キョン「何かおかしい。気がする」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:11:09.01 ID:ZeIe0/sR0

キョン「気がするだけだからきっと気のせいだ」

古泉「相変わらず独り言が多い方ですね。気持ち悪い」

キョン「俺だって傷つくんだぞ?」

古泉「そうですね。もぐもぐ」

キョン「何で放課後に弁当食ってんだ?」

古泉「朝比奈さんが作ってくれたのですが、重箱でして」

キョン「朝比奈さんと朝比奈さん(大)との同棲生活は順調なのか」

古泉「ええ、まぁ。一人世話のかかる方がいますけど」

キョン「自慢か…」

古泉「ええ、まぁ」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/29(水) 02:13:17.83 ID:ZeIe0/sR0

古泉「そろそろお腹が爆発しそうです」

キョン「俺も手伝ってやるよ」

古泉「触らないでください」

キョン「ひどい」

古泉「これは朝比奈さんが僕の為に作ってくれたんです」

キョン「あっそ」

古泉「どうしてもと言うなら?仕方がないので?あげてもいいですけど?」

キョン「別にいらん」

古泉「美味しいなぁ、朝比奈さんの手作り弁当」

キョン「………」

古泉「もぐもぐ」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:15:13.30 ID:ZeIe0/sR0

古泉「ごちそうさまでした」

キョン「お前はひどい奴だな」

古泉「よく言われます」

キョン「ぐーぐー!ぐーぐー!」

古泉「お腹をぐーぐー鳴らすのをやめなさい!」

キョン「ぐーぐー!ぐー!」

古泉「やめろって言ってんでしょ!」

キョン「お前のせいで腹が減った」

古泉「僕の手作りお弁当ならありますけど」

キョン「何でだよ」

古泉「分かりません」

キョン「そうか」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:17:15.97 ID:ZeIe0/sR0

古泉「食べます?」

キョン「俺が食べなかったらどうなるんだ?」

古泉「朝比奈さん(大)の胃の中で溶けるでしょうね」

キョン「そうか」

古泉「そうです」

キョン「頂こう」

古泉「どうぞ」

キョン「もぐもぐ」

古泉「美味しいですかね」

キョン「これから毎日、俺に弁当を作ってくれないか?」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:18:31.78 ID:ZeIe0/sR0

古泉「冗談はよし子さんです」

キョン「そう言うなよ。俺達の仲だろ?」

古泉「それほど仲が良いというわけではないでしょう」

キョン「俺は親友だって思ってるぜ」

古泉「顔に嘘と書いてあります」

キョン「嘘?」

古泉「嘘です」

キョン「なんだ嘘か」

古泉「嘘じゃないです」

キョン「嘘?」

古泉「もういいです」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:20:18.49 ID:ZeIe0/sR0

古泉「涼宮さんに頼んだらどうです?快くオーケーして下さるでしょう」

キョン「断られた」

古泉「まさか」

キョン「ほんと」

古泉「いつ頼まれたのですか?」

キョン「今日」

古泉「きっと明日、涼宮さんはお弁当を作ってきてくれるはずですよ」

キョン「あいつはツンデレだからな」

古泉「僕から言わせてもらえば、あなたも十分ツンデレかと」

キョン「知ってる」

古泉「そうですか」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:22:30.91 ID:ZeIe0/sR0

キョン「長門と朝比奈さんとハルヒ遅いな」

古泉「長門さんならあなたの後ろに」

キョン「おお、いたのか長門」

長門「ずっと」

キョン「今日も可愛いな」

長門「そう」

古泉「今日は長門さんより僕のほうが早かったんですよ」

キョン「だから?」

古泉「いえ、別になんでもないのですが」

キョン「褒めて欲しいのか?偉いな古泉は」

古泉「まぁね」

キョン「なんだその態度は」

古泉「落ち着いて下さい」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:25:52.55 ID:ZeIe0/sR0

古泉「今日はあなたではなく、長門さんと遊ぶんです」

長門「………」

古泉「長門さん、僕と遊びましょう」

長門「分かった」

キョン「なんだよ、長門と遊ぶなら俺も入れろ」

古泉「あなたは帰って下さって結構ですよ」

長門「結構」

キョン「ひどい。長門まで」

長門「今のはジョーク」

古泉「僕は本気でした」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:29:09.37 ID:ZeIe0/sR0

キョン「朝比奈さんにチクるからな。長門と古泉が乳クリ合ってたって」

古泉「仕方がないですね。何しましょうか」

長門「トランプでタワーを作る」

古泉「地味」

キョン「地味だな」

長門「作る」

古泉「分かりました」

キョン「頑張れよ長門」

長門「こくり」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:32:16.23 ID:ZeIe0/sR0

キョン「………」

古泉「………」

長門「………」

キョン「おい、何か喋れよ」

古泉「声の振動で崩れてしまっては大変です」

キョン「ねーよ」

古泉「言いましたね。これで崩れたらあなたのせいですから」

キョン「お前だって喋ってるだろ」

古泉「あなたが話しかけてきたので話しているだけです」

キョン「生意気だな。主人公に逆らう気か」

古泉「こういうときだけ主人公ぶって」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:34:35.61 ID:ZeIe0/sR0

