2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 22:31:29.22 ID:xqc8gZ6PO
谷口「海行こうぜ、海」
キョン「唐突だな」
谷口「夏だぞ?健全な男子高校生が海の一つや二つ行かなくてどうする」
キョン「お前は動機が不純なんだよ」
谷口「バッカ、ナンパだぞ?これ以上健全な動機があるか」
キョン「ま…夏だしな。たまには男ばっかりってのも良いかも知れん」
谷口「よし、決まりだな。明後日休みだろ?」
キョン「まぁな。国木田も行くよな?」
国木田「僕は遠慮しとくよ」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 22:34:33.10 ID:xqc8gZ6PO
谷口「は?ノリの悪い野郎だなぁ。なんか用事でもあるのかよ」
国木田「うん、ちょっとね」
谷口「なんだよ、用事って。俺達より大事なのかよ」
キョン「まぁしょうがないさ、用事なら。谷口も無理に誘うな」
谷口「ちぇっ。野郎二人で行ってもつまんねぇしな」
キョン「だな。延期って事にしとくか」
国木田「え…」
9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 22:40:05.68 ID:xqc8gZ6PO
谷口「ったくよぉ。せっかくこの三人で遊ぶチャンスだったのに」
キョン「そう言うなって。国木田にも都合があるんだから。なぁ?」
国木田「う、うん。ごめん」
キョン「謝る事ないって。まぁ、またそのうちな」
谷口「なんだよ…。お前も『たまにはキョンも一緒に遊びたいよね』なんて言ってたくせに」
国木田「あ…や、やっぱり行くよ」
キョン「?」
国木田「僕のせいで予定潰しちゃうのも悪いしね。たいした用事でもないからさ」
キョン「無理しなくて良いんだぞ?」
国木田「あはは、全然大丈夫だよ。谷口、何時に出発?」
谷口「ん?そうだな、駅に9時くらいで良いんじゃねー?」
国木田「わかった、9時だね。駅前に集合で」
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 22:45:15.53 ID:xqc8gZ6PO
【当日】
谷口「よっ。やっぱりお前が最後か」
国木田「はは、キョンは昔から時間にルーズだもんね」
キョン「…こんな日にまで罰金は払いたくないぞ」
谷口「心配すんなって。俺達は涼宮みたいに鬼じゃねーよ」
国木田「そうそう。せっかく男同士なんだし、変な気は使わないで行こうよ」
キョン「ああ。本当に久々だな、男だけで遊ぶなんて」
国木田「キョンは毎日涼宮さんのお目付け役だもんね」
キョン「なんだそりゃ」
谷口「うだうだしてねーでさっさと行こうぜ!海はもう美女で溢れ帰ってるかも知れないぜ!」
キョン「…やれやれ」
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 22:50:55.52 ID:xqc8gZ6PO
【海】
キョン「おー…こりゃまた見事な海水浴日和だな」
谷口「夏!海!太陽!美女!くぅ…やっぱり夏はこうあるべきだよな!」
国木田「うわぁ…暑いね。日焼けしちゃいそうだ」
キョン「はは、なんだそれ!お前は女か」
国木田「…」
谷口「さっそく着替えに行こうぜ!更衣室借りるか?」
キョン「勿体なくないか?別にどっちでも良いんだが」
国木田「借りようよ。人前で裸になるのも恥ずかしいしさ」
谷口「いちいち女々しいな、お前はよ。別にフルティンでも良いじゃねーか」
キョン「そりゃお前だけだ。国木田が借りたいってんなら良いじゃないか、借りようぜ」
谷口「なーんかキョンって国木田に甘いよな。お前さてはそっちの気があるんじゃないか?」
キョン「アホな事言ってないで、さっさと行くぞ」
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 22:56:27.87 ID:xqc8gZ6PO
キョン「今年初海だ、気合い入れて行くか」
谷口「見ろ、この日のために鍛えた夏用ボディ!」ぐぐっ
キョン「そんな貧相な身体でポーズ取っても変わらん」
谷口「何を!?だったらお前の筋肉を見せてみろ」
キョン「良いだろう。見ろ、これみよがしの逆三角形!強烈なデモンストレーション!」
谷口「逆三角形どころか直線じゃねーか…」
国木田「お待たせー」
谷口「遅せーぞ国木田……ん?」
キョン「国木田、なんでTシャツ着てんだよ」
