ぎおわったな。後は水着を着せて……」
長門「……」
キョン「よし、準備出来た。さて、風呂に入るか」
長門「……」
キョン「夏休みの時にプールで着てた水着か。相変わらず似合ってるぞ」
長門「……ありがとう」
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 17:10:41.83 ID:BX3d1LW7O
キョン「うぉっ、さすが高級マンションだな。風呂が凄い広い」
長門「……」
キョン「ほらっ、ここに座れ。髪洗うぞ」
長門「……」スッ
キョン「お湯かけるぞ」ジャー
長門「ん……」
キョン「さて、古泉が持ってきたシャンプーを」シャコシャコ
長門「んぅ……」
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 17:14:01.80 ID:BX3d1LW7O
キョン「……」シャコシャコシャコ
長門「んっ……」
キョン「気持ち良いか長門?」シャコシャコシャコシャコ
長門「んぅ……気持ち良い」
キョン「そりゃ良かった」シャコシャコ
長門「あぅ……」
キョン「流すぞ、目瞑れよ」ジャー
長門「んぅ……」
130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 17:23:45.33 ID:BX3d1LW7O
キョン「よし、トリートメントも終わったし次は身体だな」
長門「っ!?」
キョン「ボディーソープを石鹸につけて……」
長門「待って」
キョン「ん?どうかしたか?」
長門「湯船に浸かりたい」
キョン「だめだ。湯船に浸かるのは身体を綺麗にしてからじゃないとな」
長門「……」
キョン「水着脱がすぞ」
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 19:55:52.27 ID:BX3d1LW7O
キョン「おっと……なに俺は石鹸にボディーソープをかけてるんだ」
長門「……」
キョン「俺としたことが少し正気を失っていたらしい」
長門「……」
キョン「よし、今度こそタオルにボディーソープをかけて泡立てて……」
長門「……」
キョン「それじゃあ洗うぞ」ゴシゴシ
長門「んっ……」
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 19:58:44.50 ID:BX3d1LW7O
キョン「やはり身体は左腕から洗うのが基本だよな」ゴシゴシ
長門「……」
キョン「……」ゴシゴシ
長門「……」
キョン「あっ、水着脱がさないとな」
長門「……っ」
キョン「よっと」スルスル
長門「っ!?」
キョン「ほらっ、立ってくれ。下も脱がすぞ」
169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 20:00:52.62 ID:BX3d1LW7O
キョン「……なっ、水着なんて着た意味なかっただろ」スルスル
長門「後ろから」
キョン「ん?なんだ?」
長門「後ろから洗って」
キョン「……?……まぁ、長門がそうしてほしいならそうするが」ゴシゴシ
長門「ぁ……」
キョン「優しく、されど時に激しく」ゴシゴシ
長門「んぅ……」
キョン「長門、立ってくれ。腰から下を洗うぞ」
172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 20:06:19.04 ID:BX3d1LW7O
長門「……」スタッ
キョン「よし」ゴシゴシ
長門「ぁっ」
キョン「ふんふーん」ゴシゴシ
長門「だめ、そこは」
キョン「ふふふーん」ゴシゴシ
長門「んぅ」
キョン「ん?なにか言ったか?それにしても綺麗な肌だな。さすが長門」
長門「ぁ……だめ」(このシチュエーションは本に何度か出てきた……)
キョン「ふんふーん」ゴシゴシ
長門「だ……め……」(このまま……)
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 20:20:45.69 ID:BX3d1LW7O
キョン「あれがデネブアルタイルベガ」ゴシゴシ
長門「ん……ぅ……」(……わざと?)
キョン「君は指差す夏の第三角」ゴシゴシ
長門「だ……め……」プルプル
キョン「ふーんふーんふーんふふーふふふーん」ゴシゴシ
長門「ぁぅ……ん……」
キョン「ん?なんだ変な声出して?……長門」ガシッ
長門「ぁ……」(ついに……?)
