長門「……ロン」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 11:43:26.43 ID:FUfGvbQZO

―――放課後、SOS団部室



いつもの放課後、いつもの団活。いつもの席でこれまたいつもの様に、それぞれが時間を過ごしていた。

ハルヒ「うーん、みくるちゃんはダメかぁ…せっかく脱衣を取り入れたかったのに。…仕方ないわ」

……なにやらさっきからハルヒが朝比奈さんに何か説得していた様だが、生憎俺は全く聞いてない。今、俺は眠いのだ。
…しかし団長様は俺を寝かさせてくれる気は無いらしい。足音がこちらに近付いて来る。

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 11:44:32.68 ID:FUfGvbQZO

ハルヒ「キョン!!あんた打てるの?」

なにやら訳のわからん事を言い出す奴だ。…それはいつもの事だが。仕方ない、起きるしかないようだ。

キョン「……打つ?何をだ?また野球でもしようってのか」

ハルヒ「違うわよ!!麻雀よ!!麻雀!!」

キョン「……麻雀?お前そんなものできたのか?」

ハルヒ「当たり前じゃない!それよりあんたは麻雀打てるの?打てないの?」

キョン「できん。博打なんぞに興味は無いからな」

ハルヒ「じゃあ今すぐ覚えなさい!!団長命令よ!!」

キョン「そんな事を急に言われてもだな……」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 11:46:20.81 ID:FUfGvbQZO

古泉「心配なさらなくても結構ですよ。僕が手取り足取り教えて差し上げます」

キョン「古泉…お前も麻雀ができるのか?」

古泉「んっふ。麻雀を大人の嗜みです。心得ておくのは当然の事ですよ」

ハルヒ「そうよ!!将来恥をかく前に、今!覚えるのよ!!」ビシッ

古泉「あなたを立派な雀士にしてあげますよ」ニコ

キョン「……やれやれ」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 11:47:18.33 ID:FUfGvbQZO

古泉「さて、まずはあなたが麻雀について、どの程度知っているか調べる必要があります」

キョン「そうだな…『ロン』とかいう言葉なら知っているぞ。…どういった意味なのかは知らん」

古泉「ふむ、ではルールの説明の前に麻雀の根本的な部分について説明した方がいいですね」

キョン「そうだな、頼む」

古泉「んっふ。お任せください」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 11:49:29.91 ID:FUfGvbQZO

古泉「…………と、こんな感じでしょうか」

キョン「なるほど…つまりこの牌……と言ったか、これには四つの種類があり、それぞれ萬子、筒子、索子、字牌と言う」

キョン「萬子、筒子、索子にはそれぞれ1〜9までの数字があり、字牌は7つの種類が存在する。さらに牌は一つの柄につき4枚ずつある」

キョン「それらを14枚組み合わせて競うのが麻雀、…こんな所か?」

古泉「理解が早くて助かります。次はもう少し具体的なルールを説明しましょうか」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 11:52:50.16 ID:FUfGvbQZO

古泉「……………と、ここまでが大まかな流れです」

キョン「……大体のイメージは掴めたが、まだわからない所が多いな」

古泉「無理も無いですよ、ゆっくり覚えていきましょう。」

キョン「そうだな。…何かルールブックみたいな物は無いのか?」

古泉「そうですね、これを貸します。じっくり読んでみてください、タメになりますよ。」

キョン「わかった、帰ってから読んでみる」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 11:55:59.74 ID:FUfGvbQZO

ハルヒ「キョンも打てる様になった訳だし、早速打つわよ!!」

キョン「待て待て待て、俺はまだルールすら完璧に把握できていないんだぞ」

古泉「そうですね。今から…と言うのは少し酷かもしれません。せめて、明日にしませんか」

ハルヒ「古泉君が言うんじゃ仕方ないわね。キョン!!明日までにちゃんとルールを覚えて来るのよ!!」ビシィ

キョン「明日!?いくらなんでもそれは早過ぎるだろ!?」

ハルヒ「あたしは一秒でも早く打ちたいの!!いい?覚えて来なかったら死刑よ!!」

古泉「んっふ。どうやら頑張るしかないみたいですよ」ニコ

キョン「……やれやれ」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 11:57:16.23 ID:FUfGvbQZO