キョン「なんだと」

古泉「いつもは巻き込まれたくないとか言ってるくせに」

キョン「べ、別に巻き込まれたいなんて思ってないんだからね?」

古泉「気持ち悪い」

キョン「本日二度目の気持ち悪い。気持ち悪いと言って許されるのはアスカだけだ」

古泉「主人公が嫌なら僕が変わってあげますよ」

キョン「馬鹿を言うな」

古泉「驚愕が出ない理由をご存知ですか?」

キョン「なんだ」

古泉「作者が何とかして僕を主人公にさせるため、思案されているのですよ」

キョン「ただの妄想だろ?」

古泉「そうです」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:37:38.38 ID:ZeIe0/sR0

古泉「涼宮さんが願ってくれないかな」

キョン「そしたらお前のヒロインがハルヒになっちまうぞ」

古泉「それもまた一興」

キョン「俺が許さん!」

コカーン

古泉「痛い。殴るのはダメでしょう」

キョン「すまん」

古泉「いいですよ」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:39:21.86 ID:ZeIe0/sR0

キョン「お前のヒロインがハルヒになったら、俺のヒロインは朝比奈さんか」

古泉「今すぐ僕の目の前から消えろ」

キョン「冗談だろ」

古泉「分かってます」

キョン「お前は息を吐くように嘘をつく」

古泉「嘘をついた覚えはありませんが」

キョン「嘘つけ」

古泉「嘘です」

キョン「え?」

古泉「え?」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:42:32.60 ID:ZeIe0/sR0

長門「あなた達のせいで崩れた」

古泉「すみません長門さん。全て彼のせいです」

キョン「違うぞ長門。悪いのはこいつだ」

長門「二人共」

古泉「ごめんなさい」

キョン「ごめんなさい」

長門「許さない」

古泉「ああ、長門さんそれだけは」

キョン「やめろ長門かゆうま」

長門「………」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:45:33.67 ID:ZeIe0/sR0

ハルヒ「やっほー!遅れてめんごはん!」

みくる「ふぇ!?どうしたんですかぁ、古泉くん!と、ついでにキョンくん」

古泉「どうも」

みくる「あたしがいつも着てるメイド服ですぅ」

ハルヒ「なに?キョン。ナース服なんて着ちゃって…気持ち悪っ」

キョン「気持ち悪いって言われるの今日で三回目だ」

ハルヒ「あっそ。いつもより少ないじゃない、良かったわね」

古泉「似合いますかね?」

みくる「とっても似合いますぅ☆」

古泉「ははは」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:48:06.63 ID:ZeIe0/sR0

ハルヒ「よくサイズが合ったわね。それ、みくるちゃんのでしょ」

長門「わたしが合わせた」

ハルヒ「さすが有希ね!宇宙人は伊達じゃないわ」

長門「ぽっ」

ハルヒ「でも気持ち悪いから脱ぎなさい」

キョン「分かった」

ハルヒ「古泉くんは着てていいわよ」

古泉「え、どうしてですか」

ハルヒ「みくるちゃんが喜んでるから」

古泉「そんな」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:49:59.03 ID:ZeIe0/sR0

みくる「とっても素敵ですぅ」

古泉「脱がせてください」

みくる「もったいないですよぉ☆」

古泉「脱がせてくれなければ、今日は家に帰りません!」

みくる「えぇ、ひ、ひどいですぅ」

バタコンッ

ハルヒ「みくるちゃんが部室から泣きながら出て行ったわ!」

キョン「追いかけろよ古泉」

古泉「この格好でですか?」

長門「そう」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:53:44.43 ID:ZeIe0/sR0

古泉「男のメイド服なんて誰も嬉しくありません」

キョン「一部のお姉さん方には人気だと思うぞ」

古泉「てめーは黙ってろ」

ハルヒ「ま、それもそうね。着替えていいわよ古泉くん」

古泉「ありがとうございます」

長門「記念。ぱしゃっ」

古泉「ピース」

キョン「しかしこの古泉、ノリノリである」

みくる「ただいまですぅ」

ハルヒ「おかえり、みくるちゃん」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:55:49.30 ID:ZeIe0/sR0

みくる「長門さん、その写真あとでください」

長門「了解した。あなたの写真も撮ってある」

キョン「なぬ?いつの間に」

古泉「その写真、一枚頂けますか?」

長門「こくり」

キョン「古泉…お前、やっぱり俺のこと?」

古泉「BL展開を期待されているのですか?」

キョン「俺は全人類に愛されたいんだ」

古泉「贅沢ですね」

キョン「ああ」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 02:57:34.05 ID:ZeIe0/sR0