キョン「最後は足洗うぞ」ゴシゴシ
長門「……」
181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 20:26:10.28 ID:BX3d1LW7O
キョン「ほらっ、足の裏もきちんと洗うぞ」ゴシゴシ
長門「……」
キョン「いーつーからだーろー、きーみーのこーとーをー」ゴシゴシ
長門「……」ズーン
キョン「……ん?どうかしたのか?」
長門「……」ゲシッ
キョン「痛い!どうした?すまん、くすぐったかったか?」
長門「……」
キョン「……ん?」
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 20:29:45.06 ID:BX3d1LW7O
キョン「さぁ、身体も綺麗になったことだし湯船に入るか。安心しろ、ちゃんとここでお前が溺れないように見守ってるから」
長門「そう」チャポン
キョン「気持ち良いか?」
長門「……気持ち良い」
キョン「そいつは良かった」
長門「そう」
キョン「……」ジッー
長門「……」
キョン「……」ジッー
長門「……」
キョン「……」ジッー
長門「……」
キョン「……」ジッー
長門「……」
キョン「……」ジッー
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 20:35:54.19 ID:BX3d1LW7O
キョン「……」ジッー
長門「……あなたも」
キョン「ん?なんだ?」
長門「あなたも一緒に入るべき」
キョン「なっ!?だ、大丈夫だ俺は!それに1人の方がのびのびと入れるからな。長門に窮屈な思いをさせたくない」
長門「あなたと入った方が……」
キョン「……」
長門「気持ち良い」
キョン「っ!?」
長門「……」ジッー
キョン「うっ……で、でも……恥ずかしいというか……」モジモジ
長門「……」ジッー
キョン「うっ……」
193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 20:40:14.26 ID:BX3d1LW7O
長門「……」ジッー
キョン「な、長門がそこまで言うのなら……」
長門「……ありがとう」
キョン「じゃあちょっと脱衣場で服脱いでくるな」
ガラガラ
長門「……」
ガラガラ
キョン「お、お待たせ……」
長門「タオル」
キョン「え?」
長門「何故タオルを巻いているの?」
キョン「いや、だって……」
長門「浴槽にタオルを入れないのがマナーとあなたは言っていた」
キョン「それとこれとは……」
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 20:47:51.41 ID:BX3d1LW7O
長門「……」ジッー
キョン「うっ……入る時は取るよ。じゃあ少しつめてくれ」
長門「……」
キョン「し、失礼します」チャポン
長門「……」
キョン「な、長門……俺に気を遣わなくていいんだぞ?こんなに密着してしまって窮屈だろ?」
長門「平気」
キョン「……そうか」
200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 20:49:20.85 ID:BX3d1LW7O
長門「膝の上」
キョン「ん?ああ……座りたいのか?ほらっ」
長門「ありがとう」スッ
キョン「……」(うっ……後ろから長門を抱きしめる態勢に……)
長門「……」
キョン「狭くないか?」
長門「平気」
キョン「……そうか」
長門「……」
キョン「……」
長門「……温かい」
キョン「ああ」
長門「……気持ち良い」
キョン「……俺もだ」
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 20:57:37.72 ID:BX3d1LW7O
キョン「ふぅ、気持ち良かったな」
長門「……」コクッ
キョン「ほらっ、牛乳だ。口開けてくれ、あーん」
長門「あーん」
キョン「……」スッ
長門「んぐっ、んぐっ」ゴクゴク
キョン「おっと、ちょっとこぼれちまった」フキフキ
長門「んっ……」
キョン「布団敷いておいたからな。寝ようか」
長門「……」コクッ
212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 21:03:57.94 ID:BX3d1LW7O
キョン「それでも悠二は慌てず、「はあっ!」 竜尾を大きく振るい、周囲の影を全て叩き潰す」ナデナデ
長門「……」
キョン「ついでと炎弾を打ち込もうとする先に、「『星』よ!」ヘカテーによる水色の光球が炸裂する 」ナデナデ
長門「……」
キョン「……」ナデナデ
長門「……」
キョン「寝た……か?」ナデナデ
長門「……」
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 21:08:43.72 ID:BX3d1LW7O
キョン「……」ナデナデ
長門「……」
キョン「……」ナデナデ
長門「……」
キョン「……おやすみ、長門」スッ
ガラガラ
ピシャ
長門「……」
長門「……」
長門「……」ズーン
223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 21:20:17.48 ID:BX3d1LW7O
長門「……」スタッ トテトテトテ
ガラガラ
長門「っ!?」
キョン「ん?どうした、長門?目、覚めちまったのか?」
長門「寝室のドアの前で何をしているの?」
キョン「なにって、お前が寝ている間に何かあったら大変だからな。見張ってたんだ」
長門「……」
キョン「宇宙人とか攻めてきたら大変だからな」
長門「私には睡眠の必要がない。しかしあなたには必要。あなたは寝るべき」
キョン「お前が起きてるのに俺だけ寝るなんて事は出来ない。
それに俺が寝ちまったら誰がお前を見てるんだ」
長門「……」
キョン「また本でも読もうか?それとも子守唄でも歌おうか?」
長門「……一緒に」