―――キョン宅、自室


キョン「……つまり順子か刻子…これを四つ作り、対子を一つ作って…そして…ツモかロンで……和了か」

キョン「……特定の条件を満たせば役になる、か。……げっ!役ってこんなにあるのかよ!?」

キョン「……親になると和了った時の点が大きいのか……ただし子が和了った際には他より多く払う…ふむ…」

キョン「……符…?これはまだ俺には早そうだ、他の奴に任せるか……」

キョン「ん、もうこんな時間………寝るか」パタン

キョン「…………」

キョン「(少し…楽しみだな……)」

キョン「…………」

キョン「zzzz、、、」スピー

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 11:58:44.56 ID:FUfGvbQZO

―――翌日、教室


ハルヒ「キョン!!ちゃんと覚えて来たんでしょうね!?」

キョン「ああ。結構頑張ったからな、一応形にはなると思うぞ」

ハルヒ「そう。初心者だからって容赦しないわよ!!」

キョン「最初からお前に手加減なんか求めて無い」

ハルヒ「わかってるなら尚更よ!!覚悟しときなさい!!」

キョン「へいへい…」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 12:01:33.64 ID:FUfGvbQZO

―――放課後、SOS団部室


キョン「うぃーっす」ガチャ

みくる「あっ、こんにちはキョン君、今お茶いれますね」

キョン「こんにちは。ありがとうございます、朝比奈さん」

古泉「おや、涼宮さんはどうされたんですか?」

キョン「掃除当番だ。もうじき来るんじゃないのか」

古泉「なるほど、では準備して待ってましょう」

キョン「そうだな」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 12:04:43.82 ID:FUfGvbQZO

ハルヒ「待たせたわね!!さあ!!打つわよ!!」ガチャ

キョン「早かったな、そんなに打ちたいのか」

古泉「準備はできてますよ。どうぞ、こちらへ」スッ

ハルヒ「ありがとう、古泉君」

古泉「いえいえ」

ハルヒ「じゃあ始めるわよ!!面子はあたし、キョン、有希、古泉君よ!!みくるちゃんは適当にみんなのを見てなさい!!」

みくる「わかりましたぁ」

みくる「(……私いらなくね?)」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 12:06:47.82 ID:FUfGvbQZO

キョン「そういや……長門、お前も麻雀打てるのか?」

長門「……」コク

長門「さっき覚えた」

キョン「…お前ならそれも十分あり得るな」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 12:08:50.91 ID:FUfGvbQZO

古泉「では一応ルールの確認をしておきましょう。東南戦で行い、点棒は25000点始まり、30000点返しです」

古泉「誰かの点棒がマイナスに達した時点で対局は終了します。喰い断・後づけは共にあり、つまりアリアリですね。喰い替えは無しにしましょうか」

古泉「オカやウマは…今回は無しにしときましょう。焼き鳥や割れ目も同様です。ダブロン、トリプルロンはありです」

古泉「赤ドラは無し。また、四暗刻単騎待ち、国士無双十三面待ち、大四喜、純正九蓮宝燈はダブル役満とします」

古泉「以上です。さあ、始めましょうか」ニコ

みくる「(つまんないし帰ろ…そうだ、鶴屋さんとどっか行こ)」ガチャ

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 12:13:02.41 ID:FUfGvbQZO

ハルヒ「まずは親決めね!!サイコロはどこ?」

古泉「どうぞ」ニコ

ハルヒ「あたしから行くわよ……それっ!!」ピッ

古泉「12ですか。いやあ、お見事です」

キョン「二つとも6!?いきなりかよ」

ハルヒ「やったわ!!これであたしが起家なのはほぼ決まりね!!」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 12:15:08.14 ID:FUfGvbQZO

古泉「ふふっ、まだ分かりませんよ」コロ

古泉「7ですか、残念です」

キョン「次は俺か…そらっ」シュ

キョン「………2…」

ハルヒ「最後は有希ね」

長門「………」サッ

長門「11」

ハルヒ「やったぁ!!じゃああたしが親で、ゲームスタートよ!!」

古泉「お手柔らかにお願いします」ニコ

キョン「どれ…やってみるとするか」

長門「よろしく」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 12:19:39.22 ID:FUfGvbQZO

―牌の表記―

一二三四五六七八九:萬子
@ABCDEFGH:筒子
123456789:索子
東南西北白發中:字牌

これで行こうと思います

たまに矛盾が起きたりするかもしれませんがそこはお愛嬌でお願いします

なるべく間違えない様にはします

なんかあったら指摘してくださるとありがたいです

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 12:29:17.36 ID:FUfGvbQZO

―――東一局 ドラ:D


東家:ハルヒ
南家:キョン
西家:古泉
北家:長門


対局開始!!