キョン「で、俺のことが好きなわけか」

古泉「いえ、この写真を全校生徒にバラまこうかと思いまして」

キョン「なんで?」

古泉「嫌がらせですね」

キョン「なんで?」

古泉「ストレスが溜まっているんですよ」

キョン「俺で発散すんな」

古泉「先ほど殴られましたし」

キョン「やめろ!」

古泉「分かりました。やめます」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:00:51.63 ID:ZeIe0/sR0

ハルヒ「ちょっとキョン」

キョン「なんだよ俺のハルヒ」

ハルヒ「これ」

キョン「こ、これは!弁当じゃないか!」

ハルヒ「わざわざ家に帰って作ってきてあげたんだから感謝しなさいよね!」

キョン「ありがとうハルヒ。俺は今猛烈に感動している」

ハルヒ「ふんっ!」

キョン「あなたに会えて良かった」

ハルヒ「バカキョンキョン」

古泉「放課後にお弁当を渡す光景…」

長門「ユニーク」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:03:59.28 ID:ZeIe0/sR0

キョン「ありがてぇ!ありがてぇ!ガツガツ」

ハルヒ「黙って食べなさいよね」

キョン「………」

ハルヒ「急に黙らないでよ」

キョン「はむ!はふ!はぐはぐ!うぐぅ!むしゃもちゃくちゃべちゃんぐんが」

古泉「なんて汚い食べ方なんだ」

みくる「それだけ嬉しいってことですよぉ」

長門「…古泉一樹」くいっ

古泉「どうしました?長門さん」

長門「腹が減った」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:07:23.48 ID:ZeIe0/sR0

古泉「僕の手作りお弁当ならありますけど」

長門「頂く」

キョン「お前どれだけ作ってるんだよ」

古泉「知りません」

キョン「そうかクッチャクッチャ」

古泉「クチャラーは氏ねよ」

みくる「古泉くん、あたしのお弁当は…?」

古泉「全て頂きましたよ。大変美味しかったです」

みくる「えへへ、良かったぁ」

古泉「今夜はあなたを食べてしまいたいです」

みくる「もうっ☆」

古泉「ははは」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:10:36.08 ID:ZeIe0/sR0

長門「おいしい」

古泉「それは良かったです」

長門「明日、また作ってきて欲しい」

古泉「かまいませんよ」

長門「わたしだけの為に」

みくる「!」

古泉「ふふ、かしこまりましたよ」

キョン「原作ではまずありえない古泉ハーレム展開だな」

ハルヒ「あたしも好きになるべきかしら」

キョン「お前は俺のものだ」

ハルヒ「バカ////」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:13:57.79 ID:ZeIe0/sR0



みくる「古泉くぅん…ほんとに長門さんにお弁当を作るんですかぁ?」

みくる大「浮気ね」

古泉「頼まれてしまいましたからね。長門さんから頼まれ事をするなんて思ってもみませんでしたよ」

みくる大「浮気なのね」

みくる「で、でも…そのぉ」

みくる大「浮気なのですね」

古泉「僕には朝比奈さんの愛情たっぷりのお弁当がありますし」

みくる大「ねえ、聞いてる?」

みくる「やだぁ、愛情たっぷりだなんて☆」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:16:23.55 ID:ZeIe0/sR0

みくる大「ちょっと!」

古泉「うるさいですね、あなたが割り込んでくると話がややこしくなるんですよ」

みくる大「浮気する気でしょ、古泉くん」

古泉「ほらね」

みくる大「ダメよ、浮気なんてしちゃ!」

古泉「言われなくてもしませんよ」

みくる大「古泉くんがいなくなったら誰がわたしの世話をするのよぉ」

古泉「未来に帰ればいいじゃないですか」

みくる大「口を開けば未来へ帰れ…もう聞き飽きたわ!」

古泉「では帰ってください」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:19:39.55 ID:ZeIe0/sR0

みくる大「それよりお腹が空きました。ご飯はまだですか?」

古泉「まだです。その前に買い物に行かなくてはなりませんので」

みくる大「あたしも行く」

古泉「余計なものは買いませんからね」

みくる大「はいはい」

みくる「あたしも行きますぅ」

古泉「朝比奈さんはゆっくり休んでいらしてください」

みくる「え…でもぉ」

古泉「すぐに帰ってきますよ。お留守番、お願いしますね」

みくる「はぁい」

みくる大「行ってきまーす」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:24:46.78 ID:ZeIe0/sR0

みくる大「相変わらず寒いわね。なんでわたしが出てくる話はいつも冬なの?」

古泉「原作では夏でも出てきてたじゃないですか」

みくる大「原作の話なんてしてません」

古泉「そうですか」

みくる大「コート貸して」

古泉「また僕に風邪を引かせる気ですか?」

みくる大「看病してあげたじゃない。古泉が風邪を引いたよ編参照よ☆」

古泉「僕の下半身ばかり狙っていたあの話ですか」

みくる大「ひどい!ちゃんと看病したのにぃ」

古泉「冗談ですよ。感謝してます」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:28:06.91 ID:ZeIe0/sR0

