朝比奈みくる「肩が凝りましたぁ」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 21:28:42.37 ID:SQjqzoDL0

長「胸が大きいことを自慢したいの?」

み「ちっ違いますぅ・・・昨日部屋の模様替えをしたら、体中が痛くて・・・」

キ「それで肩こりですか?」

み「重いタンスとか動かしたら、ちょっと・・・」

ハ「みくるちゃんだらしないわねぇ!」

キ「ハルヒ、朝比奈さんの肩もんでやれよ」

ハ「なんであたしがしなきゃいけないのよ?あんたがやれば?」

キ「俺は男だぞ。おまえが許すならやってもいいが、絶対に肩をもむという保証はないぞ」

ハ「それはまずいわね」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 21:34:23.26 ID:SQjqzoDL0

キ「だろ?だからおまえしかいない」

ハ「有希は?」

キ「長門の腕を見てみろ。あのか弱い腕で朝比奈さんのこりをほぐせるとでも思ったのか!」

長「・・・」

ハ「うーん・・・無理そうね」

キ「普段お茶を入れてもらったりしているんだから、たまには団長自らいたわってやれよ」

ハ「団員は団長を立たせるものよ!なんであたしがしなきゃいけないのよ!」

ガラガラ

古「遅くなりm」

み「いえ、いいんです!気を遣わなくていいですよぉ」

キ「・・・見たかハルヒ、あの奥ゆかしさが校内一の人気の秘訣だ」

ハ「そうなの?」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 21:39:08.68 ID:SQjqzoDL0

キ「なんだハルヒ、知らないのか」

ハ「何をよ」

古「なんの話d」

キ「朝比奈さんファンクラブが校内で一番会員数が多いんだよ」

ハ「そんなのあるのみくるちゃん」

み「し、知らなかったです・・・」

キ「非公認だからな」

ハ「なんでキョンが知ってるのよ」

キ「会員だからに決まってるだろ」サッ

ハ「会員ナンバー396・・・多いの?」

キ「俺はわざとこの番号なるようにしくんだ。『みくる』って読めなくないか?」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 21:43:31.20 ID:SQjqzoDL0

古「読めそうd」

ハ「どちらかというと「みくろ」じゃない」

キ「そんなことはどうでもいい。おまえも朝比奈さんを見習え」

長「(どうでもいい・・・?)」

ハ「あんたに指図される筋合いはないわ」

キ「それじゃなんだ、おまえは朝比奈さんより優れているとでもいうのか?」

ハ「当然じゃない」

キ「ほう・・・そうか」

み「あ、あの、二人ともケンカは・・・」おろおろ

キ「朝比奈さん」

み「ひゃい!?」

キ「ハルヒのいいところをあげてみてもらえませんか?」

み「え・・・えええええ!?」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 21:47:38.89 ID:SQjqzoDL0

ハ「あんた・・・何のつもり?」

キ「朝比奈さんより優れているんだったら、その優れている部分を朝比奈さんから聞くんだよ」

古「名案かt」

長「推奨しない。その方法だと朝比奈みくるが涼宮ハルヒに脅されて多く回答する可能性がある」

キ「待てよ長門。ハルヒは朝比奈さんより優れているんだから、そんなことしなくても余裕だろう?」

長「なるほど」

ハ「ちょ!勝手なことを・・・」

キ「さぁ朝比奈さん、遠慮無く言ってください」

み「え・・・えぇっと・・・」たじたじ

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 21:51:08.98 ID:SQjqzoDL0

み「わ、私よりかわいい・・・」

キ「そんな当たり前なことではなく、もっと『意外だ!』って部分ありませんか?」

み「い、意外な部分ですか?」

長「(自然な流れですごい発言をした気がする)」

み「えー・・・や、やさしい?」

ハ「みくるちゃん普段から私を優しいと思っていなかったわけ?」

み「ひぃぃぃ!そ、そういう意味じゃないですぅぅ!!」

キ「ほらみろ、朝比奈さん一つもあげられなかったじゃないか」

ハ「むっ」

キ「こんな様子じゃ、おまえにファンクラブなんかできそうにないな」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 21:55:21.47 ID:SQjqzoDL0