キョン「ん?」
長門「一緒に寝たい」
227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 21:24:31.19 ID:BX3d1LW7O
キョン「なっ!?」
長門「あなたが近くにいてくれるのなら眠る事が出来る」
キョン「だが……」
長門「お願い」ジッー
キョン「うっ……」
長門「……」ジッー
キョン「うぅ……」
長門「あなたに……添い寝してほしい」ジッー
キョン「……長……門」
長門「……」ジッー
キョン「……ああ、分かったよ。一緒に寝よう」
長門「……ありがとう」
229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 21:28:17.46 ID:BX3d1LW7O
キョン「……狭くないか?」ゴソゴソ
長門「平気」
キョン「枕も1つしかないし、落ちそうじゃないか」
長門「平気」
キョン「まぁ……長門がそう言うのなら」
長門「……」
キョン「……」
長門「……手」
キョン「……ん?」
長門「……繋ぎたい」
キョン「ああ……」ギュッ
長門「……」ギュッ
キョン「……」
長門「……温かい」
キョン「……ああ」
231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 21:38:41.28 ID:BX3d1LW7O
〜翌朝〜
長門「……」パチッ
長門「……」キョロキョロ
長門「……いない」
長門「……」スタッ トテトテトテ
ガラガラ
キョン「おお、起きたか、おはよう。朝飯はもうすぐ来ると思うから待っててくれ」
長門「……」トテトテトテ ギュッ
キョン「んっ?どうかしたかいきなり抱きついてきて。……よし、とりあえず歯磨いて、顔洗うぞ」
長門「……」コクッ
233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 21:44:47.03 ID:BX3d1LW7O
キョン「ほらっ、仰向けになって膝に頭乗せろ」
長門「……」スッ
キョン「……」シャコシャコ
長門「ん……ぁ……」
キョン「……」シャコシャコ
長門「んぅ……」(これは……)
キョン「……」シャコシャコ
長門「ぁ……」(本に出てきた……歯磨きプレイ……?)
キョン「……」シャコシャコ
長門「ぁ……ん……」(本ではこのまま性行為に移行しようとしていた)
キョン「……」シャコシャコ
長門「んぅ……」(ついに……きた?)
238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 21:52:48.04 ID:BX3d1LW7O
キョン「入念に磨かないとな」シャコシャコ
長門「ぁ……あっ……」タラッー
キョン「歯茎と歯の付け根もちゃんと」シャコシャコ
長門「んぅ……ん……」(本に出てきたのと同じテクニックを使っている……やはり……)
キョン「おっと……歯みがき粉と唾液が口から垂れてるから拭かないとな」フキフキ シャコシャコ
長門「ぁ……ん……」タラッー
キョン「……長門」スッ
長門「ぁ……」(きた……?)
キョン「よしっ、終わりだ。口ゆすぐぞ」
長門「……え」
キョン「ほらっ、口に水入れるからな、起きてくれ」
長門「……」
キョン「ん?長門?どうかしたか?」
長門「……」ズーン
241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 21:56:55.17 ID:BX3d1LW7O
ピンポーン
古泉「朝食お持ちしましたー!」
ガチャ
キョン「おお、朝から悪いな」
古泉「いえいえ、朝から運動出来て気持ち良かったですから!それじゃあ3人で一緒に食べま」
バタン
古泉「……」
キョン「長門、朝飯届いたぞ」
長門「……」
キョン「今日はなんだろうな」
古泉「……」
246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 22:04:42.30 ID:BX3d1LW7O
キョン「あーん」スッ
長門「あーん」パクッ
キョン「美味いか?」
長門「おいしい」モグモグ
キョン「そりゃ良かった」
長門「口開けて」スッ
キョン「あ、あーん」パクッ
長門「おいしい?」
キョン「ああ、美味いぞ」モグモグ
長門「そう」
古泉「1人で食べるご飯も中々、乙なものです」モグモグ
251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 22:12:11.74 ID:BX3d1LW7O
キョン「長門、学校行くぞ。自転車のサドルに乗ってくれ」
長門「……?」
キョン「ああ、二人乗りはしない。お前が座って俺が手で押していく」
長門「……」
キョン「座らないのか?」
長門「……二人乗り」
キョン「揺れるし、乗り心地最悪だぞ?」
長門「構わない」
キョン「しかし、長門に辛い思いはさせたくないしな」
長門「辛くない」
キョン「……辛くなったら途中でちゃんと言えよ?」
長門「分かった」
キョン「よし、行くぞ!ちゃんと掴まってろよ!」ガシャ コギコギ
長門「……大きい」ギュッ
252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 22:15:24.33 ID:BX3d1LW7O
キョン「ハァ……ハァ……」ガラガラ
長門「……」
キョン「ヒィー……ヒィー……」ガラガラ
長門「……」
キョン「ぜぇ……ぜぇ……」ガラガラ
長門「……」
キョン「すまん……登り坂で二人乗りは無理だった」ガラガラ
長門「そう」
キョン「まぁ、最初の予定通りだから良しとしよう」ガラガラ
長門「……」
255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 22:26:06.37 ID:BX3d1LW7O
キョン「よし、長門の席についたな。ほらっ椅子だ、座ってくれ」スッ