スーパー

古泉「今日は何にしましょうか」

みくる大「カレー」

古泉「あなたの言う事を聞いているみたいで嫌ですが、カレーにしますか」

みくる大「お酒買ってくださいね、はい」

古泉「勝手にカゴに入れないでください」

みくる大「看病してあげたでしょ、そのお礼ってことで」

古泉「…今回だけですよ」

みくる大「ありがとう古泉くん、愛してる☆」

古泉「どうも」

みくる大「あれっ?」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:32:22.84 ID:ZeIe0/sR0

長門「………」

古泉「長門さん。こんばんは、さっき振りですね」

長門「こくり」

みくる大「ひょえ〜…びくびく」

古泉「長門さんも夕飯のお買い物ですか?」

長門「そう」

古泉「今晩の献立を聞いてもよろしいでしょうか?」

長門「いい。今夜はカレー」

古泉「おや、奇遇ですね。僕達もなんですよ」

長門「そう」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:36:33.02 ID:ZeIe0/sR0

みくる大「は、早く行きましょうよ古泉くんボソボソ」

古泉「どうですか、長門さん。夕飯をご一緒するというのは?」

みくる大「おい!」

長門「かまわない」

古泉「良かった。ではお会計を済ませてきますので、少々お待ちください」

長門「こくり」

古泉「あなたもです。というか、肩が重い」

みくる大「あ、あたしも行きますぅ」

古泉「いいですよ、お金払うだけですから」

みくる大「ひぃん」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:39:42.83 ID:ZeIe0/sR0

長門「………」

みくる大「………」

長門「………」

みくる大「お、お元気でしょうか」

長門「元気」

みくる大「そ、そ、そうですか…」

長門「普通にして」

みくる大「え!?普通でしよほ?」

長門「………」

みくる大「はうぅ」

古泉「お待たせしました」

みくる大「遅い!罰金!」

古泉「はいはい。行きましょうか」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:42:37.48 ID:ZeIe0/sR0



古泉「ただいまんもす」

みくる大「ただいま○んこ」

みくる「おかえりなさぁい。あ、あれ…長門さん?」

長門「お邪魔します」

古泉「偶然お会いしたのですよ。夕飯のメニューが同じだったのでお誘いしました」

みくる「そうなんですかぁ」

古泉「くつろいでください」

長門「こくり」

みくる大「うひー!くつろげない!」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:44:46.58 ID:ZeIe0/sR0

古泉「今日はカレーにしました。お作り願えますか?」

みくる「はい。今日の当番はあたしですから」

長門「手伝う」

みくる「ふぇ!?い、いいですよぉ、長門さんはお客さんですし…」

長門「いいから」

古泉「御言葉に甘えましょうか。お願いします」

長門「こくり」

みくる「緊張します…」

みくる大「ちょっと!いつきこいずみ!」

古泉「なんですか、うるさいですね」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 03:50:34.92 ID:ZeIe0/sR0

みくる大「あたし長門さんが苦手なの」

古泉「知ってますよ」

みくる大「知ってて誘ったんですね」

古泉「彼女はSOS団の仲間ですから」

みくる大「むぅ」

古泉「仲良くなりましょうよ」

みくる大「今の状況って古泉くんをキョンくんに変えたほうがしっくり来るよね」

古泉「それは言わないお約束ですよ」

みくる大「それもそうね」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 04:34:34.72 ID:ZeIe0/sR0

みくる大「うぅ〜ん…」

古泉「テレビでも見ますか」

みくる大「ねぇ、古泉くん。携帯貸して」

古泉「ダメです。『機関』からの連絡があるかもしれませんし」

みくる大「相変わらずケチね」

古泉「未来人なんですから、テレパシーでビビビッとできないんですか」

みくる大「さぁ…禁則事項ですね」

古泉「そうですか」

みくる大「いいわ、小さいあたしの携帯借りるから」

古泉「ちょっと、勝手に」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 04:37:51.87 ID:ZeIe0/sR0

プルルンプルルン

キョン「もしもし」

みくる大「あ、キョンくん?今すぐあたしの家に来て」

キョン「誰ですか」

みくる大「いい加減、声だけで判別できるようになってください」

キョン「すみません。で、誰ですか」

みくる大「みくる(大)です」

キョン「あぁ、特盛さん。なんですか?」

みくる大「だから、今すぐあたしの家に来て!」

キョン「あたしって、古泉の家ですか?」

みくる大「そうです」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 04:40:09.27 ID:ZeIe0/sR0

キョン「何かあったんですかね」

みくる大「いいから来て!」

キョン「面倒です」

みくる大「まだ夕飯食べてないでしょ?」

キョン「え?食べてませんけど」

みくる大「じゃあ来てね。待ってるから!」

キョン「ちょ…」

ブツッ

みくる大「よし」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 04:41:59.10 ID:ZeIe0/sR0