ハ「別にファンクラブなんていらないわよ」

キ「果たしてどうかな・・・」

ハ「何が言いたいのよ」

キ「朝比奈さん、自分の使っている下駄箱きれいだと思いませんか?」

み「え?んー、確かに体育のあとに泥で汚れた靴をいれても、なぜかきれいになっていたりします」

キ「それ、朝比奈さんファンクラブが毎度掃除しているからですよ」

み「えええええ!?」

古「うらやまs」

ハ「そんなの自分で掃除すればいいだけじゃない!」

キ「おいおい、下駄箱掃除だけで終わると思うのか?」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 22:00:00.36 ID:SQjqzoDL0

キ「これを見てみろよ!」ばさっ

ハ「何この大量の雑誌・・・はっ!」

キ「『月刊朝比奈みくる』だ」

み「こんな本がいつの間にか発行されていたんですか・・・」

長「・・・」ぱらっ

キ「どうだ長門」

長「読み応えがある。編集者はかなり腕の立つ人と見た」キラーン

キ「プレミアム会員になって月500円払えばこの本がもらえるんだぜ」

長「どこに行けばこの本がもらえる?」

ハ「会員になる気!?」

古「なかなかおもしろいd」

キ「どうだ?おまえもこんな本出されてみたくないか?」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 22:05:12.53 ID:SQjqzoDL0

ハ「別に!それにこの写真のほとんど盗撮じゃない!」

キ「非公認なんだから当然だろう」

ハ「堂々とするな!」

キ「公認ファンクラブであれば友達もできるだろうよ」

ハ「いらないわ」

キ「ほぉ・・・情報交換もできないぞ」

ハ「何の情報交換よ?」

キ「宇宙人未来人超能力者」

ハ「!?」ぴくっ

長「朝比奈みくる、この写真は大胆」

み「え・・・きゃあああああ!!い、いつの間に撮られたんですかぁ!?」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 22:11:53.56 ID:SQjqzoDL0

ハ「で、でもあたしにファンクラブが出来るほどの人数がいれば、このSOS団に入るでしょ!?」

キ「違うなハルヒ」

ハ「何が違うのよ」

キ「ファンクラブは部活じゃない。交流の場だ」

古「SOS団も交流のb」

キ「ファンクラブに入る奴らは強制されるのが好きじゃない、同じ仲間同士絆を確かめ合う場所なんだ!」

ハ「!!」

キ「ハルヒは団長としてまとめているがやつらは団長なんかいらないんだよ、みんなが団長なんだよ!」

長「(なんという・・・)」

み「そうなんですか?」

キ「少なくとも俺がそうです」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 22:16:58.37 ID:SQjqzoDL0

キ「ちなみに長門のファンクラブもあるぞ」

ハ「そうなの!?」

み「長門さんすごいですぅ」

長「・・・規模は?」

キ「校内では3番目だな」

長「!!」ガタッ

古「では2位は僕でs」

キ「ちなみに2位は朝倉だ」

ハ「朝倉・・・やるわね」

長「バックアップの削除申請・・・」ブツブツ

キ「朝比奈さんファンクラブは無論1位だ。どうだハルヒ、おまえも1位になってみたくないか?」

ハ「・・・」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 22:21:30.63 ID:SQjqzoDL0

ハ「ぜ、全部で何人なのよ」

キ「ん?」

ハ「みくるちゃんのファンクラブの会員数よ!」

キ「確か508人・・・いや、昨日で513人か」

ハ「・・・ん、ちょっと待って、よく考えたら全校生徒以上じゃない?」

キ「他校の生徒も入っていたりするぞ。あとは兄弟とか」

み「みくるちゃんどんだけもてているのよ!」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 22:25:05.87 ID:SQjqzoDL0

キ「他校の生徒にまでの魅力を持つのが朝比奈さんだ。おまえはそれを超えられるのか!?」

ハ「・・・無理よ」

キ「所詮ハルヒもココまでの人間だったか・・・」

ハ「あ、あきらめないわよ・・・」

み「涼宮さん・・・」

ハ「あたしもファンクラブ作るわよ!みくるちゃんになんか負けられないわ!}

キ「やる気になったかハルヒ」

み「涼宮さんがんばってくださぁい」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 22:31:19.72 ID:SQjqzoDL0