国木田「あはは、日焼けするの嫌だからね。肌が弱いんだよ」
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 23:05:47.50 ID:xqc8gZ6PO
キョン「日焼けなぁ…」
谷口「むしろ焼くのも目的の一つだと思うけどな」
キョン「まぁ国木田はもともと色白だしな。とりあえず泳ぐか」
国木田「そうだね。キョンは泳ぐの得意だったっけ?」
キョン「ん?中の下ってところかな。体育の評価はBだった」
国木田「そうだったね、そう言えば」
キョン「あれ?国木田、お前中学時代水泳してたか?なんかずっと見学してた気がするんだが」
国木田「中学時代はほとんど入ってなかったよ。運悪くほとんど体調崩しちゃってた」
谷口「だったらちょうど良いじゃん。中学の分も取り戻せよ!早く入っちまおう」
キョン「だな。…おおう、冷た。久しぶりだ」
25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 23:12:25.71 ID:xqc8gZ6PO
谷口「よっしゃ!海と言えばまず沖まで競争だろ!」
キョン「良いぜ。ジュースでも賭けるか?」
谷口「望むところだ!国木田、行くぞ!」
国木田「僕はこの辺で待ってるよ。実はカナヅチなんだ」
谷口「相変わらずなっさけねーな!男が泳ぎも出来ないでどーすんだ」
キョン「谷口、お先!ジュースはいただくぜ!」ばしゃっ
谷口「ぬあっ!待ちやがれキョン!卑怯だぞ!」バシャッ
バシャバシャバシャ…
国木田「うう、冷たい。…たまにはこんなのも良いな」
国木田「ふふ、楽しそうだな。僕も一緒に行けばよかった」
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 23:16:57.37 ID:xqc8gZ6PO
谷口「はー、はー…見たかキョン!ジュースいただきだぜ!」
キョン「くっ…!なんてこった…!」
国木田「あはは、お疲れ様。キョン、本当に泳ぎは並なんだね。見てるだけで疲れそうだったよ」
キョン「まさか谷口に負けるとはなぁ…。屈辱だぜ」
国木田「谷口は意外に速かったね。びっくりしたよ」
谷口「当然だろ。なんだぁ?俺様が泳げないとでも思ってたのかよ?」
国木田「うん、ちょっとだけ」
キョン「はは、じゃあジュース買って来るよ。適当に遊んでてくれ」
谷口「悪いな、キョン!俺コーラ!」
キョン「はいよ。国木田は何が良いんだ?」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 23:20:23.37 ID:xqc8gZ6PO
国木田「えっ?僕も?」
キョン「ついでだし奢ってやるよ。何が良い?」
国木田「えへへ、サンキュー。じゃあ僕もコーラお願いして良いかな?」
キョン「はいよ、じゃあちょっと行ってくる」
谷口「早くしろよー!1分以内!」
キョン「はは、ハルヒみたいな事言ってんじゃねえよ」
谷口「さってと!国木田、俺達はナンパの下見でもしとこうぜ」
国木田「また?相変わらずだね谷口は」
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 23:28:30.10 ID:xqc8gZ6PO
谷口「どれどれ…。めぼしい女は居るか?」
国木田「あ、あの子達なんて可愛いんじゃない?」
谷口「ん?ああ、ありゃダメだ」
国木田「なんで?女の子だけだし、顔もスタイルも十分だと思うんだけど」
谷口「ちっちっ、分かってねぇなぁ。俺達は今日何人で来てるんだ?」
国木田「え?三人だね」
谷口「だろ?だったら二人組なんてナンパしてもしょーがねぇじゃん」
国木田「ああ、なるほどね。余りが出ちゃ面白くないもんね」
谷口「そーゆー事だ。せっかくキョンも来てるんだ、どうせなら三人組を狙おうぜ」
国木田「あはは、それもそうだね」
キョン「おーい、お待たせ!…ったく、なんで海の家のジュースってこんなに高いんだ」
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 23:33:50.25 ID:xqc8gZ6PO
国木田「夏しか商売出来ないからじゃない?」
キョン「にしてもだ。コーラが250円はふんだくり過ぎだろ…。ほらよ、谷口」
谷口「おう、サンキュー。ごちになるぜ」
キョン「おう、勝負事だからな。文句はないさ」
国木田「なんか悪いな、僕までいただいちゃって」
キョン「良いさ、気にすんな。お前にも普段何かと世話になってるしな」