古泉「誰と話してたんですか、人の携帯で」

みくる大「小さいあたしのものはあたしのものよ」

古泉「まぁ…言われてみれば」

みくる大「でしょ」

古泉「僕は同一人物と思ってませんけど」

みくる大「まだ現実を見てないの?諦めなさい」

古泉「そういえば、仕事見つかりましたか?」

みくる大「きゃーーー!」

古泉「うわっ…なんですか、突然」

みくる「ど、どうしたんですかぁ?びっくりしちゃいました」

古泉「いえ、なんでもありませんよ。お気になさらず」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 04:45:53.64 ID:ZeIe0/sR0

みくる大「ガタガタ」

古泉「いちいち大きな声を出さないでください」

みくる大「仕事の話は嫌ぁ」

古泉「いつまでここに居座るおつもりですか」

みくる大「古泉くんが死ぬまで」

古泉「嘘だっ!」

みくる大「事実よ。受け入れなさい」

古泉「僕はあなたと結婚した覚えはありませんよ」

みくる大「じゃ、結婚する?未来なんて放っておいてさ」

古泉「バカですか、あなたは」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 04:50:28.32 ID:ZeIe0/sR0

みくる大「一世一代のプロポーズをバカですかあなたは、で済ますというの?」

古泉「僕がお付き合いしているのはあなたではなく、朝比奈さんです」

みくる大「同じ朝比奈なんだし、いいじゃないですか」

古泉「良くありません」

みくる大「結婚しましょう。ね?」

古泉「共働きでもいいなら」

みくる大「あなたとは離婚よ」

古泉「そうですか。それは良かった」

みくる大「どっちにしても居座ることに変わりはないんですけどね」

古泉「ベガ様、アルタイル様、朝比奈さん(大)が早く未来へ帰ってくれますように」

みくる大「無駄です。世界平和、家内安全」

古泉「くそっ…」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 04:55:03.81 ID:ZeIe0/sR0

みくる「うふふ、楽しそうです」

長門「いつもこう?」

みくる「え?えっと、はい、こんな感じです」

長門「そう」

みくる「…古泉くん、あたしと話してるときより、」

みくる「大きなあたしと話してるときのほうが、なんだか楽しそう」

みくる「ちょっとだけ、嫉妬しちゃいます。えへへ」

長門「古泉一樹はあなたに好意を寄せている」

みくる「あ、は、はい…」

長門「平気」

みくる「ありがとうございます、長門さん」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:00:14.34 ID:ZeIe0/sR0

みくる大「ご飯まだ?それに、暇です」

古泉「もうすぐでしょう。大人しく待っていてください」

みくる大「何か面白いことして」

古泉「ふとんがふっとんだ」

みくる大「ありきたりね。0点」

古泉「そうですか」

みくる大「いけないことでもする?」

古泉「ついに頭がいかれてしまいましたか」

みくる大「あたしはいつだって正常です」

古泉「うっ…お、重い」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:04:05.15 ID:ZeIe0/sR0

みくる大「はあはあ、今日は何色のパンツを履いてるの」

古泉「親父ですか、あなたは」

みくる大「ちなみにあたしは今日は赤☆」

古泉「また随分と派手な下着ですね」

みくる大「やだ、想像しちゃった?」

古泉「全く」

みくる大「素直になってもいいんだゾ☆」

古泉「うっとおしい」

みくる大「いけない!みくる(大)先生の始まりよ」

古泉「うれぴ〜…くないです」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:10:57.94 ID:ZeIe0/sR0

チンポ〜ン

古泉「どなたでしょう。僕が出ますね…ってちょっと、背中から離れて下さい」

みくる大「いやん、離れられなぁい☆まいっちんぐ〜ズルズル」

古泉「うぐ、どちら様ですか」

ガチャ

キョン「よぉ」

ハルヒ「来たわよ!」

古泉「おや?どうしたのですか、こんな時間に」

キョン「お前の背中にひっついてる人に呼ばれた」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:14:04.60 ID:ZeIe0/sR0

古泉「何をしてるんですか、あなたは」

みくる大「すっかり忘れていたわ、呼んだことを」

ハルヒ「みくるちゃん(大)、相変わらずの美人さんね!」

みくる大「そんなぁ、照れますぅ」

古泉「猫かぶり」

みくる大「その言葉、そっくりそのままお返しします」

ハルヒ「お邪魔するわよ!」

古泉「どうぞ」

キョン「あれ、長門もいるのか?」

古泉「…首が…」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:21:05.87 ID:ZeIe0/sR0

キョン「朝比奈さん(大)、古泉が死にますよ」

みくる大「おっと」

古泉「いい加減大人しくしてください…」

ハルヒ「ちょっと古泉くん!有希も誘って、キョンも誘って、どーしてあたしは誘わなかったわけ!?」

ハルヒ「団長をハブにするなんて許されない行為だわ!それでも副団長なの!?」

古泉「勝手に彼を誘ったのは朝比奈さん(大)でして」

古泉「彼を誘ったことを僕が知っていたのなら、もちろん僕は涼宮さんを誘いましたよ」

ハルヒ「そうなの。なら許すわ」

古泉「ありがとうございます」

キョン「おい。ハルヒを口説くなよな」

古泉「口説いてねーよ」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:24:46.09 ID:ZeIe0/sR0