ハ「で、どうやって作ればいいの?」

キ「まてハルヒ、ファンクラブというのは自分で作るものじゃない、作ってもらうもんだ」

ハ「そうなの?」

キ「自分でファンクラブを作ったら単なるかまってちゃんだ」

ハ「じゃあ誰かが作るまで待てっていうの!?」

キ「そこでだ。知り合いに作ってもらうんだ」

ハ「じゃあキョン!あんたが作りなさい」

キ「俺が作ったら『私は涼宮ハルヒが好きです』って言っているようなものだろ?それに同じ団員が作ったらかっこわるいだろ」

ハ「それもそうね・・・」

み「(キョンくんさりげなくすごいこと言ってますよ!)」

長「(ファンを増やす方法・・・方法・・・)」ペラペラ

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 22:37:53.48 ID:SQjqzoDL0

ハ「じゃあ誰が作るのよ」

キ「谷口とかどうだ?」

ハ「生理的に嫌よ」

キ「国木田」

ハ「国木田くんは誰かのファンクラブを作るって感じしないじゃない」

キ「他に友達は?」

ハ「・・・悪いけど友達はいないわ」

古「それなら僕が友達n」

キ「なら逆手をとろう。朝比奈さんが作るんだ」

ハ「みくるちゃんが?」

み「私がですか?」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 22:41:43.89 ID:SQjqzoDL0

ハ「ちょっと、身内が作ったらかっこわるいって言ってたじゃん」

キ「朝比奈さんが作れば、『あの』朝比奈さんがファンになるなんてどんな人物なんだ?とみんな気になるわけだ」

ハ「ふんふん」

キ「そうなると朝比奈さんがSOS団にいるなんてどうでも良くなる。つまり単純におまえへの興味の方が強くなるわけだ」

古「名案k」

ハ「そうなると、みくるちゃんのファンクラブの人も流れてくるかもしれないわけね!」

キ「そういうことだ」

ハ「それはすごいわ!早速みくるちゃん作って頂戴!」

キ「まあ待てハルヒ。物事には順序という物がある」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 22:43:56.16 ID:SQjqzoDL0

>>22しまった。気づかなかった・・・。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 22:46:30.41 ID:SQjqzoDL0

ハ「順序?」

キ「お願いするときはどういう態度をとるんだったかな?」

ハ「・・・土下座でもしろっていうの?」

み「そ、そんなことしてもらわなくてもいいですぅ!」

キ「そういえば朝比奈さん、肩が凝っているって言ってましたね」

み「へ?え、えぇ・・・」

ハ「肩もみね!?やってやるわ!」ガシッ

み「ひっ!?や、優しくお願いしますぅぅ」

ハ「任せなさい!」もみもみ

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 22:52:28.10 ID:SQjqzoDL0

み「あっ・・・」

ハ「うわっ、けっこうこってるわね」もみもみ

キ「どうですか朝比奈さん」

み「え?」

キ「たまにはこうしてハルヒをこき使わせてもいいでしょ」ひそひそ

み「!!(キョンくんわざと涼宮さんを怒らせてこんなことを・・・)」

長「・・・策士」

古「あの、今日僕セリフ少n」

長「黙れ」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 22:58:40.49 ID:SQjqzoDL0

ハ「やっぱり胸が大きいと人が来るのかしら・・・」ブツブツ

長「私の萌え要素はどこに・・・」

キ「そのクールな性格と体型だな。ロリコン主義が多いからな」

長「この体型を維持する」

ハ「さ、みくるちゃんの肩がほぐれたわよ!」

み「ありがとうございますぅ、すっきりしました〜」

ハ「これであたしも一位になれるかしらね!」

キ「まだ足りないな。お茶入れをして奥ゆかしさを表してみたらどうだ」

ハ「それね!やってみるわ!」

キ「(この調子で2ヶ月ぐらいひっぱってみるか)」

                     ─ 完 ─

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/31(金) 23:08:29.84 ID:SQjqzoDL0

途中であごが外れるくらいのあくびをして「これはやばいな」と思ったので早々に書きました。

アク禁にならなくて良かったわー。ご静聴ありがとうございました。



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