国木田「そう?たいした事はしてないけどね」
谷口「おっ?」
キョン「どうした」
谷口「なかなか良い感じの女が居るじゃねーか。ほら、あそこ」
キョン「またナンパか…飽きないなお前も」
谷口「そりゃ言いっこなしだ。お前と違って、俺達は女に縁がないんだよ」
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 23:38:25.40 ID:xqc8gZ6PO
国木田「確かにキョンは綺麗どころより取りだからなぁ」
谷口「だよな。ったく、世の不平等を嘆くぜ」
キョン「いちいち大袈裟なんだよお前は」
谷口「じゃかましい。お前にモテない男の気持ちがわかるか」
キョン「誰がモテてるってんだよ。引きずり回されてるだけだ」
谷口「おい、キョンよ」
キョン「ん?」
谷口「今日は男ばっかりなんだ、クールぶるのはやめようぜ?ナンパも強制参加だからな」
キョン「なにぃ!?」
国木田「うん、確かにキョンは必要以上に鈍感ぶるからね。今日くらい本音出したら?」
キョン「国木田、お前まで…」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 23:44:52.01 ID:xqc8gZ6PO
谷口「んな事言って、お前本当は涼宮や長門有希なんかに囲まれてうれしいんだろ?」
キョン「な…なにを言うんだお前は」
国木田「あはは、言っちゃいなよキョン。こんなチャンスなかなかないんだし」
キョン「く…!」
国木田「ほらほら?実は?」
キョン「ああ、わかったよ。こんな事言えるのは今日くらいだ」
谷口「おお!言っちまえ言っちまえ」
キョン「確かに俺の周りは美人ばっかりだ。それは猛烈にうれしい!…が」
国木田「が?」
キョン「ナンパなんて出来るのもこんな時だけだしな。良いぜ、谷口。付き合ってやるさ」
谷口「よし来た!お前もたまにはそうやって男子高校生らしい事しようじゃねーか」
キョン「はは、悪ノリし過ぎのような気もするが…」
61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/15(水) 23:52:50.04 ID:xqc8gZ6PO
谷口「よっしゃ、さっきの三人組に声かけに行くか!」
国木田「すごい行動力だね。恥ずかしいとか思わないの?」
キョン「こいつに恥なんかないだろ…」
谷口「よっし、さっそく行くぜ!」だっ
国木田「あ。行っちゃった…」
キョン「あの行動力を他の方面に生かせんもんかね」
国木田「あは、本当だよね。それにしてもびっくりしたな」
キョン「ん?何がだよ」
国木田「キョンもあんな風に思ってるんだね。しかも自分からナンパに参加するなんて」
キョン「半分言わされたようなもんだろ。それに、お前だってナンパに反対しなかったじゃないか」
国木田「僕?僕はね」
谷口「おーい、キョン!国木田!何やってんだよ、早く来ーい」
キョン「おっ、どうやら上手く行ったみたいだな。行こうぜ国木田」
国木田「うん。あ、待ってよキョン」
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:06:46.97 ID:knq6uljRO
谷口「俺達もちょうど三人なんだ。せっかくこうして会ったんだし、遊ぼうぜ?」
女1「えっと…ナンパですか?」
女2「わぁ。ナンパされちゃった!私生まれて初めて…!」
女3「すごーい!やっぱり海ってナンパされるんだね!」
キョン(意外に真面目そうな子達だな…。ルックスも並かな)
キョン(谷口に言わせればランクBマイナーってところか)
谷口「ナンパ初めてか?実は俺達もナンパなんて初めてなんだよ。な?」
国木田「え?う、うん。そうだったね」
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:11:53.45 ID:knq6uljRO
谷口「キョン、お前浮きわ持って来てたよな?」
キョン「うん?ああ、あるぜ」
谷口「よっしゃ!この子達と泳ぎに行こうぜ!」
女1「うう、なんか緊張する…」
キョン「そんな堅くなるもんでもないさ。気楽に遊ぼうぜ」
女2「えっと…じゃあ泳ぎに行く?」
国木田「そうだね。僕も浮きわ持ってるし、入ろうか」
女2「うんっ!」
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:20:04.79 ID:knq6uljRO
・
・
・
キョン(ま、まさか同じ浮きわに入って泳ぐとは思わなかった…!)