キョン「最近俺に冷たいぞ古泉」

みくる大「あたしにも冷たいです」

古泉「そうですか?普通ですよ」

キョン「俺を愛せ」

古泉「お断りします」

みくる大「キョンくんってそっちの気があるの?」

キョン「ないですけど」

みくる大「えー、ないの?あったほうが面白いのにぃ」

キョン「じゃあ古泉、ケツを出せ」

古泉「ふざけるな!ふざけるなよ!」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:29:34.63 ID:ZeIe0/sR0

古泉「あなた達といると調子が狂います」

みくる大「いい事よね」

古泉「よくないです。あっち行ってください」

キョン「梃子でも動かん」

古泉「しっしっ」

みくる大「ねぇ、キョンくん。何か面白いことしてよ」

キョン「ふとんがふっとんだ」

みくる大「これだから現代人は困る」

ハルヒ「晩御飯ができたわよ!」

みくる大「待ってました」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:33:24.60 ID:ZeIe0/sR0

みくる「どうぞ、召し上がれ」

みくる大「いただきます!もぐもぐ!」

キョン「うまし」

長門「もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ」

古泉「いただきます」

ハルヒ「うん、おいしいわ!さすがはあたしよね!」

キョン「何もしてないだろ」

ハルヒ「したわよ。手伝ったの」

キョン「そうか。うまさが増したな」

ハルヒ「んっふふー当然よ!」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:36:07.52 ID:ZeIe0/sR0

古泉「おいしいですよ、朝比奈さん」

みくる「良かったですぅ」

古泉「^^」

みくる「あ…古泉くん、ご飯粒が」

古泉「どこでしょう?取って頂けますか?」

みくる「…はい、取れましたよ。ぱくっ」

みくる「や、やだぁ!あたしったら////」

古泉「ふふ、ありがとうございます☆」

みくる「どういたしましてっ☆」

長門「ユニーク」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:39:56.73 ID:ZeIe0/sR0

キョン「飯も食い終わって、片付けも終わったことだし、帰るわ」

みくる大「あたしのお酒に付き合いなさいよ」

ハルヒ「残念だけど、お酒はもう飲まないって決めたの」

みくる大「そうなんですか。しょうがないですね」

ハルヒ「ごめんね、みくるちゃん!またいつか付き合ってあげるから!」

みくる大「期待してますぅ」

キョン「じゃあな」

古泉「さようなら」

みくる「また明日ぁ」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:42:31.16 ID:ZeIe0/sR0

長門「帰る」

古泉「送っていきますよ」

長門「いい」

古泉「遠慮なさらずに。危ないですから」

長門「…そう」

古泉「朝比奈さん、長門さんを送ってきます」

みくる「分かりましたぁ」

古泉「もし誰かが来ても開けてはダメですからね」

みくる「ひゃぁい」

長門「また明日」

みくる「は、はいっ!また明日」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:46:22.95 ID:ZeIe0/sR0

古泉「ご迷惑ではなかったでしょうか」

長門「何が」

古泉「お食事にお誘いしたことです」

長門「迷惑じゃない」

古泉「それなら良いのですが」

長門「………」

古泉「ああやって大人数で食事をするのは良いですよね」

長門「いい」

古泉「またいつでもいらしてください。そのときはまた、涼宮さんと彼もお誘いしましょう」

長門「こくり」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:51:49.86 ID:ZeIe0/sR0

長門「ここでいい」

古泉「そうですか」

長門「あなたが送らなくてもわたしは平気だった」

古泉「あなたなら、ある程度のことは大丈夫でしょうね」

長門「そう」

古泉「でも、女の子ですから。長門さんは」

長門「………」

古泉「では、また明日」

長門「お弁当」

古泉「分かってますよ」

長門「ありがとう。今日のこと、そして弁当のこと」

古泉「はい。それでは」

長門「また」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 05:56:48.99 ID:ZeIe0/sR0

古泉「ただいまです」

みくる大「おかへり古泉くーん」

古泉「くさっ!お酒くさい!」

みくる大「ひどいれすね。女の子にくさいらなんてぇ」

古泉「酔ってるんですか?ありがちなまでに舌が回っていませんよ」

みくる大「分かりやふい描写れしょ?うふふ」

古泉「朝比奈さんは?」

みくる大「お酒飲ましたら寝ひゃった☆」

古泉「なんてことを」

みくる大「てへぇ」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:00:00.04 ID:ZeIe0/sR0

古泉「朝比奈さんをベッドに寝かせなくては。風邪を引いてしまいます」

みくる大「あたひもー運んでぇ〜」

古泉「自分で歩けているでしょう。邪魔しないでください」

みくる大「古泉くんも飲もうよ」

古泉「遠慮しておきます。後が怖そうだ」

みくる大「怖くないよ!飲もうよぉ」

古泉「あれ?ちゃんと喋れてますね」

みくる大「へにゃ語は面倒なんです」

古泉「そうですか」

みくる大「さ、飲んで飲んで」

古泉「ぶぐぐ」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:03:54.62 ID:ZeIe0/sR0