長門「……ありがとう」スッ
キョン「よし、それじゃあまた後でな」テクテク
長門「……」コクッ
ガラガラ
キョン「……」ジッー
長門「……」
キョン「……」ジッー
長門「……」
6組生徒「……」テクテク
6組生徒「ひぃっ!……ドアのところで一体何してるんですか?」
キョン「なに、気にするな」
6組生徒「……はい」
キョン「……」ジッー
長門「……」
257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 22:33:01.28 ID:BX3d1LW7O
キーンコーンカーンコーン
キョン「……」ジッー
長門「……」
生徒達「鐘なったぞー、早く席につけー」
キョン「……」ジッー
長門「……」
6組担任「ん?ドアにはりついて何をやっているんだお前は?早く自分のクラスに戻れ」
キョン「……」ジッー
長門「……」
6組担任「おい」
キョン「俺のことは気にしないでください」ジッー
6組担任「お前5組の生徒だろ。早く教室に戻れ」ガシッ
キョン「くっ!離してください!……はなっ、離せ!」ズルズル
6組担任「早く行くぞ」
キョン「長門!俺には長門を見守る義務が!」ズルズル
259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 22:37:31.42 ID:BX3d1LW7O
〜授業中〜
キョン「……」ジッー
長門「……」
「おい、またいるぞあいつ。ドアからずっと覗いてる」ヒソヒソ
「長門さんの彼氏?確か隣のクラスのキョン君よね?」ヒソヒソ
キョン「……」ジッー
長門「……」
キョン「……」ジッー
長門「……」
260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 22:41:01.01 ID:BX3d1LW7O
〜休み時間〜
長門「……」(いなくなった……?)
長門「……」トテトテトテ
長門「……」(ロッカー……)
パカッ
キョン「……」
長門「……」
キョン「よう」
長門「なにをしているの?」
キョン「いや、廊下だと教師に邪魔されてしまうからな。だからロッカーに入ったということだ」
長門「そう」
キョン「身体を折り曲げてかなり無理して入ったからか抜けなくなってしまった」
長門「……」
キョン「出してくれ。非常に痛い」
長門「分かった」ギュッー
263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 22:46:44.30 ID:BX3d1LW7O
〜放課後〜
キョン「ロレンスはもう一度ため息をつき、ふと部屋の中に視線を戻す」
長門「……」
キョン「ベッドの上で睡魔と共に崖っぷちで遊んでいたホロが、ついにまっさかさまに奈落の底に落ちていた」
長門「……」
みくる「あのぉ、あれは一体」
古泉「僕にもよく分からないのですが」
みくる「ふぇぇ」
古泉「あの、すいません」
キョン「ん?なんだ?」
古泉「涼宮さんの前ではそのような行為は控えてほしいのですが」
キョン「当たり前だろ、長門に迷惑がかかるようなことはしない」
古泉「はぁ、それなら構わないですが……」
264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 22:49:34.37 ID:BX3d1LW7O
古泉「すいません、少しお話が」
キョン「なんだ?」
古泉「ここではあれなので外に行きましょう」
キョン「ダメだ。長門から目を離すことは出来ない」
古泉「少しぐらいいいじゃないですか」
キョン「俺が目を離した隙に長門に何かあったらどうする!?」
古泉「長門さんは強いから大丈夫です。ほらっ、行きますよ」ズルズル
キョン「このっ、離せ!」
268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 22:55:47.73 ID:BX3d1LW7O
古泉「ここならいいでしょう。部室も見えますし」
キョン「手短に話せ」
古泉「あなたは何故、長門さんに対してあそこまで過剰に過保護なのですか?」
キョン「お前も知ってるだろ、あいつの今までの苦労を」
古泉「……はい」
キョン「俺はあいつの負担を少しでも軽くしてやりたいんだよ」
古泉「……なるほど」
272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 23:03:31.21 ID:BX3d1LW7O
古泉「本当に……それだけが理由ですか?」
キョン「……どういう意味だ」
古泉「長門さんの負担を少しでも軽くしてあげたい、それはあなたの本心だと思います。
しかし理由は本当に……それだけですか?」
キョン「なにが言いたい……」
古泉「あなたも気付いているはずです……
あなたは長門さんのことが……好きなんですよ」
キョン「……」
古泉「機関の立場からはこんな事は言えませんからね、あなたの友人として言わせてもらいます。
いい加減、自分の気持ちに素直になったらどうですか?長門さんもきっと……待っているはずですよ」
キョン「……俺は」
278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 23:08:59.93 ID:BX3d1LW7O
古泉「これを」スッ
キョン「なんだ……これは?」
古泉「指輪です。かなり高価なね。機関から取り寄せました」
キョン「……」
古泉「今なら友情割引でコーヒー1杯でいいでしょう」
キョン「……ああ、ありがとな、古泉」ガシッ
古泉「なに、親友として当たり前のことをしたまでです。誰でも友達には幸せになってほしいですからね」
キョン「……行って来る!」
古泉「ええ……ご武運を」
285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 23:15:13.41 ID:BX3d1LW7O
ダッダッダッダッダ ガチャ!!