女1「ねぇ、キョン君。そろそろお腹減ったね」
キョン「そ、そうだな…。なぁ谷口。そろそろ腹減らないか」
谷口「ん?そうだな、上がって昼飯にすっか」
国木田「そうだね。君は?」
女2「うん、私もお腹減った。ご飯食べに行こっ」
国木田「だってさ。どうせだから海の家で食べようか?」
谷口「そうすっか。一緒に行くだろ?」
女3「うん!行く行く!」
キョン(…国木田の奴、同じ浮きわで泳いでる癖に冷静だな)
キョン(ああ見えて、意外に女慣れしてるんだろうか)
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:28:18.16 ID:knq6uljRO
【海の家】
女1「海の家で食べるご飯って美味しいよね!なんでだろ?」
キョン「そうだな。味は至って普通なんだけどなぁ」
女1「ふふ、こうやって一緒に食べるからかもね」
キョン「!」
キョン(なんか…女の子とこういう普通の会話するのって新鮮だな)
キョン(…たまにはこんなのも良いかもな)
国木田「…」
女2「ね、国木田くん。どうしてずっとTシャツ着てるの?暑くない?」
国木田「ん?僕、肌が弱いからね。日焼けが良くないんだ」
女2「そうなんだぁ。ふふ、国木田くんってなんだか女の子みたいだね」
国木田「あはは、心外だなぁ。そんなに女々しく見える?」
女2「女々しいって言うより、可愛いんだもん。顔も綺麗だし、身体も細いしね」
98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:35:53.05 ID:knq6uljRO
谷口「よっ。お前ら、もう食べ終わったか?」
キョン「おう、今食べ終わったぜ」
国木田「僕達も今終わったよ。どうしたの?」
谷口「食後のデザートでもどうかと思ってさ」
女3「じゃーん!」すっ
キョン「おお、スイカか。良いな」
女2「あ、私スイカ割りしたいなぁ。ね?国木田くん!」
国木田「良いんじゃないかな?夏と海の定番だよね」
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:39:14.73 ID:knq6uljRO
キョン「順番はどうする?」
谷口「せっかくだからペアでやろうぜ。今一緒に食べてる同士で」
女1「じゃあ、私キョン君とだね。キョン君、頑張ろっ」ぎゅっ
キョン「お、おう。そうだな」
女2「えへへ、国木田くんとだ。よろしくね」ニコッ
国木田「うん、よろしく」ニコ
谷口「よっしゃ、じゃあまずは国木田ペアから始めるぜ!」
103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:44:35.07 ID:knq6uljRO
キョン「お、頑張れよ国木田!」
国木田「出来るかなぁ?キョン、目隠し結んでくれる?」
キョン「俺がか?構わんが…よっと」
ぎゅっ
国木田「よし、見えないね。サンキュー」
キョン「せっかく女の子とペアなんだから、女の子にやってもらえば良いだろうに…」
国木田「よし、と。じゃあ、サポートよろしくね」
女2「うん!頑張って国木田くん!」
国木田「出来るだけ頑張ってみるよ。割れなかったらゴメンね」
谷口「よーし、始めるぞ!まずは棒に額を当てて30回転!」
国木田「うん、了解」
ぐるぐるぐるぐるぐるぐる…
谷口「よーい、スタート!」
104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:49:35.86 ID:knq6uljRO
女2「国木田くん、もうちょっとひだり!ひだりだよー」
国木田「おっと…こっち?」ふら…ふら…
女2「あ。行き過ぎちゃった。もうちょっと右かな?」
国木田「…うわ、目が回る…まっすぐ歩けないや」ぐらっぐらっ
女2「あーん、もっとひだり!頑張って国木田くん!」
国木田「…あれ?あれ?おっとっと」ぐらぐら…
キョン「ん?」
国木田「わっわっ、転ぶっ」ぐらっ
女2「あ、危ないよぅ!国木田くん!」
国木田「うわっ!」ずるっ
キョン「ぬあっ!?」
どさっ!