みくる大「酔った?」

古泉「そんなすぐに酔うわけないでしょう」

みくる大「早く酔ってやらしいことしようよ」

古泉「しません。お風呂に入って寝ます」

みくる大「行っちゃらめええええ」

ドシュッ ガゴンッ

古泉「………」

みくる大「死んだ?」

古泉「…ギリギリ生きてます」

みくる大「ワオ」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:06:36.57 ID:ZeIe0/sR0

古泉「痛い…頭が痛い」

みくる大「どうしたの?大丈夫?」

古泉「あなたがタックルしてきたんでしょうが」

みくる大「酔ってて記憶が曖昧だわ…」

古泉「てめぇ」

みくる大「ごめんなさい!」

古泉「はぁ、もういいですよ」

みくる大「えーん」

古泉「泣きたいのはこっちです」

みくる大「古泉くんが死んじゃうぅ」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:10:03.13 ID:ZeIe0/sR0

古泉「死んでませんから」

みくる大「でも頭打っちゃったしぃ…」

古泉「大丈夫ですよ」

みくる大「寝て、そのまま目が覚めなかった、なんて事になったらぁ…」

古泉「そんな事になったら話が終わってしまうでしょう」

みくる大「ぶえー」

古泉「泣き止まなきゃ死にます」

みくる大「………」

古泉「まるで嘘泣きだったかのようだ」

みくる大「ほんとに泣いてたもん」

古泉「どっちでもいいです」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:15:54.67 ID:ZeIe0/sR0

みくる大「ほんとに大丈夫ですか?」

古泉「大丈夫です」

みくる大「じゃあ襲っちゃってもいいですか?」

古泉「なぜそういう話になるのですか」

みくる大「ちゅーしちゃってもいいよ☆」

古泉「めんどくせえ…ていっ」

みくる大「ガクッ」

古泉「気絶してもらいました。このまま朝まで寝てください」

古泉「僕もお風呂に入って寝よ」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:18:09.14 ID:ZeIe0/sR0

次の日

古泉「おはようございます」

キョン「朝からお前の顔を見るなんて憂鬱極まりない」

古泉「そうですか」

キョン「何しに来たんだ」

古泉「長門さんにお弁当を渡しにきたついでですよ」

キョン「そうか」

古泉「そうです。さよなら」

キョン「ああ」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:19:50.40 ID:ZeIe0/sR0

古泉「長門さん」

長門「………」

古泉「おはようございます」

長門「おはよう」

古泉「どうぞ、お弁当です」

長門「………」

古泉「お口に合うといいのですが」

長門「お昼」

古泉「え?」

長門「お昼、どうしてる?」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:23:00.06 ID:ZeIe0/sR0

古泉「お昼ですか、特に決まってませんね」

長門「朝比奈みくるは?」

古泉「朝比奈さんですか?鶴屋さんと食べておられるようですが」

長門「そう」

古泉「はい」

長門「………」

古泉「では、自分のクラスに戻りますね」

長門「………」

古泉「お弁当箱は、放課後にでも渡して下されば」

長門「弁当。一緒にどう?」

古泉「か、かまいませんが」

長門「そう」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:27:01.76 ID:ZeIe0/sR0

お昼

国木田「あ、キョン」

キョン「ん?またお前か」

古泉「どうも」

キョン「どうして長門とお前が一緒に居るんだ」

長門「ご飯」

古泉「ご一緒するのですよ」

キョン「二人で食うのか?」

長門「そう」

谷口「羨ましいぜ。イケメンはこの世から滅びろ」

国木田「みっともないよ谷口」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:30:46.20 ID:ZeIe0/sR0

古泉「あなたもご一緒にどうですか?」

キョン「別にいいけど」

長門「いい」

キョン「!? な、なんだと…!?」

長門「あなたは来なくていい」

キョン「長門が俺を拒否るなんて…うおおお」

古泉「では、僕達はこれで」

キョン「朝比奈さんにチクってやる」

長門「やましい気持ちがあるわけではない」

長門「友人同士で食事をする。普通のこと」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:33:30.03 ID:ZeIe0/sR0

古泉「…だそうです」

キョン「それもそうだな。じゃーな」

長門「………」

古泉「行きましょうか。どこで食べます?」

長門「屋上」

古泉「分かりました」

長門「………」

古泉「そういえば、今日は何か買わなくてはいけないんでした」

長門「なぜ?」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:37:20.18 ID:ZeIe0/sR0

古泉「朝比奈さん(大)のせいで、朝比奈さんの頭痛がひどくてですね」

古泉「今日はお弁当を作れなかったんですよ。朝比奈さんの分は僕が作ったのですが」

古泉「自分の分を作るのをすっかり忘れていました。あはは」

長門「待ってて」

古泉「え?あぁ、はい」

長門「お待たせ」

古泉「早いですね。1分も経ってませんよ」

長門「瞬間移動」

古泉「なるほど」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:39:41.50 ID:ZeIe0/sR0