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 12:30:51.16 ID:FUfGvbQZO

―――六順目、ハルヒ


手牌:七八123678BBCGG

ツモ:九

ハルヒ「(ふふん、聴牌したわ!)」

ハルヒ「リーチよ!!」タンッ
ハルヒ、『B』打

キョン「早くないか!?えっと確か、ハルヒが捨ててる奴は大丈夫なんだよな」タン

キョン、『南』打

古泉「ふむ…(はやいですね…しかしあまり高い手では無さそうです、攻めましょう)」

古泉、『三』打

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 12:35:35.10 ID:FUfGvbQZO

長門「……」スッ

長門「ツモ」パタン

ツモ:D

二三四345BCCDE七七

長門「断幺九・平和・門前自摸・ドラ2。5翻、満貫確定」

ハルヒ「嘘!?……同じ待ちじゃない!!」

キョン「うおっ、まさかお前が和了るとは」

古泉「驚きました、そんな良い手を張っていたなんて」

ハルヒ「和了られちゃったものは仕方ないわ!!次で取り返してやるわよ!!」

キョン「どうもツモってのはタチが悪いな」ポリポリ


一位:長門 34000点
二位:キョン 23000点
二位:古泉 23000点
四位:ハルヒ 20000点

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 12:48:23.62 ID:FUfGvbQZO

東二局、親:キョン ドラ:發



―――三順目、キョン

手牌:二三五238EGH東東白中

ツモ:中

キョン「(東か中が欲しい所だな)」

キョン、『白』打

古泉、『8』打

長門、『東』打

キョン「おっと…長門のそれ、ポンだ」

ハルヒ「あたしの順番抜かすなんてどういうつもり!?東ならもう一枚あるでしょ!?」

キョン「ポンしようがしまいが俺の自由だろうが」

キョン、『8』打

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 12:55:58.13 ID:FUfGvbQZO

―――九順目、キョン


手牌:一二三23GHH中中(東東東)

ツモ:1

キョン「(これは…テンパったのか?Hか中でロンだな、よし)」

キョン、『G』打

古泉「(…どうやら彼は張ったようですね、)」

古泉手牌:三四五七九456@@A南南

ツモ:@

古泉「(東も鳴いてますし、ここは降りた方が懸命でしょう)」タン

古泉、『南』打

長門「………」スッ

長門、『G』打

ハルヒ「(どうやら古泉君も有希も降りてるみたいね、でもあたしは降りたりなんかしないわよ!!)」タンッ

ハルヒ、『七』打

キョン「……(誰も捨てないな)」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 13:00:36.07 ID:FUfGvbQZO

キョン「…」スッ

キョン「(…違うか)」タン

キョン、『D』打

古泉「(一発ツモはなかったようですね)」

古泉、『南』打

長門「……」スッ

長門、『9』打

ハルヒ、『二』打

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 13:02:31.91 ID:FUfGvbQZO

キョン「(来い……!)」スッ

キョン「(……違う)」タン

キョン、『發』打

長門「ロン」パタン

キョン「なっ……」

一二三四五六七八九FF發發
ロン:發

長門「一気通貫・發・ドラ3。六翻、ハネ満」

ハルヒ「Fと發のシャボ待ち…やるわね有希!!」

古泉「(生牌でしたからね、止めていて正解でした)」

キョン「…」シュン

一位:長門  47000点
二位:古泉  23000点
三位:ハルヒ 20000点
四位:キョン 11000点

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 13:06:13.17 ID:FUfGvbQZO

―――東三局 親:古泉 ドラ:二



七順目、古泉


古泉「(ふむ、ここらで少し和了っておきましょうか)」

古泉「リーチです」タン

古泉、『四』打

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 13:08:04.10 ID:FUfGvbQZO

長門「………」スッ

長門「(古泉一樹の河にはBとHが切れている。通るのはこれ)」タン

長門、『E』打

古泉「長門さん、ロンです」ニコ

二三四四五六123DFGG

ロン:E

長門「(……してやられた)」
古泉「立直・一発・ドラ1。三翻40符、7700です」

ハルヒ「(次でEを切るとこだったわ…気をつけなくちゃ)」

キョン「ほぉ…引っ掛け、そんな事も出来んのか」

一位:長門 39300点
二位:古泉 30700点
三位:ハルヒ 20000点
四位:キョン 11000点

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 13:11:48.43 ID:FUfGvbQZO

―――東三局、一本場 親:古泉 ドラ:F


一巡目、古泉

古泉「(僕が勝つには、もうひと和了りしておきたい所)」ピッ

配牌:一三五七2238GH南西北中

古泉「(……これは…厳しいですね、まずいですよ)」タン

古泉、『南』打

長門「ポン」パタン

古泉「(…っ、早い!!)」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 13:17:12.52 ID:FUfGvbQZO