107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 00:54:33.53 ID:knq6uljRO
谷口「なはは、お前も運がないな。せっかく女の子と遊んでるのに、押し倒したのがキョンか」
女3「あははは、大丈夫ー?」
国木田「痛た…キョン、大丈夫…?ゴメン…」
キョン「ああ、俺は大丈夫だが…」
国木田「…す、すぐ退くよ。よい…しょっ?」ぐらっ
キョン「おい、まだ目回ってんだから…」
国木田「うわっ、と」ぐら…
ふにっ
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:01:20.81 ID:knq6uljRO
キョン「…」
国木田「ご、ゴメンっ!」ばっ
キョン「あ、ああ。無理すんなよ?」
国木田「…ゴメン」かぁぁ
キョン「良いっての。怪我なくてよかったよ」
女2「あはは、顔赤くなってる。ホントに国木田くん女の子みたい」
谷口「おいおい、何男同士で良い雰囲気になってんだよ。気持ち悪いな。ほれキョン、お前の番だぜ」
キョン「ああ、そうだな。さ、しっかりサポート頼むぜ?」
女1「うん、任せてね。私達の番でスイカ割っちゃお!」
・
・
・
124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:07:51.96 ID:knq6uljRO
【夕方】
谷口「いやー遊んだな…。おもいっきり満喫したぜ」
女3「だね。楽しかったぁ」
女1「ね、キョン君。また遊ぼうね?」
キョン「ん?ああ、そうだな」
女2「国木田くん、ちょっと…ね、お話したいんだけど、良いかな?」
国木田「え、何?もちろん良いけど」
女2「えっとねぇ…ここじゃ話しづらいから、ちょっと向こう行かない?」
国木田「うん、わかった。谷口、キョン、悪いけどちょっと話してくるよ」
谷口「おー。なんだかんだで国木田の奴も、楽しんでやがんな」
キョン「…ま、良い事じゃないか」
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:13:54.26 ID:knq6uljRO
国木田「なんだい、話って?」
女2「えっと…今日は誘ってくれてありがとう。すごく楽しかったよ」
国木田「うん、こちらこそ。僕も楽しかったよ。きっと皆も楽しかったと思うしね」
女2「うふふ、よかった。それでね?国木田くん、今彼女居るの?」
国木田「彼女?ううん、彼女は出来ないよ」
女2「ホントに?よかったぁ…あの、よかったら…また、遊びに連れてって欲しいな…とか…」
国木田「…」
131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:17:31.21 ID:knq6uljRO
・
・
・
女1「はぁ、楽しかったねぇ。キョン君、良い人だったなぁ…」
女3「だね!谷口君はなんだか遊んでそうだったけど、まぁ良い人だったかな」
女1「ふふ、私もキョン君に告白すればよかったなぁ」
女3「あ、帰って来たよ!」
女1「ねぇ、どうだった?アドレスくらいは聞けた?」
女2「…えへへ、フラれちゃった」ニコ
134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:23:20.11 ID:knq6uljRO
女1「そっかぁ…。残念だったね」
女2「うん。でも楽しかったし、これはこれで良い思い出かも」
女3「そうかもね!あたしも楽しかったぁ!」
女1「ひと夏の恋かぁ。今日一日楽しかったし、こういうのも良いね」
女2「ね。来年もまた来ようね!」
女1「うん!」
女3「あたしは谷口君のアドレス聞いたし、また会えるよ」
女2「そうだね。それまでに頑張って国木田くんよりは可愛くならなくちゃ!」
女3「あはは!…ところで、アドレスも聞かなかったの?結構良い感じだったのに」
女2「え?えっとねぇ…。国木田くん、好きな人居るんだってさ」
136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:28:35.21 ID:knq6uljRO
【帰りの電車】
谷口「いやー、楽しかったな。また男ばっかりで遊びに行こうぜ」
キョン「ああ。久々に何の気遣いもせずに遊んだな。誘ってくれてサンキューな」
谷口「良いって事よ。で、どうだった?ナンパの子は?」
キョン「ん?まぁ、かわいらしい子だとは思うよ」
谷口「そうじゃなくて、いつもと違って新鮮だったろ?」
キョン「そうだな。でも…なんだ。やっぱり俺はどこぞの暴君に振り回される方が性に合ってるかも知れん」
谷口「そうかい。ま、それはそれで良いんじゃねーか?」
キョン「まぁな。そういや国木田、お前はどうだったんだ?」
国木田「すー……くぅ……」
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/16(木) 01:34:05.26 ID:knq6uljRO
谷口「なんだ、寝ちまってるのか」
キョン「はは、疲れたんだろうよ。日焼け嫌がってたのにこんなに焼けちまって」
谷口「ホントだな。なんだかんだで、こいつが1番楽しんでたんじゃねーか?」
キョン「…さぁ、どうだろうな。ま、楽しかったのは間違いないだろ」
谷口「だな」
国木田「くー…」コテ
キョン「おっと」
谷口「はは、とことん運のねー野郎だな。何もキョンの肩で寝なくても」
キョン「はは、まったくだ。なぁ、谷口」
谷口「あん?」
キョン「今日は誘ってくれてありがとな。また遊びに行こうぜ、三人で」
谷口「おう!次は何が良い?バーベキューか?川も良いよな!意外にナンパスポットなんだぜ?それから…」
国木田「……すぅ…くぅ…」
【おわり】
139 名前: ◆r3yksmPHg2 [] 投稿日:2009/07/16(木) 01:36:42.72 ID:knq6uljRO
支援thxでした。
国木田可愛い。