長門「これ」

古泉「これは?」

長門「わたしのお弁当」

古泉「いいのですか?」

長門「こくり」

古泉「持ってきていたのですね」

長門「それは放課後用」

古泉「…今度はもっと大きいのを作ってきましょうか」

長門「ぽ」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:42:20.49 ID:ZeIe0/sR0

屋上

古泉「いいお天気ですね」

長門「………」

古泉「太陽の日差しが暖かいです」

長門「………」

古泉「空気は冷たいですが、冬ですし仕方がないですね」

長門「………」

古泉「早く暖かくなってほしいものです」

長門「………」

古泉「でも、春は花粉症がありますから、それはそれで大変ですよね」

長門「………」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:45:33.92 ID:ZeIe0/sR0

古泉「夏は夏で暑いのが嫌です。僕はどちらかというと寒いほうが好きですね」

長門「………」

古泉「特別好きなわけではありませんがね。暑いのはどうも得意ではありません」

長門「………」

古泉「やはり季節的には秋が一番でしょうか。特別暑くもなく、寒くもない」

長門「………」

古泉「食べ物もおいしいですよね秋は。あ、でも冬もお鍋とかおいしいですね」

長門「………」

古泉「シチューなども冬のメニューですね。食べようと思えば夏でも食べられますが」

長門「………」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:48:17.77 ID:ZeIe0/sR0

古泉「シチューはあまり夏には食べませんが、カレーは春夏秋冬いつでも食べますよね」

長門「………」

古泉「似たような系統なのに、どうしてこうも違うんでしょうか?」

長門「………」

古泉「長門さんは、好きな季節とかあります?」

長門「冬」

古泉「そうですか」

長門「雪」

古泉「雪が好きなのですか」

長門「そう」

古泉「積もったら遊びましょうか」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:51:58.46 ID:ZeIe0/sR0

長門「こくり」

古泉「雪だるまを作りましょう。かまくらでもいいですけど」

長門「雪だるま」

古泉「では、雪だるまで。涼宮さんが雪合戦をしようと言い出すかもしれませんね」

長門「負けない」

古泉「チーム戦になるのなら、是非あなたと同じチームがいいですね」

長門「…そう」

古泉「では食べましょうか」

長門「………」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 06:54:00.27 ID:ZeIe0/sR0

古泉「おいしそうです。長門さんが作ったのですか?」

長門「適当」

古泉「適当には見えませんね」

長門「そう」

古泉「おいひいです」

長門「……ぽ」

古泉「僕のはどうでしょう?」

長門「美味」

古泉「安心しました」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 07:01:39.22 ID:ZeIe0/sR0

長門「もぐもぐ」

古泉「長門さんは、何か好きなおかずとかありますか?」

長門「特にない」

古泉「そうですか」

長門「何でも食べる」

古泉「好き嫌いがないのは良い事です」

長門「これ」

古泉「卵焼きですか?」

長門「色んな味があって、おいしい」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 07:03:24.40 ID:ZeIe0/sR0

古泉「何がお好きなのか分からなかったもので」

長門「甘い」

古泉「それが一番ですか?」

長門「こくり」

古泉「では、今度からはそれを」

長門「色んな味がいい」

古泉「ふふ、分かりました。努力します」

長門「甘いのを一つ多く」

古泉「はい」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 07:05:41.76 ID:ZeIe0/sR0

長門「あなたは」

古泉「なんですか?」

長門「好きなおかず」

古泉「何でしょうね。僕も割と何でも食べますよ」

長門「そう」

古泉「煮物とか、結構好きですね」

長門「………」

古泉「もぐもぐ」

長門「…もぐ」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 07:07:00.47 ID:ZeIe0/sR0

古泉「ごちそうさまです」

長門「ごちそうさま」

古泉「ありがとうございました、おいしかったです」

長門「こちらも」

古泉「これ、洗って返しますから」

長門「いい。交換」

古泉「そうですね、そうしましょうか」

長門「………」

古泉「ふぅ…」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 07:09:34.57 ID:ZeIe0/sR0

古泉「このまま授業をサボって昼寝をしたら、どれほど気持ち良いのでしょうね」

長門「………」

古泉「まぁそんな事できるわけがないのですが」

長門「………」

古泉「ふあ、眠いです」

長門「情報操作は得意」

古泉「え?」

長門「授業に出たことにすればいい」

古泉「いいのでしょうか、そんなことをして」

長門「たまになら」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 07:12:49.66 ID:ZeIe0/sR0

古泉「まぁいいか。色々とおかしい世界ですし」

長門「そう」

古泉「あなたといるとまともになれそうな気がしますよ」

長門「…そう」

古泉「御言葉に甘えて、サボらせて頂きますね」

長門「………」

古泉「おやすみなさい」

長門「おやすみ」

古泉「ぐー」

長門「………」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/29(水) 07:29:32.39 ID:yXeU79a7O

一応途中だけどスレ落ちるだろうから終わりって事にしといてくれ



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