長門「……」スッ

長門、『西』打

ハルヒ「(……有希がはやいようね、…気をつけなくちゃ)」タンッ

ハルヒ、『發』打

長門「ポン」パタン

ハルヒ「!?」

長門「……」スッ

長門、『F』打

ハルヒ「(ドラ切り……?もう張ってるのかしら…とにかくこれ以上鳴かせるのは危険ね)」タンッ

ハルヒ、『F』打

長門「………」

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 13:19:20.19 ID:FUfGvbQZO

キョン「(長門の奴、危ないのか…?…この辺りならどうだろう……)」タン


古泉「(…今字牌を切るのは避けたい所ですね)」

キョン、『白』打

長門「ポン」パタ

古泉「……」

ハルヒ「ちょっとキョン!!何してんのよ!」

キョン「仕方ないだろう、鳴かせちまったもんは」

古泉「…役満の匂いがしてきましたね、長門さん」

キョン「(役満…って確か一番高い役だよな?……振り込んだら即終わりじゃないか)」

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 13:23:10.74 ID:FUfGvbQZO

長門「……」スッ

長門、『東』打

ハルヒ「(ほんっと、バカキョンのせいで有希が危ないじゃない)」タンッ

ハルヒ、『G』打

キョン「(逃げよう)」タン

キョン、『東』打

古泉「(攻めようにも手が悪過ぎます、かと言って安牌も少ない)」

古泉「ふむ」タン

古泉、『西』打

長門「……」スッ

長門、『F』打

古泉「(ツモ切り…ですか、どうやら本当に張っている様ですね。待ちも変えていないでみたいです)」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 13:29:58.83 ID:FUfGvbQZO

ハルヒ「……」タンッ

ハルヒ、『西』打

キョン、『@』打

古泉「(長門さんの手牌の中には…おそらく『中』、これが対子になってます。』

古泉「…大三元狙いでしょう。…『中』だけは切れません。……それでは)」タン

古泉『G』打

長門「ロン」パタン

古泉「っ!?」

手牌:GG中中(南南南)(發發發)(白白白)