キョン「長門!!」
長門「……?」
キョン「……手を……薬指を出してくれ」
長門「……?」スッ
キョン「……これを」キュッ キュッ
長門「っ!?」
キョン「長門……好きだ、俺と結婚してくれ」
長門「っ!?」
キョン「……」
長門「……」コクッ
みくる「……」(空気を読んでいないふりしますぅ。後で出ていきましょう……)
292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 23:21:42.65 ID:BX3d1LW7O
長門「……うれしい」
キョン「本当に……俺なんかでいいのか?」
長門「……私は……あなたが」ギュッ
キョン「……っ」
長門「……大好き」ギュッー
キョン「っ……ああ、俺もだ……」ギュッ
長門「……」ギュッー
キョン「……」ギュッー
古泉「ふふっ、無事成功したみたいですね。
お二人の幸せそうな顔……本当に良かったですね、……僕も……これから出来る限りのことは協力しますよ」ウルウル
297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 23:29:19.28 ID:BX3d1LW7O
〜エピローグ〜
古泉「お二人はこれからどうなさるんですか?」
キョン「まだ年齢的に結婚は出来ないからな。18までお預けだ」
長門「仮同棲」
古泉「といいますと?」
キョン「ああ、流石に毎日は無理だからな。1週間の半分くらいは長門の家で暮らすことにした」
古泉「おお、それはそれは。幸せそうで何よりです」
キョン「結婚式のスピーチ、お前に頼んでいいか?」
古泉「ふふっ、僕なんかでよろしければ是非やらせてください」
キョン「期待してるからな」
古泉「お任せください」
301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 23:33:31.23 ID:BX3d1LW7O
キョン「さぁ、そろそろ帰るか」
古泉「そうですね」
キョン「長門、今日はなにが食べたい?」
長門「中華」
キョン「だそうだ」
古泉「お任せを、しかし長門さん、きっと彼もあなたの手料理を食べたいと思っていますよ」
長門「今練習中」
古泉「そうですか、頑張ってくださいね」
キョン「ちなみに俺も練習中だ」
古泉「それはそれは、僕も料理に挑戦してみましょうかね」
キョン「中々難しいぞ」
古泉「ふふっ、精々頑張りますよ。それじゃあまた後で」
キョン「ああ、じゃあな」
308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 23:40:45.02 ID:BX3d1LW7O
キョン「お邪魔し……」
長門「違う」
キョン「……ああ……そうか」
長門「そう、ここはあなたの家でもある」
キョン「それじゃあ…………ただいま」
長門「……おかえりなさい」
キョン「ははっ、なんか照れくさいな」
長門「……」ギュッ
キョン「これから……よろしくな」ギュッ
長門「……よろしく」ギュッ
312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 23:47:19.87 ID:BX3d1LW7O
〜夜〜
キョン「ふぁぁ、今日はもう寝るか」
長門「布団敷いておいた」
キョン「おお、ありがとな」
長門「……同じ布団」
キョン「っ……まぁ……夫婦だしな」
長門「……」ゴソゴソ
キョン「枕も1つか」ゴソゴソ
長門「……嫌?」ギュッ
キョン「嫌じゃないさ」ギュッ
長門「……」ギュッ
キョン「……」ギュッ
長門「……大好き」ギュッー
キョン「……ああ、俺もだ」ギュッー
お し ま い
313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 23:49:30.58 ID:BX3d1LW7O
終わりました。
ありがとうございます。
ハルヒに関しては、ハルヒには隠してて、解決策を模索しているような感じで……
それではありがとうございました。