ロン:G

長門「対対和・混一色・南・白・發・小三元。九翻、倍満」

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 13:35:30.31 ID:FUfGvbQZO

古泉「……何故です?」

長門「何が」

古泉「さっき涼宮さんはGを切りました。その時に和了れたのでは無いですか?あなたに限って、見逃す事は無い筈です」

長門「狙い打ち」

古泉「…なるほど、納得しました」

一位:長門 55600点
二位:ハルヒ 20000点
三位:古泉 14400点
四位:キョン 11000点

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 13:37:28.87 ID:FUfGvbQZO

―――東四局 親:長門 ドラ:九


長門、配牌:三五六八133HH東南北北白


長門「(私は今圧倒的に浮いている。無理をすることはない)」

長門、『南』打

ハルヒ「(そろそろ和了らないとマズいわ!!有希の親を早く流して親を回さなきゃ!!)」

ハルヒ、『北』打

キョン「………」スッ

キョン「………」カチャカチャ

キョン「………?」カチャカチャ

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 13:39:35.42 ID:FUfGvbQZO

ハルヒ「どうしたのよキョン!!早く捨てなさいよ!!」イラ


キョン「ああ、わかってる」カチャカチャ

キョン「…こりゃ、リーチだ」タン

キョン、『北』打

ハルヒ「なんですって!?」

古泉「ふむ、ダブル立直ですか」

古泉「(安牌なんて見つけられませんね…当たれば事故、そう考えましょう)」

古泉、『@』打

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 13:45:13.33 ID:FUfGvbQZO

―――東四局、終了

キョン「(和了れなかった…だと……?)」

長門「不聴」

ハルヒ「聴牌よ!!」パタン

一一五五九5588HH中中


キョン「…聴牌だ」パタ

二三四12367BCDHH

古泉「ノーテンです」

古泉「(5、8の両面待ちですか、涼宮さんが上手く押さえていますね)」

キョン「(ハルヒ…!あいつ俺の当たり牌をごっそりと…!!)」

ハルヒ「さあ二人とも!ノーテン罰符を払うのよ!!」

一位:長門 54600点
二位:ハルヒ 21000点
三位:古泉 13400点
四位:キョン 12000点

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 13:53:16.25 ID:FUfGvbQZO

ハルヒ「南入ね!!勝負はここからよ!!」ガラガラ

キョン「しかし長門は強いな」ガラガラ

古泉「そうですね。負けてられません」ガラガラ

長門「……」ガラガラ

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 14:24:58.44 ID:FUfGvbQZO

―――南一局 親:ハルヒ ドラC

ハルヒ「(今度こそ和了るわよ…!)」

キョン「(そろそろ和了らんとな)」

古泉「(長門さん狙いでいきます)」

長門「……」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 14:33:22.38 ID:FUfGvbQZO

十二順目、長門

@@AABBFFGGHH發
ツモ:@

長門「(これで@・A・Bの変則三面待ちになった。勝負に出る)」


長門「……」スッ

長門、『發』打

ハルヒ「有希!かかったわね、ロンよ!!」パタン

東南西北白中一一九19@H

長門「……!」

古泉「驚くのはまだ早いですよ、僕もロンです」パタ

三四五七七789白白白發發中中中

長門「!!!」

キョン「悪いな長門、俺もロン…だ」パタン

22234666888發發

長門「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 14:49:28.25 ID:FUfGvbQZO

古泉「国士無双、緑一色、大三元ですか、役満のトリプルロンは初めて見ました」

キョン「俺のグリーンドラゴンが火を吹くぜ!!」

ハルヒ「ついにやったわ!!うん、やっぱりあたしと言えば国士よね!!」

長門「………」

キョン「どうした長門」

長門「何かイカサマをしたのでは」

キョン「おいおい、馬鹿な事を言うな。俺はそんな事しないさ」

古泉「仮にイカサマがあったとしても、今回はそれを見抜けなかったあなたの実力不足です」

ハルヒ「とにかく!!有希がハコったからゲーム終了よ!!精算しましょう」


―結果―

一位:ハルヒ 68000点
二位:古泉  46400点
三位:キョン 43000点
四位:長門 -56400点


203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 14:55:30.23 ID:FUfGvbQZO

ハルヒ「あ〜、今日は楽しかったわ!!!大逆転も出来たし」

古泉「そうですね。まさかこんな事が起きるとは思いませんでした」

キョン「そろそろ外も暗い、帰るぞ」

ハルヒ「あれ、そういえばみくるちゃんがいないわね。いつの間に帰ったのかしら」

キョン「長門、帰らないのか??」

長門「……」

キョン「長門……?」

ハルヒ「キョン!何してんの!早く来なさい!!」

キョン「…ああ、今行く。じゃあな、長門」

長門「…………」

214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 15:08:05.92 ID:FUfGvbQZO

長門「(…何故?何故私はあそこで『發』を切った…?)」

長門「(そもそもあの形で全員がロンをして来る事はあり得ない筈。一体…何故?)」ガラガラ

長門「!!!!!!」

長門「『發』が……五つある…」

長門「…勢いに呑まれ、流され過ぎた」

長門「こんな事に…気が付けなかった……」フルフル

長門「(くやしい)」ポロ

長門「…もう負けない、何をしてでも勝つ」

長門「彼らはこの『5枚目の發』をここに残したまま…これは大失敗」

長門「所詮は人間、詰めが甘い。だから気付かれる」

長門「………」

長門「許さない」

――――かくしてここに、麻雀の修羅…雀鬼長門が誕生したのだった!!

〜END〜

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/03(月) 15:22:40.14 ID:FUfGvbQZO

どうも>>1です、途中からとてもgdgdだったので終わりました。
うん、麻雀モノは二度と書きません。
もうちょっと見直して投下すべきでした。
すっかり言い忘れてましたが俺は麻雀打てませんwwサイトのルール見ながらピコピコ書いてました
みなさんのお陰で最後まで書ききれました
また別の機会にお会いしましょう
せっかくですからこのスレは麻雀スレとして活用してくださいww
んー、こんなとこでしょうか。
では、引き続き麻雀の話でもどうぞ
しばらく落ちないと思うので遠慮しないで使ってください!
たまたま落ちてしまったらそれまで、という事でwwwwノシ



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